JP4573261B2 - 切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気かみそりに代表される切断装置に関し、モーターの回転動力を往復動力に変換する起振構造に改良を加えたものである。
本発明では、横置き配置したモーターの回転動力を上下方向の往復動力に変換した後、左右方向の往復動力に再変換して切断刃を駆動する。この種の起振機構を備えた電気かみそりは、特許文献1、2に公知である。
特許文献1においては、モーターの出力軸に固定された偏心カムと、偏心カムで上下に往復駆動される昇降アームとで、モーターの回転動力を往復動力に変換した後、昇降アームの上下動作をL字状の揺動アームに伝えて、内刃を左右方向へ往復駆動している。
特許文献2の電気かみそりも基本的には同様の駆動形態を採るが、昇降アームに相当する部材と、L字状の揺動アームとが、直角に屈曲するヒンジ部を介して一体に繋がっている点が、特許文献1の形態とは異なる。
実開昭52−115396号公報(第1頁、第5図) 実開昭56−23067号公報(第1頁、第3図)
特許文献1の起振構造では、モーターの回転動力を偏心カムと昇降アームとで上下の往復動作に変換したうえで、昇降アームの上下動作を揺動アームに伝えて左右方向の往復動作に変換し、内刃を駆動する。そのため、モーターと内刃との間に昇降アームや揺動アームの動作スペースを確保する必要があり、とくに揺動アームの周辺部にデッドスペースを生じやすく、かみそりヘッド内の空間利用に無駄がある。
昇降アームと揺動アームとで動作変換を行うので、可動部分が多いうえ、上下動する昇降アームと左右揺動する揺動アームとの連結部において、両アームの軌跡差を吸収する構造を要する分だけ、動力の伝動損失を避けられない。このように、モーターを横置き配置する電気かみそりでは、モーターの出力軸からモーター上方に到る逆L字上の動力伝動経路を設けたうえで、動力伝動経路の始端で回転動力から往復動力への変換を行う必要があり、モーターを縦置き配置する形式に比べて動作変換構造が複雑になりやすい。
本発明の目的は、起振機構を改良することにより、モーターの回転動力を左右方向の往復動力に効果的に変換し、起振機構の周辺部にデッドスペースが生じるのを解消して、その分だけ構成部品の集約配置を実現できる切断装置を提供することにある。
本発明の目的は、モーターの回転動力を上下方向、ついで左右方向の往復動力に変換する起振構造を確動構造として構成することにより、その動力伝動効率の向上を図り、エネルギーロスが少なくて済む切断装置を提供することにある。
本発明の切断装置では、横置き配置されたモーター17の回転動力を起振構造で左右方向の往復動力に変換して、往復動刃12・13を駆動する。その起振構造は、モーター17の回転動力を上下方向の直線往復動力に変換する縦動機構と、この縦動機構の上下動力を左右方向の直線往復動力に変換する横動機構と、この横動機構と往復動刃10・13との間に配置されて、左右方向の直線往復動力を中継する駆動ブロック39とを含み、横動機構が、駆動ブロック39を一方向へ引き寄せスライド操作するプル機構と、駆動ブロックをプル機構とは逆向きに押し戻しスライド操作するプッシュ機構とで構成してあることを特徴とする。
図1において前記プル機構は、前記縦動機構と駆動ブロック39とを連動可能に連結する屈曲配置可能な伝動体45と、この伝動体45の中途部を変向案内する回転変向体46とを含む。前記プッシュ機構は、縦動機構の上下動作に連動して上下動する駆動ピース43と、駆動ピース43の上昇動作を受けて駆動ブロック39側へスライド変位する受動ピース49とで構成されており、駆動ピース43と受動ピース49との少なくともいずれか一方に、動作変換用のカム面50・51が形成されている。
駆動ブロック39と往復動刃12・13とは、図4に示すように振動子18を介して連動可能に連結する。縦動機構は、モーター17の出力軸20に固定される偏心駆動体40と、偏心駆動体40で上下に往復駆動される縦スライド体41とで構成する。プッシュ機構の駆動ピース43を、縦スライド体41と一体に形成し、駆動ブロック39および受動ピース49を振動子18と一体化する。
縦スライド体41は縦ガイド42で上下スライドのみ可能に移行案内する。受動ピース49は横ガイド53で左右スライドのみ可能に移行案内する。
伝動ベルト45の一端および他端を、縦スライド体41と駆動ブロック39とにそれぞれインサート固定する。
伝動ベルト45の一端を縦スライド体41の上端に、他端を駆動ブロック39にそれぞれインサート固定する。
図10に示すように、屈曲可能な伝動ベルト45の一端を駆動ブロック39に固定し、他端を縦スライド体41の下端に固定する。伝動ベルト45の中途部を複数個の変向ローラー46で変向案内する。
本発明では、モーター17の回転動力を上下方向の直線往復動力に変換する縦動機構と、この縦動機構の上下動力を左右方向の直線往復動力に変換する横動機構と、左右方向の直線往復動力を中継する駆動ブロック39などで起振構造を構成し、前記横動機構が、駆動ブロック39を一方向へ引き寄せスライド操作するプル機構と、駆動ブロックをプル機構とは逆向きに押し戻しスライド操作するプッシュ機構とで構成されている。つまり、縦動機構および横動機構からなる起振構造の全体が、遊びのない確動機構として構成されているので、従来の起振構造に比べて、動力伝動効率が向上した状態で動作変換を行える。
モーター17の回転動力は、前記縦動機構で上下方向の直線往復動力に変換し、さらに前記横動機構で上下動力を左右方向の直線往復動力に変換するので、前記縦動機構および前記横動機構が占める動作空間量を最小限化して、起振機構の周辺部にデッドスペースが生じるのを解消でき、その分だけ起振機構の周辺部における部品の集約配置を実現でき、ヘッドユニット2における構成部品の集約度が向上する。
屈曲配置可能な伝動体45と、その中途部を変向案内する回転変向体46とで構成したプル機構によれば、前記縦動機構の下降動作を伝動体45で左右動作に直接変換して、駆動ブロック39を確実に引き寄せ操作できる。さらに、縦動機構に連動して上下動する駆動ピース43と、駆動ピース43の上昇動作を受けてスライド変位する受動ピース49とで構成したプッシュ機構によれば、前記縦動機構の上昇動作を両ピース43・49間に設けたカム面50・51で横向きの動きに変換して、駆動ブロック39を確実に押し戻し操作できる。このように、駆動ブロック39をプル機構で引き寄せ操作し、プッシュ機構で押し戻し操作する起振構造によれば、従来形式に比べて、動力伝動にロスがなく、騒音の発生をよく抑止できる。
駆動ブロック39と往復動刃12・13とが、振動子18を介して連動可能に連結され、モーター17の出力軸20に固定された偏心駆動体40と、偏心駆動体40で上下に往復駆動される縦スライド体41とで縦動機構が構成されている起振構造において、プッシュ機構の駆動ピース43を縦スライド体41と一体に形成し、駆動ブロック39および受動ピース49が振動子18と一体化されていると、起振構造の構成部品点数を削減でき、その組み立てに要する手間も軽減できる。各部品間のずれやぐらつきに伴う動力ロスを解消するにも有利である。
縦スライド体41を縦ガイド42で上下スライドのみ可能に移行案内し、受動ピース49を横ガイド53で左右スライドのみ可能に移行案内する起振構造によれば、縦スライド体41が往復移動するときに、前後・左右方向へ遊動するのを縦ガイド42で規制し、あるいは受動ピース49が往復移動するときに、前後・上下方向へ遊動するのを横ガイド42で規制できる。したがって、縦スライド体41および受動ピース49が蛇行するのを確実に防止して、縦スライド体41から受動ピース49を介して駆動ブロック39に到る起振構造の動力伝動効率がさらに向上する。
伝動ベルト45の一端および他端が、縦スライド体41と駆動ブロック39とにそれぞれインサート固定された起振構造によれば、伝動ベルト45と縦スライド体41、あるいは伝動ベルト45と駆動ブロック39との各連結部における連結構造が簡素化し、連結部における動力ロスがない分だけ、縦スライド体41の引っ張り力を駆動ブロック39に効率よく伝達できる。
伝動ベルト45の一端を縦スライド体41の上端にインサート固定し、他端を駆動ブロック39にインサート固定した起振構造によれば、縦スライド体41と駆動ブロック39とを、伝動ベルト45によって最短距離で連動可能に連結できるので、プル機構をコンパクト化して、その分だけ横動機構の占有スペースを小さくできる。伝動ベルト45の全長を小さくできる分だけ、引寄せ力を効果的に伝動できる利点もある。
屈曲可能な伝動ベルト45の一端を駆動ブロック39に固定し、他端を縦スライド体41の下端に固定したうえで、伝動ベルト45の中途部を複数個の変向ローラー46で変向案内する起振構造においては、必然的に伝動ベルト45の移行経路と、受動ピース49の往復移動経路とを前後方向にずらして設けることになるので、受動ピース49の左右ストローク、即ち往復動刃の往復ストロークを大きく設定できる。

図1ないし図8は本発明の切断装置をロータリー式の電気かみそりに適用した実施例を示す。図2において電気かみそりは、本体ケース1とその上部に設けたヘッドユニット2と、ヘッドユニット2に着脱される外刃ホルダー3と、本体ケース1に収容される電装品ユニット4などで構成されている。本体ケース1の前面には、モーター起動用のスイッチボタン5と、それ用のロックボタン6などのスイッチ類と、各種の表示具とを設けてある。
図3においてヘッドユニット2には、前後一対の内刃10、および外刃11と、第1の往復動刃であるセンター刃12とを組み込んである。各内刃10は円柱状の刃ホルダーの周面に、一群の切刃をスパイラル状に固定して構成した回転刃からなる。図4に示すようにセンター刃12は、往復駆動される可動内刃12aと、固定支持される固定外刃12bとで構成してあり、長毛やくせ毛を荒剃り切断する。可動内刃12aおよび固定外刃12bは、それぞれ断面逆U字状のスリット刃で形成してある。
外刃11は、薄板を逆U字状に湾曲保持した網刃からなり、その板面に一群の刃穴が網目状に形成してある。本体ケース1の背面側には、第2の往復動刃であるきわぞり刃13と、きわぞり刃13を駆動位置へ押し上げ操作するためのスライドノブ14とが設けてある。
図4においてヘッドユニット2には、モーター17と、モーター動力を内刃10に伝える回転動力伝動機構と、モーター動力を左右方向の往復動力に変換して振動子18に伝動する起振構造などを組み込んであり、振動子18の往復動力でセンター刃12およびきわぞり刃13を駆動できる。図1に示すように、振動子18は駆動軸55が一体に形成してある本体部18aと、本体部18aの左右に設けられる弾性腕18bとを備えている。弾性腕18bの側端に設けた取付座をヘッドユニット2内のケース体で固定支持することにより、本体部18aは左右方向へ往復変位できる。
図4においてモーター17は、モーターホルダー19に横置き姿勢で収容配置されている。モーター17の出力軸20からモーターホルダー19の上面にわたって起振構造を配置し、その外側方に回転動力伝動機構を配置する。モーターホルダー19は、モーター17の殆どの部分を収容する筒状の中空ケースからなり、その開口面がカバー22で塞がれている。カバー22とモーターホルダー19との間は、出力軸20用のパッキン23と、ホルダーパッキン24とで封止しておく。
回転動力伝動機構は、遊星歯車機構と巻掛伝動機構とからなる。図4および図5において遊星歯車機構は、太陽歯車26と、遊星歯車27と、遊星フレーム28と、内歯29と、減速ケース30などで構成してあり、減速した動力を遊星フレーム28に固定した減速軸31で出力する。
巻掛伝動機構は、減速軸31に固定した原動プーリー33と、上方の従動プーリー34と、両プーリー33・34間に巻き掛けたタイミングベルト35とを含む。従動プーリー34へ伝動された回転動力は、終段軸、終段ギヤ36ついで内刃ギヤ37を介して内刃10へ伝動される。
減速ケース30の開口面をカバー22の側面にあてがって、これら両者とモーターホルダー19とを締結することにより、回転動力伝動機構と、モーター17と、後述の起振構造とが1個の動力モジュールとして構成されている。図4においては、内刃10とセンター刃12とが前後に重なるのをさけて、伝動構造の理解を助けるために、説明の都合上、内刃10は上方へずらした状態で表現した。
図1および図4において前記起振構造は、モーター17の回転動力を上下方向の直線往復動力に変換する縦動機構と、この縦動機構の上下動作を左右方向の直線往復動力に変換する横動機構と、この横動機構と先の往復動刃12・13との間に配置されて、左右方向の往復動力を中継する駆動ブロック39とで構成する。駆動ブロック39は振動子18の上面側に装着固定してある。
図1において前記縦動機構は、モーター17の出力軸20に固定した偏心カム(偏心駆動体)40と、この偏心カム40で上下に往復駆動される縦スライド体41と、縦スライド体41を上下スライドのみ可能に案内支持する縦ガイド42とで構成する。縦ガイド42は、ステンレス板材を素材とする円盤状のプレス成形品からなり、図5に示すようにその板面中央に縦スライド体41をスライド案内するガイド凹部61を有し、ガイド凹部61の対向壁61aで縦スライド体41の前後遊動を規制している。縦スライド体41は四角形状の本体部を有し、ガイド凹部61と摺接する側の面壁に、4個の摩擦軽減用の突起62が突設してある。同趣旨のリブ63が、カバー22の縦スライド体41との摺接面に突設され、さらに同趣旨の突片64が、縦スライド体41の左右両側の上下3箇所に形成してある。突片64は、先の対向壁61aで摺動案内される。
縦スライド体41は平板状のプラスチック成形品であり、その板面下部に偏心カム40と係合するカム溝44を形成してある(図6参照)。縦スライド体41の板面上部には、後述するプッシュ機構の駆動カム(駆動ピース)43が一体に膨出形成されている。ステンレス製のプレス成形品からなる縦ガイド42は、カバー22に締結固定してあり、これら両者22・42が協同して縦スライド体41を上下方向にのみスライド可能に案内支持する。
前記横動機構は、駆動ブロック39を図1において矢印A方向へ引き寄せスライド操作するプル機構と、駆動ブロック39を該プル機構とは逆向きに押し戻しスライド操作するプッシュ機構とで構成されている。
前記プル機構は、縦スライド体41と駆動ブロック39とを連動可能に連結する屈曲配置可能な伝動ベルト(伝動体)45と、伝動ベルト45の中途部を直交状に変向案内する変向ローラー(回転変向体)46とを含む。伝動ベルト45の一端は、縦スライド体41の駆動ピース43と対向する側面にインサート固定してあり、ベルト他端は駆動ブロック39の上面にインサート固定してある。伝動ベルト45は、ウレタンゴム製のベルトからなり、その内部にポリイミド繊維からなる芯材が埋設してある。ゴム製のベルト以外に、金属製のベルトで伝動ベルト45を形成することができる。
変向ローラー46は、カバー22と一体に成形したローラーブラケット47で遊転自在に軸支してあり、伝動ベルト45を直交状に変向案内する。伝動ベルト45は、縦スライド体41が下降移動する際の動力、つまり引っ張り力を駆動ブロック39に伝えて振動子18を矢印A側へ移動させる。
前記プッシュ機構は、縦スライド体41に同行して上下動する前記駆動カム43と、この駆動カム43の上昇動作を受けて先の矢印Aとは逆向きにスライド変位する受動カム(受動ピース)49と、両カム43・49の接合面にそれぞれ形成した動作変換用のカム面50・51とで構成する。
図7において受動カム49は、振動子18と一体に形成してあり、その上下面が上下一対のガイド溝(横ガイド)53で左右スライドのみ自在に移行案内される。ガイド溝53はローラーブラケット47に形成してある。
振動子18には、図4に示すごとくセンター刃13を駆動するための駆動軸55と、きわぞり刃13を往復駆動するための駆動溝56とを設けてあり、駆動軸55の突出基端部に前記駆動ブロック39が外嵌固定されている。駆動軸55は、振動子18の上面に突設されており、センター刃13の可動内刃12aと係合連結してある。駆動溝56は、振動子18の背面側に設けられており、その往復動力を図8に示す揺動レバー57できわぞり刃13に伝動する。図3においてきわぞり刃13は、バリカン刃状の固定刃13aおよび可動刃13bと、揺動レバー57の動力を受け継ぐ受動片13cなどを備えている。
図8に示すように揺動レバー57は、その上下中途部の軸58がモーターホルダー19で左右揺動可能に軸支されており、該レバー57の上端に駆動溝56と係合する爪59を有し、該レバー57の下端に駆動溝60を備えている。図3に示すように、きわぞり刃13の全体をスライドノブ14で押し上げ操作すると、受動片13cが、駆動溝60と係合して振動子18の往復動力を可動刃13bに伝える。
上記構成の起振構造によれば、縦スライド体41の下降動作を伝動ベルト45で駆動ブロック39に伝えて駆動ブロック39を左方に移動させる。あるいは、縦スライド体41の上昇動作を駆動カム43と受動カム49とを介して振動子18に伝えて、駆動ブロック39を右方に移動できる。
つまり、横動機構がプル機構とプッシュ機構とで確動機構として構成されているので、従来のこの種の動作変換機構に比べて動力損を軽減しながら、振動子18および駆動ブロック39を円滑に往復駆動できる。縦スライド体41および駆動ブロック39は、それぞれ直線往復スライドするだけであるので、周辺部に余分な動作スペースを確保する必要がなく、起振機構の周辺部における部品の集約配置が可能となるので、その分だけヘッドユニットのコンパクト化を図れる。
ヘッドユニット2の全体は、本体ケース1で前後、左右、上下の各方向を含む全方位方向へ浮動可能に支持されている。そのために、図3に示すごとくモーターホルダー19の下面に、上下面が開口する筒状の浮動フレーム65を固定し、浮動フレーム32の前後左右に突設した浮動ピン66を、内フレーム67に設けた縦方向の溝68で案内支持し、内フレーム67と浮動フレーム65との間に圧縮コイル形のフロートばね69を配置している。
ヘッドユニット2のフロート動作を阻害することなく、電装品ユニット3を防水するために、モーターホルダー19の下面と、本体ケース1の内面との間は、ケースパッキン70で水密状に封止しておく。
図9は本発明のプッシュ機構に関する別実施例を示す。そこでは、遊転自在な駆動ローラー72を駆動ピース43に設けておき、縦スライド体41が上昇移動するとき、駆動ローラー72で受動ピース49のカム面51を押し戻し操作できるようにした。このように、駆動ピース43と受動ピース49とは、そのいずれか一方にカム面51(またはカム面50)を設けてあれば足りる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例においても同じ扱いとする。
図10は本発明のプル機構に関する別実施例を示す。そこでは、屈曲可能な伝動ベルト45の一端を駆動ブロック39に固定し、他端を縦スライド体41の下端に固定して、駆動ブロック39を引き寄せ操作できるようにした。伝動ベルト45の中途部は3個の変向ローラー46で変向案内して、縦スライド体41の下端において伝動ベルト45の下端を縦スライド体41に向かって反転できるようにした。駆動カム43と受動カム49とに形成するカム面50・51の傾きは、先の実施例における傾きとは逆向きにした。
(その他の実施例) 上記の実施例では、ベルトを伝動体45としたが、タイミングベルト、ワイヤー、チェーンなど屈曲配置可能な伝動要素を伝動体として適用することができる。その場合の回転変向体46としては、プーリー、ワイヤーガイド用の周回溝を備えたローラー、スポロケットホィールなどを適用できる。駆動ブロック39は振動子18と一体に形成することができ、あるいは受動ピース49と駆動ブロック39とを一体に形成して、振動子18に連結してもよい。駆動ブロック39に駆動軸55を設ける場合には、振動子18を省略して、駆動ブロック39で往復動刃を直接駆動することができる。また、振動子18の弾性腕18bを省略して、その本体部18aをヘッドユニット2内に設けたガイド体で左右スライドのみ自在に案内支持することができる。
往復駆動式の切断刃(メイン刃)を備えている電気かみそりそりにおいては、本発明における起振構造によって切断刃の内刃を復動駆動することができる。駆動ピース43と受動ピース49とのいずれか一方にのみカム面50・51を設ける場合には、カム面50(または51)を突弧状、あるいは凹弧状の湾曲面で形成することができる。偏心駆動体40としては、偏心カム以外にクランクアームや、偏心位置に駆動ピンが突設してある駆動円板などを適用できる。
図11は本発明を電気バリカンに適用した実施例を示す。そこでは、本体ケース1の一端に配置したバリカン刃(往復動刃)75を本発明の起振構造で駆動する。そのバリカン刃75は、固定刃76と、起振構造で駆動される可動刃77とからなり、振動子18の駆動軸55で可動刃77を往復駆動する。
図12は、電気バリカンあるいはまゆ毛そりを想定した本発明の切断装置であって、バリカン刃(往復動刃)80は、グリップを兼ねる本体ケース1の一側面に配置してある。バリカン刃80は、固定刃82と、起振構造で駆動される可動刃83とからなり、振動子18の駆動軸55で可動刃83を往復駆動する。図11および図12の各実施例から理解できるように、本発明の切断装置においては、モーター17の回転中心軸線と往復動刃の往復方向とは平行ないしはほぼ平行な関係にあり、本発明での左右方向とは往復動刃の駆動方向に一致し、上下方向とは往復動刃の駆動方向と直交しあるいはほぼ直交する方向と言うことができる。
起振構造を示す縦断正面図 電気かみそりの正面図 電気かみそり上半部の縦断側面図 動力伝動機構の概略を示す縦断正面図 遊星歯車機構の横断平面図 縦動機構を示す縦断側面図 横動機構を示す縦断側面図 きわぞり刃の駆動構造を示す縦断側面図 プッシュ機構の別実施例を示す断面図 プル機構の別実施例を示す概略正面図 本発明を電気バリカンに適用したの別実施例を示す概略正面図 本発明の切断装置の更に異なる別実施例を示す概略正面図
符号の説明
12 センター刃
13 きわぞり刃
17 モーター
39 駆動ブロック
40 偏心カム
43 駆動カム
45 伝動ベルト
46 変向ローラー
49 受動カム
50 駆動カムのカム面
51 受動カムのカム面
53 ガイド溝

Claims (6)

  1. 横置き配置されたモーター(17)の回転動力を起振構造で左右方向の往復動力に変換して、往復動刃(12・13)を駆動する切断装置であって、
    前記起振構造が、モーター(17)の回転動力を上下方向の直線往復動力に変換する縦動機構と、この縦動機構の上下動力を左右方向の直線往復動力に変換する横動機構と、この横動機構と往復動刃(10・13)との間に配置されて、左右方向の直線往復動力を中継する駆動ブロック(39)とを含み、
    前記横動機構が、駆動ブロック(39)を一方向へ引き寄せスライド操作するプル機構と、駆動ブロック(39)を前記プル機構とは逆向きに押し戻しスライド操作するプッシュ機構とで構成されており、
    前記プル機構が、前記縦動機構と駆動ブロック(39)とを連動可能に連結する屈曲配置可能な伝動体(45)と、この伝動体(45)の中途部を変向案内する回転変向体(46)とを含み、
    前記プッシュ機構が、前記縦動機構の上下動作に連動して上下動する駆動ピース(43)と、この駆動ピース(43)の上昇動作を受けて駆動ブロック(39)側へスライド変位する受動ピース(49)とを含み、
    駆動ピース(43)と受動ピース(49)との少なくともいずれか一方に、動作変換用のカム面(50・51)が形成されている切断装置。
  2. 駆動ブロック(39)と往復動刃(12・13)とが、振動子(18)を介して連動可能に連結されており、
    前記縦動機構が、モーター(17)の出力軸(20)に固定される偏心駆動体(40)と、この偏心駆動体(40)で上下に往復駆動される縦スライド体(41)とで構成されており、
    前記プッシュ機構の駆動ピース(43)が、縦スライド体(41)と一体に形成されており、
    駆動ブロック(39)および受動ピース(49)が、振動子(18)と一体化している請求項1記載の切断装置。
  3. 縦スライド体(41)が、縦ガイド(42)で上下スライドのみ可能に移行案内されており、
    受動ピース(49)が、横ガイド(53)で左右スライドのみ可能に移行案内されている請求項2記載の切断装置。
  4. 伝動体(45)が伝動ベルトであって、伝動ベルト(45)の一端が、縦スライド体(41)に、他端が駆動ブロック(39)にそれぞれインサート固定されている請求項1記載の切断装置。
  5. 伝動ベルト(45)の一端が、縦スライド体(41)の上端に、他端が駆動ブロック(39)にそれぞれインサート固定されている請求項4記載の切断装置。
  6. 伝動体(45)が屈曲可能な伝動ベルトであって、伝動ベルト(45)の一端が、駆動ブロック(39)に固定され、他端が縦スライド体(41)の下端に固定されており、
    伝動ベルト(45)の中途部が、複数個の変向ローラー(46)で変向案内されている請求項1記載の切断装置。
JP2004063239A 2004-03-05 2004-03-05 切断装置 Expired - Fee Related JP4573261B2 (ja)

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