JP2008271748A - ラジアル型ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化を図りながら、ステータの強度を向上し、かつ組立工程を自動化することができるラジアル型ステッピングモータを提供する。
【解決手段】ラジアル型ステッピングモータ1は、自己融着線を巻回して融着した円環状の円環面を有するステータコイル11と、ステータコイル11の円環面で支持される2つのステータヨーク(第1ステータヨーク9、第2ステータヨーク10)と、2つのステータヨークとステータコイル11とを接着する接着シート8aと備えている。ラジアル型ステッピングモータ1は、2つのステータヨークを自己融着線で融着したステータコイル11の面で支持し、2つのステータヨークを接着剤が含浸された接着シート8aでステータコイル11に接着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステータヨークを自己融着線で融着したコイルの面で支持し、接着剤が含浸された接着シートでコイルに接着することにより、薄型化を図りながら、ステータの強度を向上し、組立工程を自動化することができるラジアル型ステッピングモータに関する。
近年、携帯電話、PHS、PDAなどの携帯端末において、着信報知機能や振動体感機能を実現する手段として振動発生用モータが利用されている。携帯端末の小型化に伴って振動発生用モータは小型化、薄型化を要求されているが、そのために強度が低下したり、組立工数が増加するという問題を有している。
小型化、薄型化を図りながら組立工数を低減する技術としては特許文献1が開示されている。特許文献1に記載のアキシャル型ブラシレスモータは熱硬化性接着剤を使用したコイルの接着工程と半田の接続工程とがリフローにより同時に行われて組み立てられるため、組立工数が低減する。また、薄厚絶縁シートと接着剤を用いてコイルの接着力を増加させる方法が提案されている。
一方、薄型のコイル部品を提供する技術として特許文献2が開示されている。特許文献2に記載のコイル部品は、自己融着線を単線または複数束ねて平面内で渦巻状に巻回して作成した平面コイルと、必要に応じて平面コイルの間に挟み込まれる絶縁シートと、2枚の平板の片方または双方の向かい合う面の中央部および外周部に凸部を設けたコアと、平面コイルからの引き出し線を接続する端子とを有するコイル部品である。
特開平7−298532号公報(要約書) 実開平6−77211号公報(要約書)
上述のようにモータを薄型化するためには、モータを構成する部品を薄肉化する必要があり、結果として強度が不足してモータ特性が不安定になったり、組立工数増加、生産性低下、生産コスト増といった問題を生じる場合がある。このような問題を鑑み、本発明は、薄型化を図りながら、ステータの強度を向上し、かつ組立工程を自動化することができるラジアル型ステッピングモータを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、自己融着線を巻回して融着した円環状の円環面を有するコイルと、前記コイルの円環面で支持されるステータヨークと、前記ステータヨークと前記コイルとを接着する接着シートとを備えることを特徴とするラジアル型スッテッピングモータである。
請求項1に記載の発明によれば、磁気回路を構成するステータヨークは、自己融着線によって固められた円環状のコイルによって面で支持されると同時に、接着シートによってコイルに固着される。したがって、接着シートによるモータの薄型化を図りながらステータ強度が向上する。すなわち、コイル形状やステータヨークの位置が固定化されるため、薄型化を図りながらモータ特性が安定化することとなる。ラジアル型ステッピングモータが所望の回転数を安定して得るためには、ステップ駆動に供される磁力が安定している必要がある。ステップ駆動に供される磁力を安定化する要因の一つとして、コイル形状やステータヨークの位置が安定していることが重要となる。これは、例えばステータの形状が経時変化しやすい振動発生用モータにおいて特に重要な要素となる。ここで、自己融着線とは、例えば、導体、絶縁層、融着層から構成される導線であり、自己融着線を巻回して融着したコイルは、自己融着線が巻回されたときに隣接する融着層どうしが加熱処理または溶剤処理によって融着し、一体化して固められたコイルである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記接着シートは、厚肉が0.02mm〜0.07mmの円環状のシートであり、前記コイルと前記ステータヨークとを絶縁することを特徴とする。この態様によれば、ステータヨークとコイルとを絶縁する接着シートの厚肉が0.02mm〜0.07mmと薄いため、コイルの端子を半田付けする空間が少ない薄型モータにとって好適な態様である。これに対し、接着シートが0.02mmよりも薄い場合には絶縁性が低下するためモータ特性が変化しやすく、0.07mmよりも厚い場合にはモータを薄型化することが困難となる。また、接着シートは円環状のコイルに合わせて円環状に形成されるため、接着シートの組み立ては軸受に挿入するだけでよい。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ガラス繊維を布状にした基材にエポキシ系の熱硬化性接着剤を含浸した接着シートであることを特徴とする。この態様によれば、接着シートは、エポキシ系の熱硬化性接着剤を含浸させたものであるため、モータの組立工程は加熱処理という自動化可能で単純な工程で済む。このため、生産性および生産コストを維持しながら、ステータ強度を向上した薄型モータを組み立てることが可能である。これに対し、熱硬化型の接着剤が含浸されていない場合には接着剤を塗布する工程が増えるため、組立工数が増加する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記ステータヨークは櫛歯状の極歯を有し、一方の極歯を有する第1ステータヨークと、他方の極歯を有する第2ステータヨークとで構成され、前記接着シートは、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークの互いの極歯が噛み合うように前記ステータヨークと前記コイルとを接着することを特徴とする。この態様によれば、接着シートは、第1ステータヨークと第2ステータヨークの隣接する極歯間の距離が略均一となるように2つのステータヨークとコイルとを接着して固定化するため、モータ特性が安定化する。すなわち、極歯間の距離が安定化することによって、ラジアル型ステッピングモータのステップ駆動に供される磁力が安定化し、所望の回転数が安定して得られる。これは、ステータの形状が経時変化しやすい振動発生用モータにおいて特に重要である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークとを磁気的に結合する軸受を備え、前記軸受は、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークの互いの極歯が噛み合うように前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークとを位置決めすることを特徴とする。この態様によれば、ラジアル型ステッピングモータは磁気回路として機能する軸受を備えているため、コア(鉄心)を廃止することが可能となる。したがって、部品点数や組立工数を削減し、小型化することが可能となる。また、コアが削除されたことによって生じる空間は、ステータコイルの巻線空間に充てることも可能である。コアが削除されたことによって生じる空間が巻線空間に充てられた場合、巻線の巻回数が増加するため、定格入力よりも低い低入力における起磁力はコア付きモータと同程度のものとなる。すなわち、十分な回転数を得ることが可能である。また、軸受は、第1ステータヨークと第2ステータヨークの隣接する極歯間の距離が略均一となるように2つのステータヨークを位置決めするため、ステータの強度が向上してモータ特性が安定化する。
本発明のラジアル型ステッピングモータは、薄型化を図りながら、ステータの強度を向上し、かつ組立工程を自動化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
1.第1の実施形態
第1の実施形態では、ステータヨークと自己融着線を巻回して融着したコイルとを接着剤が含浸された接着シートで接着するラジアル型ステッピングモータの一例について説明する。
(ラジアル型ステッピングモータの構成)
図1および図2はラジアル型ステッピングモータの構成図である。図1(A)は図1(B)のA−A断面図であり、図1(B)は図1(A)のB−B断面図であり、図2は分解図である。図1に示すアウターロータ型のラジアル型ステッピングモータ1は、底板2、カバー3、ステータ4、およびロータ5から構成される。ラジアル型ステッピングモータ1は、コアを廃止した小型の振動発生用ステッピングモータであり、例えば、外径が8mm、高さが2mmである。
底板2は、金属材料で形成され、その上面にはステータ4の第2ステータヨーク10、および第3ステータヨークとなる軸受12が固定される。底板2は、コイルへの給電線を備えた基板、および開口部(図示省略)を備えており、コイルへの給電線を備えた基板は外部の制御回路や電源等を接続する。開口部は、カバー3の円筒部3b端面の突起部を嵌合し、突起部は底板2裏面から半田付けまたは溶接される。底板2の外径は8mmに形成される。
カバー3は金属材料、例えばSUS(ステンレス)303などで形成される。カバー3は、円板部3a、円筒部3bを組み合わせたカップ状に形成され、断面コ字形状を有している。円筒部3bの端面には、底板2に固着するための突起部(図示省略)が数カ所突設されている。円筒部3bの端面の突起部は、底板2の開口部に嵌合し、半田付けまたは溶接される。カバー3は、外径が8mm、高さが2mmに形成される。
ステータ4は、絶縁部材8、第1ステータヨーク9、第2ステータヨーク10、ステータコイル11、および軸受12を備えている。ステータコイル11は、導体、絶縁層、融着層からなる自己融着線を巻回して融着したコイルである。ステータコイル11は、巻線機に巻回された自己融着線の融着層が加熱処理により軟化して融着し、巻線時のテンションで一体化した円環状のコイルとして形成される。ステータコイル11は、第1ステータヨーク9、第2ステータヨーク10を円環状の円環面で支持する。
この態様によれば、磁気回路を構成するステータヨークは、自己融着線によって固められた円環状のコイルによって面で支持される。すなわち、コイル形状やステータヨークの位置が固定化されるため、モータ特性を安定化することができる。ラジアル型ステッピングモータ1が所望の回転数を安定して得るためには、ステップ駆動に供される磁力が安定している必要がある。ステップ駆動に供される磁力を安定化する要因の一つとして、コイル形状やステータヨークの位置が安定していることが重要となる。これは、例えばステータの形状が経時変化しやすい振動発生用モータにおいて特に重要な要素となる。
第1ステータヨーク9は、磁性材料であり、カップ状の中央に開口9aと切れ込み9bを設けた形状に構成される。開口9aは、円板部9cの中央に形成され、円板部9cの周囲には円筒部9dが連接されている。切れ込み9bは等間隔に4個設けられ、円筒部9dから円板部9cにかけて略U字形状に形成される。切れ込み9bの間には極歯9eが形成される。切れ込み9bの略U字形状は、極歯9eの形状に基づいて決定される。第1ステータヨーク9および第2ステータヨーク10の厚みは0.15mmである。
第2ステータヨーク10は、第1ステータヨーク9と同様の材質、形状を有している。第1ステータヨーク9および第2ステータヨーク10は互いの櫛歯状の極歯が噛み合うように軸受12によって位置決めされる。すなわち、第1ステータヨーク9および第2ステータヨーク10は軸受12に圧入保持されることによって、第1ステータヨークと第2ステータヨークの隣接する極歯間の距離が略均一に保持される。また、第1ステータヨーク9と第2ステータヨーク10の間にはステータコイル11が設けられ、2つのステータヨークは自己融着線によって固められたステータコイル11の円環面によって面で支持される。第1ステータヨーク9、第2ステータヨーク10、および第3ステータヨークとなる軸受12は、円環状のステータコイル11の周囲を覆うように配置される。
ステータコイル11の作用により発生する磁界の向きは、第1ステータヨーク9の極歯→第2ステータヨーク10の極歯→軸受→第1ステータヨーク9の極歯→・・・というように形成される。このため、第1ステータヨーク9の極歯はN極となり、第2ステータヨーク10の極歯はS極となる。このNSNS・・・と磁極が形成されたステータヨークは、後述するリングマグネット15に半径方向で対向するため、互いに反発・吸引し合い、ロータ5が所定の方向に回転する。互いに吸引したときに、ステータコイル11へ供給される駆動電流の向きが切り換えられるため、ステータコイル11の作用により発生する磁界の向きも、第2ステータヨーク10の極歯→第1ステータヨーク9の極歯→軸受→第2ステータヨーク10の極歯→・・・と切り換えられる。このため、第1ステータヨーク9の極歯はS極となり、第2ステータヨーク10の極歯はN極となる。以後、同様の動作が繰り返えされることによって、ロータ5が回転し続けることとなる。
また、第1ステータヨーク9と第2ステータヨーク10の櫛歯状の極歯のうち一対の隣り合う極歯対(P1、P2)は、回転方向の長さ(LP1、LP2)が非対称となっている。一方、他の極歯(例えば、P3、P4)は、回転方向の長さ(LP0、LP0)が均一に構成される。この態様によれば、ステータコイル11へ供給される駆動電流がOFFになった後、次の起動開始時にロータの回転方向が同じ方向になる。図1(A)は停止状態を示している。この状態において、まずロータ5が時計回りに回転する場合は、第1ステータヨーク9の極歯P1がS極となるように駆動電流の向きが調整される。すると、S極となった極歯P1はリングマグネット15のN極側に吸引される。このため、ロータ5は時計回りに回転することになる。
絶縁部材8は、接着シート8aと絶縁円筒部材8bとから構成され、磁気回路を構成する第1ステータヨーク、第2ステータヨーク、および第3ステータヨークとなる軸受12とステータコイル11との間を電気的に絶縁する。接着シート8aは、ガラス繊維で作られた布状の基材にエポキシ系の熱硬化性接着剤を含浸、乾燥させたものであり、常温では硬化せず、加熱により硬化する特性を有する。接着シート8aは厚肉が約0.02mm〜0.07mm程度の円環状の接着シートであり、第1ステータヨーク9とステータコイル11との間、および、第2ステータヨーク10とステータコイル11との間に設けられる。この際、接着シート8aは、第1ステータヨークと第2ステータヨークの互いの極歯が噛み合うように2つのステータヨークとステータコイル11とを接着する。すなわち、接着シート8aは第1ステータヨークと第2ステータヨークの隣接する極歯間の距離が略均一となるように接着する。また、接着シート8aは円環状のコイルに合わせて円環状に形成されるため、接着シートの組み立ては、軸受に挿入するだけよい。
この態様によれば、第1ステータヨークおよび第2ステータヨークは、軸受12によって圧入保持されると同時に接着シート8aによってステータコイル11に接着されて固定される。さらに、2つのステータヨークは自己融着線によって固められたステータコイル11の円環状の円環面によって面で支持されるため、ステータの強度が向上する。すなわち、コイル形状や2つのステータヨークの極歯の位置が固定化するため、モータ特性が安定化することとなる。
また、接着シート8aは熱硬化型の接着剤であるため加熱処理という自動化可能な組立工程が増えるのみである。このため、モータの生産性および生産コストを維持しながら、ステータ強度を向上した薄型モータを組み立てることが可能である。また、厚肉が0.02mm〜0.07mm程度と薄いため、コイル端子を半田付けする空間が少ない薄型モータにとって好適な態様である。
絶縁円筒部材8bは、円筒状の樹脂製部材であり、ステータコイル11と軸受12との間の絶縁体として機能する。なお、絶縁円筒部材8bは、接着シート8aで代替することも可能である。この場合、ラジアル型ステッピングモータ1は、接着シート8aが予め巻回された軸受12によって組み立てられる。接着シート8aで代替する態様によれば、半径方向においても小型化が可能となる。また、接着シート8aで代替することによって生じた空間をコイルの巻線空間に充てることも可能である。この態様によれば、コイルによる起磁力が増大するため、所望の回転数を低入力で得ることが可能である。
軸受12は、鉄(Fe)が99質量%以上の焼結含油合金からなる軸受である。ここで、焼結含油合金とは、ポーラス(多孔質)と呼ばれる多数の空孔(空気の通り道)に油を含浸させた焼結合金のことである。このため、軸受12は、シャフト13が回転することで発生する摩擦熱によって含浸している油を浸出させ、シャフト13との間に油膜を形成するという特性を有する。したがって、油注入などのメンテナンスが不要となるとともに、ポーラス構造であるため、偏荷重に対する耐久性が向上し、軸ロスが低減する。ポーラス構造の開孔率は、軸受12の内周面とシャフト13との間に適正な量の潤滑油が供給されるように設計される。なお、通常は油の供給は不要であるが、油を供給する油だめがあってもよい。この態様によれば、さらに軸受12の寿命を長くすることが可能となる。なお、軸受12の密度は約6.0g/cmである。
ロータ5は、シャフト13、ロータフレーム14、リングマグネット15、および偏心ウェイト16を備えている。シャフト13は、円筒棒状に形成され、その端部はロータフレーム14に連結する。シャフト13の外径は0.6mmである。シャフト13は、軸受12に挿入支持される。ロータフレーム14は、金属材料、例えば、鉄などで形成される。ロータフレーム14は、中心に開口14aを有する円板部14b、円板部14bの周囲に連接する円筒部14cから構成され、カップ状を呈している。ロータフレーム14の開口14aにはシャフト13が嵌合固定される。その際、ロータフレーム14は、第1ステータヨーク9から離間して設けられ、軸受12上に積層したスペーサにより支持される。ロータフレーム14の円筒部14cの内側面にはリングマグネット15が固着される。
リングマグネット15は、任意の磁性材料、例えば、ネオジム(Nd)、鉄(Fe)、ホウ素(B)、サマリウム(Sm)、コバルト(Co)などから形成される。リングマグネット15は、円筒状の永久磁石を多極着磁して形成され、4対の磁極対を有している。リングマグネット15は、ロータフレーム14の内側面に固着され、第1ステータヨーク9および第2ステータヨーク10に半径方向で対向する。したがって、回転に供される磁力が相対的に強く、低入力において所望の回転数を得ることが可能となる。
偏心ウェイト16は、高比重金属材料であり、例えば、鉄(Fe)、銅(Cu)、鉛(Pb)、タングステン(W)等の金属およびそれらを主成分とする焼結合金で形成される。偏心ウェイト16は、所定角度範囲の部分環状で形成され、その中心角は、使用材料の比重などにより適宜設計することができる。この例において中心角は180度である。部分環状の偏心ウェイト16は、ロータフレーム14の外周面に溶接などで締結される。このため、偏心ウェイト16の位置は回転中心から相対的に遠く、効率よく振動が発生する。
偏心ウェイト16付きロータフレーム14の振動機構において、振動量はmrwと表される。ここで、偏心ウェイト16の質量がm(kg)、中心からの長さがr(m)、回転数がw(rpm)である。振動量が1G程度のとき体感感度が好ましい振動と言われており、この際の回転数は9000rpm程度である。このため、中心から偏心ウェイト16までの長さが長いアウターロータ型がインナーロータ型より有利となる。また、偏心ウェイト16は、ロータフレーム14の円周上の任意の位置に形成できるため、製造が容易である。
(モータの組立手順)
以下、モータの組立手順について簡単に説明する。
(1)自己融着線が巻線機によって所定の巻回数、巻段数、テンションによって巻回される。巻回された自己融着線は治具とともに加熱されて互いの融着層が軟化して密着する。この際、ステータコイル11は巻線時のテンションで固められる。
(2)底板2に第2ステータヨーク10が固定(接着・溶着・溶接など)される。
(3)第2ステータヨーク10に軸受12が圧入される。
(4)軸受12に接着シート8a、絶縁材8b、およびステータコイル11が挿入される。
(5)ステータコイル11のコイル端が底板2の給電線に半田付けされる。
(6)軸受12に第1ステータヨーク9が圧入され、ステータコイル11側に加圧される。
(7)加熱処理により接着シート8aが硬化して、2つのステータヨークとステータコイル11が接着される。
上記のように、自己融着線を巻回して融着したコイルと、接着剤が含浸された接着シートとを用いた態様によれば、ラジアル型ステッピングモータは加熱処理という自動化可能で単純な工程を経ることで組み立てられる。このため、生産性および生産コストを維持しながら、ステータ強度を向上した薄型モータを組み立てることが可能である。
(駆動回路)
図3は、ラジアル型ステッピングモータ1の駆動回路の一例を示すブロック図である。駆動回路20は、P形MOSFET25、26、N形MOSFET27、28、およびタイミング発生回路29から構成される。駆動回路20は単相で環状のステータコイル11に接続し、ステータコイル11は交互に向きの変わる電流が供給される。
P形MOSFET25、26、N形MOSFET27、28は、スイッチング素子であり、ステータコイル11に供給する電流の向きを変更する。タイミング発生回路29は、マイコンなどの集積回路であり、P形MOSFET25、26、N形MOSFET27、28に駆動タイミング信号を出力する。なお、MOSFET以外のスイッチング素子を使用することも可能である。
駆動タイミング信号はタイミング発生回路29により生成され、P形MOSFET25、26、N形MOSFET27、28に供給される。aパルス区間では、P形MOSFET25とN形MOSFET28がオン電位となり、ステータコイル11に一方向の電流が供給される。一方、bパルス区間では、P形MOSFET26とN形MOSFET27がオン電位となり、ステータコイル11に逆方向の電流が供給される。以下、同じ制御を繰り返す。
また、タイミング発生回路29は、パルス幅変調(PWM)によってラジアル型ステッピングモータ1の回転速度を制御する。すなわち、タイミング発生回路29は、加速時はパルス幅を徐々に小さくしてステータコイル11に供給される電流の向きの切り換え時間を徐々に速くし、一方、定速時はパルス幅を一定にしてステータコイル11に供給される電流の向きの切り換え時間を一定間隔にする。また、減速時はパルス幅を徐々に大きくしてステータコイル11に供給される電流の向きの切り換え時間を緩やかにしていく。
このようにラジアル型ステッピングモータ1は、加速、定速、減速という速度特性で制御される。加速時は、例えば0.3〜0.5秒で定速まで立ち上げる。定速時は、体感良好な9000rpm程度で回転させる。この際、軸受12には1G程度の偏荷重が掛かる。減速時間はできるだけ短いことが好ましい。
(第1の実施形態の優位性)
以下、第1の実施形態の優位性について図1および図2を参照して説明する。
(1)モータの薄型化
2つのステータヨークとステータコイル11とを絶縁する接着シート8aの厚肉が約0.02mm〜0.07mm程度と薄いため、モータの薄型化が可能である。この態様はコイルの端子を半田付けする空間が少ない薄型モータにとって好適となる。これに対し、接着シート8aが0.02mmよりも薄い場合には絶縁性が低下するためモータ特性が維持できず、0.07mmよりも厚い場合にはモータを薄型化することが困難となる。また、接着シート8aは円環状のコイルに合わせて円環状に形成されるため、接着シート8aの組み立ては軸受12に挿入するだけよい。
(2)モータ特性の安定化
磁気回路を構成する第1ステータヨーク9と第2ステータヨーク10は、軸受12に圧入保持されると同時に接着シート8aによってステータコイル11に固着される。さらに、2つのステータヨークは自己融着線によって固められた円環状のステータコイル11によって面で支持されるため、モータの薄型化を図りながらステータ強度が向上する。すなわち、コイル形状や2つのステータヨークの極歯の位置が固定化するため、薄型化を図りながらモータ特性が安定化することとなる。ラジアル型ステッピングモータ1が所望の回転数を安定して得るためには、ステップ駆動に供される磁力が安定している必要がある。ステップ駆動に供される磁力を安定化する要因の一つとして、コイル形状やステータヨークの極歯の位置が安定していることが重要となる。これは、例えばステータの形状が経時変化しやすい振動発生用モータにおいて特に重要な要素となる。
これに対して、2つのステータヨークを軸受12に圧入保持するだけでは、ステータヨークが回転方向に対する位置ずれを起こしやすいため、ステータヨークは所望の厚肉が必要となり、結果としてモータの薄型化が困難となる。また、コイルボビンにコイルを巻回する方法はコイルボビンの鍔が薄肉なほど撓み易く、コイルの形状が不安定になり、モータ特性が安定しない。このため、コイルボビンの鍔は所望の厚肉が必要となり、結果としてモータの薄型化は困難となる。
また、2つのステータヨークを軸受12に溶接することによってステータ強度を確保する方法もあるが、この場合は軸受12は磁気回路を構成するため、磁気特性が変質してモータ特性が不安定になる。また、軸受12をカシメることによって2つのステータヨークを固定してステータ強度を確保する方法もあるが、この場合はカシメしろが必要となり、薄型モータにするための弊害となってしまう。
(3)組立工程の自動化
ステータコイル11は自己融着線を加熱処理によって融着固定したものであり、接着シート8aは、エポキシ系の熱硬化性接着剤を含浸、乾燥させたものであるため、ラジアル型ステッピングモータ1は加熱処理という自動化可能で単純な工程を経るだけで組み立てられる。このため、ラジアル型ステッピングモータ1の生産性および生産コストが維持され、ステータ強度を向上した薄型モータが組み立てられる。これに対し、熱硬化型の接着剤が含浸されていない場合には接着剤を塗布する工程が増えるため、組立工数が増加する。
本発明は、薄型化を図りながら、ステータの強度を向上し、かつ組立工程を自動化することができるラジアル型ステッピングモータ、振動発生用ステッピングモータ、およびこれを利用した携帯電話、PHS、PDAなどに利用することができる。
第1の実施形態に係るラジアル型ステッピングモータの構成図であり、(A)は図1(B)のA−A断面図であり、(B)は図1(A)のB−B断面図である。 第1の実施形態に係るラジアル型ステッピングモータの分解図である。 第1の実施形態に係るラジアル型ステッピングモータの駆動回路のブロック図である。
符号の説明
1…ラジアル型ステッピングモータ、8a…接着シート、9…第1ステータヨーク、10…第2ステータヨーク、11…ステータコイル、12…軸受、13…シャフト、14…ロータフレーム、15…リングマグネット、16…偏心ウェイト。

Claims (5)

  1. 自己融着線を巻回して融着した円環状の円環面を有するコイルと、
    前記コイルの円環面で支持されるステータヨークと、
    前記ステータヨークと前記コイルとを接着する接着シートと
    を備えることを特徴とするラジアル型スッテッピングモータ。
  2. 前記接着シートは、厚肉が0.02mm〜0.07mmの円環状のシートであり、前記コイルと前記ステータヨークとを絶縁することを特徴とする請求項1に記載のラジアル型ステッピングモータ。
  3. 前記接着シートは、ガラス繊維を布状にした基材にエポキシ系の熱硬化性接着剤を含浸した接着シートであること特徴とする請求項2に記載のラジアル型ステッピングモータ。
  4. 前記ステータヨークは櫛歯状の極歯を有し、
    一方の極歯を有する第1ステータヨークと、
    他方の極歯を有する第2ステータヨークとで構成され、
    前記接着シートは、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークの互いの極歯が噛み合うように前記ステータヨークと前記コイルとを接着することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のラジアル型ステッピングモータ。
  5. 前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークとを磁気的に結合する軸受を備え、
    前記軸受は、前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークの互いの極歯が噛み合うように前記第1ステータヨークと前記第2ステータヨークとを位置決めすることを特徴とする請求項4に記載のラジアル型ステッピングモータ。
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