JP4173833B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に吸入空気を吸入させるための内燃機関の吸気装置に関し、一層詳細には、前記吸入空気の空気量を測定することが可能な空気量検出部を有する内燃機関の吸気装置に関する。
従来から、車両等に用いられる内燃機関には、燃焼室となるシリンダに対して吸入エアを吸入するための吸気マニホールドが接続され、前記吸気マニホールドが接続されるシリンダの吸気ポートには、前記シリンダと吸気マニホールドとの間の連通状態を切り換え可能な吸気弁が設けられている。そして、前記吸気弁が開弁することにより、前記吸気マニホールドを介してシリンダの内部に吸入エアが吸入される。
この吸気マニホールドには、該吸気マニホールドの内部に流通する吸入エアの流量(空気量)を調整するためのスロットルバルブが設けられ、前記スロットルバルブを開閉動作させることにより、シリンダの内部に吸入される吸入エアの空気量を調整している。スロットルバルブの上流側には、吸気マニホールド内を流通する吸入エアの空気量を測定検出する手段として空気流量センサが設けられ、前記空気流量センサによって検出された検出信号が制御回路へと出力され、前記検出信号からシリンダ内に吸入される吸入エアの空気量(質量又は体積)が演算される。その後、前記空気量に対して内燃機関の運転状態に応じた最適な燃料噴射量が演算され、前記制御回路で算出された結果に基づいて制御信号が燃料噴射装置へと出力されてシリンダの内部に燃料が噴射される。
このような測定手段を有する吸気装置では、シリンダ内に吸入される吸入エアの空気量を検出するための空気流量センサがスロットルバルブより上流側に設けられているため、例えば、車両を急加速させる際に前記スロットルバルブを急速に開状態とした場合に、実際にシリンダの内部に吸入される吸入エアに加えて、負圧状態にある吸気マニホールドの内部を充填するための吸入エアが該吸気マニホールドの内部へと導入される。これにより、空気流量センサによって検出される空気量が、実際にシリンダに吸入される吸入エアと、吸気マニホールドの内部に充填される吸入エアとが合算されたものとなる。
このため、前記空気流量センサとは別個に吸気マニホールドに圧力センサ等の検出装置を設け、前記検出装置によって前記吸気マニホールドの内部の吸入エアの圧力値等を検出することにより、前記吸気マニホールドの内部に充填された空気量を推定し、前記空気流量センサによって検出された全空気量から減算することにより、実際にシリンダへと吸入される吸入エアの空気量を推定してエンジン制御を行っている。
しかしながら、上述した測定手段を有する吸気装置では、シリンダに吸入される吸入エアの空気量が、スロットルバルブの上流側に設けられた空気流量センサによって検出された空気量に基づいて推定されたものであるため、実際にシリンダに吸入される空気量を正確に把握することができず、前記空気量に基づいて行われる燃料の噴射量を高精度に制御することができないという問題がある。
また、空気流量センサは、吸気マニホールドにおけるスロットルバルブの上流側に設けられているため、前記空気流量センサによって吸入エアの空気量を検出するタイミングと、吸気弁を開動作させて前記吸入エアが燃料と共にシリンダの内部に吸入されるタイミングとの間に時間差が生じることとなる。
さらに、吸気マニホールドの内部に充填される空気量を推定するために圧力センサ等の検出装置を設ける必要があるため、測定手段を有する吸気装置全体の製造コストが高騰してしまう。
このような課題を解決するため、吸気マニホールドにおいて空気流量センサをスロットルバルブの下流側に設けることにより、上述した前記空気流量センサを上流側に設けた場合と比較して、前記空気流量センサによって吸入エアの空気量を検出するタイミングと、前記吸入エアを吸気弁を開動作させて燃料と共にシリンダの内部に吸入するタイミングとの間の時間差を減少させると共に、実際にシリンダへと吸入される空気量を把握することが可能な測定手段を有する吸気装置が知られている。
このような測定手段を有する吸気装置としては、図4に示されるように、吸入エアの空気量を検出する空気流量センサ1が、吸気マニホールド2におけるシリンダ3の近傍となるスロットルバルブ4の下流側に設けられ、前記空気流量センサ1が、該吸気マニホールド2の通路5に突出するように配設されている。
そして、スロットルバルブ4が図4に示される開状態となることにより、吸入エアが吸気マニホールド2の上流側からスロットルバルブ4及び前記スロットルバルブ4と吸気マニホールド2との間に設けられたサージタンク6を介して吸気マニホールド2の通路5に沿って流通し、吸気弁7が開弁してシリンダ3の内部に吸入される。その際、前記吸気マニホールド2の内部を流通する吸入エアの空気量が、空気流量センサ1によって検出され、前記流量に基づいて燃料噴射弁8から燃料が噴射されて吸入エアに混合された状態で内燃機関の内部に導入される(例えば、特許文献1参照)。
特許第2887111号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術において、空気流量センサ1をスロットルバルブ4の下流側に設けた場合、前記スロットルバルブ4の開閉動作によって該スロットルバルブ4の下流側において吸入エアの流れが乱れることがある。このため、前記空気流量センサ1によって正確な吸入エアの空気量を測定することが困難な場合が生じる。
また、前記スロットルバルブ4の下流側には、内燃機関のシリンダ3内で発生する未燃焼ガスが、吸気弁7の開閉作用下に吸気ポートを通じて吸気マニホールド2内に進入することがあると共に、排気ガスの内部に含まれる有害成分の除去を目的として前記排気ガスを再度内燃機関へと再循環させる排気ガス再循環制御を行う場合に、前記排気ガスを吸気マニホールド2におけるスロットルバルブ4の下流側に還流させている。そのため、前記未燃焼ガスや排気ガスによって空気流量センサ1の通路5内に突出した検出部位が汚れ、前記空気流量センサ1による検出精度が低下することが懸念される。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、内燃機関に吸入される吸入空気の空気量の検出精度を向上させると共に、前記空気量を検出する空気量検出部に対する汚れの付着を防止することが可能な内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関を構成する吸気マニホールドに接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を調整し、前記空気量に応じた噴射量となる燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
前記吸気マニホールドは、前記主吸気通路と別個に設けられ、該主吸気通路と連通する副吸気通路と、
前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
前記主吸気通路と前記副吸気通路との間を連通する連通路が形成され、前記主吸気通路を流通する吸入空気の圧力と、前記副吸気通路を流通する吸入空気の圧力とが前記連通路を介して略均等となるように保持する圧力調整機構と、
を備え、
前記副吸気通路の一端部は、前記吸気マニホールドにおける上流側に接続されると共に、前記副吸気通路の他端部が、前記吸気マニホールドにおける前記絞り弁の下流側に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、内燃機関を構成する吸気マニホールドに、該吸気マニホールドの主吸気通路とは別個に副吸気通路を設け、前記主吸気通路と連通させている。そして、副吸気通路の一端部が前記吸気マニホールドにおける上流側に接続されると共に他端部が吸気マニホールドにおける前記絞り弁の下流側に接続され、前記副吸気通路に設けられた空気量検出部によって該副吸気通路を流通する吸入空気の空気量を検出している。また、主吸気通路と副吸気通路との間を連通する連通路を形成し、前記主吸気通路を流通する吸入空気の圧力と、前記副吸気通路を流通する吸入空気の圧力とが前記連通路を介して略均等となるように保持する圧力調整機構を備えている。
従って、吸気マニホールドに対して副吸気通路を介して空気量検出部を内燃機関により近接した位置に設けることができるため、前記空気量検出部によって吸入空気の空気量が検出されるタイミングと、燃料が噴射された吸入空気が内燃機関に吸入されるタイミングとの間に生じる時間差を抑制することができる。その結果、内燃機関により近接した位置に設けられた空気量検出部で吸入空気の空気量を検出し、前記空気量に基づいて最適な噴射量で燃料を噴射することが可能となるため、前記燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでのエンジン制御を行うことが可能となる。また、圧力調整機構によって吸気マニホールドの主吸気通路を流通する吸入空気の圧力と、副吸気通路を流通する吸入空気の圧力とを常に略均等に保持することができる。
また、例えば、吸気マニホールドの内部に内燃機関からの未燃焼ガスや、排気ガスを再循環させて排気ガス再循環制御を行う際における排気ガスが、前記吸気マニホールドにおける絞り弁の下流側に流通する場合においても、吸入空気の空気量を検出するための空気量検出部が副吸気通路に設けられているため、前記吸気マニホールドの主吸気通路を流通する未燃焼ガス等が空気量検出部に触れて汚れることがない。そのため、空気量検出部による検出精度の低下を防止することができ、前記吸入空気の空気量を確実且つ高精度に検出することができる。
さらに、副吸気通路の一端部を、吸気マニホールドにおける上流側に接続すると共に、副吸気通路の他端部を前記吸気マニホールドにおける下流側に接続することにより、前記副吸気通路の他端部を、前記吸気マニホールドにおける内燃機関に近接する位置とすることが可能となる。その結果、空気量検出部を副吸気通路を介して設けているため、絞り弁の開閉動作時に生じる主吸気通路の内部で生じる吸入空気の流れの乱れの影響を受けることがないため、前記空気量検出部を配設するレイアウトの自由度が増大すると共に、前記副吸気通路の内部を流通する吸入空気の空気量を、確実且つ高精度に検出することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、絞り弁より下流側に吸気マニホールドの主吸気通路と別個に副吸気通路を設け、副吸気通路を介して内燃機関により近接した位置に設けられた前記空気量検出部によって吸入空気の空気量が検出されるタイミングと、燃料が噴射された吸入空気が内燃機関に吸入されるタイミングとの間に生じる時間差を抑制することができる。その結果、空気量検出部によって検出された吸入空気の空気量に基づいて最適な噴射量で燃料を噴射することが可能となるため、前記燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでのエンジン制御を行うことができる。
また、吸気マニホールドの主吸気通路に、例えば、内燃機関における未燃焼ガス等が流通する場合においても、空気量検出部が副吸気通路に設けられているため、前記主吸気通路を流通する未燃焼ガス等によって空気量検出部に汚れ等が付着することが低減され、前記空気量検出部による検出精度の低下を阻止することができる。
本発明に係る内燃機関の吸気装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す。
この吸気装置10は、車両等に搭載されたエンジン(内燃機関)12に設けられ、インテークマニホールド(吸気マニホールド)14を介して前記エンジン12の内部に吸入される吸入空気の空気量を測定する装置である。なお、このエンジン12が搭載される車両としては、例えば、自動車や自動二輪車等が挙げられる。
エンジン12は、図1に示されるように、エンジン本体16の内部に形成されるシリンダ室18にピストン20が軸線方向に沿って変位自在に設けられ、前記ピストン20がストローク変位し、シリンダ室18内の容積を変化させることによりエンジン12における吸気、圧縮、燃焼、排気行程が行われる。そして、前記ピストン20からコネクティングロッド22及びクランクシャフト24を介してエンジン12の駆動力として出力される。
また、エンジン12におけるシリンダ室18には、吸気ポート26及び排気ポート28が開口し、前記吸気ポート26には吸気バルブ30が設けられ、一方、排気ポート28には排気バルブ32が設けられている。そして、前記吸気ポート26と排気ポート28との間となるシリンダ室18の上方には、点火プラグ34が設けられている。
吸気ポート26には、車両の外部より吸入空気が導入される管状のインテークマニホールド14が接続され、前記インテークマニホールド14には、アクセルペダル(図示せず)の操作に連動して開閉するスロットルバルブ(絞り弁)36を有するスロットルボディ38が設けられている。前記スロットルボディ38には、吸気管40を介してエアクリーナ42が接続され、前記エアクリーナ42を通じてインテークマニホールド14へ外部から吸入空気が取り込まれる。その際、前記エアクリーナ42によって前記吸入空気に含有される塵埃等が好適に除去される。
この場合、スロットルバルブ36が接続されるインテークマニホールド14の端部には、所定容量を有するタンク部43が形成されている。
インテークマニホールド14の内部には、吸入空気が流通する吸気通路(主吸気通路)44が形成され、吸気ポート26に接続されるインテークマニホールド14の一端部には、燃料噴射弁として機能するインジェクタ46が前記吸気ポート26と対向するように配設されている。そして、図示しない制御部からの電気信号によってインテークマニホールド14の吸気通路44に対してインジェクタ46から燃料が噴射される。
さらに、インテークマニホールド14のタンク部43には、管状のバイパス配管(副吸気通路)50の一端部が接続されると共に、前記バイパス配管50の他端部が、インテークマニホールド14の管壁48に接続されている。このバイパス配管50の内部に形成されるバイパス通路52は、インテークマニホールド14の吸気通路44より細管状に形成されている。なお、バイパス配管50の一端部となる第1接続端部54は、タンク部43に接続される場合に限定されるものではなく、前記第1接続端部54が、前記インテークマニホールド14におけるスロットルボディ38側に接続され、他端部側となる第2接続端部56が、前記インテークマニホールド14におけるエンジン本体16側となるように接続されていればよい。
すなわち、この第1接続端部54は、スロットルボディ38の下流側となるインテークマニホールド14における任意の位置に接続され、一方、第2接続端部56は、インテークマニホールド14におけるシリンダ室18により近い位置に接続するとよい。
そして、バイパス通路52が、第1接続端部54側に形成される第1開口部58及び第2接続端部56側に形成される第2開口部60を介してインテークマニホールド14の吸気通路44とそれぞれ連通している。
すなわち、インテークマニホールド14の内部を流通する吸入空気が、第1接続端部54からバイパス配管50のバイパス通路52に導入され、第2接続端部56を介して再びインテークマニホールド14の内部に導入される。
換言すると、吸気通路44の内部を流通する吸入空気が、バイパス配管50の第1接続端部54から前記吸気通路44とバイパス通路52に分流し、前記バイパス配管50の内部を流通する吸入空気が、前記第2接続端部56から前記吸気通路44へと再び合流する。
一方、バイパス配管50には、バイパス通路52を流通する吸入空気の空気量を検出するためのエアフローメータ(空気量検出部)62が配設されている。このエアフローメータ62は、空気量検出部として機能すると共に、バイパス通路52を流通する吸入空気の流れが安定した層流状態となる位置に設けられている。
エアフローメータ62は、例えば、シリコン基板にプラチナ薄膜が蒸着された検出部64を有し、前記検出部64の周囲に吸入空気が流通することにより、予め一定温度に保持されている前記検出部64の温度が変化し、該検出部64の温度を一定温に保持させるために検出部64に供給される電流量が変化する。この電流の変化量を検出することによりバイパス通路52における吸入空気の質量流量を検出する熱線式が採用されている。
なお、空気量検出部として機能するエアフローメータ62は、上述した熱線式に限定されるものではなく、前記バイパス通路52の内部に流路抵抗となる抵抗部材を設け、前記抵抗部材の下流側に発生する渦を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するカルマン渦式や、前記バイパス通路52を流通する吸入空気によって押されるフラップの回動角度を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するフラップ式等を採用してもよいのは勿論のことである。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図2に示されるように、エンジン12が始動している状態において、運転者が図示しないアクセルペダルを操作してスロットルバルブ36を開弁させ、吸気バルブ30が吸気ポート26より離間し、且つ、ピストン20が下方へ変位する吸気行程においてシリンダ室18からの吸入負圧によってエアクリーナ42(図1参照)を介して吸入空気がインテークマニホールド14の内部に導入される。
この際、スロットルバルブ36を介してインテークマニホールド14の吸気通路44へと導入された吸入空気の一部が、タンク部43よりバイパス配管50の第1接続端部54からバイパス通路52の内部へと導入され、前記バイパス配管50に設けられたエアフローメータ62によってバイパス通路52を流通する吸入空気の空気量が検出される。なお、前記吸入空気の空気量は、バイパス通路52の内部において流れが安定した層流状態でエアフローメータ62によって検出されている。
そして、バイパス配管50のバイパス通路52を流通する吸入空気は、第2接続端部56を介して再びインテークマニホールド14の吸気通路44の内部に合流して、前記吸気通路44を流通している吸入空気と共にシリンダ室18の内部へと吸入される。
この際、エアフローメータ62によって検出された吸入空気の空気量が、検出信号として図示しない制御部へと出力され、前記制御部において前記検出信号に基づいて最適な燃料噴射量が演算される。そして、前記制御部において演算された燃料噴射量に基づいた制御信号がインジェクタ46へと出力されることにより、前記インテークマニホールド14の吸気通路44内を流通する前記吸入空気に対して、吸気ポート26の近傍においてインジェクタ46から燃料が噴射され、前記燃料と吸入空気とが混合された混合気がシリンダ室18の内部へと吸入される。
以上のように、本発明の第1の実施の形態では、エンジン12のシリンダ室18に吸入空気を吸入するためのインテークマニホールド14にあって、前記吸入空気の空気量を調整するスロットルボディ38の下流側となる位置にバイパス配管50を設けている。バイパス配管50は、インテークマニホールド14の吸気通路44と連通すると共に、前記吸気通路44を流通する吸入空気の一部が流通可能に形成されている。そして、バイパス配管50には、吸入空気の流量を検出するためのエアフローメータ62が設けられている。
これにより、バイパス配管50を介してインテークマニホールド14におけるエンジン12のシリンダ室18に一層近接した位置にエアフローメータ62を配設することが可能となる。このため、前記エアフローメータ62によって吸入空気が検出されるタイミングと、インジェクタ46によって噴射される燃料が混合されて吸入空気がシリンダ室18に吸入されるタイミングとの間の時間差を抑制することができる。換言すると、エアフローメータ62によって検出される吸入空気の空気量と、インジェクタ46から噴射される燃料が混合され実際にシリンダ室18に吸入される吸入空気の空気量との差を減少させることが可能となる。
さらには、インテークマニホールド14及び吸気管40は、吸入空気が流通する管路に沿って所定長さを有しているため、前記吸入空気が吸気通路44を流通する際に吸気脈動が生じることがある。そのような場合においても、エアフローメータ62をシリンダ室18に近接した位置に設けることにより、前記吸気脈動の影響を軽減することができるという利点も得られる。
しかも、シリンダ室18に実際に吸入される吸入空気の空気量に近い空気量をエアフローメータ62によって検出することができるため、前記空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を高精度に制御することが可能となる。その結果、シリンダ室18に吸入される吸入空気の空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の量との比である空燃比の最適化を図ることが可能となり、より一層高精度なエンジン制御を行うことができる。
また、例えば、インテークマニホールド14におけるスロットルバルブ36の下流側に、エンジン12のシリンダ室18で発生した未燃焼ガスが吸気バルブ30の開弁作用下に吸気ポート26を通じて進入した場合や、排気ガス再循環制御を行う際に排気ガスが流通した場合においても、バイパス配管50のバイパス通路52が、前記インテークマニホールド14の吸気通路44より小径に形成されているため、前記未燃焼ガス等がバイパス通路52内に流入することが抑制される。
これにより、バイパス配管50に設けられたエアフローメータ62の検出部64に前記未燃焼ガス等の汚れが付着することが防止されるため、前記エアフローメータ62による吸入空気の空気量の検出精度の低下を阻止することができる。
さらに、従来、スロットルバルブを開閉動作させた際に吸入空気の流れが乱れる位置に空気流量センサを配設することが困難であったが、本発明では、エアフローメータ62をバイパス配管50を介して設けているため、スロットルバルブ36の開閉動作時に生じる吸入空気の流れの乱れの影響を受けることがなく、前記バイパス配管50の内部を流通する吸入空気の空気量を、確実且つ高精度に検出することができる。
これにより、従来の吸気マニホールド2の管路上に直接空気流量センサ1を配設していた場合と比較して、前記吸気装置10においてエアフローメータ62を配設するレイアウトの自由度を増大させることができる。
さらにまた、従来、吸気マニホールド2の内部に充填される吸気エアの空気量を検出するために必要とされていた圧力センサ等の検出装置が不要となるため、吸気装置10におけるコストの低減を図ることができるという利点がある。
次に、第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置100を図3に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置100では、インテークマニホールド102におけるスロットルボディ38側の端部に、所定容量を有する第1タンク部104が形成されると共に、前記インテークマニホールド102におけるスロットルボディ38より下流側となる管壁48には、配管(副吸気通路)106が接続され、前記配管106と第1タンク部104とが連通路108によって接続されている点で、第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10と相違している。
前記配管106の一端部には、前記インテークマニホールド102の管壁48に接続される接続端部110が形成されると共に、他端部には、外部に向かって開口した開口端部112が形成されている。そして、前記配管106の接続端部110と開口端部112との間には、所定容量を有し、配管106より拡幅した第2タンク部114が形成されている。この配管106の開口端部112は、例えば、インテークマニホールド102に接続された吸気管40とは別個にエアクリーナ42に接続されていてもよい(図3中、二点鎖線形状)。換言すると、前記開口端部112を、スロットルバルブ36の上流側となる位置に接続してもよい。
すなわち、エアクリーナ42を介して吸気管40を通じてインテークマニホールド102の内部に吸入空気が導入されると共に、同時に、配管106の開口端部112を介して前記配管106の内部に吸入空気が導入される。
また、前記配管106の内部には、吸入空気が流通する管路116が形成され、前記管路116が、インテークマニホールド102の吸気通路44より細管状に形成されている。
前記配管106における開口端部112と第2タンク部114との間には、第1タンク部104に接続された連通路108が接続されると共に、前記連通路108と対向する配管106の内部には、前記インテークマニホールド102における吸入空気と、配管106における吸入空気との間に生じる圧力差を均衡させるための圧力調整機構118(例えば、圧力調整弁)が設けられている。
すなわち、前記圧力調整機構118によってインテークマニホールド102の吸気通路44を流通する吸入空気の圧力と、配管106の内部を流通する吸入空気の圧力とが常に略均等となるように調整されている。
さらに、配管106における第2タンク部114の下流側には、前記配管106の内部を流通する吸入空気の空気量を検出するためのエアフローメータ62が設けられている。
このように構成することにより、第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置100では、配管106の内部に流通する吸入空気を、該配管106の開口端部112から直接導入することにより、インテークマニホールド102の内部を流通する吸入空気とは別系統の吸入空気を流通させることができる。これにより、インテークマニホールド102におけるスロットルバルブ36の下流側に、エンジン12のシリンダ室18で発生した未燃焼ガスが進入したり、排気ガス再循環制御を行う際の排気ガスが流通した場合においても、前記未燃焼ガス等が配管106の内部に流入することを阻止することができる。
そのため、配管106に設けられたエアフローメータ62の検出部64に前記未燃焼ガス等に起因する汚れが付着することが阻止され、前記エアフローメータ62による吸入空気の流量の検出精度の低下をより一層効果的に阻止することができる。
ここで、上述した第1及び第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10、100は、単一のシリンダ室18を有する単気筒エンジンに適用してもよいし、複数(例えば、4つ)のシリンダ室18を有する多気筒エンジンに適用するようにしてもよい。なお、この吸気装置10、100を多気筒エンジンに適用する場合には、シリンダ室18の数量に対応して複数に分岐したインテークマニホールドにバイパス配管50又は配管106を設けると共に、前記バイパス通路52及び前記配管106の管路116にエアフローメータ62を配設して、前記バイパス配管50又は配管106の内部を流通する吸入空気の流量を検出すればよい。
このように、吸気装置10、100を多気筒エンジンに採用することにより、例えば、クランクシャフト24やカムシャフト等に設けられた回転角度センサによって吸気行程にあるシリンダを把握することが可能であるため、前記回転角度センサからの検出信号に基づいてエアフローメータ62によって各シリンダ室毎の吸入される吸入空気の空気量を把握することが可能となり、前記空気量に基づいてインジェクタ46からの燃料噴射量を制御することにより、一層高精度なエンジン制御を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す概略構成説明図である。 図1の内燃機関の吸気バルブが吸気ポートより離間した吸気行程における吸気装置の近傍を示す概略拡大構成説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す概略構成説明図である。 従来技術に係る吸気装置の一部拡大概略構成説明図である。
符号の説明
10、100…吸気装置 12…エンジン
14、102…インテークマニホールド
16…エンジン本体 18…シリンダ室
20…ピストン 26…吸気ポート
30…吸気バルブ 34…点火プラグ
36…スロットルバルブ 38…スロットルボディ
42…エアクリーナ 44…吸気通路
46…インジェクタ 48…管壁
50…バイパス配管 52…バイパス通路
54…第1接続端部 56…第2接続端部
62…エアフローメータ 64…検出部
106…配管 108…連通路
110…接続端部 112…開口端部
116…管路 118…圧力調整機構

Claims (1)

  1. 内燃機関を構成する吸気マニホールドに接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を調整し、前記空気量に応じた噴射量となる燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
    前記吸気マニホールドは、前記主吸気通路と別個に設けられ、該主吸気通路と連通する副吸気通路と、
    前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
    前記主吸気通路と前記副吸気通路との間を連通する連通路が形成され、前記主吸気通路を流通する吸入空気の圧力と、前記副吸気通路を流通する吸入空気の圧力とが前記連通路を介して略均等となるように保持する圧力調整機構と、
    を備え、
    前記副吸気通路の一端部は、前記吸気マニホールドにおける上流側に接続されると共に、前記副吸気通路の他端部が、前記吸気マニホールドにおける前記絞り弁の下流側に接続されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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