JP4190631B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工物を搬入位置から作業位置へ搬送し、作業位置でテーブルを回転させながら作業を行い、作業後に搬出位置まで搬送する被加工物の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被加工物の搬送装置101は、作業者103が、図5(a)に示すように、被塗装物116をテーブル115の上に載せると、回動体112が回動して被加工物(以下、「被塗装物」という。)116bを作業位置(塗装位置)まで搬送するようになっている。テーブル115a上の被塗装物116aは、塗装ロボット102によって塗装される。また、搬送装置101は、被塗装物116aを均等に塗装するために、作業位置(塗装位置)でテーブル115aを回転するようになっている。一方、被塗装物116aが塗装されている間、作業者103は、搬出位置にある他方のテーブル115bの上から塗装済の製品を取り出して次に塗装する被塗装物116bをテーブルに載せる(載置処理)。塗装処理及び載置処理が終了すると、搬送装置101に回動体112を180°回動させた後、再び上記の塗装処理及び載置処理を繰り返す。このようにして、作業者103は、上記の搬送装置101を用いて被塗装物116の塗装を行っている。
【0003】
図5(b)に示すように、従来の搬送装置101は、ベース部105の中のエアーシリンダ106が1往復すると、ラックギア107と平歯車108を介して回動体112が180°回動するようになっている。この回動体112の両端には、回転軸113、114が設けられており、被塗装物116a、116bを載せるテーブル115a、115bが回転可能に軸支されている。一方、その回転軸113と114は、駆動モータ117を共通の駆動源として、スプロケット118とチェーン119とカムクラッチ120とゼネバドライバー123とゼネバホイール124とを介して間欠回転するようになっている。このカムクラッチ120は、エアーシリンダ122が作動すると駆動力を伝達するようになっている。尚、回転軸113と114とは、双方とも間欠回転するものではなく、作業位置(塗装位置)側の回転軸113、114のみが回転するようになっている(特開昭57─42364、実開昭57─43857参照)。
【0004】
しかし、従来の搬送装置101は、ほこりや可燃物の多い環境で使われることが多いため、テーブル115a、115b付近に燃えやすい駆動モータ117等の駆動装置が配置されることは、安全上問題がある。従って、図6に示すように、回転軸113、114の駆動モータ117を揺動形空気圧アクチュエータ202に代えてテーブル203a、203bを駆動させる搬送装置201が存在する(特公昭63─40147参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の搬送装置101、201は、テーブル115a、115b、203a、203bの駆動に駆動モータ117や揺動形空気圧アクチュエータ202を直結して用いるため、回転軸113、114への駆動力の伝達を切り換えるカムクラッチ120又は回転軸204を駆動させるエアーシリンダ122、205若しくはエアーシリンダ122、205の駆動を切り換えるバルブの故障により、搬入出位置でテーブル115a、115b、203a、203bが回転する恐れがあり、安全上問題があった。また、エアーシリンダ122、205や揺動形空気圧アクチュエータ202等の空圧機器が回動体112側に配置されるのは、メンテナンス上問題であった。
【0006】
そこで、本発明は、搬入出位置側のテーブルを機械的に固定することによって、安全性及び信頼性を向上させると共に、駆動モータ等の駆動装置を基台側に配設することにより駆動装置のメンテナンスがしやすい搬送装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、被加工物を載せる一対のテーブル(6a)、(6b)を両端に有するアーム(2) の中央をアーム支持台(26)に対して回動させることにより、搬入出位置及び作業位置間で前記被加工物を搬送すると共に、作業位置で前記テーブル(6a)、(6b)を回転させる搬送装置(1) であって、前記テーブル(6a)、(6b)を回転させるテーブル駆動手段(7) と、前記アーム支持台(26)に固設され、作業位置側に切欠部(11a) を有するベースギア(11)と、前記ベースギア(11)の中心軸上に設けられ、前記テーブル駆動手段(7) の駆動力を伝達する第1伝達ギア(8) と、前記第1伝達ギア(8) に連接し、前記切欠部(11a) に歯部が位置するように作業位置側に配設された第2テーブル用切換ギア(9) と、前記アーム(2) の回動に伴って前記ベースギア(11)の周囲を自転しながら連接移動し、前記ベースギア(11)の切欠部(11a) に到達すると、前記ベースギア(11)との連接が断たれると共に、前記第2テーブル用切換ギア(9) の前記歯部に連接することによって、前記各テーブル(6a)、(6b)を回転させるように、前記アーム(2) に設けられた一対の第3テーブル駆動ギア(10)、(12)とを有し、前記第3テーブル駆動ギア(10)、(12)が前記歯部に連接すると、前記テーブル駆動手段(7) の駆動力が、前記第1伝達ギア(8) 、前記第2テーブル用切換ギア(9) 、作業位置側の前記第3テーブル駆動ギア(10)、(12)を介して前記テーブル(6a)、(6b)に伝達されると共に、搬入出位置側の第3テーブル駆動ギア(10)、(12)が機械的に固定されることを特徴とする。
これにより、作業位置側のテーブルのみ回転し、搬入出位置側のテーブルは、第3テーブル駆動ギアがベースギアと連接し、機械的に固定されるため、従来のように、エアーシリンダやバルブの故障により、搬入出位置側のテーブルが回転することを防止でき、安全性と信頼性を向上させることができる。また、搬送装置の機械的構造を簡単にすることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記テーブル用駆動手段(7) が、前記アーム支持台(26)に設けられていることを特徴とする。
これにより、駆動装置等のメンテナンスを容易にすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1から図4に基づいて説明する。本実施形態に係る搬送装置1は、例えば、図1に示すように、塗装システムに使用される。この塗装システムは、塗装ロボット27と、塗装ロボット制御装置28と、エアー盤29と、塗装ブース31と、搬送装置1とを有しており、作業者30が、搬送装置1のテーブル6a、6bに被塗装物32を載せると、アーム2が塗装位置まで回動し、その位置で塗装ロボット27が被塗装物32に塗料を吹き付けて塗装するようになっている。
【0010】
上記の塗装ロボット27は、塗装ロボット制御装置28に接続されており、塗装ロボット制御装置28の塗装開始信号に基づいて、被塗装物32に塗料を吹き付けるようになっている。また、上記の塗装ブース31は、塗装ロボット27の吹き付ける塗料の拡散を防止するために、塗装ロボット27の吹き付け位置に対向する位置に設置されている。
【0011】
上記の搬送装置1は、図2(b)に示すように、テーブル6a、6bと、アーム2と、アーム支持台26と、アーム駆動装置34と、テーブル回転装置35とを有しており、テーブル6a、6bとアーム2とが相対回転するようになっている。上記のアーム支持台26は、アーム駆動装置34を介してアーム2を回動可能に支持しており、設置面に固定されている。上記のアーム駆動装置34は、アームを回動させる(アーム駆動手段を構成する)アーム駆動モータ3と、アームに駆動力を伝達する(アーム伝達手段を構成する)アーム用モータギア4及びアーム駆動ギア5とを有しており、アーム2を180°回転させるようになっている。即ち、アーム2に設けられたテーブル6a、6bが搬入出位置側から作業位置側へ、又は、作業位置側から搬入出位置側へ移動するように、アーム2を180°毎に回転させるようになっている。
【0012】
上記のアーム駆動モータ3は、上記のアーム支持台26の側面に設けられており、上記の塗装ロボット制御装置28に接続されている。また、このアーム駆動モータ3の回転軸3aには、アーム用モータギア4が設けられている。このアームモータギア4には、アーム2の中央下部に設けられたアーム駆動ギア5が連接されており、アーム駆動モータ3の駆動力をアーム2に伝達するようになっている。即ち、アーム駆動ギア5は、図2(a)及び図3に示すように、環状に形成されており、上記のアーム支持台26の端に固設された支持部材11bの外周面に、軸受け25を介して設けられている。また、アーム駆動ギア5は、アーム2の下面にも固定されているため、アーム駆動ギア5を回転させることによって、搬送装置1は、後述するテーブル駆動モータ7に関係なく、アーム2を回動させるようになっている。このように、アーム駆動モータ3は、塗装ロボット制御装置28のアーム回動信号を受信すると、その駆動力をアーム用モータギア4、アーム駆動ギア5を介してアーム2に伝達し、アーム2を回動させるようになっている。
【0013】
上記のテーブル回転装置35は、図2(b)に示すように、ベースギア11及び第2テーブル用切換ギア9と、テーブル駆動手段を構成するテーブル駆動モータ7と、第3テーブル駆動ギア10、12とを有しており、作業位置側のテーブル6a、6bのみを回転させるようになっている。上記のベースギア11は、図2(a)及び図3に示すように、環状に形成されており、アーム2の中心に位置するように支持部材11bを介してアーム支持台26の上端に固定されている。また、ベースギア11は、作業位置側に切欠部11aを有しているが、この切欠部11aでは、第3テーブル駆動ギア10、12が、ベースギア11と連接しないようになっている。尚、図2(b)及び図3では、第3デーブル駆動ギア12がベースギア11と連接していない場合を示している。
【0014】
上記のテーブル用モータ7は、図3に示すように、その回転軸7aがベースギア11の環状空間を貫通するようにアーム支持台26の内部に設けられており、塗装ロボット制御装置28に接続されている。このテーブル用モータ7の回転軸7aには、駆動力を伝達する第1伝達ギア8が設けられている。この第1伝達ギア8は、図2(a)に示すように、ベースギア11よりも小径に形成されており、ベースギア11の上に配設されている。また、第1伝達ギア8は、第2テーブル用切換ギア9と連接するようになっている。
【0015】
また、固定されたベースギア11の作業位置側には、第1伝達ギア8と連接する第2テーブル用切換ギア9が回転可能に設けられ、その歯部が切欠部11aに位置するようになっている。即ち、この第2テーブル用切換ギア9は、その直径がベースギア11の半径よりも小さく形成されており、伝達ギア8の半径に第2テーブル用切換ギア9の直径を足した長さがベースギア11の半径に一致するように形成されている。そして、テーブル用連接ギア9は、後述する第3テーブル駆動ギア10、12がベースギア11の作業位置側に位置すると、第1伝達ギア8、第2テーブル用切換ギア9、第3テーブル駆動ギア10、12の中心が一直線上に並ぶように、ベースギア11の作業位置側に配設されている。これにより、第2テーブル用切換ギア9は、テーブル用モータ7の駆動力を第3テーブル駆動ギア12に伝達するようになっている。
【0016】
第3テーブル駆動ギア10、12は、アーム2の内壁面に回転可能に設けられており、ベースギア11と連接するようになっている。また、第3テーブル駆動ギア10、12は、アーム2の回動に伴ってベースギア11の外周に沿って連接回転するようになっている。即ち、第3テーブル駆動ギア10、12は、アーム2の回動に伴ってベースギア11に連接しながら、その外周に沿って移動するため、第3テーブル駆動ギア10、12は、自転しながらベースギア11の外周に沿って回転移動(いわゆる公転)するようになっている。また、アーム2の回動が停止すると、作業位置側にある第3テーブル駆動ギア10、12は、ベースギア11の切欠部11aに位置するため、ベースギア11との連接が断たれるようになっていると同時に第2テーブル用切換ギア9と連接するようになっている。尚、本図面では、第3テーブル駆動ギア12が作業位置側に位置する場合を示す図面であるため、第3テーブル駆動ギア12は、ベースギア11との連接が断たれ、第2テーブル用切換ギア9と連接している状態である。
【0017】
このように第3テーブル駆動ギア10、12は、アーム2の回動により作業位置側に位置した場合にのみ、第2テーブル用切換ギア9と連接するようになっている。即ち、第3テーブル駆動ギア10、12が作業位置側に位置すると、第1伝達ギア8と第2テーブル用切換ギア9と第3テーブル駆動ギア10、12との中心が一直線上に並ぶようになっており、テーブル駆動モータ7の駆動力が第1伝達ギア8、第2テーブル用切換ギア9を介して第3テーブル駆動ギア10、12に伝達されるようになっている。これにより、テーブル駆動モータ7が塗装ロボット制御装置28からテーブル回転信号を受信すると、テーブル駆動モータ7が回転し、その駆動力を、第3テーブル駆動ギア10、12に設けられたスプロケット13、19に設けられたチェーン14、20を介してアーム2の両端に設けられたスプロケット15、21に伝達するようになっている。
【0018】
上記のスプロケット15、21の下部には、ギア16、22が設けられており、そのギア16、22には、ギア17、23が連接されている。また、このギア17、23には、テーブル回転軸18、24が設けられており、テーブル回転軸18、24の上端には、テーブル6b、6aが設けられている。このようにチェーン14、20を介して伝達されたテーブル駆動モータ7の駆動力は、スプロケット15、21とギア16、22及びギア17、23を介してテーブル回転軸18、24に伝達されるようになっており、テーブル6a、6bが360°回転するようになっている。一方、第3テーブル駆動ギア10、12が、搬入出位置側に位置した場合には、第3テーブル駆動ギア10、12は、固設されたベースギア11と連接され、機械的に固定されているため、搬入出位置側のテーブル6a、6bは、回転しないようになっている。尚、本図面では、第3テーブル駆動ギア10が搬入出位置側に位置する場合を示しているため、テーブル6aが回転しない。
【0019】
尚、本実施形態に係る搬送装置1は、テーブル6a、6b上の被加工物32を搬入出位置から作業位置に搬送するものであればよいので、搬送装置1の用途を塗装システムに限定するものではない。また、本実施形態に係る搬送装置1のテーブル6a、6bは、2個に限定されるものではなく、作業位置及び搬入出位置が複数ある場合には、作業位置及び搬入出位置の数に合わせて複数個設けられていてもよい。尚、その場合、ベースギア11に設けられた切欠部11aを作業位置の数に合わせて複数設けることによって、本実施形態に係る搬送装置1と同様に作業位置でのみ複数のテーブルを回転させることができる。
【0020】
さらに、本実施形態に係るアーム駆動手段は、アーム2を回転及び回動させる駆動力を発生するものであればよいので、アーム駆動モータ3に限定されるものではなく、エアーシリンダー等であってもよい。また、テーブル6a、6bの回転軸18、24を回転させるギア16、22及びギア17、23は、テーブル6a、6bを例えば90°毎に間欠回転させるようにゼネバドライバー及びゼネバホイールであってもよい。
【0021】
上記の構成において、本実施形態に係る搬送装置1を用いた塗装システムの動作を説明する。図1に示すように、作業者30は、作業内容に従ってエアー盤29を操作して所定の設定を行う。そして、被塗装物32を搬送装置1のテーブル6bに載せる。作業者30が被塗装物32を載せると、搬送装置1は、塗装ロボット制御装置28からアーム回動信号を受信し、アーム2を180°回動させてテーブル6bを作業位置へ移動させる。テーブル6bが作業位置側に移動すると、塗装ロボット制御装置28からアーム停止信号を受信し、アーム2の回動を停止させる。アーム2が停止すると、塗装ロボット27は、作業位置にある被塗装物32に塗料を噴出して塗装処理を行う。
【0022】
この塗装処理において、図2に示すように、テーブル駆動モータ7の駆動力が第1伝達ギア8、第2テーブル用切換ギア9、第3テーブル駆動ギア12、スプロケット13、チェーン14、スプロケット15、ギア16、ギア17を介してテーブル回転軸18に伝達され、テーブル6bが360°回転する。このようにテーブル6bが360°回転することにより、被塗装物32が均等に塗装される。
【0023】
一方、図1に示すように、上記の塗装処理がなされている間に、作業者30は、搬入出位置にあるテーブル6aに被塗装物32を載せて載置処理を行う。そして、塗装ロボット27による塗装処理と作業者30による載置処理とが終了すると、搬送装置1は、塗装物32(テーブル6b)を搬入出位置に、被塗装物32(テーブル6a)を作業位置に移動させるように再びアーム2を180°回動させる(搬送処理)。尚、この搬送処理は、図2に示すように、アーム駆動モータ3の駆動力をアーム用モータギア4、アーム駆動ギア5を介してアーム2に伝達することによって行われる。
【0024】
また、アーム2の回動に伴って、第3テーブル駆動ギア10、12は、図4に示すように、自転しながらベースギア11の外周に沿って回転移動する。第3テーブル駆動ギア12は、搬入出位置側に移動し、第3テーブル駆動ギア10は、作業位置側に移動する。そして、第3テーブル駆動ギア10、12が各位置(作業位置側、搬入出位置側)に移動すると、即ち、アーム2が180°回動すると、搬送装置1は、塗装ロボット制御装置28からアーム停止信号を受信し、アーム2の回動を停止させる。ここで、第3テーブル駆動ギア10が、作業位置側に移動すると、ベースギア11の切欠部11aに位置するため、ベースギア11との連接が断たれると同時に第2テーブル用切換ギア9と連接する。これにより、第3テーブル駆動ギア10が、第2テーブル用切換ギア9を介してテーブル駆動モータ7の駆動力を伝達する第1伝達ギア8と連接されるため、テーブル駆動モータ7の駆動力をテーブル6aに伝達できる。
【0025】
次に、搬送処理が完了すると、塗装ロボット27は、被塗装物32に塗料を吹き付けて塗装処理を行う。ここで、搬送装置1が、再び、塗装ロボット制御装置28からテーブル回転信号を受信すると、図2に示すように、テーブル駆動モータ7が駆動し、その駆動力が第1伝達ギア8、第2テーブル用切換ギア9、第3テーブル駆動ギア10、スプロケット19、チェーン20、スプロケット21、ギア22、ギア23を介してテーブル回転軸24に伝達され、テーブル6aが360°回転する。このようにテーブル6aを360°回転させて被塗装物32を均等に塗装することができる。
【0026】
一方、作業位置側で塗装処理がなされている間、作業者30は、前回の塗装処理で塗装された塗装物32をテーブル6bから搬出して、新たに被塗装物32をテーブル6bに載せて載置処理を行う。この時、テーブル駆動ギア12は、固設されたベースギア11と連接されており、機械的に固定されているため、本実施形態に係る搬送装置1は、搬入出位置でテーブル6bの回転を防止することができる。これにより、作業者30が安全に載置処理できるように作業者30の安全を確保することができる。以上のように、搬送装置1によってアーム2を180°毎に回動させることにより、作業位置では、塗装ロボット27が塗装処理を、搬入出位置では、作業者30が載置処理を繰り返し行うことができる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、従来のように、エアーシリンダやバルブの故障により、搬入出位置側のテーブルが回転することを防止でき、安全性と信頼性を向上できるという効果を奏する。作業位置側のテーブルのみ回転し、搬入出位置側のテーブルが、第3テーブル駆動ギアがベースギアと連接し、機械的に固定されるためである。また、搬送装置の機械的構造を簡単にできるという効果を奏する。
【0028】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、駆動装置等のメンテナンスを容易にできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装システムを説明する図である。
【図2】搬送装置の全体構成を説明する図である。
【図3】アーム駆動装置及びテーブル回転装置を説明する図である。
【図4】ベースギアと第3テーブル駆動ギアとの連接又は開放を説明する図である。
【図5】従来の搬送装置を説明する図である。
【図6】従来の搬送装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 搬送装置
2 アーム
3 アーム駆動モータ
4 アーム用モータギア
5 アーム駆動ギア
6a テーブル
6b テーブル
7 テーブル駆動モータ
8 第1伝達ギア
9 第2テーブル用切換ギア
10 第3テーブル駆動ギア
11 ベースギア
12 第3テーブル駆動ギア
26 アーム支持台
34 アーム駆動装置
35 テーブル回転装置

Claims (2)

  1. 被加工物を載せる一対のテーブル(6a)、(6b)を両端に有するアーム(2) の中央をアーム支持台(26)に対して回動させることにより、搬入出位置及び作業位置間で前記被加工物を搬送すると共に、作業位置で前記テーブル(6a)、(6b)を回転させる搬送装置(1) であって、
    前記テーブル(6a)、(6b)を回転させるテーブル駆動手段(7) と、
    前記アーム支持台(26)に固設され、作業位置側に切欠部(11a) を有するベースギア(11)と、
    前記ベースギア(11)の中心軸上に設けられ、前記テーブル駆動手段(7) の駆動力を伝達する第1伝達ギア(8) と、
    前記第1伝達ギア(8) に連接し、前記切欠部(11a) に歯部が位置するように作業位置側に配設された第2テーブル用切換ギア(9) と、
    前記アーム(2) の回動に伴って前記ベースギア(11)の周囲を自転しながら連接移動し、前記ベースギア(11)の切欠部(11a) に到達すると、前記ベースギア(11)との連接が断たれると共に、前記第2テーブル用切換ギア(9) の前記歯部に連接することによって、前記各テーブル(6a)、(6b)を回転させるように、前記アーム(2) に設けられた一対の第3テーブル駆動ギア(10)、(12)とを有し、
    前記第3テーブル駆動ギア(10)、(12)が前記歯部に連接すると、前記テーブル駆動手段(7) の駆動力が、前記第1伝達ギア(8) 、前記第2テーブル用切換ギア(9) 、作業位置側の前記第3テーブル駆動ギア(10)、(12)を介して前記テーブル(6a)、(6b)に伝達されると共に、搬入出位置側の第3テーブル駆動ギア(10)、(12)が機械的に固定されることを特徴とする搬送装置(1) 。
  2. 前記テーブル用駆動手段(7) が、前記アーム支持台(26)に設けられていることを特徴とする請求項1記載の搬送装置(1) 。
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