JP4180937B2 - 自動車用ボディカバー装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用ボディカバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用ボディカバー装置として、下記の構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
すなわち、トランクリッドの裏面にボディカバーを収納するポーチを取り付け、同ポーチにボディカバーの一端を連結したもので、車体をカバーする際には、ボディカバーの先端をトランクリッドの基端縁部とトランクルーム開口部の縁部との間に形成される間隙から引き出し、取り外す場合はポーチ側から引き込むだけの単純作業で済むようにしている。そして、ボディカバーはトランクリッドの裏面に設けられた前記ポーチ内に収納される。
【0003】
また、以下の構成のものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
すなわち、ボディカバーを巻回したローラを巻取り方向に回転させる巻取り装置をトランクリッドの裏面に取付けて、ボディカバーを常時トランク内に収納しておくとともに、車体をカバーする場合は、上記した従来技術同様にトランクリッドの基端縁部とトランクルーム開口部の縁部との間に形成される間隙からボディカバーの先端を引き出し、車体のルーフ上で広げて車体をカバーできるようにしている。
【0004】
そして、カバーを取り外す場合は、巻取り装置を作動させてローラにより自動的に巻取ってトランク内に収納するものである。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−104142号公報(図4)
【特許文献2】
実開平3−38218号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の自動車用ボディカバー装置は、下記に示す課題が残されており、実用に耐えるものになっていなかった。
すなわち、装置自体の構成として、たとえポーチを用いる場合であっても、いずれにしてもトランクリッドの裏面に取付けた構成としているために、トランクリッドにポーチや巻取装置を取付けるための固定作業が必要となり、そのためにはトランクリッドを加工したりする必要があった。
【0007】
また、ボディカバーは、その生地は薄くても車体を覆うだけの広さを有するのでその重量はかなりのものであり、これをポーチに収納した状態でも、ローラに巻き取った状態でも、上記した構造ではトランクリッドに直接荷重がかかってしまうことになる。
【0008】
トランクリッドは車体の構造上、それほど剛性は高くなく、しかも、重量物であるボディカバーをトランク内に収納したまま走行するとなると、トランクリッドやその裏面に取付けたポーチや巻取り装置の取付手段に大きな負荷がかかることになり、トランクリッドの変形や取付手段の脱落などの不具合を生じることがあった。
【0009】
また、ボディカバーとしては、カバーする場合には自動車のルーフ上で広げたり、収納する場合はルーフ上で折り畳んだりする作業が必要となるが、上述したように車体を覆うだけの広さを有するものなので、腰のないボディカバーでは、かかる作業は当然ながら容易なことではない。
【0010】
また、腰を得るために、カバーに単に骨材を設けたとしても、それだけでルーフ上での作業性が向上するわけではなく、骨材をどのように設けるかが課題となって残されたままであり、結局のところ、従来技術のままでは自動車用ボディカバー装置を支障なく使用することは実際上困難なこととなっていた。
【0011】
本発明は、上記課題を解決することのできる自動車用ボディカバー装置を提供すること目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明では、自動車用ボディカバーを繰出し・巻取り可能に構成した装置本体と、同装置本体を取付けたスタンド部とを具備し、前記スタンド部に弾性支持部材を張出し自在に設け、同弾性支持部材によりトランクルームの内壁間に突っ張り支持させた状態で前記トランクルーム内に収納可能とするとともに、同スタンド部に、前記装置本体を、使用位置である上方位置から不使用位置である下方位置まで移動自在に取付け、しかも、前記自動車用ボディカバーのカバー本体に、当該自動車用ボディカバーの操出し・巻取り方向と直交する位置に、複数の芯材を配設した。また、スタンド部は、一対の脚座と、両脚座にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱に前記装置本体を、各支柱の軸芯周りに回転可能に取付けるとともに、各支柱は、前記脚座に対して倒伏可能に構成した。
【0013】
また、請求項2記載の本発明では、上記カバー本体の長手方向に、折曲案内用の折り目ライン部を伸延させて形成し、同折り目ライン部に沿って折畳み可能に構成するとともに、当該折り目ライン部とカバー本体の左右の長手側縁との間に、長手方向に所定間隔をあけて、複数の芯材を配設した。
【0014】
また、請求項3記載の本発明では、上記カバー本体を、自動車のルーフ部及び前後左右の窓部を被覆可能な形状に形成するとともに、前後の窓部とルーフ部を覆う中央部と、左右の窓部を覆う左側部及び右側部とに、2本の折り目ライン部を介して長手方向に沿って三つ折り可能とし、これら中央部、左側部、右側部それぞれに複数の芯材を設けた。
【0015】
また、請求項4記載の本発明では、上記芯材は、カバー本体を三つ折りした際に重ならないように、配設位置をずらした。
【0016】
また、請求項5記載の本発明では、上記芯材は、可撓性を有する帯状体であることとした。
【0017】
また、請求項6記載の本発明では、上記カバー本体の前端及び/又は後端に、パイプ状芯材を取付けた。
【0018】
また、請求項7記載の本発明では、上記スタンド部は、トランクルームの前後方向に伸延する一対の脚座と、両脚座の基端側にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱の上端部に、それぞれ逆L字状に形成し、伸延先端部に当接部材を取付けた弾性支持部材を張出し自在に設けて、前記一対の支柱をトランクルームの奥側に配設可能とした。
【0020】
また、請求項記載の本発明では、上記装置本体を、スタンド部に対して着脱自在とした。
【0021】
また、請求項記載の本発明では、装置本体を、スタンド部に対してリンク機構を介して偏倚自在とした。
【0022】
さらに、請求項10記載の本発明では、上記装置本体を、スタンド部に対してスライド機構を介して偏倚自在とした。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る自動車用ボディカバー装置(以下、「カバー装置」という)は、自動車用ボディカバーを繰出し・巻取り可能に構成した装置本体と、同装置本体を取付けたスタンド部とを具備し、前記スタンド部に弾性支持部材を張出し自在に設け、同弾性支持部材によりトランクルームの内壁間に突っ張り支持させた状態で前記トランクルーム内に収納可能とするとともに、同スタンド部に、前記装置本体を、使用位置である上方位置から不使用位置である下方位置まで移動自在に取付け、しかも、前記自動車用ボディカバーのカバー本体に、当該自動車用ボディカバーの操出し・巻取り方向と直交する位置に、複数の芯材を配設したものである。
【0024】
すなわち、一般のボディカバーのように腰のないものは、トランクルーム内からリヤガラスに沿って繰出して進出させたり、ルーフ上で広げたりする作業が難しいものであるが、前記芯材を設けることで、かかる動作を円滑に行なうことができるとともに、収納する場合についても、ボディカバーの折畳み作業が容易になり、なおかつカバー装置への巻き取りも容易に行える。
【0025】
芯材は、それぞれ所定間隔をあけて平行に配設するとよく、特に、上記カバー本体の長手方向に、折曲案内用の折り目ライン部を伸延させて形成し、同折り目ライン部に沿って折畳み可能に構成するとともに、当該折り目ライン部とカバー本体の左右の長手側縁との間に、複数の芯材を長手方向に所定間隔をあけて配設することが好ましい。
【0026】
上記折り目ライン部は複数本形成することができ、三つ折り以上の多様な折畳み形態のボディカバーを提供することができる。本実施の形態では、2本の折り目ライン部を、カバー本体の長手方向に平行に伸延させて形成している。
【0027】
このように、本実施形態に係るカバー装置では、操出し・巻取り時におけるボディカバーの型崩れを防止することができ、自動車をカバーする一連の作業に関し、その作業性を著しく向上させることができる。
【0028】
また、かかるボディカバーで車体を覆う場合には、カバー装置の装置本体を上方位置で保持可能としておくことにより、装置を作業者の近くに位置させることができて取扱いが容易になるとともに、不使用時、すなわちトランクルームにボディカバーを収納している場合であれば、比較的重量物である装置本体を下方へ平行移動させておくことにより、トランク内に安定した状態で収納することができ、たとえば悪路を走行しても装置本体を支持するスタンド部への負荷を可及的に抑えることができるとともに、装置本体に自重によるスタンド部への負荷も小さくなって耐久性に優るものとなる。しかも、不使用時においては、トランクルーム内の収納容積を可及的に確保することが可能となる。
【0029】
また、ボディカバーのカバー本体は、自動車のルーフ部及び前後左右の窓部を被覆可能な形状に形成し、少なくとも、自動車の室内へ日光が直接当たることを防止できるだけの小面積のものとして取扱いやすくすることが好ましい。かかる構成では、冬季におけるガラスの凍結や、ガラスへの直接の積雪をも防止可能となる。
【0030】
さらに、前記カバー本体を、前後の窓部とルーフ部を覆う中央部と、左右の窓部を覆う左側部及び右側部とに、2本の折り目ライン部を介して長手方向に沿って三つ折り可能となすとともに、これら中央部、左側部、右側部それぞれに上記芯材を設けた構成とすることができる。
【0031】
かかる構成とすることにより、カバー作業時におけるルーフ上でのカバー本体の展開が容易に行えるとともに、折り畳み作業も容易に行うことができる。
【0032】
特に、上述したように、折り目ライン部を2本形成して三つ折り可能とした場合、その効果が顕著となり、カバー操作、収納操作ともに作業性が著しく向上する。例えば、ボディカバーをルーフ上で展開したり折り畳んだりする場合に、芯材を設けていることで、左・右側部の前側や後側などの一箇所を持って跳ね上げ動作するだけで、ボディカバーの左・右側部全体を跳ね上げることができ、極めて取扱いやすく、しかも、多少の風があっても作業が容易に行える。
【0033】
なお、風対策として、例えば、ボディカバーの左・右側部を中央付近で前後2分割して取扱い面積を小さくし、前側部と後側部とをそれぞれ個別に展開・折畳みするようにしてもよい。この場合、前側部と後側部とは、適宜ファスナーなどで連結自在にしておくことが好ましい。また、ボディカバーの左・右側部の中央部近傍に連結紐体などを取付け、その先端を自動車のボディに掛止するなどしてボディカバーの風による吹き上がりなどを防止することもできる。また、風の中でボディカバーを折り畳む場合、前記連結紐体を用いて車のルーフ上にカバーを引き上げることで、ボディカバーを折り畳むことが容易となる。
【0034】
さらに、ボディカバーを繰出して、左・右側部を広げる場合に、ボディカバーが風などで位置ずれしないように、カバー本体の先端部に自動車のボンネットなどに仮固定できる吸盤などの仮固定手段を設けるとよい。
【0035】
また、カバー本体の中央部、左側部、右側部にそれぞれ配設した芯材は、可撓性を有する帯状体であることが好ましく、例えば、バネ鋼材などの弾性を有する材料を好適に用いることができる。そして、これらの芯材は、カバー本体を三つ折りした際に重ならないように、配設位置をずらすことが好ましい。
【0036】
また、上記カバー本体の前端及び/又は後端に、パイプ状芯材を取付けることができる。すなわち、かかるパイプ状芯材が把持部として機能することになるとともに、ロール状に巻取る場合などに、このパイプ状の芯を中心として容易に巻き取ることが可能となる。
【0037】
さらに、上記装置本体は、ボディカバーを巻回するドラムと、同ドラムをボディカバー繰出し方向へ回転させる駆動手段とを具備する構成とすることもでき、前記ドラムをボディカバー繰出し方向へ回転させる駆動手段は、例えば、ぜんまいバネなどの発条体を取付けた繰出軸をワンウェイクラッチを介して前記ドラムに連結するとともに、前記操出軸をボディカバー操出方向と逆向きに回転させて前記発条体を撓ませる蓄エネルギー手段を設け、同蓄エネルギー手段を操作した後の発条体の復元力により操出軸を回転させてボディカバーを操出可能とする構成などがある。なお、蓄エネルギー手段としては、発条体を撓ませることのできるものであれば特にその構成を限定するものではない。
【0038】
かかる構成とすれば、機械的な簡単な操作でボディカバーの操出しを半自動で容易に行なうことができることになり、カバー作業を楽に行なえる。なお、当然ながら、ボディカバーの繰出しについては、手動により引き出すようにしてもよいことは当然である。
【0039】
また、ボディカバーを巻回するドラムには、操出したボディカバーを巻き取る自動巻取り装置を設けることができ、かかる構成とすれば、車体を覆ったボディカバーを収納する際に、前記した係止手段を外してトランクルーム内に自動的に巻取り収納することができる。当然ながら、巻取りについても手動による巻取りとしてもよい。
【0040】
本実施の形態では、カバー装置を上記構成としたことにより、トランクルーム内を改造したり、傷つけたりすることなく、ボディカバー装置をトランクルーム内に容易に収納配設することができるとともに、さらにボディカバーを上記構成としたことで、その操出し、及び、巻取りを簡単に行なうことができる。しかも、ボディカバーに芯材を設けているので、ボディカバーの繰出し、展開作業、さらには折畳み作業から収納作業に至るまで容易となる。
【0041】
ところで、カバー装置における上記弾性支持部材は、上下方向に突っ張り支持可能とすることが好ましい。
例えば、スタンド部を、脚座上に立設した外側筒と、同外側筒内に摺動自在に配設され、装置本体を揺動自在に取付けた有底の内側筒と、同内側筒内に摺動自在に配設され、先端に当接部材を設けた杆体とから入れ子状に構成し、同杆体の底部と前記内側筒の底部との間にスプリングを介設して、内側筒を所望位置にて固定可能となすとともに、さらに、スプリングにより杆体を下方から上方へ付勢しておくことができる。
【0042】
かかる構成とすれば、トランクルームの構造上、最も丈夫な個所に装置を突っ張り支持することができるので、カバー装置をトランクルーム内に安定した状態で収納配設することができ、しかも、装置の構成も簡単で済む。
【0043】
また、このとき、杆体と内側筒との間に係合手段を設け、杆体を押し下げた位置で内側筒に係止可能とすることが好ましく、かかる構成とすることにより、トランクルーム内への固定作業をより楽に行うことができる。
【0044】
さらに、前記装置本体は、同装置本体に設けたボディカバーの繰出し・巻取り口が、トランクリッドの基端縁部とトランクルーム開口部の縁部との間に形成される間隙に臨むようにスタンド部に架設するとよい。
【0045】
具体的には、装置本体のドラムを収納する筒状ケースに繰出し・巻取り口を設けるとともに、同繰出し・巻取り口の装置本体を跳ね上げた状態で支持した位置における向きが、トランクリッドの基端縁部とトランクルーム開口部の縁部との間に形成される間隙に向くようにしておけばよい。
かかる構成とすることにより、ボディカバーの先端を同間隙からリヤガラス側へ確実に繰出せる。
【0046】
ところで、装置本体は、スタンド部に着脱自在に取り付け可能とすることができる。すなわち、不使用時には、装置本体を取り外して保管しておき、使用する際には簡単に取付けるようにするものであり、使い勝手をより向上させることができる。
【0047】
また、スタンド部の構成として、トランクルームの前後方向に伸延する一対の脚座と、各脚座の基端側にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備させ、両支柱の上端部に、それぞれ逆L字状に形成し、伸延先端部に当接部材を取付けた弾性支持部材を張出し自在に設けて、前記一対の支柱を、トランクルームの奥側に配設可能とすることもできる。
【0048】
かかる構成とすれば、スタンド部全体が側面視で略コ字状になり、支柱をトランクルームの奥側に配設できるので、トランクルームを可及的に有効利用することが可能となり、しかも、トランクルームの奥行きが深い車種であってもトランクルームの使い勝手を損なうことなく対応でき、トランクルームの形態に対しての適合性が広がる。また、脚座が奥側から手前側まで延びているので突っ張り支持される装置の安定性が増す。
【0049】
さらに、スタンド部の構成の他の実施形態として、スタンド部は、一対の脚座と、両脚座にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱に前記装置本体を、各支柱の軸芯周りに回転可能に取付けるとともに、各支柱は、前記脚座に対して倒伏可能に構成することもできる。前記支柱には、装置本体を着脱可能とした本体支持部を連設しており、この本体支持部が支柱の軸芯周りに回転可能になっている。
【0050】
かかる構成によれば、トランクルームへ収納する荷物の形状や大きさに応じて、突出部となる前記本体支持部を横方向へ回転移動したり、あるいは支柱を倒伏させて収納することができる。さらには、スタンド部全体をトランクルームから容易に取り出すことも可能となる。
【0051】
また、前記装置本体を、スタンド部に対してリンク機構、あるいはスライド機構を介して偏倚自在とすることができる。
かかる構成においても、装置本体の位置を移動させることでトランクルーム内の有効利用が図れる。
【0052】
以上説明したように、本発明によれば、自動車をカバーしたり、カバーを外してボディカバーを収納したりする場合の作業性が極めて良好な高品質で実用性のあるカバー装置を提供することができる。
【0053】
特に、トランクルームを改造することなく、カバー装置をトランクルーム内に簡単に収納固定することができ、さらに、ボディカバーを引出して、展開する作業が容易であって、なおかつ収納時の折畳み作業も容易で、しかも、トランクルーム内への巻取り収納作業については略全自動で行なえるので、使い勝手が良好で、従来面倒であった車体のカバー作業を、カバー収納に至るまできわめて楽に行なえるようになり、実用性が極めて高い。
【0054】
なお、本発明に係るボディカバー装置は、上述してきたように自動車に後付けするもののみならず、自動車の付属品として自動車製造段階で組み込むこともできる。
【0055】
【実施例】
以下、本発明の実施例に係る自動車用ボディカバー装置(以下「カバー装置」という)Bについて、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施例に係るカバー装置Bの使用状態を示す説明図であり、同カバー装置Bは、図示するように、自動車1のトランクルーム10内に収納して使用するように構成されており、同カバー装置Bに、ボディカバーAを繰出し・巻取り自在に取付けている。図中、11はトランクリッド、12は後窓部のリヤガラス、13はリヤシート、14はルーフ部である。
【0056】
先ず、本実施例に係るカバー装置Bが具備する自動車用ボディカバー(以下「ボディカバー」という)Aについて具体的に説明する。
図2〜図4は同ボディカバーAの平面視による説明図であり、図2は全体を広げた状態を示す説明図、図3は一側を折り畳んだ状態を示す説明図、図4は三つ折り状態を示す説明図である。また、図5はボディカバーAを自動車1のルーフ部14上に繰出した状態を示す説明図、図6は同ボディカバーAを自動車1に装着した状態を示す説明図である。なお、本実施例における自動車1は、所謂セダン型としており、トランクが後方にせり出したものとしている。
【0057】
図2に示すように、ボディカバーAは、当該ボディカバーAを実質的に構成し、自動車1のルーフ部14及び前後左右の窓部を被覆可能な形状に形成されたカバー本体2に、複数の芯材21を、当該ボディカバーAの操出し・巻取り方向と直交する位置に、それぞれ一定間隔をあけて平行に配設している。
【0058】
カバー本体2は、ポリエステル製やナイロン製などの化学繊維を材料とし、SVコーティング加工などを施した耐水性、耐候性に優れた素材を用いており、さらに、同カバー本体2を、前後の窓部とルーフ部14を覆う中央部2Cと、左右の窓部を覆う左側部2L及び右側部2Rとに、折り目ライン部7を介して長手方向に沿って三つ折り可能とし、これら中央部2C、左側部2L、右側部2Rそれぞれに上記芯材21(21-L,21-R,21-C)を設けている。
【0059】
図示するように、折り目ライン7部は、折曲案内用として平行に2本伸延形成されており、本実施例における実質的な折り目ライン部7は、カバー本体2における前記中央部2Cと、左側部2L及び右側部2Rとの縫合部分としている。要は、中央部2Cと、左側部2L及び右側部2Rとが一体的に連続するのではなく、その部分を境に折れ曲りやすくライン状に形成されたものであればよい。
【0060】
芯材21は、板状のバネ鋼を帯状にしたもので、ここでは、巾12mm、厚みを0.3mmとしている。かかるバネ鋼を用いることで、カバー本体2に十分な腰を与えることができ、しかも、重量が著しく増加することもない。なお、芯材21の長さについては、自動車1のサイズに合わせ、適宜変更したものを用いることができる。そして、ボディカバーA自体にサイズ違いを設定するとよい。
【0061】
かかる芯材21を、本実施例では、前記中央部2Cに、前方側から等間隔で5本取付けるとともに、左側部2L及び右側部2Rに、これらも前方側から等間隔で4本ずつ取付けている。
【0062】
このとき、ボディカバーAを三つ折りした際に(図4参照)、各芯材21が重なり合うことのないように、取付位置をオフセットしている。すなわち、本実施例では、中央部2Cにそれぞれ取付た芯材21-Cに対して、右側部2Rにそれぞれ取付けた芯材21-Rをその前方にややずらし、また、左側部2Lに取付けた芯材21-Lを後方にそれぞれややずらして配置して、互いの配設位置をオフセットさせている。したがって、三つ折り状態でボディカバーAが必要以上に厚くなり、巻き取りなどに支障を来すことがない。
【0063】
また、ボディカバーAの左右側部2L,2Rには、自動車1のルーフ部14よりも前方に位置する前縁部近傍にも前縁用芯材として、他の芯材21の略1/3程度の長さの短尺芯材21- Sを設けている。
【0064】
図2〜4において、22はボディカバーAのカバー本体2を展開した状態と、実際に自動車1に形良く被覆したときのギャップを埋めるためのマチ部分であり、カバー本体2の左右側部2L,2Rの前・後側に設けている。
【0065】
かかるマチ部分22を折畳んでボディカバーAを自動車1にフィットさせる際に、折畳みやすくするために、略V字状をなすマチ部分22の折り目にやはり芯材21-Mを設けるとともに、折畳んだ形を保持するための面ファスナー23を設けている。
【0066】
かかる構成のマチ部分を設けることにより、折畳み部分の強化が図れるとともに、自動車1とボディカバーAとがフィットして外観的に美観が向上する。なお、このマチ部分22のうち、前側に設けたものの近傍には自動車1のサイドミラー17を逃がすためのスリットなどを形成してもよい。
【0067】
また、上記面ファスナー23,23・・23は、図示するように、矩形形状に形成して、カバー本体2の適宜位置に設けており、ボディカバーAを実際に自動車1にカバーする際に、前記マチ部分22を畳み込んでカバー姿を良好に保持するためのほか、カバー本体2を三つ折りする際に、三つ折りした状態を保持するためにも有用である。かかる面ファスナー23は軽量であって十分な結着力があるのでカバー本体2に好適に採用することができる。
【0068】
24は中央部2Cの先端縁に設けたパイプ状のボトムバーであり、繰り出し時などにカバー本体2がめくれたりすることなく安定した状態でしかも円滑に動けるようにしている。
【0069】
同ボトムバー24には、仮固定手段として吸盤25を設けており、ボディカバーAを繰り出した際には、ボンネット15に仮固定しておくことで、風などによりボディカバーAがずれ落ちたりすることがなく都合がよい。なお、本実施例では吸盤25を2個設けているが、ボトムバー24の略中央位置に1個設けるだけでもよい。
【0070】
26は前記ボトムバー24と逆位置の中央部2Cの後端縁に設けたドラム連結部であり、面ファスナーや線ファスナーなどを用いることができ、後述するカバー装置Bの装置本体3のドラムに着脱自在に取付可能としている。したがって、ボディカバーAのみの交換も容易に行える。
【0071】
27はフックであり、カバー本体2の左右側部2L,2Rの前・後側に伸縮するゴムなどの連結紐体27aを介して設けており、ボディカバーAを装着したときに自動車1のフェンダー16などに取付け可能としている。また、図示しないが、カバー本体2を畳む場合、かかるフック27が邪魔にならないように収納するポケット部をカバー本体2に設けている。
【0072】
28はカバー本体2の左右側部2L,2Rの端縁中央部に設けた係止孔であり、図7に示すように、先端にフックを取付けた巻上用ロープ28aを用いて、カバー本体2の左右側部2L,2Rの一方を、巻き上げる側と反対側から容易に引上可能としている。
【0073】
なお、かかる巻上用ロープ28aを用いる代わりに、例えば、図2中に想像線(一点鎖線)で示すように、カバー本体2の左右側部2L,2Rの端縁部と、中央部2Cのうちの反対側の側部(2L,2R)側との境となる端部近傍とにかけて、シート引上げベルト30をそれぞれ掛け渡した構成とすることもできる。
【0074】
かかる構成によれば、作業者は場所を反対側に移すことなく、かつ前記した巻上用ロープ28aなどを用いることなくカバー本体2の左右側部2L,2Rを、それぞれルーフ部14上に容易に引き上げることができる。
【0075】
また、29はカバー本体2の左右側部2L,2Rの端縁略中央部に設けた線ファスナーであり、カバー本体2の左右側部2L,2Rを、前側と後側とに切離して二分割するとともに、切離部分にこの線ファスナー29を設け、図8に示すように、必要に応じて前側、後側を別々にルーフ部14上に折り畳めるようにしている。したがって、風の強い場合でも、分割されて小面積となった左右側部2L,2Rであれば、風の抵抗に強く影響されずに折畳み作業を容易に行える。
【0076】
本実施例で用いるにボディカバーAは上記構成となっており、同ボディカバーAを実際に展開したり折畳んだりする場合について、図3〜図6を参照しながら説明する。
【0077】
本実施例において、自動車1に装着されたボディカバーAを収納するために三つ折りする場合は、左側部2Lから行うようにしており、図3に示すように、先ず左側部2Lを跳ね上げる。このとき、折り目ライン部7により、左側部2Lの前部を持って跳ね上げ動作をすれば後部に至るまでスムーズに折り返される。そして、所定位置に設けた面ファスナー23同士を結着して位置ずれしないように中央部2Cに重ねる。次いで、同様に右側部2Rを跳ね上げ、ここでもやはり所定位置に設けた面ファスナー23同士を結着して位置ずれないように、中央部2C及び左側部2L上に重ねる(図4)。このとき、前述したように、フック27はポケット部に収納しておくとよいし、また、前述した巻上用ロープ28aを用いたり、線ファスナー29を開けてカバー本体2の左右側部2L,2Rを前側と後側とに切離して別々に跳ね上げたり、さらには、シート引上げベルト30を設けたものであればこれを利用すればよい。
【0078】
そして、三つ折りしたボディカバーAを前方に少し引くと、カバー装置Bに設けた巻取り手段により自動的に巻き取られる。このときも、芯材21を設けたことで、型崩れすることなく円滑に巻き取られることになる。
【0079】
ボディカバーAを装着する場合の展開に関しては、上記と逆の手順となり、図5に示すように、カバー装置Bから三つ折り状態で自動車1のルーフ部14上に繰り出し、ボトムバー24に設けた吸盤25をボンネット15に吸着させて仮固定し、全体を安定させた状態で、面ファスナー23を外してカバー本体2の右側部2Rを側方へ跳ね広げ、同様にして左側部2Lを側方へ跳ね広げる。このときも、折り目ライン部7,7と左右側部2L,2Rには芯材21を設けているため、左右側部2L,2Rそれぞれを全体的に操作することができ、扱いが極めて容易となっている。
【0080】
そして、カバー本体2の展開を終えると、マチ部分22を畳んで形状を整えながら、面ファスナー23で良形を保持し、フック27(図6中では省略)をフェンダー16に掛止して図6に示すように、自動車1の前後左右窓(フロントガラス、リヤガラス、左右サイドガラス)18,12,19,19及びルーフ部14をしっかりと覆うことができる。
【0081】
このように、カバー本体2を必要最小限のコンパクトなサイズにして、前後左右窓18,12,19,19及びルーフ部14をしっかりと覆うことができるので、夏場にあっては自動車1の室内が太陽熱で高温に上昇することを防止できるとともに、冬場であれば窓の凍結や積雪を防止できる。しかも、自動車1にフィットした状態でカバーできるので見栄えもよい。
【0082】
次に、上述してきたボディカバーAの変形例として、図9及び図10に示したものを説明する。
これは、前述したマチ部分22の折り目に芯材21-Mを設けていた位置にマチ用線ファスナー29'を設けたことに特徴がある。なお、図中31はドアミラー用のスリットである。なお、他の構成は先に説明してきた構成と略同様なのでここでの説明は省略する。
【0083】
本例のように、マチ用線ファスナー29'を設けることで、マチ部分22の収まりが良好で、図10に示すように、ボディカバーAをより簡単に形よく自動車1にフィットさせることが可能となる。
【0084】
また、本変形例では、芯材21を前記中央部2Cに、前方側から等間隔で3本取付けるとともに、左側部2L及び右側部2Rにはそれぞれ2本ずつ取付けている。
【0085】
以上説明してきたように、本実施例に係るボディカバーAは、操出し・巻取り時における型崩れを防止することができ、自動車1をカバーする一連の作業に関し、その作業性を著しく向上させることができる。
【0086】
次に、図1及びカバー装置Bの側面視による説明図である図11を参照しながらカバー装置Bについて説明する。
【0087】
カバー装置Bは、前述したボディカバーAを繰出し・巻取り可能に構成した装置本体3と、同装置本体3をリンク機構5を介して取付けたスタンド部4とを具備するものであり、前記スタンド部4に弾性支持部材6を張出し自在に設け、同弾性支持部材6によりトランクルーム10の内壁間に突っ張り支持させた状態で前記トランクルーム10内に収納可能とするとともに、前記装置本体3を、使用位置である上方位置から不使用位置である下方位置まで斜めに平行移動可能とした構成としている。
【0088】
本実施例では、前記弾性支持部材6を、上下方向に突っ張り支持可能としており、図11に示すように、トランクルーム10の内壁である天井壁10a及び底壁10b間に介設可能としている。
【0089】
装置本体3を連設したスタンド部4は、所定の間隔をあけて立設した一対の支柱40,40からなり、各支柱40は、下面にラバーなどの滑り止めを兼ねた緩衝材41aを貼設した長板状の脚座41の一端側近傍上に外側筒42を立設し、同外側筒42の内部に有底の内側筒43を摺動自在に嵌入するとともに、同内側筒43内には、中心に雌ねじ部を形成した杆体61を摺動自在に嵌入し、さらに、同杆体61の底部と前記内側筒43との間に杆体61を上方へ付勢するコイルスプリング(図11では省略しているが、図12及び図14を参照)を配設している。
【0090】
そして、杆体61の雌ねじ部には、先端に当接部材62を揺動自在に枢着した張り出し長さ調整用の螺杆63を螺合させている。
【0091】
このように、上記したコイルスプリングを含み、杆体61、当接部材62、螺杆63により弾性支持部材6が構成され、カバー装置Bをトランクルーム10の天井壁10a及び底壁10b間に介設可能としている。
【0092】
また、各外側筒42の周面下側にそれぞれ小筒体42aを連設し、小筒体42a同士間に、両端を屈曲させた連結杆44を架け渡し、左右の支柱40,40を安定させるようにしている。
【0093】
また、本実施例では、前述したように、装置本体3をスタンド部4にリンク機構5を介して取付けており、しかも、着脱自在としている。
【0094】
リンク機構5は、スタンド部4の内側筒43の下部と上部とにそれぞれ突設した下部ブラケット51に下部アーム53の基端を、上部ブラケット52にストッパ付上部アーム54の基端をそれぞれ枢支連結するとともに、両アーム53,54の先端間同士を連結リンクアーム55を介して枢支連結して構成している。
【0095】
そして、上部・下部ブラケット52,51の間において、前記内側筒43にバネ支持金具56を設け、同バネ支持金具56と、下部アーム53と連結リンクアーム55との枢支部57との間をリンク用コイルバネ58で連結している。
【0096】
また、前記ストッパ付上部アーム54の先端部に、例えば略M形の変位規制手段である規制溝54aを設けており、同規制溝54a中に前記連結リンクアーム55に設けたピン55aを係合している。
【0097】
かかる構成により、図11において実線及び一点鎖線で示すように、リンク機構5の作用により、装置本体3が使用位置から後下方へ略平行移動して収まることになり、装置本体3を使用位置である最上方に位置させると、ボディカバーAをトランクリッド11の基端部11aとリヤガラス12との間に形成される間隙11bから繰出しやすくできるとともに、不使用時においては、装置本体3を使用時の姿勢から後下方へ略平行移動した位置に移動させると、装置本体3は、トランクリッド11と接触することなく、かつトランクルーム10内を有効利用可能な状態で収納される(図1参照)。
【0098】
すなわち、カバー装置Bの不使用時では、トランクルーム10内における下部空間が広く利用でき、本カバー装置Bをトランクルーム10内に収容した状態でも他の荷物などの収納を楽に行える。
【0099】
ところで、装置本体3は前述したように、スタンド部4に対して着脱自在としており、その構成について説明すると、図11に示すように、前記連結リンクアーム55の先端に装置本体取付部8を設け、同取付部8に装置本体3を固定するロック手段80を取付けている。
【0100】
ロック手段80は、略へ字状に形成したトグル式レバー81に、バネ鋼からなる略アーチ状のロックバネ82を取付けたもので、同ロックバネ82の先端に形成した係合部82aを、装置本体3側の底部に設けたロック用縁部3aに係合可能とし、装置本体3を装置本体取付部8にワンタッチで簡単に取付けることができるようにしている。ロック手段80は、トランクルーム10の開口部側に設けているので、操作性も良好である。
【0101】
また、本カバー装置Bは、スタンド部4の高さ調節を、外側筒42と内側筒43との間でピン止めにより行うことができる。
すなわち、外側筒42に、小間隔で多数の位置決め用貫通孔46を設け、内側筒43を外側筒42内で摺動させてスタンド部4が適正高さとなる位置で前記位置決め用貫通孔46にストッパピン47を挿通し、内側筒43の高さ位置を規制するようにしている。このときのスタンド部4の適正高さとは、内側筒43内に収納したコイルスプリングが杆体61を十分に上方へ付勢して、当接部材62がトランクルーム10内で突っ張り支持可能な高さである。
【0102】
次に、装置本体3の内部構成について簡単に説明すると、装置本体3内には、図示を省略しているが、ボディカバーAを巻回するドラムと、同ドラムにボディカバーAを巻取る巻取り手段を具備している。かかる巻取り手段については、機械式、電気式など如何なる機構を採用してもよく、重量や大きさ、さらにコストなどを勘案して適宜決定することができる。本実施例では、バネの復元力によってドラムを巻戻す機械式の構成を採用している。
【0103】
ここで、図12〜図17を参照しながら、カバー装置Bの第一〜第三変形例について説明する。なお、使用した符号については、先に、図11で説明したものと同一の構成要素については同一の符号とした。なお、400は図11で図示を省略したコイルスプリングである。
【0104】
特に、図12〜図15に示した第一、第二変形例では、スタンド部4の構成に特徴があり、スタンド部4を、トランクルーム10の前後方向に伸延する一対の脚座41と、両脚座41,41にそれぞれ立設した一対の支柱40,40とを具備する基本構成は前述したスタンド部4と略同様であるが、ここでは、前記一対の支柱40,40を、長板状の脚座41の基端近傍に立設するとともに、弾性支持部材6'を逆L字状に形成し、これを前記左右の各支柱40上端部に張出し自在に設けている。そして、同弾性支部材6'の伸延先端部に当接部材62を取付けている。
【0105】
かかる構成により、一対の支柱40,40をトランクルーム10のできるだけ奥側に配設することができ、トランクルーム10を可及的に有効利用することが可能となる。
【0106】
図12及び図13に示した第一変形例に係るカバー装置Bにおける装置本体3を支持するリンク機構5は、5リンク式としており、使用する場合は装置本体3を手前に引出すだけでいいような構成となっている。
【0107】
すなわち、前記逆L字状の弾性支持部材6'の内側に、同弾性支持部材6'と略平行に、フォーク状のヒンジベース材100を配設するとともに、同ヒンジベース材100の左右先端部に、それぞれ逆へ字状に形成した一対の第一リンク5-1,5-1の基端部を第一枢軸101を介して取付け、さらに、ヒンジベース材100の前記第一枢軸101のやや後方に第二枢軸102を設けて、これを介して第二リンク5-2,5-2を連結し、同第二リンク5-2と前記第一リンク5-1の各先端部を、第三リンク5-3の基端側に一定間隔をあけて枢支連結している。103,104は第三、第四枢軸である。
【0108】
第三枢軸103は第二リンク5-2及び第三リンク5-3を貫通しており、同第三枢軸103には圧縮コイルばね(図示せず)を内蔵したスプリングステー110の先端を回動自在に連結している。なお、スプリングステー110の基端は、支柱40の下部ブラケット51に枢支している。
【0109】
また、逆へ字状に形成した前記第一リンク5-1の最先端部には、第五枢軸105を介して第四リンク5-4の基端を連結しており、さらに、同第四リンク5-4の先端部と前記第三リンク5-3の先端部とを、一定間隔をあけて第五リンク5-5の基端側に枢支連結している。106,107は第六、第七枢軸である。
そして、第五リンク5-5の先端に装置本体3を装着している。
【0110】
ヒンジベース材100には、第一、第二ストッパS1,S2を設けており、それぞれに第一リンク5-1、第二リンク5-2が当接することでリンク機構5全体の動く範囲が規制されるようにしており、この規制位置によって使用時と不使用時の装置本体3の位置も決定される。
【0111】
かかる構成により、装置本体3を手前に引出す動作の途中で前記スプリングステー110が上方へ押し上げる動作を行ない、倍力的に作用して容易に引き出すことができる。しかも、リンク機構5の作用によって、装置本体3の回動軌跡は上方・下方間を大きく弧を描くようにはならず、トランクルーム10内での引出し・押し込み動作が円滑に行なえるようになる。
【0112】
また、図14及び図15に示した第二変形例に係るスタンド部4について説明すると、これについても、一対の支柱40,40を、長板状の脚座41の基端近傍に立設するとともに、弾性支持部材6'を逆L字状に形成し、これを前記左右の各支柱40上端部に張出し自在に設け、同弾性支部材6'の伸延先端部に当接部材62を取付けた構成は同じであるが、上述した第一変形例が5リンク式のリンク機構5により装置本体3を移動自在に支持していたのに対し、ここでは、スライド機構200及び揺動機構300の組み合わせにより支持するようにしている。
【0113】
すなわち、前記逆L字状の弾性支持部材6'の内側に、同弾性支持部材6'と略平行に、ガイドレール210を配設するとともに、同ガイドレール210にスライド体215を摺動自在に取付け、同スライド体215に揺動アーム220を揺動自在に取付け、同揺動アーム220に装置本体3を取付けている。
【0114】
実質的に揺動機構300を構成する揺動アーム220の基端部には、揺動規制部230を設けており、同揺動規制部230は、断面コ字状に形成されて、前記スライド体215の左右側面部に下方から跨ぐように取付けられている。
【0115】
そして、揺動規制部230の左右側面に案内溝240を形成するとともに、同案内溝240の先端及び終端に設けた窪み部250,250に、前記スライド体215の下部に上下移動自在に配設した略T字状の固定ピン260が落ち込み保持されるようにしている。
【0116】
したがって、装置本体3は、前記固定ピン260を押し上げて窪み部250から離脱させると、固定ピン260が案内溝240に案内されて、使用位置と不使用位置との間を前後に揺動する。
また、スライド体215の下面部にはボールプランジャ270を設けており、装置本体3が使用位置と不使用位置とにあるときに安定するようにしている。
【0117】
かかる構成により、装置本体3を不使用位置から手前に前記スライド体215を介して引き出すとともに、上記固定ピン260を操作して揺動アーム220ごと上方へ回転させ、固定ピン26 0を窪み部250に落とし込んで保持させることにより、所定の使用位置に安定支持させることができる。なお、使用位置から不使用位置に戻す場合は、逆の手順となる。
【0118】
次に、図16及び図17を参照して、弾性支持部材6の一部を構成する当接部材62'の変形例について説明する。なお、当接部材62'の構造以外は図11で説明した構成と同様である。
本例における当接部材62'の特徴は、トランクルーム10の天井壁10aの端部10a'に係合する係合具620を備えた点に特徴を有し、同係合具620は、天井壁10aに直接当接するパッド部62aの下部にスライド・固定自在に取付けられている。
【0119】
図17において、621は係合具620に連設したスライド片であり、同スライド片621は、パッド部62aの下部に配設した押さえ具622とパッド部62a下面との間に形成された間隙中にスライド自在に挿入されている。623は押さえ具622をパッド部62aに取付けるための固定ボルト、624はスライド片621を任意の位置に固定する位置決めボルトである。
【0120】
上記構成により、カバー装置Bをトランクルーム10内に収納配設した状態で急激な前後方向への衝撃が加わった場合でも、係合具620がトランクルーム10の天井壁10aの端部10a'にしっかりと係合しているので、カバー装置Bの上下突っ張りによる支持に抗してトランクルーム10の前方に飛び出したりするおそれがなくなり、安全性がより高まる。
【0121】
更に、図18〜図20を参照して、カバー装置Bの第四変形例について説明する。なお、使用した符合については、先に、図11〜図17で説明したものと同一の構成要素については同一の符号とした。
本第四変形例では、装置本体3を昇降自在に支持する支持部を支柱40に、該支柱40の中心軸回りに回転可能に取付けると共に、支柱40を脚座41の長手方向と直交する方向へ倒伏可能とした点に特徴を有する。
【0122】
図18及び図19に示したように、前述した如く、スタンド部4の支柱40は、コイルスプリング400を挿入した有底の内側筒43を外側筒42に嵌入してなり、内側筒43の上端部には杆体61嵌入してある。この外側筒42の下端部は、平面視が略コ字状の連結部材45内に遊嵌してあり、連結部材45の一側部、外側筒42及び連結部材45の他側部を貫通する枢軸49によって、外側筒42は倒伏可能に軸支されている。連結部材45は脚座41に、コ字状の開口部分が脚座41の側縁に対向するように立設固定してあり、これによって支柱40は、図20に示したように、脚座41の長手方向と直交する方向へ倒伏し得るようになっている。
【0123】
図18に示したように、外側筒42の連結部材45に遊嵌される部分であって、前記枢軸49が貫通した位置より少し上方には、ボールプランジャ48が内装してあり、連結部材45の枢軸49の真上の位置に、ボールプランジャ48に備えられた2つのボールが嵌合する嵌合孔45a,45aが開設してある。ボールプランジャ48の両ボールが嵌合孔45a,45aに嵌合することによって、支柱40の起立姿勢が維持される一方、支柱40に所要の外力を加えることによって、ボールプランジャ48の両ボールを嵌合孔45a,45aから挿出させ、支柱40をワンタッチで倒伏させることができる。
【0124】
一方、前述した杆体61の中途部には、内側筒43の上端部分の周囲を覆い、該杆体61が内側筒43から抜出することを防止する略二重袴状のキャップ部材90が、杆体61に外嵌固定してある。内側筒43の上端近傍の周面には、2つの孔が開設してあり、両孔にはそれぞれボール91,91が遊嵌してある。杆体61の両ボール91,91に対向する外周面には、適宜長さの溝61a,61aが内側筒43の長手方向へ二重螺旋状に設けてあり、両溝61a,61aに回転自在に嵌合した両ボール91,91は、溝61a,61aとキャップ部材90の内周面との間に挟持されている。
【0125】
杆体61はコイルスプリング400によって天井壁10a側へ付勢されており、この付勢によって杆体61が内側筒43から突出するに従って、ボール91,91が対応する溝61a,61a内を転動し、該溝61a,61aの内側筒43に対する外方端に当接することによって、内側筒43からの杆体61の突出が制限される。これによって、杆体61が内側筒43から抜出されることが防止されるため、天井壁10aと底壁10bとの間に配設したスタンド部4の突っ張り支持を解除する場合、安全に解除操作を行うことができる。
【0126】
一方、キャップ部材90を所定方向へ回転させると、ボール91,91が溝61a,61a内を転動するのに伴って、杆体61が内側筒43内へ押し込まれる。そして、ボール91,91が溝61a,61aの内側筒43に対する内方端に当接するまで、杆体61を内側筒43内へ押し込むことができる。これによって、螺杆63を操作することなく、スタンド部4の長さ寸法を短くすることができるため、前述した如く解除状態にあるスタンド4を天井壁10aと底壁10bとの間に再び突っ張り支持させ操作を容易に行うことができる。
【0127】
ところで、外側筒42の中途部分には、回転筒体500が回動可能に外嵌してあり、該回転筒体500は、筒状の回転受体550の上端縁に設けたリム570に担持されている。回転受体550の外周面には、複数の縦フランジ部560,560,…が外側筒42の軸長方向と平行に立設してあり、また、回転受体550は、該回転受体550、外側筒42及び内側筒43を挿通させた脚部を設けてなるハンドル47aによって支柱40に固着してある。なお、外側筒42には、ハンドル47aの脚部を挿通させる複数段の孔が軸長方向に適宜の間隔で設けてあり、適当な段の孔にハンドル47aの脚部を挿通させることによって、トランクの天井壁10aと底壁10bとの間の寸法に応じた寸法に支柱40の長さを調整することができるようになっている。
【0128】
前述した回転筒体500の下端近傍の外周面には、回転筒体500と前記回転受体550とを連結する回転レバー510が、回転筒体500の軸長方向へ揺動可能に軸支してあり、この回転レバー510の下端に設けたフック部を、回転受体550の相隣る2つの縦フランジ部560,560間のリム570に外嵌係合させることによって、回転筒体500を回転受体550に連結固定すると共に、回転筒体500が外側筒42の中心軸回りに回転することを防止している。
【0129】
このような、回転筒体500にあっては、バネによって付勢されている回転レバー510をその付勢に逆らって揺動させてフック部とリム570との係合を解除し、その状態で回転筒体500を外側筒42の中心軸回りに回動させた後、回転受体550の適当な縦フランジ部560,560間のリム570にフック部を再び係合させることによって、任意の回転角度の位置に回動させることができる。
【0130】
ところで、装置本体3はスライド機構700によって、支柱40の軸長方向に対して斜め上下方向へ進退可能に支持されている。スライド機構700は、装置本体3の取付部8が上端に設けてある支持管720を、筒状のホルダ710内に摺動自在に嵌入させてなり、ホルダ710は支柱40の軸長方向に対して所定の傾斜範囲で姿勢を調整し得るように前記回転筒体500に連結してある。
【0131】
すなわち、ホルダ710の下端近傍に設けた下部連結部711は、前記回転筒体500に設けた下部ブラケット51に軸着してあり、ホルダ710のの上部連結部712は、それに設けた長円状の姿勢調整孔713に連結用ハンドル715の脚部を挿通させて前記回転筒体500の上部ブラケット52に螺着してある。そして、連結用ハンドル715を緩めて、下部連結部711の連結軸周りにホルダ710の姿勢を、上部連結部712の姿勢調整孔713の範囲内で調整した後、連結用ハンドル715を締めることによって、ホルダ710の姿勢を固定する。
【0132】
支持管720内には側面視がハサミ刃形状の揺動脚部材730が、先端部を支持管720内に、基端部を支持管720から突出させた状態で嵌装してあり、揺動脚部材730は、支持管720の上端近傍に中心軸と直交配置した枢軸740によって揺動自在に枢支されている。揺動脚部材730の平坦な基端部上に取付部8が固定してあり、取付部8は、支持管720の上端近傍の外周面と取付部8下面との間に介装したバネ750によって、支柱40側へ付勢されている。
【0133】
一方、揺動脚部材730の先端近傍であって支柱40と反対側には、側面視が略矩形の突起部731が設けてあり、支持管720の突起部731に対向する部分には、該突起部731を外へ突出させるための孔が開設してある。
【0134】
このようなスライド機構700にあっては、支持管720を斜め上方へ引き上げて、支持管720に開設した孔をホルダ710の上端より上に位置させると、取付部8及びこれに連結した揺動脚部材730がバネ750の付勢によって支柱40側へ揺動し、揺動脚部材730の突起部731が支持管720の孔から外へ突出する。この状態で、支持管720への引き上げ力を除去すると、装置本体3の重みで突起部731がホルダ710の上端縁に当接する。これによって、装置本体3は不使用状態である下方位置から使用状態である上方位置に上昇されてその状態で維持される一方、装置本体3の重みはホルダ710に受けられる。従って、装置本体3をワンタッチで不使用状態から使用状態にすることができる。
【0135】
一方、使用状態にある装置本体3を不使用状態にするには、装置本体3を支柱40とは反対側へ引いて、取付部8を介して揺動脚部材730を揺動させ、突起部731を支持管720内へ退入させる。そして、装置本体3の重みによって支持管720をホルダ710内へ、取付部8がホルダ710の上端縁に当接するまで降下させる。従って、使用状態にある装置本体3を不使用状態にするにもワンタッチで行うことができる。
【0136】
本変形例に係るカバー装置Bはこのような構成にしてあるため、図20に示したように、トランクの使用態様に応じて、装置本体を取外した状態で、一対のスタンド部4,4が備える回転筒体500,500の一方又は両方を回動させることによって、ホルダ710,710及び取付部8,8が邪魔にならないようにすることができる。また、両スタンド部4,4が備える支柱40,40の一方又は両方を倒伏させることによって、カバー装置Bの不使用時おけるトランク内を更に有効に利用することができる。
【0137】
以下、上記してきた変形例を含む本実施例に係るカバー装置Bを実際に自動車1のトランクルーム10に配置して、本実施例に係るボディカバーAを操出して車体をカバーし、さらに、同ボディカバーAを取り外してトランクルーム10内に収納するまでについて説明する。なお、最初の時点では、装置本体3はスタンド部4から取り外しておいた状態とする。
【0138】
先ず、トランクリッド11を開け、トランクルーム10内で比較的に堅剛なフレームからなる奥部の天井壁10a及び底壁10b間にスタンド部4を設置し、内側筒43を適当な高さにセットして、当接部材62を天井壁10aに押し当てるとともに、螺杆63の長さを調節し、適度な突っ張り力で本カバー装置Bを支持する。このとき、杆体61に突設したレバー610(図11〜図17参照)を使用すると操作を簡単に行なえる。
【0139】
そして、装置本体3を取付けてロック手段80によりしっかりとロックした後、上方位置へ引き上げる。その位置においては、ボディカバーAのボトムバー24がトランクリッド11の基端部11aとリヤガラス12との間に形成される間隙11bに臨むように、すなわち、繰出されるボディカバーAがリヤガラス12に沿って進出するようにセットされている。
【0140】
次いで、ボディカバーAのボトムバー24を持って引き出し、前記間隙11bからリヤガラス12に沿ってルーフ部14上を通過させながら、ボトムバー24をフロントガラス18の下端前方に位置させた後、吸盤25をボンネット15に吸着させてボディカバーAを仮固定する。
【0141】
本実施例では、繰出されたボディカバーAはカバー本体2の右側部2Rが最上位置に重ねられており、仮固定用の面ファスナー23を外して右側部2Rを側方へ跳ね広げ、次いで、同様に左側部2Lを側方へ跳ね広げる。このとき、左右側部2L,2Rに本発明の特徴をなす芯材21を設けているために、左右側部2L,2Rそれぞれを、一回の跳ね上げ動作で広げることができ、扱いは極めて容易である。
【0142】
そして、カバー本体2を展開した後、マチ部分22を畳んで形状を整えながら、面ファスナー23で形を整えるか、マチ用線ファスナー29'を設けたものでは同マチ用線ファスナー29'を閉じることで簡単にカバー本体2を自動車1にフィットさせることができる。そして、最後にフック27をフェンダー16に掛止してカバー作業を終えることができる。
【0143】
次に、ボディカバーAをトランクルーム10内に巻き取る場合は、フック27を外してカバー本体2に設けられた所定のポケットにそれぞれ収納し、先ず左側部2Lを跳ね上げて、所定位置に設けた面ファスナー23同士を結着して位置ずれしないように中央部2Cに重ねる。なお、ポケットに収納するのに代えて、例えば、ポケット近傍位置に面ファスナーを設けておき、同面ファスナーにフック27を簡単に取付可能とした構成としてもよい。この場合、フック27側にも対応する面ファスナーを設けておく。
【0144】
次いで、右側部2Rを跳ね上げ、ここでもやはり所定位置に設けた面ファスナー23同士を結着して位置ずれしないように、中央部2C及び左側部2L上に重ねる。跳ね上げの際には、前述したように、巻上用ロープ28aを用いたり、線ファスナー29を利用したり、あるいは、シート引上げベルト30を利用することができる。
【0145】
その後、ボトムバー24の吸盤25をボンネット15から取り外して、ボトムバー24を持って三つ折りされたボディカバーAを前方に少し引くと、カバー装置Bに設けられた巻取り手段が作動してボディカバーAはトランクルーム10内の装置本体3内に自動的に巻き取られる。
【0146】
このとき、やはりカバー本体2に芯材21を設けてあることで、型崩れすることなく円滑に巻き取られる。そして、最後にトランクリッド11を閉じる。
【0147】
かかる巻取り作業についても、前述のカバー作業についても、操作がきわめて容易であって、2〜4分以内で作業を終えることが可能である。
【0148】
以上説明してきたように、本実施例によれば、トランクルーム10内を改造したり、傷つけたりすることなく、カバー装置Bをトランクルーム10内に容易に収納配設することができるとともに、ボディカバーAの操出し、及び、巻取りを簡単に行なうことができる。
【0149】
次に、前述したボディカバーAの他の変形例について、図21〜図29を参照しながら説明する。本実施例におけるボディカバーAは、図29示すように、後部にトランクがせり出していない所謂ワゴン型の自動車1に適する形状としており、しかも、カバー装置Bを用いることなく、ボディカバーA単独で極めて容易に使用することができる。なお、図中、使用する符号については同一構成要素については第1実施例と同一符号を用いた。
【0150】
図21に示すように、本実施例に係るボディカバーAは、基本的な構成は前述した変形例(図9参照)と同様であり、マチ部分22にはマチ用線ファスナー29'を設け、さらに、同マチ部分22の近傍には補強部36を形成している。
【0151】
また、カバー本体2の後部は、略垂直に垂れ下がる垂下部2CRを形成し、同垂下部2CRと左右側部2L,2Rとを線ファスナー29''で結着可能としている。かかる構成により、ワゴン型車両の後部にフィットした状態でカバーすることが可能となる。
【0152】
本実施例におけるサイドミラー(ドアミラー)17用のスリット31は、左右側部2L,2Rの端縁まで切られており、図22及び図23に示すように、サイドミラー17を通した後は、スリット裾部32同士を紐33で結ぶことができ、しかも、スリット31の一側に形成したリング挿通孔34にリング状カギ35で施錠することができるようにしている。したがって、ボディカバーAの盗難を防止することができる。本実施例におけるリング状カギ35のカギ部は、いわゆる番号カギを用いたものとしているが、カギとしての機能を果たすものであれば何でもよい。
【0153】
本変形例におけるボディカバーAは、前述したように、カバー装置Bを用いることなく単独で使用することができるものであり、以下、実際の使用方法について、図24〜図28を参照しながら具体的に説明する。なお、説明は自動車1をカバーしていた状態(図29参照)からボディカバーAを折畳んで格納可能な状態に至るまでとしている。図29において、24a,24bは車体取付用フックであり、パイプ状に形成したボトムバー24内に収納・引出し自在に設けており(図24参照)、ゴム帯24a',24b'により連結されている。なお、図24〜図28では自動車1の図示は省略している。
【0154】
図24に示すように、自動車1(図29参照)に被覆していたボディカバーAの線ファスナー29''などを解除してルーフ上に展開した状態(図24(a))から、カバー本体2の右側部2Rの一端を手に持って跳ね上げて中央部2Cに重なるように畳み込む(図24(b))。
【0155】
このとき、本変形例においても、折り目ライン部7,7及び芯材21-Rを設けているために、右側部2Rの跳ね上げ動作及び折畳みは容易に行えるが、芯材21-Rがない場合は、図25の仮想線で示すように、手で持っている前端側は折り返せるものの、腰がないために、後側については折り返せずに形がくずれた状態となり、結局、作業者が移動して後側を折畳まなければならなくなるなど、取り扱いがきわめて面倒になってしまう。
【0156】
図26(a)に示すように、カバー本体2の右側部2Rを中央部2Cに重ねた状態とした後は、同様にして、カバー本体2の左側部2Lを跳ね上げて中央部2Cに重ねる(図26(b))。
【0157】
その後、図27に示すように、三つ折りされた状態のボディカバーAを、さらに前後に二つに折畳み、さらに、図28に示すように、それを二つ折りした後に重なったボトムバー24を中心にして丸め、別途用意したバンド71で留めてコンパクトなロール状態とし、これを適宜の場所に収納する。
【0158】
なお、自動車1にボディカバーAを装着する場合は逆の手順となり、装着時においても、折り目ライン部7,7及び芯材21を設けたことにより、左右側部2L,2Rの取扱いが極めて容易となり、しかも、前述したように、風などがあっても芯材21を撓ませることによって低い姿勢で風の抵抗を可及的に排除しながら装着作業を容易に行うことができる。
【0159】
ところで、上述してきたボディカバーAを装着する場合、図30に示すように、自動車1のルーフ部14の中央位置に各種アンテナ14aなどが設けられている場合がある。
【0160】
そこで、突出したアンテナ14aまでもカバーできるように、図31に示すようにアンテナ保護具Cを用いて、アンテナ14aにボディカバーAが直接触れないようにすることができる。
【0161】
上記のアンテナ保護具Cは、図32に示すように、アーチ状に形成した本体部C1の中途に、アンテナ14aを挿通可能なリング部C2を突設するとともに、前記本体部の後端に、左右に吸盤などの吸着具C3をそれぞれ設けた支持バーC4を取付けた構成としており、材料としては金属あるいは合成樹脂などからなる棒状材料を好適に用いることができる。
【0162】
かかるアンテナ保護具Cを、図33に示すように、アンテナ14aを前記リング部C2に挿通した状態で安定するように吸着具C3をリヤガラス12などに吸着させて取付けるのである。
【0163】
本アンテナ保護具Cを用いて自動車1をカバーした状態を図34に示す。アンテナ14aは、前述したように、ボディカバーAに直接触れることがないので、ボディカバーAの装着時や取り外し時に破損するおそれがなく、誰でも上述してきた実施例に係るボディカバーAを安心して使用することができる。
【0164】
また、アンテナ14aを備えた自動車用のボディカバーAの一例として、図35に示す構成とすることもできる。
すなわち、自動車1に設けられたアンテナ14aに対応する位置に縦長のアンテナ挿通用スリット31aを設けたもので、図示するように、ボディカバーAを自動車1に装着した際には、かかるアンテナ挿通用スリット31aからアンテナ14aを外へ逃がすことができる。
【0165】
本変形例におけるアンテナ挿通用スリット31aは、ボディカバーAの中央後部位置に、長手方向に沿って形成されており、図36に示すように、スリット用線ファスナー290を備えている。
スリット用線ファスナー290は、アンテナ挿通用スリット31aの両側端部から開閉可能としており、アンテナ14aの位置が前後に若干ずれていても容易に対応することができる。
【0166】
なお、アンテナ挿通用スリット31aを設ける位置としては、図示した例に限定されるものではなく、アンテナ14aの設けられた位置に応じて適宜変更することもできるし、代表的なアンテナ配設位置に対応可能なように、予め複数位置にアンテナ挿通用スリット310aを形成しておくこともできる。また、アンテナ挿通用スリット31aの形成方向もボディカバーAの長手方向に限るものでもない。
【0167】
ところで、上述してきたボディカバーAの更に変形例として、図37に示す構成とすることができる。
すなわち、ボディカバーAに、芯材21の折曲動作を補助するヒンジ部Hを備えた構成としたものであり、この場合、芯材21は必ずしも可撓性を有するものでなくても構わない。
【0168】
ヒンジ部Hは、図38に示すように、カバー本体2の中央部2C及び左右側部2L,2Rにかけて配設した芯材21に配設されており、折り目ライン7を跨ぐ位置に設けられ、両端をそれぞれ芯材21-C,21-R(L)に枢支連結したコイルスプリングH1を具備している。
【0169】
かかる構成により、カバー本体2を折畳んだり開いたりする場合、コイルスプリングH1の弾性力が補助力となるので、軽量の力での作業となる。ここでは、ヒンジ部Hを左右一箇所設けた構成としたが、各芯材21にそれぞれ設けるようにしてもよい。
【0170】
以上、本発明を、各実施例を通して説明したが、本発明は上記してきた実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された主旨の範囲内で変形したり置換したりすることができる。
【0171】
例えば、スタンド部4のトランクルーム10内での突っ張り支持は、上下方向に限らず、左右方向とした構成でも構わないし、ボディカバーAの巻取りや繰出しをモータなどを用いて電気的に行えるような構成としてもよい。
【0172】
また、自動車1の製造段階でトランクルーム10内の適宜位置に本発明を適用してカバー装置Bを組み込んでおくこともできる。
【0173】
【発明の効果】
本発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0174】
(1)請求項1記載の本発明では、自動車用ボディカバーを繰出し・巻取り可能に構成した装置本体と、同装置本体を取付けたスタンド部とを具備し、前記スタンド部に弾性支持部材を張出し自在に設け、同弾性支持部材によりトランクルームの内壁間に突っ張り支持させた状態で前記トランクルーム内に収納可能とするとともに、同スタンド部に、前記装置本体を、使用位置である上方位置から不使用位置である下方位置まで移動自在に取付け、しかも、前記自動車用ボディカバーのカバー本体に、当該自動車用ボディカバーの操出し・巻取り方向と直交する位置に、複数の芯材を配設したことにより、自動車用ボディカバー装置を作業者に近くに位置させることができて取扱いが容易になるとともに、不使用時、すなわちトランクルームにボディカバーを収納している場合であれば、比較的重量物である装置本体を下方へ平行移動させておくことにより、トランク内に安定した状態で収納することができる。したがって、たとえば悪路を走行しても装置本体を支持するスタンド部への負荷を可及的に抑えることができるとともに、装置本体に自重によるスタンド部への負荷も小さくなって耐久性に優るものとなる。しかも、不使用時においては、トランクルーム内の収納容積を可及的に確保することが可能となる。さらに、使用する自動車用ボディカバーは、腰がしっかりして、トランクルーム内からリヤガラスに沿って繰出して進出させたり、ルーフ上で広げたりする作業が容易でかつ円滑に行なえるようになるとともに、収納する場合についても、ボディカバーの折畳み作業が容易になり、なおかつカバー装置への巻き取りも容易に行うことができる。また、スタンド部は、一対の脚座と、両脚座にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱に前記装置本体を、各支柱の軸芯周りに回転可能に取付けるとともに、各支柱は、前記脚座に対して倒伏可能に構成したことにより、トランクルームへ収納する荷物の形状や大きさに応じて、突出部となる前記本体支持部を横方向へ回転移動したり、あるいは支柱を倒伏させて収納することができる。さらには、スタンド部全体をトランクルームから容易に取り出すことも可能となる。
【0175】
(2)請求項2記載の本発明では、カバー本体の長手方向に、折曲案内用の折り目ライン部を伸延させて形成し、同折り目ライン部に沿って折畳み可能に構成するとともに、当該折り目ライン部とカバー本体の左右の長手側縁との間に、長手方向に所定間隔をあけて、複数の芯材を配設したことにより、腰がしっかりして、ルーフ上で広げたりする作業が容易でかつ円滑に行えるようになるとともに、収納する場合についても、ボディカバーの折畳み作業が容易になり、なおかつカバー装置への巻き取りも容易に行え、しかも、風などがあっても作業が容易となる。
【0176】
(3)請求項3記載の本発明では、上記カバー本体を、自動車のルーフ部及び前後左右の窓部を被覆可能な形状に形成するとともに、前後の窓部とルーフ部を覆う中央部と、左右の窓部を覆う左側部及び右側部とに、長手方向に沿って三つ折り可能とし、これら中央部、左側部、右側部それぞれに複数の芯材を設けたことにより、上記(1)の効果に加え、左・右側部の前側や後側などの一箇所を持って跳ね上げ動作するだけで、ボディカバーの左・右側部全体を跳ね上げることができ、極めて取扱いやすくなり、しかも、風などがあっても作業が容易に行える。
【0177】
(4)請求項4記載の本発明では、中央部、左側部、右側部にそれぞれ配設した芯材は、カバー本体を三つ折りした際に重ならないように、配設位置をずらしているので、上記(1)〜(3)の効果に加え、これらが重なり合って厚みを増し、巻き取り時に取り扱いにくくなったりすることがない。
【0178】
(5)請求項5記載の本発明では、上記芯材は、可撓性を有する帯状体であることとしたので、上記(1)〜(4)の効果に加え、ボディカバーを特別に重くなることがなく、また、カバー本体の形状に特に制限が加えられたりすることもない。
【0179】
(6)請求項6記載の本発明では、カバー本体の前端及び/又は後端に、パイプ状芯材を取付けたことにより、上記(1)〜(5)の効果に加え、同パイプ状芯材を把持部として利用可能となるとともに、同パイプ状芯材を中心にして巻き取ることができ、カバー脱着作業を円滑行える。
【0180】
(7)請求項7記載の本発明では、上記スタンド部は、トランクルームの前後方向に伸延する一対の脚座と、両脚座の基端側にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱の上端部に、それぞれ逆L字状に形成し、伸延先端部に当接部材を取付けた弾性支持部材を張出し自在に設けて、前記一対の支柱をトランクルームの奥側に配設可能としたことにより、上記(1)〜(6)の効果に加え、トランクルームを可及的に有効利用することが可能となり、しかも、トランクルームの奥行きが深い車種であってもトランクルームの使い勝手を損なうことなく対応でき、トランクルームの形態に対しての適合性が広がる。また、脚座が奥側から手前側まで延びているので突っ張り支持される装置の安定性が増す。
【0182】
()請求項記載の本発明では、装置本体を、スタンド部に対して着脱自在としたことにより、上記(1)〜()の効果に加え、不使用時には、装置本体を取り外して保管しておき、使用する際には簡単に取付けるようにすることができ、使い勝手をより向上させることができる。
【0183】
( )請求項記載の本発明では、装置本体を、スタンド部に対してリンク機構を介して偏倚自在としたことにより、上記(1)〜()の効果に加え、装置本体の位置を移動させることでトランクルーム内の有効利用が図れる。
【0184】
(10)請求項10記載の本発明では、装置本体を、スタンド部に対してスライド機構を介して偏倚自在としたことにより、上記(1)〜()の効果に加え、装置本体の位置を移動させることでトランクルーム内の有効利用が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボディカバーを備えるカバー装置の使用状態を示す説明図である。
【図2】ボディカバーの全体を広げた状態を示す説明図である。
【図3】同一側を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図4】同三つ折り状態を示す説明図である。
【図5】ボディカバーを自動車のルーフ上に繰出した状態を示す説明図である。
【図6】同ボディカバーを自動車に装着した状態を示す説明図である。
【図7】巻上用ロープの使用状態を示す説明図である。
【図8】カバー本体の左右側部を分割した状態で引き上げる場合の説明図である。
【図9】マチ用ファスナーを設けたボディカバーの説明図である。
【図10】同マチ用ファスナーを設けたボディカバーの使用状態を示す説明図である。
【図11】カバー装置の側面視による説明図である。
【図12】スタンド部の第一変形例の側面視による説明図である。
【図13】同平面視による説明図である。
【図14】スタンド部の第二変形例の側面視による説明図である。
【図15】同平面視による説明図である。
【図16】スタンド部の第三変形例の側面視による説明図である。
【図17】同第三変形例の要部となる係合具の構成を示す拡大説明図である。
【図18】本発明の第四変形例の一部破断側面視による説明図である。
【図19】スタンド部の第四変形例の一部破断背面視による説明図である。
【図20】本発明の第四変形例の使用状態を説明する説明図である。
【図21】他の変形例に係るボディカバーの全体を広げた展開状態を示す説明図である。
【図22】同ボディカバーのスリットにサイドミラーを通した状態を示す説明図である。
【図23】同ボディカバーの施錠状態を示す説明図である。
【図24】同ボディカバーを折畳む手順を示す説明図である。
【図25】同ボディカバーを折畳む手順を示す説明図である。
【図26】同ボディカバーを折畳む手順を示す説明図である。
【図27】同ボディカバーを折畳む手順を示す説明図である。
【図28】同ボディカバーを折畳む手順を示す説明図である。
【図29】同ボディカバーを自動車に装着した状態を示す説明図である。
【図30】アンテナを設けた自動車を示す説明図である。
【図31】アンテナ保護具の装着状態を示す説明図である。
【図32】アンテナ保護具の斜視図である。
【図33】アンテナ保護具の側面視による説明図である。
【図34】アンテナを設けた自動車をカバーした状態を示す説明図である。
【図35】アンテナを備えた自動車用ボディカバーの一例を示す説明図である。
【図36】アンテナ挿通用スリットの説明図である。
【図37】ボディカバーの変形例を示す説明図である。
【図38】芯材に設けたヒンジ部の説明図である。
【符号の説明】
A 自動車用ボディカバー
B 自動車用ボディカバー装置
1 自動車
2 カバー本体
3 装置本体
4 スタンド部
10 トランクルーム
11 トランクリッド
21 芯材

Claims (10)

  1. 自動車用ボディカバーを繰出し・巻取り可能に構成した装置本体と、同装置本体を取付けたスタンド部とを具備し、前記スタンド部は、一対の脚座と、両脚座にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱に前記装置本体を、各支柱の軸芯周りに回転可能に取付けるとともに、各支柱は、前記脚座に対して倒伏可能に構成し、前記スタンド部に弾性支持部材を張出し自在に設け、同弾性支持部材によりトランクルームの内壁間に突っ張り支持させた状態で前記トランクルーム内に収納可能とするとともに、同スタンド部に、前記装置本体を、使用位置である上方位置から不使用位置である下方位置まで移動自在に取付け、しかも、前記自動車用ボディカバーのカバー本体に、当該自動車用ボディカバーの操出し・巻取り方向と直交する位置に、複数の芯材を配設したことを特徴とする自動車用ボディカバー装置。
  2. カバー本体の長手方向に、折曲案内用の折り目ライン部を伸延させて形成し、同折り目ライン部に沿って折畳み可能に構成するとともに、当該折り目ライン部とカバー本体の左右の長手側縁との間に、長手方向に所定間隔をあけて、複数の芯材を配設したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ボディカバー装置。
  3. カバー本体を、自動車のルーフ部及び前後左右の窓部を被覆可能な形状に形成するとともに、前後の窓部とルーフ部を覆う中央部と、左右の窓部を覆う左側部及び右側部とに、2本の折り目ライン部を介して長手方向に沿って三つ折り可能とし、これら中央部、左側部、右側部それぞれに複数の芯材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ボディカバー装置。
  4. 芯材は、カバー本体を三つ折りした際に重ならないように、配設位置をずらしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
  5. 芯材は、可撓性を有する帯状体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
  6. カバー本体の前端及び/又は後端に、パイプ状芯材を取付けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
  7. スタンド部は、トランクルームの前後方向に伸延する一対の脚座と、両脚座の基端側にそれぞれ立設した一対の支柱とを具備し、各支柱の上端部に、それぞれ逆L字状に形成し、伸延先端部に当接部材を取付けた弾性支持部材を張出し自在に設けて、前記一対の支柱をトランクルームの奥側に配設可能としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
  8. 装置本体を、スタンド部に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置
  9. 装置本体を、スタンド部に対してリンク機構を介して偏倚自在としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
  10. 装置本体を、スタンド部に対してスライド機構を介して偏倚自在としたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の自動車用ボディカバー装置。
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