JP4176937B2 - 合成樹脂製型枠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は合成樹脂製型枠に関し、さらに詳細には、大型のマンションや大型のオフィスビルなどのように、各階毎に多数の部屋が仕切られた多層構造物のコンクリート床版施工に用いられて好適な合成樹脂製型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、マンションを構築する際、現場で生コンクリートが打設されRC(鉄筋コンクリート)床版が施工される。そして、建設過程で必要となる仮設資機材や建設資機材などが上下階間で簡単に受け渡しができるように、各部屋ごとに最低一つの仮設開口部が床版に設けられる。
図面を参照して詳細に説明すると、図9(A)、(B)に示すように、RC床版12を施工する場合、パイプサポート14で支持された角材16の上に鋼管パイプ18や位置ずれ防止用の桟木20が敷設され、その上に型枠合板22が設置され、型枠合板22上に不図示の床鉄筋が配筋された後、生コンクリートCがこの型枠合板22上に打設され、これによりRC床版12が作られる。
そして、RC床版12に仮設開口部24を作る場合には、ベニヤ(合板)などで作った箱抜き型枠26や、複数枚の鋼板28が用いられている。
【0003】
ベニヤ(合板)などで作った箱抜き型枠26を使用する場合には、図9(A)に示すように、仮設開口部24を施工する箇所において、コンクリートCを打設する前に、型枠合板22上に箱抜き型枠26を設置し、コンクリートCを打設した後、箱抜き型枠26を脱型し、これにより箱抜き型枠26の内側に仮設開口部24を作るようにしている。
また、鋼板28を使用する場合には、図9(B)に示すように、4枚の鋼板28を直方体をなすように矩形枠状に並べて型枠合板22上に設置し、4枚の鋼板28で区画される直方体状の空間内に複数の支保工30を掛け渡して鋼板48が内側に倒れないように連結し、その後、コンクリートCを打設し、鋼板28をコンクリートCから抜き出し、これにより4枚の鋼板28の内側空間に仮設開口部24を作るようにしている。
【0004】
そして、このようにして各部屋毎に作られた仮設開口部24を通じて仮設資機材や建設資機材などの受け渡しが上下階間において行なわれ、仮設開口部24の非使用時には、図9(C)に示すように、作業員の転落を防止するため、仮設開口部24に蓋32が被せられる。
建設工事の進捗に伴って仮設開口部24が不用になると、仮設開口部24の下部を塞ぐように型枠合板34をRC床版12の下面に角材16やパイプサポート14を介して配置し、仮設開口部24内にコンクリートを打設して仮設開口部24を閉塞するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら仮設開口部24を施工するに際し、箱抜き型枠26を用いる方法では、箱抜き型枠26は合板を切断して桟木などを使って製作する必要があり、箱抜き型枠26の製作に多くの作業手間を要する不具合がある。また、離型も簡単になされず、離型作業に手間取る不具合もある。
また、鋼板28を用いる方法では、鋼板28は重量があるため運搬や設置に多大な労力を要する不具合がある。また、4枚の鋼板28で区画される空間内で支保工30を組み立てなければならないためその組み立て作業に手間取る不具合がある。また、離型も簡単になされず、離型作業に手間取る不具合がり、さらに、離型の際に鋼板28に変形を生じ、簡単に転用できない不具合がある。
このようなことから箱抜き型枠26や鋼板28を用いて仮設開口部24を施工する方法では、仮設開口部24にまつわるコストを削減し、また、工期の短縮化を図る上でも不利があった。
【0006】
さらに、箱抜き型枠26や鋼板28を用いて仮設開口部24を施工した場合、その寸法誤差もまちまちであるため、仮設開口部24を閉塞する蓋32として、作業員が乗っても壊れないように、複数の足場板が現場合わせで適当な長さに切断され並べられて用いられ、あるいは、現場に散乱している厚さの大きなベニヤなどが現場合わせで用いられるため、足場板やベニヤが敷かれた床箇所に下階に通じる開口部があるという注意を喚起する点においても劣り、作業員の転落を防止するという安全性を高める点で何らかの改善策が必要となっていた。
特に、仮設開口部24は各部屋ごとに最低一つは作られるので、大型のマンションや大型のオフィスビルなどでは多数の仮設開口部24が各階毎に作られることからその数は膨大となり、コンクリート構造物のコストを削減し、また、工期を短縮化する上でも、また、安全性を高める上でも、仮設開口部24の施工についての何らかの改善策が望まれていた。
【0007】
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、コンクリート床版の仮設開口部用型枠として用いられ、コンクリート構造物のコストを削減し、また、工期を短縮化する上で、さらには、離型する際に有利な合成樹脂製型枠を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明は、合成樹脂製の型枠であって、内側に空間を画成するように周方向に連続すると共にその外面がコンクリート型枠面をなす周面と、前記周面の下端を接続する底面と、前記底面上で把持できるように所定の長さ延在する取っ手と、前記取っ手と前記底面および周面を連結する連結部とを備え、前記連結部は、前記取っ手の長手方向両端を、それぞれ取っ手の長手方向両端が臨む前記底面箇所と前記周面箇所に連結する2つの第1壁部により構成されていることを特徴とする。
【0009】
例えば、大型マンションの建設工事全体では仮設開口部は膨大な数となるが、本発明に係る合成樹脂製型枠を予め複数用意することで、移送や設置、離型も簡単になされ、仮設開口部の施工にまつわる各種作業の効率を格段と高めることが可能となる。
また、連結部で支持された取っ手を持ち上げることで、コンクリートからの離型作業を簡単に行なえるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1(A)は合成樹脂製型枠の半部断面平面図、(B)は同半部断面正面図、(C)は同半部断面側面図、図2(A)は蓋板の半部断面平面図、(B)は同半部断面正面図、(C)は同半部断面側面図、図3は取っ手部分の斜視図である。実施の形態に係る合成樹脂製型枠ユニット42は、RC床版12に設けられる資機材受け渡し用仮設開口部24を作るためのもので、合成樹脂製型枠44と合成樹脂製蓋板46とで構成されている。
【0011】
前記合成樹脂製型枠44は、平面視矩形枠状に配設された4つの側面48と、これら側面48の下端を接続する1つの平面視矩形状の底面50とで構成されている。
前記4つの側面48は互いに対向するそれら面の間の距離が、下部から上部に至るにつれて次第に離れるような傾きで鉛直面に対して倒れる傾斜面で形成されている。これら4つの側面48の外面48Aはコンクリートに接する型枠面となるため平坦な平滑面で形成され、さらに、外面48Aが傾斜面で形成されていることでコンクリートに対する剥離性がより高められている。
そして、4つの側面48の内側に、下部に至るにつれて水平面で切った長方形の面積が次第に小さくなる台形状の空間51が上方に開放状に形成されている。4つの側面48の上端には、合成樹脂製蓋板46をがたつきなくまた、ずれることなく載置するためのフランジ52が設けられている。
また、4つの側面48の周方向に間隔をおいた複数箇所に、底面50とにわたって補強リブ54が膨出形成され、さらに、平面視矩形の長辺に対応する箇所に位置する側面48の複数箇所に肉厚を厚くしたボス部が設けられ、ボス部にボルト挿通孔56が貫通形成されている。
【0012】
前記底面50は平面視長方形を呈し、底面50には底面50の長手方向(平面視矩形の長辺方向)に間隔をおいて5つの開口58が設けられ、また、底面50には複数の釘挿通孔59が上下に貫通形成されている。
そして、底面50の長手方向における両側箇所にそれぞれ取っ手60が設けられている。
取っ手60は作業員が把持できるように底面50から上方に離れた箇所で底面50の短辺に平行して所定の長さ延在しており、取っ手60の側方からみた断面は、所定の厚さの壁部がU字状に湾曲することで上方に開放状に形成されている。
本実施の形態では作業員が把持し易いように、取っ手60は5つの開口58のうちの両端の開口58の上方にそれぞれ設けられている。
【0013】
取っ手60は運搬の際にも用いられるが、特に離型の際に用いられて優れた効果を発揮するものである。
より詳細には、取っ手60は、合成樹脂製型枠44をコンクリート型枠としてコンクリートに接触させて使用した場合に、合成樹脂製型枠44をコンクリートから簡単に取り出せるようにしたものであり、取っ手60は連結部62により側面48と底面50に連結されている。
【0014】
前記連結部62は、図3に示すように、取っ手60の下方の開口58の長手方向の両端に位置する底面50部分から起立して取っ手60の長手方向の両端に連結される壁部64と、前記複数の補強リブ54のうちの一つで合成樹脂製型枠44の長手方向に延在する側面48と底面50とにわたって延在し前記壁部60に連結される取っ手60の両側の2つの補強リブ54Aと、前記複数の補強リブ54のうちの一つで合成樹脂製型枠44の長手方向と直交する方向に延在する側面48と底面50とにわたって延在し取っ手60の延在方向の中間部に連結される補強リブ54Bとで構成され、補強リブ54Bが取っ手60に連結される部分には、取っ手60を把持し易いように下方に開放状の切り欠き54Cが設けられている。したがって、取っ手60の長手方向両端は、2つの壁部64と、2つの補強リブ54Aにより側面48と底面50にそれぞれ連結され、取っ手60の長手方向中間部は、1つの補強リブ54Bにより側面48と底面50に連結されている。本実施の形態では、2つの壁部64と2つの補強リブ54Aにより特許請求の範囲の第1壁部が構成され、1つの補強リブ54Bにより特許請求の範囲の第2壁部が構成されている。
【0015】
より詳細には、取っ手60は、長方形の長辺をなす2つの側面48の間で長方形の短辺をなす側面48に平行して配設され、取っ手60の長手方向の一端が壁部64と補強リブ54Aを介して底面50に連結されると共にこの一端に臨む長方形の長辺をなす2つの側面48のうちの1つの側面に連結され、また、取っ手60の長手方向の他端が壁部64と補強リブ54Aを介して底面50に連結されると共にこの他端に臨む残りの1つの側面に連結され、取っ手60の長手方向の中間部が補強リブ54Bを介して底面50に連結されると共に長方形の短辺をなす側面48に連結されている。
前記取っ手60と2つの補強リブ54Aは平面視した場合に同一直線上に位置し、取っ手60の上面と、2つの壁部64の上面と、2つの補強リブ54Aの上面と、補強リブ54Bの上面は同一の高さで形成されている。
そして、合成樹脂製型枠44は積み重ね可能であり、積み重ねた場合には上位の合成樹脂製型枠44の底部が、空間51内において取っ手60の上面と、2つの壁部64の上面と、2つの補強リブ54Aの上面と、補強リブ54Bの上面に載置されることになり、これにより、合成樹脂製型枠44どうしがはまり込むことなく重ね合わされ、また、かさばることなく運搬や保管がなされるように構成されている。
なお、合成樹脂製型枠44の大きさは施工すべき仮設開口部24の大きさに応じて適宜決定されるが、本実施の形態では、側面の高さが約240mm、底面が、短辺が約250mm、長辺が約950mmの大きさの長方形となり、側面の上端間が、短辺が約333mm、長辺が約1030mmの大きさの長方形となるように形成されている。また、合成樹脂製型枠44の平面視形状は、長方形に限らず、正方形や、楕円形、円形などであってもよい。
【0016】
前記合成樹脂製蓋板46は、合成樹脂製型枠44の上端形状に対応した平面視長方形に形成され、前記合成樹脂製蓋板46は、合成樹脂製型枠44の4つの側面48の上縁、すなわち合成樹脂製型枠44の上端に載置可能で、合成樹脂製型枠44の上端に載置された状態で前記空間51の上端を閉塞するように構成されている。
前記合成樹脂製蓋板46の4辺には、合成樹脂製型枠44のフランジ52に係合可能なフランジ66が形成され、合成樹脂製蓋板46のフランジ66が合成樹脂製型枠44のフランジ52に係合することで、合成樹脂製蓋板46ががたつくことなく、また、ずれることなく合成樹脂製型枠44の上端に載置される。なお、フランジ66の上面は、その外端に至るにつれて高さが低くなる傾斜面で形成され、これにより仮設開口部24を合成樹脂製蓋板46で閉塞した際に作業員の転倒防止が図られる。
前記合成樹脂製蓋板46には多数の補強リブ68が格子状に設けられ、これによりにより作業員が乗っても破損しないように合成樹脂製蓋板46の剛性が高められている。
【0017】
また、合成樹脂製蓋板46には複数の番線挿通孔70が上下に貫通して設けられ、番線挿通孔70が設けられた部分はボス部や補強リブにより補強されている。
また、フランジ52、66を介して合成樹脂製蓋板46が合成樹脂製型枠44の上端に載置された状態で上方を向く合成樹脂製蓋板46の上面4602には、作業員の転倒防止用(滑り止め用)の凹凸(あるいは凹凸模様)が前記多数の補強リブ68により形成され、また、合成樹脂製蓋板46の上面4602には、「開口部注意」とか「安全フタ」などの文字が形成され、後述するように仮設開口部24があることの注意を喚起できるようになっている。なお、仮設開口部24があることの注意を喚起するため、合成樹脂製蓋板46を赤や黄色などの色を有する素材で製造したり、合成樹脂製蓋板46の上面4602や全体に色を付したり、あるいは、蛍光塗料を塗布したり、電球を装着できる配線を施しておくなど任意である。
なお、合成樹脂製型枠44や合成樹脂製蓋板46に用いる合成樹脂はコンクリートに対する剥離性に優れるものが好ましく、例えば、ポリプロピレンなどが好適である。また、熱可塑性樹脂やあるいはリサイクル可能な材料を用いれば、使用後に一体化したまま再生処理でき、リサイクルする上で有利となり、また、産廃混合廃棄物の減量化を図る上でも有利となる。また、産業廃棄物として排出される廃プラスチックの再資源化原料を使用することも可能であり、このような原料を使用すれば地球資源の再利用に貢献することができる。
【0018】
次に、合成樹脂製型枠ユニット42を用いて資機材受け渡し用仮設開口部24を施工する作業について図4乃至図7を参照して説明する。
図4(A)は合成樹脂製型枠が設置された状態の断面正面図、(B)は同断面側面図、図5(A)はボルトが挿通された部分の合成樹脂製型枠の断面側面図、(B)はボルトが挿通された部分の拡大断面図、図6(A)はコンクリート打設時の説明図、(B)はRC床版から合成樹脂製型枠を取り出した状態の断面側面図、(C)は仮設開口部を合成樹脂製蓋板で閉塞した状態の断面側面図、図7(A)は仮設開口部をコンクリートで塞ぐ場合の説明図、(B)は仮設開口部内に突出する鉄筋の説明図、(C)は仮設開口部がコンクリートで閉塞された状態の断面側面図である。
図4(A)、(B)で示すように、RC床版施工箇所に、パイプサポート14で支持された角材16の上に鋼管パイプ18や桟木20が敷設され、その上に型枠合板22が設置され、型枠合板22上には不図示の床鉄筋が配筋される。
【0019】
本実施の形態に係る合成樹脂製型枠44は、仮設開口部24の施工箇所に、釘挿通孔59を挿通させた釘Kにより型枠合板22上に位置決め固定される。この場合、合成樹脂製型枠44は従来の鋼板28に比べて軽く、その取り扱いが簡単になされ、位置決め固定も簡単になされる。また、合成樹脂製型枠44は剥離性に優れることから、側面48の外面48Aに剥離剤を塗布する必要もない。
そして、図5(A)、(B)で示すように、側面48の各ボルト挿通孔56に、空間51側からボルトBが挿通され、側面48の外面48Aに露出するボルトBの軸部にインサート金物Iが装着される。
なお、本実施の形態では、合成樹脂製型枠44がRC床版12に取着された状態でも合成樹脂製型枠44の開口58内に上下に貫通する空間が確保されるように、図4(B)、図5(B)に示すように、開口58の下方に鋼管パイプ18や型枠合板22が位置しないようにしている。
【0020】
このようにして型枠合板22上に合成樹脂製型枠44を設置した後、図6(A)に示すように、合成樹脂製型枠44の上端が合成樹脂製蓋板46で塞がれ、型枠合板22上に生コンクリートCが打設され、RC床版12が施工される。
この場合、合成樹脂製型枠44の上端が合成樹脂製蓋板46で塞がれているので、物品が合成樹脂製型枠44内の開口58から下方に落下したり、あるいは、生コンクリートCが合成樹脂製型枠44内に流入されることが阻止される。
打設されたコンクリートCは合成樹脂製型枠44の各側面48の外面48Aに接触し、インサート金物IはコンクリートC中に埋設されることになる。
【0021】
コンクリートCが硬化したならば、合成樹脂製型枠44がRC床版12から取り出される。
この場合、合成樹脂製蓋板46を外した後、まず、ボルトBがインサート金物Iから取り外される。
次に、作業員が底面51の両側の取っ手60を把持し、取っ手60を上方に持ち上げる作業がなされる。
作業員が取っ手60を上方に持ち上げると、この力は連結部62により取っ手60の長手方向およびこの長手方向に直交する3つの方向において底面50と側面48に同時に伝達され、また、合成樹脂はコンクリートに対しての剥離性に優れることから、合成樹脂製型枠44のコンクリートから取り出しが、合成樹脂製型枠44を破損することなく円滑に効率良く行なえる。また、剥離性に優れることから、脱型後のコンクリート残滓の除去(ケレン)も簡単になされる。
【0022】
合成樹脂製型枠44をRC床版12から取り出すことで、図6(B)に示すように、合成樹脂製型枠44が設置された部分に、RC床版12を上下に貫通する仮設開口部24が形成される。
この場合、大型マンションなどでは各階毎に多数戸が作られることから、大型マンションの建設工事全体では各階の部屋の数と共に仮設開口部24の数は膨大となるが、本実施の形態では、上述のように予め工場で作られた複数の合成樹脂製型枠44を用いることで、上述のようにその移送や設置、離型も簡単になされ、したがって、仮設開口部24の施工作業の効率を格段と高めることが可能となる。
【0023】
仮設開口部24が作られると、各部屋毎に仮設開口部24を通じて仮設資機材や建設資機材などの受け渡しが上下階間において行なわれる。
そして、仮設開口部24の非使用時には、図6(C)に示すように、作業員の転落を防止するため、仮設開口部24に合成樹脂製蓋板46が被せられる。
この場合、大型マンションなどでは各階毎に多数戸が作られることから、各階の部屋の数と共に仮設開口部24も多数となるが、各仮設開口部24は合成樹脂製型枠44で作られその大きさが規格化されているので、各仮設開口部24を合成樹脂製蓋板46で塞ぐことができる。
すなわち、従来のように、現場において複数の足場板を現場合わせで適当な長さに切断して並べれる作業や、現場に散乱している厚さの大きなベニヤなどが現場合わせで適当に切断して被せるなどの作業を省略し、簡易迅速に各仮設開口部24を合成樹脂製蓋板46で塞ぐことができる。
そして、予め工場で作られた合成樹脂製蓋板46を用いるので、合成樹脂製蓋板46に十分な剛性を持たせることは無論のこと、転落防止の注意を喚起する表示も任意に作成でき、あるいは着色するなど、安全性を高める上でも極めて有利となる。
この場合、合成樹脂製蓋板46を透明、あるいは、半透明材料で形成しておけば、各仮設開口部24を通して部屋内に外光を取り入れることができて有利となる。
【0024】
建設工事の進捗に伴って仮設開口部24が不用になると、仮設開口部24はコンクリートCで閉塞される。
この場合には、図7(A)に示すように、合成樹脂製蓋板46をコンクリート型枠として用いることもできる。
すなわち、番線挿通孔70に挿通させた複数の番線Sにより合成樹脂製蓋板46をRC床版12の下方で合成樹脂製蓋板46の上面を上方に向けて吊るし、仮設開口部24の下端を塞ぐように合成樹脂製蓋板46の上面をRC床版12の下面に当て付ける。番線Sの上部は、例えば、仮設開口部24の両側にそれぞれ桟木20を配置し、これら桟木20を跨ぐように鋼管パイプ18を配置し、この鋼管パイプ18に結束される。
【0025】
また、図7(B)に示すように、コンクリートCに埋設された各インサート金物Iに、その長手方向の一部を結合させて複数の鉄筋Tが仮設開口部24内に突出され、既に作られたRC床版12と、仮設開口部24内に打設されるコンクリートとの一体性が高められる。そして、合成樹脂製蓋板46上で仮設開口部24内にコンクリートCが打設され、図7(C)で示すように、仮設開口部24が閉塞される。この場合、合成樹脂製蓋板46は仮設開口部24を閉塞するための型枠として利用されるので、仮設開口部24を閉塞するための型枠合板を省略でき、この点においてもコストを削減する上で有利となる。
【0026】
コンクリートCの硬化後、合成樹脂製蓋板46は取り外され、合成樹脂製型枠44と合成樹脂製蓋板46は次の仮設開口部施工箇所へ移送される。
すなわち、合成樹脂製型枠44と合成樹脂製蓋板46は、工事の進捗状況に伴って上方の階へと転用可能であり、さらに、次のコンクリート構造物の建設工事へと順次転用できるので、従来の箱抜き型枠26に比べて転用回数が極めて大きく、型枠自体のコストを低減する上でも有利となる。
したがって、合成樹脂製型枠44と合成樹脂製蓋板46からなる合成樹脂製型枠ユニット42を用いることでコンクリート構造物のコストを削減し、また、工期を短縮化する上で極めて有利となる。
【0027】
次に、図8を参照して取っ手を備える合成樹脂製型枠の別実施例について説明する。
図8(A)は合成樹脂製型枠の平面図、(B)は(A)のB矢視断面図、(C)は(A)のC矢視断面図である。
合成樹脂製型枠80は、平面視円形の底面82と、この底面82の外周から起立する周面84とで構成され、底面82上で周面84の内側に上方に開放状の空間86が形成されている。
この合成樹脂製型枠80も前記実施の形態と同様に仮設開口部24を作るためのものであり、底面82の複数箇所には釘挿通孔88Aがボス部88Bを介して設けられている。
そして、周面84の外面84Aがコンクリート型枠面となり、外面84Aは平滑面で形成されている。本実施の形態では、仮設開口部24の深さは小さいため、周面84の高さも小さく、したがって、周面84は傾斜せずに鉛直面として形成されている。
【0028】
取っ手90は、底面82の中央に設けられている。
取っ手90は作業員が把持できるように底面82から上方に離れた箇所で底面82に平行して所定の長さ延在している。
取っ手90は運搬の際にも用いられるが、特に離型の際に用いられて優れた効果を発揮するものであり、取っ手90は連結部92により底面82と周面84に連結されている。
前記連結部92は、取っ手90の長手方向両端を、それぞれ取っ手90の長手方向両端が臨む前記底面82箇所と前記周面84箇所に連結する2つの第1壁部94により構成されている。
取っ手90と前記2つの第1壁部94は、平面視した場合に同一直線上に位置し、各第1壁部94の下端は取っ手90の長手方向両端が臨む底面82箇所から底面82に接続されつつ前記周面84箇所に至るように形成されている。
【0029】
このような取っ手90を有する合成樹脂製型枠80によれば、合成樹脂製型枠80を前記実施の形態と同様に釘Kを用いて仮設開口部24施工箇所に設置し、コンクリートCを打設してRC床版12を施工後、合成樹脂製型枠80を離型する際、作業員が取っ手90を把持し、取っ手90を上方に持ち上げることで、合成樹脂製型枠80を簡単に取り出すことができる。
すなわち、作業員が取っ手90を上方に持ち上げると、この力は2つの第1壁部94を介して取っ手90の長手方向両側方において底面82と周面84に同時に伝達され、また、合成樹脂はコンクリートに対しての剥離性に優れることから、合成樹脂製型枠80のコンクリートから取り出しが、合成樹脂製型枠80を破損することなく円滑に効率良く行なえる。また、剥離性に優れることから、脱型後のコンクリート残滓の除去(ケレン)も簡単になされる。
なお、このような連結部92により連結された取っ手90を有する合成樹脂製型枠80の用途は仮設開口部施工用のみに限定されず、種々の用途の合成樹脂製のコンクリート型枠に広く適用され、その離型作業を簡単化するものである。
【0030】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明の合成樹脂製型枠によれば、合成樹脂製型枠は従来の鋼板に比べて軽くその取り扱いが簡単になされ、また、仮設開口部施工個所に釘などにより簡単に設置できる。
また、RC床版の施工時にコンクリートが打設される際に、合成樹脂製蓋板を合成樹脂製型枠に被せておけば、生コンクリートが合成樹脂製型枠内に流入されることが阻止される。
また、コンクリートの硬化後、合成樹脂製型枠を離型する際には、合成樹脂はコンクリートに対しての剥離性に優れ、また、周面はコンクリートに対して剥離し易いように傾斜しているので、合成樹脂製型枠を破損することなくコンクリートから円滑に取り出すことができる。
【0031】
また、合成樹脂製型枠をRC床版から取り出し、RC床版に仮設開口部が形成されたならば、合成樹脂製蓋板を仮設開口部に被せることができる。したがって、従来のように、現場において複数の足場板を現場合わせで適当な長さに切断して並べれる作業を省略し、各仮設開口部を簡易迅速に合成樹脂製蓋板で塞ぐことができる。そして、予め工場で作られた合成樹脂製蓋板を用いるので、合成樹脂製蓋板に十分な剛性を持たせることは無論のこと、転落防止の注意を喚起する表示も任意に作成でき、あるいは着色するなど、安全性を高める上でも極めて有利となる。
建設工事の進捗に伴って仮設開口部はコンクリートで閉塞されるが、この場合には、仮設開口部の周囲のRC床版の下面に合成樹脂製蓋板を当て付けることで、合成樹脂製蓋板をコンクリート型枠として用いることができ、仮設開口部を閉塞するための型枠合板を省略でき、この点においてもコストを削減する上で有利となる。
【0032】
仮設開口部は、大型マンションなどでは各階毎に多数戸が作られることから、大型マンションの建設工事全体では各階の部屋の数と共に仮設開口部の数は膨大となるが、本発明では、予め工場で作られた複数の合成樹脂製型枠を用いることで、その移送や設置、離型も簡単になされ、したがって、仮設開口部の施工作業の効率を格段と高めることが可能となる。
また、合成樹脂製蓋板には、仮設開口部の施工時に、合成樹脂製型枠の内部へのコンクリートの流入を阻止する機能と、また、仮設開口部の非使用時に仮設開口部を簡単かつ確実に閉塞し安全性を高める機能と、仮設開口部をコンクリートで閉塞するときにコンクリート型枠として働く機能との、3つの機能が発揮されることになり、したがって、仮設開口部の作成から閉塞まで仮設開口部の施工に伴う各種作業の効率を格段と高めることが可能となる。
また、合成樹脂製型枠と合成樹脂製蓋板は、工事の進捗状況に伴って上方の階へと転用可能であり、さらに、次のコンクリート構造物の建設工事へと順次転用できるので、従来の箱抜き型枠に比べて転用回数が極めて大きく、型枠自体のコストを低減する上でも有利となる。
したがって、合成樹脂製型枠と合成樹脂製蓋板からなる合成樹脂製型枠ユニットを用いることでコンクリート構造物のコストを削減し、また、工期の短縮化する上で極めて有利となる。
【0033】
また、本発明の取っ手を有する合成樹脂製型枠によれば、作業員が取っ手を上方に持ち上げれば、合成樹脂はコンクリートに対しての剥離性に優れており、また、上方への力が2つの第1壁部を介して取っ手の長手方向両側方においてそれぞれ底面と周面に同時に伝達されるので、合成樹脂製型枠のコンクリートから取り出しを、合成樹脂製型枠を破損することなく円滑に効率良く行なえ、離型作業を簡単化でき、特に上述した仮設開口部のように膨大な数の開口部施工箇所に用いられて好適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は合成樹脂製型枠の半部断面平面図、(B)は同半部断面正面図、(C)は同半部断面側面図である。
【図2】(A)は蓋板の半部断面平面図、(B)は同半部断面正面図、(C)は同半部断面側面図である。
【図3】取っ手部分の斜視図である。
【図4】(A)は合成樹脂製型枠が設置された状態の断面正面図、(B)は同断面側面図である。
【図5】(A)はボルトが挿通された部分の合成樹脂製型枠の断面側面図、(B)はボルトが挿通された部分の拡大断面図である。
【図6】(A)はコンクリート打設時の説明図、(B)はRC床版から合成樹脂製型枠を取り出した状態の断面側面図、(C)は仮設開口部を合成樹脂製蓋板で閉塞した状態の断面側面図である。
【図7】(A)は仮設開口部をコンクリートで塞ぐ場合の説明図、(B)は仮設開口部内に突出する鉄筋の説明図、(C)は仮設開口部がコンクリートで閉塞された状態の断面側面図である。
【図8】(A)は合成樹脂製型枠の平面図、(B)は(A)のB矢視断面図、(C)は(A)のC矢視断面図である。
【図9】(A)は箱抜き型枠を使用して仮設開口部を施工する説明図、(B)は4枚の鋼板を使用して仮設開口部を施工する説明図、(C)は仮設開口部の非使用時の説明図、(D)は仮設開口部をコンクリートで閉塞する説明図である。
【符号の説明】
12 RC床版
24 仮設開口部
42 合成樹脂製型枠ユニット
44、80 合成樹脂製型枠
46 合成樹脂製蓋板
48 側面
50、82 底面
60、90 取っ手
62、92 連結部
84 周面
Claims (7)
- 合成樹脂製の型枠であって、
内側に空間を画成するように周方向に連続すると共にその外面がコンクリート型枠面をなす周面と、
前記周面の下端を接続する底面と、
前記底面上で把持できるように所定の長さ延在する取っ手と、
前記取っ手と前記底面および周面を連結する連結部とを備え、
前記連結部は、前記取っ手の長手方向両端を、それぞれ取っ手の長手方向両端が臨む前記底面箇所と前記周面箇所に連結する2つの第1壁部により構成されている、
ことを特徴とする合成樹脂製型枠。 - 前記第1壁部の下端は前記取っ手の長手方向両端が臨む前記底面箇所から底面に接続されつつ前記周面箇所に至るように形成されていることを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製型枠。
- 前記取っ手と前記2つの第1壁部は、平面視した場合に同一直線上に位置していることを特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製型枠。
- 前記連結部は第2壁部を有し、前記第2壁部は、前記取っ手の長手方向中間部を、それぞれ取っ手の長手方向中間部が臨む前記底面箇所と前記周面箇所に連結するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の合成樹脂製型枠。
- 前記第2壁部が前記取っ手の長手方向中間部に連結される部分には、取っ手を把持し易いように下方に開放状の切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項4記載の合成樹脂製型枠。
- 前記底面は平面視長方形に形成され、前記周面は前記底面の各長辺と各短辺から起立する4つの側面により形成され、前記4つの側面は、これら4つの側面の内側に形成される空間が上方から下方に至るにつれて次第に小さくなるように傾斜して形成され、前記取っ手は底面の2つの短辺寄り箇所にそれぞれ短辺に平行して延在するように設けられ、前記第1壁部は、前記取っ手の長手方向両端を、それぞれ取っ手の長手方向両端が臨む前記底面箇所と前記側面箇所を連結するように構成され、第2壁部は、前記取っ手の長手方向中間部を、それぞれ取っ手の長手方向中間部が臨む前記底面箇所と前記側面箇所に連結するように構成されていることを特徴とする請求項4または5記載の合成樹脂製型枠ユニット。
- 前記取っ手の上面と前記2つの第1壁部の上面と第2壁部の上面は同一の高さで形成されていることを特徴とする請求項6記載の合成樹脂製型枠。
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