JPS6392850A - 防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は新規な防振Ｓ！置に係り、特に構造物やｌ！Ｍ
器等の振動を減衰させるための防振装置に関するもので
ある。

［従来の技術］ 従来、構造物や機器等には第５図に示すごとき防振構造
が採用されていた。図示するように、例えば煙突ａの防
振構造としては、煙突ａの基部にリブｂ等を取り付けて
補強したり、煙突ａの高さ方向中間部に他の建造物Ｃ等
からステーｄ＠掛け渡して支持したり、煙突ａの上端部
に重量物ｅを付加する等の防振構造が採用されていた。

そして、これらの防振構造は単独で用いられたり、組み
合せて用いられていた。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、上述のごとき従来技術にあっては以下のごと
き問題点があった。

構造物や機器等の設計段階から上述のごとき防振構造を
採用する場合でも物量及び工数が増加するという問題が
あった。

特に構造物やｖｉ器等の完成後に後工事となる場合や、
船の運転条件（減速運転、主機換装等）の変更により後
工事となる場合等には、上記物量や工数が増加するだけ
でなく、例えばステーｄをＩＩ）け渡すための場所がな
い等の各種の制限条件により上述のごとき防振構造を採
用することが困難であるという問題があった。

上述のごとき問題点に鑑みて本発明の目的は構造物や機
器等の設計の自由度を向上させることができる防振装置
を提供することにある。

また、本発明の他の目的は構造が簡単で小型かつ軽量な
防振装置を提供することにある。

更に、本発明の別の目的は減衰の応用範囲が広く汎用性
に富んだ防振装置を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 従来技術における問題点を解決するために本発明は、ケ
ーシング内に板バネが振動方向に垂直に掛け渡され、こ
の板バネの少なくとも一方の端部がその長手方向に沿っ
て可動に支持され、上記板バネの支持点間の略中央部に
質量体が付加され、この質量体を粘性ダンパがケーシン
グからその振動方向に沿って支承するものである。

［作　用］ 上述の如く構成され、上記ケーシング内に収容された板
バネの可動支持部の移ｖＪＨｋ１質量体の質量及び粘性
ダンパの容量を調整して減衰の対象となる構造物や機器
等の固有振動数に合せて、上記ケーシングを上記構造物
や機器等に取り付けると、このケーシングは上記構造物
や機器等と共に撮動するが、このケーシング内で質Ｍ体
が上記構造物や機器等の振動と逆方向に振動してその撮
動を減衰させるものである。

［実施例］ 以下に本発明の一実施例を添付図面に従って詳述する。

本発明の防振装置は第１図、第２図及び第３図に示す如
く構成されている。図示するように、防１［１ｉ１１の
ケーシング２はＩ！ＩＪの箱体にて形成されている。こ
のケーシング２の外壁には構造物や機器等に防振装置１
を取り付けるための取付金具３が複数個設けられている
。このケーシング２内には板バネ４が両端部を支持され
て掛け渡されている。この板バネ４は減衰する振動の方
向に対して垂直に掛け渡されている。本実施例にあって
は、この板バネ４はケーシング２内にその厚さ方向に二
列と幅方向に二列となるように並列に設けられている。

これら四列の板バネ４の一方の端部は巻バネ形状に形成
され、固定支持部５としてボルトによりケーシング２に
固定されている。また、他方の端部は直状に形成され、
可動支持部６として板バネ４の長手方向に沿って可動し
得るようにボルトにて支持されている。上記板バネ４の
可動支持部６側にはその長手方向に沿って等間隔に複数
個の突起部７が形成されていおり、この突起部７により
可動支持部６は板バネ４上をステップ状に可動するよう
になっている。本実施例にあっては上述の如く一方の端
部のみが可動支持部６として構成されているが、板バネ
４の両端部を可動支持部６として構成しても良いし、可
動支持部６が板バネ４上を３１的にスライドするように
しても良い。これら板バネ４の固定支持部５と可動支持
部６との支持点間の略中央部には質量体８が負荷されて
いる。この質量体８は例えば複数−の重錘にて形成され
ている。これら重錘はスタッドボルトにて着脱自在に速
結され重量可変となっている。

上記質量体８には粘性グンバ９の一端部が取り付けられ
ており、この粘性ダンパ９の他端部はケーシング２に取
り付けられてる。この粘性ダンパ９は構造物や機器等の
振動方向に沿って設けられ、ケーシング２から上記質量
体８を支承するようになっている。この粘性ダンパ９は
例えば油圧シリンダ等にて形成されている。

次に以上の如く構成された本発明の防振装置に１におけ
る作用を述べる。

ケーシング２内に収容された板バネ４、質量体８及び粘
性ダンパ９を調整して減衰の対象となる構造物や機器等
の固有振動数に合わせる。具体的には板バネ４の数、板
バネ４を支持する可動支持部６の移動量、質量体８の質
量及び粘性ダンパ９の容量を変化させることにより調整
を行なう。そして、調整後の防振装置１のケーシング２
を減衰の対象となる構造物や機器等に取付金具３により
取り付ける。この際、上記板バネ４は構造物や機器等の
振動方向に対して垂直に掛け渡されている状態に、上記
粘性ダンパ９は質量体８を振動方向に沿って支承してい
る状態となるように取り付ける。上記構造物や機器等が
振動すると、これに取り付けられた防振装置１のケーシ
ング２も共に振動することになる。ケーシング２が構造
物や機器等と共に振動すると、板バネ４に付加された質
量体８はその固有振動数の近傍で共振状態になりケーシ
ング２の振動と逆方向に振動する。この質量体８の振動
による慣性力が固定支持部５、可動支持部６及び粘性ダ
ンパ９を介してケーシングに伝わり、さらに取付金具３
を通じて構造物や機器等に作用し、構造物や機器等の振
動は減衰されることになる。

これは第３図に示したごとき防ｆｆ！Ｖ装置１を作製し
て実験を試み、減衰効果を確認したところ明らかとなっ
たものである。この実験に採用した構造物は、総重曾１
４ｔＯｎ　、固有振動数を約７Ｈ２として設定し、構造
物の頂面に防振装置１を取付け、起ｉｔｉ機により振動
荷重を与えて構造物の振動応答を確認した。

その結果、第４図に示すごとき共振曲線が得られた。こ
の共振曲線によれば、防振装ｖ！！１の取り付けられて
いない構造物の振幅Ａに対して防振装置１の取り付けら
れた構造物の振幅Ｂは約−６５％の減衰効果を示すこと
になる。

このように本発明の防振装置１によれば、非常に大きな
減衰効果を得ることができ、構造物や機器等への取り付
けが簡単であるので、構造物や機器等の設計の自由度を
向上させ、且つ簡単な構造であるので、小型化及び軽量
化が図れるものである。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれば次のごとき優れた効果を発
揮する。

（１）　　ケーシング内に減衰要素を収容したので、防
振の対象となる構造物や機器等に簡単に取り付けること
ができ、構造物や機器等の設計の自由度を向上させるこ
とができる。

（２）　　板バネ、質量体及び粘性ダンパをケーシング
内に備えた簡単な構造であるので、小型で軽量な防振装
置を製造することができる。

（３）　　板バネの数、板バネの可動支持部の移動け、
質量体の質量及び粘性ダンパの容量を変化させることに
より減衰の応用範囲を広くすることができ、汎用性に富
む。

【図面の簡単な説明】

第′１図は本発明の防ｊＦｘ装置の一実施例を示す概略
側面図、第２図は第１図のＩ［−Ｉ［線矢視図、第３図
は第１図の詳細図、第４図は本発明の防振装置の共振曲
線を示すグラフ、第５図は従来の防振装置の構造物への
取り付は状況を示寸概略図である。 図中、１は防振装置、２はケーシング、４は板バネ、６
は可動支持部、８は質量体、９は粘性ダンパである。 特許出願人　　石川島播磨重工業株式会社代理人弁理士
　　絹　　谷　　信　　雄７；ｐ孫Ｍ置 ２；ｒ−シン７°′　　　　　　　　第　　１　　図４
：板八ネ ９：イ占奎Ｅダ゛ンハ。 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケーシング内に振動方向に垂直に掛け渡され、少
   なくとも一方の端部がその長手方向に沿つて可動に支持
   された板バネと、該板バネの支持点間の略中央部に付加
   された質量体と、該質量体をケーシングからその振動方
   向に沿つて支承する粘性ダンパとを備えたことを特徴と
   する防振装置。
2. （２）上記板バネが並列に複数個設けられた上記特許請
   求の範囲第１項に記載の防振装置。