JP4179454B2 - 切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切断装置に関し、モーター動力を往復動力に変換する起振構造に改良を加えたものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明では、横置き配置にしたモーターの回転動力を上下方向の往復動力に変換した後、往復動力をモーター上部に設けたスライド片に伝動して、スライド片を左右方向へ往復駆動する。この種の起振機構を備えた電気かみそりは、特許文献1、2に公知である。特許文献1においては、モーターの出力軸に固定される偏心カムと、偏心カムで上下に往復駆動される昇降アームとでモーターの回転動力を往復動力に変換した後、昇降アームの上下動作をL字状の揺動アームに伝えて、内刃を左右方向へ往復駆動している。特許文献2の電気かみそりも基本的には同様の駆動形態を採るが、昇降アームに相当する部材と、L字状の揺動アームとが、直角に屈曲するヒンジ部を介して一体に繋がっている点が異なる。
【0003】
【特許文献1】
実開昭52−115396号公報(1ページ、第5図)
【特許文献2】
実開昭56−23067号公報(1ページ、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の起振構造では、モーターの回転動力を偏心カムと昇降アームとで上下の往復動作に変換したうえで、昇降アームの上下動作を揺動アームに伝え、左右方向の往復動作方向に変換して内刃を駆動する。そのため、モーターと内刃との間に揺動アームや昇降アームの動作スペースを確保する必要があり、各アームの周辺部にデッドスペースを生じやすく、かみそりヘッド内の空間利用に無駄がある。
【0005】
昇降アームと揺動アームとで動作変換を行うので、可動部分が多いうえ、上下動する昇降アームと左右揺動する揺動アームとの連結部において、両アームの軌跡差を吸収する構造が必要な分だけ、動力の伝動損失が避けられない。このように、モーターが横置きタイプの電気かみそりでは、モーターの出力軸からモーター上方に至る逆L字上の動力伝動経路を設けたうえで、動力伝動経路の始端で回転動力から往復動力への変換を行う必要があり、モーターを縦置き配置する場合に比べて動作変換構造が複雑になる傾向があった。
【0006】
本発明の目的は、1個の伝動体のみで上下方向の往復動力を左右方向の往復動力に直接変換でき、従って起振機構が簡素化し、同時に起振機構の周辺部にデッドスペースが生じるのを解消して、その分だけ起振機構の周辺部における部品の集約配置を可能にし、構成部品の集積度を向上できる切断装置を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、屈曲部における伝動体の摩擦抵抗を最小限化して、伝動体の往復変位を円滑化でき、従って起振構造の動力伝動効率を向上できる切断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の切断装置は、図1に示すように、モーター15の回転動力を往復動作に変換する起振構造を備えており、起振構造で変換した往復動力で往復動刃10・13を駆動する。起振構造は、モーター15の出力軸31に固定される偏心カム56と、偏心カム56で上下に往復駆動される受動ピース57と、モーター15の上方に配置されて左右スライド自在に案内支持されるスライド片59と、受動ピース57とスライド片59とを接続する伝動体58とを含んでいる。伝動体58は、その中途部が屈曲する状態で受動ピース57およびスライド片59のスライド平面に沿って配置する。以て、受動ピース57の上下動作を伝動体58で左右動作に直接変換してスライド片59を左右方向へ往復駆動するようになっており、伝動体58の屈曲部の内外が、内ガイド体71と外ガイド体72とで移行案内されることを特徴とする。
【0009】
具体的には、モーター15は、少なくともモーター15の外面を覆うモーターホルダー30に装着固定し、スライド片59をモーターホルダー30に設けたガイド面83で左右スライド自在に案内支持する。
【0010】
モーター15は、少なくともモーター15の外面を覆うモーターホルダー30に装着固定し、スライド片59をモーターホルダー30の上面に固定したガイド体82で左右スライド自在に案内支持する。
【0011】
図12に示すように、ガイド体82のガイド面83の前後には、スライド片59の前後移動を規制する規制壁84を形成する。ガイド体82のガイド面83と、スライド片59とのいずれか一方には、スライド片59の摺動摩擦を軽減するリブ87が形成されている。
【0012】
起振構造における往復動刃12側の外面は、毛屑の侵入を防ぐカバー壁126で覆うことができる。スライド片59とカバー壁126とのいずれか一方には、他方と接当してスライド片59の上方移動を規制する上規制体79を設けることができる。
【0013】
動ピース57は、ガイド板55で上下動自在に案内支持する。図21に示すように外ガイド体72はガイド板55に一体形成することができる。
【0014】
外ガイド体72は、伝動体58の屈曲部に線接触状態で外接する遊転自在に支持されたローラーで形成する。内ガイド体71は、遊転自在に支持されたローラーで構成することができる。
【0015】
伝動体58は歯付ベルトで形成し、内ガイド体71は伝動体58のギヤ刃と噛み合うギヤで構成することができる。図7に示すように、切断装置に複数個の往復動刃10・13を設ける。スライド片59に各往復動刃10・13を駆動する駆動部材77・78を一体に形成することができる。
【0016】
【発明の作用効果】
本発明では、モーター15の出力軸31に固定される偏心カム56と、偏心カム56で上下に往復駆動される受動ピース57とで、モーター15の回転動力を上下方向の往復動作に変換したうえで、中途部が屈曲する伝動体58で先の上下動作を左右動作に直接変換して、スライド片59を左右方向へ往復駆動する。従って、従来の起振構造に比べて、往復移動する受動ピース57、伝動体58およびスライド片59が占める動作空間量を最小限化できるので、起振機構の周辺部にデッドスペースが生じるのを解消でき、その分だけ起振機構の周辺部における部品の集約配置が可能になり、ヘッドユニット2における構成部品の集約度が向上する。伝動体58で上下動作を左右動作に直接変換するので、従来のこの種の動作変換構造に比べて騒音の発生がなく、起振構造を静粛化できる(請求項1)。
【0017】
モーター15をモーターホルダー30に装着固定したうえで、モーターホルダー30のガイド面83でスライド片59を左右スライド自在に案内支持する起振構造によれば、他の部品に比べて堅牢で基本的な構造部品であるモーターホルダー30を利用してスライド片59をスライド案内するので、他の構造部品でスライド片59をスライド案内する場合に比べて、スライド片59を安定した状態で案内支持でき、スライド片59を円滑にしかも確実に往復駆動することができる(請求項2)。
【0018】
モーターホルダー30にモーター15を装着固定したうえで、モーターホルダー30に固定のガイド体82で、スライド片59を左右スライド自在に案内支持する起振構造によれば、スライド片59をガイド体82でより適正にスライド案内できる。例えば、図10のように形成したモーターホルダー30でスライド片59を直接案内支持する場合には、その外面にスライド片59用のガイド面を形成することになるが、体積が大きなモーターホルダー30を成形する際の溶融樹脂の収縮によって、ガイド面にヒケなどの成形不良を生じることがあり、スライド片59を適正に案内支持できないおそれがある。この点、モーターホルダー30とは別体のガイド体82を設けてあると、ガイド体82の体積が小さいためヒケを生じる余地がなく、そのガイド面83をより正確に成形できることになり、スライド片59を適正に案内支持できる。(請求項3)。
【0019】
ガイド面83の前後に規制壁84が形成されたガイド体82によれば、スライド片59が左右に往復移動するとき、その前後周面を規制壁84で受け止めて、スライド片59が前後方向へ遊動するのを規制するので、スライド片59の蛇行を確実に防止して、受動ピース57から伝動体58を介してスライド片59に到る起振構造の動力伝動効率が向上する。前後方向の動作ロスがない分だけスライド片59のスライドストロークを大きくできるので、往復動歯10・13による髭の切断が効果的に行える(請求項4)。
【0020】
ガイド体82のガイド面83とスライド片59とのいずれか一方にリブ87を形成して、スライド片59の摺動摩擦を軽減できるようにした起振構造によれば、摺動摩擦が軽減される分だけ動力損を減少して、受動ピース57からスライド片59に至る起振構造の動力伝動効率を向上できるうえ、スライド片59をさらに軽快に駆動できる(請求項5)。
【0021】
起振構造の往復動刃12側の外面が、毛屑の侵入を防ぐカバー壁126で覆い隠される起振構造によれば、切断された毛屑がスライド片59の動作領域や、偏心カム56の動作領域に侵入するのを確実に防止できるので、偏心カム56やスライド片59の摺接面に毛屑が入り込んで異音を発生したり、あるいは摩擦抵抗が増加するのを防止できるうえ、毛屑が詰まって動作不良に陥るのも解消できる(請求項6)。
【0022】
スライド片59とカバー壁126とのいずれか一方に上規制体79を設け、この上規制体79でスライド片59の上方移動を規制する起振構造によれば、左右方向へ往復スライドするスライド片59が、上下方向へ遊動するのを防止して、受動ピース57からスライド片59に到る起振構造の動力伝動効率がさらに向上する。大きな切断付加が作用する場合にも、スライド片59を確実に往復駆動して、髭切断を確実に行うことができる(請求項7)。
【0023】
伝動体58は、受動ピース57の上下移動に連動して上下動するが、内ガイド体71は下降移動する伝動体58を移行案内し、外ガイド体72は受動ピース57で押し上げられて上昇移動する伝動体58を移行案内することにより、上下動作を左右動作に変換する。このように、伝動体58の屈曲部の内外が、内ガイド体71と外ガイド体72とで移行案内されると、屈曲部における伝動体58の移動経路を内外のガイド体71・72で適正化して、伝動体58が不必要に屈曲するのを阻止でき、上下動作から左右動作への動作変換が円滑に行え、動力損を軽減できる。(請求項8)。
【0024】
ガイド板55で受動ピース57を上下動自在に案内支持すると、受動ピース57が前後に遊動するのを防止して、その分だけ動力損を軽減できる。外ガイド体72をガイド板55に一体形成する起振構造によれば、外ガイド体72を独立した部品として別途設ける必要がないので、その分だけ起振構造の構造が簡素化する(請求項9)。
【0025】
外ガイド体72は伝動体58の屈曲部に線接触状態で外接する遊転自在に支持されたローラーで形成すると、外ガイド体72と伝動体58との間の摩擦を、外ガイド体72が転がることで最小限化できるので、伝動体58の屈曲部における摩擦疲労を解消し、長期使用時の信頼性を向上できる。さらに、屈曲部において押し上げ駆動される伝動体58の変向動作を円滑化して、スライド片59を充分なストロークで確実に往復駆動できる(請求項10)。
【0026】
内ガイド体71を遊転自在に支持されたローラーで構成すると、内ガイド体71と伝動体58との間の摩擦を、内ガイド体71が転がることで最小限化できるので、外ガイド体72をローラーで形成する場合と同様に、伝動体58の屈曲部における摩擦疲労を解消し、長期使用時の信頼性を向上できるうえ、屈曲部において引き下げ駆動される伝動体58の変向動作を円滑化できる(請求項11)。
【0027】
伝動体58を歯付ベルトで形成したうえで、内ガイド体71が伝動体58のギヤ刃と噛み合うギヤで構成されていると、伝動体58が上昇移動するとき、内ガイド体71が同行回転することで伝動体58を円滑に変向案内できるうえ、両者58・71間でスリップが生じるのを確実に防止して、上下動作から左右動作への動作変換を変換ロスのない状態で確実に行える。伝動体58と内ガイド体71とは互いにギヤ刃を介して噛み合っているので、伝動体58の屈曲部に作用する駆動力を内ガイド体71で分散できる。換言すると、屈曲部に作用する駆動力が1箇所に集中するのを解消できるので、伝動体58の伝動付加を軽減しその耐久性が向上する(請求項12)。
【0028】
スライド片59に複数個の往復動刃10・13を駆動する駆動部材77・78を一体に形成した起振構造によれば、スライド片59と往復動刃10との間の動力伝動構造が簡素化し、動力伝動部品を別途設ける場合に比べて、動力を伝動ロスのない状態で確実に伝動でき、従って、往復動刃10による毛の切断を効果的に行える(請求項13)。
【0029】
【実施例】
(実施例1) 図1ないし図17に本発明の切断装置をロータリー式の電気かみそりに適用した実施例を示す。図2ないし図4において、電気かみそりは本体ケース1とその上部に設けられるヘッドユニット2と、ヘッドユニット2に着脱される外刃ホルダー3と、本体ケース1に収容される電装品ユニット4などで構成されている。
【0030】
本体ケース1の前面には、モーター起動用のスイッチボタン5、そのロックボタン6、および運転モードを切り換えるセレクトボタン7などの切り換え操作具と、各種の表示具が設けてある。
【0031】
図3において本体ケース1の背面側には、第2の往復動刃であるきわぞり刃10と、きわぞり刃10を駆動位置へ押し上げ操作するスライドノブ11とが設けてある。図2においてヘッドユニット2には、前後一対の内刃12と第1の往復動刃であるセンター刃13と、モーター15と、振動子16と、駆動機構などが配置してある。符号14は薄板を逆U字状に湾曲させて形成した外刃であり、その板面には一群の刃穴が網目状に形成してある。内刃12は円柱状の刃ホルダーの周面に、一群の切刃をスパイラル状に固定して構成した回転刃からなる。
【0032】
ヘッドユニット2の左右には、ヘッドユニット2の前後揺動をロックするロックノブ18と、外刃ホルダー3をロック解除操作する左右一対の解除ボタン19などが設けてある。
【0033】
図4において電装品ユニット4は、内フレーム21と、内フレーム21の前面に装着される回路基板22と、回路基板22の背面側に配置される左右一対の2次電池23と、回路基板22に組み付けられる電源スイッチ、各種の表示用LED等で構成してある。
【0034】
本体ケース1は上下両面が開口する筒体からなり、下面開口が底ケース24で塞がれる。底ケース24は左右一対のビス25で内フレーム21に締結することにより、本体ケース1と、電装品ユニット3と、底ケース24との3者を分離不能に一体化できる。底ケース24と本体ケース1との接合部、および底ケース24を貫通する先のビス25、および充電プラグ26は、それぞれシールリングで水密状に防水してある。
【0035】
ヘッドユニット2は、下半分側のモーター構造と、上半分側の首振り構造と、モーター動力を内刃12に伝える回転動力伝動機構と、モーター動力を左右方向の往復動力に変換する起振構造と、往復動力をセンター刃13およびきわぞり刃10に伝動する伝動機構などで構成してある。以下、その詳細を各構造ごとに分けて説明する。
【0036】
(モーター構造) 図5および図10においてモーター構造は、横置き配置されるモーター15と、モーター15を収容するモーターホルダー30と、モーターホルダー30の側端に一体に装着される第1伝動機構、および第2伝動機構と、モーター15の出力軸31からモーターホルダー30の上面にわたって組み付けられる起振構造と、モーターホルダー30の下面に固定される浮動フレーム32とからなる。
【0037】
図6においてモーターホルダー30は、モーター15の殆どの部分を収容するホルダー本体34と、ホルダー本体34の開口を塞ぐカバー35と、カバー35に装着されて出力軸31を水密状に封止する軸用パッキン36、およびホルダー本体34とカバー35との接合部を封止するリング状のホルダーパッキン37などで構成する。ホルダー本体34は有低筒状の筒ケースからなり、その中央下面に導線口38が開口している。この導線口38から、モーター15に接続されたリード線39を導出して回路基板22に接続する。
【0038】
(回転動力伝動機構) 回転動力伝動機構は、遊星歯車機構からなる第1伝動機構と、巻掛伝動機構からなる第2伝動機構とで構成する。図5、および図9において、遊星歯車機構は、モーター15の出力軸31に固定される太陽歯車41と、太陽歯車41に噛み合う3個の遊星歯車42と、各遊星歯車42を回転自在に軸支するギヤフレーム43と、遊星歯車42に噛み合う内歯歯車44を備えた減速ケース45と、減速ケース45に軸支されてギヤフレーム43の回転動力を出力する減速軸46などで構成する。ギヤフレーム43は左右に対向する一対の円板どうしを締結固定して形成してあり、両円板間に配置した3個の遊星歯車42を回転自在に軸支している。減速ケース45の開口面をカバー35の側面に締結固定することにより、第1伝動機構とモーター15、および後述する起振構造とを1個の動力モジュールとして構成することができる。
【0039】
図5、図8、図9において第2伝動機構は、第1伝動機構の減速軸46に圧入固定される原動プーリー48と、終段軸111に固定される従動プーリー49と、両プーリ−48・49に巻掛け装着される無端ベルト(タイミングベルト)50と、無端ベルト50の弛みを吸収するテンションローラー51(図8参照)などで構成する。従動プーリー49の歯数は原動プーリー48の歯数より僅かに大きく設定してあり、減速軸46の動力をさらに減速する。なお、モーター15の駆動回転数と、内刃12との間の全減速比(4対1)のうち、第1伝動機構の減速率は90%であり、第2伝動機構の減速率は10%である。
【0040】
(起振構造) 起振構造は、モーター15の回転動力を左右方向の往復動作に変換するために設けられる。図10および図11において起振構造は、カバー35の側面にビス54で固定されるガイド板55と、先の太陽歯車41と一体に形成される偏心カム56と、偏心カム56で上下に往復駆動される受動ピース57と、受動ピース57の上下動作を左右動作に直接変換する逆L字状の伝動ベルト(伝動体)58と、伝動ベルト58の左右動作を受け継ぐスライド片59などで構成する。
【0041】
ガイド板55は、ステンレス板材を素材とする円盤状のプレス成形品からなり、左右一対の弦月状の締結座61の間に、先の受動ピース57をスライド案内するガイド面62が凹み形成されている。図1に示すようにガイド面62の上部には、伝動ベルト58の平坦面を受け止める突起63と、後述するローラー72を遊転自在に支持する転動壁64とが形成してある。
【0042】
図10において受動ピース57およびスライド片59は、それぞれプラスチック成形品からなり、これらの成形時に伝動ベルト58がインサート固定される。受動ピース57には、偏心カム56と係合するカム溝66を形成してあり、ガイド板55と摺接する側の面壁に、4個の摩擦軽減用の突起67を突設してある(図11、図12参照)。同趣旨のリブ68が、カバー35の受動ピース57との摺接面に突設され、さらに同趣旨の突片69が、受動ピース57の左右両側の上下3箇所に形成してある。突片69は、先のガイド面62の左右側壁62aで摺動案内される。なお、突起67と突片69とは、それぞれガイド板55側に形成することができ、同様にリブ68は受動ピース57側に形成することができる。
【0043】
伝動ベルト58は、ポリイミド繊維で強化されたポリウレタン製のタイミングベルト(歯付ベルト)からなり、その中途部が屈曲する状態で受動ピース57およびスライド片59のスライド平面に沿って配置する。屈曲部の歯面側は変向ギヤ(内ガイド)71で直角に変向案内され、屈曲部の外面は遊転ローラー(外ガイド)72で移行案内される。
【0044】
変向ギヤ71は、前後端がカバー35の軸受壁73に軸支される軸74で遊転自在に支持されており、図1に示すようにそのギヤ歯は伝動ベルト58のギヤ歯と常時噛み合っている。伝動ベルト58が時計回転方向へ移動するとき、その一部がガイド板55側へ膨らみ変形しようとするのを防止し、伝動ベルト58と変向ギヤ71との噛み合いをより確実なものとするために、ガイド板55の突起63で伝動ベルト58の平坦面を受け止めている。
【0045】
ローラー72は、ガイド板55の転動壁64と伝動ベルト58の屈曲部との間に挟持されて、伝動ベルト58に線接触状態で外接している。この組み付け状態において、ローラー72は転動壁64を含む腕の弾性によって伝動ベルト58に押し付けられている。従って、伝動ベルト58の屈曲部が変向ギヤ71に沿って往復移動するとき、ローラー72は伝動ベルト58の移動方向と同じ方向へ回転して、伝動ベルト58の変向移動を円滑化する。なお、ローラー72と変向ギヤ71の中心どうしを結ぶ線は、伝動ベルト58の屈曲部のほぼ中央に位置する。
【0046】
スライド片59は、左右横長の本体部76を有し、その上面中央寄りに突設したボスに駆動ピン77(駆動体)がインサート固定してある。本体部76およびボスの後面に連続して、きわぞり刃10を往復駆動する駆動爪78が一体に設けてある。本体部76の上面4箇所には、摩擦軽減用の突起(上規制体)79が突設され、本体部76の前後周面にも同趣旨の突片80が突設されている。図1に示すようにスライド片59の上面は、後述するヘッドフレーム100の上面壁(カバー壁)126で覆ってあり、毛屑がスライド片59の動作領域に侵入することはない。上面壁126は、先の突起79を受け止めて、スライド片59が浮上がるのを規制することにも役立っている。
【0047】
スライド片59の左右スライドを円滑化するために、ホルダー本体34の上面に固定したガイド体82でスライド片59を案内支持する。ガイド体82は、ガイド面83と、ガイド面83の前後に突設した規制壁84と、前後一対の係合脚85とを備えた、プラスチック成形された断面H字状の枠体からなる。図12に示すように、係合脚85をホルダー本体34の前後一対の装着溝86に係合し接着固定することにより、ガイド体82はホルダー本体34と一体化してある。ガイド面83の前後には、先に説明した摩擦軽減用の突起79と同趣旨のリブ87が形成してある。因みに、ガイド体82をホルダー本体34と一体に成形すると、成形時のヒケなどによって、ガイド面83やリブ87の平面精度を十分に得ることが困難になるが、この実施例のようにガイド体82が独立部品で形成されていると、ヒケを防止してガイド面83やリブ87の平面精度を充分な精度にまで向上できる。
【0048】
以上のように構成した起振構造によれば、受動ピース57の上下動作を伝動ベルト58で左右動作に直接変換してスライド片59を左右方向へ往復駆動できるので、従来のこの種の動作変換機構に比べて起振構造これ全体を簡素化できるうえ、周辺部に動作スペースを確保する必要がないので、起振機構の周辺部における部品の集約配置が可能になり、かみそりヘッドのコンパクト化を実現できる。
【0049】
(往復動力の伝動機構) 起振構造によって変換された左右方向の往復動力は、図7に示すように駆動爪78(駆動体)と、きわぞり刃ユニットの内面に設けられて軸90の回りに左右揺動する伝動アーム91とを介してきわぞり刃10に伝動される。さらに、駆動ピン77の左右往復動作が、振動子16を介してセンター刃13に伝動される。
【0050】
図7においてきわぞり刃10は、きわぞりケース130の上端内面に固定される櫛刃状の金属製固定刃131と、固定刃131に対して左右摺動する櫛刃状の金属製可動刃132とで構成してあり、主として長毛やくせ毛を切断する際に使用する。駆動爪78の後端部には、縦方向の操作溝133が形成してあり、この操作溝133に伝動アーム91の下端に設けた受動突起134が係合することにより、駆動爪78の往復動作を可動刃132に伝動できる。図3に示すように、スライドノブ11が実線で示す位置にあるときは、受動突起134は操作溝133と係合しておらず、従って可動刃132は停止している。この状態から、スライドノブ11を想像線で示す位置まで押し上げ操作すると、図7に示すように受動突起134が操作溝133に係合して、伝動アーム91の全体が軸90の回りに左右揺動するので、可動刃132をスライド片59に同期して往復駆動できる。なお、きわぞり刃10への動力伝動構造は上記のままで、固定刃131を網目状の外刃に替え、可動刃132を多数の切刃を往復動方向に列設した内刃に替えることができる。つまり第1の往復動刃、第2の往復動刃とは、いずれもメイン刃とすることができる。
【0051】
図6において、センター刃13は、外刃ホルダー3に固定される断面逆U字状の固定外刃140と、固定外刃140の内面に配置される可動内刃141とで構成してあり、振動子16の駆動軸119で可動内刃141を左右に往復駆動することにより、主として長毛やくせ毛を切断する。固定外刃140および可動内刃141は、それぞれ溝状の刃穴が形成してある金属製のスリット刃からなる。可動内刃141の内面にはプラスチック製の連結片142が固定してあり、先の駆動軸119が連結片142に設けた連結溝143と係合することにより、可動内刃141をスライド片59に同期して往復駆動できる。可動内刃141は、プラスチック製の内刃基台の上面に多数の金属製切刃を往復動方向に列設した構造のものであってもよい。
【0052】
ヘッドユニット2の全体は、本体ケース1に前後、左右、上下の各方向を含む全方位方向へ浮動可能に支持する。そのために、図5に示すようにモーターホルダー30の下面には、上下面が開口する筒状の浮動フレーム32を固定し、浮動フレーム32の4隅外面に突設した係合脚93を内フレーム21の係合爪94に係合したうえで、内フレーム21と浮動フレーム32との間に左右一対の圧縮コイル形のフロートばね95を配置し、ヘッドユニット2の全体を浮動支持している。ヘッドユニット2のフロート動作を阻害することなく、電装品ユニット3を防水するために、モーターホルダー30の下面と、本体ケース1の内面の筒壁96との間はケースパッキン97で水密状に封止されている。
【0053】
(首振り構造) 図6、図8、および図14において首振り構造は、モーターホルダー30の上面に装着固定されるヘッドフレーム100と、ヘッドフレーム100で前後揺動可能に支持される揺動枠101、および内刃支持枠102と、内刃支持枠102に対して前後面からそれぞれ着脱可能に装着される内刃ユニット103と、内刃支持枠102に着脱自在に装着される外刃ホルダー3と、内刃支持枠102の内部に収容される振動子16などで構成する。
【0054】
図14および図15において、ヘッドフレーム100は、下向きに開口するケース部107と、ケース部107の上面両側に立設した側壁108とを備えており、左右の側壁108で揺動枠101を前後揺動可能に軸支する。そのために、ケース部107の上面壁は揺動枠101の揺動軌跡に沿って下凹み円弧状に形成してある。四角枠状に形成された揺動枠101の上面左右には、上端に揺動ボス109を備えた揺動腕110が立設されており、揺動ボス109を先の側壁108で軸支することにより、揺動枠101、内刃支持枠102などのヘッドフレーム100を除く各部材が、ヘッドフレーム100で揺動自在に支持される。揺動ボス109には、終段軸111と、終段ギヤ112とが組み込まれる(図15参照)。終段ギヤ112は、前後の内刃ユニット103の内刃ギヤ104と同時に噛み合う。
【0055】
揺動枠101の枠開口内には振動子16を配置し、その両側の取付腕114(図15参照)を開口周縁壁に係合することにより、振動子16を揺動枠101と一体化してある。先に説明したスライド片59の駆動ピン77は、振動子16の下面に設けた係合溝115と係合して、往復動力を振動子16に伝える(図6参照)。揺動枠101の左右には、内刃ユニット103を係合捕捉するための係合アーム116が配置されており、圧縮コイル形のばね117で上向きに係合付勢されている。
【0056】
図16に示すように、内刃支持枠102は、揺動枠101に上面側から係合装着されてヘッドフレーム100の上面を側壁108ごとカバーする。これにより振動子16の駆動軸119のみが内刃支持枠102の上壁の開口から上方へ突出する(図16参照)。内刃支持枠102の開口と駆動軸119との間は、パッキン120で封止する。内刃支持枠102の左右側壁に、先に述べたロックノブ18と、解除ボタン19とが組み込まれている。
【0057】
図7に示すように外刃ホルダー3は、前後一対の外刃16を支持する外ケース3aと、センター刃13を支持する内ケース3bとに分けて構成してあり、内ケース3bを外ケース3aに対して下面側から係合装着することにより、両ケース3a・3bが一体化されている。
【0058】
図16において、内刃ユニット103は、左右に長いH字状の内刃フレーム122と、内刃フレーム122で回転自在に軸支される内刃12と、内刃12の側端に固定した内刃ギヤ104などで構成してある。内刃フレーム122の両側下端には係合レール123を設けてあり、この係合レール123を内刃支持枠102の係合壁124(図8および図16参照)に差し込み係合することにより、図17に示すように係合アーム116で係合レール123の差し込み終端部を係合補足して、内刃ユニット103を内刃支持枠102に固定できる。なお、内刃12の交換のために、内刃ユニット103は内刃支持枠102から抜き外すことができる。
【0059】
(往復動力伝動機構) 往復動力伝動機構は、スライド片59の駆動ピン77を駆動源にして構成されており、内刃12が駆動されるとき、駆動ピン77で振動子16を同行駆動してセンター刃13を往復駆動する(図7参照)。さらに、スライド片59に設けた駆動爪78できわぞり刃10を往復駆動する。
【0060】
図18は起振構造の別実施例を示す。図18(a)では、伝動ベルト58とは別に、受動ピース57の下端とスライド片59の右端とを接続する第2の伝動ベルト58aを設け、これを3個の変向ギヤ71aで変向案内して、スライド片59を左右いずれの方向へも、引張り力によって移動操作できるようにしてある。この場合の変向ギヤ71・71aは、それぞれローラーやピン等に変更することができる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとする。
【0061】
図18(b)では、モーター15の両側外面に出力軸31・31を設け、エンドケース側の出力軸31に固定した第2の偏心カム56aで第2の受動ピース57aを上下に駆動し、その動作を第2の伝動ベルト58aを介してスライド片59に伝動し、スライド片59を左右いずれの方向へも、引張り力によって移動操作できるようにした。偏心カム56と、第2の偏心カム56aとの偏心中心の位相位置は180度ずらしてある。
【0062】
図19は、本発明を電気バリカンに適用した実施例を示す。そこでは、本体ケース145の一端に配置したバリカン刃(往復動刃)146を本発明の起振構造で駆動する。バリカン刃146は、固定刃147と、起振構造で駆動される可動刃148とからなり、スライド片59の駆動ピン77に固定した駆動アーム149で、可動刃148をスライド片59に同期して往復駆動する。なお、可動刃148の駆動構造に関して、駆動アーム149を省略し駆動ピン77を、可動刃148に設けた係合溝に差し込み係合する構造であってもよい。この場合の係合溝は可動刃148に固定したプラスチック製の支持体に形成する。また、駆動アーム149あるいは駆動ピン77の側に溝を設け、可動刃148の側に突起を設けて、両者を係合させる構造であってもよい。さらに、駆動ピン77の突出方向は、上下方向に限らず、前後方向に突出させることができる。例えば、図19の駆動構造において、駆動ピン77をスライド片59の前方に突出して、本体ケース145の前面に配置した往復動刃を駆動することができる。
【0063】
図20は、電気バリカンあるいはまゆ毛そりを想定した切断装置であって、バリカン刃(往復動刃)151は、グリップを兼ねる本体ケース152の一側面に配置してある。バリカン刃151は、固定刃153と、起振構造で駆動される可動刃154とからなり、スライド片59の駆動ピン77に固定した駆動アーム155で可動刃154をスライド片59に同期して往復駆動する。先に説明した実施例、図19、および図20の各実施例から理解できるように、本発明の切断装置においては、モーター15の回転中心軸線と往復動刃の往復方向とは平行ないしはほぼ平行な関係にあり、本発明で言う左右方向とは往復動刃の駆動方向に一致し、上下方向とは往復動刃の駆動方向と直交しあるいはほぼ直交する方向と言うことができる。
【0064】
図21は外ガイド体72の変形例を示す。そこでは、外ガイド体72をガイド板55と一体に形成する。詳しくは、先の実施例において転動壁を形成した片持ち状の腕壁を、伝動ベルト58に向かって半円状に湾曲させて外ガイド体72とした。外ガイド体72は、先の実施例と同様に、腕壁の弾性によって伝動ベルト58に押し付けられている。この実施例における外ガイド体72は、腕壁の幅方向の全幅にわたってリブ状に形成するが、腕壁に複数個の突起を一定間隔おきに突出形成して外ガイド体72とすることができる。
【0065】
上記の実施例以外に、伝動体58は、受動ピース57およびスライド片59と一体に成形したプラスチック製の歯付きベルトで形成してもよい。必要に応じてスチールベルトや、スチールベルトをインサートしたプラスチックベルトで伝動体58を形成することができる。伝動ベルト58を変向案内する内ガイド体71は、外ガイド体72と同様にローラーで形成することができる。外ガイド体72は複数個配置することができ、ガイド板55以外の構造体で軸支することができる。ローラー72は変向ギヤ71と同様に遊転自在に軸支してもよい。内ガイド体71および外ガイド体72は、それぞれ伝動体58と面接触する4分円状に湾曲するガイド板、若しくはガイド壁で構成することができる。ガイド板55はプラスチック成形品で形成できる。
【0066】
スライド片59はモーターホルダー30で直接スライド案内でき、その場合にはモーターホルダー30の上面にガイド面83を形成する。起振構造は内刃が往復動型の切断装置に適用でき、その場合には駆動ピン77で内刃を直接駆動してもよい。モーターホルダー30は筒構造である必要はなく、少なくともモーター15の上面を覆う壁を備えている構造体であれば足りる。規制壁84はスライド片59の側に設けることができる。センター刃13の固定外刃140は、スリット刃である必要はなく、網刃で形成することができる。この発明における第1の往復動刃としては、往復動式の電気バリカンにおけるメイン刃であってもよく、往復動刃の構造や形態は何ら限定しない。本発明の切断装置はバリカンを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】起振構造を示す縦断正面図である。
【図2】電気かみそりの正面図である。
【図3】電気かみそりの側面図である。
【図4】電気かみそりの分解正面図である。
【図5】ヘッドユニットの縦断正面図である。
【図6】ヘッドユニットの中央縦断正面図である。
【図7】電気かみそりの縦断側面図である。
【図8】ヘッドユニットの分解斜視図である。
【図9】図1におけるA−A線断面図である。
【図10】起振機構の分解斜視図である。
【図11】起振構造の分解斜視図である。
【図12】図1におけるB−B線断面図である。
【図13】図1におけるC−C線断面図である。
【図14】ヘッドユニットの分解正面図である。
【図15】首振り構造の分解斜視図である。
【図16】内刃の取り付け構造を示す分解斜視図である。
【図17】内刃の取り付け構造を示す縦断側面図である。
【図18】起振構造の別の実施例を示す概略正面図である。
【図19】切断装置の別の実施例を示す概略正面図である。
【図20】切断装置の別の実施例を示す概略平面図である。
【図21】外ガイド体の別の実施例を示す要部断面図である。
【符合の説明】
10 きわぞり刃
13 センター刃
15 モーター
30 モーターホルダー
31 出力軸
55 ガイド板
56 偏心カム
57 受動ピース
58 伝動体
59 スライド片
64 転動壁
71 内ガイド体
72 外ガイド体
78 駆動爪
79 上規制体
82 ガイド体
83 ガイド体のガイド面
84 規制壁
87 リブ
126 カバー壁

Claims (12)

  1. モーター(15)の回転動力を往復動作に変換する起振構造を備えており、起振構造で変換した往復動力で往復動刃(10・13)を駆動する切断装置であって、
    起振構造が、モーター(15)の出力軸(31)に固定される偏心カム(56)と、偏心カム(56)で上下に往復駆動される受動ピース(57)と、モーター(15)の周囲に配置されて左右スライド自在に案内支持されるスライド片(59)と、受動ピース(57)とスライド片(59)とを接続する伝動体(58)とを含み、
    伝動体(58)は、その中途部が屈曲する状態で受動ピース(57)およびスライド片(59)のスライド平面に沿って配置されており、
    受動ピース(57)の上下動作を伝動体(58)で左右動作に直接変換してスライド片(59)を左右方向へ往復駆動するようになっており、
    伝動体(58)の屈曲部の内外が、内ガイド体(71)と外ガイド体(72)とで移行案内されることを特徴とする切断装置。
  2. モーター(15)が、少なくともモーター(15)の外面を覆うモーターホルダー(30)に装着固定されており、
    スライド片(59)が、モーターホルダー(30)に設けたガイド面(83)で左右スライド自在に案内支持されている請求項1記載の切断装置。
  3. モーター(15)が、少なくともモーター(15)の外面を覆うモーターホルダー(30)に装着固定されており、
    スライド片(59)が、モーターホルダー(30)の上面に固定したガイド体(82)のガイド面(83)で左右スライド自在に案内支持されている請求項1記載の切断装置。
  4. ガイド面(83)の前後に、スライド片(59)の前後移動を規制する規制壁(84)が形成されている請求項2または3記載の切断装置。
  5. ガイド面(83)と、スライド片(59)とのいずれか一方に、スライド片(59)の摺動摩擦を軽減するリブ(87)が形成されている請求項2、3または4記載の切断装置。
  6. 起振構造の往復動刃(12)側の外面が、毛屑の侵入を防ぐカバー壁(126)で覆われている請求項1から5のいずれかに記載の切断装置。
  7. スライド片(59)とカバー壁(126)とのいずれか一方に、他方と接当してスライド片(59)の上方移動を規制する上規制体(79)が設けられている請求項1から6のいずれかに記載の切断装置。
  8. 受動ピース(57)がガイド板(55)で上下動自在に案内支持されており、
    外ガイド体(72)がガイド板(55)に一体形成してある請求項記載の切断装置。
  9. 外ガイド体(72)が、伝動体(58)の屈曲部に線接触状態で外接する遊転自在に支持されたローラーで形成してある請求項記載の切断装置。
  10. 内ガイド体(71)が遊転自在に支持されたローラーで構成してある請求項1、8または9記載の切断装置。
  11. 伝動体(58)が歯付ベルトで形成されており、
    内ガイド体(71)が伝動体(58)のギヤ刃と噛み合うギヤで構成してある請求項1、8、9または10記載の切断装置。
  12. 切断装置に複数個の往復動刃(10・13)が設けられており、スライド片59に各往復動刃(10・13)を駆動する駆動部材(77・78)が一体に形成してある請求項1、8、9、10または11記載の切断装置
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