JP4186088B2 - 表皮の基材貼込み方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表皮の基材貼込み方法に関し、更に詳細には、略直角の角部を有する基材の表面に接着剤を塗布し、裏側に発泡層を有する表皮を前記基材に真空吸着させることで、該基材に対して表皮を貼込む方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の乗員室内に設置されるインストルメントパネル,フロアコンソール,ドアトリム,ピラーガーニッシュ等の各種車両内装部材や、ソファーや椅子等の家具等では、その外観の質感向上を図る目的のために、所要形状に成形された基材の外壁面に表皮を貼込む場合が多い。また最近では、表面に「シボ」加工を施して外部に露出する表面層と、この表面層の裏側にクッション性を有する発泡層を設けた副層(2層,3層)の表皮が好適に実施されており、前記基材に貼込んだ際には適宜の弾力性を有して触感向上をも図り得るようになっている。
【0003】
前記基材に対する前記表皮の貼込みは、例えば真空成形型を利用して実施される。すなわち図9(a)に示すように、予め所要形状に成形した前記基材10を真空成形型25にセットする前またはセットした後に該基材10における各外面部12,14,16の全面に接着剤36を塗布し、加熱により軟化した表皮20を該基材10に吸引密着させる。これにより図9(b)のように、表皮20が基材10の各外面部12,14,16に沿って全面的に貼込まれ、表皮20の成形と貼込みとが同時に行なわれるものである。そして基材10に貼込まれた表皮20では、その表面層21が外方へ露出して該基材10の質感向上が図られる一方、該表面層21と外面部12,14,16との間に発泡層22が介在しているので、該表皮20の適宜位置を外方から押圧した際に適宜の弾力性が付与されて触感向上も図られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記車両内装部材や家具等は、凹凸や曲面部等を有する複雑な意匠形状に形成されることが一般的であり、例えば図9に示した基材10においては、凹部10aを画成する側壁部13や正面右側の側端壁部15が、水平な上壁部11に対して略直角に延在している。従って、このような外面形状の基材10に対する前記表皮20の貼込み形態を観ると、上方から基材10に近接する表皮20は、先ず上壁部11の前記外面部12に真空吸着されて貼込み固定され、次いで側壁部13の前記外面部14および側端壁部15の前記外面部16に真空吸着されて貼込み固定される。そして、前記各外面部14,16に対する表皮20の貼込みに関しては、上壁部11側(上方)が最初に真空吸引されてこの部分が貼込まれ、次いで徐々に下方へ向って真空吸引されつつ貼込まれていくようになり、殊に前記外面部14,16全面に接着剤が塗布されていることにより、最初に貼込まれた上方側は接着剤によって即座に移動不能に固定されるようになる。
【0005】
しかも前記表皮20は、前述したように裏側に発泡層22を有しているため、各外面部12,14,16に貼込まれた部分は通常の厚みとなっているものの、外面部12と外面部14の角部17や該外面部12と外面部16の角部18は、図10に拡大して示すように発泡層22に食込んだ状態となり、この結果としてこれら角部17,18に対応した表皮20にはシャープな角部が形成されずに大きな曲面Rが形成されることとなる。このため、発泡層を有する表皮が貼込まれた車両内装部品や家具等では、角部に丸みを帯びて質感低下を招来する問題を内在すると共に、このような製品同士を夫々の角部を整合させた状態で接合した場合には、大きな隙間が画成されているように視認される欠点等があった。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、基材の角部から僅かに偏倚した部位に接着剤の非塗布領域を形成し、基材に貼込まれる表皮がこの非塗布領域で伸張されるようにすることで、基材の角部に沿った角部を表皮に形成するようにした表皮の基材貼込み方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明に係る表皮の基材貼込み方法は、略直角の角部を有する基材を真空成形型にセットする前またはセットした後に該基材の表面に接着剤を塗布し、裏側に発泡層を有するシート状表皮を前記基材に真空吸着させることで、前記基材に対して表皮を貼込む方法において、
前記接着剤を前記基材の表面に塗布するに際して、該基材の角部から僅かに偏倚した部位に該接着剤の非塗布領域を形成し、
前記真空成形型にセットした基材に前記表皮を真空吸引させるに際して、該表皮を伸張状態を保持しつつ該基材における前記接着剤が塗布されている側から、前記角部を越えて該接着剤の非塗布領域へ、更に該接着剤の非塗布領域から再び該接着剤が塗布されている部位へ向けて押圧的に貼込みを行ない、
これにより前記表皮が前記接着剤の非塗布領域で伸張されて、該表皮に前記角部に沿って略直角をなす角部を形成するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る表皮の基材貼込み方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお本実施例では、図9に示した基材10に表皮20を貼込む場合を例示することとし、特に該基材10の上壁部11と側端壁部15および角部18の部分を拡大表示して説明することとする。従って、図9に既出の部材,部品と同一の部材,部品に関しては、同一の符号を付すこととする。
【0009】
(真空成形型および表皮保持部)
本実施例の貼込み成形方法は、前記基材10をセットする真空成形型25と、貼込み前の前記表皮20を保持すると共に真空成形型25に対して近接・離間移動する表皮保持部を利用する。真空成形型25は、図3等に略示するように、セット部26を形成した中空体であって、図示しない空気吸引装置の作動の下に該セット部26に穿設した複数個の空気流通孔27を介して外部の空気を吸引するようになっている。また表皮保持部には、シート状の表皮20の端部を把持するクランプ片30と、真空成形型25に対して進退可能に設置されて前記表皮20を伸張させながら基材10側へ押付けるアシストプラグ33を有している。このアシストプラグ33は、例えばエアシリンダ等の流体圧シリンダ31におけるロッド32の先端に固定されている。
【0010】
(基材のセットおよび接着剤の塗布工程)
前工程で所要形状に成形された前記基材10を、前記上壁部11を上にした向きで真空成形型25のセット部26にセットする。これにより、上方から近接する表皮20は、この上壁部11の外面部(第1外面部)12に最初に接触し、次いで側端壁部15の外面部(第2外面部)16に接触するようになる。そして、前記側端壁部15の外面部16において、前記角部18から僅かに偏倚した部位(角部に隣接した所定の領域(第2領域))16bに、図2(a)に示すように例えばマスキングテープ35を貼着し、外面部16における第2領域16bを被覆する。そして、この状態で所定の接着剤36を各外面部12,16の全面に塗布し、適宜後に前記マスキングテープ35を剥離する(図2(b))。これにより外面部16は、前記角部18に隣接する第2領域16bが接着剤36の非塗布領域とされ、また該外面部16の第2領域16bに隣接する第1領域16aが接着剤36の塗布領域とされる。従って前記接着剤36は、外面部12の全面領域と外面部16の第1領域16aに塗布され、該外面部16の第2領域16bには塗布されないこととなる。なお接着剤36の塗布は、スプレーによる吹付けや刷毛で塗付ける等の方法が採られる。
【0011】
(表皮の貼込み工程)
基材10に対する接着剤36の塗布が完了したら、前記真空成形型25を空気吸引状態に保持し、表皮20の成形および貼込みを行なう。すなわちシート状の表皮20は、「シボ」加工が施された表面層21を上にする共に発泡層22を下にした向きで表皮保持部のクランプ片30に展張状態で把持され、かつ図示しない加熱装置により所定温度に加熱されて軟化した状態となっている。そして図3に示すように、前記表皮20を真空成形型25の上方に位置決めした後、セット部26が覆われるように所定位置まで下降移動させる。これにより表皮20は、先ずセット部26にセットした基材10における上壁部11の外面部12に真空吸引され、該表皮20の第1表皮部分20aが接着剤により外面部12に貼込み固定される。なおこの段階では、側端壁部15の外面部16に残りの表皮20(第2表皮部分20b)は接触していない。
【0012】
上壁部11の外面部12に対する第1表皮部分20aの貼込みが完了すると、表皮保持部に設けた前記流体圧シリンダ31をロッド32が前進するように制御し、図4に示すように、該ロッド32に固定した前記アシストプラグ33を、第1表皮部分20aとクランプ片30の間に展張された第2表皮部分20bの適宜位置に当接させる。そして、流体圧シリンダ31のロッド32の前進移動に従ってアシストプラグ33が真空成形型25側へ相対的に近接移動し、第2表皮部分20bが徐々に伸張されるに至る。
【0013】
そして、前記アシストプラグ33が半分程度まで前進すると、図5に示すように、第2表皮部分20bは大きく伸張されてその厚みが小さくなると共に、側端壁部15に対する該プラグ33の相対的な近接により、該第2表皮部分20bは側端壁部15の外面部16に近接するようになる。そして、前記第1表皮部分20aに隣接した側(上方)から外面部16に真空吸引されるに至るが、該外面部16における第2領域16bには接着剤36が塗布されていないので、この真空吸引された部分は外面部16に沿った移動が許容され、第2表皮部分20bの伸張と共に外面部16に沿って下方へ移動する。
【0014】
更に前記アシストプラグ33が前進すると、図6に示すように第2表皮部分20bは、外面部16に大きく近接すると共に伸張されて厚みが小さくなる。すなわち第2表皮部分20bは、外面部16の第2領域16bに徐々に真空吸着されつつあるとしても、図1に示すように、この第2領域16bには接着剤が塗布されていないので外面部16に沿って適宜移動し、該第2表皮部分20bは、第1表皮部分20aの端部とアシストプラグ33との間で均一的に伸張されて均一の厚みになっている。すなわちこの段階においても、第2表皮部分20bは、外面部16の第1領域16aに塗布した接着剤に接触していない。
【0015】
そして、前記流体圧シリンダ31のロッド32の前進により、前記アシストプラグ33が所定位置まで前進移動すると、図7に示すように、第2表皮部分20bは全体的に伸張された状態で第2領域16bに塗布した接着剤36に接触する一方、真空成形型25の真空吸引により外面部16に貼込まれる。すなわちこの段階に至る過程(図5および図6(図1)の状態)においては、前記第2表皮部分20bは、上方から徐々に前記第2領域16bに真空吸引されているとしても、外面部16に貼込まれて完全に固定されているわけではないので、アシストプラグ33の前進移動に従って全体が均一的に伸張された状態となっており、外面部16に貼込まれた第2表皮部分20bは、全体が均一的な厚みとなっている。
【0016】
従って、本実施例の貼込み成形方法では、図8に示すように、側端壁部15の外面部16に貼込まれた第2表皮部分20bの厚みH1が、上壁部11の外面部12に貼込まれた第1表皮部分20aの厚みH2よりもかなり小さく(薄く)なっている。これにより、第1表皮部分20aから第2表皮部分20bへ移行する部位には、基材10の角部18に沿って略直角のシャープな角部Cが形成されるに至る。
【0017】
しかも本実施例の貼込み成形方法では、第2領域16bに整合した部分が基材10に接着されていないので、貼込み成形直後の軟化状態から冷却硬化するまでの間に、第2表皮部分20bの均一的な貼込み状態が適宜調整され、例えば弛んだ部分や突張った部分があった場合にはこれらが好適に解消される。これにより、前記角部Cが更にシャープなものとなり得る。
【0018】
なお、前記アシストプラグ33の形状,前進方向や当接位置等は、基材10の外面部形状等により適宜変更されるものである。
【0019】
また、前記基材10の凹部10aを形成する側壁部13の前記外面部14においても、角部17に隣接した所定の領域を接着剤36を塗布しない非塗布領域として表皮20を貼込めば前記実施例と同様の結果が得られるようになり、基材10に貼込まれた表皮20には、該基材10の角部17に沿ってシャープな角部Cが形成される。
【0020】
更に前記実施例では、接着剤36の塗布工程が、真空成形型25のセット部26に基材10をセットした後に行う場合を例示したが、該基材10をセット部26にセットする前に行なうようにしてもよい。すなわち、前記基材10を所要形状に成形した後、先ず外面部12の全面領域と外面部16の第1領域16aに接着剤36を塗布し、次いで該接着剤36を塗布した基材10を真空成形型25のセット部26にセットする工程順となる。
【0021】
更に前記実施例では、表皮20の成形および貼込みを行なうに際して、先ず前記真空成形型25を空気吸引状態に保持し、この空気吸引状態の下で外面部12から外面部16に亘って該表皮20を貼込む場合につき例示した。しかし、表皮20の成形および貼込みを行なうに際しては、該表皮20の貼込み開始段階では真空成形型25を空気吸引状態とせず、例えばアシストプラグ33が前進した貼込み完了直前(図6または図7の状態)で該真空成形型25の空気吸引を開始するようにしてもよく、このようにしても表皮20の好適な貼込みがなされる。
【0022】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る表皮の基材貼込み方法によれば、角部を挟んで略直角に延在する第1外面部と第2外面部を有する基材に対し、第1外面部から第2外面部に亘って表皮を貼込むに際し、前記角部に隣接した第2外面部の第2領域に接着剤を塗布しないようにしたので、第2外面部に貼込まれる第2表皮部分は、全体的に伸張されて厚みが小さくなった状態で該第2外面部に貼込まれるようになる。すなわち、第1外面部に貼込まれた第1表皮部分の厚みに対して、第2外面部に貼込まれた第2表皮部分の厚みが小さくなるので、第1表皮部分から第2表皮部分へ移行する部位に、前記基材の角部に沿ってシャープな角部が形成され、該表皮が貼込まれた製品の外観の質感向上を図り得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表皮の基材貼込み方法を実施する態様の要部拡大断面図であって、基材における側端壁部の外面部に表皮を貼込んでいる途中の状態を示している。
【図2】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の実施過程を示す要部断面図であって、(a)は基材の側端壁部における外面部の第2領域にマスキングテープを貼着して接着剤を塗布した状態を示し、(b)はマスキングテープを剥がすことで前記第2領域が接着剤の非塗布領域とされた状態を示している。
【図3】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の第1段階を示す要部断面図であって、真空成形型にセットした基材に表皮を真空吸着させることにより、該表皮の第1表皮部分が基材の上壁部に貼込まれた状態を示している。
【図4】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の第2段階を示す要部断面図であって、前進するアシストプラグが表皮の第2表皮部分に接触して押圧を開始した状態を示している。
【図5】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の第3段階を示す要部断面図であって、前進するアシストプラグにより第2表皮部分が大きく伸張されつつある状態を示している。
【図6】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の第4段階を示す要部断面図であって、アシストプラグの更なる前進により第2表皮部分が基材の側端壁部に大きく近接するに至った状態を示している。
【図7】本発明に係る表皮の基材貼込み方法の最終段階を示す要部断面図であって、アシストプラグが所定位置まで前進することにより、側端壁部の第1領域に塗布された接着剤に第2表皮部分が接触すると共に、該第2表皮部分が第2領域の全面に貼込まれた状態を示している。
【図8】図3〜図7の一連の段階を経て表皮が貼込まれた基材の角部を示す拡大縦断面図であって、基材の側端壁部に貼込まれた第2表皮部分の厚みが小さくなることで、第1表皮部分と第2表皮部分との連設部にシャープな角部が形成された状態を示している。
【図9】従来の貼込み成形方法を示す縦断面部であって、(a)は外面部全面に接着剤を塗布した基材に表皮を貼込む直前の状態を示し、(b)は基材への表皮の貼込みがなされた状態を示している。
【図10】従来の表皮の基材貼込み方法に内在する問題点を示す要部拡大断面図であって、基材の角部の部位で表皮の発泡層が潰れてしまって表皮外表面に曲面が形成された状態を示している。
【符号の説明】
10 基材
12 第1外面部
16 第2外面部
16a 第1領域
16b 第2領域
18 角部
20 表皮
20a 第1表皮部分
20b 第2表皮部分
22 発泡層
25 真空成形型
36 接着剤
C 角部
1 厚み
2 厚み

Claims (4)

  1. 略直角の角部(18)を有する基材(10)を真空成形型(25)にセットする前またはセットした後に該基材(10)の表面に接着剤(36)を塗布し、裏側に発泡層(22)を有するシート状表皮(20)を前記基材(10)に真空吸着させることで、前記基材(10)に対して表皮(20)を貼込む方法において、
    前記接着剤(36)を前記基材(10)の表面に塗布するに際して、該基材(10)の角部(18)から僅かに偏倚した部位に該接着剤(36)の非塗布領域を形成し、
    前記真空成形型(25)にセットした基材(10)に前記表皮(20)を真空吸引させるに際して、該表皮(20)を伸張状態を保持しつつ該基材(10)における前記接着剤(36)が塗布されている側から、前記角部(18)を越えて該接着剤(36)の非塗布領域へ、更に該接着剤(36)の非塗布領域から再び該接着剤(36)が塗布されている部位へ向けて押圧的に貼込みを行ない、
    これにより前記表皮(20)が前記接着剤(36)の非塗布領域で伸張されて、該表皮(20)に前記角部(18)に沿って略直角をなす角部(C)を形成するようにした
    ことを特徴とする表皮の基材貼込み方法。
  2. 前記基材(10)は、前記角部(18)を挟んで略直角方向に延在する第1外面部(12)と第2外面部(16)とからなり、この第2外面部(16)の前記角部(18)に隣接する第2領域(16b)を前記接着剤(36)の非塗布領域とし、また第2外面部(16)の前記第2領域(16b)に隣接する第1領域(16a)を前記接着剤(36)の塗布領域とした請求項1記載の表皮の基材貼込み方法。
  3. 前記表皮(20)は、前記基材(10)の第1外面部(12)に貼込まれる第1表皮部分(20a)と、その際に第1外面部(12)から側方へ延出し得る第2表皮部分(20b)とからなり、第2表皮部分(20b)を前記基材(10)の第2外面部(16)の側へ伸張させながら折曲げることで前記第2領域(16b)から第1領域(16a)へ徐々に真空吸引させるに際し、前記第2表皮部分(20b)が第2領域(16b)だけに密着している間は第2外面部(16)への貼込みが行なわれず、前記第2表皮部分(20b)が前記第1領域(16a)に密着した際に、全体が均一的に伸張された状態で貼込みが完了される請求項2記載の表皮の基材貼込み方法。
  4. 前記基材(10)の第1外面部(12)に貼込みされた第1表皮部分(20a)の厚み(H1)に対し、第2外面部(16)に貼込みされた前記第2表皮部分(20b)の厚み(H2)を小さくすることで、該第1表皮部分(20a)から第2表皮部分(20b)に移行する部位に、前記基材(10)の角部(18)に沿って略直角をなす角部(C)が形成される請求項2または3に記載の表皮の基材貼込み方法。
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