JP4192320B2 - 選択方法および電子撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラ等の電子撮像装置におけるモード(機能)の選択時や画像の選択時の選択操作技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ等の電子撮像装置で、撮像を行うと共に撮像画像を保存記録する撮像モード(撮像モードは、更に、通常撮影、連写、速写、ムービー撮影、接写、ズーム、ストロボ撮影等のモードを有している場合がある)や、記録画像を再生して表示する再生モード、記録画像を外部装置に送信(転送)する送信(転送)モードや、記録画像の編集等を行う編集モード、記録画像の中から所望の画像を検索する検索モード等の処理モードと、所望の処理モードの選択を可能にしたモード選択機能を備えたものがある。
【0003】
このようなモード選択の方法として、従来は、
▲1▼ 各モードに対応させてスイッチ(ダイヤル型スイッチまたはジョグダイヤルやオン/オフスイッチ等)やボタン等を設け、ユーザはそれらスイッチやボタンを操作して所望の処理を選択するようにしたもの、
▲2▼ 各モードを階層化して、階層毎に選択用メニュー、或いはアイコンを表示し、 ユーザはカーソルキーや+/−キー等を操作して所望のメニューを選択するようにしたものがある。
【0004】
また、図1の例に示すようにデジタルカメラ等の電子撮像装置100で、撮像レンズ111を含む撮像部110と液晶画面(液晶ファインダ)40’を含む本体120で構成し、撮像部110と本体120とを互いに回動可能に接続(連結)したものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモード選択機能付き電子撮像装置では、上述したとおり、スイッチやボタン或いはメニュー(アイコン)選択操作用キー等が必要であるが、電子撮像装置、特に、デジタルカメラを小型化しようとする場合に、スイッチやボタン等の大きさが従来のままでは設計上、小型化に限界があるという問題点があった。また、小型化を進めるために、スイッチやボタン等(例えば、+/−キー)の大きさを制限する(すなわち、サイズを小さくする)と操作しにくくなるといった問題点があった。
本発明は、選択操作用のスイッチやボタンなしで容易にモード選択操作や画像選択操作等を可能とする選択方法およびそのような選択方法を実現し得る電子撮像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明の選択方法は、撮像レンズを含む撮像部と表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、選択可能に表現された前記電子撮像装置の実行可能な複数の機能を前記表示部に表示する表示ステップと、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、前記表示ステップにより表示された前記複数の機能の中で、前記検出ステップにより検出された回動状態に対応する機能を択一的に差別表示するとともに、この択一的に差別表示された機能を実行させる機能選択ステップと、を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明の選択方法は、撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記表示部に前記記録画像を再生して表示する表示ステップと、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された回動状態に応じて、前記表示ステップにより再生表示されている記録画像を他の記録画像に切り換える画像切換ステップと、を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする。
【0008】
また、第3の発明の選択方法は、撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記表示部に複数の記録画像を表示する表示ステップと、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された回動状態に応じて、前記表示ステップにより再生表示されている複数の記録画像のうちの1つ或いは複数の画像を差別表示するとともに、この差別表示された画像を、所定の処理の対象として選択する画像選択ステップと、を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする。
【0009】
また、第4の発明の電子撮像装置は、撮像レンズを含む撮像部と表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記電子撮像装置の実行可能な機能を表現した複数の機能選択用情報を前記表示部に表示する表示手段と、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、前記表示手段により表示された前記複数の機能選択用情報の中で、前記回動状態検出手段により検出された回動状態に対応する機能選択用情報を択一的に差別表示する表示制御手段と、前記表示制御手段により択一的に差別的表示された機能選択用情報に対応する機能を実行させる機能選択指示手段を備えることを特徴とする。
【0010】
また、第5の発明の電子撮像装置は、撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、前記記録画像を再生して前記表示部に表示する画像再生手段と、前記回動状態検出手段により検出された回動状態に応じて、前記画像再生手段により現在再生表示されている記録画像を他の記録画像に切り換える表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、第6の発明の電子撮像装置は、撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、前記記録画像を複数個再生して前記表示部に同時に表示する画像再生手段と、前記回動状態検出手段により検出された回動状態に応じて、前記表示部に表示される複数の記録画像のうちの1つ或いは複数の画像を差別表示する表示制御手段と、前記表示部に差別表示された記録画像を所定の処理の対象として選択する画像選択指示手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、第7の発明は上記台4乃至第6のいずれかの発明の電子撮像装置において、表示制御手段は、回動状態検出手段により検出された撮像部の回動回数、回動時間または回動角度に応じて表示制御を行うことを特徴とする。
また、第8の発明の選択方法は、撮像レンズを含む撮像部と該表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を少なくとも第1の角度から第2の角度まで任意に変化させることが可能な回転手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回転手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記表示部を撮影時のファインダとして機能させていない状態において、前記回転手段によって変化させられた前記撮像部と前記表示部との角度を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより検出された角度が、予め前記第1の角度から前記第2の角度の間に割り当てられている角度のいずれかであるかを判断する判断ステップと、選択可能な複数の指示操作のうち、前記判断ステップにより判断された角度に対応して予め決められている指示操作を選択する選択ステップと、を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする。
また、第9の発明の電子撮像装置は、撮像レンズを含む撮像部と該表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を少なくとも第1の角度から第2の角度まで任意に変化させることが可能な回転手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回転手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、前記回転手段により変化させることが可能な前記第1の角度から前記第2の角度の間にある複数の角度の各々に対して、前記電子撮像装置に対する異なる指示操作を割り当てる割当手段と、前記表示部を撮影時のファインダとして機能させていない状態において、前記回転手段によって前記撮像部と前記表示部との角度が変化させられた場合は、変化後の角度に対応して前記割当手段により割り当てられている指示操作を実行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の選択方法を適用可能なレンズ部回動型デジタルカメラの外部構成の概要説明図であり、(a)はデジタルカメラ100の正面図である。デジタルカメラ100は撮像部110と本体部120とを互いに回動可能に構成した回動型デジタルカメラであり、デジタルカメラ100の撮像部110には撮像レンズ111が設けられている。また、(b)は背面図であり、背部には液晶画面40’が設けられ、上部にはシャッターボタン37が設けられている。また、(c)は撮像部110を左手で反時計回りに回動させた状態(つまり、向こう側に撮像部110を回した状態)を示す図である。また、(d)は撮像部を左手で時計回りに回動させた状態(つまり、撮像部110を手前側に回した状態)を示す図である。
【0014】
本発明の選択方法では後述するように機能(モード)選択用のメニュー(或いはアイコン)(図3)や画像(図8)を液晶画面40’に表示し、ユーザが撮像部110を回動させるとその回転角度を基にメニュー或いは画像等を差別的に表示し、選択決定キー(実施例ではシャッターボタン37)が操作されるとモード或いは画像の選択が行われる。また、モード或いは画像の選択後は選択した処理に移行する。なお、メニュー又は画像の差別表示は以下の実施例ではカーソル表示、またはマークの付加表示で行っているが、これらに限定されず、対象となるメニュー又は画像の一部分または全部の強調表示、反転表示、色違い表示、等、対象となるメニュー又は画像を差別的に表示できる方法であればよい。
【0015】
このように構成することにより、機能や画像の選択用のスイッチやボタンを少なくすることができる(従来、少なくとも、+/−キーを用いていた操作は撮像部110の回動で代えることができる)ので、デジタルカメラのより一層の小型化を実現できる。また、通常のスイッチに比べてサイズの大きい撮像部110の回動操作でメニューや画像等の選択ができるので、カメラが小型化されても選択操作がしやすい。
なお、本実施例では図1(a)に示すようにデジタルカメラ100の前側から見て撮像部110を本体部120の右側になるようにしたが、撮像部110を本体部120の左側に配置するようにしてもよい。
【0016】
[回路構成例]
図2は本発明を適用した撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図であり、図2でデジタルカメラ100は、光学系11、信号変換部12、信号処理部13、DRAM14、回転検出部15、制御部20、操作部30、表示部40、フラッシュメモリ50および電源90を備えている。また、光学系11および信号変換部12は図2に示すように撮像部110に収容され、信号処理部13〜電源90を含む本体部120と互いに回動可能に構成されている。また、撮像部110と本体部120の位置関係の変化を検出して検出信号を制御部20に送出する回転検出部(例えば、マイクロスイッチ)15が本体120側(或いは、撮像部110側)に設けられている。
【0017】
光学系11は、撮像レンズ111および絞り機構、シャッター機構、ストロボ装置等(図示せず)を含み、撮像レンズ111を介して集光された被写体画像の光束を後段の撮像素子(CCD)上に結像させる。
【0018】
信号変換部12は、CCDとCCD駆動用回路および信号変換回路等を含み、前段の光学系11を介してCCDに結像した画像を電気信号に変換し、デジタルデータに変換して一定の周期で出力する。
【0019】
信号処理部13は、撮像モード時には信号変換部12からの出力をカラープロセス処理して、デジタルの輝度信号および色差マルチプレクス信号(Y、Cb、Crデータ)等の信号成分を得て、Y、Cb、Crデータ(以下、画像データ)をDRAM14にDMA(ダイレクトメモリーアクセス)転送し、展開する。 また、スルー画像(動画)表示するために、取込んだ画像データを間引いて表示部40に送る。
また、信号処理部13は記録保存の際にDRAM14に書込まれている画像データを読み出してJPEG圧縮処理を施す。また、再生モード下でフラッシュメモリ50に保存記録されていた圧縮画像データに伸張処理を施してDRAM14に書込む。
【0020】
DRAM14は作業用メモリとして用いられ、撮像画像を一時的に記憶する画像バッファ領域やJPEG圧縮/伸張時の作業用領域および設定値等を記憶する領域等が確保される。
【0021】
回転検出部15は撮像部110と本体部120の位置関係の変化(例えば、撮像部110の回転角θ)を検出して検出信号を制御部20に送出する
制御部20はCPU、RAM、プログラム格納用ROMおよびタイマ等を有したマイクロプロセッサ構成を有しており、CPUは上述の各回路および図示しない電源切換えスイッチ等にバスラインを介して接続し、プログラム格納用ROMに格納されている制御プログラムによりデジタルカメラ100全体の制御を行なうと共に、操作部30からの状態信号に対応してプログラム格納用ROMに格納されている各モードに対応の処理プログラムやメニューデータを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、撮像や記録画像の再生機能の実行等を行なう他、機能選択(実施例1(図3,図4))や画像選択(実施例2(図6,図7))時に機能選択メニューの表示或いは画像の表示および撮像部110の回動に対応する選択カーソルの移動制御やカーソル等で指定された選択機能メニューや画像の選択決定等をおこなう。
なお、実施例ではプログラム格納用ROMにメニューデータを格納するようにしたがメニューデータ(或いは、アイコン)格納用のROMを別に設けてもよく、また、プログラムの内部定数としてメニューデータを設定するようにしてもよい。
【0022】
操作部30はメインスイッチ(主電源スイッチ)や撮像/再生選択キー(REC/PLAYキー)36、シャッターボタン37の他、調整スイッチ等のスイッチやボタンを構成部分としており、これらのスイッチ或いはボタンが操作されると状態信号が制御部20に送出される。
【0023】
表示部40はビデオエンコーダ、VRAMおよび液晶画面(以下、液晶ファインダ40’)等から構成されており、制御部20の表示制御により、処理選択時の機能選択用メニューやガイド(或いはアイコン)や、撮像時のスルー画像および再生時の再生画像等を液晶画面40’に表示する。また、フラッシュメモリ50はJPEG圧縮された画像データを保存記録する。
【0024】
<実施例1>
図3は撮像部の回動による機能選択の一実施例の説明図であり、再生モードで機能選択用のメニュー71,72,73,・・・(図3の例では、削除(DELETE),特殊効果(EFFECT),プロテクト(PROTECT)),・・・を表示し、ユーザは撮像部110を回動させることにより所望の機能を選択できるようにした例である。
【0025】
図4は回動型デジタルカメラ100による機能選択時の制御動作の一実施例(図3の場合の例)を示すフローチャートである。
【0026】
ステップS0:(再生モードの選択)
ユーザが撮像/再生選択キー36を操作して再生モードを選択すると制御部20に状態信号が送られ、制御部20は制御をS1に移す。
【0027】
ステップS1:(機能選択メニュー表示)
制御部20は、プログラム格納用ROMから図3に示すような機能選択用メニューを取り出して表示部40に送って表示画面40’に表示させる。実施例ではカーソル70の初期位置を最初に表示されるメニューのうちのほぼ中央に位置するメニュー(例えば、図3(a)に示すように1画面にメニューが3個表示される場合には2番目のメニュー)の位置に表示している。
【0028】
ステップS2:(撮像部の回動操作)
ユーザは表示された機能選択メニューを見てどの機能を選択するかを決定し、撮像部110を回動させる。そして、ユーザが撮像部110を回動させると回転検出部15から回転検出信号(回転角度データ)が制御部20に送られる。制御部20は回転検出信号を受け取ると制御をS3に遷移する。
【0029】
ステップS3:(カーソル位置決定.、カーソル移動)
また、制御部20は回転検出部15から送られた回転検出信号から表示画面40’上でのカーソル位置を決定し、カーソル70を移動させる。すなわち、回転角θの変化量(増分)Δθが正(Δθ>0)の場合、すなわち、撮像部110が向こう側に回されている場合には図3(b)に示すように現在のカーソル位置より上方にカーソル70が移動される。また、回転角θの変化量(増分)Δθが負(Δθ<0)の場合、すなわち、撮像部110が手前側に回されている場合には図3(c)に示すように現在のカーソル位置より下方にカーソル70が移動される。また、図示していないが、撮像部110を更に手前(或いは、向こう側)に回すと、メニューをスクロールアップ(或いは、スクロールダウン)させることができる。
【0030】
ステップS4:(機能選択操作の有無判定)
撮像部110の回動操作により、カーソル70が所望のメニュー上に位置したとき、ユーザは選択決定キー(実施例ではシャッターボタン37)を押してカーソル70によって示される機能処理を選択することができる。
制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン37を押したか否かを判定し、ユーザがシャッターボタン37を押した場合にはS5に遷移する。
【0031】
ステップS5:(対応する機能(処理)への遷移)
上記ステップS4でユーザがシャッターボタン37を押すと、制御部20はカーソル70の位置(または、撮像部110の基準位置を0゜とする回転角度に対応させて算出した位置)を基に選択された機能メニューに対応する処理に遷移する。
【0032】
すなわち、図3(b)の例のように撮像部110を向こう側に回してカーソルを上方に移動させて「DELETE」を指定しシャッターボタン37を押すと記録画像の削除処理に遷移する。また、図3(c)の例のように撮像部110を手前側に回して「PROTECT」を指定してシャッターボタン37を押すと記録画像のプロテクト処理に遷移する。また、図3(a)の例のように撮像部110を回転させることなく「EFFECT」指定のままでシャッターボタン37を押すと記録画像の特殊効果処理に遷移する。
【0033】
なお、上記実施例ではメニューの上下スクロール(スクロールアップ又はスクロールダウン)を行うようにしたが、左右にスクロールするようにしてもよい。
【0034】
なお、本実施例では回動された角度(基準位置からの角度)に対応させてカーソル70の位置を決定するようにしたが(ステップS5)、これに限定されず、上記ステップS5で図5に示すようなメニューの位置と撮像部110の回転角度を予め対応付けた回転角度/メニュー対応テーブル60を設けておき、撮像部110が所定の角度範囲に回転されたときに対応するメニュー上にカーソル70を移動(表示)するようにしてもよい。また、撮像部110の1回動のピッチ(又は、角度)を決めておき、回動回数に応じてカーソルを移動させるようにしてもよい。また、撮像部110の回動の時間(間隔)に応じてカーソルを移動させるようにしてもよい。
また、撮像部110と本体120の間に回転ギア機構(図示せず)を設け、ギアのピッチにメニューを対応させるようにしてもよい。
【0035】
また、上記実施例では再生時に表示する機能選択メニューの選択(モード選択)を撮像部110の回動操作によって行う場合を例としたが、これに限定されず、撮像時等のモード選択を撮像部110の回動操作によって行うこともできる。
【0036】
上記構成により、本体部と撮像部が回動可能に接続されているデジタルカメラ等の電子撮像装置で、装置を小型化してもモード選択を撮像部の回動操作で行うことができるので操作がしやすい。また、モード選択用のスイッチ(或いはボタン)を省略できるので、より一層の小型化を実現することができる。
また、従来の撮像部回動型のデジタルカメラでは本体部上に設けられていた機能(モード)選択用キーや決定キー等の各種キーを専ら片手(通常は右手)で操作していたが、本実施例では撮像部側も選択用に用いるので、両手をほぼ均等に使用することができ、従来は片方の手に頼っていた煩雑な操作を軽減することができる。
【0037】
<実施例2>
図6は撮像部の回動による画像選択の一実施例の説明図であり、撮像部110の回動に追従させて再生画像を1画像ずつスクロールアップまたはスクロールダウンさせて選択するようにした例である。また、図7は撮像部回動型デジタルカメラにおける画像選択時の制御動作の一実施例(図6の例)を示すフローチャートであり、再生画像から所望の画像を選択し、予め選択された特定の処理(例えば、外部装置への送信)を行う場合の例である。
【0038】
ステップT0:(再生モードの選択)
ユーザが撮像/再生選択キー36を操作して再生モードを選択すると制御部20に状態信号が送られ、制御部20は制御をT1に移す。
【0039】
ステップT1:(画像再生)
制御部20はフラッシュメモリ50に保存記録している画像(圧縮画像データ)を取り出して伸長処理を施して再生しDRAM14に記憶すると共に、表示部40に送って表示画面40’上に表示させる(図6(a))。
【0040】
ステップT2:(画像選択(決定)の有無判定)
ユーザは表示された再生画像を見てその画像を選択するか否かを決定し、選択する場合には選択決定キー(シャッターボタン37)を押す。制御部20は操作部30からの状態信号を調べ、ユーザがシャッターボタン37を押したか否かを判定し、ユーザがシャッターボタン37を押した場合には予め選択された特定の処理(例えば、外部装置への送信処理)に遷移する。
【0041】
ステップT3:(撮像部の回動操作)
ユーザは表示された画像を見て他の画像を選択しようとする場合には撮像部110を回動させる。ユーザが撮像部110を回動させると回転検出部15から回転検出信号(回転角度データ)が制御部20に送られる。制御部20は回転検出信号を受け取ると制御をT4に遷移する。
【0042】
ステップT4:(回転方向の判定)
また、制御部20は回転検出部15から送られた回転検出信号を調べ、ユーザーが撮像部110をどの方向に回転させたかを判定し、ユーザが正の方向(反時計回り:すなわち、向こう側)に回転させた時にはT5に遷移し、負の方向(時計回り、すなわち、手前側)に回転させたときにはT7に遷移する。
【0043】
ステップT5:(スクロールアップの可否判定)
上記ステップT4で、撮像部110が正の方向に回された時に回転角度θ≧Pの場合にはT6に遷移し、θ<Pの場合にはT2に戻る。すなわち、ユーザが撮像部110を向こう側に回転させたとき回転角度がPを越えるとスクロールアップとしてT6に遷移し、Pを越えないうちはT2に戻る。
【0044】
ステップT6:(前画像再生)
上記ステップT5でスクロールアップ判定がなされると、制御部20はフラッシュメモリ50に保存記録している画像(圧縮画像データ)を回転角度θがPを越える毎に1画像分ずつ遡って(つまり、回動回数に応じて)取り出して伸長処理を施して再生しDRAM14に記憶すると共に、表示部40に送って表示画面40’上に表示させ(図6(b)、(c))、T2に戻る。
【0045】
ステップT7:(スクロールダウンの可否判定)
上記ステップT4で、撮像部110が負の方向に回された時に回転角度θ≧Pの場合にはT8に遷移し、θ<Pの場合にはT2に戻る。すなわち、ユーザが撮像部110を手前側に回転させたとき回転角度がPを越えるとスクロールダウンとしてT8に遷移し、Pを越えないうちはT2に戻る。
【0046】
ステップT8:(次画像再生)
上記ステップT7でスクロールダウン判定がなされると、制御部20はフラッシュメモリ50に保存記録している画像(圧縮画像データ)を回転角度θがPを越える毎に1画像分づつ取り出して伸長処理を施して再生しDRAM14に記憶すると共に、表示部40に送って表示画面40’上に表示させ(図6(d)、(e))、T2に戻る。
【0047】
なお、上記実施例では再生画像の上下スクロール(スクロールアップ又はスクロールダウン)を行うようにしたが、左右にスクロールするようにしてもよい。
【0048】
また、上記ステップT5,T7で回転検出部15からの回転検出信号を基に撮像部110の回転角度を調べ、撮像部110が角度P回転するとスクロールアップ又はスクロールダウンするようにしたが、撮像部110と本体120の間に回転ギア機構(図示せず)を設け、ギアのピッチに画像のスクロールを対応させるようにしてもよい。
【0049】
また、本実施例では 回動回数に応じてカーソルを移動させるようにしたが(T5,T8)、撮像部110の回動の時間(間隔)に応じてカーソルを移動させるようにしてもよい。また、回動された角度(基準位置からの角度)に対応させてカーソル70の位置を決定するようにしてもよく、また、図5に示すようなメニューの位置と撮像部110の回転角度を予め対応付けた回転角度/メニュー対応テーブル60を設けておき、撮像部110が所定の角度範囲に回転されたときに対応するメニュー上にカーソル70を移動(表示)するようにしてもよい。
【0050】
上記構成により、再生画像の選択或いはチェック時等に撮像部110を回動するだけで前後の画像をスクロールさせて見ることができ、スイッチ或いはボタン操作によるスクロールアップより操作が簡単になる。また、小型化しても画像選択操作が簡単にできる。
<実施例3>
図8は撮像部の回動による画像選択の概要説明図であり黒塗りの部分は選択された画像を示す。図8の例で、(a)は液晶画面40’上に複数(この例では4つ)の画像を同時に表示し、そのうちの2画像41,42を選択画像とした例であり、(b)は撮像部110を正の方向に回転させて画像42の選択を取り消し、画像41だけを選択するようにした例である。また、(c)は撮像部110を負の方向に回転させてさらに画像43にカーソルを移動してからシャッターボタン37を押して更に画像43を追加選択した例である。
【0051】
また、図9は複数の画像を同時に表示した場合の1つまたは任意の組み合わせの複数の画像の選択方法の説明図である。また、図10は撮像部回動型デジタルカメラにおける画像選択時の制御動作の一実施例(図8、図9の例)を示すフローチャートであり、再生画像から所望の画像を選択し、予め選択した特定の処理(例えば、削除(取消)や、外部装置への送信等)を行う場合の例である。なお、本実施例ではシャッターボタン37を2段シャッターとし、撮像部110の回動による画像選択時にはシャッターボタン37を1段押すと画像の選択(または、選択の取り消し)が行われ、2段押すと予め選択された特定の処理への遷移が行われる。
【0052】
図9の例で、(a)は液晶画面40’に表示された4つの画像を示し、この時点では撮像部110は回動操作されていないのでカーソルは表示されていない。また、(b1)〜(b4)は4画像中1画像を選択した例であり、(b1)は撮像部110を負の方向に所定角度回転させて1番目の画像の上にカーソル表示がされた時にシャッターボタン37を1段押しして1番目の画像だけを選択した例、(b2)は1番目の画像にカーソルが表示された場合には選択をせず、更に撮像部110を負の方向に回転させて2番目の画像にカーソルが移動したときにシャッターボタン37を1段押しして選択した例、(b3)は3番目の画像にカーソルが移動したときにシャッターボタン37を1段押しして選択した例、(b4)は4番目の画像にカーソルが移動したときにシャッターボタン37を1段押しして選択した例である。
【0053】
また、(c1)〜(c6)は4画像中2画像を選択した例であり、(c1)は撮像部110を負の方向に所定角度回転させて1番目の画像にカーソル表示がされているときにシャッターボタン37を1段押しして1番目の画像を選択した後、更に、撮像部110を回転させてカーソルを移動し2番目の画像を選択した例、(c2)は1番目の画像を選択した後、更に撮像部110を負の方向に回転させて3番目の画像を選択した例、同様に(c3)は1番目と、4番目の画像を選択した例、(c4)は2番目と3番目の画像を選択した例、(c5)は2番目と4番目の画像を選択した例、(c6)は3番目と4番目の画像を選択した例である。
【0054】
また、(d1)〜(d4)は、4画像中3画像を選択した例であり、(d1)は撮像部110を負の方向に回転させて1番目、2番目、3番目の画像を選択するようにした例、同様に(d2)は1番目、2番目、4番目の画像を選択するようにした例、(d3)は2番目、3番目、4番目の画像を選択するようにした例、(d4)は1番目、3番目、4番目の画像を選択するようにした例である。また、(e)は撮像部110を負の方向に回転させてカーソルを移動させ、4つの画像全部を選択した例である。
なお、撮像部110を正又は負の方向に回転させるとカーソルが左方向又は右方向に移動し、カーソルが選択された画像の上に表示されたとき、シャッターボタン37を1段押しするとその画像の選択は取り消される。また、選択されていない画像の上にカーソルが表示されたときシャッターボタン37を1段押しするとその画像が選択される。また、選択された画像とされない画像を区別するために画像の一部に特定のマークを表示するようにする。
【0055】
ステップU0:(再生モードの選択)
図10で、ユーザが撮像/再生モード選択キー36を操作して再生モードを選択すると制御部20に状態信号が送られ、制御部20は制御をU1に移す。
【0056】
ステップU1:(画像の再生)
制御部20はフラッシュメモリ50に保存記録している4個の画像(圧縮画像データ)を順次取り出して伸長処理を施して再生し、更に、1/4に縮小処理してそれぞれDRAM14に記憶すると共に、1フレーム分の画像(1/4サイズの4画像)を表示部40に送って表示画面40’上にマルチ画像表示させる(図8(a))。
【0057】
ステップU2:(選択済みフラグの設定)
また、再生画像の画像番号をそれぞれ選択済みフラグ(初期値は全てオフ)と共に制御部20のRAMに(或いはDRAM14)に保持(一時的に記憶)する。
【0058】
ステップU3:(撮像部の回動操作)
ユーザは表示された画像を見てカーソルを左右どちらに移動させるかを決定し、撮像部110を正・負いずれかの方向に回転させる(撮像部110を正の方向に回転させるとカーソルが左方に移動し、負の方向に回転させるとカーソルが右方に移動する)。また、カーソルが右(左)端の画像の位置にある場合に撮像部110を負(正)の方向に回転させた場合には、次下(上)段の左(右)端の画像の位置にカーソルが移動する。ユーザが撮像部110を回動させると回転検出部15から回転検出信号が制御部20に送られる。制御部20は回転検出信号を受け取ると制御をU4に遷移する。
【0059】
ステップU4:(回転方向の判定)
また、制御部20は回転検出部15から送られた回転検出信号を調べ、ユーザーが撮像部110をどの方向に回転させたかを判定し、ユーザが正の方向(反時計回り:すなわち、向こう側)に回転させた時にはU5に遷移し、負の方向(時計回り、すなわち、手前側)に回転させたときにはU7に遷移する。
【0060】
ステップU5:(カーソル左移動の可否判定)
撮像部110が正の方向に回転された時に回転角度θ≧Pである場合にはU5に遷移し、θ<Pの場合にはU3に戻る。すなわち、ユーザが撮像部110を向こう側に回転させたとき回転角度がPを越えるとカーソル左移動としてU6に遷移し、Pを越えないうちはU3に戻る。
【0061】
ステップU6:(カーソル左移動)
上記ステップU5でカーソル左移動判定がなされると、制御部20はカーソルを左方に1画像分移動してU9に遷移する。
【0062】
ステップU7:(カーソル右移動の可否判定)
撮像部110が負の方向に回された時に回転角度θ≧Pである場合にはU8に遷移し、θ<Pの場合にはU3に戻る。すなわち、ユーザが撮像部110を手前側に回転させたとき回転角度がPを越えるとカーソル右移動としてとしてU8に遷移し、Pを越えないうちはU3に戻る。
【0063】
ステップU8:(カーソル左移動)
上記ステップU7でカーソル右移動判定がなされると、制御部20はカーソルを右方に1画像分移動する。
【0064】
ステップU9:(選択済画像判定操作の有無)
制御部20は操作部30から送られる状態信号を調べ、シャッターボタン37が1段押しされた場合にはU10に遷移し選択済みでない場合にはU3に遷移する。
【0065】
ステップU10:(選択済み画像の有無判定)
制御部20は画像毎に設定されている選択済みフラグ(実施例では制御部20のRAMに画像番号と共に記憶される)のオン/オフを調べ、カーソルが移動した位置の画像が選択済みの画像(選択済み画像=オン)か否かを判定し、選択済みの画像の場合にはU11に遷移し、そうでない場合にはU12に遷移する。
【0066】
ステップU11:(選択の取消し)
制御部20はその画像の選択済みフラグをオフにすると共に、選択済みマークの表示を取り消してU13に遷移する。
【0067】
ステップU13:(特定処理への移行操作の有無判定)
制御部20は操作部30からの状態フラグを調べ、シャッターボタン37が2段押しされた場合にはU14に遷移し、そうでない場合にはU3に遷移する。
【0068】
ステップU14:(特定処理への移行)
制御部20はRAMに記憶されている画像番号のうち対応する選択済みフラグがオフのものを削除し、選択済みフラグがオンの画像番号だけをまとめて記憶し直してから、予め選択されている特定の処理(例えば、削除処理や、送信処理)に移行する。
なお、特定処理が削除処理の場合の削除対象の画像はRAMに記憶されている画像番号の画像(選択画像)であり、移行後の削除処理プログラムでRAMに記憶されている画像番号を用いて記憶画像の削除処理を行うことができる。また、特定処理が外部装置への記憶画像の送信処理の場合の削除対象の画像はRAMに記憶されている画像番号の画像(選択画像)であり、移行後の送信処理プログラムでRAMに記憶されている画像番号を用いて記憶画像をフラッシュメモリ50から取り出して送信することができる。同様に、予め選択される他の特定処理に選択画像を用いることができる。また、画像選択後に、複数の特定処理の中から所望のものを選択するようにしてもよい。
【0069】
なお、上記ステップU1ではフラッシュメモリ50から4画像を取り出して伸長処理を施した後に1/4サイズに縮小してDRAM14に記憶し、1フレーム分の画像として表示部40に送るようにしたが、フラッシュメモリ50から4画像を取り出してそれぞれDRAM14に記憶すると共に、それぞれの画像を表示部40に送る際に1/4サイズに縮小処理して表示画面40’上にマルチ画像表示させるようにしてもよい。
【0070】
また、上記ステップU5,U6で回転検出部からの回転検出信号を基に撮像部110の回転角度を調べ、撮像部110が角度Pだけ回転すると上下左右にカーソルを移動するようにしたが、撮像部110と本体120の間に回転ギア機構(図示せず)を設け、ギアのピッチでカーソルの移動を決定するようにしてもよい。
また、上記実施例では個々の画像の選択と、選択された画像全体の確認を同一のキー(2段シャッター37)で行ったが、個々の画像の確認をシャッターボタン37で行い、選択された画像全体の確認を他のキーに割り当てるようにしてもよい。また、上記実施例1,2,3で選択決定キーをシャッターボタン37としたがこれに限定されない(他のキーを用いるようにしてもよい)。
【0071】
また、上記説明では画像数が2×2(4画像)の場合を例としたが、n×mの場合にも適用できることは明らかである。
上記構成によれば、装置が小型化してもK個の画像をマルチ画像表示して1個或いは複数(q個(q<K))の画像を簡単な操作で選択し、一括削除(取消)処理や一括送信処理等を行うことができる。
【0072】
また、マルチ表示された画像の中からキー操作で所望の画像を複数個任意に選択する場合には、本体部上や液晶画面の近くに設けられているスイッチやボタン等にキーを片手で頻繁に操作しながら小さなマルチ画像を見て操作しなければならないので時間がかかるが、本実施例では撮像部の回動とシャッターボタン37の操作、すなわち、右手と左手でそれぞれ1つの部材を操作すればよいので操作が簡単であり、表示画面上の小さなマルチ表示画像もよく見ることができる。
【0073】
また、上記各実施例では撮像部110を向こう側及び手前側に回動させた場合にカーソルが移動するようにしたが、どちらか一方にのみ回動させた場合にカーソルが移動するように(例えば、循環的にカーソルが移動するように)してもよい。
【0074】
以上本発明のいくつかの実施例について説明したが、本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば撮像部の回動操作で機能選択や画像の選択を行うことができるので、それらに必要な選択キーをなくすことができ、撮像部回動型の電子撮像装置の小型化に寄与し得る。
【0076】
また、電子撮像装置が小型化してもキーに比べサイズの大きい撮像部を回動させれば機能や画像を容易に選択でき、小型化に伴って小さくなるボタンやスイッチ等を用いる場合と比較すると特段に操作しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の選択方法を適用可能なレンズ部回動型デジタルカメラの外部構成の概要説明図である。
【図2】本発明を適用した撮像装置の一実施例としてのデジタルカメラの回路構成例を示すブロック図である。
【図3】撮像部の回動による機能選択の一実施例の説明図である。
【図4】撮像部回動型デジタルカメラにおける機能選択時の制御動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図5】回転角度/メニュー対応テーブルの一実施例を示す図である。
【図6】撮像部の回動による画像選択の一実施例の説明図である。
【図7】撮像部回動型デジタルカメラにおける画像選択時の制御動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図8】撮像部の回動による画像選択の一実施例の説明図である。
【図9】撮像部の回動による画像選択の詳細説明図である。
【図10】撮像部回動型デジタルカメラにおける画像選択時の制御動作の一実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
15 回転検出部(回動状態検出手段)
20 制御部(表示制御手段、差別表示制御手段、画像再生制御手段)
37 シャッターボタン(機能選択指示手段、画像選択指示手段))
40 表示部
71,72,73 機能(モード)選択用メニュー(機能選択用情報)
100 デジタルカメラ(電子撮像装置)
110 撮像部
120 本体部
Claims (9)
- 撮像レンズを含む撮像部と表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
選択可能に表現された前記電子撮像装置の実行可能な複数の機能を前記表示部に表示する表示ステップと、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、
前記表示ステップにより表示された前記複数の機能の中で、前記検出ステップにより検出された回動状態に対応する機能を択一的に差別表示するとともに、この択一的に差別表示された機能を実行させる機能選択ステップと、
を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする選択方法。 - 撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記表示部に前記記録画像を再生して表示する表示ステップと、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより検出された回動状態に応じて、前記表示ステップにより再生表示されている記録画像を他の記録画像に切り換える画像切換ステップと、
を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする選択方法。 - 撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記表示部に複数の記録画像を表示する表示ステップと、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより検出された回動状態に応じて、前記表示ステップにより再生表示されている複数の記録画像のうちの1つ或いは複数の画像を差別表示するとともに、この差別表示された画像を、所定の処理の対象として選択する画像選択ステップと、
を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする選択方法。 - 撮像レンズを含む撮像部と表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記電子撮像装置の実行可能な機能を表現した複数の機能選択用情報を前記表示部に表示する表示手段と、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、
前記表示手段により表示された前記複数の機能選択用情報の中で、前記回動状態検出手段により検出された回動状態に対応する機能選択用情報を択一的に差別表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段により択一的に差別的表示された機能選択用情報に対応する機能を実行させる機能選択指示手段を備えることを特徴とする電子撮像装置。 - 撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、
前記記録画像を再生して前記表示部に表示する画像再生手段と、
前記回動状態検出手段により検出された回動状態に応じて、前記画像再生手段により現在再生表示されている記録画像を他の記録画像に切り換える表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子撮像装置。 - 撮像レンズを含む撮像部と撮像画像を保存記録すると共に再生された記録画像を表示する表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を任意に変化させることが可能な回動手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回動手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記回動手段によって角度が変化させられた前記撮像部と前記表示部との回動状態を検出する回動状態検出手段と、
前記記録画像を複数個再生して前記表示部に同時に表示する画像再生手段と、
前記回動状態検出手段により検出された回動状態に応じて、前記表示部に表示される複数の記録画像のうちの1つ或いは複数の画像を差別表示する表示制御手段と、
前記表示部に差別表示された記録画像を所定の処理の対象として選択する画像選択指示手段を備えたことを特徴とする電子撮像装置。 - 前記表示制御手段は、前記回動状態検出手段により検出された前記撮像部の回動回数、回動時間または回動角度に応じて表示制御を行うことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の電子撮像装置。
- 撮像レンズを含む撮像部と該表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を少なくとも第1の角度から第2の角度まで任意に変化させることが可能な回転手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回転手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記表示部を撮影時のファインダとして機能させていない状態において、前記回転手段によって変化させられた前記撮像部と前記表示部との角度を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにより検出された角度が、予め前記第1の角度から前記第2の角度の間に割り当てられている角度のいずれかであるかを判断する判断ステップと、
選択可能な複数の指示操作のうち、前記判断ステップにより判断された角度に対応して予め決められている指示操作を選択する選択ステップと、
を前記電子撮像装置に実行させることを特徴とする選択方法。 - 撮像レンズを含む撮像部と該表示部を含む本体部とが互いに回動可能に接続されることにより該撮像部と該表示部との角度を少なくとも第1の角度から第2の角度まで任意に変化させることが可能な回転手段を備え、該撮像部で撮像される画像を該表示部に表示させることにより該表示部を撮影時のファインダとして機能させた状態で前記回転手段を機能させることが可能な電子撮像装置において、
前記回転手段により変化させることが可能な前記第1の角度から前記第2の角度の間にある複数の角度の各々に対して、前記電子撮像装置に対する異なる指示操作を割り当てる割当手段と、
前記表示部を撮影時のファインダとして機能させていない状態において、前記回転手段によって前記撮像部と前記表示部との角度が変化させられた場合は、変化後の角度に対応して前記割当手段により割り当てられている指示操作を実行させる制御手段と、
を備えることを特徴とする電子撮像装置。
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