JP3429301B1 - 乗り物用ボディカバー - Google Patents

乗り物用ボディカバー

Info

Publication number
JP3429301B1
JP3429301B1 JP2002282748A JP2002282748A JP3429301B1 JP 3429301 B1 JP3429301 B1 JP 3429301B1 JP 2002282748 A JP2002282748 A JP 2002282748A JP 2002282748 A JP2002282748 A JP 2002282748A JP 3429301 B1 JP3429301 B1 JP 3429301B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
body cover
sheet material
automobile
rigid girder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002282748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004114887A (ja
Inventor
正夫 石塚
Original Assignee
正夫 石塚
株式会社ボックスグループ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正夫 石塚, 株式会社ボックスグループ filed Critical 正夫 石塚
Priority to JP2002282748A priority Critical patent/JP3429301B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3429301B1 publication Critical patent/JP3429301B1/ja
Publication of JP2004114887A publication Critical patent/JP2004114887A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】乗り物に対するボディカバーの着脱が容易に行
え、かつ、簡単に小さく折り畳めるようになるうえ、乗
り物に装着した状態で強風があたっても、大きくバタつ
くことがない乗り物用ボディカバーの提供。 【解決手段】幅方向に延びる剛性桁部21と、剛性桁部21
の両側の可撓性紐状部22とを有するとともに前後方向に
複数配列される肋骨部材20をシート地11に取り付け、自
動車1表面との間に通気用の連通空隙を形成し、大きく
バタつくことを防止する。また、複数の肋骨部材20をた
ぐり寄せれば、自動車1からの取り外しや、小さく折り
畳むことが容易に行える。また、束ねた複数の肋骨部材
20を順にたぐり出せば、自動車1への装着が容易に行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水性を有する表
面コートを基布に施したシート地を備えた乗り物用ボデ
ィカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗り物に被せる乗り物用ボデ
ィカバーが使用されている。そして、乗り物用ボディカ
バーは、乗り物に被せておけば、雨風による汚れから乗
り物を保護することができ、特に、露天駐車場に長時間
駐車する場合に、落としにくい水垢等の汚れの付着から
乗り物を保護するのに便利である。
【0003】乗り物用ボディカバーとしては、乗り物の
立体的な形状に対応するように立体裁断した複数の基布
を縫製し、下面が開口された乗り物型の袋を形成したも
のが一般的である。ここで、乗り物用ボディカバー用の
基布としては、ナイロンやポリエステル等の薄手で丈夫
な布地に合成樹脂をコーティングし、防水性及び耐候性
の両方を確保したものが採用されている。
【0004】また、乗り物である自動車用のボディカバ
ーとして、強風時にされされても自動車から外れないよ
うに、自動車のホイールに設けられた開口に掛止される
係止具を備えたボディカバーが知られている(例えば、
特許文献1参照)。このようなボディカバーでは、ゴム
バンド等の弾性線形部材を介して係止具がボディカバー
に取り付けられており、弾性線形部材を伸張させた状態
でホイールの開口に係止具を掛止させれば、強風にあお
られても、弾性線形部材の弾性力により、係止具がホイ
ールから外れず、強風時にされされてもボディカバーが
自動車から外れなくなる。
【0005】
【特許文献1】特開2001−270334号公報(第
2−4頁、図1−4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような乗り物用ボ
ディカバーでは、当該ボディカバーを装着した状態で乗
り物に強い風があたると、ボディカバーが大きくバタつ
いて、乗り物のボディの表面を擦り、キズを付けるおそ
れがあるという問題が発生する。また、前述のような乗
り物用ボディカバーでは、折り畳みを案内する目印や目
安がまったく設けられていないので、乗り物からの取り
外し作業が面倒であるうえ、乗り物からの取り外した後
に、小さく折り畳もうとすると、折り畳み作業が著しく
面倒となるという問題がある。一方、小さくコンパクト
に折り畳むことができないと、嵩張るので収納が不便に
なるという問題が発生する。しかも、きれいに折り畳ん
でいないと、展開するのが著しく面倒となり、ボディカ
バーの装着作業が面倒となり、使い勝手が悪いという問
題もある。
【0007】本発明の目的は、乗り物に対するボディカ
バーの着脱が容易に行え、かつ、簡単に小さく折り畳め
るようになるうえ、乗り物に装着した状態で強風があた
っても、大きくバタつくことがない乗り物用ボディカバ
ーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】各請求項にそれぞれ記載
された各発明は、上記した各目的を達成するためになさ
れたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の
実施の形態を用いて、以下に説明する。なお、符号は、
発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の
技術的範囲を限定するものではない。
【0009】(請求項1) (特徴点) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、防水性を有する表面コート
を基布に施したシート地(11)を備えた乗り物用ボディカ
バー(10)であって、乗り物(1)の幅方向に延びる棒状に
形成された硬い剛性桁部(21)と、その端部(22A) が、前
記剛性桁部(21)の端部(21A) 近傍に配置されるとともに
前記剛性桁部(21)の端部(21A) と突き合わされる紐状の
可撓性紐状部(22)とを有する複数の肋骨部材(20)が設け
られ、これらの肋骨部材(20)が、乗り物(1)の前後方向
に間隔をあけて配列された状態で、前記シート地(11)に
取り付けられていると共に、ボディカバー(10)からタイ
ア(6)の裏面(6A)を通すバンド(31)でボディカバー(10)
を乗り物(1)に固定可能に形成したことを特徴とする。
【0010】(作用)本発明によれば、肋骨部材(20)に
より、乗り物(1)のボディ表面(1A)との間に通気用の連
通空隙(17)が形成可能となり、連通空隙(17)を形成すれ
ば、風圧により、通気用の連通空隙(17)に気流が流れ、
ボディカバー(10)の表裏における差圧が低減される。こ
のため、ボディカバー(10)を装着した状態で乗り物(1)
に強い風があたっても、ボディカバー(10)が大きくバタ
つくことがなくなり、バタついたボディカバー(10)が、
乗り物(1)のボディ表面(1A)を擦って傷つけることが未
然に防止されるようになる。
【0011】更に、ボディカバー(10)を乗り物(1)から
取り外す際に、複数の肋骨部材(20)をたぐり寄せて束ね
れば、乗り物(1)の前後方向に対して、ボディカバー(1
0)を容易に折り畳むことができる。この後、剛性桁部(2
1)と可撓性紐状部(22)との切れ目を折り曲げることによ
り、乗り物(1)の幅方向に対して、ボディカバー(10)を
容易且つきれいに折り畳むことができる。これにより、
ボディカバー(10)を小さく折り畳む作業が容易に行え
る。そして、ボディカバー(10)は、小さくコンパクトに
折り畳めるので、嵩張ることがなく、収納にあたり便宜
が図れるようになり、使い勝手が著しく向上するように
なる。
【0012】しかも、ボディカバー(10)には、複数の肋
骨部材(20)が間隔をあけて配列されているので、ボディ
カバー(10)は、表裏が捩れた状態になりにくい。そのう
え、折り畳んだボディカバー(10)は、肋骨部材(20)を手
掛かりにし、束ねた複数の肋骨部材(20)を順にたぐり出
せば、乗り物(1)に沿って容易に展開できるようにな
る。このため、乗り物(1)へのボディカバー(10)の装着
が容易となる。さらに、ボディカバー(10)からタイア
(6)の裏面(6A)を通すバンド(31)でボディカバー(10)を
乗り物(1)に固定可能に形成したので、強風に煽られて
もボディーカバー(10)が乗り物(1)から外れないように
なっている。
【0013】(請求項2) (特徴点)請求項2記載の発明は、前述した請求項1に
記載の発明において、次の特徴点を備えているものであ
る。すなわち、請求項2記載の発明は、剛性桁部(21)及
び可撓性紐状部(22)として、内部が中空となった筒状の
ものを採用したことを特徴とする。
【0014】(作用)本発明によれば、剛性桁部(21)及
び可撓性紐状部(22)は、筒状なので、その径を太くして
も、重量が過大となることがない。このため、ボディカ
バー(10)と乗り物(1)のボディ表面(1A)との間に肋骨部
材(20)を介装して、その間に通気用の連通空隙(17)を形
成するにあたり、肋骨部材(20)を充分太くしても、ボデ
ィカバー(10)の重量が著しく増加することがない。従っ
て、ボディカバー(10)と乗り物(1)のボディ表面(1A)と
の間隔を充分広くして、通気量を充分確保しても、ボデ
ィカバー(10)の重量が過大となることがない。
【0015】(請求項3)(特徴点)請求項3記載の発
明は、前述した請求項1又は2に記載の発明において、
次の特徴点を備えているものである。すなわち、請求項
3記載の発明は、屋根(2)の付いた自動車(1)が前記乗
り物とされ、かつ、前記剛性桁部(21)として、前記屋根
(2)の幅に応じた長さ寸法を有するものが設けられ、こ
の剛性桁部(21)が前記自動車(1)の前記屋根(2)の上に
載置されることを特徴とするものである。
【0016】(作用)本発明によれば、屋根(2)の上に
載置される剛性桁部(21)の両端にそれぞれ可撓性紐状部
(22)を配置すれば、剛性桁部(21)と可撓性紐状部(22)と
の切れ目が折れ曲がり、肋骨部材(20)の形が自動車(1)
の幅方向に沿った断面形状に応じたものとなる。このた
め、ボディカバー(10)の構成部品として、硬い剛性桁部
(21)を設けても、自動車(1)にフィットするボディカバ
ー(10)を得ることができるうえ、屋根(2)の上に硬い剛
性桁部(21)が載置されるので、ボディカバー(10)のシー
ト地(11)のうち、当該屋根(2)を覆おう部分は、剛性桁
部(21)により押さえつけられて、動きが抑制されるの
で、この点からも、強い風によるボディカバー(10)の大
きなバタつきが解消されるようになる。
【0017】(請求項4) (特徴点)請求項4記載の発明は、前述した請求項3に
記載の発明において、次の特徴点を備えているものであ
る。すなわち、請求項4記載の発明は、前記剛性桁部(2
1)として、前記自動車(1)のサイド・ウィンドウ(7)の
高さに応じた長さ寸法を有するとともに、前記サイド・
ウィンドウ(7)に設けられた窓ガラスに沿って配置され
るものが設けられていることを特徴とするものである。
【0018】(作用)本発明によれば、サイド・ウィン
ドウ(7)の窓ガラスは、ほぼ平面であるため、その高さ
に応じた長さ寸法を有する剛性桁部(21)を窓ガラスに沿
って配置すれば、肋骨部材(20)の全体を自動車(1)の表
面に沿わせることができ、自動車(1)にフィットするボ
ディカバー(10)が得られるようになる。そのうえ、ボデ
ィカバー(10)のシート地(11)のうち、自動車(1)のサイ
ド・ウィンドウ(7)を覆おう部分は、剛性桁部(21)に動
きが抑制されるので、この点からも、強い風によるボデ
ィカバー(10)の大きなバタつきが解消される。
【0019】(請求項5) (特徴点)請求項5記載の発明は、前述した請求項1か
ら4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点
を備えているものである。すなわち、請求項5記載の発
明は、当該乗り物用ボディカバー(10)の下端縁近傍の部
分に、乗り物の底部に沿うように折れ曲がった折り返し
部(13)が設けられ、この折り返し部(13)の端縁には、紐
状の弾性部材(14)が取り付けられ、この弾性部材(14)の
収縮力により、前記折り返し部(13)の端縁は、収縮可能
となっていることを特徴とする。
【0020】(作用)本発明によれば、乗り物(1)の形
状に応じた袋状に形成されるとともに、下面が開口され
たボディカバー(10)は、乗り物(1)に装着されると、折
り返し部(13)が乗り物(1)の底部に回り込んで収縮した
状態となる。そして、折り返し部(13)は、その端縁に設
けられた弾性部材(14)により、収縮するようになってい
る。このため、ボディカバー(10)を乗り物(1)に対して
着脱するにあたり、折り返し部(13)を大きく伸張させれ
ば、ボディカバー(10)の着脱が容易に行える一方、完全
に乗り物(1)に装着してしまえば、強風に煽られても、
ボディカバー(10)が乗り物(1)から容易に外れることが
ない。
【0021】(請求項6)(特徴点)請求項6記載の発
明は、前述した請求項1から5までのいずれかに記載の
発明において、次の特徴点を備えているものである。す
なわち、請求項6記載の発明は、前記シート地(11)の表
側に配置された前記肋骨部材(20)を包むように、当該シ
ート地(11)を弛ませて筒状に形成し、この状態で筒状の
継ぎ目(16)の両側に相当する前記シート地(11)の部分が
互いに縫い合わされ、前記肋骨部材(20)を前記乗り物
(1)のボディ表面(1A)に沿って配置することにより、前
記肋骨部材(20)の付近の前記シート地(11)と前記乗り物
(1)のボディとの間に連通空隙(17)が形成されるように
なっていることを特徴とする。
【0022】(作用)本発明によれば、連通空隙(17)を
形成する肋骨部材(20)は、シート地(11)に覆われ、乗り
物(1)のボディ表面(1A)に直接触れることがなくなり、
肋骨部材(20)を形成する硬い剛性桁部(21)もボディ表面
(1A)に直接触れることがなくなる。このため、風等によ
り、肋骨部材(20)が乗り物(1)のボディ表面(1A)に向か
って押圧されても、柔らかいシート地(11)がボディ表面
(1A)に接触するようになるので、乗り物(1)のボディ表
面(1A)が傷つくことがない。
【0023】(請求項7) (特徴点)請求項7記載の発明は、前述した請求項6に
記載の発明において、次の特徴点を備えているものであ
る。すなわち、請求項7記載の発明は、前記乗り物(1)
の幅方向に延びる帯状に形成されるとともに伸縮性に富
んだ伸縮性シート地(11A) と、前記乗り物(1)の幅方向
に延びるとともに伸縮性がない非伸縮性シート地(11B)
とを前記乗り物(1)の前後方向に交互に継ぎ足したシー
ト地(11C) が採用され、前記伸縮性シート地(11A) は、
前記肋骨部材(20)を包むように弛ませて筒状に形成され
た部分を備えていることを特徴とする。
【0024】(作用)本発明によれば、伸縮性シート地
(11A) が非伸縮性シート地(11B) よりも重く且つ高価な
ものであっても、帯状に形成された伸縮性シート地(11
A) の幅寸法、換言すると、乗り物(1)の前後方向に相
当する方向における伸縮性シート地(11A) の寸法を短く
設定すれば、ボディカバー(10)全体の重量及び価格を嵩
ませることなく、当該ボディカバー(10)に充分な伸縮性
を付与でき、この伸縮性の付与により、ボディカバー(1
0)を、乗り物(1)にフィットする装着性に優れたものに
することができる。また、前述のように、伸縮性シート
地(11A) の幅寸法を短く設定すれば、縫製の際に、伸縮
性シート地(11A) の取り扱いが容易となり、肋骨部材(2
0)を包んだ状態で、筒状の継ぎ目(16)の両側に相当する
シート地(11A) の部分を縫い合わせる作業が容易に行え
るようになり、この点からも、ボディカバー(10)の価格
が嵩まない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の一形
態(以下、「実施形態」という。)を図面に基づいて説
明する。図1は、本実施形態の全体を示す斜視図、図2
は、図1のII−II線における断面図、図3は、図1のII
I−III線における断面図、図4及び図5は、本実施形態
の要部の詳細を示す拡大断面図、並びに、図6及び図7
は、本実施形態の異なる要部の詳細を示す拡大側面図及
び拡大平面図である。
【0026】図1において、乗り物である自動車1に
は、乗り物用ボディカバーとしての自動車用のボディカ
バー10が被せられている。このボディカバー10は、下面
が開口された袋状に形成されたものである。更に具体的
に説明すると、ボディカバー10は、自動車1の立体的な
形状に対応するように、立体裁断した複数のシート地11
を縫い合わすことにより、形成されたものである。
【0027】ここで、シート地11は、防水性を有する表
面コートを基布の表側にコーティングすることにより、
優れた防水性及び耐候性が確保されたものである。な
お、シート地11の裏側は、自動車1のボディ表面を傷か
ら保護するために、起毛処理により毛羽立たせることが
望ましい。基布としては、ナイロンやポリエステル等の
合成繊維からなる、薄手で丈夫な布地が採用できる。例
えば、従来より利用されている伸縮性のない織布だけで
なく、トリコットやメリヤス等の伸縮性に富んだ織布も
採用できる。表面コートとしては、ハイパロン(デュポ
ン社の登録商標)、シリコーンゴムやエチレンプロピレ
ンジエンゴム等の合成ゴム、あるいは、ウレタン樹脂や
オレフィン系熱可塑性エラストマが採用できる。
【0028】ボディカバー10の下端縁近傍の部分のう
ち、自動車1の前後に相当する部分には、自動車1の底
部に沿うように折れ曲がった折り返し部13が設けられて
いる。この折り返し部13の端縁には、紐状の弾性部材で
ある帯状ゴム14が縫い込まれている。この帯状ゴム14の
収縮力により、折り返し部13の端縁は、収縮可能となっ
ており、自動車1への着脱の際等には、折り返し部13を
大きく伸張させることも可能となっている。
【0029】ボディカバー10には、シート地11の他に、
自動車1の前後方向に間隔をあけて配列され、この状態
でシート地11に縫い付けられている複数の肋骨部材20
と、強風に煽られてもボディカバー10が自動車1から外
れないようにする係止部材30とが設けられている。
【0030】このうち、肋骨部材20は、自動車1の幅方
向に延びる棒状に形成された硬い剛性桁部21と、細長い
紐状に形成された柔らかい可撓性紐状部22とを有するも
のとなっている。なお、図1においては、説明の便宜
上、可撓性紐状部22を剛性桁部21よりも太い線で記し
て、両者を区別できるようにしてあるが、実際には、可
撓性紐状部22および剛性桁部21は、同じ直径にすること
が望ましい。剛性桁部21は、アクリル等の合成樹脂ある
いはアルミ等の軽い材料からなる軽量部材である。そし
て、剛性桁部21は、図2にも示されるように、自動車1
の屋根2の幅Wに応じた、具体的には、幅Wよりも若干
短い長さ寸法Lを有している。この剛性桁部21は、自動
車の屋根の上に載置されるようになっている。また、自
動車1のボンネット3の上に載置される剛性桁部21は、
図3にも示されるように、屋根2の上に載置された剛性
桁部21と同じ長さ寸法Lを有したものとなっている。更
に、トランクリッド4の上に載置される剛性桁部21は、
ボンネット3の上に載置されたものと同様に、屋根2の
上に載置された剛性桁部21と同じ長さ寸法Lを有したも
のとなっている。
【0031】可撓性紐状部22は、シリコーンゴム等の合
成ゴムからなる軽量弾性部材である。そして、可撓性紐
状部22は、図2及び図3の如く、その端部22A が、剛性
桁部21の端部21A の近傍に配置されるとともに、剛性桁
部21の端部21A と突き合わされ、自動車1の側面5に沿
って垂れ下がるように配置されている。このような剛性
桁部21及び可撓性紐状部22を有する肋骨部材20は、剛性
桁部21の両端近傍で可撓性紐状部22が折れ曲がり、その
形が自動車1の幅方向に沿った断面形状に応じたものと
なっている。
【0032】剛性桁部21及び可撓性紐状部22は、図4及
び図5に示すように、内部が中空となった筒状となって
いる。ここで、シート地11には、肋骨部材20を内部に収
納する筒状の挿通部15が設けられている。この挿通部15
は、図5の如く、シート地11の表側に配置された肋骨部
材20を包むように、当該シート地11を弛ませて筒状に形
成し、この状態で筒状の継ぎ目16の両側に相当するシー
ト地11の部分を互いに縫い合わすことにより、形成され
たものである。
【0033】このようにシート地11の挿通部15内に収納
された肋骨部材20を自動車1のボディ表面1Aに沿って配
置することにより、肋骨部材20の付近のシート地11と自
動車1のボディ表面1Aとの間には、図5の如く、連通空
隙17が形成されるようになっている。
【0034】係止部材30は、図1の如く、自動車1のタ
イア6と係合することにより、ボディカバー10が自動車
1から外れないようにするものとなっている。すなわ
ち、係止部材30には、図6及び図7に示すように、タイ
ア6の裏面6Aと係合するバンド31と、バンド31の端部に
取り付けられたフック32と、ボディカバー10のシート地
11を貫通する掛止孔33と、掛止孔33の周縁を補強する鳩
目状リング部材34と、掛止孔33の周囲に位置するシート
地11を補強する補強パッチ35とが設けられている。
【0035】このうち、バンド31は、ナイロン繊維等の
合成繊維からなる丈夫な帯状部材である。なお、バンド
31としては、細長い弾性部材、例えば、帯状の合成ゴム
部材から形成され、適度な収縮力の発生が可能となった
ものも採用できる。自動車1に被せたボディカバー10に
バンド31を装着するにあたり、バンド31をタイア6の裏
面6Aに通して、当該裏面6Aに係合させることにより、バ
ンド31がタイア6周辺のボディカバー10を自動車1側に
引き寄せ、強風に煽られてもボディカバー10が自動車1
から外れないようになっている。
【0036】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。すなわち、自動車1の前後方向に
間隔をあけて複数の肋骨部材20を配列し、自動車1のボ
ディ表面1Aとの間に通気用の連通空隙17を形成し、風圧
により、通気用の連通空隙17に気流が流れるようにした
ので、ボディカバー10の表裏における差圧を低減するこ
とができる。そのうえ、通気用の連通空隙17により、ボ
ディカバー10内部の通過が確保されるので、ボディカバ
ー10内部の蒸れを防止することができる。このため、ボ
ディカバー10を装着した状態で自動車1に強い風があた
っても、ボディカバー10が大きくバタつくことがなく、
バタついたボディカバー10が、自動車1のボディ表面1A
を強く擦ることがなく、ボディ表面1Aに傷が付くことを
未然に防止できる。
【0037】また、ボディカバー10を自動車1から取り
外す際に、複数の肋骨部材20をたぐり寄せて束ねれば、
自動車1の前後方向に対して、ボディカバー10を容易に
折り畳むことができる。この後、剛性桁部21と可撓性紐
状部22との切れ目を折り曲げることにより、自動車1の
幅方向に対して、ボディカバー10を容易且つきれいに折
り畳むことができる。これにより、ボディカバー10を小
さく折り畳む作業を容易に行うことができる。そして、
ボディカバー10は、小さくコンパクトに折り畳めるの
で、嵩張ることがなく、収納にあたり便宜が図れるよう
になり、使い勝手を著しく向上することができる。
【0038】更に、間隔をあけて複数の肋骨部材20を、
ボディカバー10に配列したので、ボディカバー10は、表
裏が捩れた状態になりにくくなるうえ、折り畳んだボデ
ィカバー10は、肋骨部材20を手掛かりにし、束ねた複数
の肋骨部材20を順にたぐり出すことで、自動車1に沿っ
て容易に展開できるようになる。このため、自動車1へ
のボディカバー10の装着を容易に行うことができる。
【0039】また、剛性桁部21及び可撓性紐状部22とし
て、内部が中空となった筒状のものを採用したので、そ
の径を太くして強度を確保しても、重量が過大となるこ
とがない。このため、ボディカバー10と自動車1のボデ
ィ表面1Aとの間に肋骨部材20を介装して、その間に通気
用の連通空隙17を形成するにあたり、肋骨部材20を太く
しても、ボディカバー10の重量の著しい増加を防止する
ことができる。従って、ボディカバー10と自動車1のボ
ディ表面1Aとの間隔を充分広くして、通気量を充分確保
しても、ボディカバー10の重量が過大となることがな
く、その軽量化を図ることができる。そのうえ、肋骨部
材20を太くすることにより、充分な強度を確保すること
もできる。
【0040】更に、自動車1の屋根2の上に載置される
剛性桁部21の両端にそれぞれ可撓性紐状部22を配置し、
剛性桁部21と可撓性紐状部22との切れ目を折り曲げる
と、肋骨部材20の形が自動車1の幅方向に沿った断面形
状に応じたものとなるようにしたので、ボディカバー10
の構成部品として、硬い剛性桁部21を設けても、自動車
1にフィットするボディカバー10を得ることができる。
そのうえ、屋根2の上に硬い剛性桁部21が載置されるの
で、ボディカバー10のシート地11のうち、当該屋根2を
覆おう部分は、剛性桁部21により押さえつけられて、動
きが抑制されるので、この点からも、強い風によるボデ
ィカバー10の大きなバタつきを解消することができる。
【0041】また、ボディカバー10の下端縁近傍の部分
に、自動車1の底部に沿うように折れ曲がった折り返し
部13を設け、この折り返し部13の端縁に、紐状の弾性部
材である帯状ゴム14を縫い込み、この帯状ゴム14の収縮
力により、折り返し部13の端縁を収縮可能としたので、
ボディカバー10を自動車1に対して着脱するにあたり、
折り返し部13を大きく伸張させれば、着脱を容易に行う
ことができる。しかも、完全に自動車1に装着してしま
えば、収縮力により、強風に煽られても、ボディカバー
10が自動車1から容易に外れないものにすることができ
る。
【0042】更に、シート地11の表側に配置された肋骨
部材20を包むように、当該シート地11を弛ませて筒状に
形成し、この状態で筒状の継ぎ目16の両側に相当するシ
ート地11の部分を互いに縫い合わせ、肋骨部材20を自動
車1のボディ表面1Aに沿って配置することにより、肋骨
部材20の付近のシート地11と自動車1のボディ表面1Aと
の間に連通空隙17が形成されるようにしたので、連通空
隙17を形成する肋骨部材20が、シート地11に覆われ、自
動車1のボディ表面1Aに直接触れることがなくなり、肋
骨部材20を形成する硬い剛性桁部21もボディ表面1Aに直
接触れることがなくなる。このため、風等により、肋骨
部材20が自動車1のボディ表面1Aに向かって押圧されて
も、柔らかいシート地11がボディ表面1Aに接触するの
で、自動車1のボディ表面1Aが傷つくことを未然に防止
できる。
【0043】また、自動車1のタイア6と係合すること
により、ボディカバー10が自動車1から外れないように
する係止部材30をボディカバー10に設け、自動車1にボ
ディカバー10を装着するにあたり、バンド31をタイア6
の裏面6Aに通し、当該裏面6Aに係合させるようにしたの
で、バンド31がタイア6周辺のボディカバー10を自動車
1側に引き寄せるようになり、強風に煽られてもボディ
カバー10が自動車1から外れないようにすることができ
る。
【0044】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲におけ
る変形及び改良などをも含むものである。例えば、肋骨
部材としては、屋根の上に載置された一本の剛性桁部21
と、この剛性桁部の両端側にそれぞれ配置された一対の
可撓性紐状部22とを備えた肋骨部材20に限らず、図8及
び図9に示すように、自動車1のサイド・ウィンドウ7
の高さに応じた長さ寸法M(図9参照)を有するととも
に、サイド・ウィンドウ7に設けられた窓ガラスに沿っ
て配置される剛性桁部23を備えた肋骨部材20A でもよ
い。このような肋骨部材20A を採用すれば、ボディカバ
ー10のシート地11のうち、自動車1のサイド・ウィンド
ウ7を覆おう部分は、剛性桁部23に動きが抑制されるの
で、強い風によるボディカバー10の大きなバタつきを、
更に一層解消することができる。
【0045】また、剛性桁部及び可撓性紐状部として
は、内部が中空となった筒状のものに限らず、内部に中
空部分が存在しない、いわゆる中実となった単なる棒状
のものでもよい。
【0046】さらに、ボディカバーとしては、一種類の
シート地を備えたものに限らず、二種類以上のシート地
を備えたものでもよい。例えば、図10に示すように、
自動車1の幅方向に延びる帯状に形成されるとともに伸
縮性に富んだ伸縮性シート地11A と、自動車1の幅方向
に延びるとともに伸縮性がない非伸縮性シート地11Bと
を自動車1の前後方向に交互に継ぎ足したシート地11C
でもよい。
【0047】このようなシート地11C を採用すれば、伸
縮性シート地11A が非伸縮性シート地11B よりも重く且
つ高価なものであっても、帯状に形成された伸縮性シー
ト地11A の幅寸法、換言すると、自動車1の前後方向に
相当する方向における伸縮性シート地11A の寸法は、短
く設定できるので、ボディカバー10全体の重量及び価格
を嵩ませることなく、当該ボディカバー10に充分な伸縮
性を付与することができる。そして、この伸縮性の付与
により、ボディカバー10を、自動車1にぴったりフィッ
トする装着性に優れたものにすることができる。
【0048】ここで、伸縮性シート地11A に、肋骨部材
20を包むように弛ませて筒状に形成された部分を設けれ
ば、前述のように、伸縮性シート地11A の幅寸法を短く
設定することにより、縫製の際に伸縮性シート地11A の
取り扱いが容易となり、肋骨部材20を包んだ状態で、筒
状の継ぎ目16の両側に相当するシート地11の部分を縫い
合わせる作業が容易に行えるようになり、この点から
も、ボディカバー10の価格を低減することができる。
【0049】また、乗り物としては、四個の車輪を有す
る乗用車等の自動車に限らず、二個の車輪を有する自動
二輪車、あるいは、六個以上の車輪を有する貨物自動車
やトレーラー等の自動車でもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。 (請求項1の効果)請求項1記載の発明によれば、次の
ような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明に
よれば、乗り物の前後方向に間隔をあけて配列された状
態で、前記シート地に取り付けられた肋骨部材を設けた
ので、これらの肋骨部材により、乗り物のボディ表面と
の間に通気用の連通空隙が形成可能となり、風圧によ
り、通気用の連通空隙に気流が流れるようにすれば、ボ
ディカバーの表裏における差圧が低減される。このた
め、ボディカバーを装着した状態で乗り物に強い風があ
たっても、ボディカバーが大きくバタつくことがなく、
バタついたボディカバーが、乗り物のボディ表面を擦っ
て傷つけることを未然に防止することができる。
【0051】また、前述のように肋骨部材を設けたの
で、ボディカバーを乗り物から取り外す際に、複数の肋
骨部材をたぐり寄せて束ねれば、乗り物の前後方向に対
して、ボディカバーを容易に折り畳むことができ、この
後、剛性桁部と可撓性紐状部との切れ目を折り曲げるこ
とにより、乗り物の幅方向に対して、ボディカバーを容
易且つきれいに折り畳むことができる。これにより、ボ
ディカバーを小さく折り畳む作業を容易に行うことがで
きる。そして、ボディカバーは、小さくコンパクトに折
り畳めるので、嵩張らず、収納にあたり便宜が図れ、使
い勝手を著しく向上することができる。
【0052】しかも、ボディカバーは、複数の肋骨部材
が間隔をあけて配列されているので、表裏が捩れた状態
になりにくい。そのうえ、折り畳んだボディカバーは、
肋骨部材を手掛かりにし、束ねた複数の肋骨部材を順に
たぐり出せば、乗り物に沿って容易に展開できるように
なる。このため、乗り物へのボディカバーの装着を容易
に行うことができる。さらに、ボディカバー(10)からタ
イア(6)の裏面(6A)を通すバンド(31)でボディカバー(1
0)を乗り物(1)に固定可能に形成したので、強風に煽ら
れてもボディーカバー(10)が乗り物(1)から外れないよ
うになっている。
【0053】(請求項2の効果)請求項2記載の発明に
よれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次
のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明
では、剛性桁部及び可撓性紐状部を筒状としたので、そ
の径を太くしても、重量が過大となることがない。この
ため、ボディカバーと乗り物のボディ表面との間に肋骨
部材を介装して、その間に通気用の連通空隙を形成する
にあたり、肋骨部材を太くしても、ボディカバーの重量
が著しく増加することがない。従って、ボディカバーと
乗り物のボディ表面との間隔を充分広くして、通気量を
充分確保しても、ボディカバーの重量過大を防止でき、
その軽量化を図ることができる。
【0054】(請求項3の効果)請求項3記載の発明に
よれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加
え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載
の発明では、自動車の屋根の幅に応じた長さ寸法を有す
る剛性桁部を自動車の屋根の上に載置したので、剛性桁
部の両端にそれぞれ可撓性紐状部を配置すれば、剛性桁
部と可撓性紐状部との切れ目が折れ曲がり、肋骨部材の
形が自動車の幅方向に沿った断面形状に応じたものとな
る。このため、ボディカバーの構成部品として、硬い剛
性桁部を設けても、自動車にフィットするボディカバー
を得ることができるうえ、屋根の上に硬い剛性桁部が載
置されるので、ボディカバーのシート地のうち、当該屋
根を覆おう部分は、剛性桁部により押さえつけられて、
動きが抑制されるので、この点からも、強い風によるボ
ディカバーの大きなバタつきを解消することができる。
【0055】(請求項4の効果)請求項4記載の発明に
よれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次
のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明
では、自動車のサイド・ウィンドウの高さに応じた長さ
寸法を有する剛性桁部を設けたので、ほぼ平面であるサ
イド・ウィンドウの窓ガラスに沿って剛性桁部を配置す
れば、肋骨部材の全体を自動車の表面に沿わせることが
でき、自動車にフィットするボディカバーを得ることが
できる。そのうえ、ボディカバーのシート地のうち、自
動車のサイド・ウィンドウを覆おう部分は、剛性桁部に
動きが抑制されるので、この点からも、強い風によるボ
ディカバーの大きなバタつきを解消することができる。
【0056】(請求項5の効果)請求項5記載の発明に
よれば、上記した請求項1から4までのいずれかに記載
の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわ
ち、請求項5記載の発明では、乗り物用ボディカバーの
下端縁近傍の折り返し部に紐状の弾性部材を取り付け、
乗り物に装着されると、折り返し部が乗り物の底部に回
り込んで収縮するようにしたので、ボディカバーを乗り
物に対して着脱するにあたり、折り返し部を大きく伸張
させれば、着脱を容易に行うことができる一方、完全に
乗り物に装着してしまえば、強風に煽られても、ボディ
カバーが乗り物から容易に外れないようにすることがで
きる。
【0057】(請求項6の効果)請求項6記載の発明に
よれば、上記した請求項1から5までのいずれかに記載
の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわ
ち、請求項6記載の発明では、シート地の裏側を筒状に
形成し、この筒状の内部に肋骨部材を収納することによ
り、肋骨部材近傍のシート地と乗り物のボディ表面との
間に連通空隙が形成されるようにしたので、連通空隙を
形成する肋骨部材は、シート地に覆われ、乗り物のボデ
ィ表面に直接触れることがなくなり、肋骨部材を形成す
る硬い剛性桁部もボディ表面に直接触れることがなくな
る。このため、風等により、肋骨部材が乗り物のボディ
表面に向かって押圧されても、柔らかいシート地がボデ
ィ表面に接触し、乗り物のボディ表面に傷が付くことを
未然に防止することができる。
【0058】(請求項7の効果)請求項7記載の発明に
よれば、上記した請求項6に記載の発明の効果に加え、
次のような効果を奏する。すなわち、請求項6記載の発
明では、伸縮性シート地が非伸縮性シート地よりも重く
且つ高価なものであっても、伸縮性シート地及び非伸縮
性シート地を、乗り物の前後方向に継ぎ足してボディカ
バーを形成するので、帯状に形成された伸縮性シート地
の幅寸法、換言すると、乗り物の前後方向に相当する方
向における伸縮性シート地の寸法を短く設定すれば、ボ
ディカバー全体の重量及び価格を嵩ませることなく、当
該ボディカバーに充分な伸縮性を付与でき、この伸縮性
の付与により、ボディカバーを、乗り物にフィットする
装着性に優れたものにすることができる。また、前述の
ように、伸縮性シート地の幅寸法を短く設定すれば、縫
製作業の際に、伸縮性シート地の取り扱いが容易とな
り、肋骨部材を包んだ状態で、筒状の継ぎ目の両側に相
当するシート地の部分を縫い合わせる作業が容易に行え
るようになり、この点からも、ボディカバーの価格を低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の一形態全体を示す斜視図で
ある。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】図1のIII−III線における断面図である。
【図4】前記実施形態の要部の詳細を示す拡大断面図で
ある。
【図5】図4のV−V線における断面図である。
【図6】本実施形態の異なる要部の詳細を示す拡大側面
図である。
【図7】図6に示した要部の詳細を示す拡大平面図であ
る。
【図8】本発明の変形例全体を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線における断面図である。
【図10】本発明の異なる変形例全体を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 乗り物としての自動車 1A ボディ表面 2 屋根 7 サイド・ウィンドウ 10 乗り物用ボディカバー 11,11C シート地 11A 伸縮性シート地 11B 非伸縮性シート地 13 折り返し部 14 弾性部材 16 継ぎ目 17 連通空隙 20 肋骨部材 21 剛性桁部 21A 剛性桁部の端部 22 可撓性紐状部 22A 可撓性紐状部の端部
フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−118243(JP,A) 特開2001−270334(JP,A) 実開 昭56−71425(JP,U) 実開 平4−48022(JP,U) 実開 平7−13544(JP,U) 実開 平4−29422(JP,U) 実開 平7−2123(JP,U) 実開 昭62−30927(JP,U) 実開 昭57−10918(JP,U) 実開 昭55−4967(JP,U) 実開 平4−45131(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 11/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水性を有する表面コートを基布に施し
    たシート地を備えた乗り物用ボディカバーであって、 乗り物の幅方向に延びる棒状に形成された硬い剛性桁部
    と、その端部が、前記剛性桁部の端部近傍に配置される
    とともに前記剛性桁部の端部と突き合わされる紐状の可
    撓性紐状部とを有する複数の肋骨部材が設けられ、これ
    らの肋骨部材が、乗り物の前後方向に間隔をあけて配列
    された状態で前記シート地に取り付けられていると共
    に、ボディカバーからタイアの裏面を通すバンドでボデ
    ィカバーを乗り物に固定可能に形成したことを特徴とす
    る乗り物用ボディカバー。
  2. 【請求項2】 前記剛性桁部及び前記可撓性紐状部は、
    内部が中空となった筒状となっていることを特徴とする
    請求項1記載の乗り物用ボディカバー。
  3. 【請求項3】 前記乗り物は、屋根の付いた自動車であ
    り、かつ、前記剛性桁部として、前記屋根の幅に応じた
    長さ寸法を有するものが設けられ、この剛性桁部が前記
    自動車の前記屋根の上に載置されることを特徴とする請
    求項1又は2記載の乗り物用ボディカバー。
  4. 【請求項4】 前記剛性桁部として、前記自動車のサイ
    ド・ウィンドウの高さに応じた長さ寸法を有するととも
    に、前記サイド・ウィンドウに設けられた窓ガラスに沿
    って配置されるものが設けられていることを特徴とする
    請求項3記載の乗り物用ボディカバー。
  5. 【請求項5】 当該乗り物用ボディカバーの下端縁近傍
    の部分には、乗り物の底部に沿うように折れ曲がった折
    り返し部が設けられ、この折り返し部の端縁には、紐状
    の弾性部材が取り付けられ、この弾性部材の収縮力によ
    り、前記折り返し部の端縁は、収縮可能となっているこ
    とを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の
    乗り物用ボディカバー。
  6. 【請求項6】 前記シート地の表側に配置された前記肋
    骨部材を包むように、当該シート地を弛ませて筒状に形
    成し、この状態で筒状の継ぎ目の両側に相当する前記シ
    ート地の部分が互いに縫い合わされ、前記肋骨部材を前
    記乗り物のボディ表面に沿って配置することにより、前
    記肋骨部材の付近の前記シート地と前記乗り物のボディ
    との間に連通空隙が形成されるようになっていることを
    特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の乗り
    物用ボディカバー。
  7. 【請求項7】 前記シート地は、前記乗り物の幅方向に
    延びる帯状に形成されるとともに伸縮性に富んだ伸縮性
    シート地と、前記乗り物の幅方向に延びるとともに伸縮
    性がない非伸縮性シート地とを前記乗り物の前後方向に
    交互に継ぎ足したものであり、 前記伸縮性シート地は、前記肋骨部材を包むように弛ま
    せて筒状に形成された部分を備えていることを特徴とす
    る請求項6記載の乗り物用ボディカバー。
JP2002282748A 2002-09-27 2002-09-27 乗り物用ボディカバー Expired - Fee Related JP3429301B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002282748A JP3429301B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 乗り物用ボディカバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002282748A JP3429301B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 乗り物用ボディカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3429301B1 true JP3429301B1 (ja) 2003-07-22
JP2004114887A JP2004114887A (ja) 2004-04-15

Family

ID=27655702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002282748A Expired - Fee Related JP3429301B1 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 乗り物用ボディカバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3429301B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005120876A1 (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Box Group Co., Ltd. 自動車用ボディカバー及びその装着方法
JP6258015B2 (ja) * 2013-11-21 2018-01-10 株式会社リンテック21 車両防水カバー

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS554967U (ja) * 1978-06-26 1980-01-12
JPS5671425U (ja) * 1979-11-05 1981-06-12
JPS5710918U (ja) * 1980-06-23 1982-01-20
JPH0517300Y2 (ja) * 1985-08-09 1993-05-10
JPH0544174Y2 (ja) * 1990-07-06 1993-11-09
JP2579118Y2 (ja) * 1990-08-20 1998-08-20 徹雄 飯島 自動車のボディーカバー
JPH0448022U (ja) * 1990-08-30 1992-04-23
JPH072123U (ja) * 1993-02-02 1995-01-13 健一郎 古川 車カバー
JPH0713544U (ja) * 1993-08-13 1995-03-07 真弓 長谷川 車輌の保護カバー
JP2000118243A (ja) * 1998-08-12 2000-04-25 Masaru Ijuin 車体カバ―
JP2001270334A (ja) * 2000-03-27 2001-10-02 Masaru Kobayashi 車体カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004114887A (ja) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9457706B2 (en) Tie-down apparatus
US10035412B2 (en) Vehicle cover
US20070284023A1 (en) Inflatable protective covers for motor vehicles
US6129408A (en) Tailored snowmobile cover with double receptacles to trap water, snow, ice and dirt
JP2004001675A (ja) 自動車用ボディカバー
JP3429301B1 (ja) 乗り物用ボディカバー
US7159631B2 (en) Protective cover for motor vehicle
WO2004028844A1 (ja) 自動車用ボディカバー
JP3553056B1 (ja) 自動車用ボディカバー
JP3406067B2 (ja) 車両のルーフ構造
WO2005120876A1 (ja) 自動車用ボディカバー及びその装着方法
WO2017138084A1 (ja) 自動車用ボディカバー
JP2004306876A (ja) 自動車のボディカバー
JP4687857B2 (ja) 自動二輪車用カバー
JP2004306875A (ja) 自動車用ボディカバー及びその装着方法
JP2963694B1 (ja) 自動車のボディカバー
WO2010018624A1 (ja) 車両水没防止用シート
US20060284445A1 (en) Method and apparatus for washing convertible automobile without damaging the convertible top
KR200468103Y1 (ko) 차량 커버의 개폐장치
JP3112350U (ja) 二輪車用車体カバー
JP4121331B2 (ja) 自動車用車体カバー
JPH08169241A (ja) 車両用ボディーカバー
KR0122021Y1 (ko) 자동차용 커버
JPH027064Y2 (ja)
JP4170012B2 (ja) 収納用具

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030410

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees