JP4173848B2 - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に空気を吸入させるための内燃機関の吸気装置に関し、一層詳細には、前記吸入空気の空気量を測定する空気量検出部を有する内燃機関の吸気装置に関する。
従来から、車両等に用いられる内燃機関には、燃焼室となるシリンダに対して吸入エアを吸入するための吸気管が接続され、前記吸気管が接続されるシリンダの吸気ポートには、前記シリンダと吸気管との間の連通状態を切り換え可能な吸気弁が設けられている。そして、前記吸気弁が開弁することにより、前記吸気管を介してシリンダの内部に吸入エアが吸入される。
この吸気管には、前記吸気管の内部に流通する吸入エアの流量(空気量)を調整するためのスロットルバルブが設けられ、前記スロットルバルブを開閉動作させることにより、シリンダの内部に吸入される吸入エアの空気量を調整している。吸気管におけるスロットルバルブの上流側には、前記吸気管内を流通する吸入エアの空気量を測定検出する手段として空気流量センサが設けられている。また、一方、吸気管におけるスロットルボディの下流側には、サージタンクが設けられ、前記サージタンクには、吸気管内の圧力を検出する圧力センサが設けられている。
そして、前記空気流量センサによって検出された検出信号が制御回路へと出力され、前記検出信号からシリンダ内に吸入される吸入エアの空気量(質量又は体積)が演算される。その後、前記空気量に対して内燃機関の運転状態に応じた最適な燃料噴射量が演算され、前記制御回路で算出された結果に基づいて制御信号が燃料噴射装置へと出力されて前記燃料噴射装置の制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−190591号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、例えば、車両を急加速させる際に、前記スロットルバルブを急速に開状態とした場合に、実際にシリンダの内部に吸入される吸入エアに加えて、負圧状態にある吸気管のサージタンク内を充填するための吸入エアが前記吸気管の内部に導入される。これにより、空気流量センサによって検出される空気量は、実際に内燃機関のシリンダに吸入される吸入エアと、吸気管内に充填される吸入エアの一部とが合算されたものとなる。
そのため、前記空気流量センサとは別個にスロットルバルブの下流側に設けられた圧力センサによって前記吸気管の内部の吸入エアの圧力値を検出することにより、前記吸気管の内部に充填された空気量を推定している。そして、この推定された空気量を前記空気流量センサによって検出された全空気量から減算することにより、実際にシリンダへと吸入される吸入エアの空気量を推定してエンジン制御を行う必要がある。
しかしながら、上述した吸気装置では、シリンダに吸入される吸入エアの空気量は、吸気管においてスロットルボディの上流側に設けられた空気流量センサによって検出された空気量と、圧力センサによって検出された圧力値に基づいて推定されたものであるため、実際にシリンダに吸入される空気量を正確に把握することができず、前記空気量に基づいて行われる燃料の噴射量を高精度に制御することが困難である。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、内燃機関に吸入される吸入空気の空気量の検出精度を向上させ、高精度なエンジン制御を行うことが可能な内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関の本体部に接続される吸気マニホールドを備え、前記吸気マニホールドは、複数に分岐して形成された分岐管と、前記分岐管に連通する集合管とを有し、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される吸入空気量を調整し、前記吸入空気量に応じた噴射量で燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
前記吸気装置は、前記主吸気通路とは別個に設けられると共に、3つ以上の分岐管のうちいずれか2つの分岐管の間に接続されて前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、
前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、3つ以上の分岐管のうちいずれか2つの分岐管の間に主吸気通路とは別の副吸気通路を接続し、前記主吸気通路と副吸気通路とを連通させている。そして、一方の分岐管に吸入空気が流通して内燃機関へと吸入される際に、その吸入負圧によって他方の分岐管内の空気が副吸気通路を通じて一方の分岐管側へと流通する。その際、副吸気通路に設けられた空気量検出部によって前記副吸気通路内を流通する吸入空気の空気量を検出し、反対に、他方の分岐管に吸入空気が流通して内燃機関へと吸入される際には、その吸入負圧作用下に一方の分岐管内の空気が副吸気通路を通じて他方の分岐管側へと流通し、空気量検出部によって前記副吸気通路内を流通する吸入空気の空気量を検出している。
従って、空気量検出部が設けられた単一の副吸気通路を一組の分岐管の間に接続するという簡易な構成で、前記副吸気通路が接続された一方及び他方の分岐管を通じて内燃機関へと吸入される吸入空気量を高精度に検出することができるため、前記空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を高精度に制御することができ、それに伴って、内燃機関に吸入される空気の空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の噴射量の比である空燃費の最適化を図ることができる。その結果、吸入空気の空気量と前記燃料の噴射量とからリアルタイムでの高精度なエンジン制御を行うことが可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、3つ以上の分岐管のうちいずれか2つの分岐管の間に主吸気通路とは別に単一の副吸気通路を接続し、一方又は他方の分岐管に吸入空気が流通して内燃機関へと吸入される際に、その吸入負圧によって副吸気通路内を流通する吸入空気の空気量を、前記副吸気通路に設けられた単一の空気量検出部によって高精度に検出することができるため、簡易な構成で前記空気量に基づいて最適な噴射量で燃料を噴射することが可能となり、その結果、前記燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでの高精度な制御を行うことができる。
本発明に係る内燃機関の吸気装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1及び図2において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す。なお、この図1及び図2は、内燃機関の吸気装置10を模式的に示した概略構成図であり、ここでは、複数のシリンダを有する多気筒エンジンに適用される吸気装置について説明する。
この吸気装置10は、車両等に搭載される、例えば、4つの第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)を有する多気筒のエンジン(内燃機関)14に設けられている。このエンジン14が搭載される車両としては、例えば、自動車や自動二輪車等が挙げられる。
エンジン14は、図1及び図2に示されるように、エンジン本体16の内部に形成される複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)にそれぞれ第1〜第4ピストン18a〜18d(図2参照)が軸線方向に沿って変位自在に設けられている。すなわち、前記第1〜第4ピストン18a〜18dがストローク変位し、第1〜第4シリンダ室12a〜12dの容積を変化させることによりエンジン14における吸気、圧縮、燃焼、排気行程が行われる。
そして、第1〜第4ピストン18a〜18dからコネクティングロッド20及びクランクシャフト22を介してエンジン14の駆動力として出力される。なお、第1〜第4ピストン18a〜18dと第1〜第4シリンダ室12a〜12dとからそれぞれ第1気筒C1、第2気筒C2、第3気筒C3及び第4気筒C4が構成されている(図2参照)。
また、エンジン14における複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12dには、それぞれ吸気ポート24及び排気ポート26が開口し、前記吸気ポート24にはそれぞれ吸気バルブ28が設けられ、一方、排気ポート26にはそれぞれ排気バルブ30が設けられている。そして、前記吸気ポート24と排気ポート26との間となる第1〜第4シリンダ室12a〜12dの上方には、第1〜第4シリンダ室12a〜12d毎に点火プラグ32が設けられている。
エンジン本体16における第1〜第4シリンダ室12a〜12dの吸気ポート24には、インテークマニホールド34の第1〜第4分岐管36a〜36d(図2参照)がそれぞれ接続されている。
このインテークマニホールド34は、下流側に複数本に分岐するように枝状に形成される第1〜第4分岐管36a〜36dと、上流側に形成され、前記第1〜第4分岐管36a〜36dが纏められて集合した集合管38と、前記集合管38と第1〜第4分岐管36a〜36dとを接続するように形成され、所定容量を有するタンク部40とからなる。
そして、前記集合管38の上流側には、アクセルペダル(図示せず)の操作に連動して開閉するスロットルバルブ(絞り弁)42を含むスロットルボディ44が設けられている。このスロットルボディ44の上流側には、吸気管46を介してエアクリーナ48(図1参照)が設けられ、前記エアクリーナ48を通じてインテークマニホールド34に外部から吸入空気が取り込まれる。その際、前記エアクリーナ48によって前記吸入空気に含有される塵埃等が好適に除去される。
このインテークマニホールド34は、円筒状の集合管38が略中央部に形成され、前記集合管38は、前記集合管38の軸線と略直交する方向に所定幅で拡幅した略矩形状のタンク部40に接続されている。
また、インテークマニホールド34の内部には、吸入空気が流通する吸気通路(主吸気通路)50が形成され、前記吸気通路50は、集合管38の内部に形成される集合通路52と、第1〜第4分岐管36a〜36dの内部にそれぞれ形成される分岐通路54a〜54d(図2参照)とから構成されている。吸気ポート24に接続される第1〜第4分岐管36a〜36dには、それぞれ燃料噴射弁として機能するインジェクタ56(図1参照)が前記吸気ポート24と対向するように配設されている。そして、制御部70からの電気信号によってインジェクタ56からインテークマニホールド34の分岐通路54a〜54dに対して燃料が噴射される。
すなわち、このインテークマニホールド34に吸入空気が導入された際、スロットルバルブ42の開状態において集合管38から導入された吸入空気が、集合通路52を通じてタンク部40に導入される。そして、吸入空気がタンク部40の内部で一時的に充填され、前記タンク部40からそれぞれ第1〜第4分岐管36a〜36dへと分配されて流通する構造としている。
一方、インテークマニホールド34には、図2に示されるように、第2及び第3分岐管36b、36cとの間をバイパスするバイパス配管(副吸気通路)58が接続されている。すなわち、インテークマニホールド34において略並列に配置された4本の第1〜第4分岐管36a〜36dの略中央部に配置された第2及び第3分岐管36b、36cの2本のみをバイパス配管58によって互いに連通するようにバイパスしている。
バイパス配管58は、一端部となる第1接続端部60が第2分岐管36bの管壁62に接続され、前記第2分岐管36bの分岐通路54bとバイパス配管58の内部とが連通した状態となる。また、バイパス配管58の他端部となる第2接続端部64は、第3分岐管36cの管壁62に接続され、前記第3分岐管36cの分岐通路54cとバイパス配管58の内部とが連通した状態となる。
すなわち、バイパス配管58を介して第2分岐管36bの分岐通路54bと第3分岐管36cの分岐通路54cとが連通した状態となる。また、バイパス配管58は、インテークマニホールド34を構成する集合管38及び第1〜第4分岐管36a〜36dより細管状に形成されている。
一方、吸入空気がインテークマニホールド34の集合管38を通じてタンク部40へと導入され、前記吸入空気がタンク部40の内壁面(図示せず)に沿って移動し、前記内壁面に隣接するように形成された第1及び第4分岐管36a、36dの内部へと流通することがある。このため、前記第1及び第4分岐管36a、36dにバイパス配管58を接続した場合には、該バイパス配管58の内部に第1分岐管36a及び/又は第4分岐管36dより吸入空気が進入する逆流が生じることがある。
すなわち、インテークマニホールド34において並列に形成された複数の第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、タンク部40の内壁面(図示せず)から離間して略中央部に配設された第2分岐管36bと第3分岐管36cとの間にのみバイパス配管58を接続しているため、前記タンク部40からの吸入空気が第1及び第4分岐管36a、36dへと導入された際にも、前記バイパス配管58が接続されている第2及び第3分岐管36b、36cは前記吸入空気の逆流の影響を受けることがなく、後述するエアフローメータ(空気量検出部)66によって安定した吸入空気の空気量を検出することが可能となる。
また、バイパス配管58は、該バイパス配管58への吸入空気の逆流が懸念される第1分岐管36aと第4分岐管36dとの間に接続するようにしてもよい。
この場合には、第1分岐管36aからバイパス配管58内へと逆流する吸入空気の空気量と、第4分岐管36dからバイパス配管58内へと逆流する吸入空気の空気量とが略同等となり、且つ、前記吸入空気が流通する方向が互いに向かい合う方向となる。そのため、前記第1分岐管36aから逆流する吸入空気の空気量と第4分岐管36dから逆流する吸入空気の空気量とを相殺させることができ、前記バイパス配管58を流通する吸入空気の空気量を検出することができる。
このバイパス配管58には、該バイパス配管58の内部を流通する吸入空気の空気量を検出するためのエアフローメータ66が配設され、前記エアフローメータ66は空気量検出部として機能している。
エアフローメータ66は、例えば、シリコン基板にプラチナ薄膜が蒸着された検出部68を有し、前記検出部68の周囲に吸入空気が流通することにより、予め一定温度に保持されている前記検出部68の温度が変化し、前記検出部68の温度を一定に保持させるために検出部68に供給される電流量が変化する。すなわち、前記エアフローメータ66は、この電流の変化量を検出することによりバイパス配管58の内部を流通する吸入空気の空気量を検出する熱線式である。
なお、空気量検出部として機能するエアフローメータ66は、上述した熱線式に限定されるものではなく、前記バイパス配管58の内部に流路抵抗となる抵抗部材を設け、前記抵抗部材の下流側に発生する渦を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するカルマン渦式や、前記バイパス配管58を流通する吸入空気によって押されるフラップの回動角度を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するフラップ式等を採用してもよい。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、エンジン14が始動している状態において、運転者が図示しないアクセルペダルを操作してスロットルバルブ42を開弁させることにより、吸気バルブ28が吸気ポート24より離間し、且つ、第1〜第4ピストン18a〜18dが順次下方へ変位する吸気行程において第1〜第4シリンダ室12a〜12dからの吸入負圧によってエアクリーナ48(図1参照)を介して吸入空気がインテークマニホールド34の内部に導入される。
例えば、第2ピストン18b及び第2シリンダ室12bからなる第2気筒C2が吸気行程にある場合には、前記第2ピストン18bのストローク変位作用下に吸入空気が、第2分岐管36bの分岐通路54bへと流通して第2シリンダ室12bに吸入される。その際、第2分岐管36bの分岐通路54bが、第2シリンダ室12bにおける第2ピストン18bの変位動作によって負圧状態となるため、前記第2分岐管36bに接続されたバイパス配管58を通じて第3分岐管36cの空気が吸引されて前記バイパス配管58の第2接続端部64側から第1接続端部60側(矢印A方向)に向かって流れる。
この吸入空気は、バイパス配管58に設けられたエアフローメータ66によって吸入空気量が検出された後に、前記バイパス配管58の第1接続端部60を通じて第2分岐管36bの分岐通路54bへと合流して第2シリンダ室12bへと吸入される。なお、前記吸入空気量は、バイパス配管58の内部において流れが安定した層流状態でエアフローメータ66を介して検出される。
そして、エアフローメータ66によって検出された吸入空気の空気量となる検出値が制御部70へと出力され、前記制御部70において前記検出値に基づいて実際に第2分岐管36bを流通する空気量が演算されると共に、前記空気量に対して最適な燃料噴射量が演算される。前記制御部70において演算された燃料噴射量に基づいた制御信号が第2分岐管36bに設けられたインジェクタ56へと出力される。
これにより、前記第2分岐管36bの分岐通路54b内を流通する前記吸入空気に対して、吸気ポート24の近傍においてインジェクタ56から燃料が噴射され、前記燃料と吸入空気とが混合された混合気が第2シリンダ室12bの内部へと吸入される。
次に、例えば、第3ピストン18c及び第3シリンダ室12cからなる第3気筒C3が吸気行程にある場合には、前記第3ピストン18cのストローク変位作用下に吸入空気が第3シリンダ室12cに接続された第3分岐管36cの分岐通路54cへと流通して第3シリンダ室12cに吸入される。
その際、第3分岐管36cの分岐通路54cが、第3シリンダ室12cにおける第3ピストン18cの変位動作によって負圧状態となるため、前記第3分岐管36cに接続されたバイパス配管58を通じて第2分岐管36b内の空気が吸引されて前記バイパス配管58の第1接続端部60側から第2接続端部64側(矢印B方向)に向かって流れる。
この吸入空気は、バイパス配管58に設けられたエアフローメータ66によって吸入空気量が検出された後に、前記バイパス配管58の第2接続端部64を通じて第3分岐管36cの分岐通路54cへと合流して第3シリンダ室12cへと吸入される。
そして、エアフローメータ66によって検出された吸入空気の空気量となる検出値が制御部70へと出力され、前記制御部70において前記検出値に基づいて実際に第3分岐管36cに流通する空気量が演算される。この際、図4に示されるように、第2気筒C2の吸気行程時におけるバイパス配管58内の吸入空気の流通方向(矢印A方向)と、第3気筒C3の吸気行程時におけるバイパス配管58内の吸入空気の流通方向(矢印B方向)とは反対方向となる。すなわち、図5に示されるように、エアフローメータ66によって検出される吸入空気量の値が、該吸入空気量が零となる基準線Lに対して正負反転した状態で出力される。
そのため、例えば、第2気筒C2の吸気行程時にエアフローメータ66によって検出された吸入空気量qの検出値が正の値である場合には、第3気筒C3の吸気行程時にエアフローメータ66によって検出される吸入空気量qの検出値が負の値として出力されるため、前記制御部70によって第3分岐管36cを流通する吸入空気量Q2に基づいて検出された検出値を正負反転させて演算を行っている(図5中、破線参照)。
このように、実際に第3分岐管36cに流通する空気量が演算されると共に、前記空気量に対して最適な燃料噴射量が演算され、前記制御部70において演算された燃料噴射量に基づいた制御信号が第3分岐管36cに設けられたインジェクタ56へと出力される。
これにより、前記第3分岐管36cの分岐通路54c内を流通する前記吸入空気に対して、吸気ポート24の近傍においてインジェクタ56から燃料が噴射され、前記燃料と吸入空気とが混合された混合気が第3シリンダ室12cの内部へと吸入される。
ここで、図5に、単位時間T当りの第2気筒C2に実際に吸入される吸入空気量Q1(図中、一点鎖線)、第3気筒C3に実際に吸入される吸入空気量Q2(図中、二点鎖線)と、エアフローメータ66によって検出される吸入空気の空気量qとの関係を示す。
この図5を参照すれば、前記エンジン14の第2気筒C2及び第3気筒C3における吸気行程毎に山状に表される実際に吸入された吸入空気量Q1、Q2に対して、エアフローメータ66によって検出された吸入空気の空気量qが山状となり、前記吸入空気量Q1、Q2が第2及び第3シリンダ室12b、12cにそれぞれ吸入されるタイミングと、エアフローメータ66によってバイパス配管58の空気量qが検出されるタイミングとがそれぞれ一致していることが諒解される。
また、この場合、エアフローメータ66によって検出される吸入空気の空気量が負の値となっているため、吸入空気量の零を示す基準線Lに対して正負反転させることにより、前記吸入空気の空気量が破線q'のようになる。このように、エアフローメータ66によって検出され、山状に出力されている吸入空気量の値が、第2気筒C2及び第3気筒C3に実際に吸入され、山状に出力される吸入空気量Q1、Q2と略同等の値として検出されていることが諒解される。
このように、例えば、第2及び第3シリンダ室12b、12cに実際に吸入される吸入空気量を、バイパス配管58に設けられたエアフローメータ66によって略同時にリアルタイムで、且つ、略同等の値として高精度に検出することができる。すなわち、インテークマニホールド34において第2分岐管36bと第3分岐管36cとの間にバイパス配管58を接続し、該バイパス配管58内を流通する空気量をエアフローメータ66によって検出することにより、実際に吸入される吸入空気量をリアルタイムで、高精度に検出することが可能である。
なお、上述の説明においては、4本の第1〜第4分岐管36a〜36dを有する4気筒エンジンのインテークマニホールド34の第2及び第3分岐管36b、36cの間に接続されるバイパス配管58について説明したが、吸気装置10は、複数の分岐管を備えるインテークマニホールド34において、該複数の分岐管のうち、バイパス配管58を接続した際に該バイパス配管58内に導入される吸入空気の流通状態が同条件となる一方の分岐管と他方の分岐管との間を単一のバイパス配管58によって接続して互いに連通させると共に、前記バイパス配管58にエアフローメータ66を設けるようにすれば、特に分岐管の本数及びエンジン14における気筒数に限定されるものではない。
以上のように、本発明の実施の形態では、バイパス配管58を複数の第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、インテークマニホールド34からの吸入空気の逆流の影響を受けることがない第2分岐管36bと第3分岐管36cとの間をバイパスするように接続し、該バイパス配管58にエアフローメータ66を設けることにより、単一のバイパス配管58及びエアフローメータ66によって前記バイパス配管58の一端部が接続される第2分岐管36b内を流通する吸入空気の空気量と、前記バイパス配管58の他端部が接続される第3分岐管36c内を流通する吸入空気の空気量とを検出することが可能となる。
これにより、エアフローメータ66が設けられた単一のバイパス配管58を2本の第2及び第3分岐管36b、36cの間に接続するという簡易な構成で、前記バイパス配管58が接続された一組の第2及び第3分岐管36b、36cを通じてエンジン14へと吸入される吸入空気量を高精度に検出することができるため、吸気装置10のコストを抑制することができる。
また、複数の第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、インテークマニホールドからの吸入空気の逆流の影響を受けることが懸念される分岐管同士となる第1及び第4分岐管36a、36dの間にバイパス配管58を接続するようにしてもよい。これにより、第1及び第4分岐管36a、36dを通じてエンジン14へと吸入される吸入空気量を検出することができる。
すなわち、複数の第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、バイパス配管58を接続した際に該バイパス配管58内に導入される吸入空気の流通状態(例えば、逆流の有無)が同条件となる分岐管同士を接続することにより、前記バイパス配管58に設けられた単一のエアフローメータ66によって実際にエンジン14に吸入される吸入空気の空気量を高精度に検出することが可能となる。これにより、前記空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を高精度に制御することができ、それに伴って、内燃機関に吸入される吸入空気の空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の噴射量の比である空燃費の最適化を図ることができる。その結果、吸入空気の空気量と前記燃料の噴射量とからリアルタイムでの高精度なエンジン制御を行うことが可能となる。
また、エアフローメータ66をインテークマニホールド34に直接設ける場合と比較して、エアフローメータ66がインテークマニホールド34に比べて細管状のバイパス配管58の内部に設けられているため、該バイパス配管58の内部には、エンジン14の第1〜第4シリンダ室12a〜12dで発生した未燃焼ガスが進入したり、排気ガス再循環制御を行う際の排気ガスが流通することを抑制することができる。そのため、前記未燃焼ガス等によるエアフローメータ66の汚損を阻止することができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置の概略構成説明図である。 図1における吸気装置の近傍を示す概略平面断面図である。 第1の吸気装置が設けられるインテークマニホールドの単体斜視図である。 図2のバイパス配管を一直線状に図示した模式図である。 エンジンにおいて第2及び第3気筒に吸入空気が吸入される際の時間と実際に吸入される吸入空気量及びエアフローメータによって検出される吸入空気量との関係を示す特性曲線図である。
符号の説明
10…吸気装置 12a〜12d…第1〜第4シリンダ室
14…エンジン 16…エンジン本体
18a〜18d…第1〜第4ピストン 20…コネクティングロッド
22…クランクシャフト 28…吸気バルブ
30…排気バルブ 32…点火プラグ
34…インテークマニホールド 36a〜36d…第1〜第4分岐管
42…スロットルバルブ 44…スロットルボディ
48…エアクリーナ 50…吸気通路
54a〜54d…分岐通路 56…インジェクタ
58…バイパス配管 60…第1接続端部
64…第2接続端部 66…エアフローメータ
68…検出部 70…制御部

Claims (1)

  1. 内燃機関の本体部に接続される吸気マニホールドを備え、前記吸気マニホールドは、複数に分岐して形成された分岐管と、前記分岐管に連通する集合管とを有し、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて前記内燃機関に吸入される吸入空気量を調整し、前記吸入空気量に応じた噴射量で燃料が噴射される内燃機関の吸気装置において、
    前記吸気装置は、前記主吸気通路とは別個に設けられると共に、3つ以上の分岐管のうちいずれか2つの分岐管の間に接続されて前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、
    前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の吸気装置。
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