JP4181009B2 - 車両用フロア装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用フロア装置に係り、特に、車室のフロアが比較的高く設定されているために、乗降口に段差を有するように乗降用固定ステップが設けられた車両に適用され、乗降時以外は乗降用固定ステップ上の空間を塞いで車両フロアの有効面積を拡大させる構造を備えた車両用フロア装置に関する。
一般に、ワンボックスカー等の車両においては、車室のフロアが比較的高く設定されているため、車両フロアの乗降口側には、一段低くなるように乗降用固定ステップが設けられている。しかし、単に、車両フロアの乗降口に乗降用固定ステップを設けた従来の乗降ステップ構造では、乗降用固定ステップを設けた分だけ車両フロアの有効面積が小さくなるため、実用上において以下のような問題点があった。すなわち、乗降用固定ステップの側部や後部の車両フロア上には座席が設置されているが、これら座席に着座した乗員の足元に乗降用固定ステップを設けたことによって凹部空間が形成されるために、乗員が不自然な着座姿勢を強いられたり、或いは車内に積み込んだ荷物が前記凹部空間へ落下してしまったりするという問題があった。そこで、これらの事情に鑑み、種々の車両フロア構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)
例えば、特許文献1に記載の乗降ステップ構造は、乗車口に車両フロアより一段低い乗降用固定ステップを有した車両において、乗降用固定ステップの上方に設けられると共に車両フロアの縁部に回動自在に設けられたステップカバーを備えるものである。この特許文献1に記載の乗降ステップ構造では、スライドドアが開けられることにより、ステップカバーに連結されたワイヤにステップ側面方向への張力が生じ、ステップカバーが車両フロアと乗降用固定ステップとの間の側面部に格納されて乗降口に乗降用固定ステップを出現させる構成となっている。また、スライドドアが閉められることにより、ワイヤの張力が消失して、ステップカバーが車両フロアと同一面上に並ぶように展開され、乗降用固定ステップの上方における凹部空間が塞がれて車両フロアの面積が拡大する構成となっている。
実公平7−10957号公報(第23頁、図1−図6)
しかしながら、上記特許文献1に記載の車両フロア構造では、ステップカバーを回動させるワイヤが必要になると共に、ワイヤの配線処理が必要になるなど、装置全体の構造がたいへん複雑である。従って、このような複雑な構造が乗降車する際に乗員によって視認されるため、可動フロアを車内に設けたことによって車内の意匠性が損なわれるという問題があった。また、上記特許文献1に記載の車両フロア構造では、乗降車する際に、ステップカバーが車両フロアと乗降用固定ステップとの間の側面部に格納される構成となっているが、依然としてステップカバーが乗降口に出現した状態となっているので、乗員の乗降車の邪魔となるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、可動フロアを車内に設けたことによって車内の意匠性が損なわれるということを防止することが可能な車両用フロア装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、乗員の乗降車時における利便性を向上させることが可能な車両用フロア装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、配置スペース等に制約されることなく、多種多様な車種に搭載することが可能な車両用フロア装置を提供することにある。
前記課題は、請求項1に記載の車両用フロア装置によれば、乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って揺動すると共に一端が前記可動フロアに連結された第一リンク部材と、該第一リンク部材と交差し中央部が前記第一リンク部材の中央部に回動自在に連結され一端が前記可動フロアに連結された第二リンク部材と、を有して構成され、前記可動フロアは、前記第一リンク部材および前記第二リンク部材を含むリンク機構全体が伸縮したことに応じて進退動するように構成されたこと、により解決される。
このように、本発明の車両用フロア装置において、可動フロアは、格納状態にあるときに車両フロアの下に格納される構成である。この構成により、可動フロアを格納状態として乗降用固定ステップを出現させたときには、可動フロア全体が車両フロアの下に格納されるので、乗降車する際に乗員に視認されることがなく、可動フロアを車内に設けたことによって車内の意匠性が損なわれるということがなく好適である。
また、可動フロアを車両フロアの下に格納することにより、乗員が乗降車する際に可動フロアに接触してしまうことを防止することができるので、乗員の乗降車時における利便性を向上させることが可能となる。さらに、可動フロアにおける進退動作が直線的に行われるので、可動フロアの展開及び格納動作を円滑に行うことが可能となり好適である。
また、前記課題は、請求項2に記載の車両用フロア装置によれば、乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って揺動するクランクと、前記クランクの揺動に応じて作動すると共に一端が前記可動フロアに対して回動自在に連結された連結棒と、を有して構成され、前記可動フロアは、前記クランクおよび前記連結棒を含むリンク機構全体が作動したことに応じて進退動するように構成されたこと、により解決される。
このように構成しても、可動フロアにおける進退動作が直線的に行われるので、可動フロアの展開及び格納動作を円滑に行うことが可能となり好適である。
さらに、前記課題は、請求項3に記載の車両用フロア装置によれば、乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え、前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って回動する巻取り部と、を有して構成され、前記可動フロアは、前記巻取り部に巻き取られた態様で格納状態となるように構成されたこと、により解決される。
のように構成すると、可動フロアを格納したときに、可動フロアを巻取り部に巻き取るようにして小さくまとめることができるので、可動フロアの収納スペースを小さくすることができ好適である。また、このように、可動フロアの収納スペースを小さくすることができるので、配置スペース等に制約されることなく、多種多様な車種に搭載することが可能となる。
そして、請求項4に記載のように、さらに好適には、本発明の車両用フロア装置は、車両のドアが開けられたことを検出してドア開信号を出力すると共に、ドアが閉められたことを検出してドア閉信号を出力するドア開閉検出部を備え、制御部が、ドア開信号を検出することにより、可動フロアが格納状態となるように駆動モータを駆動させると共に、ドア閉信号を検出することにより、可動フロアが展開状態となるように駆動モータを駆動させるように構成される。このように構成されていると、ドアの開閉動作に連動して素早く可動フロアが自動的に展開及び格納されるので、乗員による可動フロアの停止操作等の乗降車時における煩わしい操作を不要にできる。
また、請求項5に記載のように、本発明の車両用フロア装置は、可動フロアが展開状態となったことを検出して展開状態検出信号を出力すると共に、可動フロアが格納状態となったことを検出して格納状態検出信号を出力する位置検出部と、駆動モータを制御する制御部と、を備え、該制御部は、展開状態検出信号および格納状態検出信号のいずれか一方を検出することにより、駆動モータの駆動を停止させてなる構成でも良い。このように構成すると、可動フロアが展開若しくは格納された状態となったときに自動的に停止されるので、乗員による可動フロアの停止操作等の乗降車時における煩わしい操作を不要にでき好適である。
さらに、請求項6に記載のように、本発明の車両用フロア装置は、可動フロアが障害
物と接触したことを検出して接触検出信号を出力する接触検出部と、駆動モータを制御す
る制御部と、を備え、該制御部は、接触検出信号を検出することにより、前記駆動モータ
の駆動を逆転させるように構成されていても良い。
このように構成すると、例えば、可動フロアが展開しているときに、可動フロアに乗員の足や積載物等が接触した場合でも、直ちに可動フロアが格納されるので好適である。
また、請求項7に記載のように、本発明の車両用フロア装置は、可動フロアに一定以上の荷重が加わったことを検出して挟み込み検出信号を出力する挟み込み検出部と、駆動モータを制御する制御部と、を備え、該制御部は、挟み込み検出信号を検出することにより、駆動モータの駆動を逆転させるように構成されても良い。
のように構成すると、例えば、可動フロアが展開しているときに、可動フロアと乗降用固定ステップとの間に乗員の足などが挟まれた場合でも、直ちに可動フロアが格納されるので好適である。
そして、請求項8に記載のように、より好適には、本発明の車両フロア装置において、前記可動フロアおよび前記駆動部は車両に着脱可能な単一のユニットにより構成される。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
(第一実施形態)
はじめに、図1乃至図6を参照しながら、本発明の第一実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。
図1乃至図6は本発明の第一実施形態を示す図で、図1は車両用フロア装置の電気的な接続構成を示す図、図2は車両用フロア装置が搭載された車両を示す斜視図、図3は可動フロア機構部の構成を示す正面図(車両横方向外側から中央へ向けて見た図)、図4は可動フロア機構部を図3のA−A方向から見た図、図5は図4に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図、図6はタッチセンサの構成を示す要部拡大図である。
本実施形態に係る車両用フロア装置は、例えば、図2に示すようなワンボックスカーや、いわゆるミニバンなど、車室のフロア62が比較的高く設定されているために、乗降口61に一段低く乗降用固定ステップ63が設けられた車両60に適用され、乗降時以外は乗降用固定ステップ63上の空間を塞いで車両フロア62の有効面積を拡大させるためのものである。本実施形態に係る車両用フロア装置Sは、図1に示すように、可動フロア機構部10と、中央制御部30と、電源供給部40を有して構成されている。
可動フロア機構部10は、図3,図4に示すように、車両フロア62から乗降口61へかけて一段低くなるように乗降用固定ステップ63が設けられた車両60の床下(車両フロア62の下方)に備えられるものである。この可動フロア機構部10は、駆動モータ11を有して構成されており、この駆動モータ11の回転軸11aには、駆動ギア12が設けられている。駆動ギア12には、ピニオン13が歯合されており、このピニオン13は、車両60の床下において回転軸13aを中心に回転自在に配設されている。ラック14は、車両60の横方向に延びるように構成されると共に可動フロア20の下面20aに固定されており、ピニオン13に歯合されている。
そして、このラック14とピニオン13とから構成されるスライド機構の進退動作に応じて、可動フロア20が車両60の横方向に沿って進退動することができるようになっている。すなわち、可動フロア20は、図4に示すように、乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開された展開状態と、図5に示すように、車両フロア62の下方に形成された収容部65に収容された格納状態とに変位可能となっている。これにより、本実施形態の車両用フロア装置Sでは、可動フロア20が展開状態にあるときに、可動フロア20を含む車両フロア62全体がほぼ平面状になり、車両フロア面積を十分に確保することが可能となっている。また、本例における可動フロア機構部10では、ラック14およびピニオン13からなるスライド機構を用いることにより、可動フロア20における進退動作が直線的に行われるので、可動フロア20の展開及び格納動作を円滑に行うことが可能である。
可動フロア20の自由端20bには、図6に示すように、例えば、可動片24aおよびプランジャ24bを備えてなるプランジャタイプのタッチセンサ24が設けられている。このタッチセンサ24は、図6(a)に示すように、可動フロア20の自由端20b側が障害物100(例えば、乗員の足や積載物など)と接触した状態となっているときに、プランジャ24bが可動片24aに押し込まれてスイッチオンとなるように構成されている。また、タッチセンサ24は、図6(b)に示すように、可動フロア20の自由端20bが障害物100から離れた状態となっているときに、可動片24aとプランジャ24bとが離間し、これにより、スイッチオフとなるように構成されている。また、このタッチセンサ24は、上述のようにしてスイッチオンとなったときに、後述する中央制御部30に接触検出信号を出力することができるように構成されている。
位置検出スイッチ25(図1参照)は、可動フロア20が展開状態および格納状態にあることをそれぞれ検出するためのもので、例えば、ラック14の動作に応じて作動する一対のリミットスイッチ等により構成されている。この位置検出スイッチ25は、可動フロア20が展開状態となったときに、中央制御部30に展開状態検出信号を出力すると共に、可動フロア20が格納状態となったときに、中央制御部30に格納状態検出信号を出力することができるように構成されている。なお、位置検出スイッチ25は、可動フロア20と接触することにより、スイッチオンとなるように構成されても良いことは勿論である。
すなわち、図5に示す収容部65と、図4に示すスライドドア64にそれぞれリミットスイッチを設け、図5に示すように、可動フロア20が収容部65に完全に収容された状態となったときに、スイッチオンとなって格納状態検出信号を出力することができるように構成されても良く、また、図4に示すように、可動フロア20がスライドドア64に当接した状態となったときに、スイッチオンとなって展開状態検出信号を出力することができるように構成されても良い。
そして、上記構成からなる可動フロア機構部10は、小型化されたユニットにより構成されている。このため、車両60のスライドドア64へ可動フロア機構部10を容易に組み付けることが可能である。従って、本例における車両用フロア装置Sを搭載する車両60においては、車両用フロア装置Sを搭載しない車両と比較して、床下に大幅な構造変更等を強いられることが無い。このため、本例における車両用フロア装置Sは、車両60におけるオプション装備(ユーザの希望に応じて自由に取付を選択できる装備)などに好適である。
中央制御部30は、例えば、各種演算を行うためのCPUと、このCPUを動作させるためのプログラムが格納されたROMと、CPUによって処理された情報を一時的に保存するRAM等を備えた電気回路で構成されている。この中央制御部30は、上述のタッチセンサ24および位置検出スイッチ25からの検出信号や、後述するドア開閉検出スイッチ67およびドア開閉操作検出部68からの検出信号等に応じて、電源供給部40を制御するように構成されている。なお、中央制御部30は、車両60に備えられた不図示の中央制御装置に一体に組み込まれていても良い。この中央制御部30の詳細な動作については後述する。
電源供給部40は、車両60に備えられたバッテリを含む電源装置によって構成されており、上記中央制御部30からの電源供給指令信号に応じて、可動フロア機構部10の駆動モータ11に所定の電圧を印加することができるように構成されている。ドア開閉検出スイッチ67は、スライドドア64の開閉状態を検出するものであり、スライドドア64が閉じた状態にあるときには、ドア閉検出信号を中央制御部30へ出力すると共に、スライドドア64が開いたときには、ドア開検出信号を中央制御部30へ出力するように構成されている。ドア開閉操作検出部68は、キーレスエントリなどの携帯型電子キーによって車外から送信されるドア開閉信号や、室内に備えられたドア開閉操作スイッチから出力されるドア開閉信号を受信して、このドア開閉信号の受信状態に応じた検出信号を中央制御部30に送信するものである。
なお、本実施形態に係る車両60としては、例えば、車室のフロアが比較的高く設定されたワンボックスカーや、いわゆるミニバンなどが好適である。車両60の乗降口61には、車両フロア62よりも一段低くなるように乗降用固定ステップ63が設けられている。車両60の乗降口61には、車両前後方向に沿ってスライド可能なスライドドア64が配設されており、このスライドドア64は、車両60に備えられた不図示の電動ドア開閉装置によって、自動的に開閉されるようになっている。
次に、上記各構成からなる車両用フロア装置Sの動作について説明する。
図4に示すように、本実施形態の車両用フロア装置Sでは、スライドドア64が閉まっている状態にあるときに、可動フロア20が乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開された状態となっている。この状態では、可動フロア20を含む車両フロア62全体がほぼ平面状になり、車両フロア面積が十分に確保されている。そして、図4に示すように、スライドドア64が閉められた状態において、車外から不図示のキーレスエントリを用いてドア開操作を行ったり、室内に備えられた不図示のドア開操作スイッチにより室内からドア開操作を行ったり等すると、このドア開操作により出力されたドア開操作信号がドア開閉操作検出部68において検出され、ドア開閉操作検出部68から中央制御部30へドア開操作検出信号が出力される。中央制御部30において上記ドア開操作検出信号が検出されると、中央制御部30はスライドドア64の開操作が行われたことを認識する。
そして、中央制御部30は、不図示の電動ドア開閉装置へ動作許可信号を出力する。上記電動ドア開閉装置は、上記動作許可信号を検出すると、スライドドア64を電動で開扉させる。これにより、スライドドア64が、車両外側にせり出すと共に車両後方側へスライドした状態となる。なお、スライドドア64のスライドは電動によるものに限られるものではない。その他にも、上記電動ドア開閉装置が中央制御部30から動作許可信号を受信した場合に、不図示のドア保持機構を解除して、スライドドア64の手動による開閉を可能にしても良い。また、中央制御部30は、スライドドア64が開いたことによってドア開閉検出スイッチ67から出力されたドア開検出信号を検出すると、電源供給部40に電源供給指令信号を出力する。電源供給部40は、前記電源供給信号を検出すると、可動フロア機構部10の駆動モータ11に所定の極性からなる電圧を印加する。これにより、駆動モータ11が作動し、回転軸11aと共に駆動ギア12がR1方向に回転する。駆動ギア12がR1方向に回転すると、駆動ギア12に歯合されたピニオン13がR2方向へ回転して、ピニオン13に歯合されたラック14が車両内側へ引き込まれる。これにより、可動フロア20がH1方向へスライドし、やがて図5に示すように、可動フロア20が収容部65に完全に収容された状態となる。このとき、可動フロア20の自由端20bは、乗降用固定ステップ63の側壁63aからスライドドア64側へ突出しないようになる。
このように、可動フロア20が格納されたときには、可動フロア20全体が収容部65に完全に収容されるので、乗降車する際に乗員に視認されることがなく、可動フロア20を車内に設けたことによっても、車内の意匠性が損なわれることが無い。また、可動フロア20を車両フロア62の下に格納することにより、乗員が乗降車する際に可動フロア20に接触してしまうことを防止することができるので、乗員の乗降車時における利便性を向上させることが可能となる。
そして、図5に示すように、可動フロア20が収容部65に完全に収容された状態となると、位置検出スイッチ25(図1参照)によって可動フロア20が格納されたことが検出され、格納状態検出信号が中央制御部30へ出力される。これにより、中央制御部30において可動フロア20が格納されたことが検出され、中央制御部30から電源供給部40への電源供給停止信号が出力されて駆動モータ11の回転が停止される。
そして、上述のようにして、スライドドア64が車両後方側へスライドさせることにより、車両60の側方に乗降口61が出現し、乗員が車外へ降りたり、車内へ乗り込んだりすることが可能となる。また、スライドドア64が車両後方へスライドした状態では、可動フロア20全体が収容部65に収容されているので、乗員は、室内に出現した乗降用固定ステップ63を利用して乗降車することが可能となる。さらに、上述のように、可動フロア20が、スライドドア64側へ出っ張ることなく収容部65に完全に収容されるので、車内における意匠性を損なうことが無い。
一方、乗員がドア閉操作を行うことによって、スライドドア64が開いた状態から閉められた状態となると、ドア開閉検出スイッチ67からドア閉信号が中央制御部30に出力され、中央制御部30は、スライドドア64が閉じられたことを認識する。中央制御部30は、前記ドア閉信号を検出すると、電源供給部40に電源供給指令信号を出力し、電源供給部40は、前記電源供給信号を検出すると、駆動モータ11に所定極性からなる電圧を印加する。このときの極性は、上述のように、駆動モータ11の回転軸11aをR1方向に回転させたときと逆の極性である。
これにより、駆動モータ11の回転軸11aと共に駆動ギア12がR3方向に回転し、ピニオン13がR4方向へ回転することによって、ピニオン13に歯合されたラック14が車両外側へ押し出される。これにより、可動フロア20がH2方向へスライドし、やがて図4に示すように、可動フロア20が乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開された展開された状態となる。このとき、可動フロア20の自由端20bは、スライドドア64の室内側面64aに当接した状態となる。このとき、位置検出スイッチ25がスイッチオンとなって展開状態検出信号が中央制御部30へ出力される。
これにより、中央制御部30において可動フロア20が展開されたことが検出され、中央制御部30から電源供給部40への電源供給停止信号が出力されて駆動モータ11の回転が停止される。
なお、可動フロア20が展開することによって、タッチセンサ24がスライドドア64の室内側面64aと接し、これによりスイッチオンとなるが、このタッチセンサ24から得られる接触検出信号と、位置検出スイッチ25から得られる展開状態検出信号とに基づいて、中央制御部30において可動フロア20が展開状態されたことが検出されるような構成であっても良い。
そして、上述のようにして、可動フロア20が乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開されることにより、可動フロア20を含む車両フロア62全体がほぼ平面状になり、車両フロア面積を十分に確保することが可能となる。ここで、例えば、乗員が乗降用固定ステップ63上に搭乗した状態にあるときに、可動フロア20が格納状態から展開状態へ移行し、この移行中に可動フロア20が乗員に接触した状態となったときは、タッチセンサ24によって直ちに乗員の挟み込みが検出され、駆動モータ11の駆動が逆転される。これにより、可動フロア20が収容部65に収容され、乗員の足等の挟み込み状態を解除することができる。このとき、収容部65に収容された可動フロア20は、一定時間停止した後、再度、展開されても良く、また、スライドドア64が再度閉め直されたことに応じて、展開されても良い。また、本実施形態に係る車両用フロア装置Sにおいては、可動フロア20が展開又は格納する際に、不図示の表示器で報知したりスピーカから警告音を発したりするような構成であっても良い。
(第二実施形態)
次に、図7,図8を参照しながら、本発明の第二実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。
図7,図8は、本発明の第二実施形態を示す図で、図7は可動フロア機構部の構成を示す平面図、図8は図7に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。
本発明の第二実施形態に係る車両用フロア装置は、上記第一実施形態に係る車両用フロア装置Sの可動フロア機構部10を改変したものである。この第二実施形態に係る車両用フロア装置において、可動フロア機構部210以外の構成については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第二実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本実施形態に係る車両用フロア装置に備えられた可動フロア機構部210は、駆動モータ211によって作動するX字状のリンク機構228を有して構成されている。このリンク機構228は、第一リンク部材228aおよび第二リンク部材228bを有して構成されている。第二リンク部材228bの一端は、減速ギア213に固定されており、これにより、減速ギア213の回動に伴って、第二リンク部材228bが減速ギア213の回動軸を中心に揺動するようになっている。第一リンク部材228aの中央部にはスライド機構228cが設けられており、第二リンク部材228bの中央部はスライド機構228cに接続されている。これにより、第二リンク部材228bの中央部は、第一リンク部材228aの長手方向に沿ってスライド自在となっている。
第一リンク部材228aの車両外側の端部は、可動フロア220の下面に形成されたスライド機構229aに接続されており、これにより、第一リンク部材228aの車両外側の端部は、可動フロア220の車両前後方向に沿ってスライド自在となっている。同様に、第二リンク部材228bの車両外側の端部は、可動フロア220の下面に形成されたスライド機構229bに接続され、これにより、第二リンク部材228bの車両外側の端部は、可動フロア220の車両前後方向に沿ってスライド自在となっている。この構成により、可動フロア220は、リンク機構228の伸縮動作によって水平方向にスライド可能となっている。そして、図7に示すように、可動フロア220がH1方向に最もスライドした状態では、可動フロア220全体が乗降用固定ステップ63の上方に形成された空間を塞ぐように展開された状態となり、また、図8に示すように、可動フロア220がH2方向に最もスライドした状態では、可動フロア220全体が車両60の床下に収容された状態となる。
このように、可動フロア220を進退動させる機構として、X字状のリンク機構228を用いると、可動フロア220における展開及び格納の動作が直線的に行われるので、これにより、可動フロア220の展開及び格納動作を円滑に行うことが可能となり好適である。なお、本例では、リンク機構228を水平にして、可動フロア220を出し入れする構成について説明したが、リンク機構228を垂直にして、可動フロア220を出し入れする構成にしても良い。
(第三実施形態)
次に、図9乃至図12を参照しながら、本発明の第三実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。
図9乃至図12は、本発明の第三実施形態を示す図で、図9は可動フロア機構部の構成を示す正面図、図10は可動フロア機構部を図9のB−B方向から見た図、図11は図10に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図、図12は可動フロア機構部における挟み込み検出スイッチの構成を示す要部拡大図である。
本発明の第三実施形態に係る車両用フロア装置は、上記第一実施形態に係る車両用フロア装置Sの可動フロア機構部10を改変したものである。この第三実施形態に係る車両用フロア装置において、可動フロア機構部310以外の構成については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第三実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本実施形態に係る車両用フロア装置に備えられた可動フロア機構部310は、駆動モータ311を有して構成されており、この駆動モータ311は、車両60の床下に固定されている。駆動モータ311の回転軸311aには、駆動ギア312が設けられており、この駆動ギア312には、減速ギア313が歯合されている。減速ギア313の回転軸には、車両60の前後方向に延びる第一接続棒314が形成されており、この第一接続棒314の両端には、クランク315,316の一端がそれぞれ固定されている。これにより、減速ギア313の回動に伴って第一接続棒314が回動し、第一接続棒314の回動に伴ってクランク315,316が揺動するようになっている。
クランク315の揺動端とクランク316の揺動端とは、第二接続棒317によって接続されており、また、クランク315,316の揺動端には、連結棒318,319の一端がそれぞれ回動自在に連結されている。可動フロア320は、車両60の床下に形成された収容部65から出し入れ可能となっており、連結棒318,319の他端は、可動フロア320に設けられたヒンジ323にそれぞれ回動自在に連結されている。そして、駆動モータ311によってリンク機構が作動することにより、可動フロア20は、図10に示すように、乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開された展開状態と、図11に示すように、収容部65に収容された格納状態とに変位可能となっている。
可動フロア320の自由端には、上記第一実施形態に係る可動フロア機構部10と同様に、タッチセンサ24が設けられている。なお、可動フロア320とスライドドア64との間に障害物が存在する場合に、可動フロア320による障害物の挟み込み検出は、上記タッチセンサ24の他に、以下のような挟み込み検出スイッチ325を用いても良い。すなわち、図12に示すように、ヒンジ323の内部には、いわゆる感圧接点スイッチで構成された挟み込み検出部スイッチ325が設けられている。ヒンジ323の内部には、空間部323aが設けられており、連結棒318の支持軸318aは、空間部323a内を水平方向に移動可能となっている。空間部323aには、第一接点325aが設けられており、連結棒318に形成された突出部318bの先端には、第二接点325bが設けられている。突出部318bには、バネ325cが配設されており、このバネ325cの弾性力によって、無負荷時には、図12(a)に示すように、第一接点325aと第二接点325bが離間された状態となっている。一方、挟み込み等の発生により、可動フロア320に対して車内内側方向(図12に示すX方向)へ負荷が加わったときには、図12(b)に示すように、第一接点325aと第二接点325bとが接触し、これにより、挟み込み検出スイッチ325がスイッチオンとなって中央制御部30へ挟み込み検出信号が出力される構成となっている。
そして、中央制御部30は、上記挟み込み検出信号を検出することにより、挟み込みの発生を検知し、駆動モータ11の駆動を逆転させるようになっている。このように構成すると、例えば、可動フロア320が展開しているときに、可動フロア320に乗員の足や積載物等が接触した場合でも、直ちに可動フロア320が収容部65に収容され、乗員の足等の挟み込み状態を解除することができる。このとき、収容部65に収容された可動フロア320は、一定時間停止した後、再度、展開されても良く、また、スライドドア64が再度閉め直されたことに応じて、展開されても良い。
(第四実施形態)
次に、図13乃至図17を参照しながら、本発明の第四実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。
図13乃至図17は、本発明の第四実施形態を示す図で、図13は可動フロア機構部の構成を示す側面図、図14は図13に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図、図15は可動フロアの構成を示す要部拡大図、図16は可動フロア機構部を図13のC−C方向から見た図、図17は図16に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。
本発明の第四実施形態に係る車両用フロア装置は、上記第一実施形態に係る車両用フロア装置Sの可動フロア機構部10を改変したものである。この第四実施形態に係る車両用フロア装置において、可動フロア機構部410以外の構成については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第四実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本実施形態に係る車両用フロア装置に備えられた可動フロア機構部410は、巻取り可能な可動フロア420と、この可動フロア420を巻き取るための円柱状の巻取り部428を有して構成されている。可動フロア420は、図15に示すように、複数の板材420aを有して構成されており、この板材420aと板材420aとは、ヒンジ機構423によって互いに回動自在に連結されている。また、可動フロア420が展開された状態では、隣り合う板材420aの側壁421aと側壁421bとが当接するようになっており、これにより、可動フロア420全体が反り返ることがないようになっている。さらに、板材420aと板材420aとは、補強用ワイヤやバネ材等からなる補強部材424により接続されており、これによって、巻取り部428から送り出された板材420aと板材420aとが直線状に矯正され、展開時に可動フロア420全体が下方に垂れ下がってしまわないようになっている。駆動モータ411の回転軸411aには、駆動ギア412が設けられており、この駆動ギア412には、減速ギア413が歯合されている。減速ギア413には、回動軸413aが形成されており、この回動軸413aには、巻取り部428が配設されている。
そして、図13,16に示すように、駆動モータ411によって巻取り部428がR5方向に回転すると、板材420aが巻取り部428に順次巻き取られ、やがて図14,17に示すように、可動フロア420全体が巻取り部428に巻き取られた状態となる。これにより、可動フロア420が床下に格納された状態となる。
一方、図14,17に示すように、可動フロア420が巻取り部428に巻き取られた状態で、駆動モータ411によって巻取り部がR6方向に回転すると、板材420aが巻取り部428からスライドドア64側へ順次送り出され、やがて図13,16に示すように、可動フロア420全体が乗降用固定ステップ63の上方に形成された空間を塞ぐように展開された状態となる。
このように、本例における可動フロア機構部410によれば、可動フロア420を格納したときに、可動フロア420を巻取り部428に巻き取るようにして小さくまとめることができるので、可動フロア420の収納スペースを小さくすることができる。また、このように、可動フロア420の収納スペースを小さくすることができるので、配置スペース等に制約されることなく、多種多様な車種に搭載することが可能となり好適である。
(第五実施形態)
次に、図18,図19を参照しながら、本発明の第五実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。図18,図19は、本発明の第五実施形態を示す図で、図18は可動フロア機構部の構成を示す図、図19は図18に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。
本発明の第五実施形態に係る車両用フロア装置は、上記第一実施形態に係る車両用フロア装置Sの可動フロア機構部10を改変したものである。この第五実施形態に係る車両用フロア装置において、可動フロア機構部510以外の構成については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第五実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本実施形態に係る車両用フロア装置に備えられた可動フロア機構部510は、第一実施形態に係る可動フロア機構部10に、支持部526を追加して構成したものである。支持部526は、可動フロア20と乗降用固定ステップ63との間に配設され、可動フロア20を支持することができるようになっている。また、支持部526は、複数の板体526aが車両横方向に並んで互いに連結された構成となっている。
これにより、図18に示すように、可動フロア20が展開された状態では、板体526aがそれぞれ車両横方向に沿うように真っ直ぐに配列された状態となり、また、図19に示すように、可動フロア20が格納された状態では、可動フロア20全体が蛇腹状に折り畳まれるようになっている。このように、折り畳み可能な支持部526を、可動フロア20を下方から支えるための部材として用いることにより、可動フロア20の展開時に、可動フロア20全体が下方から支えられた状態とすることができるので、可動フロア20における耐荷重性を高めることができ、また、可動フロア20全体のガタ付きも防止することができる。
(第六実施形態)
次に、図20乃至図22を参照しながら、本発明の第六実施形態に係る車両用フロア装置の構成について説明する。図20乃至図22は、本発明の第六実施形態を示す図で、図20は可動フロア機構部の構成を示す図、図21は図20に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図、図22は可動フロア機構部における可動フロアの構成を示す要部拡大図である。
本発明の第六実施形態に係る車両用フロア装置は、上記第一実施形態に係る車両用フロア装置Sの可動フロア機構部10を改変したものである。この第六実施形態に係る車両用フロア装置において、可動フロア機構部610以外の構成については、上述の第一実施形態に係る構成と同一であり、その説明は省略することとする。また、第六実施形態についての説明において、上記第一実施形態に係るものと同一の部材は、同一の符号を用いることとする。
本実施形態に係る車両用フロア装置に備えられた可動フロア機構部610は、図20,図21に示すように、駆動モータ611を有して構成されており、この駆動モータ611は、車両60の床下に固定されている。駆動モータ611の回転軸611aには、駆動ギア612が設けられており、この駆動ギア612には、減速ギア613が歯合されている。減速ギア613の回転軸には、クランク615の一端が固定されている。これにより、減速ギア613の回動に伴ってクランク615が揺動するようになっている。クランク615の揺動端には、連結棒618の一端が連結されている。また、連結棒618の他端は、可動フロア620の先端部に回動自在に連結されている。
可動フロア620は、複数の板体620a,620bを有して構成されており、この板体620aと板体とは620bとは、ヒンジ機構623a,623bによって互いに回動自在に連結されている。このような構成により、この可動フロア620は、図20に示すように、平板状に展開された態様から、図21に示すように、折り畳むことができるようになっている。また、可動フロア620が展開された状態では、板材620aの側壁621aと板材620bの側壁621b(図22参照)とが当接するようになっており、これにより、可動フロア620全体が反り返ることがないようになっている。そして、本例における可動フロア機構部610では、駆動モータ611の回動に伴ってリンク機構が作動し、これにより、図20に示すように、可動フロア610が乗降用固定ステップ63の上方を覆うように展開された展開状態と、図21に示すように、可動フロア610が収容部65に収容された格納状態とに変位可能となっている。
このように、本例における可動フロア機構部610によれば、可動フロア620を格納したときに、可動フロア620を折り畳むようにして小さくまとめることができるので、可動フロア620の収納スペースを小さくすることができる。また、このように、可動フロア620の収納スペースを小さくすることができるので、配置スペース等に制約されることなく、多種多様な車種に搭載することが可能となり好適である。
なお、上記実施例では、第一実施形態から第六実施形態まで示したが、これらの実施形態に係る可動フロア機構部は、車両の種類、構造、要求仕様、配置スペース等に応じて選択でき、多種多様な車両に搭載することが可能であることは勿論である。
上記したように、本実施形態によれば、上記各構成により、可動フロア20(220,320,420,520,620)を格納状態にして乗降用固定ステップ63を出現させたときには、可動フロア全体が車両フロア62の下に格納されるので、乗降車する際に乗員に視認されることがなく、可動フロア20(220,320,420,520,620)を車内に設けたことによっても、車内の意匠性が損なわれることが無い。
また、可動フロア20(220,320,420,520,620)を車両フロア62の下に格納することにより、乗員が乗降車する際に可動フロア20(220,320,420,520,620)に接触してしまうことを防止することができるので、乗員の乗降車時における利便性を向上させることが可能となる。
本実施形態に係る車両用フロア装置は、上述のように、ワンボックスカーや、いわゆるミニバンなどのように、車両フロアから乗降口へかけて一段低くなるように乗降用固定ステップが設けられた車両以外にも、バスや福祉車両、航空機、鉄道車両等に適用することが可能である。
第一実施形態に係る車両用フロア装置の電気的な接続構成を示す図である。 第一実施形態に係る車両用フロア装置が搭載された車両を示す斜視図である。 第一実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す正面図である。 第一実施形態に係る可動フロア機構部を図3のA−A方向から見た図である。 図4に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第一実施形態に係るタッチセンサの構成を示す要部拡大図である。 第二実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す図である。 図7に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第三実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す正面図である。 第三実施形態に係る可動フロア機構部を図9のB−B方向から見た図である。 図10に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第三実施形態の可動フロア機構部における挟み込み検出スイッチの構成を示す要部拡大図である。 第四実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す側面図である。 図13に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第四実施形態の可動フロア機構部における可動フロアの構成を示す要部拡大図である。 第四実施形態に係る可動フロア機構部を図13のC−C方向から見た図である。 図16に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第五実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す図である。 図18に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第六実施形態に係る可動フロア機構部の構成を示す図である。 図20に示す可動フロア機構部において可動フロアが格納された状態を示す図である。 第六実施形態の可動フロア機構部における可動フロアの構成を示す要部拡大図である。
符号の説明
10,210,310,410,510,610 可動フロア機構部、11,211,311,411,611 駆動モータ、11a,311a,411a,611a 回転軸、12,312,412,612 駆動ギア、13 ピニオン、13a 回転軸、14 ラック、20,220,320,420,520,620 可動フロア、20a 下面、20b 自由端、24 タッチセンサ、24a 可動片、24b プランジャ、25 位置検出スイッチ、30 中央制御部、40 電源供給部、60 車両、61 乗降口、62 フロア、62 車両フロア、63 乗降用固定ステップ、63a 側壁、64 スライドドア、64a 室内側面、65 収容部、67 ドア開閉検出スイッチ、68 ドア開閉操作検出部、100 障害物、213,313,413,613 減速ギア、228 リンク機構、228a 第一リンク部材、228b 第二リンク部材、228c,229a,229b スライド機構、314 第一接続棒、315,316,615 クランク、317 第二接続棒、318,319,618 連結棒、318a 支持軸、318b 突出部、323 ヒンジ、323a 空間部、325 挟み込み検出スイッチ、325a 第一接点、325b 第二接点、325c バネ、413a 回動軸、420a 板材、421a,421b 側壁、423,623a,623b ヒンジ機構、424 補強部材、428 巻取り部、526 支持部、526a 板体、620a,620b 板体、621a,621b 側壁、S 車両用フロア装置

Claims (8)

  1. 乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、
    前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、
    前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え
    前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って揺動すると共に一端が前記可動フロアに連結された第一リンク部材と、該第一リンク部材と交差し中央部が前記第一リンク部材の中央部に回動自在に連結され一端が前記可動フロアに連結された第二リンク部材と、を有して構成され、
    前記可動フロアは、前記第一リンク部材および前記第二リンク部材を含むリンク機構全体が伸縮したことに応じて進退動するように構成されたことを特徴とする車両用フロア装置。
  2. 乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、
    前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、
    前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って揺動するクランクと、前記クランクの揺動に応じて作動すると共に一端が前記可動フロアに対して回動自在に連結された連結棒と、を有して構成され、
    前記可動フロアは、前記クランクおよび前記連結棒を含むリンク機構全体が作動したことに応じて進退動するように構成されたことを特徴とする車両用フロア装置。
  3. 乗降口に車両フロアより低い乗降用固定ステップを有する車両に用いられる車両用フロア装置であって、
    前記乗降用固定ステップの上方を覆うように展開された展開状態と前記車両フロアの下に格納された格納状態とに変位可能な可動フロアと、
    前記可動フロアを展開及び格納させる駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、出力軸を有する駆動モータと、前記出力軸の回動に伴って回動する巻取り部と、を有して構成され、
    前記可動フロアは、前記巻取り部に巻き取られた態様で格納状態となるように構成されたことを特徴とする車両用フロア装置。
  4. 車両のドアが開けられたことを検出してドア開信号を出力すると共に、前記ドアが閉められたことを検出してドア閉信号を出力するドア開閉検出部を備え、
    前記制御部は、前記ドア開信号を検出することにより、前記可動フロアが格納状態となるように前記駆動モータを駆動させると共に、前記ドア閉信号を検出することにより、前記可動フロアが展開状態となるように前記駆動モータを駆動させてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用フロア装置。
  5. 前記可動フロアが展開状態となったことを検出して展開状態検出信号を出力すると共に、前記可動フロアが格納状態となったことを検出して格納状態検出信号を出力する位置検出部と、
    前記駆動モータを制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記展開状態検出信号および前記格納状態検出信号のいずれか一方を検出することにより、前記駆動モータの駆動を停止させてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用フロア装置。
  6. 前記可動フロアが障害物と接触したことを検出して接触検出信号を出力する接触検出部と、
    前記駆動モータを制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記接触検出信号を検出することにより、前記駆動モータの駆動を逆転させてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用フロア装置。
  7. 前記可動フロアに一定以上の荷重が加わったことを検出して挟み込み検出信号を出力する挟み込み検出部と、
    前記駆動モータを制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記挟み込み検出信号を検出することにより、前記駆動モータの駆動を逆転させてなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用フロア装置。
  8. 前記可動フロアおよび前記駆動部は、車両に着脱可能な単一のユニットにより構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車両用フロア装置。
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