JP2007211625A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に吸入される空気量の検出精度を向上させ、前記空気量に基づいて高精度なエンジン制御を行う。
【解決手段】エンジン14を構成する第1〜第4シリンダ室12a〜12dにインテークマニホールド34の第1〜第4分岐管36a〜36dがそれぞれ接続され、前記インテークマニホールド34の集合管40に、スロットルバルブ46を有するスロットルボディ48が接続されている。そして、第1〜第4分岐管36a〜36dには、湾曲部44の内側44aにバイパス配管62の分岐部66a、66bが接続され、インテークマニホールド34内を流通する吸入空気の一部が、前記バイパス配管62へと分流してエアフローメータ68によって前記吸入空気の空気量が検出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に空気を吸入させるための内燃機関の吸気装置に関し、一層詳細には、前記吸入空気の空気量を測定する空気量検出部を有する内燃機関の吸気装置に関する。
従来から、車両等に用いられる内燃機関には、燃焼室となるシリンダに対してエアを吸入するための吸気管が接続され、前記吸気管が接続されるシリンダの吸気ポートには、前記シリンダと吸気管との間の連通状態を切り換え可能な吸気弁が設けられている。そして、前記吸気弁が開弁することにより、前記吸気管を介してシリンダの内部にエアが吸入される。
この吸気管には、前記吸気管の内部に流通するエアの流量(空気量)を調整するためのスロットルバルブが設けられ、前記スロットルバルブを開閉動作させることにより、シリンダの内部に吸入されるエアの空気量を調整している。吸気管におけるスロットルバルブの上流側には、前記吸気管内を流通するエアの空気量を測定検出する手段として空気流量センサが設けられている。また、吸気管におけるスロットルボディの下流側には、サージタンクが設けられ、前記サージタンクには、吸気管内の圧力を検出する圧力センサが設けられている。
そして、前記空気流量センサによって検出された検出信号が制御回路へと出力され、前記検出信号からシリンダ内に吸入されるエアの空気量(質量又は体積)が演算される。その後、前記空気量に対して内燃機関の運転状態に応じた最適な燃料噴射量が演算され、前記制御回路で算出された結果に基づいて制御信号が燃料噴射装置へと出力されて前記燃料噴射装置の制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−190591号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、例えば、車両を急加速させるために、前記スロットルバルブを急速に開状態とした場合に、実際にシリンダの内部に吸入される吸入エアに加えて、負圧状態にある吸気管のサージタンク内を充填するための吸入エアが前記吸気管の内部に導入される。これにより、空気流量センサによって検出される空気量は、実際に内燃機関のシリンダに吸入される吸入エアと、吸気管内に充填される吸入エアの一部とが合算されたものとなる。
そのため、前記空気流量センサとは別個にスロットルバルブの下流側に設けられた圧力センサによって前記吸気管の内部の吸入エアの圧力値を検出し、前記吸気管の内部に充填された空気量を推定している。そして、この推定された空気量を前記空気流量センサによって検出された全空気量から減算することにより、実際にシリンダへと吸入される吸入エアの空気量を推定してエンジン制御を行う必要がある。
しかしながら、上述した吸気装置では、シリンダに吸入される吸入エアの空気量は、吸気管においてスロットルボディの上流側に設けられた空気流量センサによって検出された空気量と、圧力センサによって検出された圧力値に基づいて推定されたものであるため、実際にシリンダに吸入される空気量を正確に把握することができず、前記空気量に基づいて行われる燃料の噴射量を高精度に制御することが困難である。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、内燃機関に吸入される吸入空気の空気量の検出精度を向上させ、前記空気量に基づいて高精度なエンジン制御を行うことが可能な内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の本体部に接続される吸気マニホールドを備え、前記吸気マニホールドは、前記内燃機関を構成する気筒数に応じた数で分岐し、且つ、並列に形成された分岐管と、前記分岐管に連通する集合管とを有し、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される空気量を調整し、前記空気量に応じた噴射量で燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
前記集合管に接続される上流部と前記本体部に接続される下流部とを有し、且つ、内部に前記主吸気通路が形成される分岐管と、
前記主吸気通路とは別個に設けられ、湾曲した前記下流部の内周側と前記集合管との間に接続され、前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、
前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、吸気マニホールドの分岐管において湾曲した下流部の内周側と集合管との間に副吸気通路を接続し、主吸気通路内の吸入空気が上流部から下流部へと流通する際、前記下流部に沿った吸入空気は、湾曲した下流部の外周側と内周側で流速が異なり、前記流速の違いによって前記下流部における内周側の圧力が低くなる。
従って、副吸気通路が接続される集合管と分岐管の下流部近傍との間で吸入空気の圧力差が生じ、前記圧力差によって前記集合管内の吸入空気を副吸気通路内へと積極的に導くことができるため、前記吸入空気の流量を増大させることができる。そのため、流量の増大した吸入空気から空気量検出部によって高精度に空気量を検出することができる。
これにより、空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を高精度に制御することができ、それに伴って、内燃機関に吸入される空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の噴射量の比である空燃費の最適化を図ることができる。そのため、吸入空気の空気量と前記燃料の噴射量とからリアルタイムでの高精度な内燃機関の制御を行うことが可能となる。
また、副吸気通路を、複数の分岐管のうち少なくともいずれか1本以上に接続することにより、前記副吸気通路が接続された分岐管内を流通する吸入空気の空気量を空気量検出部によって高精度に検出することができると共に、前記副吸気通路が接続されていない分岐管を流通する吸入空気の空気量を高精度に推定することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、副吸気通路を分岐管における下流部の内周側に接続することにより、前記副吸気通路が接続される集合管と下流部の内周側との圧力差によって前記吸入空気を好適に副吸気通路内へと導くことができる。そのため、空気量検出部を介して流量の増大した吸入空気から空気量を高精度に検出し、前記空気量に基づいて最適な噴射量で燃料を噴射することが可能となるため、前記燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでの高精度な制御を行うことができる。
本発明に係る内燃機関の吸気装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す。
この吸気装置10は、車両等に搭載される、例えば、4つの第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)を有する多気筒のエンジン(内燃機関)14に設けられている。このエンジン14が搭載される車両としては、例えば、自動車や自動二輪車等が挙げられる。
エンジン14は、図1及び図2に示されるように、エンジン本体(本体部)16の内部に形成される複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)にそれぞれ第1〜第4ピストン18a〜18d(図2参照)が軸線方向に沿って変位自在に設けられている。従って、前記第1〜第4ピストン18a〜18dがストローク変位し、第1〜第4シリンダ室12a〜12dの容積を変化させることによりエンジン14における吸気、圧縮、燃焼、排気行程が行われる。
そして、第1〜第4ピストン18a〜18dからコネクティングロッド20及びクランクシャフト22を介してエンジン14の駆動力として出力される。なお、第1〜第4ピストン18a〜18dと第1〜第4シリンダ室12a〜12dとからそれぞれ第1気筒C1、第2気筒C2、第3気筒C3及び第4気筒C4が構成される(図2参照)。
また、エンジン14における複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12dには、それぞれ吸気ポート24及び排気ポート26が開口するように形成され、前記吸気ポート24にはそれぞれ吸気バルブ28が設けられる。一方、排気ポート26にはそれぞれ排気バルブ30が設けられている。そして、前記吸気ポート24と排気ポート26との間となる第1〜第4シリンダ室12a〜12dの上方には、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12d毎に点火プラグ32が設けられている。
第1〜第4シリンダ室12a〜12dの吸気ポート24には、インテークマニホールド(吸気マニホールド)34の下流側に形成された複数本の第1〜第4分岐管36a〜36d(図2参照)がそれぞれ接続されている。この第1〜第4分岐管36a〜36dは、第1〜第4シリンダ室12a〜12dの数に対応した本数(4本)に枝状に分岐している。
インテークマニホールド34の上流側には、複数の第1〜第4分岐管36a〜36dが接続されるタンク部38が形成され、この所定容量からなるタンク部38の側部には、前記第1〜第4分岐管36a〜36dの延在方向と略直交し、前記第4分岐管36dから離間する方向に延在した集合管40が接続される。なお、図1に示されるタンク部38は、集合通路56、分岐通路58a〜58dとの違いを明瞭とするために拡幅させて図示している。
換言すると、インテークマニホールド34は、上流側に形成される単一の集合管40からタンク部38を介して下流側に向かって複数の第1〜第4分岐管36a〜36dに分岐するように形成されている。
第1〜第4分岐管36a〜36dは、図3に示されるように、エンジン本体16の上方に配設されたタンク部38から徐々に下方に向かって延在する延在部(上流部)42と、該延在部42に対して前記タンク部38側に戻るように湾曲した湾曲部(下流部)44とを備えている。この湾曲部44は、所定半径からなる湾曲面より形成され、第1〜第4分岐管36a〜36dの端部が略水平方向に延在して前記エンジン本体16に接続されている。
一方、前記集合管40の上流側には、アクセルペダル(図示せず)の操作に連動して開閉するスロットルバルブ(絞り弁)46を含むスロットルボディ48が設けられている。このスロットルボディ48の上流側には、吸気管50を介してエアクリーナ52(図1参照)が設けられ、前記エアクリーナ52を通じてインテークマニホールド34に外部から吸入空気が取り込まれる。その際、前記エアクリーナ52によって前記吸入空気に含有される塵埃等が好適に除去される。
エンジン14の吸気行程において、スロットルバルブ46が開状態となることにより、第1〜第4ピストン18a〜18dのストローク変位に伴う吸入負圧によって吸入空気が、スロットルボディ48及びインテークマニホールド34を通じて吸気ポート24から第1〜第4シリンダ室12a〜12dへと吸入される。
インテークマニホールド34の内部には、吸入空気が流通する吸気通路(主吸気通路)54が形成され、前記吸気通路54は、集合管40の内部に形成される集合通路56と、第1〜第4分岐管36a〜36dの内部にそれぞれ形成される分岐通路58a〜58dとから構成されている。吸気ポート24に接続される第1〜第4分岐管36a〜36dには、それぞれ燃料噴射弁として機能するインジェクタ60(図1参照)が前記吸気ポート24と対向するように配設されている。そして、制御部72からの電気信号によってインジェクタ60からインテークマニホールド34の分岐通路58a〜58dに対して燃料が噴射される。
一方、インテークマニホールド34には、タンク部38と第2及び第3分岐管36b、36cとの間をバイパスするバイパス配管(副吸気通路)62が接続されている。すなわち、インテークマニホールド34において略並列に配置された第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、その略中央部に配置された第2及び第3分岐管36b、36cのみにバイパス配管62が接続されている。
このバイパス配管62は、上流側となりタンク部38又は集合管40に接続される導入部64と、二股状に分岐して形成され、下流側となるように第2及び第3分岐管36b、36cに接続される一組の分岐部66a、66bとからなる。
導入部64は、インテークマニホールド34を構成するタンク部38に接続されることにより、前記タンク部38の内部と前記バイパス配管62の内部とを連通させている。
この場合、導入部64は、前記タンク部38に接続される場合に限定されるものではなく、前記インテークマニホールド34の上流側となるスロットルボディ48側(例えば、集合管40)に対して直接接続されていてもよい。
分岐部66a、66bは、インテークマニホールド34を構成する第2及び第3分岐管36b、36cの湾曲部44にそれぞれ接続され、前記バイパス配管62の内部と第2及び第3分岐管36b、36cの分岐通路58b、58cとがそれぞれ連通した状態となる。詳細には、分岐部66a、66bが、所定半径からなる湾曲部44の内側(内周側)44aにそれぞれ接続される。この湾曲部106の内側44aは、エンジン本体16と対向するように前記湾曲部44の内周側に設けられる。
なお、バイパス配管62を構成する導入部64、分岐部66a、66bは、インテークマニホールド34を構成する集合管40及び第1〜第4分岐管36a〜36dより直径の細い細管状に形成されている。
さらに、バイパス配管62の下流側となる分岐部66a、66bは、第2及び第3分岐管36b、36cに接続される場合に限定されるものではなく、前記第1〜第4分岐管36a〜36dのうちのいずれか2本に対して接続するようにしてもよい。また、分岐部66a、66bの数量は2本に限定されるものではなく、二股状とすることなく単一の分岐部として第1〜第4分岐管36a〜36dのうちのいずれか1本のみに接続するようにしてもよいし、反対に、前記分岐部を4本に分岐させて前記第1〜第4分岐管36a〜36dに対してそれぞれ接続するようにしてもよい。
このバイパス配管62の導入部64には、前記バイパス配管62の内部を流通する吸入空気の空気量を検出するためのエアフローメータ68が配設されている。このエアフローメータ68は、空気量検出部として機能すると共に、バイパス配管62の内部を流通する吸入空気の流れが安定した層流状態となる位置に設けられている。
エアフローメータ68は、例えば、シリコン基板にプラチナ薄膜が蒸着された検出部70を有し、前記検出部70の周囲に吸入空気が流通することにより、予め一定温度に保持されている前記検出部70の温度が変化し、前記検出部70の温度を一定温度に保持させるために前記検出部70に供給される電流量が変化する。この電流の変化量を検出することによりバイパス配管62の内部を流通する吸入空気の空気量を検出する熱線式が採用されている。
なお、空気量検出部として機能するエアフローメータ68は、上述した熱線式に限定されるものではなく、前記バイパス配管62の内部に流路抵抗となる抵抗部材を設け、前記抵抗部材の下流側に発生する渦を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するカルマン渦式や、前記バイパス配管62を流通する吸入空気によって押されるフラップの回動角度を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するフラップ式等を採用してもよいのは勿論のことである。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、エンジン14が始動している状態において、運転者が図示しないアクセルペダルを操作してスロットルバルブ46を開弁させることにより、吸気バルブ28が吸気ポート24より離間する。そして、第1〜第4ピストン18a〜18dが順次下方へ変位する吸気行程となり、第1〜第4シリンダ室12a〜12dからの吸入負圧によってエアクリーナ52(図1参照)を介して吸入空気がインテークマニホールド34の内部に導入される。
この吸入空気は、インテークマニホールド34の吸気通路54を流通すると共に、その一部が、タンク部38を介してバイパス配管62の導入部64へと導入される。この際、バイパス配管62に設けられたエアフローメータ68によって前記バイパス配管62の内部を流通する吸入空気の空気量が検出される。なお、前記空気量は、バイパス配管62内で流れが安定した層流状態となる部位でエアフローメータ68によって検出される。
また、エンジン14を構成するクランクシャフト22やカムシャフト等の回転角度を検出する回転角度センサ74(図1参照)によって、現在のクランクシャフト22等の回転角度が前記回転角度センサ74から制御部72へと出力され、この制御部72への検出信号に基づいて前記制御部72でエンジン14の第1〜第4気筒C1〜C4のうち吸気行程にある気筒が特定される。
すなわち、前記回転角度センサ74とエアフローメータ68とを併用し、前記回転角度センサ74及びエアフローメータ68からの検出信号に基づいて、制御部72において前記エアフローメータ68によって検出された吸入空気が、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12dのいずれに吸入されたかを確認することが可能となる。そのため、単一のエアフローメータ68によって第1〜第4シリンダ室12a〜12dに吸入される空気量をそれぞれ検出することができる。
例えば、第2ピストン18b及び第2シリンダ室12bからなる第2気筒C2が吸気行程にある場合には、図2に示されるように、前記第2ピストン18bのストローク変位作用下に吸入空気が第2シリンダ室12bに接続された第2分岐管36bの分岐通路58bへと流通する。
一方、タンク部38からバイパス配管62に流通した吸入空気の一部は、エアフローメータ68によって空気量が検出された後に、その分岐部66aへと導かれ、再び前記インテークマニホールド34の分岐通路58bを流通する吸入空気と合流して第2シリンダ室12bに吸入される。
この第2分岐管36bを流通する吸入空気は、その圧力が湾曲部44の内側44aで低くなり、反対に、前記湾曲部44の外側44bで高くなっている。すなわち、吸入空気が湾曲部44に沿って流通する際、その内側44aと外側44bとで前記吸入空気の流速に差が生じるため、前記流速差に基づいた圧力差が発生している。
なお、この吸入空気の圧力特性は、前記吸入空気が第2分岐管36bを流通する場合に限定されず、第1〜第4分岐管36a〜36dのいずれを流通する場合についても同様となる。
そのため、バイパス配管62の導入部64が接続されるインテークマニホールド34のタンク部38と、分岐部66a、66bが接続される湾曲部44との間に吸入空気の圧力差が生じ、前記湾曲部44近傍における圧力P1が、タンク部38の圧力P2より低くなる(P1<P2)。
これにより、バイパス配管62に吸入空気の一部が導入される際に、前記吸入空気が、上流側であり圧力の高い導入部64側から下流側となり圧力の低い分岐部66a、66b側に向かって流通するため、前記導入部64と分岐部66a、66b側とが略同等の圧力である場合と比較し、その流量が増大することとなる。
換言すれば、下流側となるバイパス配管62の分岐部66a、66bを、上流側となる導入部64の接続される部位(タンク部38)より圧力の低い部位(湾曲部44)に接続することにより、前記吸入空気を効果的にバイパス配管62へと導くことができるため、前記吸入空気の流量を増大させることが可能となる。
その結果、バイパス配管62内に導入される吸入空気の流量を増大させ、それに伴って、エアフローメータ68を介してより高精度な空気量を検出することができる。なお、第3気筒C3が吸気行程である場合も同様に、第3分岐管36cに接続されたバイパス配管62内に導入される吸入空気の流量を増大させることができる。
ここで、インテークマニホールド34の湾曲部44に対して接続されたバイパス配管62内を流通する吸入空気の圧力と流量との関係について、図4を参照しながら説明する。なお、この図4では、バイパス配管62の分岐部66a、66bを湾曲部44の内側44aに接続した場合の特性を実線で示し、仮に前記分岐部66a、66bを前記湾曲部44の外側44bに接続した場合(図2中、二点鎖線形状)の特性を破線で示している。
図4に示されるように、分岐部66a、66bを湾曲部44の内側44aに接続した場合には、吸入空気の圧力が増大するのに伴って徐々にその流量も増大し、その特性が直線状(リニア特性)となっていることが諒解される。すなわち、吸入空気における圧力と流量との関係は、常に略一定の比率(増加率)で維持される。
一方、分岐部66a、66bを湾曲部44の外側44bに接続した場合(図3中、二点鎖線形状)には、前記吸入空気の圧力増大に伴ってその流量が増大し始めるが、前記圧力が所定圧を境として前記流量の増加率が徐々に減少するような凸状の特性を示している。また、分岐部66a、66bを湾曲部44の内側44aに接続した場合と比較し、吸入空気の流量の増加量が少ないことが諒解される。
このように、分岐部66a、66bを、湾曲部44の内側44aに接続することにより、前記湾曲部の外側に接続した場合と比較して、バイパス配管62内においてより多くの吸入空気の流量が得られると共に、エアフローメータ68によって検出される吸入空気の流量と圧力との関係においてリニアな特性が得られるため、前記吸入空気の流量を前記圧力の変化に応じて高精度に検出することが可能となる。
最後に、エアフローメータ68によって検出された吸入空気の空気量となる検出値が制御部72へと出力され、前記制御部72で前記検出値に基づいて実際に第2分岐管36bに流通する空気量が演算されると共に、前記空気量に対して最適な燃料噴射量が演算される。前記制御部72において演算された燃料噴射量に基づいた制御信号が第2分岐管36bに設けられたインジェクタ60へと出力される。
このようにして、第1〜第4ピストン18a〜18dが、第1〜第4シリンダ室12a〜12dに沿って順次ストローク変位して吸気行程に移行することにより生じる吸入負圧によって、スロットルバルブ46からインテークマニホールド34へと導入された吸入空気が、吸気行程となる第1〜第4気筒C1〜C4に接続されたインテークマニホールド34の第1〜第4分岐管36a〜36dのいずれかへと流通する。同時に、吸入空気の一部が、インテークマニホールド34に接続されたバイパス配管62へと流通する際にエアフローメータ68によってその空気量が測定される。
その際、回転角度センサ74からの検出信号が制御部72へと出力され、前記制御部72において現時点における第1〜第4気筒C1〜C4のいずれかが吸気行程であることが判断され、バイパス配管62が接続された第2及び第3分岐管36b、36cから第2及び第3シリンダ室12b、12cに空気が吸入される場合に、エアフローメータ68によって検出された空気量に基づいて、制御部72で実際に第2及び第3シリンダ室12b、12cに吸入される空気量が算出される。
一方、バイパス配管62が接続されていない第1及び第4分岐管36a、36dから第1及び第4シリンダ室12a、12dに空気が吸入される場合には、前回の吸気行程で第2及び第3シリンダ室12b、12cに実際に吸入された空気量に基づいて第1及び第4シリンダ室12a、12dに実際に吸入される空気量を推定することができる。
そして、前記吸入空気の空気量に対応して第1〜第4分岐管36a〜36dに設けられたインジェクタ60からそれぞれ燃料を噴射している。
次に、第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置100を図5及び図6に示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る吸気装置100では、インテークマニホールド102において、第1〜第4分岐管36a〜36dを纏めて集合させる集合管40が、第2及び第3分岐管36b、36cの間となる位置に直線状に配置されている点で、第1の実施の形態に係る吸気装置10と相違している。
このインテークマニホールド102は、図5及び図6に示されるように、スロットルバルブ46の下方にタンク部104が一直線上に設けられ、前記タンク部104に対して第1〜第4分岐管36a〜36dがそれぞれ接続されている。この第1〜第4分岐管36a〜36dは、前記タンク部104から湾曲して上方に向かって所定長だけ延在する延在部42と、前記延在部42に対して所定半径となる湾曲部106とを有し、前記湾曲部106を介して略水平方向に延在してエンジン本体16に接続される。
タンク部104には、バイパス配管62の導入部64が接続されて連通すると共に、第2及び第3分岐管36b、36cにおける湾曲部106の内側44aには、前記バイパス配管62の分岐部66a、66bが接続されている。この湾曲部106の内側44aは、エンジン本体16と対向する前記湾曲部106の内周側に設けられる。
このように、バイパス配管62の分岐部66a、66bを湾曲部106の内側44aに対してそれぞれ接続することにより、前記バイパス配管62内を流通する吸入空気の流量を増大させると共に、前記吸入空気の圧力変化に対する流量の変化量をリニア特性とすることができるため、より多くの吸入空気からエアフローメータ68によって空気量を高精度に検出することができる。
なお、上述した第1及び第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10、100においては、4本の第1〜第4分岐管36a〜36dを有する4気筒エンジンのインテークマニホールド34、102にバイパス配管62が接続される場合について説明したがこれに限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す概略構成説明図である。 図1における吸気装置の近傍を示す概略平面図である。 図1の吸気装置を側方から見た縦断面図である。 バイパス通路内を流通する吸入空気の圧力と流量との関係を示す特性曲線図である。 本発明の第2の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す概略構成説明図である。 図5の吸気装置を側方から見た縦断面図である。
符号の説明
10、100…吸気装置 12a〜12d…第1〜第4シリンダ室
14…エンジン 16…エンジン本体
18a〜18d…第1〜第4ピストン 28…吸気バルブ
30…排気バルブ 32…点火プラグ
34、102…インテークマニホールド 36a〜36d…第1〜第4分岐管
38、104…タンク部 40…集合管
42…延在部 44、106…湾曲部
46…スロットルバルブ 58a〜58d…分岐通路
60…インジェクタ 62…バイパス配管
64…導入部 66a、66b…分岐部
68…エアフローメータ 72…制御部
74…回転角度センサ

Claims (2)

  1. 内燃機関の本体部に接続される吸気マニホールドを備え、前記吸気マニホールドは、前記内燃機関を構成する気筒数に応じた数で分岐し、且つ、並列に形成された分岐管と、前記分岐管に連通する集合管とを有し、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される空気量を調整し、前記空気量に応じた噴射量で燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
    前記集合管に接続される上流部と前記本体部に接続される下流部とを有し、且つ、内部に前記主吸気通路が形成される分岐管と、
    前記主吸気通路とは別個に設けられ、湾曲した前記下流部の内周側と前記集合管との間に接続され、前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、
    前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 請求項1記載の吸気装置において、
    前記副吸気通路は、複数の分岐管のうち少なくともいずれか1本以上に接続されることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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