JP4173502B2 - 電子燃料噴射制御装置 - Google Patents

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    • F02D41/062Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting

Description

本発明は、バッテリを搭載せず、手動操作により始動する内燃エンジン(以下、単に、「エンジン」という)の電子燃料噴射制御装置に関する。
近年、バッテリを搭載しない小型のバイクや農具などのエンジンに電子燃料噴射装置が適用され始めている。バッテリを搭載しないエンジンでは、キックスタータやリコイルスタータなどにより手動操作でエンジンのクランク軸を回転させ、その回転により発電機を回し、電力を得る。そして、このようにして得られた電力を電子燃料噴射装置や点火装置に供給し、エンジンを始動する。そして、エンジンがいったん始動すると、発電機からは安定した電力が得られ、その後は、エンジンが継続して自力で動作できるようになる。
ところが、キックスタータなどで充分な回転力、つまり、充分な電力が得られない場合には、初回の燃料噴射時に燃料ポンプからの燃料の供給圧力(以下、単に、「燃圧」という)が安定しないなどの原因により、始動に失敗するだけでなく、未燃焼ガスを排出するなど種々の不都合を生じることがあった。そこで、そのような不都合を解決するために、例えば、特許文献1においては、通常の燃料噴射タイミングを待つことなく、燃料噴射装置の制御装置(マイクロコンピュータ)が立ち上がったらすぐに所定の時間、燃料を噴射するようにして、燃料の供給不足などによる始動の失敗を防止するようにしている。
特開平6−2586号公報(段落0030〜段落0040、図3〜図7)
一般に、マイクロコンピュータに供給される電源電圧は、燃料噴射装置や燃料ポンプに供給される電源電圧よりも低いことが多い。そのため、制御装置のマイクロコンピュータが立ち上がったときに、燃料噴射装置や燃料ポンプが正常に作動するとは限らず、また、作動したとしても、噴射指示に対する応答時間が長くなったり、燃圧を充分に高めることができなかったりする。特に、キックスタータなどによって発電機に与えられる回転力が弱い場合、このような状況に陥ることが多くなる。
特許文献1においては、制御装置のマイクロコンピュータが立ち上がったときに燃料を噴射する燃料噴射時間は、単に、エンジン冷却水の温度の関数として定めるとしている。すなわち、特許文献1では、マイクロコンピュータが立ち上がったときに、燃料噴射装置や燃料ポンプに供給される電源電圧が定格の電圧に達していないような場合について、その性能の劣化が考慮されていない。そのため、燃料噴射装置によって適正量の燃料が噴射されず、点火に失敗して始動しなかったり、過剰に燃料が供給されたりすることがある。
このような従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、バッテリを搭載していないエンジンを始動する初回の燃料噴射時に、無駄な燃料噴射を防止することができ、また、初回の燃料噴射で適正量の燃料噴射を可能にする電子燃料噴射制御装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、バッテリを搭載していないエンジンの始動時において、初回の燃料噴射後、初回の点火処理終了までの電力を節約することを可能にする電子燃料噴射制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、燃焼に供される燃料を噴射する燃料噴射装置と、クランク軸の回転に基づき発電された交流電圧を整流し安定化する電源回路とを少なくとも備え、手動操作によりクランク軸を回転させることにより始動する内燃エンジンにおける前記燃料噴射装置を制御する電子燃料噴射制御装置であって、前記電源回路が前記燃料噴射装置へ供給する電源電圧の値を検出する電源電圧検出手段と、前記電源回路から直流電圧の供給を受けると動作を開始して、自らをイニシャライズし、自らのイニシャライズを終了したときに、燃料ポンプの電源のONを指示する燃料ポンプON信号を出力し、前記電源電圧検出手段によって検出される電源電圧の値を入力し、その入力した電源電圧の値が燃圧安定時の電圧値に達したときに、前記燃料噴射装置に対し初回の燃料噴射を指示する初回燃料噴射処理を実行し、前記初回燃料噴射処理を終了したときに、前記燃料ポンプの電源のOFFを指示する燃料ポンプOFF信号を出力し、初回の点火処理を終了したときに、前記燃料ポンプの電源のONを指示する燃料ポンプON信号を出力情報処理手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、手動操作によってクランク軸が回転されて発電された電力により、電源回路から電源電圧が供給されるようになると、情報処理手段(つまり、燃料噴射制御用のコンピュータ)は、動作を開始し、自らをイニシャライズする。また、電源電圧検出手段は、電源回路から燃料噴射装置へ供給される電源電圧の値を検出する。そこで、情報処理手段は、自らのイニシャライズが終了すると、電源電圧検出手段が検出した電源電圧の値を入力し、その入力した電源電圧の値が所定の電圧値に達したか否かをチェックする。そして、入力した電源電圧の値、つまり、燃料噴射装置に供給される電源電圧の値が所定の電圧値に達したときに、その燃料噴射装置に対し初回の燃料噴射を指示する。
すなわち、燃料噴射装置に供給される電源電圧の値が所定の電圧値に達する前、例えば、燃圧が安定する電圧に達する前に、燃料噴射装置に対し初回の燃料噴射が指示されることはない。従って、キックスタータなどによって発電機に与えられる回転力が弱く、充分な電力が得られないような場合には、燃料噴射も点火も行われない。つまり、無駄な燃料噴射を防止することができる。よって、点火に不充分な量の燃料噴射が行われ、その燃料が燃焼せず、未燃焼ガスが排気されるような事態を防止することができる。
請求項1に記載の発明によれば、さらに、燃料ポンプの電源が初回の燃料噴射終了時から初回の点火終了時までの間、OFFされるので、特に、充分な電力が発電されない始動初期に消費電力を節約することができるようになる。そして、その節約した電力を点火処理などに有効に利用することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子燃料噴射制御装置であって、その情報処理手段は、燃料噴射装置が燃料噴射指示信号を受けたとき燃料噴射を開始するまでの応答時間と前記燃料噴射装置に燃料を供給する燃料ポンプの燃圧とを考慮してあらかじめ設定された初回燃料噴射標準時間を、前記電源電圧の値ごとに、その電源電圧の値に対応させて記憶した初回燃料噴射標準時間記憶手段を備え、前記初回燃料噴射処理において、前記電源電圧検出手段により検出した電源電圧の値に基づき、前記初回燃料噴射標準時間記憶手段を参照して初回燃料噴射標準時間を求め、前記求めた初回燃料噴射標準時間に対し、前記内燃エンジンの温度を検出する温度センサから入力されるエンジン温度に応じてあらかじめ定められた補正演算を行い、前記演算して得られた値を初回燃料噴射の燃料噴射時間として、前記燃料噴射装置に燃料噴射を指示する信号を出力することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、情報処理手段は、初回の燃料噴射時間を、エンジン温度(エンジン冷却水の温度)だけでなく、燃料噴射装置および燃料ポンプに供給される電源電圧、つまり、燃料噴射装置の応答時間や燃料ポンプの燃圧をも考慮して決定している。そのため、燃料噴射装置および燃料ポンプに供給される電源電圧が定格に達する前に初回燃料噴射が行われる場合であっても、その燃料噴射量を精度よく適正な量に制御することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電子燃料噴射制御装置であって、その情報処理手段は、前記内燃エンジンの点火装置に対し初回点火の実行を指示する点火処理を行うにときには、その点火処理に先立って前記内燃エンジンについての行程判別処理を行い、行程判別が可能であった場合に、前記点火処理を行い、その後の燃料噴射処理を通常の燃料噴射処理に従って行うことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、行程判別を行うことによって、正しいタイミングつまり圧縮行程であることを確認した上で点火を行うことができるようになり、それによってエンジンがスムーズに始動され、その後の燃料噴射および点火を継続して行うことができるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、点火不能な無駄な燃料噴射を防止し、未燃焼ガスの排出を防止することができるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、また、充分な電力が発電されない始動初期に消費電力を節約することができるようになり、その節約した電流を点火処理などに有効に利用することができるようになる。
請求項2に記載の発明によれば、初回の燃料噴射量を精度よく適正な量に制御することができるようになる。
請求項3に記載の発明によれば、正しいタイミングで点火を行うことができるようになり、スムーズにエンジンを始動することができるようになる。
以下、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る燃料噴射制御装置およびその燃料噴射制御装置を適用する内燃エンジン要部の概略構成の例を示した図である。
図1において、内燃エンジン1は、いわゆる4サイクルエンジンであり、その動作は、吸気、圧縮、膨張(燃焼)、排気の4行程によって構成される。すなわち、吸気行程においては、吸気弁112が開弁し、吸気管111に滞留している空気と燃料の混合ガスが燃焼室120へ吸入される。次いで、圧縮行程では、ピストン119によって燃焼室120内の混合ガスが圧縮され、ピストン119が上死点に達する直前に点火装置124によって燃料ガスに点火される。燃料ガスは、燃焼すると爆発的に膨張し、膨張行程に入る。膨張行程では、燃料ガスの爆発によりピストン119が押し戻されて、その力がクランク116を介してクランク軸117の回転力に変換される。次いで、排気行程では、排気弁114が開弁し、燃焼室120内の燃焼ガスが排気管113を通して外部へ排出される。
これら4行程が継続的に繰り返されるためには、吸気行程の終了までに吸気管111には混合ガスが生成されている必要がある。そこで、燃料噴射装置123は、おおよそ排気工程の前半のタイミングで吸気管111に燃料を噴射する。この燃料噴射装置123は、図示しない噴射弁を備え、燃料タンク121から供給され、燃料ポンプ122によって加圧された燃料を、噴射弁を開弁することによって噴射する。また、燃料噴射装置123は、燃料噴射制御装置2からの燃料噴射指示信号を受け、その噴射弁を開閉する。
内燃エンジン1は、図示しないキックスタータまたはリコイルスタータを手動操作(ここでは、手足などを使用して人間がする操作を総称して「手動操作」という)することにより始動する。すなわち、キックスタータまたはリコイルスタータを手動操作すると、クランク116およびクランク軸117が回転し、ピストン119の往復運動が開始する。また、クランク軸117が回転すると、クランク軸117の回転により回転するフライホイールなどに取り付けられた発電機118が発電を開始する。このとき、発電機118は交流電圧を発電し、その発電された交流電圧は、電源回路127により整流され安定化され、所定の電圧(例えば、12V)の直流電圧として、燃料噴射制御装置2、燃料噴射装置123、燃料ポンプ122、点火装置124などに供給される。なお、電源回路127としては、通常、レギュレータ・レクティファイヤなどが使用される。
一方、燃料噴射制御装置2は、情報処理部21、情報処理部21が制御信号を外部へ出力するための出力ポート22、情報処理部21が外部信号を入力するための入力ポート23、電源回路127から燃料噴射装置123および燃料ポンプ122へ供給される電源電圧の値を検出する電源電圧検出部24、電源回路127から供給される例えば12Vの直流電圧を、燃料噴射制御装置2の各構成要素に供給される例えば5Vの直流電圧に変換する第2の電源回路25などを含んで構成される。ここで、情報処理部21は、いわゆるコンピュータであり、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを含んで構成される。
ここで、情報処理部21、出力ポート22、入力ポート23は、半導体による大規模集積回路の1チップのマイクロプロセッサなどにより構成することができる。また、電源電圧検出部24にはA/D(Analog to Digital)変換器が使用されるが、その電源電圧検出部24は前記のマイクロプロセッサに内蔵されていてもよい。
情報処理部21のメモリは、イニシャライズ処理211、燃料ポンプON/OFF制御処理212、初回燃料噴射処理213、通常燃料噴射処理214、点火処理215、電源電圧判定処理216、行程判別処理217などのプログラムを記憶している。これらのプログラムは、適宜、CPUによって実行され、それらのプログラムが実行されることによって、燃料噴射制御装置2に定められた所定の機能が実現される。なお、これらプログラムの内容については後記する。また、このメモリの一部の領域は、初回燃料噴射標準時間記憶部218として利用される。
出力ポート22は、出力する信号ごとに出力レジスタや出力駆動回路などを含んで構成され、燃料ポンプ122の電源のON/OFFを制御する燃料ポンプON/OFF制御信号、燃料噴射装置123に燃料の噴射を指示する燃料噴射指示信号、点火装置124に点火を指示する点火指示信号などの制御信号を出力する。また、入力ポート23は、入力バッファレジスタなどを含んで構成され、必要に応じてA/D変換器を含む場合もある。入力ポート23は、行程判別センサ125、エンジン温度センサ126などに接続され、それらセンサが出力する情報を読み取る。
次に、図2および図3を参照(適宜、図1も参照)して、燃料噴射制御装置2の動作について詳しく説明する。図2は、内燃エンジンを排気行程から手動操作開始した場合について、内燃エンジンの行程、並びに、その行程に対応させて燃料噴射制御装置が出力する制御信号、および、電源回路が出力する電源電圧のタイムチャートの例を示した図である。また、図3は、内燃エンジンを吸気行程から手動操作開始した場合について、内燃エンジンの行程、並びに、その行程に対応させて燃料噴射制御装置が出力する制御信号、および、電源回路が出力する電源電圧のタイムチャートの例を示した図である。
キックスタータなどを手動操作すると、クランク軸117が回転を始め、その回転により発電機118が回転され、交流電圧が発電される。電源回路127は、その交流電圧を整流し、所定の電圧(例えば、12V)の直流電圧に安定化する。そのとき、電源回路127から出力される電源電圧が所定の電圧にまで安定化するには、クランク軸117が得た回転速度や出力に接続される負荷などに応じた立ち上がり時間を必要とする。図2のC25は、その電源回路127から出力される電源電圧の立ち上がりの様子を示したタイムチャートである。
なお、図2に示したタイムチャートは、内燃エンジン1の行程のタイムチャートC21を基準とするものであり、この場合は、排気行程から手動操作開始した場合のタイムチャートとなっている。ただし、行程判別処理217が終了するまでは、その行程は不明であるが、この図では、便宜上、行程判別終了時点から逆算した行程名を記入している。なお、行程のタイムチャートC21において、TDC(Top Dead Center)は、上死点のタイミングであることを示す。
図1において、電源回路127からは、例えば、電源電圧12Vの直流電圧が出力され、燃料ポンプ122、燃料噴射装置123、点火装置124、燃料噴射制御装置2などに供給される。また、燃料噴射制御装置2内の電源回路25からは、電圧12Vの直流電圧をDC/DCまたはレギュレータ変換した電圧5Vの直流電圧が出力され、情報処理部21、出力ポート22、入力ポート23、電源電圧検出部24などに供給される。
このとき、CPUを含む情報処理部21には、低い方の5Vの電源電圧が供給され、また、燃料噴射装置123および燃料ポンプ122には、高い方の12Vの電源電圧が供給される。そのため、燃料噴射制御装置2の動作つまり情報処理部21の動作は、燃料噴射装置123や燃料ポンプ122よりも早く立ち上がることが多い。従って、情報処理部21が立ち上がったときにすぐさま燃料噴射装置123や燃料ポンプ122を動作させようとしても、燃料噴射装置123や燃料ポンプ122は、動作しなかったり、動作しても充分な性能を発揮できなかったりすることがある。
ちなみに、燃料ポンプ122および燃料噴射装置123の性能は、それぞれ図4および図5に示すように電源電圧に依存している。ここで、図4は、内燃エンジンにおける燃料ポンプ燃圧の電源電圧依存特性の例を示した図であり、図5は、内燃エンジンにおける燃料噴射装置の応答の無効時間の電源電圧依存特性の例を示した図である。
図4に示すように、燃料ポンプ122は、供給される電源電圧が2V程度になると不安定ながらも動作を開始するが、燃料ポンプ122によって得られる燃圧は、電源電圧が9V程度にならないと安定しない。従って、その間、約0.1秒の間は、燃圧は不安定な状態にある。一方、情報処理部21のCPUは、供給される電源電圧が5Vになると、動作を開始し、所定のイニシャライズ処理211を実行する。
なお、ここでいうイニシャライズ処理211とは、出力ポート22の出力レベルを所定の初期レベルに設定するとともに、CPUがプログラムで使用するスタックポインタや、メモリに割り当てられた必要最小限の変数を初期化する処理をいう。そして、そのイニシャライズ処理が終了した時点をCPU、つまり、情報処理部21、または、燃料噴射制御装置2が立ち上がったという。
CPUが立ち上がった時点では、CPUつまり情報処理部21に供給されている電源電圧は5Vである。すなわち、電源回路25の変換のロスを考慮しても、燃料ポンプ122に供給される12Vの電源電圧は、まだ、6V程度にしか達していない。従って、燃料ポンプ122の燃圧は安定していない。
また、図5に示すように、燃料噴射装置123の応答の無効時間は、供給される電源電圧が高くなるほど小さくなる。すなわち、燃料噴射装置123の応答速度は速くなる。ここで、燃料噴射装置123の応答の無効時間とは、燃料噴射装置123が燃料噴射指示信号を受けてから噴射弁が実際に開弁されるまでの時間をいう。
本実施形態においては、電源電圧が所定の定格の電圧に達するまでに燃料ポンプ122や燃料噴射装置123の性能が低下する実態を考慮して、燃料噴射制御装置2から燃料ポンプ122や燃料噴射装置123を制御する信号を出力するようにしている。また、電源電圧が立ち上がる期間は、手動操作による発電電力であるため、充分な電力が供給されている期間ではない。そこで、燃料ポンプ122へ出力する制御信号は、その電力を節約するように制御する。以下、図2に戻って、これらの制御信号の出力タイミングなどについて説明する。
情報処理部21は、自らに供給される電源電圧が5V(つまり、電源回路127からの出力電圧は、6V程度)になると動作が開始し、イニシャライズ処理211を実行する。その実行が終了した時点を図2のC25では、tで示している。情報処理部21は、イニシャライズ処理211が終了すると、燃料ポンプON/OFF制御処理212を実行し、まず、燃料ポンプON/OFF制御信号C23をONすることによって、燃料ポンプ122の電源をONする。このように、燃料ポンプ122をイニシャライズ処理211が終了後すぐにONすることによって、燃料ポンプ122の燃圧を早く安定させることができる。
次に、情報処理部21は、電源電圧判定処理216を実行して、電源電圧検出部24が検出した電源電圧値(電源回路127から燃料ポンプ122および燃料噴射装置123へ供給される電源電圧の値)を入力し、その電源電圧値が、燃圧安定時の電圧値(図4参照)に達したか否かを判定する。そして、その電源電圧値が、燃圧安定時の電圧値に達したときには(図2のC25でtと示した時点)、初回燃料噴射処理213を実行し、燃料噴射装置123に対し、燃料噴射指示信号C24を出力し、初回の燃料噴射を指示する。
このとき、情報処理部21は、電源電圧検出部24から入力された電源電圧値に基づき、初回燃料噴射標準時間記憶部218を参照し、その電源電圧値に応じた初回燃料噴射標準時間を求める。そして、その求めた初回燃料噴射標準時間にエンジン温度センサ126から取得したエンジン温度(実際には、エンジン冷却水の温度)を補正演算して初回燃料噴射時間を定める。このようにして求められた初回燃料噴射時間は、燃料噴射指示信号C24のパルス幅によって燃料噴射装置123へ伝えられる。つまり、燃料噴射装置123は、燃料噴射指示信号C24が“L”レベル(アクティブレベル)の間、噴射弁を開弁すればよい。
ここで、初回燃料噴射標準時間記憶部218は、電源回路127から燃料ポンプ122および燃料噴射装置123へ供給される電源電圧の値ごとに、その電源電圧の値に対応させて初回燃料噴射標準時間をメモリに記憶したテーブルである。そして、その初回燃料噴射標準時間のテーブルは、図4に示した燃料ポンプ122の燃圧の電源電圧依存特性と、図5に示した燃料噴射装置123の応答の無効時間の電源電圧依存特性とを合わせた効果の噴射必要時間を、あらかじめ考慮して初回燃料噴射標準時間として1つのテーブルとして集約したものである。
従って、このテーブル、つまり、初回燃料噴射標準時間記憶部218を、ある電源電圧値に対し、1回だけ参照すれば、その電源電圧値に対応する燃料ポンプ122の燃圧の電源電圧依存特性および燃料噴射装置123の応答の無効時間の電源電圧依存特性を考慮した初回燃料噴射標準時間を求めることができる。
次に、行程判別センサ125は、例えば、クランク角センサやカム角センサ(いずれも図示せず)からなり、所定の角度に設定された基準位置を検出したとき、その検出信号を、入力ポート23を介して情報処理部21へ入力する。情報処理部21は、その検出信号を受け、行程判別処理217を実行する。なお、行程判別センサ125は、他に燃焼室120のガス圧センサ(図示せず)や吸気管111の圧力を検出する吸気管圧力センサ(図示せず)などを含んで構成されることもある。また、行程判別処理217では、ガス圧センサや吸気管圧力センサからの信号とクランク角センサやカム角センサからの信号との組み合わせによって行程を判別したり、エンジンの回転速度の変動などにより行程を判定することもある。
情報処理部21は、行程判別処理217を実行し、行程判別を完了すると、引き続き、点火処理215を実行する。点火処理215において、情報処理部21は、点火装置124に対して点火指示C22を出力する。点火装置124は、点火指示C22を受けると、点火プラグに火花放電し、燃焼室120内の混合ガスを燃焼・爆発させ、ピストン119を押し戻す。
なお、このとき、燃料ポンプ122の電源は、初回燃料噴射終了後に、OFFされていたので、情報処理部21は、点火処理215実行終了後すぐに、燃料ポンプON/OFF制御処理212を実行し、燃料ポンプON/OFF制御信号C23をONすることによって、燃料ポンプ122の電源をONする。
このようにして、内燃エンジン1が始動することになり、以降の燃料噴射タイミングでは、通常燃料噴射処理214が実行される。なお、通常燃料噴射処理214においては、その燃料噴射時間は、従来から行われているように、エンジン温度、クランク116の回転速度、吸入空気量などを変数とする所定の関数を計算することによって求められる。
以上に説明した図2は、排気行程から手動操作開始した場合のタイムチャートを示したものであるが、図3は、吸気行程から手動操作開始した場合のタイムチャートになっている。従って、図2と図3との差異は、行程の推移に応じて初回の点火指示C22,C32のタイミング異なる(それに伴い、燃料ポンプON/OFF制御信号C23,C33と燃料噴射指示信号C24,C34も異なる)程度である。すなわち、その差異は、図2の場合、最初の圧縮行程で点火するが、図3の場合は、最初の圧縮行程では、まだ、工程判別処理がされていないので点火せず、次の圧縮工程において点火するようになっている程度である。その他のタイミングは、図2と図3とでは、ほとんど同じなので、図3についての説明を割愛する。
なお、図3に示したように吸気行程から手動開始した場合には、初回燃料噴射から行程判別完了までに要する行程数が多くなるので、点火までの時間が長くなる。このような場合、漏れなどのため混合ガスに含まれる燃料の量が少なくなることもある。そこで、情報処理部21は、初回燃料噴射を指示後、工程判別完了前であっても、例えば、TDCを検出した場合には、適宜定められる追加的な噴射量(噴射時間)の燃料噴射を、燃料噴射装置123に指示するようにしてもよい。こうすることにより、初回点火の成功の確率をより高めることができ、内燃エンジン1をよりスムーズに始動させることができる。
次に、図6を参照して(適宜、図1〜図3参照)、情報処理部21が実行する燃料噴射制御に係る処理の流れについて説明する。ここで、図6は、情報処理部が実行する燃料噴射制御に係る処理の流れを示したフローチャートである。
図6において、情報処理部21は、供給される電源電圧が例えば5Vになると動作を開始し、まず、イニシャライズ処理211を実行し、自らのCPUをイニシャライズする(ステップS11)。次に、燃料ポンプON/OFF制御処理212を実行し、燃料ポンプをONする(ステップS12)。次に、電源電圧検出部24によって電源回路127から燃料ポンプ122および燃料噴射装置123へ供給される電源電圧の値の検出を開始する(ステップS13)。次に、情報処理部21内のメモリに確保した初回燃料噴射実行フラグを0クリアする(ステップS14)。
次に、情報処理部21は、初回燃料噴射実行フラグが1であるか否かを判定する(ステップS15)。その判定の結果、初回燃料噴射実行フラグが1でなかった場合には(ステップS15でNo)、さらに、電源電圧検出部24が検出した電源電圧の値が所定の電圧値(燃圧安定時の電圧値)に達したか否かを判定する(ステップS16)。その判定の結果、所定の電圧値に達していなかったときには(ステップS16でNo)、ステップS15へ戻って、ステップS15以下の処理を再度実行する。
一方、情報処理部21は、ステップS16の判定で、電源電圧検出部24が検出した電源電圧の値が所定の電圧値に達していたときには(ステップS16でYes)、初回燃料噴射処理213を実行し(ステップS17)、燃料ポンプON/OFF制御処理212を実行し、燃料ポンプをOFFする(ステップS18)。そして、初回燃料噴射実行フラグを1にセットし(ステップS19)、ステップS15へ戻って、ステップS15以下の処理を再度実行する。
また、情報処理部21は、ステップS15の判定で、初回燃料噴射実行フラグが1であった場合には(ステップS15でYes)、さらに、行程判別センサ125からの信号に基づき、行程判別が完了し、かつ、クランク位置センサなどにより所定の基準位置を検出したか否かを判定する(ステップS20)。その結果、行程判別も完了せず、所定の基準位置も検出していないときには(ステップS20でNo)、ステップS15へ戻って、ステップS15以下の処理を再度実行する。
一方、情報処理部21は、ステップS20の判定で行程判別が完了したときには(ステップS20でYes)、点火処理215を実行し(ステップS21)、さらに、燃料ポンプON/OFF制御処理212を実行し、燃料ポンプをONする(ステップS22)。そして、これ以降は、通常の燃料噴射処理モードに移行し、次の燃料噴射のタイミングでは通常燃料噴射処理214を実行し(ステップS23)、ステップS15へ戻って、ステップS15以下の処理を再度実行する。この場合、初回燃料噴射実行フラグは1にセットされ、行程判別も完了しているので、これ以降は、点火処理215と通常燃料噴射処理214がそれぞれの行程にあわせて繰り返し実行されることになる。
図7は、情報処理部が実行する処理のうち、初回燃料噴射処理の処理の流れを示したフローチャートである。
図7において、情報処理部21は、まず、電源電圧検出部24が検出した電源回路127から燃料ポンプ122および燃料噴射装置123へ供給される電源電圧の値を入力する(ステップS31)。そして、その電源電圧の値に基づき、初回燃料噴射標準時間記憶部218を参照し、初回燃料噴射標準時間記憶部218からその電源電圧の値に対応する初回燃料噴射標準時間を取得する(ステップS32)。
一方で、情報処理部21は、エンジン温度センサ126から入力ポート23を介してエンジン温度を入力し(ステップS33)、入力したエンジン温度に基づき、ステップS32で取得した初回燃料噴射標準時間を補正する演算を行い、初回燃料噴射時間を算出する(ステップS34)。次に、情報処理部21は、燃料噴射装置123に対し、燃料噴射指示信号C24(C34)を出力する(ステップS35)。なお、ステップS35では、情報処理部21は、燃料噴射指示信号C24を“L”レベル(アクティブレベル)にした上で、ステップS34で算出された初回燃料噴射時間が経過するのを待って、燃料噴射指示信号C24を“H”レベル(インアクティブレベル)にする。情報処理部21は、こうすることによって、燃料噴射指示信号C24に初回燃料噴射時間の時間幅を有するパルスを出力することができる。
以上、本実施形態においては、燃料噴射制御装置2は、燃料ポンプ122および燃料噴射装置123へ供給する電源電圧が燃圧安定時電圧に達したことを確認した後に、燃料噴射装置123へ初回の燃料噴射を指示する燃料噴射指示信号C24(C34)を出力するので、電源電圧が燃圧安定時電圧に達しない場合には、燃料噴射指示信号C24(C34)が出力されない。従って、キックスタータなどが弱い力で手動操作され、発電機118から充分な電力が得られない場合には、電源回路127が出力する電源電圧は、燃圧安定電圧に達することができない場合がある。このような場合には、燃料噴射制御装置2は、燃料噴射指示信号C24(C34)を出力しないので、燃料噴射が行われない。すなわち、弱い力で手動操作された場合には、燃料噴射装置123は反応しないので、無駄な燃料噴射が行われず、未燃焼ガスなどが排出されることを防止することができる。
また、初回燃料噴射処理213で求めた初回燃料噴射標準時間は、エンジン温度の影響に加え、燃料ポンプ122の燃圧の電源電圧依存特性および燃料噴射装置123の応答の無効時間の電源電圧依存特性を考慮したものであるため、燃料噴射装置123は、初回の燃料噴射として適正な噴射量を精度よく噴射できるようになる。
また、燃料ポンプ122の電源は、イニシャライズ処理211終了時にONし、初回燃料噴射処理213終了時にOFFし、その後、初回の点火処理215終了時に、ONしている。すなわち、燃料ポンプ122の電源は、イニシャライズ処理211終了時から初回の点火処理215終了時までOFFされており、その間、発電機118によって発電される初期の限られた電力を節約し、その節約された電力を点火装置124などの電力に有効に活用することができるようになる。
なお、以上の実施形態の説明においては、電源回路127が出力する直流電圧を12Vとして説明したが、通常は、その電圧として9V〜15Vの電圧が使用されることが多い。したがって、電源回路127が出力する直流電圧は、12Vに限定されるものではない。また、同様に、電源回路25が出力する直流電圧を5Vとして説明したが、現在すでに3Vやそれ以下の電圧で動作するマイクロプロセッサも提供されているので、電源回路25が出力する直流電圧も、5Vに限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る燃料噴射制御装置およびその燃料噴射制御装置を適用する内燃エンジン要部の概略構成の例を示した図である。 本発明の燃料噴射制御装置が適用される内燃エンジンを排気行程から手動操作開始した場合について、内燃エンジンの行程、並びに、その行程に対応させて燃料噴射制御装置が出力する制御信号、および、電源回路が出力する電源電圧のタイムチャートの例を示した図である。 本発明の燃料噴射制御装置が適用される内燃エンジンを吸気行程から手動操作開始した場合について、内燃エンジンの行程、並びに、その行程に対応させて燃料噴射制御装置が出力する制御信号、および、電源回路が出力する電源電圧のタイムチャートの例を示した図である。 本発明の燃料噴射制御装置が適用される内燃エンジンにおける燃料ポンプ燃圧の電源電圧依存特性の例を示した図である。 本発明の燃料噴射制御装置が適用される内燃エンジンにおける燃料噴射装置の応答の無効時間の電源電圧依存特性の例を示した図である。 本発明の実施形態における燃料噴射制御装置の情報処理部が実行する燃料噴射制御に係る処理の流れの例を示したフローチャートである。 本発明の実施形態における燃料噴射制御装置の情報処理部が実行する処理のうち、初回燃料噴射処理の処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 内燃エンジン
2 燃料噴射制御装置
21 情報処理部
22 出力ポート
23 入力ポート
24 電源電圧検出部
111 吸気管
112 吸気弁
113 排気管
114 排気弁
116 クランク
117 クランク軸
118 発電機
119 ピストン
120 燃焼室
121 燃料タンク
122 燃料ポンプ
123 燃料噴射装置
124 点火装置
125 行程判別センサ
126 エンジン温度センサ
127 電源回路
211 イニシャライズ処理
212 燃料ポンプON/OFF制御処理
213 初回燃料噴射処理
214 通常燃料噴射処理
215 点火処理
216 電源電圧判定処理
217 行程判別処理
218 初回燃料噴射標準時間記憶部

Claims (3)

  1. 燃焼に供される燃料を噴射する燃料噴射装置と、クランク軸の回転に基づき発電された交流電圧を整流し安定化する電源回路とを少なくとも備えて、手動操作によりクランク軸を回転させることにより始動する内燃エンジンにおける前記燃料噴射装置を制御する電子燃料噴射制御装置であって、
    前記電源回路が前記燃料噴射装置へ供給する電源電圧の値を検出する電源電圧検出手段と、
    前記電源回路から直流電圧の供給を受けると動作を開始して、自らをイニシャライズし、自らのイニシャライズを終了したときに、燃料ポンプの電源のONを指示する燃料ポンプON信号を出力し、前記電源電圧検出手段によって検出された電源電圧の値を入力し、その入力した電源電圧の値が燃圧安定時の電圧値に達したときに、前記燃料噴射装置に対し初回の燃料噴射を指示する初回燃料噴射処理を実行し、前記初回燃料噴射処理を終了したときに、前記燃料ポンプの電源のOFFを指示する燃料ポンプOFF信号を出力し、初回の点火処理を終了したときに、前記燃料ポンプの電源のONを指示する燃料ポンプON信号を出力する情報処理手段と
    を備えたことを特徴とする電子燃料噴射制御装置。
  2. 前記情報処理手段は、
    前記燃料噴射装置が燃料噴射指示信号を受けたとき燃料噴射を開始するまでの応答時間と前記燃料噴射装置に燃料を供給する燃料ポンプの燃圧とを考慮してあらかじめ設定された初回燃料噴射標準時間を、前記電源電圧の値ごとに、その電源電圧の値に対応させて記憶した初回燃料噴射標準時間記憶手段を備え、
    前記初回燃料噴射処理において、
    前記電源電圧検出手段により検出した電源電圧の値に基づき、前記初回燃料噴射標準時間記憶手段を参照して初回燃料噴射標準時間を求め、
    前記求めた初回燃料噴射標準時間に対し、前記内燃エンジンの温度を検出する温度センサから入力されるエンジン温度に応じてあらかじめ定められた補正演算を行い、
    前記演算して得られた値を初回燃料噴射の燃料噴射時間として、前記燃料噴射装置に燃料噴射を指示する信号を出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の電子燃料噴射制御装置。
  3. 前記情報処理手段は、
    前記内燃エンジンの点火装置に対し初回点火の実行を指示する点火処理を行うにときには、その点火処理に先立って前記内燃エンジンについての行程判別処理を行い、行程判別が可能であった場合に、前記点火処理を行い、その後の燃料噴射処理を通常の燃料噴射処理に従って行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子燃料噴射制御装置。
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