JP4170598B2 - 真空バルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空バルブに係わり、特に小型化を実現可能とした真空バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は真空バルブの一例を示す断面図である。真空バルブは円筒状の絶縁筒301とその両端の蓋302、303により密閉されており、内部は高真空に維持されている。この真空容器の内部には一対の電極304、305が設けられており、一方の電極304は固定軸306を介し外部に導出されており、もう一方の電極305は可動軸307、ベローズ308を介し外部に導出されている。これらの電極304、305は可動軸307を外部より駆動することにより、接離され、回路に流れる電流の開閉を行なう。
【0003】
図9及び図10は、真空バルブに用いられる電極の1種でアークを駆動する磁気駆動電極と呼ばれる電極構造の第1の例を示した図である。
【0004】
この図では一対のカップ型電極313が開極状態にあり、接点311間にアーク312が発生している。一方の通電軸317は図8に示した真空バルブの可動軸307に、もう一方の通電軸317は固定軸306に接続される。接点311と通電軸317の間にはカップ型電極313が設けられている。
【0005】
カップ型電極313の断面は凹型になっており、接点311側の円筒部314と通電軸317側の底部315から構成されており、円筒部314に中心軸付近に穴を持つ接点311が取り付けられている。カップ型電極313の円筒部314にはスリット316が設けられており、スリット316の角度は一対の電極で接点に平行な面に対して対称になっている。また一対の電極の位置関係は、カップ型電極313の中間位置となる平面すなわち、接点311に平行で接点311間の中点に位置する平面に対し対称となるようになっている。
【0006】
接点311間に発生したアーク312にはカップ型電極により生じる磁界とアーク電流の相互作用により円周方向の電磁力が働き、接点311間を回転する。図9及び図10ではアークは左側へと駆動される。このため接点311の局所的な加熱が抑制され、接点の損傷が抑制される。従って、前述のような電極構造とすることで大電流遮断を行なうことが出来る。
【0007】
図11〜図13は、アークを駆動する磁気駆動電極と呼ばれる電極構造の第2の例を示した図である。図9及び図10に示した磁気駆動電極の例とは電極のスリットの構造が異なっている。カップ型電極313の円筒部314と底部315にはスリット316が設けられており、スリット316の角度は一対の電極で接点に平行な面に対して対称になっている。図13はカップ型電極313の断面斜視図で、スリット316構造の説明のため、1本のスリット316のみを示してある。図13より分かるように、スリット316は底部315の接点側の面(底部315の円筒部314に囲まれた面)にも設けられている。
【0008】
また一対の電極の位置関係は、図9及び図10の場合と同様、カップ型電極313の中間位置となる平面、すなわち接点311に平行で接点311間の中点に位置する平面に対し対称となるようになっている。
【0009】
接点311間に発生したアーク312にはカップ型電極により生じる磁界とアーク電流の相互作用により円周方向の電磁力が働き、接点311間を回転する。このため接点311の局所的な加熱が抑制され、接点の損傷が抑制される。従って、前述のような電極構造とすることで大電流遮断を行なうことが出来る。この第2の例のものにおいては、底部315にもスリット316が設けられている為、底部315を流れる電流により円周方向の電磁力はより強くなる。
【0010】
図14〜図16は、アークを駆動する磁気駆動電極と呼ばれる電極構造の第3の例を示した図である。前に示した磁気駆動電極の例とは電極のスリットの構造が異なっている。カップ型電極313の円筒部314と底部315にはスリット316が設けられており、スリット316は底部315の通電軸317側の面(図14に示すAの部分)、または、底部315の通電軸317側の面と側面の円筒状の部分からなる角部(図14に示すBの部分)を通っている。スリット316の角度は一対の電極で接点に平行な面に対して対称になっている。
【0011】
図16はカップ型電極313の断面図で、スリット316構造の説明のため、1本のスリット316のみを示してある。図16より分かるように、スリット316は底部315の接点側の面には設けられていない。また一対の電極の位置関係は、図9及び図10の場合と同様、カップ型電極313の中間位置となる平面、すなわち接点311に平行で接点311間の中点に位置する平面に対し対称となるようになっている。
【0012】
接点311間に発生したアーク312にはカップ型電極により生じる磁界とアーク電流の相互作用により円周方向の電磁力が働き、接点311間を回転する。このため接点311の局所的な加熱が抑制され、接点の損傷が抑制される。従って、前述のような電極構造とすることで大電流遮断を行なうことが出来る。なお、この第3の例のものは、第2の例のものより円周方向の電磁力はより強くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
図9及び図10に示した構造の磁気駆動電極を用いた第1の例の真空バルブでは、アークの位置によりアークを周方向に駆動する電磁力(駆動力)が小さくなる。図9及び図10ではアーク312の位置が異なっており、カップ型電極313を流れる電流318の経路が異なる。
【0014】
そのため、アーク312を周方向に駆動する磁界を発生する電流の周方向成分(図中上側の電極では左向きの電流成分、下側の電極では右向きの電流成分)は、図9では図10より小さくなっているため、アーク312を周方向に駆動する駆動力は図9の方が小さい。そのため、駆動力の小さい位置でアーク312が停滞しやすいため、遮断性能が低下していた。
【0015】
図11〜図13に示す第2の例においても、図9及び図10に示す第1の例の場合と同様、アークの位置によりアークを周方向に駆動する電磁力(駆動力)が小さくなる。図11及び図12ではアーク312の位置が異なっており、カップ型電極313を流れる電流318の経路が異なる。
【0016】
そのため、アーク312を周方向に駆動する磁界を発生する電流の周方向成分(図中上側の電極では左向きの電流成分、下側の電極では右向きの電流成分)は、図11では図12より小さくなっているため、アーク312を周方向に駆動する駆動力は図11の方が小さい。そのため、駆動力の小さい位置でアーク312が停滞しやすいため、遮断性能が低下していた。
【0017】
図14〜図16に示す第3の例においても前述の場合と同様、アークの位置によりアークを周方向に駆動する電磁力(駆動力)が小さくなる。図14及び図15ではアーク312の位置が異なっており、カップ型電極313を流れる電流318の経路が異なる。
【0018】
そのため、アーク312を周方向に駆動する磁界を発生する電流の周方向成分(図中上側の電極では左向きの電流成分、下側の電極では右向きの電流成分)は、図14では図15より小さくなっているため、アーク312を周方向に駆動する駆動力は図14の方が小さい。そのため、駆動力の小さい位置でアーク312が停滞しやすいため、遮断性能が低下していた。
【0019】
スリットの本数を増やせば、周方向にアークを駆動する駆動力のアークの位置によるばらつきは小さくなるが、電極の機械的強度の低下や、通電断面積の狭い部分が生じることによる通電性能の低下が問題になる。そのため、機械的強度の確保のため十分な補強を設ける必要や、通電性能確保のため電極サイズを大きくする必要が生じ、小型化が困難であった。
【0020】
特に第2および第3の例では、スリットの本数を増やすと底部でスリットが近接するため、機械的な強度の低下や、通電断面積の狭い部分が生じることによる通電性能の低下が問題となりやすい。
【0021】
そこで、本発明の目的は、電極の大きさ当たりの遮断電流及び通電電流を向上し、電極及び真空バルブのサイズを縮小した真空バルブを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る真空バルブは、
真空容器内に1対の電極が設けられており、
各々の電極は、導電体製の円筒部と、この円筒部の一方の端部を覆う底部とが一体的に形成されたカップ型電極からなるものとし、円筒部のもう一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点が接合されており、底部の接点側と逆の面には通電軸が取り付けられており、
電極の一方の第1の電極の円筒と底部には円筒の中心軸に対しある角度を有するスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面にも設けられており、
電極のうちもう一方の第2の電極の円筒と底部にもスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面にも設けられており、円筒と底部に設けられたスリットと円筒の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリットと中心軸のなす角度を引いた角度となっており、
各々の電極の円筒のスリットとスリットの間に、第2のスリットが設けられ、
接点と電極の円筒の接合面から底部の接点側の面までの軸方向の長さをlとすると、
第2のスリットは接点と電極の円筒部の接合面から通電軸側の端部までの軸方向の長さがl/4からlまでの範囲に
ことを特徴とする。
【0029】
このような構成の本発明によれば、各々の電極に底部に達しない第2のスリットを設けたことにより、底部を通るスリットの本数を増やすこと無く、アークを周方向に駆動する駆動力のアークの位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点間を停滞することなく回転し、接点の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0030】
また、本発明に係る真空バルブは、
真空容器内に1対の電極が設けられており、
各々の電極は、導電体製の円筒部と、この円筒部の一方の端部を覆う底部とが一体的に形成されたカップ型電極からなるものとし、円筒部のもう一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点が接合されており、底部の接点側と逆の面には通電軸が取り付けられており、
電極の一方の第1の電極の円筒と底部には円筒の中心軸に対しある角度を有するスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面には設けられておらず、底部の通電軸側の面または底部の通電軸側の面と円筒がなす角部にはスリットが設けられており、
電極のうちもう一方の第2の電極の円筒と底部にもスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面には設けられておらず、底部の通電軸側の面または底部の通電軸側の面と円筒がなす角部にはスリットが設けられており、円筒と底部に設けられたスリットと円筒の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリットと中心軸のなす角度を引いた角度となっており、
各々の電極の円筒のスリットとスリットの間に、第2のスリットが設けられ、
接点と電極の円筒の接合面から底部の接点側の面までの軸方向の長さをlとすると、
第2のスリットは接点と電極の円筒部の接合面から通電軸側の端部までの軸方向の長さがl/4からlまでの範囲に
ことを特徴とする。
【0031】
このような構成の本発明によれば、各々の電極に底部に達しない第2のスリットを設けたことにより、底部を通るスリットの本数を増やすこと無く、アークを周方向に駆動する駆動力のアークの位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点間を停滞することなく回転し、接点の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0033】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図1には一対の電極の外形図が示してある。図1に示すように、各々のカップ型電極1は、円筒部2と底部3からなり、円筒部2の一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点4が接合されており、円筒部2のもう一方の端部は底部3で覆われている。底部3の接点4側と逆の面には通電軸7が取り付けられている。
【0034】
カップ型電極1のうち、一方の電極1の円筒部2には電極1の中心軸に対しある角度αを有するスリット5が設けられている。
【0035】
カップ型電極1のうち、もう一方の電極1はスリット5と電極1の中心軸がなす角度βが、ほぼ180度から第1の電極1のスリット5と中心軸のなす角度αを引いた角度となっている。一対のカップ型電極1の位置関係は、2つの電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっていることを特徴としている。
【0036】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、即ちスリット5の位置が各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっているため、それぞれの電極1により生じる駆動力が強い位置と弱い位置がずれることになり、2つの電極1による駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0037】
この実施形態によれば、スリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0038】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図2には一対の電極の外形図が示してある。図2に示すように、各々のカップ型電極1は、円筒部2と底部3からなり、円筒部2の一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点4が接合されており、円筒部2のもう一方の端部は底部3で覆われている。底部3の接点4側と逆の面には通電軸7が取り付けられている。
【0039】
カップ型電極1のうち、一方の電極1の円筒部2と底部3には電極1の中心軸に対しある角度を有するスリット5が設けられている。カップ型電極1のうちもう一方の電極1の円筒部2と底部3にもスリット5が設けられており、このスリット5と電極1の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極1のスリット5と中心軸のなす角度を引いた角度となっている。各々の電極1の底部3では、スリット5は底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)にも設けられている。一対のカップ型電極1の位置関係は、2つの電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっていることを特徴としている。
【0040】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。底部3に設けたスリット5のため、底部3を流れる電流により駆動力はより強くなる。一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、即ちスリット5の位置が各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっているため、それぞれの電極1により生じる駆動力が強い位置と弱い位置がずれることになり、2つの電極1による駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0041】
この実施形態によれば、スリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0042】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図3には一対の電極の外形図が示してある。図3に示すように、各々のカップ型電極1は、円筒部2と底部3からなり、円筒部2の一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点4が接合されており、円筒部2のもう一方の端部は底部3で覆われている。底部3の接点4側と逆の面には通電軸7が取り付けられている。
【0043】
カップ型電極1のうち、一方の電極1の円筒部2と底部3には電極1の中心軸に対しある角度を有するスリット5が設けられている。カップ型電極1のうちもう一方の電極1の円筒部2と底部3にもスリット5が設けられており、このスリット5と電極の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリット5と中心軸のなす角度を引いた角度となっている。各々の電極1の底部3では、スリット5は底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)には設けられていないが、底部3の通電軸7側の面、または底部3の通電軸7側の面と外側の円筒状の部分からなる角部には設けられている。一対のカップ型電極1の位置関係は、電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっていることを特徴としている。
【0044】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。底部3に設けたスリット5のため、底部3を流れる電流により駆動力はより強くなる。また、この第3の実施形態はスリット5の構成の違いにより第2の実施形態の場合より駆動力はより強くなる。一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、即ちスリット5の位置が各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっているため、それぞれの電極1により生じる駆動力が強い位置と弱い位置がずれることになり、2つの電極1による駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0045】
この実施形態によれば、スリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0046】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る真空バルブについて説明する。この第4の実施形態は、上述の第1乃至第3の実施形態の真空バルブにおいて、一対のカップ型電極1の位置関係は、電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し一方の電極1を投射すると、2つのカップ型電極1のスリット5が周方向に等間隔となっていることを特徴としている。その他の構成は第1乃至第3の実施形態の真空バルブと同様である。
【0047】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、一方の電極1により生じる駆動力が強い位置ともう一方の電極1により生じる駆動力が弱い位置が一致するため、2つの電極1による駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。
【0048】
この実施形態によれば、スリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0049】
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図4には一対の電極の外形図が示してある。図4に示すように、各々のカップ型電極1は、円筒部2と底部3からなり、円筒部2の一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点4が接合されており、円筒部2のもう一方の端部は底部3で覆われている。底部3の接点4側と逆の面には通電軸7が取り付けられている。
【0050】
カップ型電極1のうち一方の電極1の円筒部2と底部3には電極1の中心軸に対しある角度を有するスリット5が設けられている。カップ型電極1のうちもう一方の電極はスリット5と電極1の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極1のスリット5と中心軸のなす角度を引いた角度となっている。各々の電極1の底部3では、スリット5は底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)にも設けられている。更に、各々の電極1のスリット5とスリット5の間の円筒部2のみに第2のスリット8が設けられていることを特徴としている。
【0051】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。第2のスリット8を設けたことにより、円筒部2の隣合うスリット5の間の電流の流れを制御することが出来るため、即ち図4に点線で示すような電流Cを抑制することができるため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0052】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0053】
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図5には一対の電極の外形図が示してある。図4に示すように、各々のカップ型電極1は、円筒部2と底部3からなり、円筒部2の一方の端部に円筒と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点4が接合されており、円筒部2のもう一方の端部は底部3で覆われている。底部3の接点4側と逆の面には通電軸7が取り付けられている。
【0054】
カップ型電極1のうち一方の電極1の円筒部2と底部3には電極の中心軸に対しある角度を有するスリット5が設けられている。カップ型電極1のうちもう一方の電極1の円筒部2と底部3にもスリット5が設けられており、このスリット5と電極の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリット5と中心軸のなす角度を引いた角度となっている。各々の電極1の底部3では、スリット5は底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)には設けられていないが、底部3の通電軸7側の面、または底部3の通電軸7側の面と外側の円筒状の部分からなる角部には設けられている。更に、各々の電極1のスリット5とスリット5の間の円筒部2のみに第2のスリット8が設けられていることを特徴としている。
【0055】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4問のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。第2のスリット8を設けたことにより、円筒部2の隣合うスリット5の間の電流の流れを制御することが出来るため、即ち図4に点線で示すような電流Cを抑制することができるため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0056】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0057】
(第7の実施形態)
この第7の実施形態は、上述の第5及び第6の実施形態の真空バルブにおいて、底部3に達しない第2のスリット8の電極1の中心軸に対する角度が、底部3に達するスリット5の電極の中心軸に対する角度と同じであることを特徴としている。その他の構成は第5及び第6の実施形態の真空バルブと同様である。
【0058】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。電極1の中心軸に対する角度がスリット5と同じとなる第2のスリット8を設けたことにより、円筒部2の隣合うスリット5の間の電流の流れをより良好に制御することが出来るため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。
【0059】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0060】
(第8の実施形態)
図4を用いて、本発明の第8の実施形態に係る真空バルブについて説明する。カップ型電極1の円筒部2と接点4の接合面から底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)までの電極1の軸方向距離をlとする。上述の第5〜第7の実施形態の真空バルブにおいて、第2のスリット8の通電軸7側の端部の位置が、円筒部2と接点4の接合面からl/4の位置からlの位置までの範囲になることを特徴としている。その他の構成は第5乃至第7の実施形態の真空バルブと同様である。
【0061】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極12を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。円筒部2の隣合うスリット5の間の電流の流れを制御することが出来るため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。なお、第2のスリット8の通電軸7側の端部の位置が、円筒部2と接点4の接合面からl/4より小さい位置の場合は、円筒部2の隣合うスリット5の間の電流の流れの制御が十分できないため、ばらつきを小さくする効果が十分には期待できず、また、第2のスリット8の通電軸7側の端部の位置が、円筒部2と接点4の接合面からlより大きい位置の場合は、第2のスリットが底部3にも設けられることになり、底部3におけるスリット同士が近くなるので通電部の断面積の狭い部分ができることになる。
【0062】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0063】
(第9の実施形態)
図4を用いて、本発明の第9の実施形態に係る真空バルブについて説明する。カップ型電極1の円筒部2の内側の面と外側の面の中間位置の電極中心軸からの距離、即ち円筒部2の内側の面と外側の面の中間位置の半径をR[mm]とし、円筒部2と接点4の接合面でのスリット5の幅(通常2mm〜4mm程度であるが、これに限定されない)をd[mm]、一方のカップ型電極のスリット5の本数をnとする。上述の第5から第8の実施形態の真空バルブにおいて、周方向に隣合うスリット5に挟まれた領域の1ヶ所あたりに設けられる第2のスリット8の本数Nsが
【0064】
【数2】
Figure 0004170598
となることを特徴としている。
【0065】
その他の構成は第5乃至第8の実施形態の真空バルブと同様である。
【0066】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。円筒部2の隣り合うスリット5の間隔が広い場合も、所定本数の第2のスリット8により円筒部2の隣り合うスリット5間の電流の流れを制御することが出来るため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。なお、第2のスリット8の本数Nsが上述の範囲より少なすぎると効果が減少し、上述の範囲より多すぎると機械的強度が弱くなる。
【0067】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0068】
(第10の実施形態)
この第10の実施形態は、上述の上述の第5から第9の実施形態の真空バルブにおいて、周方向に隣り合うスリット5の間に設けられる第2のスリット8が、スリット5の間に等間隔で設けられていることを特徴としている。その他の構成は第5から第9の実施形態の真空バルブと同様である。
【0069】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。第2のスリット8が等間隔となるため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。
【0070】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0071】
(第11の実施形態)
本発明の第11の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図6には一対の電極の外形図が示してある。この第7の実施形態は、上述の第5から第10の実施形態の真空バルブにおいて、第2のスリット8の通電軸7側の端部の電極1の軸方向の位置が、底部3の接点4側の面(底部3の円筒部2に囲まれた面)の電極1の軸方向位置と同一になることを特徴としている。その他の構成は第5から第10の実施形態の真空バルブと同様である。
【0072】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。第2のスリット8を前述の構成で設けたことにより、円筒部2の隣り合うスリット5の間全域で電流の流れを制御することが出来るため、駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなる。
【0073】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0074】
(第12の実施形態)
本発明の第12の実施形態に係る真空バルブについて説明する。真空バルブの構成は、図8に示すものと同様とするが、図7には一対の電極の外形図が示してある。上述の第5から第11の実施形態の真空バルブにおいて、一対のカップ型電極1の位置関係は、電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し非対称となっていることを特徴としている。
【0075】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。底部3に設けたスリット5のため、底部3を流れる電流により駆動力はより強くなる。第2のスリット8を設け、一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、2つの電極1による駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。
【0076】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0077】
(第13の実施形態)
この第13の実施形態は、上述の第12の実施形態の真空バルブにおいて、一対のカップ型電極1の位置関係は、電極1の中間位置となる平面、すなわち電極1の中心軸に対し垂直で各電極1の接点4表面から等距離となる平面に対し一方の電極1を投射すると、2つのカップ型電極1の底部3を通るスリット5が周方向に等間隔となっていることを特徴としている。その他の構成は第12の実施形態の真空バルブと同様である。
【0078】
この実施形態において、遮断動作を行なうと、事故電流や負荷電流は通電軸7、カップ型電極1、接点4、接点4間のアーク6を経て、もう一方の電極の接点4に流入する。電流はカップ型電極1を経て通電軸7に流出する。カップ型電極1を流れる電流により生じる磁界とアーク6中の電流の相互作用による駆動力のためアーク6は周方向に駆動される。底部3に設けたスリット5のため、底部3を流れる電流により駆動力はより強くなる。一対のカップ型電極1の位置関係が前述のようになっているため、2つの電極による駆動力のアーク6の位置によるばらつきがより小さくなる。
【0079】
この実施形態によれば、底部3を通るスリット5の本数を増やすこと無く、アーク6を周方向に駆動する駆動力のアーク6の位置によるばらつきが小さくなるため、アークが接点4間を停滞することなく回転し、接点4の局所的な溶融が抑制される。これにより、高い遮断性能と通電性能を持つ真空バルブの提供が可能となる。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、接点間に生じるアークを、電極を流れる電流により生じる磁界とアークを流れる電流の相互作用による駆動力により周方向に駆動する磁気駆動電極を有する真空バルブにおいて、アークの位置によりアークに働く駆動力のばらつきを小さくし、駆動力が小さい位置でアークが停滞することを防ぐことにより、電極の面積当たりの遮断性能と通電性能を向上し、電極と真空バルブの小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図2】 本発明の第2の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図3】 本発明の第3の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図4】 本発明の第5の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図5】 本発明の第6の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図6】 本発明の第11の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図7】 本発明の第12の実施形態を説明するための、一対の電極の外形図。
【図8】 従来及び本発明の実施形態を説明するための、真空バルブの断面図。
【図9】 従来の真空バルブ(第1の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図10】従来の真空バルブ(第1の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図11】従来の真空バルブ(第2の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図12】従来の真空バルブ(第2の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図13】従来の真空バルブ(第2の例)を説明するための、一対の電極のうちの一方の電極の断面斜視図。
【図14】従来の真空バルブ(第3の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図15】従来の真空バルブ(第3の例)を説明するための、一対の電極の外形図。
【図16】従来の真空バルブ(第3の例)を説明するための、一対の電極のうちの一方の電極の断面斜視図。
【符号の説明】
1…カップ型電極
2…円筒部
3…底部
4…接点
5…スリット
6…アーク
7…通電軸
8…第2のスリット
301…絶縁筒
302、303…蓋
304、305…電極
306…固定軸
307…可動軸
308…ベローズ

Claims (3)

  1. 真空容器内に1対の電極が設けられており、
    各々の電極は、導電体製の円筒部と、この円筒部の一方の端部を覆う底部とが一体的に形成されたカップ型電極からなるものとし、円筒部のもう一方の端部に円筒部と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点が接合されており、底部の接点側と逆の面には通電軸が取り付けられており、
    電極の一方の第1の電極の円筒と底部には円筒の中心軸に対しある角度を有するスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面にも設けられており、
    電極のうちもう一方の第2の電極の円筒と底部にもスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面にも設けられており、円筒と底部に設けられたスリットと円筒の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリットと中心軸のなす角度を引いた角度となっており、
    各々の電極の円筒のスリットとスリットの間に、第2のスリットが設けられ、
    接点と電極の円筒の接合面から底部の接点側の面までの軸方向の長さをlとすると、
    第2のスリットは接点と電極の円筒部の接合面から通電軸側の端部までの軸方向の長さがl/4からlまでの範囲に
    ことを特徴とする真空バルブ。
  2. 真空容器内に1対の電極が設けられており、
    各々の電極は、導電体製の円筒部と、この円筒部の一方の端部を覆う底部とが一体的に形成されたカップ型電極からなるものとし、円筒部のもう一方の端部に円筒部と同軸の中心付近に穴が設けられた円板状の接点が接合されており、底部の接点側と逆の面には通電軸が取り付けられており、
    電極の一方の第1の電極の円筒と底部には円筒の中心軸に対しある角度を有するスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面には設けられておらず、底部の通電軸側の面または底部の通電軸側の面と円筒がなす角部にはスリットが設けられており、
    電極のうちもう一方の第2の電極の円筒と底部にもスリットが設けられ、スリットは底部の接点側の面には設けられておらず、底部の通電軸側の面または底部の通電軸側の面と円筒がなす角部にはスリットが設けられており、円筒と底部に設けられたスリットと円筒の中心軸がなす角度がほぼ180度から第1の電極のスリットと中心軸のなす角度を引いた角度となっており、
    各々の電極の円筒のスリットとスリットの間に、第2のスリットが設けられ、
    接点と電極の円筒の接合面から底部の接点側の面までの軸方向の長さをlとすると、
    第2のスリットは接点と電極の円筒部の接合面から通電軸側の端部までの軸方向の長さがl/4からlまでの範囲に
    ことを特徴とする真空バルブ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空バルブにおいて、
    電極の底部に達する隣合うスリットに挟まれた領域の1ヶ所あたりに設けられる第2のスリットの本数Nsが、
    電極の円筒部の内側の面と外側の面の中間位置の半径をR、一方の電極の底部に達するスリットの本数をn、底部に達するスリットの電極の円筒部と接点の接合面でのスリットの幅をdとすると、
    Figure 0004170598
    となる
    ことを特徴とする真空バルブ。
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