JP4180588B2 - 内部に分銅が装着された振動モーター及びその製作方法 - Google Patents

内部に分銅が装着された振動モーター及びその製作方法 Download PDF

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Description

本発明は内部に分銅が装着された振動モーターに係り、より詳しくは、構成が単純化され、各部品の結合が堅固で、振動出力の向上及び製品の使用寿命の増加が図れると共に、製作作業も容易な振動モーター及びその製作方法に関する。
振動モーターは、モーターの回転軸の一側に偏心された分銅を結合して、分銅が回転する時、偏心された重量によって、振動を発生させる装置であり、このような装置は主に携帯電話(cellular phone)などの小型振動発生装置に適用されている。
このように、回転軸に分銅が結合される方式は、分銅が外部に露出されているため、その形状が大型化して、目的とする振動以上の過度な震えが発生し、部品間の高い摩擦率及び高衝撃によって製品の使用寿命が極めて短いという短所がある。
このような短所を克服するために、最近はケースの内部に設置されるモーターの回転子の一側に、回転する重量を偏心させる分銅を直接結合して構成した内部振動方式のモーター(以下、振動モーター)が提案され、適用されている。
図1は振動モーターの従来構成を示した断面図である。
図1に示すように、従来の振動モーターの基本構成は、外部のケース11と、ケース11の中心軸線に設置された固定子10と、ケース11の内部で固定子10の外側に回転可能に設置された回転子20とで成り立っている。
固定子10は、ケース11の内部に中空管体の形態に固定結合されたブッシュ(bush)12と、ブッシュ12の外面に附着するマグネット13で構成され、ブッシュ12の内部には後述される軸21の回転のためのベアリング14が設置され、ベアリング14は安定的な回転のために2個以上が装着される。
回転子20は、ブッシュ12の内部に結合されて回転する軸21と、軸21の一側に結合されたハブ22と、ハブ22の外面に結合されて固定子10のマグネット13と対向されるコイル結合体23で構成される。
ここで、ハブ22には回転子20が回転されるために供給される電流を整流する扁平型(flat type)整流子24が結合され、コイル結合体23の一側外面には偏心重量を提供するための分銅25が結合される。
図面の中で符号30は回転子20に電流を供給するためのブラシ端子を包含し、ケース11の一側を閉め切るブラシアセンブリである。
このように構成された従来の振動モーターは、固定子10を構成しているブッシュ12の内部に、軸21を圧入した後、軸21にハブ22とコイル結合体23を圧入して結合する。
このような工程を遂行後、ハブ22の外面に整流子24を結合し、ブラシアセンブリ30でケース11を結合して、モーターの組立を完了する。
しかし、従来の振動モーターは、回転子に軸が包含されて、軸が回転しながら支持されるため、別途のブッシュ及びブッシュ内の多数のベアリングが要求される。これにより構成が複雑化して製品の製作単価が上昇する。
また、ベアリングによって支持された軸の結合状態及びブッシュがケースに固定及び結合された状態は、結合時に圧入または接着や熔接等によって遂行されるから、工程上の寸法誤差が発生しやすい。また、結合力が堅固ではないかから、振動発生時、正確な振動出力を得にくいだけでなく、過度な振動により製品使用寿命を短くしている。
さらに、固定子の組立→軸の圧入→ハブ及びコイル組立体の圧入→整流子の結合→ブラシアセンブリ結合、の順序に組み立てられるモーターはその工程が複雑であり、小型のケースの内側で作業が遂行されなければならないから、作業が非常にやりにくいとの問題点がある。
特開平8−298746号公報
従って、本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、部品間の堅固な結合状態を維持でき、振動出力の向上と製品使用寿命の増加が図れる振動モーターを提供することにある。
本発明の他の目的は、モーターを製作するための工程が一層容易となる、単純化した工程によって遂行される振動モーターの製作方法を提供することにある。
本発明による内部に分銅が装着された振動モーターは、ケースのヨーク中心に軸が固定設置され,前記軸の外面にマグネットが挟まれて固定結合された固定子と、合成樹脂が選択適用されその内部にベアリングが圧入され、前記軸に回転可能に挟まれるハブと,一側外面に分銅が結合され、前記ハブの外面に結合されるコイル結合体及び整流子を含む回転子と前記整流子が電気的に接続されケースの開放された端部を閉め切るように結合されるブラッシアセンブリを含み、前記固定子と前記回転子は個別に組み立てされた状態で相互結合されることを特徴とする。
本発明による内部に分銅が装着された振動モーターの製造方法は、外面にマグネットが接着固定された軸をケースのヨークに圧入結合して固定子を組み立てる段階と、ハブの一側に整流子を、その他側に分銅が外面に結合されたコイル結合体を結合し,前記ハブの内部にベアリングを圧入して回転子を組み立てる段階と、前記固定子の軸に回転子のハブを圧入結合し、ブラシアセンブリでケースを閉め切る段階を含むことを特徴とする。
本発明による振動モーター及びその製作方法によれば、構成が単純化されて製作単価を下げることができる。また、堅固な結合状態が維持されるから正確で、高い振動効率が得られる。さらに、製品使用寿命も延長されるから、消費者の高い信頼度を確保することができる。また、モーターを製作する工程が一層単純化されて、組立工程の時間短縮とコスト低減に効果を発揮することができる。
以下、本発明を実施し得る程度に、好ましい実施例を添付図面で詳細に説明する。
図2は、本発明による振動モーターの断面図であり、図3は、本発明による振動モーターの固定子のみを示した断面図であり、図4は、本発明による振動モーターの回転子のみを示した断面図である。
図2に示すように、本発明による振動モーターは固定子40、回転子50、ブラシアセンブリ(brush assembly)60で成り立つ基本構成を有する。
固定子40はケース41の一側の開放端部に結合されるヨーク44の中心に軸42が圧入されて固定設置され、軸42の外面にマグネット(magnet)43が挟まれて固定結合される。
ここで、前記マグネット43は既存のブッシュ22(図1参照)に比べて相対的にその直径が小さな軸42の外面に結合されるから、その内側で嵩を増加させることができる。これにより、単位体積当たりの磁力発生を増加させることができる。また、固定子40を単純化させた構成にすることができる。
前記回転子50は、軸42に回転可能にハブ51が挟まれ、ハブ51の一側に固定子40のマグネット43の外側に具備されるコイル結合体52が結合され、その他側に外部の供給電流を整流する整流子53が結合される。
ここで、コイル結合体52の一側外面に分銅55が結合され、ハブ51の内周面には、軸42上でハブ51を回転可能にするためのベアリング54が圧入されている。
この時、ハブ51は金属の材質で形成することができるが、望ましくは合成樹脂を選択適用して、その内部にベアリング54が圧入される時、ベアリング54の圧入によってハブ51の体積の変化が最小化されるように構成される。
これは金属材質に比べて合成樹脂材質の弾力が高い点を勘案して提示される構成であり、整流子53またはコイル結合体52を結合するにおいて、結合溶剤である接着剤などの選択幅を広くする。
ブラシアセンブリ60は整流子53と電気的に接続される。また、ケース41の開放された端部を閉め切るようにケース41の開放端部に挟まれて結合される。ブラシアセンブリ60は整流子53と電気的に接触されるブラシ端子を含むことは周知である。
図5は本発明による振動モーターの製作工程を示した順序図である。図2と図5を参照すれば、振動モーターは固定子40と回転子50をそれぞれ独立した工程で容易に組み立てた後、固定子40と回転子50を圧入して結合する簡単な作業遂行によって組立が完了する。
これを具体的に説明すれば、振動モーターを組み立てるためには、軸42の外面にマグネット43を接着固定し(S11)、軸42をケース41の開放端部を閉め切るように結合されたヨーク44の中心軸線上に圧入して固定子40を組み立てる(S12)。
ここで、軸42とヨーク44との結合は、ヨーク44をケース41に結合した状態以後に遂行することができる。または、前記軸42にマグネット43を結合した後、この軸42をヨーク44に圧入し、ヨーク44をケース41に結合してもよい。いずれも両者の工程を簡単に遂行することができる。これは作業の状況によって選択的に遂行される。
これと独立して、ハブ51の内部にベアリング54を圧入(インサ−ト射出も可能)し(S21)、ハブ51の一側に整流子53を、その他側に分銅55が外面に結合されたコイル結合体52を結合して回転子50を組み立てる(S22)。以後、固定子40の軸42に回転子50のハブ51(具体的にはベアリング)を挿入する。この時、相対的に固定子40の軸42がハブ51に圧入される状態になる(S30)。
前記工程を遂行後、ケース41の開放された端部にブラシアセンブリ60を結合すれば、振動モーターの組立工程が完了する(S40)。
本発明は、振動モーターに関するもので、携帯電話などの振動モーターとして好適である。
従来の振動モーターの断面図である。 本発明による振動モーターの断面図である。 本発明による振動モーターの固定子のみを示した断面図である。 本発明による振動モーターの回転子のみを示した断面図である。 本発明による振動モーターの製作工程を示した順序図である。
符号の説明
40 固定子
41 ケース
42 軸
43 マグネット
44 ヨーク
50 回転子
51 ハブ
52 コイル結合体
53 整流子
54 ベアリング
55 分銅
60 ブラシアセンブリ

Claims (2)

  1. ケースのヨーク中心に軸が固定設置され,前記軸の外面にマグネットが挟まれて固定結合された固定子と
    合成樹脂が選択適用されその内部にベアリングが圧入され、前記軸に回転可能に挟まれるハブと,
    一側外面に分銅が結合され、前記ハブの外面に結合されるコイル結合体及び整流子を含む回転子と
    前記整流子が電気的に接続されケースの開放された端部を閉め切るように結合されるブラッシアセンブリを含み、
    前記固定子と前記回転子は個別に組み立てされた状態で相互結合されることを特徴とする内部に分銅が装着された振動モーター。
  2. 外面にマグネットが接着固定された軸をケースのヨークに圧入結合して固定子を組み立てる段階と
    ハブの一側に整流子を、その他側に分銅が外面に結合されたコイル結合体を結合し,前記ハブの内部にベアリングを圧入して回転子を組み立てる段階と
    前記固定子の軸に回転子のハブを圧入結合し、ブラシアセンブリでケースを閉め切る段階を含むことを特徴とする内部に分銅が装着された振動モーターの製作方法。
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