JP2008308911A - 斜材の支持装置 - Google Patents
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【解決手段】建家構造枠に固定されるアンカープレート7と、平面からなる押さえ面8Aおよびこの押さえ面8Aの両端でS字状または逆S字状に湾曲される湾曲部8Bを有して全体が略Ω字形状に形成され、両端部でアンカープレート7に固定される弓形金具8と、押さえ面8Aとアンカープレート7とによって密接挟持される摺動板10および粘弾性部材11からなる積層体9と、押さえ面8A或いは摺動板10から立ち上がり形成され、斜材の端部を取り付ける斜材取り付け片12と、を備える支持装置6とした。
【選択図】図1
Description
「第1実施形態」
図1ないし図3はそれぞれ第1実施形態に係る支持装置6の側面図、断面説明図、分解斜視図である。支持装置6は、建家構造枠1に固定されるアンカープレート7と、頂部に平面からなる押さえ面8Aを有するとともに、この押さえ面8Aの両端でS字状または逆S字状に湾曲される湾曲部8Bを有して全体が略Ω字形状に形成され、両端部でアンカープレート7に固定される弓形金具8と、弓形金具8の押さえ面8Aとアンカープレート7とによって密接挟持される摺動板10および粘弾性部材11からなる積層体9と、弓形金具8の押さえ面8A或いは摺動板10から立ち上がり形成され、斜材4の端部を取り付ける斜材取り付け片12と、を備える。
アンカープレート7は、帯板状の鋼板、樹脂塗装鋼板などからなり、縦材2や横材3の長手方向に離間させた両端部にて複数のボルトや螺子13を介して縦材2や横材3に固定される。ボルトや螺子13の代わりに釘打ちにより縦材2や横材3に固定してもよい。また、本実施形態では、アンカープレート7の中央部に曲げ加工等を施して凸形状部7Aを形成しており、その頂上部には平面状の支持面7Bが形成される。
弓形金具8は、例えば帯状鋼板に曲げ加工を施して成形した部材であって、長手方向中央部を平面状の押さえ面8Aとし、この押さえ面8Aの両端をS字状、逆S字状に湾曲させて対向し合う一対の湾曲部8Bを形成している。湾曲部8Bの先側、つまり弓形金具8の両端部はアンカープレート7の両端部に接面する平面状の固定面8Cとして形成される。以上により、弓形金具は前記したように全体が略Ω字形状を呈し、押さえ面8Aと湾曲部8Bとで囲まれた空間は積層体9や前記した凸形状部7Aを内蔵させる凹部空間8Dとして構成される。弓形金具8は、固定面8Cにおいて、例えば前記ボルトや螺子13を利用してアンカープレート7の両端部を介して縦材2や横材3に固定される。勿論、弓形金具8、アンカープレート7、後記する積層体9等の具体的な形状寸法は選択的事項である。
本実施形態の積層体9は、図1〜図3に示すように、摺動板10と、この摺動板10の表裏面を挟む粘弾性部材11とを有する積層体からなり、弓形金具8の押さえ面8Aとアンカープレート7の支持面7Bとによって密接挟持される。積層体9の平面形状は押さえ面8Aや支持面7Bの平面形状に合わせた矩形を呈しているが、必ずしも矩形状に限定されるものではなく、円形等にすることも可能である。
摺動板10の材質は、たとえば構造用鋼板、亜鉛鍍金鋼板、樹脂ライニング鋼板、ステンレス鋼板等を使用する。形状として、平板状の部材が一般的であるが、粘弾性部材11との間に実質的な摺動平面が形成されるものであれば角型鋼管も用いられ、この場合も本発明に包含される。
粘弾性部材11の材質は、たとえばシリコン系、アクリル系等の合成ゴム系、天然ゴム系、またはアスファルト系等の高分子化合物から選ばれる。
積層体は予め成形された粘弾性板および摺動板を交互に積層するか、又は弾性板を挟持して製作される。流動状態の粘弾性材を摺動板に接して流延し固化させることによって製作することができる。
本実施形態では、一対の斜材取り付け片12を、弓状金具8の長手方向と平行にコの字状に立ち上がるように、摺動板10の両側縁から一体的に立ち上げた場合を示しており、それぞれに斜材4を固定する螺子、釘等を通す孔12Aが穿設されている。上方側、下方側に取り付けられる各斜材4の端部が各斜材取り付け片12に当接され、螺子等により固定される。
図7、図8はそれぞれ第2実施形態に係る支持装置6の側面図、断面説明図である。第1実施形態で説明した構成要素と同一のものについては、同一の符合を付してその説明は省略する。第2実施形態の基本的な構成および作用は第1実施形態と同様であるが、斜材取り付け片12を弓形金具8から直接一体的に立ち上げている点が異なっている。具体的には、弓形金具8の平面部の押さえ面8Aの裏面に、図3に示した斜材取り付け片12を有した摺動板10を溶接等により固設した態様としている。なお、弓形金具8とアンカープレート7とに密接挟持される要件の摺動板10と区別するため、弓形金具8と一体に形成される板には図7に示すように符号10´を付している。
この第2実施形態によれば、積層体9側においては摺動板10と粘弾性部材11の積層構成のみとなるので、積層体9の仕様の管理性が向上する。
図9、図10はそれぞれ第3実施形態に係る支持装置6の側面図、断面説明図である。第1実施形態で説明した構成要素と同一のものについては、同一の符合を付してその説明は省略する。第3実施形態の主な特徴部は、弓形金具8の頂部の平面中央においてアンカープレート7側にへこむ段差平面8Fを設け、この段差平面8Fを押さえ面8Aとして構成したことにある。段差平面8Fは、例えば弓形金具8の幅全体にわたり、頂上部の平面から弓形金具8の板厚寸法程度の段差をもって形成される。本実施形態の弓形金具8としては、弾性変形性が良好なダンパー用鋼板を用いているが、通常の鋼板、ステンレス鋼板を用いてもよい。スリット8Eの有無や、その幅、ピッチ、形状については本実施形態においても選択的事項である。
図11、図12はそれぞれ第4実施形態に係る支持装置6の側面図、断面説明図である。第4実施形態の基本的な構成および作用は第1実施形態と同様であり、第1実施形態で説明した構成要素と同一のものについては、同一の符合を付してその説明は省略する。
図13は第5実施形態に係る支持装置6の側面図である。第5実施形態の基本的な構成および作用は第1実施形態と同様であり、第1実施形態で説明した構成要素と同一のものについては、同一の符合を付してその説明は省略する。
2 縦材
3 横材
4 斜材
4’ 繋ぎ材
6 支持装置
7 アンカープレート
7A 凸形状部
7B 支持面
8、8´、8´´ 弓形金具
8A 押さえ面
8B 湾曲部
8C 固定面
8D 凹部空間
8E スリット
8F 段差平面
9 積層体
10 摺動板
11 粘弾性部材
12 斜材取り付け片
Claims (5)
- 建家構造枠の縦材または横材に斜材の端部を弾性支持するための支持装置であって、
建家構造枠に固定されるアンカープレートと、
頂部に平面からなる押さえ面を有するとともに、この押さえ面の両端でS字状または逆S字状に湾曲される湾曲部を有して全体が略Ω字形状に形成され、両端部で前記アンカープレートに固定される弓形金具と、
前記弓形金具の押さえ面と前記アンカープレートとによって蜜接挟持される摺動板および粘弾性部材からなる積層体と、
前記弓形金具の押さえ面或いは前記摺動板から立ち上がり形成され、斜材の端部を取り付ける斜材取り付け片と、
を備えることを特徴とする斜材の支持装置。 - 前記アンカープレートは、前記弓形金具の凹部空間内に突出して、前記積層体を支持する凸形状部を有することを特徴とする請求項1に記載の斜材の支持装置。
- 前記弓形金具の頂部の平面において前記アンカープレート側にへこむ段差平面が形成され、この段差平面を前記押さえ面とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の斜材の支持装置。
- 前記斜材取り付け片が前記摺動板から立ち上がり形成されていることを特徴とする請求項1に記載の斜材の支持装置。
- 前記斜材取り付け片が前記弓形金具から一体に立ち上がり形成されていることを特徴とする請求項1に記載の斜材の支持装置。
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