JP4172960B2 - 部品の整列供給装置及び整列供給方法 - Google Patents

部品の整列供給装置及び整列供給方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部品の整列供給装置及び整列供給方法に関し、特に、ゴム栓などの方向性を有する形状の部品の向きを選別しながら下流側に供給する整列供給装置及び整列供給方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゴム栓などの方向性を有する形状の部品の向きを選別しながら下流側に搬送する為には、振動式ボールフィーダやドラム式パーツフィーダ等のパーツフィーダが用いられている。
図7は、一般的なパーツフィーダに設けられている機構を模式的に示した搬送手順を示す概略図である。又、図8は、パーツフィーダに供給される部品であるゴム栓の正面図である。
【0003】
図8に示したように、方向性を有する形状の部品の一例としてのゴム栓10は、大径部10aと小径部10bとが同心上に連続して配置された筒状体であり、下流側に配設されたゴム栓挿入装置に対しては、大径部10aと小径部10bとが同一方向に揃えられた姿勢になっている必要がある。
【0004】
そこで、図7に示したように、パーツフィーダは、ゴム栓10を貯留する貯留部からゴム栓10を集める収集部1と、収集されたゴム栓10の姿勢を整える選別部2と、整列されたゴム栓10を搬送する搬送部3とを順に備えており、前記選別部2及び前記搬送部3を図示しない加振機で振動させて、ゴム栓10を下流側に搬送している。
【0005】
図7(A)に示したように、収集部1においては、段差1aを設けてゴム栓10を下流側に設けた下段側に送給し、円柱形状を呈するゴム栓10の軸線を鉛直方向に沿わせている。この場合、ゴム栓10の姿勢は、大径部10aが上(小径部10bが下)を向いているものもあれば、その逆のものもある。
【0006】
図7(B)に示したように、選別部2では、ゴム栓10の外形に沿って姿勢を規制する落とし板2aが設けられており、大径部10aが上になっている姿勢でゴム栓10が搬送された場合には、図7(C)に示すように、前記落とし板2aにゴム栓10の大径部10aが当接して正規の搬送方向から外れ、収集部1に回収されるようになっている。
【0007】
そして、図7(D)に示したように、選別部2によって選別された正規の姿勢(大径部10aが下になっている姿勢)のゴム栓10のみが、下流側に搬送されるようになっている。
ところで、近年のワイヤハーネスの細線・軽量化に伴う防水コネクタの小型化により、図9に示したような極小のゴム栓12が用いられるようになってきた。前記ゴム栓12は、図9に示したように、大径部12aと小径部12bとの径の差が小さく、直径に対する高さの比も、図8に示したゴム栓10より大きくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示したような従来のパーツフィーダでは、図9に示したような極小のゴム栓12の向きを選別しながら下流側に搬送することが難しく、対応できないという問題が発生した。
即ち、前記ゴム栓12は、大径部12aと小径部12bとの外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易いので、図7(B)に示したような直立させた状態で搬送されるゴム栓10の外形に沿って姿勢を規制する落とし板2aを設けた選別部2では、ゴム栓12の前後方向(両端方向)の区別をすることができない。
【0009】
そこで、従来のパーツフィーダでは、前記ゴム栓12を同一方向に揃えて下流側に搬送することができず、結果的にゴム栓挿入設備全体の生産能力が低下するという問題が生じていた。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、両端部における小径部と大径部との外径寸法差が小さい部品の向きを選別しながら下流側に搬送することができる良好な部品の整列供給装置及び整列供給方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、両端部に小径部と大径部を有する部品を搬送する搬送経路中に設けられ、該部品の向きを選別して下流側に供給する為の部品選別手段を備えた部品の整列供給装置であって、
前記部品選別手段が、一列に整列されて順次搬送されてくる前記部品の大径部を吸引保持可能又は小径部を嵌合保持可能な吸引嵌合孔を備えた部品搬送機構と、該部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路に沿って配設されると共に、移動中の前記部品に気体を吹き付けることによって、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されていない部品を正規の移動経路から外す気体吹き出し機構と、を備え、
前記部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路には、前記小径部が前記吸引嵌合孔内に嵌合保持されている部品の前記大径部上に重なって連結された状態の他の部品に当接し、重なって連結された状態の他の部品を正規の移動経路から外す部品分離部材が、前記大径部の長さより若干長い距離だけ前記回転ドラムの外周面から離れた位置に前記回転ドラムの軸線と平行に延びて配設されていることを特徴とする部品の整列供給装置により達成される。
【0011】
上記部品の整列供給装置によれば、部品選別手段に一列に整列されて順次搬送される部品は、小径部のみが部品搬送機構の吸引嵌合孔に嵌合保持され、該吸引嵌合孔の内径より大きい大径部は前記吸引嵌合孔に嵌合保持されず、吸引保持されるだけである。
そして、前記吸引嵌合孔に大径部が吸引保持された状態で前記部品搬送機構により移動させられる部品の場合は、小径部が吸引嵌合孔に嵌合保持されていないので、部品の移動経路に沿って配設された気体吹き出し機構からの気体が吹き付けられることによって、正規の移動経路から外される。
【0012】
その結果、前記部品搬送機構の吸引嵌合孔に小径部が嵌合保持された正規の向きの部品のみが、該部品搬送機構により順次移動させられる。
従って、大径部と小径部との外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易い部品であっても、該部品の向きを選別しながら下流側に搬送することができる。
また、前記部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路には、前記小径部が前記嵌合孔内に嵌合保持されている部品上に重なった状態の他の部品に当接し、重なった状態の部品を正規の移動経路から外す部品分離部材が配設されている。
これにより、前記部品搬送機構により嵌合保持されて移動させられる部品上に重なった状態の他の部品が、部品分離部材に当接して正規の移動経路から外されるので、複数の部品同士が重なった状態で下流側に供給されるのを防ぐことができる。
【0013】
又、本発明の上記目的は、両端部に小径部と大径部を有する部品を搬送する搬送経路中において該部品の向きを選別し、下流側に供給する為の部品の整列供給方法であって、
吸引嵌合孔に前記部品の大径部を吸引保持又は小径部を嵌合保持しながら移動させると共に、移動中の前記部品に気体を吹き付けることによって、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されていない部品を正規の移動経路から外す過程で、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されている部品上に重なって連結された状態の他の部品があるときは、前記大径部の長さより若干長い距離だけ前記回転ドラムの外周面から離れた位置で、前記回転ドラムの軸線と平行に延びて配設された部品分離部材を、重なって連結された状態の前記他の部品に当接させ、前記他の部品を正規の移動経路から外すことを特徴とする部品の整列供給方法により達成される。
【0014】
上記部品の整列供給方法によれば、順次搬送される部品は、小径部のみが吸引嵌合孔に嵌合保持され、該吸引嵌合孔の内径より大きい大径部は前記吸引嵌合孔に嵌合保持されず、吸引保持されるだけである。
そして、前記吸引嵌合孔に大径部が吸引保持された状態で移動させられる部品の場合は、小径部が吸引嵌合孔に嵌合保持されていないので、気体が吹き付けられることによって、正規の移動経路から外される。
【0015】
その結果、前記吸引嵌合孔に小径部が嵌合保持された正規の向きの部品のみを順次移動させることができ、大径部と小径部との外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易い部品であっても、該部品の向きを選別しながら下流側に搬送することができる。
また、前記部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路には、前記小径部が前記嵌合孔内に嵌合保持されている部品上に重なった状態の他の部品に当接し、重なった状態の部品を正規の移動経路から外す部品分離部材が配設されている。
これにより、前記部品搬送機構により嵌合保持されて移動させられる部品上に重なった状態の他の部品が、部品分離部材に当接して正規の移動経路から外されるので、複数の部品同士が重なった状態で下流側に供給されるのを防ぐことができる。
【0017】
また、好ましくは前記部品搬送機構が、半径方向に延びる複数の吸引嵌合孔を外周面に穿設した回転ドラムを有し、前記気体吹き出し機構が、前記回転ドラムの外周面近傍に沿って配設された複数の気体吹き出し口を備える。
この場合、回転するコンパクトな回転ドラムと気体吹き出し口とによって、部品の向きを連続して選別することができ、作業効率が向上する。
【0018】
また、好ましくは前記部品選別手段により選別された正規の姿勢の前記部品を該部品選別手段から受け取って下流に連続搬送するベルト搬送手段が、前記部品を一対の無端ベルト間に挟持した状態で連続搬送する。
更に、好ましくは前記ベルト搬送手段により搬送された前記部品を下流に送出するシューターが、加圧ガスによって前記部品を下流に送出する。
この場合、前記部品選別手段により選別された正規の姿勢の前記部品を、迅速、且つ確実に下流へ連続搬送することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係る部品の整列供給装置及び整列供給方法を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係る部品の整列供給装置の概略を示す正面図及び平面図であり、図3は図1に示した部品選別手段の動作を説明する拡大断面図であり、図4は図3に示した部品選別手段の斜視図であり、図5及び図6は図3に示した部品選別手段の動作を説明する拡大断面図である。
【0020】
本実施形態に係る部品の整列供給装置20は、図1及び図2に示したように、ゴム栓(部品)12(図9、参照)を図示しないゴム栓挿入装置に搬送する搬送経路中に設けられており、前記ゴム栓が投入されたボールホッパー31に振動を与える加振機32を備えた振動式ボールフィーダ30と、該振動式ボールフィーダ30により一列に整列されて順次搬送されてくるゴム栓12の向きを選別して下流側に供給する為の部品選別手段40と、該部品選別手段40により選別された正規の姿勢(小径部12bが下になっている姿勢)のゴム栓12を部品選別手段40から受け取って下流に連続搬送するベルト搬送手段50と、該ベルト搬送手段50により搬送されたゴム栓12を下流に送出するシューター60と、該シューター60により送出されたゴム栓12を同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に一列に整列した状態でストックするゴム栓配列部70と、該ゴム栓配列部70にストックされたゴム栓12を1個ずつ下流側に配設されたゴム栓挿入装置に供給する為のセパレータ部80とを備えている。
【0021】
前記振動式ボールフィーダ30は、ボールホッパー31内に投入されたゴム栓12を部品選別手段40に向かって搬送する為の搬送レール33が螺旋トラック31aの終端に接続されており、加振機32によってボールホッパー31に対して所定の振動を与えることにより、ボールホッパー31内に投入されたゴム栓12を搬送レール33に沿って一列に整列させ、列の先頭のゴム栓12を前記部品選別手段40へ向かって自動的に順次搬送する。
【0022】
従って、上記搬送レール33上で搬送されているゴム栓12は、図示しないゴム栓挿入装置に送給されるべき正規の姿勢のものと、この正規の姿勢に対して180度反転したものとが、混在した状態になっており、これら混在したゴム栓12が部品選別手段40に送給される。
尚、前記各ゴム栓12は、大径部12aと小径部12bとの外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きいので、搬送方向に軸線を沿わせて倒れた姿勢になり、小径部12bが下流側のものと上流側のものとが混在している。
【0023】
前記部品選別手段40は、図3及び図4に示したように、前記振動式ボールフィーダ30により一列に整列されて順次搬送されてくる前記ゴム栓12の大径部12aを吸引保持可能又は小径部12bを吸引しながら嵌合保持可能な吸引嵌合孔42を備えた部品搬送機構である回転ドラム41と、該回転ドラム41の吸引嵌合孔42に保持されて移動させられるゴム栓12の円弧状移動経路に沿って配設される気体吹き出し機構45とを備える。
【0024】
前記回転ドラム41は、図3に示したように、半径方向に延びる複数の吸引嵌合孔42が外周面に所定間隔をもって穿設された円板状ドラムであり、モータMにより図中時計回り方向にベルト駆動される。
これら各吸引嵌合孔42には、放射状に配設され、図示しない吸引装置に連通された吸引路43が連通形成されている。
前記吸引嵌合孔42は、ゴム栓12の小径部12bの外径より大きく、大径部12aの外径より小さい内径と、該小径部12bの長さより深い深さとを備えた断面円形状の有底孔であり、底部に前記吸引路43が連通している。
【0025】
そして、前記回転ドラム41は、略水平方向に延びると共に先端側が若干下がるように配設されている前記搬送レール33の先端に対して、その外周面が近接して対向すると共に、前記各吸引嵌合孔42の軸線が前記搬送レール33の搬送方向に沿って倒れた姿勢のゴム栓12の軸線と略一致するように配置される。
そこで、前記吸引嵌合孔42に接近したゴム栓12は、該吸引嵌合孔42に大径部12aが吸引されて吸引保持されるか、或いは該吸引嵌合孔42内に小径部12bが吸引されて没入し、吸引嵌合孔42に嵌合保持されことにより、回転ドラム41の回転に伴って移動させられる。
【0026】
前記気体吹き出し機構45は、図3及び図4に示したように、前記回転ドラム41の外周面近傍の側壁49に沿って周方向に適宜間隔で配設された複数(本実施形態においては、3個)の気体吹き出し口46と、該気体吹き出し口46に連通するように側壁49に形成された各供給孔49aに加圧ガスを供給するチューブ47と、図示しないコンプレッサー等の加圧ガス発生装置とを備えており、前記回転ドラム41の吸引嵌合孔42に嵌合保持されて移動中のゴム栓12に気体(空気)を吹き付ける。
【0027】
更に、前記回転ドラム41と伴に移動させられるゴム栓12の移動経路である該回転ドラム41の外周面近傍の側壁49には、前記ゴム栓12の大径部12aの長さより若干長い距離だけ回転ドラム41の外周面から離れた位置に、回転ドラム41の軸線と平行に延びる部品分離部材48が突設されている。尚、本実施形態における部品分離部材48は、丸棒状のピンであるが、これに限定されるものではない。
【0028】
前記ベルト搬送手段50は、図2乃至図4に示したように、一対の無端ベルト51,52と、各無端ベルト51,52を駆動する駆動ローラ52及び従動ローラ53と、テンションローラ54とを備えており、前記部品選別手段40から受け取った前記ゴム栓12を一対の無端ベルト51,52間に挟持した状態でシューター60へ連続搬送する。尚、前記駆動ローラ52は、前記回転ドラム41と同期してモータMによってベルト駆動される。
【0029】
即ち、前記ベルト搬送手段50は、回転ドラム41の吸引嵌合孔42に嵌合保持されて移動させられたゴム栓12を直立した状態で受け取れるように、受け取り部となる一端部が前記回転ドラム41の頂部近傍に位置している。
そして、一対の無端ベルト51,52間に挟持された状態で搬送される各ゴム栓12は、前記部品選別手段40により選別された正規の姿勢(小径部12bが下になっている直立した姿勢)のゴム栓12を部品選別手段40から受け取って下流に連続搬送する。この時、前記回転ドラム41と前記無端ベルト51,52は同期して駆動されているので、ゴム栓12同士を離れた状態で搬送することができる。
【0030】
前記シューター60は、図3に示したように、図示しない加圧ガス発生装置からチューブ62を介して噴射ノズル61に供給された加圧ガスによって、前記ベルト搬送手段50により搬送されてきたゴム栓12を下流のチューブ63を介してゴム栓配列部70に送出する。
【0031】
前記ゴム栓配列部70は、複数のゴム栓12を同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に一列に整列した状態でストックする直線トラック72と、該直線トラック72に振動を与える加振機71とを備え、下流のセパレータ部80にゴム栓12を連続供給する為の直線振動パーツフィーダである。
【0032】
次に、上記整列供給装置20における部品選別手段40の動作を説明する。
先ず、動式ボールフィーダ30のボールホッパー31内に投入されたゴム栓12は、搬送レール33上に一列に整列され、下流の部品選別手段40に順次搬送される。但し、前記搬送レール33上で、搬送方向に軸線を沿わせて倒れた姿勢で搬送されるゴム栓12は、図4及び図5に示したように、小径部12bが下流側のものと上流側のものとが混在した状態になっている。
【0033】
次に、部品選別手段40に順次搬送されたゴム栓12の搬送方向先端は、回転ドラム41の外周面に当接する。
回転ドラム41は、回転駆動されると共に外周面に設けた吸引嵌合孔42から吸引しているので、小径部12bが搬送方向先端を向いているゴム栓12は、該小径部12bが吸引嵌合孔42内に吸引されて没入し、吸引嵌合孔42に嵌合保持された状態で、回転ドラム41と伴に移動する。
【0034】
一方、該吸引嵌合孔42の内径より大きい大径部12aが搬送方向先端を向いているゴム栓12は、該大径部12aが吸引嵌合孔42内に嵌合保持されず、吸引嵌合孔42に吸引保持された状態で、回転ドラム41と伴に移動する。
【0035】
そして、回転ドラム41と伴に移動するゴム栓12には、該ゴム栓12の円弧状移動経路に沿って配設された気体吹き出し機構45の気体吹き出し口46から吹き出す加圧空気が吹き付けられる。
そこで、前記吸引嵌合孔42に大径部12aが吸引保持された状態で回転ドラム41と伴に移動させられているゴム栓12は、小径部12bが吸引嵌合孔42に嵌合保持されていないので、図5に示したように、前記気体吹き出し口46から吹き出す加圧空気により吹き飛ばされ、正規の移動経路から外される。
【0036】
一方、小径部12bが吸引嵌合孔42に嵌合保持されているゴム栓12は、前記気体吹き出し口46から吹き出す加圧空気により吹き飛ばされないので、回転ドラム41と伴に正規の移動経路を移動することができる。
その結果、前記回転ドラム41の吸引嵌合孔42に小径部12bが嵌合保持された正規の向きのゴム栓12のみが、該回転ドラム41により順次移動させられる。
【0037】
又、前記搬送レール33上で、搬送方向に軸線を沿わせて倒れた姿勢で搬送される複数のゴム栓12同士は、図6に示したように、上流側のゴム栓12の小径部12bが、下流側のゴム栓12の大径部12aの電線挿通孔内に嵌まり込み、重なった状態となることもある。
そして、回転ドラム41の吸引嵌合孔42内に小径部12bが嵌合保持された正規の向きのゴム栓12は、他のゴム栓12が上に重なった状態で回転ドラム41と伴に正規の移動経路を移動する。
【0038】
ところが、前記回転ドラム41と伴に移動させられるゴム栓12の移動経路である該回転ドラム41の外周面近傍の側壁49には、上述した如き部品分離部材48が突設されているので、前記小径部21bが前記嵌合孔42内に嵌合保持されている部品上に重なった状態のゴム栓12は、該部品分離部材48に当接して弾かれ、正規の移動経路から外される。
そこで、複数のゴム栓12同士が重なった状態で、下流側の前記ベルト搬送手段50に供給されるのを防ぐことができる。
【0039】
即ち、本実施形態に係る整列供給装置20によれば、前記ゴム栓12のように大径部12aと小径部12bとの外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易いゴム栓であっても、前記部品選別手段40は該ゴム栓12の向きを選別しながら下流側に搬送することができる。
従って、本実施形態に係る整列供給装置20は、従来のパーツフィーダでは困難であったゴム栓12を同一方向に揃えて下流側に搬送することができ、ゴム栓挿入設備全体の生産能力を向上させることができる。
尚、本実施形態に係る整列供給装置20は、図8に示したゴム栓10のような他の形状のゴム栓の整列供給にも応用できることは云うまでもなく、両端部に小径部と大径部を有する全ての部品に応用可能である。
【0040】
更に、本実施形態の部品選別手段40は、ゴム栓12の小径部12bを吸引しながら嵌合保持可能な吸引嵌合孔を備えた部品搬送機構として、半径方向に延びる複数の吸引嵌合孔42を外周面に穿設した回転ドラム41を設けると共に、気体吹き出し機構45が、前記回転ドラム41の外周面近傍に沿って配設された複数の気体吹き出し口46を備えている。
そこで、回転するコンパクトな前記回転ドラム41と前記気体吹き出し口46とによって、ゴム栓12の向きを連続して選別することができ、作業効率が向上する。
【0041】
尚、本発明の部品の整列供給装置における部品選別手段、部品搬送機構及び気体吹き出し機構等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、気体吹き出し機構45が、回転ドラム41の外周面近傍に沿って配設された3個の気体吹き出し口46を備えているが、これに限定されるものではなく、少なくとも1個の気体吹き出し口46を備えていれば良い。
【0042】
【発明の効果】
本発明の部品の整列供給装置及び整列供給方法によれば、順次搬送される部品は、小径部のみが吸引嵌合孔に嵌合保持され、該吸引嵌合孔の内径より大きい大径部は前記吸引嵌合孔に嵌合保持されず、吸引保持されるだけである。
そして、前記吸引嵌合孔に大径部が吸引保持された状態で移動させられる部品の場合は、小径部が吸引嵌合孔に嵌合保持されていないので、気体が吹き付けられることによって、正規の移動経路から外される。
【0043】
その結果、前記吸引嵌合孔に小径部が嵌合保持された正規の向きの部品のみを順次移動させることができ、大径部と小径部との外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易い部品であっても、該部品の向きを選別しながら下流側に搬送することができる。
従って、両端部における小径部と大径部との外径寸法差が小さい部品の向きを選別しながら下流側に搬送することができる良好な部品の整列供給装置及び整列供給方法を提供できる。
また、前記部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路には、前記小径部が前記嵌合孔内に嵌合保持されている部品上に重なった状態の他の部品に当接し、重なった状態の部品を正規の移動経路から外す部品分離部材が配設されていることにより、前記部品搬送機構により嵌合保持されて移動させられる部品上に重なった状態の他の部品が、部品分離部材に当接して正規の移動経路から外されるので、複数の部品同士が重なった状態で下流側に供給されるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る部品の整列供給装置の概略を示す正面図である。
【図2】図1に示した整列供給装置の概略平面図である。
【図3】図1に示した部品選別手段の動作を説明する拡大断面図である。
【図4】図3に示した部品選別手段の斜視図である。
【図5】図3に示した部品選別手段の動作を説明する拡大断面図である。
【図6】図3に示した部品選別手段の動作を説明する拡大断面図である。
【図7】従来の一般的なパーツフィーダに設けられている機構を模式的に示した搬送手順を示す概略図である。
【図8】ゴム栓の正面図である。
【図9】極小のゴム栓を示す斜視図及び正面図である。
【符号の説明】
12 ゴム栓(部品)
12a 大径部
12b 小径部
20 部品の整列供給装置
40 部品選別手段
41 回転ドラム(部品搬送機構)
42 吸引嵌合孔
45 気体吹き出し機構
46 気体吹き出し口
48 部品分離部材

Claims (5)

  1. 両端部に小径部と大径部を有する部品を搬送する搬送経路中に設けられ、該部品の向きを選別して下流側に供給する為の部品選別手段を備えた部品の整列供給装置であって、
    前記部品選別手段が、一列に整列されて順次搬送されてくる前記部品の大径部を吸引保持可能又は小径部を嵌合保持可能な吸引嵌合孔を備えた部品搬送機構と、該部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路に沿って配設されると共に、移動中の前記部品に気体を吹き付けることによって、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されていない部品を正規の移動経路から外す気体吹き出し機構と、を備え、
    前記部品搬送機構に保持されて移動させられる前記部品の移動経路には、前記小径部が前記吸引嵌合孔内に嵌合保持されている部品の前記大径部上に重なって連結された状態の他の部品に当接し、重なって連結された状態の他の部品を正規の移動経路から外す部品分離部材が、前記大径部の長さより若干長い距離だけ前記回転ドラムの外周面から離れた位置に前記回転ドラムの軸線と平行に延びて配設されていることを特徴とする部品の整列供給装置。
  2. 前記部品搬送機構が、半径方向に延びる複数の吸引嵌合孔を外周面に穿設した回転ドラムを有し、前記気体吹き出し機構が、前記回転ドラムの外周面近傍に沿って配設された複数の気体吹き出し口を備えることを特徴とする請求項1に記載の部品の整列供給装置。
  3. 前記部品選別手段により選別された正規の姿勢の前記部品を該部品選別手段から受け取って下流に連続搬送するベルト搬送手段が、前記部品を一対の無端ベルト間に挟持した状態で連続搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の部品の整列供給装置。
  4. 前記ベルト搬送手段により搬送された前記部品を下流に送出するシューターが、加圧ガスによって前記部品を下流に送出することを特徴とする請求項3に記載の部品の整列供給装置。
  5. 両端部に小径部と大径部を有する部品を搬送する搬送経路中において該部品の向きを選別し、下流側に供給する為の部品の整列供給方法であって、
    吸引嵌合孔に前記部品の大径部を吸引保持又は小径部を嵌合保持しながら移動させると共に、移動中の前記部品に気体を吹き付けることによって、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されていない部品を正規の移動経路から外す過程で、前記吸引嵌合孔内に前記小径部が嵌合保持されている部品上に重なって連結された状態の他の部品があるときは、前記大径部の長さより若干長い距離だけ前記回転ドラムの外周面から離れた位置で、前記回転ドラムの軸線と平行に延びて配設された部品分離部材を、重なって連結された状態の前記他の部品に当接させ、前記他の部品を正規の移動経路から外すことを特徴とする部品の整列供給方法。
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