JP4010548B2 - ロータリー式の電気かみそり - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリー型の内刃を備えている電気かみそりに関し、内刃ユニットの着脱構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】
ロータリー式の電気かみそりにおいて、内刃ユニットをかみそりヘッドの基台に対して着脱式にすることは公知である(特許文献1)。そこでは前後一対の内刃と内刃ホルダーとで内刃ユニットを構成しており、内刃ホルダーを基台に対して上方から圧嵌装着することにより、内刃ユニットを基台に固定できる。別の電気かみそりでは、内刃ユニットを内刃の回転中心軸に沿って着脱できる形式を採っている(特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−38352号公報(段落番号0023、図1)
【特許文献2】
特開平8−38750号公報(段落番号0026、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1においては、内刃ユニットを基台に対して上方から圧嵌する装着構造を採るが、内刃ユニットと外刃ホルダーの基台に対する着脱方向とが同じであるため、外刃ホルダーを基台から取り外す際に、内刃ユニットまでもが基台から分離してしまうおそれがある。内刃ユニットを基台に装着した状態においては、前後の内刃ギヤが終段ギヤに対して同時に噛み合うが、内刃ホルダーの仕上がり寸法のばらつきによっては、前後の内刃ギヤを終段ギヤに対して均等に噛み合わせることが難しくなる。
【0005】
前後の内刃ギヤは終段ギヤから上下逆向きの回転力を受けるが、上向きの回転力を受ける側の内刃ギヤと終段ギヤとの噛み合いが浅くなり、騒音を発生しやすい。基台の内部空間が、内刃ユニットおよび外刃ホルダーをそれぞれ係合固定するための係合構造で占められるので、基台内の両係合構造を避けて往復動力伝動系を設置することができず、従って前後一対の内刃間にセンター刃を配置した電気かみそりを構成できない制約がある。
【0006】
特許文献2では、内刃ユニットを内刃の回転中心軸に沿って着脱するので、内刃ユニットの交換や内刃の清掃が簡便に行える。しかし、内刃の両端の回転軸は、互いに連結される2個の独立部品で支持するので、内刃の回転中心がずれやすい。
【0007】
本発明の目的は、内刃ユニットをかみそり本体の前後方向から内刃支持枠に着脱でき、外刃ホルダーの着脱時に内刃ユニットが内刃支持枠から分離するのを確実に阻止できる電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、前後の内刃ギヤを終段ギヤに対して適正に噛み合う状態で内刃ユニットを内刃支持枠に装着でき、従って、終段ギヤと内刃ギヤとの間の動力伝動効率を向上できる電気かみそりを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のロータリー式の電気かみそりでは、図1に示すように、内刃ユニット58が、かみそりヘッド2を構成する内刃支持枠57に対して着脱自在に装着され、外刃ホルダー12が内刃支持枠57に対して上下方向に着脱される。内刃ユニット58は、内刃フレーム85と、両側の内刃軸86が内刃フレーム85で回転自在に軸支される内刃15と、片方の内刃軸86に固定される内刃ギヤ87とを含む。内刃支持枠57側には内刃ギヤ87と噛み合う終段ギヤ39が設けられており、内刃ユニット58を内刃支持枠57に前後方向へ差し込み係合して、内刃ユニット58が内刃支持枠57に係合装着してある。
【0009】
内刃支持枠57の上面左右には、内刃フレーム85を前後方向に差し込み係合するための装着部77が形成されており、内刃フレーム85の下部両側に、装着部77と係合する係合部88が形成されている。
【0010】
内刃支持枠57の内部には、装着部77に係合した係合部88を分離不能に係合捕捉するロック機構が設けられている。このロック機構は、内刃支持枠57でロック姿勢とアンロック姿勢とに変位可能に支持されるロックアーム91と、ロックアーム91をロック姿勢に移動付勢するロックばね92とを含み、ロックアーム91の突端に、内刃フレーム85を係合捕捉する係合爪94が形成されている。
【0011】
前後一対の内刃ユニット58は、内刃支持枠57に対して前後面のそれぞれから係合装着することができる。
【0012】
前後一対の内刃15間に配置した往復動刃17を駆動する往復動力伝動系は、内刃支持枠57に設けられている。
【0013】
【発明の作用効果】
本発明では、内刃フレーム85、内刃15、および片方の内刃軸86に固定される内刃ギヤ87などで内刃ユニット58を構成して、内刃15の位置および支持姿勢の精度を高度化した。そのうえで、内刃ユニット58を内刃支持枠57に対して前後方向に係合装着して、内刃ユニット58の装着方向を外刃ホルダー12の着脱方向(上下方向)と交差させるようにした。これにより、外刃ホルダー12の着脱時に、内刃ユニット58に対して上下方向の外力が加わったとしても、内刃ユニット58が動くことはない。従って、内刃ユニット58が外刃ホルダー12とともに内刃支持枠57から分離するのを確実に阻止できる。内刃ユニット58は前後方向に着脱するので、内刃ユニットを上下方向に着脱する場合に比べて、内刃ギヤ87の高さを厳密に規定できる。従って、終段ギヤ39と内刃ギヤ87との軸間距離のばらつきを小さくして、両ギヤ39・87の噛み合いを適正化し、動力伝動効率を向上できる。
【0014】
内刃支持枠57の上面左右に設けた装着部77に、内刃フレーム85の下部両側に設けた係合部88を差し込み係合して、内刃フレーム85の両側端を位置決めした状態で内刃ユニット58を内刃支持枠57に固定するので、例えば内刃フレーム85の中央1箇所のみが内刃支持枠57に係合してある場合に比べて、内刃15の位置および支持姿勢の精度がさらに向上し、落下などによって内刃フレーム85に外力が作用する場合にも、外力に対してより強固に対抗できる。
【0015】
内刃支持枠57の内部に、ロックアーム91とロックばね92とを配置し、内刃フレーム85の係合部88を装着部77に係合した状態において、ロックアーム91の突端に設けた係合爪94で内刃フレーム85を係合捕捉できるようにした装着構造によれば、内刃ユニット58を単に装着部77に差し込み装着するだけの簡単な操作で、内刃フレーム85をロック固定し、内刃ギヤ87を終段ギヤ39に対して適正に位置決めできる。従って、例えば係合部88を装着部77に係合した後、内刃ユニット58をビスで内刃支持枠57の締結固定する場合に比べて、内刃ユニット58の取り付けが迅速にしかも簡便に行える。
【0016】
前後一対の内刃ユニット58を、内刃支持枠57に対して前後面のそれぞれから対向する向きに係合する装着形態を採ると、前後の内刃ギヤ87を終段ギヤ39に対して均等に噛み合わせることができ、終段ギヤ39と内刃ギヤ87との間の動力伝動効率が向上する。前後の内刃ギヤ87は終段ギヤ39から上下逆向きの回転力を受けるが、それぞれ内刃フレーム85が内刃支持枠57に上下動不能に固定してあるので、上向きの回転力を受ける側の内刃ギヤ87と終段ギヤ39との噛み合いが浅くなるのを解消できる。前後の内刃ユニット58を、個別に交換することができるので、片方の内刃15の切刃が破損したような場合には、破損した側の内刃ユニット58のみを交換すればよく、内刃交換を経済的に行える利点がある。
【0017】
前後一対の内刃15間に往復動刃17を設け、往復動刃17を駆動する往復動力伝動系が内刃支持枠57に設けられていると、機能が異なる電気かみそりを多種類用意してシリーズ商品化できるので、商品展開を容易に行える点で有利である。
【0018】
【実施例】
図1ないし図12は本発明に係るロータリー式電気かみそりの実施例を示す。図2ないし図4において電気かみそりは、本体ケース1とその上部に設けたかみそりヘッド2と、本体ケース1に収容される電装品ユニット3などからなる。
【0019】
本体ケース1の前面には、モーター起動用のスイッチボタン5、そのロックボタン6、および運転モードを切り換えるセレクトボタン7などの切り換え操作具と、表示具とを設けてある。
【0020】
表示具は、セレクトボタン7の上側に設けた充電灯8と、電池残量表示灯9と、ケース上部に設けられて運転モードに応じて色が変化する逆U字状のモード表示灯10と、ひげセンサーのオンオフに連動して点灯するセンサー灯11の4種である。符号12は外刃ホルダーである。
【0021】
図3において本体ケース1の背面側には、きわぞり刃(往復動刃)13と、きわぞり刃13を駆動位置へ押し上げ操作するスライドノブ14とが配設されている。かみそりヘッド2には、横軸まわりに回転する前後一対ずつの内刃15および外刃16と、一対の内刃15の間に配置されるセンター刃(往復動刃)17と、これらを駆動する駆動機構などを配置してある。このようにかみそりヘッド2に、メイン刃として前後一対ずつの内刃15および外刃16を設けることにより、シングルタイプのメイン刃構造に比べ早剃り性能を向上させることができる。
【0022】
かみそりヘッド2の左右には、かみそりヘッド2を前後揺動不能にロック固定するためのロックノブ18と、外刃ホルダー12をロック解除操作する左右一対の解除ボタン19などを設けてある。
【0023】
図4において電装品ユニット3は、内フレーム25と、内フレーム25の前面に装着される回路基板26と、回路基板26の背面側に配置される左右一対の2次電池27と、回路基板26に組み付けられる電源スイッチ、および各種の表示用LED等で構成してある。
【0024】
電装品ユニット3を本体ケース1内に装着した後、開口下面を塞ぐ底ケース21と内フレーム25とをビスで締結することにより、本体ケース1と、電装品ユニット3と、底ケース21との3者は分離不能に一体化できる。この組み立て状態において、電装品ユニット3を含むケース内空間は、ケースパッキン28で防水される(図6参照)。かみそりヘッド2は、その下面に固定した浮動フレーム29を介して内フレーム25に装着され、前後左右、および上下の全方位へフロート自在に支持される。
【0025】
図2においてかみそりヘッド2には、モーター31と、遊星歯車機構からなる減速機構32をユニット化した動力モジュールと、減速機構32で減速したモーター動力を内刃15に伝える巻掛伝動機構33と、モーター動力を左右方向の往復動力に変換してきわぞり刃13、およびセンター刃17に伝える動力系などが設けてある。
【0026】
図6において巻掛伝動機構33は、減速機構の出力軸34に固定される原動プーリー35と、終段軸36に固定される従動プーリー37と、両プーリ−35・36に巻掛け装着される無端ベルト38とを含み、終段軸36に設けた終段ギヤ39で、前後の内刃15が同時に回転駆動される。
【0027】
モーター31の回転動力を左右方向の往復動作に変換するための起振構造を有する。図7において起振構造は、動力モジュールの側面に固定されるガイド板40と、モーター31の出力軸に固定される駆動カム41と、駆動カム41で上下に往復駆動される受動ピース42と、受動ピース42の上下動作を左右動作に直接変換する逆L字状の伝動ベルト43と、伝動ベルト43の左右動作を受け継ぐスライド片44とを含む。伝動ベルト43は、ポリイミド繊維で強化されたポリウレタン製のタイミングベルトからなり、その屈曲部の内外が変向ギヤ45と遊転ローラー46とで変向案内される。
【0028】
図8においてスライド片44に伝動された往復動力は、その上面中央に突設した駆動ピン47と振動子48とからなる往復動力伝動系を介してセンター刃17に伝動され、同時にスライド片44の後面に設けた駆動アーム49を介してきわぞり刃13に伝動される。
【0029】
センター刃17は、外刃ホルダー12に固定される断面逆U字状の固定外刃51と、固定外刃51の内面に配置される可動内刃52とで構成してあり、振動子48の駆動軸49で可動内刃52を左右に往復駆動することにより、主として長毛やくせ毛を切断する。
【0030】
図5においてかみそりヘッド2は、動力モジュールの上面に装着固定されるヘッドフレーム55と、ヘッドフレーム55に前後揺動可能に支持される揺動枠56、および内刃支持枠57と、内刃支持枠57に対して前後面からそれぞれ着脱可能に装着される内刃ユニット58と、内刃支持枠57に着脱自在に装着される外刃ホルダー12と、内刃支持枠57の内部に収容される振動子48などで構成されている。ヘッドフレーム55、揺動枠56、および内刃支持枠57は、それぞれプラスチック成形品からなる。
【0031】
ヘッドフレーム55は、下向きに開口するケース部60と、ケース部60の上面両側に立設した側壁61とを備えており、左右の側壁61で揺動枠56を前後揺動可能に軸支する。そのために、ケース部60の上面壁は揺動枠56の揺動軌跡に沿って下凹み円弧状に形成されている。
【0032】
四角枠状に形成される揺動枠56の上面左右には、上端に揺動ボス62を備えた揺動腕63が立設されており、先の側壁61で揺動ボスを前後揺動自在に軸支する。これにより、ヘッドフレーム55を除く、揺動枠56および内刃支持枠57などの各部材が前後方向に揺動できる。しかし、ロックノブ18を押し下げると揺動できない状態になる。揺動ボス62に、終段軸36と終段ギヤ39とが組み込まれる(図6参照)。振動子48の左右両端の取付部は揺動枠56に固定してある。
【0033】
内刃支持枠57は、下向きに開口する角箱状のカバー部75と、カバー部75の上面左右に突設されたトンネル断面状のアーチ部76とを一体に備えており、揺動枠56に上面側から係合装着されてヘッドフレーム55の上面を側壁61ごとカバーする。
【0034】
カバー部75の上面4箇所には、内刃ユニット58を前側あるいは後側から係合装着するための装着部77を形成してある。図1および図9において装着部77は、アーチ部76と対向する前後方向の水平のレール78と、レール下面の連結凹部79とからなる。レール78の端部に臨むカバー部75の上壁には、後述する係合爪94を出没させるための爪開口80(図12参照)が形成されている。前後に隣接する連結凹部79は、それぞれ独立して区画してあり、その内奥端で内刃ユニット58の差し込み限界を規定している。
【0035】
内刃支持枠57を揺動枠56に装着することにより、振動子48の駆動軸68のみがカバー部75の開口上面から上方へ突出するが、この開口と駆動軸68との間はパッキン69で封止する。内刃支持枠57のアーチ部76の外側壁には、ロックノブ18と解除ボタン19とが組み込まれる。
【0036】
図1、図9、図10において、内刃ユニット58は、左右に長いH字状の内刃フレーム85と、内刃フレーム85で軸支される内刃15と、内刃15の両側端に突設される内刃軸86と、片方の内刃軸86に固定した内刃ギヤ87とからなる。内刃フレーム85の左右の脚下部には、先のレール78と係合する係合溝(係合部)88が左右対向状に設けてある。係合溝88より下側の溝壁89が、レール78の下方の連結凹部79に嵌合する。前後の内刃ユニット58は、図9に示す矢印の方向(前後方向)へ差し込み装填することにより内刃支持枠57に装着できる。また、内刃ユニット58を内刃支持枠57から取り外す場合には、前後の内刃ユニット58を矢印とは逆向きに抜き出す。
【0037】
内刃15は、円柱状のプラスチック製ホルダーの周面に、一群の金属切刃をスパイラル状に埋設固定して構成する。内刃軸76は内刃フレーム75に固定した金属製のブッシュ(図示していない)で回転自在に軸支されている。
【0038】
内刃支持枠57の前側及び後側から係合装着した内刃ユニット58のそれぞれを前後移動不能に係合捕捉するためのロック機構を有する。このロック機構は、内刃支持枠57の内部に設けられており、図12に示すごとく前後に長いロックアーム91と、ロックアーム91を押し上げ付勢する圧縮コイル形のロックばね92とからなる。
【0039】
ロックアーム91の前後端には、内刃フレーム85のロック面93を係合捕捉する係合爪94が上向きに突設されており、アームの前後中央にロックばね92を受け入れるボス95が形成されている。ロックアーム91は、アーム上面がカバー部75の上壁内面に当たる状態で内刃支持枠57に組み付けられて、係合爪94が爪開口80から突出している。ロックアーム91の全体が同時に上下変位することにより、あるいはロックアーム91の前後いずれか一方が上下に傾動変位することにより、係合爪94をロック姿勢とアンロック姿勢とに切り換えることができる。
【0040】
内刃ユニット58を装着部77に差し込み装着した状態においては、図11に示すように、左右一対ずつの係合溝88とレール78、および溝壁89と連結凹部79とが互いに係合している。さらに、ロックアーム91の係合爪94がロック面93と係合して、内刃フレーム85を前後移動不能に拘束している。つまり、前後の内刃ユニット58は、それぞれ前後、左右、上下の全方位へ移動不能に保持固定されており、この装着状態において前後の内刃ギヤ87は、図12に示すようにそれぞれ終段ギヤ39の上半周面において終段ギヤ39と噛み合っている。終段ギヤ39と内刃ギヤ87との間では、回転動力が僅かに増速される。上記のように、アーム部分と係合爪94を一体化した1個のロックアーム91で前後の内刃ユニット58を同時に係合補足すると、ロック機構の構成部品点数を最小限化し、その分だけ製造コストを削減できる。
【0041】
内刃15の交換のために、内刃ユニット58は内刃支持枠57から抜き外すことができる。その場合には、先の係合爪94をロックばね92の付勢力に抗して押し下げながら、内刃フレーム85を差し込み方向と逆に抜き出し操作することにより、内刃ユニット58の全体を内刃支持枠57から分離できる。
【0042】
図1において外刃ホルダー12は、前後一対の外刃16およびセンター刃17を支持する内ケース12bと、内ケース12bを支持する外ケース12aとに分けて構成してある。内ケース12bを外ケース12aに対して下面側から係合装着することにより、両ケース12a・12bが一体化されている。外刃ホルダー12をかみそりヘッド2に装着した状態においては、内外の両ケース12a・12bが、内刃支持枠57の前後面を覆い隠してしまう。外刃16は逆U字状に湾曲保持した金属薄板からなり、その板面には一群の刃孔が網目状に形成されている。
【0043】
内刃15の交換や清掃を行う場合には、かみそりヘッド2の左右に設けた解除ボタン19を操作して、外刃ホルダー12を内刃支持枠57から取り外す。詳しくは、解除ボタン19を押し込み操作すると、解除ボタン19と一体に形成してある係合爪102(図9参照)が、内刃支持枠57の周壁内方へ沈み込み、外刃ホルダー12の側壁内面に形成した係合凹部101との係合状態を解除するので、外刃ホルダー12を上方に向けて取り外すことができる。
【0044】
図13ないし図14に、内刃ユニット58を内刃支持枠57から取り外す際に使用する分離治具を示す。分離治具は、内刃ユニット58に上面側から外嵌するカバー部105と、カバー部105の下端一側から前後向きに突設される摘み部106とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。カバー部105を内刃ユニット58に外嵌した後、ロック機構の係合爪94を押し下げながら摘み部106を手前側へ引張ることにより、内刃15の歯面に指先が触るのを避けて、内刃ユニット58を安全に取り外すことができる。カバー部105を内刃ユニット58に外嵌した状態においては、カバー部105内面の爪で内刃フレーム85の横枠下面を支え保持するので、内刃ユニット58が自重で落下することはない。
【0045】
図14に示すようにカバー部105の壁外面には、左右一対の規制片107が突設してある。これらの規制片107は、内刃ユニット58を内刃支持枠57に装着する際に、分離治具の左右位置を内刃支持枠57に対して位置決めするために設けてあり、内刃支持枠57の上面に膨出した左右の対向壁108に規制片107を宛がった状態で分離治具を差し込み操作することにより、内刃ユニット58の係合溝88を、内刃支持枠57の装着部77に適正に差し込み係合できる。
【0046】
上記の実施例以外に、ロック機構を省略して、内刃ユニット58をビスで内刃支持枠に固定することができる。装着部77は溝状に形成し、係合部88を先の溝に係合するレール状に形成してもよい。外刃ホルダー12の内刃支持枠57対する着脱形態としては、外刃ホルダー12が軸回りに揺動して装着姿勢と開放姿勢とに変位する形態を採ることができる。この発明は、かみそりヘッド2に1個の内刃ユニット58を備えている電気かみそりにも適用できる。ロック機構は前後の内刃ユニット58に対応して個別に設けることができる。例えば、前後一対ずつのロックアーム91で内刃フレーム85をロック固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一方の内刃ユニットを分離した状態でのかみそりヘッドの縦断側面図
【図2】電気かみそりの正面図
【図3】電気かみそりの側面図
【図4】電気かみそりの分解正面図
【図5】かみそりヘッドの分解正面図
【図6】かみそりヘッドの縦断正面図
【図7】かみそりヘッドの中央縦断正面図
【図8】かみそりヘッドの縦断正面図
【図9】かみそりヘッドの分解斜視図
【図10】かみそりヘッドの分解正面図
【図11】内刃ユニットの装着状態を示す正面図
【図12】内刃ユニットの装着状態を示す縦断側面図
【図13】内刃ユニットの着脱時に使用される分離治具の斜視図
【図14】分離治具の使用状態を示す斜視図
【符号の説明】
2 かみそりヘッド
15 内刃
39 終段ギヤ
57 内刃支持枠
58 内刃ユニット
77 装着部
78 レール
79 連続凹部
85 内刃フレーム
86 内刃軸
87 内刃ギヤ
88 係合部
91 ロックアーム
92 ロックばね
94 係合爪

Claims (2)

  1. 外刃ホルダー(12)が、かみそりヘッド(2)を構成する内刃支持枠(57)に対して上下方向に着脱されるロータリー式の電気かみそりであって、
    内刃支持枠(57)に対して前後面のそれぞれから前後方向へ着脱自在に差し込み係合装着される前後一対の内刃ユニット(58)を備え、
    内刃ユニット(58)は、内刃フレーム(85)と、左右両側端に突設される内刃軸(86)が内刃フレーム(85)で回転自在に軸支される内刃(15)と、片方の内刃軸(86)に固定される内刃ギヤ(87)とを含み、
    内刃支持枠(57)側には、各内刃ユニット(58)の内刃ギヤ(87)と噛み合う終段ギヤ(39)が設けられており、
    内刃支持枠(57)の上面左右に、各内刃ユニット(58)を前側あるいは後側から係合装着するための装着部(77)が形成されており、
    各内刃ユニット(58)の内刃フレーム(85)の下部の左右両側に、内刃支持枠(57)の各装着部(77)とそれぞれ係合する係合部(88)が形成されており、
    内刃支持枠(57)の内部に、内刃支持枠(57)の各装着部(77)に係合した各内刃ユニット(58)の各係合部(88)をそれぞれ分離不能に係合捕捉するロック機構が設けられており、
    ロック機構は、内刃支持枠(57)でロック姿勢とアンロック姿勢とに変位可能に支持されるロックアーム(91)と、ロックアーム(91)をロック姿勢に移動付勢するロックばね(92)とを含み、
    ロックアーム(91)の前後に、各内刃ユニット(58)の内刃フレーム(85)を係合捕捉する係合爪(94)が形成されていることを特徴とするロータリー式の電気かみそり。
  2. 前後一対の内刃(15)間に配置した往復動刃(17)を駆動する往復動力伝動系が、内刃支持枠(57)に設けられている請求項1記載のロータリー式の電気かみそり
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