JP2007211624A - 内燃機関の駆動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のシリンダ室を有する内燃機関の駆動状況にかかわらず、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量の検出精度を向上させる。
【解決手段】エンジン14の回転数Ne毎に生じる実際に第1〜第4シリンダ室12a〜12dに空気が吸入される際のクランクシャフト22のクランク角度T1と、エアフローメータ64によって空気量が検出される際のクランク角度T2との差に基づき、クランク角度補正量Tdを算出して制御部68に予め設定し、前記エアフローメータ64によって吸入空気量を検出する際に、現時点の回転数Neに対応したクランク角度補正量Tdを加え、実際に第1〜第4シリンダ室12a〜12dに空気が吸入されるタイミングに対する前記吸入空気量の検出タイミングを補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関に吸入される吸入空気を検出し、前記吸入空気の空気量に基づいて内燃機関を駆動制御することが可能な内燃機関の駆動制御方法に関する。
従来から、車両等に用いられる内燃機関には、燃焼室となるシリンダに対してエアを吸入するための吸気管が接続され、前記吸気管が接続されるシリンダの吸気ポートには、前記シリンダと吸気管との間の連通状態を切り換え可能な吸気弁が設けられている。そして、前記吸気弁が開弁することにより、前記吸気管を介してシリンダの内部にエアが吸入される。
この吸気管には、前記吸気管の内部に流通するエアの流量(空気量)を調整するためのスロットルバルブが設けられ、前記スロットルバルブを開閉動作させることにより、シリンダの内部に吸入されるエアの空気量を調整している。吸気管におけるスロットルバルブの上流側には、前記吸気管内を流通するエアの空気量を測定検出する手段として空気流量センサが設けられている。また、吸気管におけるスロットルボディの下流側には、サージタンクが設けられ、前記サージタンクには、吸気管内の圧力を検出するセンサが設けられている。
そして、前記空気流量センサによって検出された検出信号が制御回路へと出力され、前記検出信号からシリンダ内に吸入されるエアの空気量(質量又は体積)が演算される。その後、前記空気量に対して内燃機関の運転状態に応じた最適な燃料噴射量が演算され、前記制御回路で算出された結果に基づいて制御信号が燃料噴射装置へと出力されて前記燃料噴射装置の制御が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−190591号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、例えば、車両を急加速させる際、前記スロットルバルブを急速に開状態とした場合に、実際にシリンダの内部に吸入されるエアに加えて、負圧状態にある吸気管のサージタンク内を充填するためのエアが前記吸気管の内部に導入される。これにより、空気流量センサによって検出される空気量は、実際に内燃機関のシリンダに吸入されるエアと、吸気管内に充填されるエアの一部とが合算されたものとなる。
そのため、前記空気流量センサとは別個にスロットルバルブの下流側に設けられた圧力センサによって前記吸気管の内部のエアの圧力値を検出し、前記吸気管の内部に充填された空気量を推定している。そして、この推定された空気量を前記空気流量センサによって検出された全空気量から減算することにより、実際にシリンダへと吸入されるエアの空気量を推定してエンジン制御を行う必要がある。
しかしながら、上述した吸気装置では、シリンダに吸入されるエアの空気量は、吸気管においてスロットルボディの上流側に設けられた空気流量センサによって検出された空気量及び圧力センサによって検出された圧力値に基づいて推定されたものであるため、実際にシリンダに吸入される空気量を正確に把握することができず、前記空気量に基づいて行われる燃料の噴射量を高精度に制御することが困難である。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、内燃機関に吸入される空気量の検出精度を向上させ、高精度なエンジン制御を行うことが可能な内燃機関の駆動制御方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内燃機関を構成する本体部に接続され複数に分岐した分岐管と集合管とを有する吸気マニホールドを備え、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて吸入空気を前記内燃機関に吸入させ、前記内燃機関を駆動制御する方法であって、
前記主吸気通路とは別個に設けられると共に、並列に配設された複数の分岐管に接続されて前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部とを有し、
前記内燃機関が吸気行程を開始する時点のクランクシャフトのクランク角度と、前記内燃機関の回転数によって変動し、該吸気行程に連動して前記副吸気通路内を空気が流通し始める時点のクランク角度との差から算出された補正値を、前記内燃機関が吸気行程を開始した際のクランク角度に加え、該クランク角度と補正値との合計値が、現時点のクランク角度に対して大きい若しくは同等である場合に、前記空気量検出部により前記副吸気通路を流通する吸入空気の空気量の検出を開始する工程と、
前記内燃機関のクランク角度が、前記吸気行程が完了した際のクランク角度に前記補正値を加えた値より大きいか同等である場合に、前記空気量検出部による空気量の検出を停止する工程と、
前記空気量検出部によって検出された空気量を積算し、実際に前記内燃機関に吸入される実吸入空気量を推定する工程と、
前記推定された実吸入空気量に基づき、前記内燃機関における燃料噴射量を制御する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を副吸気通路に設けられた空気量検出部によって検出する際、実際に内燃機関の吸気行程で空気が吸入される際のクランク角度に対し、前記内燃機関の回転数によって変動する吸入空気の流通時間のずれに応じたクランク角度の補正値を加え、前記吸気行程に対して前記補正値の分だけ遅らせて空気量検出部による空気量の検出を始め、且つ、該吸気行程が終了してから前記補正値の分だけ遅らせて前記空気量の検出を終了させている。すなわち、内燃機関の吸気行程に対して空気量の検出を補正値の分だけ遅らせて行っている。
従って、内燃機関の回転数によって変動する吸入空気の検出タイミングを、補正値によって補正して実際に吸入空気が吸入される吸入タイミングに対応させることにより、前記回転数による検出タイミングのずれが抑制され安定した空気量を得ることができ、実際に内燃機関に吸入される実吸入空気量を高精度に推定することが可能となる。そのため、空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を精度よく制御することができ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の量との比である空燃比の最適化を図ることができる。その結果、燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでの高精度なエンジン制御を行うことができる。
また、内燃機関が吸気行程を開始した際のクランク角度に補正値を加えた合計値と、現時点におけるクランク角度との比較が行われる前に、前記現時点の回転数に基づいた補正値を、予め設定された制御部から検索して選択する工程を有するとよい。すなわち、内燃機関の回転数に対応した補正値を予め制御部に設定しておくことにより、空気量検出部によって空気量の検出を行う時点の回転数に応じて前記補正値を即座に検索して選択することができるため、前記補正値により空気量の補正を確実且つ高精度に行うことが可能となる。
さらに、補正値が制御部から検索及び選択される前に、空気検出部によって空気量の検出される吸入空気が、内燃機関の吸気行程において所望の気筒に吸入される吸入空気であるか否かを判断する工程を有するとよい。これにより、所望の気筒以外となる気筒に接続され、副吸気通路が接続されていない他の主吸気通路に吸入空気が流通している場合に、前記副吸気通路内の空気量を空気量検出部によって誤って検出してしまうことが防止される。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、吸気マニホールドの副吸気通路に設けられた空気量検出部によって空気量を検出する際、内燃機関の吸気行程において実際に空気が吸入される際のクランク角度に対し、前記内燃機関の回転数によって変動する吸入空気の流通時間のずれに対応したクランク角度を補正値として加え、前記空気量検出部による空気量の検出を、前記内燃機関の吸気行程に対して前記補正値の分だけ遅らせて行っている。これにより、内燃機関の回転数にかかわらず空気量検出部による検出タイミングを、実際に空気が吸入される吸入タイミングに対応させて行うことができるため、安定した空気量が得られ、前記空気量に基づいて実際に内燃機関に吸入される実吸入空気量を高精度に推定することができる。
そのため、空気量に基づいて噴射される燃料噴射量を精度よく制御することが可能となり、燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでの高精度なエンジン制御を行うことができる。
本発明に係る内燃機関の駆動制御方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の駆動制御方法が適用される吸気装置を示す。
この吸気装置10は、車両等に搭載される、例えば、4つの第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)を有する多気筒のエンジン(内燃機関)14に設けられている。このエンジン14が搭載される車両としては、例えば、自動車や自動二輪車等が挙げられる。
エンジン14は、図1及び図2に示されるように、エンジン本体(本体部)16の内部に形成される複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12d(図2参照)にそれぞれ第1〜第4ピストン18a〜18d(図2参照)が軸線方向に沿って変位自在に設けられている。従って、前記第1〜第4ピストン18a〜18dがストローク変位し、第1〜第4シリンダ室12a〜12dの容積を変化させることによりエンジン14における吸気、圧縮、燃焼、排気行程が行われる。
そして、第1〜第4ピストン18a〜18dからコネクティングロッド20及びクランクシャフト22を介してエンジン14の駆動力として出力される。なお、第1〜第4ピストン18a〜18dと第1〜第4シリンダ室12a〜12dとからそれぞれ第1気筒C1、第2気筒C2、第3気筒C3及び第4気筒C4が構成される(図2参照)。
また、エンジン14における複数の第1〜第4シリンダ室12a〜12dには、それぞれ吸気ポート24及び排気ポート26が開口するように形成され、前記吸気ポート24にはそれぞれ吸気バルブ28が設けられ、一方、排気ポート26にはそれぞれ排気バルブ30が設けられている。そして、前記吸気ポート24と排気ポート26との間となる第1〜第4シリンダ室12a〜12dの上方には、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12d毎に点火プラグ32が設けられている。
エンジン本体16における第1〜第4シリンダ室12a〜12dの吸気ポート24には、インテークマニホールド(吸気マニホールド)34の下流側に形成された複数本の第1〜第4分岐管36a〜36d(図2参照)がそれぞれ接続されている。この第1〜第4分岐管36a〜36dは、第1〜第4シリンダ室12a〜12dの数に対応した本数(4本)に枝状に分岐している。
また、インテークマニホールド34の上流側には、複数の第1〜第4分岐管36a〜36dが纏められて集合した集合管38が形成されている。換言すると、インテークマニホールド34は、上流側に形成される単一の集合管38から下流側に向かって複数の第1〜第4分岐管36a〜36dに分岐するように形成されている。この集合管38には、所定容量を有するタンク部40が形成されている。
そして、前記集合管38の上流側には、アクセルペダル(図示せず)の操作に連動して開閉するスロットルバルブ(絞り弁)42を含むスロットルボディ44が設けられている。このスロットルボディ44の上流側には、吸気管46を介してエアクリーナ48(図1参照)が設けられ、前記エアクリーナ48を通じてインテークマニホールド34に外部から吸入空気が取り込まれる。その際、前記エアクリーナ48によって前記吸入空気に含有される塵埃等が好適に除去される。
エンジン14の吸気行程において、スロットルバルブ42が開状態となることにより、第1〜第4ピストン18a〜18dのストローク変位に伴う吸入負圧によって吸入空気が、スロットルボディ44及びインテークマニホールド34を通じて吸気ポート24から第1〜第4シリンダ室12a〜12dへと吸入される。
インテークマニホールド34の内部には、吸入空気が流通する吸気通路(主吸気通路)50が形成され、前記吸気通路50は、集合管38の内部に形成される集合通路52と、第1〜第4分岐管36a〜36dの内部にそれぞれ形成される分岐通路54a〜54dとから構成されている。吸気ポート24に接続される第1〜第4分岐管36a〜36dには、それぞれ燃料噴射弁として機能するインジェクタ56(図1参照)が前記吸気ポート24と対向するように配設されている。そして、制御部68からの電気信号によってインジェクタ56からインテークマニホールド34の分岐通路54a〜54dに対して燃料が噴射される。
一方、インテークマニホールド34には、タンク部40と第4分岐管36dとの間をバイパスするバイパス配管(副吸気通路)58が接続されている。すなわち、インテークマニホールド34において略並列に配置された第1〜第4分岐管36a〜36dのうち、その端部となる位置に形成された第4分岐管36dのみにバイパス配管58が接続されている。
バイパス配管58の第1接続端部60は、該バイパス配管58の上流側となる一端部に形成され、インテークマニホールド34を構成するタンク部40に接続されることにより、前記タンク部40の内部と前記バイパス配管58の内部とが連通した状態となる。
また、前記第1接続端部60は、前記タンク部40に接続される場合に限定されるものではなく、前記第1接続端部60が、前記インテークマニホールド34の上流側となるスロットルボディ44側(例えば、集合管38)に直接接続されていればよい。
さらに、バイパス配管58の下流側となる第2接続端部62は、第4分岐管36dに接続される場合に限定されるものではなく、前記第2接続端部62を前記第4分岐管36dの代わりに第1分岐管36aに接続するようにしてもよい。これにより、バイパス配管58をタンク部40と第1分岐管36aとの間に接続し、前記タンク部40の内部と第1分岐管36aの分岐通路54aとを連通させるようにしてもよい。
このバイパス配管58には、前記バイパス配管58の内部を流通する吸入空気の空気量を検出するためのエアフローメータ64が配設されている。このエアフローメータ64は、空気量検出部として機能すると共に、バイパス配管58の内部を流通する吸入空気の流れが安定した層流状態となる位置に設けられている。
エアフローメータ64は、例えば、シリコン基板にプラチナ薄膜が蒸着された検出部66を有し、前記検出部66の周囲に吸入空気が流通することにより、予め一定温度に保持されている前記検出部66の温度が変化し、前記検出部66の温度を一定温に保持させるために前記検出部66に供給される電流量が変化する。この電流の変化量を検出することによりバイパス配管58の内部を流通する吸入空気の空気量を検出する熱線式が採用されている。
なお、空気量検出部として機能するエアフローメータ64は、上述した熱線式に限定されるものではなく、前記バイパス配管58の内部に流路抵抗となる抵抗部材を設け、前記抵抗部材の下流側に発生する渦を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するカルマン渦式や、前記バイパス配管58を流通する吸入空気によって押されるフラップの回動角度を検出することにより吸入空気の体積流量を検出するフラップ式等を採用してもよいのは勿論のことである。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の駆動制御方法が適用される吸気装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、第4気筒C4に空気が吸入される場合について説明する。
先ず、図2に示されるように、エンジン14が始動している状態において、運転者がアクセルペダル(図示せず)を操作してスロットルバルブ42を開弁させる。これにより、吸気バルブ28が吸気ポート24より離間し、且つ、第4ピストン18dが下方へ変位する吸気行程において、前記第4ピストン18dによるストローク変位に伴って第4シリンダ室12dからの吸入負圧によってエアクリーナ48を通じて吸入空気がインテークマニホールド34の内部に導入される(図1参照)。その際、インテークマニホールド34の吸気通路50へと導入された吸入空気の一部が、タンク部40から第1接続端部60を通じて前記バイパス配管58の内部へと導入される。
そして、吸入空気の一部が、バイパス配管58を第2接続端部62側に向かって流通し、エアフローメータ64によってバイパス配管58を流通する吸入空気の空気量が検出されると共に、前記吸入空気の一部が、バイパス配管58を介してインテークマニホールド34の吸気通路50へと再び合流し、前記吸気通路50を流通している吸入空気と共に第4シリンダ室12dの内部へと吸入される。
この場合、エンジン14を構成するクランクシャフト22の回転角度(以下、クランク角度という)を検出する回転角度センサ70によって、現在のクランクシャフト22のクランク角度が前記回転角度センサ70から制御部68へと出力され、この制御部68への検出信号に基づいて前記制御部68の計測タイミング演算部72(図5参照)においてエンジン14の第1〜第4気筒C1〜C4のうち該第4気筒C4が吸気行程にあることが特定される。すなわち、前記回転角度センサ70とエアフローメータ64とを併用し、前記回転角度センサ70及びエアフローメータ64からの検出信号を制御部68に対して出力することにより、前記制御部68において前記エアフローメータ64によって検出された吸入空気が、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12dのいずれに吸入されるかを確認することが可能となる。
また、図3Aに示されるように、エンジン14の回転数Neが低回転時(例えば、1000rpm)には、前記エンジン14の吸気行程において実際に第4シリンダ室12dに対して空気が吸入される際のクランク角度T1と、バイパス配管58を流通する吸入空気の空気量がエアフローメータ64によって検出される際のクランク角度T2とが略一致(T1≒T2)していることが諒解されるが、図3Bに示されるように、エンジン14の回転数Neが高回転時(例えば、4000rpm)には、エアフローメータ64によって空気量が検出される際のクランク角度T2は、前記第4シリンダ室12dに対して実際に空気が吸入される際のクランク角度T1に対して若干のずれ(Td)が生じていることが諒解される。
詳細には、エンジン14の吸気行程において、第4シリンダ室12dで第4ピストン18dが下方へと変位することにより、吸入負圧が生じてインテークマニホールド34の吸気通路50を通じて前記第4シリンダ室12dに向かって空気が流通することとなるが、バイパス配管58は前記第4シリンダ室12dより所定距離だけ離間して設けられているため、前記空気が流通し始めるまでに若干の遅れが生じる。この際、エンジン14の回転数Neが低い場合には、前記バイパス配管58内における空気が流れ始めるまでのタイムラグが小さく、前記エンジン14の回転数Neが上昇するのに伴って前記タイムラグが徐々に大きくなる。
次に、上述したエンジン14の回転数Neによって実際の吸入タイミングに対して遅れが生じる吸入空気量の計測タイミングをクランクシャフト22のクランク角度の差に基づいて補正することにより、実際に第4シリンダ室12dに吸入される実吸入空気量Qの推定を行う内燃機関の駆動制御方法について図5及び図6を参照しながら説明する。
最初に、エンジン14における各回転数Ne毎の吸気行程において、実際に第4シリンダ室12dに対して空気が吸入される際のクランク角度T1と、バイパス配管58を流通する吸入空気の空気量がエアフローメータ64によって検出される際のクランク角度T2とを回転角度センサ70によりそれぞれ検出し、各クランク角度T1、T2の差に基づいて制御部68のクランク角度演算部74でクランク角度補正量(補正値)Tdが算出される。そして、クランク角度補正量Tdは、図4に示されるように、エンジン14の回転数Neに対して一直線上に増大する比例特性を示し、前記クランク角度演算部74に対して予め設定される。
なお、上述したクランク角度は、例えば、30°毎に12分割され、エンジン14が1サイクルする場合(4サイクルエンジン)にはクランクシャフト22が2回転するため、前記クランク角度が24分割されて設定される。
先ず、図6のステップS1において、回転角度センサ70によりクランクシャフト22のクランク角度Tagが検出され、前記クランク角度Tagに基づいて制御部68で第4気筒C4が吸気行程にあるか否かが判断される。そして、第4気筒C4が吸気行程である場合には、ステップS2において現在のエンジン14の回転数Neに対応したクランク角度補正量Tdが検索されて選択される。また、第4気筒C4以外となる第1〜第3気筒C1、C2、C3のいずれかの気筒が吸気行程である場合には、再びステップS1において前記第4気筒C4が吸気行程に至るまで前記吸気行程か否かの判断が繰り返し行われる。
次に、選択されたクランク角度補正量Tdが制御部68の計測タイミング演算部72に対して出力されると共に、現在のクランク角度Tagが回転角度センサ70によって検出されて前記計測タイミング演算部72に出力される。そして、ステップS3において、前記クランク角度Tagが、第4気筒C4の吸気行程が開始された際のクランク角度Topに対してクランク角度補正量Tdを加えた値より大きい若しくは同等(Tag≧Top+Td)であるか否かが判断される。このクランク角度Tagが、クランク角度Topとクランク角度補正量Tdとを加えた値より大きい若しくは同等である場合には、ステップS4へ進み、前記クランク角度Tagが、前記クランク角度Topとクランク角度補正量Tdとを加えた値未満(Tag<Top+Td)である場合には、再びステップS3においてクランク角度Tagが、前記クランク角度Topとクランク角度補正量Tdとを加えた値より大きく若しくは同等(Tag≧Top+Td)となるまで判断が繰り返し行われる。
そして、現在のクランク角度Tagが、クランク角度Topとクランク角度補正量Tdとを加えた値より大きい若しくは同等(Tag≧Top+Td)である場合に、ステップS4において、バイパス配管58を通じて流通する吸入空気の空気量をエアフローメータ64によって検出し始め、該エアフローメータ64で検出された空気量を検出信号として制御部68の吸入空気量演算部76へと出力して計測処理を行う。詳細には、吸入空気量演算部76において検出された空気量を積算していく。
すなわち、第4気筒C4の吸気行程が開始されてからクランク角度補正量Tdだけ経過した後に、エアフローメータ64による吸入空気量の検出を開始する。これにより、第4シリンダ室12dに空気が吸入され始めてからバイパス配管58内の空気が流れ始めるまでのタイムラグの影響を受けることなく、前記クランク角度補正量Tdを加えることによりバイパス配管58内を流通する吸入空気の空気量を、該吸入空気が流れ始めてから確実に検出することが可能となる。
次に、ステップS5において、現在のクランク角度Tagが回転角度センサ70によって検出され、制御部68において第4気筒C4の吸気行程が完了した際のクランク角度Tclにクランク角度補正量Tdを加えた値より大きい若しくは同等(Tag≧Tcl+Td)であるか否かが判断される。そして、前記クランク角度Tagが、クランク角度Tclとクランク角度補正量Tdとを加えた値より大きい若しくは同等(Tag≧Tcl+Td)である場合には、ステップS6において、第4気筒C4の吸気行程が開始されてTdだけ経過した後から完了するまでに検出された空気量の積算値である吸入空気量Qsが算出される。
すなわち、第4気筒C4の吸気行程が完了してからクランク角度補正量Tdだけ経過した後に、エアフローメータ64による吸入空気量の検出を終了させる。換言すれば、第4気筒C4の吸気行程が完了してからクランク角度補正量Tdだけ経過するまでエアフローメータ64による吸入空気量の検出が継続されている。
また、クランク角度Tagが、クランク角度Tclとクランク角度補正量Tdとを加えた値未満(Tag<Tcl+Td)である場合には、再びステップS5においてクランク角度Tagが、前記クランク角度Tclとクランク角度補正量Tdとを加えた値より大きく若しくは同等となるまで判断が繰り返し行われる。
最後に、図5に示されるように、制御部68において吸入空気量Qsに基づいて実吸入空気量Qが推定され、燃料噴射量演算部78で最適な燃料噴射量が算出されることにより、前記燃料噴射量に対応した制御信号がインジェクタ56へと出力される。これにより、前記インテークマニホールド34の吸気通路50内を流通する前記吸入空気に対して、吸気ポート24の近傍においてインジェクタ56から燃料が噴射され、前記燃料と吸入空気とが混合された混合気が第4シリンダ室12dの内部へと吸入される。
なお、上述した本実施の形態では、インテークマニホールド34の第4分岐管36dに対してバイパス配管58が接続され、エンジン14における吸気行程のクランク角度Top、Tclに対してクランク角度補正量Tdを加えることにより、前記バイパス配管58を流通する吸入空気量Qsを検出し、実際に第4シリンダ室12dに吸入される実吸入空気量Qを推定する吸入空気量測定方法について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、第1〜第3シリンダ室12a〜12cと連通するインテークマニホールド34の第1〜第3分岐管36a〜36cのいずれか1つに対してバイパス配管58を接続し、前記バイパス配管58を流通する吸入空気量Qsを算出することにより、前記吸入空気量Qsに基づいて第1〜第3シリンダ室12a〜12cのいずれか1つに吸入される実吸入空気量Qを推定するようにしてもよい。
また、バイパス配管58は、第1〜第4分岐管36a〜36dのうちのいずれか1本のみに接続される場合に限定されるものではなく、前記バイパス配管58を途中から分岐させて前記第1〜第4分岐管36a〜36dに対して複数接続するようにしてもよいし、前記第1〜第4分岐管36a〜36dのうちのいずれか2本の間を接続するようにしてもよい。このような場合にも、上述した吸入空気量測定方法を適用することが可能である。
以上のように、本実施の形態では、回転角度センサ70によってエンジン14の吸気行程時におけるクランク角度と、エアフローメータ64によって空気量を検出する際のクランク角度とをエンジン14の回転数Neに応じて計測し、前記クランク角度の差分T2−T1からクランク角度補正量Tdを算出して制御部68に対して予め設定しておく。
そして、エンジン14の吸気行程において第1〜第4シリンダ室12a〜12dのいずれかに空気が吸入され始めた際のクランク角度Topからクランク角度補正量Tdだけ遅れたタイミングでエアフローメータ64によってバイパス配管58内を流通する空気の流量を検出し始めると共に、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12dへの空気の吸入が終了した際のクランク角度Tclから前記クランク角度補正量Tdだけ遅れたタイミングで前記検出を停止する。このエアフローメータ64によって検出された空気量を、その検出開始から終了まで積算することにより吸入空気量Qsを算出することができる。
これにより、エンジン14の回転数Neによって実際に第1〜第4シリンダ室12a〜12dに吸入される空気の流れに対してバイパス配管58を流通する空気が、遅れて流れ始める場合にも、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12dに対して実際に吸入される実吸入空気量Qを吸入空気量Qsに基づいて高精度に推定することが可能となる。換言すれば、エンジン14の回転数Neにかかわらず安定した吸入空気量Qsが得られる。
そのため、エンジン14の回転数Neに関わらず、吸入空気量Qsに基づいて噴射される燃料噴射量を高精度に制御することが可能となり、前記第1〜第4シリンダ室12a〜12dに吸入されるそれぞれの吸入空気の空気量と、前記吸入空気に対して噴射される燃料の量との比である空燃比の最適化を図ることが可能となる。そのため、前記燃料の噴射量と吸入空気の空気量とからリアルタイムでの高精度なエンジン制御を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の吸気装置を示す概略構成説明図である。 図1における吸気装置の近傍を示す概略平面図である。 図3A及び図3Bは、エンジンの回転数毎におけるエアフローメータにより検出された吸入空気量及び実際に吸入される実吸入空気量とクランク角度との関係を示す特性曲線図である。 エンジンの回転数とクランク角度補正量との関係を示す特性曲線図である。 図1及び図2の吸気装置において、吸入空気量演算部及びクランク角度演算部を備える制御部、エアフローメータ、エンジンを含む概略構成ブロック図である。 エンジンの吸気行程が行われる際のクランク角度と、エアフローメータによって吸入空気量が検出される際のクランク角度とを比較し、前記クランク角度から算出されるクランク角度補正量に基づいて吸入空気量の検出を行い、実際にシリンダ室に吸入される実吸入空気量を推定する場合のフローチャートである。
符号の説明
10…吸気装置 12a〜12d…第1〜第4シリンダ室
14…エンジン 16…エンジン本体
24…吸気ポート 26…排気ポート
32…点火プラグ 34…インテークマニホールド
36a〜36d…第1〜第4分岐管 38…集合管
40…タンク部 42…スロットルバルブ
44…スロットルボディ 46…吸気管
50…吸気通路 52…集合通路
54a〜54d…分岐通路 58…バイパス配管
60…第1接続端部 62…第2接続端部
64…エアフローメータ 68…制御部
70…回転角度センサ 72…計測タイミング演算部
74…クランク角度演算部 76…吸入空気量演算部
78…燃料噴射量演算部

Claims (3)

  1. 内燃機関を構成する本体部に接続され複数に分岐した分岐管と集合管とを有する吸気マニホールドを備え、前記集合管に接続された絞り弁を開閉させることにより、前記吸気マニホールドの主吸気通路を通じて吸入空気を前記内燃機関に吸入させ、前記内燃機関を駆動制御する方法であって、
    前記主吸気通路とは別個に設けられると共に、並列に配設された複数の分岐管に接続されて前記主吸気通路と連通する副吸気通路と、前記副吸気通路に設けられ、前記内燃機関に吸入される吸入空気の空気量を検出する空気量検出部とを有し、
    前記内燃機関が吸気行程を開始する時点のクランクシャフトのクランク角度と、前記内燃機関の回転数によって変動し、該吸気行程に連動して前記副吸気通路内を空気が流通し始める時点のクランク角度との差から算出された補正値を、前記内燃機関が吸気行程を開始した際のクランク角度に加え、該クランク角度と補正値との合計値が、現時点のクランク角度に対して大きい若しくは同等である場合に、前記空気量検出部により前記副吸気通路を流通する吸入空気の空気量の検出を開始する工程と、
    前記内燃機関のクランク角度が、前記吸気行程が完了した際のクランク角度に前記補正値を加えた値より大きいか同等である場合に、前記空気量検出部による空気量の検出を停止する工程と、
    前記空気量検出部によって検出された空気量を積算し、実際に前記内燃機関に吸入される実吸入空気量を推定する工程と、
    前記推定された実吸入空気量に基づき、前記内燃機関における燃料噴射量を制御する工程と、
    を有することを特徴とする内燃機関の駆動制御方法。
  2. 請求項1記載の駆動制御方法において、
    前記内燃機関が吸気行程を開始した際のクランク角度に前記補正値を加えた合計値と、現時点におけるクランク角度との比較が行われる前に、前記現時点の回転数に基づいた補正値を、予め設定された制御部から検索して選択する工程を有することを特徴とする内燃機関の駆動制御方法。
  3. 請求項2記載の駆動制御方法において、
    前記補正値が前記制御部から検索及び選択される前に、前記空気検出部によって空気量の検出される吸入空気が、前記内燃機関の吸気行程において所望の気筒に吸入される吸入空気であるか否かを判断する工程を有することを特徴とする内燃機関の駆動制御方法。
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