JP4170012B2 - 収納用具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載機器のブラックボックスを収納する収納用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の室内には、各種車載用電子機器が搭載されるのが一般的となっている。かかる車載用電子機器においては、意匠を持たずに、各種電子部品やメカ機構を単に収納しているケース体が存することが多い。以下、このケース体をブラックボックスと呼ぶことにする。
【0003】
かかるブラックボックスの代表例としては、TVのチューナーや、DSP(Digital Signal Prosessor)ユニット、携帯電話用ハンズフリー・ユニット、パワーアンプ・ユニット等がある。ここで、図6に示すように、車内にブラックボックス1を取り付ける場合、運転席や助手席の座席2の下に存するスペース部3に取り付けるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、運転席や助手席の座席2の下には、後席側に向けて送風する、エア・コンディショナーの吹出し口4(図6参照)や、不図示のパワーシート機構、或いは既に電子機器等が設置されていることがある。そのような場合には、図6に示すようなブラックボックス1を設置するためのスペースを十分に取ることができない。特に、欧州車では、かかるブラックボックス1を座席2の下に取り付けることは、構造上不可能となっている。
【0005】
また、上述のブラックボックス1のフロア面5(図6参照)へ取り付ける場合は、面ファスナー(登録商標名;マジックテープ)を用いて、該フロア面に存するカーペットに対して行うことが多い。しかしながら、近年はカーペットの材質が、リサイクル等を考慮して、面ファスナーによる取付固定ができないものに変わってきている。
【0006】
さらに、図6に示すブラックボックス1を運転席や助手席の座席2の下に設置する場合にはカーペットの下に配線を通して、該配線が露出しないようにしている。ところが、配線をカーペットの下に通す場合、座席2を外す等の作業が必要となり、作業が大変なものとなる。また、座席2の下のみならず、パワーアンプやチェンジャーのように、トランク部にブラックボックス1を設置する場合もある。しかしながら、この場合にも、配線が露出しないように、該配線をカーペットの下に通す作業が必要となり、座席2の下にブラックボックス1を設置するよりも、その作業が大変なものとなる。
【0007】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、配線をカーペットの下に通す作業を必要とすることがなく、簡易にブラックボックスを収納することが可能な収納用具を提供しよう、とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、フロアマットまたは取り外しできる既設カーペットに取付けされた状態で自動車の車内のフロア面に設置されると共に、各種電子機器やメカ機構を内蔵しているブラックボックスを収納するための収納用具であって、内部にブラックボックスを収納するための開口部を有したバッグ本体と、バッグ本体に内蔵されると共に、ブラックボックスがバッグ本体に収納された場合に、該ブラックボックスを外部衝撃から保護するための保護手段およびフロアマットへの取付固定を行うための固定手段を具備し、バック本体は、該バッグ本体内部への液体の浸透を防止する浸透防止構造となっているシート状部材で構成され、開口部には、開閉自在なジッパーが設けられているものである。
【0010】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、バッグ本体には配線取出口が形成されていて、ブラックボックスから延出する配線が、この配線取出口を介して該バック本体の内部から外部に導出されるものである。
【0012】
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、保護手段は、金属部材を断面コ字状に折り曲げることにより形成されるものである。
【0013】
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、保護手段の内部には、ブラックボックスを冷却するための冷却手段が設けられるものである。
【0014】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、冷却手段は、水冷方式を採用するものである。
【0015】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、冷却手段は、空冷方式を採用するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図3に基づいて説明する。なお、この実施の形態では、カーペットが収納用具としての機能を兼ね備える、収納カーペット10について説明する。
【0017】
図1は、収納カーペット10の構成を示す斜視図である。この図に示す収納カーペット10は、内部にブラックボックス11を収納するためのバッグ本体20を有している。このバッグ本体20は、例えば2枚の平面状のシート状部材21、又は2枚の平面状のシート状部材21に加えてサイド側に対応するシート状部材21を縫い合わせることにより、構成されるものである。
【0018】
このシート状部材21は、非浸透性を有する材質から形成されていて、例えば雨天時に靴や傘等から水が滴下される場合、或いはジュース等の飲料をこぼした場合でも、内部に水(液体)が染み込まないようになっている。すなわち、バッグ本体20は、液体が浸透するのを防止する、浸透防止構造となっている。このため、バッグ本体20の内部にブラックボックス11を収納した場合に、液体が浸透して、ブラックボックス11に悪影響を与えるのを防止することができる。
【0019】
なお、シート状部材21は、水(液体)を染み込ませないために、例えばゴム、ナイロン(デュポン社の商標名;ポリアミド系の合成高分子化合物)、ビニールやポリエステルを材質の一部とすることで、浸透防止構造が形成されている。しかしながら、かかる材質を用いる以外の方法、手段によって、浸透防止構造を構成しても良い。また、これらの浸透防止構造を構成する材質以外に、カーペットとしての機能をも奏させるため、例えば表面に起毛部材を貼り付けて、フロア面12(図3参照)と同様の手触りとなるようにするのが好ましい。
【0020】
ここで、バッグ本体20は、その両端部分に配線取出口22が形成されている。配線取出口22は、図1に示すように、重ねられた2枚のシート状部材21のうち、その両端側に縫い合わされていない非縫合の部分を設けることにより形成される。この非縫合の部分からなる配線取出口22は、バッグ本体20の夫々の端部に複数(図1においては、夫々3箇所)設けられるのが好ましい。
【0021】
なお、非縫合部によって配線取出口22を構成せずに、例えばバッグ本体20が一枚部材から構成される場合には、該バッグ本体20の両端部分を複数箇所切り裂くことにより、配線取出口22を形成しても良い。また、配線取出口22は、必ずしもバッグ本体20の両端側に設けなくても良く、例えばシート状部材21の両端以外のシート面の中途部分に設けるようにしても良い。
【0022】
このバッグ本体20には、ブラックボックス11を内部に収納し、又は取り出すための、チャック部23が設けられている。チャック部23は、図1に示すように、シート状部材21の直線状の開口部24に、例えばジッパー25が取り付けられている。そして、このジッパー25が開閉自在に設けられることで、チャック部23が構成されている。なお、このチャック部23は、バッグ本体20内部への、ブラックボックス11及び後述する補強部材30の出し入れを良好にするために、十分な大きさに形成されている。
【0023】
このバッグ本体20の内部には、ブラックボックス11を外部衝撃から保護する、保護手段としての補強部材30が挿入される。補強部材30は、図1に示すように、例えば金属板を断面コ字状に折り曲げることにより形成されるものである。すなわち、1つの平面部30aと、2つの側面部30b,30cとを有する構成である。また、補強部材30は、外部衝撃が付与された場合でも、ブラックボックス11を保護するために十分な強度を有して構成されている。
【0024】
この補強部材30は、側面部30b,30cの突出側端部で自動車の車内のフロア面12に当接する。それによって、補強部材30は、両側面部30b,30cの間に所定の収納スペース31を形成し、この収納スペース31にブラックボックス11を収納する構成となる。また、補強部材30のうち、収納スペース31の上方側(フロア面12から離間する側)には、平面部30aが位置する。それによって、外部衝撃が付与されても、この平面部30aで外部衝撃を受け止める構成となる。
【0025】
なお、上述のように側面部30b,30cがフロア面12に当接するのは、収納カーペット10がフロア面12に当接し、その上にフロアマット13が覆い被される状態の場合である。しかしながら、フロアマット13がフロア面12に直接当接する状態とし、このフロアマット13の上に収納カーペット10を設置するようにしても良く、この場合は側面部30b,30cはフロア面12に当接せずに、フロアマット13を挟んで対向する状態となる。また、補強部材30は、その材質が金属に限られるものではなく、想定される外部衝撃に耐え得るものであれば、例えば樹脂や強化プラスチックを用いても良い。
【0026】
このバッグ本体20には、固定手段としての、一対のベルト40が取り付けられている。ベルト40は、図2に示すように、フロアマット13に対して収納カーペット10を取付固定するためのものである。このベルト40は、バッグ本体20の裏面側(チャック部23が設けられている側)に、その一端側が取り付けられている。また、ベルト40は、フロアマット13(図2参照)を巻回するのに十分な長さを有していて、該ベルト40の延出側端部は、面ファスナー部41となっている。
【0027】
このうち、一方のベルト40の他端側(延出側端部)は、フック部41aからなる面ファスナー部41となっている。また他方のベルト40の他端側(延出側端部)は、ループ部41bからなる面ファスナー部41となっている。そのため、これらフック部41aからなる面ファスナー部41とループ部41bからなる面ファスナー部41とが係合して、両者が良好に接合される構成である。
【0028】
なお、ベルト40は、図2に示すように一対設けられるものとはせずに、1本だけ設けると共に、このベルト40の長さを1本でフロアマット13を十分巻回可能なものとしても良い。その場合には、該ベルト40の延出側端部に面ファスナー部41のフック部41a又はループ部41bを設けると共に、バッグ本体20の裏面に面ファスナー部41のループ部41b又はフック部41aを設けるようにすれば良い。
【0029】
以上のような構成を有する収納カーペット10を使用する場合の手順について説明する。この収納カーペット10を使用するに際しては、まず、該収納カーペット10の内部に補強部材30を設置する。補強部材30は、図1に示すように、平面部30aがチャック部23から離れる状態で、収納カーペット10の内部に設置される。なお、本実施の形態では、補強部材30の側面部30b、30cが、チャック部23の開口方向と略平行となるように設置されている。
【0030】
この後に、ブラックボックス11を、バッグ本体20の内部に収納する。この場合、ブラックボックス11は、一対の側面部30b,30cの間の収納スペース31に存することとなる。このブラックボックス11の収納後に、ジッパー25を閉じる。
【0031】
次に、収納カーペット10を、例えばフロアマット13の裏面側に取り付ける。この取り付けに際しては、該収納カーペット10をフロアマット13の裏面側に位置させると共に、フロアマット13に一対のベルト40を巻回させる。一対のベルト40が一定の張力を有する状態で巻回された後に、双方のベルト40の面ファスナー部41を面接触状態で押圧する。それによって、双方のベルト40の面ファスナー部41が接合され、収納カーペット10がフロアマット13の裏面側に取り付けられた状態となる。
【0032】
最後に、収納カーペット10が取り付けられたフロアマット13を、例えば運転席側又は助手席側のフロア面12に設置する(図3参照)。なお、運転の邪魔とならないよう、助手席側のフロア面12に収納カーペット10を設置するのが通常である。また、後席のフロアマット13に設置することも、勿論可能である。以上のようにして、収納カーペット10へのブラックボックス11の内蔵、及びフロア面12への設置が終了する。
【0033】
なお、収納カーペット10をフロアマット13に取付固定せずに、単にフロア面12に置いて、その上にフロアマット13をかけるようにしても良い。また、上述の取り付けでは、収納カーペット10がフロアマット13によって覆われて、露出しない配置の場合について述べている。しかしながら、収納カーペット10はフロアマット13の上に露出させるように、フロアマット13の表面側に配置することもできる。この場合、側面部30b,30cがフロアマット13の表面に当接するようにし、該フロアマット13から平面部30aが離間するように配置する。
【0034】
このような構成の収納カーペット10を用いると、フロアマット13の裏面側又は表面側に、ブラックボックス11を収納した状態で設置可能となる。それによって、運転席や助手席の座席下のスペースにブラックボックス11を収納できない場合でも、収納カーペット10を利用してブラックボックス11を良好に収納可能となる。また、運転席や助手席の座席下のスペースにブラックボックス11を収納できない場合でも、該ブラックボックス11をトランク部に収納させる必要がなくなる。
【0035】
また、特にフロアマット13の裏面側に収納カーペット10を設置した場合には、車載機器とブラックボックス11とを結ぶ配線が、フロアマット13により隠されて露出しない。しかも、フロアマット13の裏面側に、ブラックボックス11を収納する収納カーペット10を設置するので、ブラックボックス11と車載機器との距離が短くなり、配線の露出が問題とならなくなる。このため、配線が邪魔となることがなく、またフロア面12の見栄えも良好なものとなる。
【0036】
なお、フロアマット13の表面側に収納カーペット10を設置した場合には、配線をシート側の配線取出口22から導出して、フロアマット13のシート側の縁部まで表に露出した状態とする。これに加え、このフロアマット13のシート側の縁部からは配線がボンネット側を向くように向きを変え、さらに該フロアマット13の下に潜り込ませれば、足元に存する配線が邪魔になるのを防ぐことができる。
【0037】
また、フロア面12に存する既設のカーペットの下に配線を通す作業を行わずに済むので、ブラックボックス11を設置する際に座席を外す等、手間のかかる作業を省くことが可能となる。
【0038】
さらに、補強部材30を収納カーペット10の内部に設置して、ブラックボックス11を同様に収納カーペット10の内部に収納し、ジッパー25を閉じるという、簡単な作業でブラックボックス11の収納が終了する。このため、誰でも簡単に、ブラックボックス11の収納作業が行える。しかも、フロアマット13に対してベルト40を巻回固定してフロアマット13へ収納カーペット10を取り付け、それをフロア面12に置くことにより、ブラックボックス11の設置作業が終了する。そのため、ブラックボックス11の設置作業も簡単なものとなる。
【0039】
なお、ベルト40により、フロアマット13に対して収納カーペット10を取付固定した場合には、収納カーペット10がフロア面12を移動して、適正位置からずれるのを防止することができる。また、フロアマット13に対して収納カーペット10を巻回固定せずに、単にフロア面12に対して収納カーペット10を置くようにした場合は、ブラックボックス11の設置作業が一層簡易なものとなる。
【0040】
また、バッグ本体20は、液体が浸透するのを防止する、浸透防止構造となっている。このため、例えば水やジュースをフロアマット13にこぼした場合、或いは雨に濡れた傘をフロアマット13に載置した場合でも、バッグ本体20の内部に水やジュース等の液体が浸透するのを防止可能となる。それにより、液体がブラックボックス11の内部に入り込み、水等によってブラックボックス11の作動に悪影響が生じるのを防止することができる。
【0041】
また、補強部材30をバッグ本体20に内蔵させ、さらに該補強部材30の収納スペース31にブラックボックス11を収納している。このため、外部衝撃が収納カーペット10に対して付与されても、平面部30aで外部衝撃が受け止められる。それによって、かかる外部衝撃からブラックボックス11を保護することが可能となる。
【0042】
さらに、バッグ本体20に配線取出口22が設けられているので、バッグ本体20の内部にブラックボックス11を収納しても、配線が邪魔とならず、良好に外部に導出することができる。このため、本実施の形態の収納カーペット10は、一層使い勝手の良いものとなる。
【0043】
また、補強部材30も、金属部材(金属板)をコ字状に折り曲げることにより構成されるので、簡単に形成することができる。これと共に、金属部材を使用することで、強度も十分なものとすることができる。
【0044】
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。例えば、図4に示すように、補強部材30により形成される収納スペース31に、冷却手段としての水枕50を設置するようにしても良い。例えばブラックボックス11がアンプである場合には、発生する熱が比較的大きいものとなる。このような場合に、水枕50を設置すると、収納されたブラックボックス11を良好に冷やすことができる。すなわち、水枕50を設置することで、ブラックボックス11からの発熱を吸収することが可能となる。このため、水枕50を設置した場合には、一種の水冷式の構造となる。
【0045】
また、図5に示すように、補強部材30を金属板とすると共に、この金属板を適宜折り曲げて凹凸部61を形成し、冷却手段としてのヒートシンク構造60を設けるようにしても良い。このように、補強部材30にヒートシンク構造60を設けた場合にも、ブラックボックス11からの発熱を放熱することができ、それによってブラックボックス11を冷やすことができる。なお、この場合には、一種の空冷式の構造となる。
【0046】
さらに、上述の実施の形態では、収納カーペット10はフロアマット13に取り付けられるものとして説明している。しかしながら、収納カーペット10の大きさをフロアマット13の大きさに対応させることにより、この収納カーペット10がフロアマット13の機能をも兼ね備えるものとしても良い。この場合には、収納カーペット10を単にフロア面12に対して置くだけで済むので、ブラックボックス11の設置作業が一層簡単なものとなる。
【0047】
また、上述の実施の形態では、シート状部材21を2枚縫い合わせることによって、バッグ本体20が構成されるものとしているが、1枚のシート状部材21を2つ折りにして、開放している端部側、及び開放しているサイド側を縫い合わせるようにしても良い。
【0048】
また、補強部材30には、フロア面12への接触・配置を良好にするために、側面部30b,30cの端部に、平面部30aと平行となるようなフランジ部を形成しても良い。この場合には、側面部30b,30cの突出側端部がフロア面12に引っ掛かったするのを防止できる。また、補強部材30に荷重が付加された場合でも、フランジ部によって荷重を分散することで、フロア面12が傷付かない構成となる。
【0049】
また、上述の実施の形態では、収納カーペット10は、ベルト40によってフロアマット13に取付固定される構成となっている。しかしながら、ベルト40によらずに、例えばフロアマット13の裏面側や表面側に貼付することにより、該収納カーペット10をフロアマット13に対して取付固定する構成としても良い。また、既設のカーペットの取り外しが容易なタイプの場合、かかる既設のカーペットに対して、例えばベルト40を巻回させて、該収納カーペット10を取り付けるようにしても良い。
【0050】
さらに、補強部材30の平面部30aに複数の突起を形成し、この突起が足の裏のつぼを刺激することによって、健康器具としての作用効果をも奏するようにしても良い。また、補強部材30は、上述の実施の形態では、2つの側面部30b、30cを有するものとなっているが、補強部材30の構成はこれには限られず、例えば4つの側面部を有する開いた箱状としても良い。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、配線をカーペットの下に通す作業を必要とすることがなく、簡易にブラックボックスを収納することができる。すなわち、例えばフロアマットの裏面側又は表面側に、ブラックボックスを収納した状態で設置可能となる。それにより、運転席や助手席の座席下のスペースにブラックボックスを収納できない場合でも、ブラックボックスを良好に収納可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る収納カーペットの構成を示す斜視図であり、内部に補強部材が収納された状態を示す図である。
【図2】図1の収納カーペットがベルトの巻回によってフロアマットに取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の収納カーペットが、フロアマットの下側でフロア面に置かれた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の変形例に係り、収納スペースに水枕を設置した場合の様子を示す斜視図である。
【図5】本発明の変形例に係り、金属板からなる補強部材を適宜折り曲げて、ヒートシンク構造として用いた場合の様子を示す斜視図である。
【図6】従来の座席下のスペース部にブラックボックスを設置する設置態様を示す側面図である。
【符号の説明】
10…収納カーペット(収納用具)
11…ブラックボックス
12…フロア面
13…フロアマット
20…バッグ本体
21…シート状部材(非浸透構造)
22…配線取出口
23…チャック部
24…開口部
25…ジッパー
30…補強部材(保護手段)
30a…平面部
31…収納スペース
40…ベルト(固定手段)
41…面ファスナー部(固定手段の一部)
50…水枕(冷却手段の一例)
60…ヒートシンク構造(冷却手段の一例)
Claims (6)
- フロアマットまたは取り外しできる既設カーペットに取付けされた状態で自動車の車内のフロア面に設置されると共に、各種電子機器やメカ機構を内蔵しているブラックボックスを収納するための収納用具であって、
内部に上記ブラックボックスを収納するための開口部を有したバッグ本体と、上記バッグ本体に内蔵されると共に、上記ブラックボックスが上記バッグ本体に収納された場合に、該ブラックボックスを外部衝撃から保護するための保護手段およびフロアマットへの取付固定を行うための固定手段を具備し、
上記バック本体は、該バッグ本体内部への液体の浸透を防止する浸透防止構造となっているシート状部材で構成され、
上記開口部には、開閉自在なジッパーが設けられていることを特徴とする収納用具。 - 前記バッグ本体には配線取出口が形成されていて、前記ブラックボックスから延出する配線が、この配線取出口を介して該バック本体の内部から外部に導出されることを特徴とする請求項1記載の収納用具。
- 前記保護手段は、金属部材を断面コ字状に折り曲げることにより形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の収納用具。
- 前記保護手段の内部には、前記ブラックボックスを冷却するための冷却手段が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の収納用具。
- 前記冷却手段は、水冷方式を採用することを特徴とする請求項4記載の収納用具。
- 前記冷却手段は、空冷方式を採用することを特徴とする請求項4記載の収納用具。
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