JP4178468B2 - 住宅の制振装置 - Google Patents

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Description

本発明は住宅の制振装置に関する。さらに詳しくは、固有振動数の調整が自動的になされる住宅の制振装置に関する。
近年、住宅などの耐震性の向上を図る観点から住宅などの天井裏に制振装置が設けられるようになってきている。
かかる制振装置としては、図6に示すように、鋼材ブロックaを収納ボックスbに収納・保持し、その収納ボックスbを平行板バネcにより支持し、地震時や交通振動時などにそれを共振させて住宅の振動を抑制するようにしてなる形式の制振装置A’が知られている。
この制振装置A’の効果を最大限に利用するためには、その固有周期つまり固有振動数を住宅などの固有周期つまり固有振動数に一致させる必要がある。そのため、据付現場において制振装置A’の固有周期つまり固有振動数の調整がなされている。あるいは、固有周期つまり固有振動数を少しずつずらした複数の制振装置A’、A’…を住宅などの天井裏に設けることがなされている。
しかしながら、制振装置A’の固有周期は一定であり、また住宅の固有周期固有振動数も住宅ごとに異なるため、据付けのたびに制振装置A’の固有周期の調整作業が発生し、施工が煩雑となっているという問題がある。また、それに伴って、施工期間の長期化およびコストの増大を招来しているという問題もある。なお、固有周期固有振動数を少しずつずらした複数の制振装置A’、A’…を住宅などの天井裏に設ける場合には、装置コストおよび据付けコストの増大という別の問題も発生する。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、据付現場で固有周期の調整を必要としない住宅の制振装置を提供することを目的としている。
本発明の住宅の制振装置は、平行板バネによる水平振動が可能なように保持された質量ブロックを備えてなる住宅の制振装置であって、前記平行板バネの板バネの一端が固定されて支持され、他端が一対のローラにより挾持されて摺動可能とされ、前記ローラの支持軸が板バネの長手方向に摺動可能とされてなることを特徴とする。
本発明の住宅の制振装置においては、ローラの支持軸がバネの付勢力により初期位置に復帰するようにされてなるのが好ましい。
本発明の住宅の制振装置よれば、据付け時の固有振動数の調整が不要となり、作業能率の向上、工期の短縮およびコストの低減が図られるという優れた効果が得られる。また、本発明の住宅の制振装置よれば、制振装置の固有振動数の調整が自動的になされるので、最大限の制振効果が常に発揮されるという優れた効果が得られる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
実施形態1
本発明の実施形態1に係る制振装置を図1に概略図で示す。
装置Aは、図1に示すように、直方体状とされた質量ブロック1と、その質量ブロック1を例えばボルト・ナット留めにて収納・保持している直方体状とされた収納ボックス2と、収納ボックス2を例えばボルト・ナット留めにて支持している平行板バネ3とを主要構成要素として備え、平行板バネ3の各板バネ4の両端部が対向する天井梁B,Bに載架・支持されてなるものとされる。
質量ブロック1は、図2に示すように、所要数の長方形状鋼板10を積層してなるものとされる。なお、図示はされていないが、長方形状鋼板10には、長方形状鋼板10を収納ボックス2に固定するためのボルトを挿通するための孔が適宜設けられている。
収納ボックス2は上面が開放されてなるボックスとされ、明瞭には図示はされていないが、底面には質量ブロック1を固定するボルトを挿通するための孔が設けられ、また両側面には平行板バネ3の各板バネ4,4を固定するボルトを挿通するための孔がそれぞれ一対対向させて設けられている。
平行板バネ3は、装置Aの固有振動数が設置が想定される住宅の固有振動数をカバーできるようそのバネ定数、つまりその長さが設定される。また、各板バネ4の一端部には板バネ4を天井梁Bに固定・支持する(つまりスライド不自在に支持する)ためのの固定・支持部材5が装着され、他端部には板バネ4を天井梁Bに摺動・支持する(つまりスライド自在に支持する)ための摺動・支持部材6が装着されている。
固定・支持部材5は、図1に示すように、一対のアングルを一方がL字状となるように、他方が逆L字状となるようにして取り付けてなるものとされる。
摺動・支持部材6は、図1に示すように、ベースプレート61に間隔を板バネ4がスライド可能に調整して垂設された一対のローラ62,62を備えてなるものとされる。
次に、図3を参照しながら、かかる構成とされている装置Aの動作について説明する。
(1)地震や交通振動などにより住宅が横揺れすると、それにつれて装置Aも振動する。つまり、質量ブロック1も横揺れする。
(2)質量ブロック1が横揺れすると、摺動・支持されている板バネ4の他端は引き出されて板バネ4の支点間距離が実質的に長くなる。
(3)支点間距離が実質的に長くなると、装置Aの固有周期は長い方に移動し、固有振動数は低い方に移動する。
(4)質量ブロック1の横揺れ状態で共振点に達すると、質量ブロック1が大きく揺れるところで、質量ブロック1に作用する慣性力と平行板バネ3の復元力が釣り合うようになる。つまり、装置Aの固有周期が自動的に調整される。
このように、この実施形態1によれば、地震時や交通振動時などに装置Aの固有周期つまり固有振動数が、自動的にそれが据付けられている住宅などの固有周期つまり固有振動数に一致するように調整されるので、事前に装置Aの固有周期を調整する必要がなくなり、施工性が向上して施工期間が短縮され、据付け費の低減が図られる。さらに、改造により住宅の固有周期が変わっても装置Aの固有周期を再調整する必要がない。
また、質量ブロック1の横揺れにつれて板バネ4の実質的な支点間距離が逐次変動するので、装置Aの固有周期も逐次変動する。そのため、装置Aの振動特性は、共振時に先鋭なピーク値が現れるものとはならず、なだらかなピーク値が現れるものとなる。その結果、装置Aを設けたことによる住宅側の副次振動のピークを押さえることができ、制振性能の向上も図ることができる。
実施形態2
本発明の実施形態2に係る装置A1の要部を図4および図5に示す。この実施形態2は実施形態1を改変してなるものであって、板バネ4の他端を摺動・支持している摺動・支持部材を、板バネ4の長手方向に摺動可能としてなるものである。なお、実施形態2のその余の構成は実施形態1と同様とされている。以下、実施形態2の特徴的部分について説明する。
摺動・支持部材7は、中空体とされたベースブロック71と、ベースブロック71の上面72に所定間隔を設けてスライド自在に対向させて植設された一対のローラ支持軸73,73と、前記ローラ支持軸73を板バネ4の他端側に付勢し初期位置に復帰させるコイルバネ74と、ローラ支持軸73に回転自在に装着されたローラ75とを含んでなるものとされる。なお、図中の符号76はコイルバネ74の基端を係止する係止部材を示す。
より具体的には、図4および図5に示すように、ベースブロック71の上面72には、板バネ4の長手方向に一致させて一対の長孔72a,72aがローラ支持軸73に対応させて形成され、この長孔72aに下部73aが段付きボルト73bに形成されたローラ支持軸73の下部73aがスライド自在に植設され、つまり下部73aに形成された段付きボルト73bがスライド自在にナット留めされる。また、このローラ支持軸73のベースブロック71の上面72から突出している下部73aには鍔73cが形成され、その上部にコイルバネ74の前端が接続され、上面72の後端(板バネ4の他端よりも後方に延伸されている)に設けられた係止部材76にコイルバネ74の基端が接続されている。
摺動・支持部材7がかかる構成とされていることにより、板バネ4の進退に伴いローラ支持軸73も図中の左右方向にスライドして支点間距離も自動的に調整される。
このように、実施形態2によれば、支点間距離も自動調整されるので、装置A1の固有周期つまり固有振動数の自動調整範囲が広くなる。そのため、同一の装置A1による適用できる住宅の範囲が広くなるという実施形態1では得られない効果も得られる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態2においては、コイルバネにダンパーを併用することもできる。
本発明の制振装置は、各種住宅に適用できる。
本発明の実施形態1に係る住宅の制振装置の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同(b)は側面断面図を示す。 同実施形態の質量ブロックの概略図である。 同制振装置の動作説明図である。 本発明の実施形態2に係る住宅の制振装置の摺動・支持部材の平面図である。 同側面断面図である。 従来の住宅の制振装置の概略図である。
符号の説明
1 質量ブロック
2 収納ボックス
3 平行板バネ
4 板バネ
5 固定・支持部材
6 摺動・支持部材
61 ベースプレート
62 ローラ
7 摺動・支持部材
71 ベースブロック
72 上面
72a 長孔
73 ローラ支持軸
74 コイルバネ
75 ローラ
76 係止部材
10 鋼板
A 制振装置
B 天井梁

Claims (2)

  1. 平行板バネによる水平振動が可能なように保持された質量ブロックを備えてなる住宅の制振装置であって、
    前記平行板バネの板バネの一端が固定されて支持され、他端が一対のローラにより挾持されて摺動可能とされ、
    前記ローラの支持軸が板バネの長手方向に摺動可能とされてなる
    ことを特徴とする住宅の制振装置。
  2. ローラの支持軸がバネの付勢力により初期位置に復帰するようにされてなることを特徴とする請求項記載の住宅の制振装置。
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