JP7242047B2 - 電磁開閉器 - Google Patents
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Description
図1及び図2に示すように、本実施の形態の電磁開閉器1は、絶縁ケース3を有しており、各構成部材が絶縁ケース3内に収納されている。絶縁ケース3は、ケース本体5及びケース本体5のカバーである図示しない蓋とから構成されている。絶縁ケース3には、主な構成部材として、第1の端子部材9、第1の端子部材9に固定される可動接点部材11、固定接点を備える固定接点部材14を有する第2の端子部材13、コンタクトプレート15、電磁コイル装置17、回動部材19、駆動部21とが収納されている。ただし、第1及び第2の端子部材9,13は、絶縁ケース3に設けられたスリットから端子部を外部に突出させた状態で絶縁ケース3に収納されている。
<絶縁ケース>
絶縁ケース3のケース本体5は、主に底壁部22と周壁部23とから構成されている。底壁部22は、矩形状を呈している。周壁部23は、底壁部22から立ち上がる第1の側壁部25、第2の側壁部27、第3の側壁部29及び第4の側壁部31によって構成されている。第4の側壁部31の第1の側壁部25寄りの部分には、第1の端子部材9の端子部9Aを外部に突出した状態で収納するための第1の端子導出孔33と、第2の端子部材13の端子部13Aを外部に突出した状態で収納するための第2の端子導出孔35が間隔をあけて形成されている。第3の側壁部29には、電磁コイル装置17の給電用端子を外部に突出させるための給電用端子導出孔37が形成されている。
第1の端子部材9は、一端に可動接点部材11が固定される接点部材固定部45と、他端に端子部47を備えており、第1の側壁部25に沿って延びるように配置される。接点部材固定部45には、可動接点部材11がカシメにより固定されている。可動接点部材11は、3枚の金属板54A,54B,54Cを重ね合わせて形成されており、接点部材固定部45に固定される支持部55A,55B,55Cと、支持部から第1の端子部材9に沿って延びる板バネ部57A,57B,57Cを有している。板バネ部57A,57B,57Cは、自由端に貫通孔が形成されており、この貫通孔を利用して2つの可動接点65,65が固定されている。さらに、板バネ部57A,57B,57Cには、それぞれスリット67が形成されている。板バネ部57A,57B,57Cは、支持部55A,55B,55Cと隣接する位置に右方向Rに延びる湾曲部71A,71B,71Cを有している。湾曲部71A,71B,71Cは、順番に湾曲している部分が広がるように形状が定められており、相互間に隙間が形成されている。なお、以下では、一体に結合された可動接点部材11の状態を示す場合には、A、B、Cの符号は付さないで説明を行う。
図3及び図4(A)乃至(C)に詳しく示すように、絶縁材料によって形成されたコンタクトプレート15は、可動接点部材11の先端側に設けた3つの爪部12一端が係止されている。3つの爪部12によってコンタクトプレート15の先端を係止すると、コンタクトプレートの位置を定位置に位置決めすることができる。コンタクトプレート15は、回動部材19によって左右方向に移動させられ、図1に示すように右方向Rに移動した状態では可動接点65と固定接点75を接触させ、図2に示すように左方向Lに移動した状態では可動接点65と固定接点75を離した状態にする。回動部材19は、電磁コイル装置17によって駆動される駆動部21によって駆動されて回転軸20を中心にして所定の角度範囲を回動する。なお駆動部21の構成の説明は省略する。電磁コイル装置17に一方向の電流が流れて励磁されると、回動部材19は左方向Lに回動し、コンタクトプレート15が可動接点部材11を左方向Lに移動させて、可動接点65を固定接点75から離す。そして電磁コイル装置17に逆方向の電流が流されて逆励磁されると、回動部材19が右方向に回動し、コンタクトプレート15が右方向Rに移動して、可動接点65が固定接点75と接触し、接点が閉状態になり、電力が供給される状態になる。
図5は、可動接点65と固定接点75の形状および構造を説明するための図である。図6は、アークの発生領域を説明するために用いる模式図である。本実施の形態では、2つの可動接点65と2つの固定接点75は、可動接点面66と固定接点面76が、相手の接点に向かって凸となる球面状接点面から構成されている。本実施の形態では、可動接点65及び固定接点75は、銅の基体の上に銀合金の層を接合して構成されている。
本実施の形態において、可動接点面66及び固定接点面76を共に球面状接点面によって構成した場合で、可動接点部材11の傾き角度をθ=8.3とし、可動接点面66の直径寸法をDa=5.4とし、固定接点面76の直径寸法をDb=5.4とし、可動接点面66の高さ寸法をHa=1.8とし、固定接点面76の高さ寸法をHb=1.8とし、可動接点面66の傾斜角をαa=9とし、固定接点面76の傾斜角をαb=9としたときに、球面状接点面の曲率半径を10とした実施例の場合と30にした比較例の場合について、実際のアークの発生状況を説明する。図7(A)は本願の考え方に基づいて、球面状接点面の曲率半径を10にした実施例の接点を開いて電流を遮断する場合の電流、電圧及びアーク電圧の測定波形を示す図であり、図7(B)は図7(A)の拡大図であり、図7(C)乃至(G)は図7(B)に示したタイミングにおけるアークの発生状況を示す写真である。図8(A)は本願の考え方から逸脱して、球面状接点面の曲率半径を30にした実施例の接点を開いて電流を遮断する場合の電流、電圧及びアーク電圧の測定波形を示す図であり、図8(B)は図8(A)の拡大図であり、図8(C)乃至(G)は図7(B)に示したタイミングにおけるアークの発生状況を示す写真である。図7と図8を比較すると、曲率半径が適正範囲にある場合(図7の場合)のほうが、曲率半径が適正範囲を外れている比較例の場合(図8の場合)よりも、接点間のアークの起点を接点の所定の領域内に留めることにより、接点間から出るアークの長さが短くなることが判る。
前述のRa/4からRa/3の半径の可動側仮想円IR1と、Rb/4からRb/3の半径の固定側仮想円IR2と定めたときに、その他のパラメータはどのように決定されるかの例について説明する。
上記の実施の形態では、可動接点及び固定接点が2接点の場合であるが、可動接点及び固定接点が1接点の場合にも本発明が適用できるものは勿論である。また上記実施の形態では、可動接点面及び固定接点面の両方が球面状接点面であるが、可動接点面及び固定接点面のいずれか一方が球面状接点面の場合でも本発明を適用できる。
3 絶縁ケース
5 ケース本体
9 第1の端子部材
11 可動接点部材
12 爪部
13 第2の端子部材
14 固定接点部材
15 コンタクトプレート
17 電磁コイル装置
19 回動部材
21 駆動部分
22 底壁部
23 周壁部
25,27,29,31 第1乃至第4の側壁部
30 溝
65 可動接点
66 可動接点面
67 スリット
75 固定接点
76 固定接点面
Claims (4)
- 一端が固定点に固定された片持ちバネ部材の他端寄りの位置にそれぞれ可動接点面を有する2つの可動接点を備えた可動接点部材と、
前記可動接点部材の前記2つの可動接点と接触する固定接点面をそれぞれ有する2つの固定接点を備えた固定接点部材と、
励磁されたときに前記2つの可動接点と前記2つの固定接点とを引き離す力を発生する電磁コイルを備えた可動接点部材駆動機構と、
前記可動接点部材及び前記固定接点部材を収納する電気絶縁樹脂製のケースを具備して100A以上の交流電流を遮断する電磁開閉器であって、
前記2つの可動接点のそれぞれの前記可動接点面と前記2つの固定接点のそれぞれの前記固定接点面が、相手に向かって凸となる球面状接点面からなり、
前記2つの可動接点の前記可動接点面と前記2つの固定接点の前記固定接点面とが接触している状態から、前記可動接点部材駆動機構が駆動されて前記2つの可動接点の前記可動接点面と前記2つの固定接点の前記固定接点面とが完全に離れる状態になるまでの過程において、前記可動接点面と前記固定接点面との間に仮想できる複数の仮想直線のうち、長さが最小寸法になる最小仮想直線の前記可動接点面上の起点が位置する起点の軌跡と前記最小仮想直線の前記固定接点面上の終点が位置する終点の軌跡が、それぞれ前記可動接点面の中心を含む可動側中央領域内と前記固定接点面の中心を含む固定側中央領域内に位置しており、
前記可動接点面の前記中心からその外縁までの距離をRaとしたときに、半径がRa/4からRa/3の可動側仮想円が、前記可動側中央領域の輪郭となり、前記可動接点部材と前記固定接点部材とが完全に開いたときの前記最小仮想直線の前記起点が、前記可動側仮想円上に位置し、前記固定接点面の前記中心からその外縁までの距離をRbとしたときに、半径がRb/4からRb/3の固定側仮想円が、前記固定側中央領域の輪郭となり、前記可動接点部材と前記固定接点部材とが完全に開いたときの前記最小仮想直線の前記終点が、前記固定側仮想円上に位置するように、前記球面状接点面の曲率半径並びに、前記可動接点部材及び前記固定接点部材の構成及び配置位置が定められていることを特徴とする電磁開閉器。 - 一端が固定点に固定された片持ちバネ部材の他端寄りの位置に可動接点面を有する可動接点を備えた可動接点部材と、
前記可動接点部材の前記可動接点と接触する固定接点面を有する固定接点を備えた固定接点部材と、
励磁されたときに前記可動接点と前記固定接点とを引き離す力を発生する電磁コイルを備えた可動接点部材駆動機構と、
前記可動接点部材及び前記固定接点部材を収納する電気絶縁樹脂製のケースを具備して100A以上の交流電流を遮断する電磁開閉器であって、
前記可動接点の前記可動接点面と前記固定接点の前記固定接点面が、の少なくとも一方が他方に向かって凸となる球面状接点面からなり、
前記可動接点の前記可動接点面と前記固定接点の前記固定接点面とが接触している状態から、前記可動接点部材駆動機構が駆動されて前記可動接点の前記可動接点面と前記固定接点の前記固定接点面とが完全に離れる状態になるまでの過程において、前記可動接点面と前記固定接点面との間に仮想できる複数の仮想直線のうち、長さが最小寸法になる最小仮想直線の前記可動接点面上の起点が位置する起点の軌跡と前記最小仮想直線の前記固定接点面上の終点が位置する終点の軌跡が、それぞれ前記可動接点面の中心を含む可動側中央領域内と前記固定接点面の中心を含む固定側中央領域内に位置しており、
前記可動接点面の前記中心からその外縁までの距離をRaとしたときに、半径がRa/4からRa/3の可動側仮想円が、前記可動側中央領域の輪郭となり、前記可動接点部材と前記固定接点部材とが完全に開いたときの前記最小仮想直線の前記起点が、前記可動側仮想円上に位置し、前記固定接点面の前記中心からその外縁までの距離をRbとしたときに、半径がRb/4からRb/3の固定側仮想円が、前記固定側中央領域の輪郭となり、前記可動接点部材と前記固定接点部材とが完全に開いたときの前記最小仮想直線の前記終点が、前記固定側仮想円上に位置するように、前記球面状接点面の曲率半径並びに、前記可動接点部材及び前記固定接点部材の構成及び配置位置が定められていることを特徴とする電磁開閉器。 - 前記ケースの内壁面と前記可動接点部材と前記固定接点部材との間の間隙の外縁との間の距離が、3.87mm以上であり、
前記可動側中央領域及び前記固定側中央領域の大きさは、実効電流120A、力率0.8のときに発生する全てのアークが、前記可動側中央領域と前記固定側中央領域との間の前記間隙内に起点を有し且つ前記アークの外縁が、前記ケースの内壁面を10000回炙ったときの前記内壁面を沿面とした前記可動接点部材と前記固定接点部材の絶縁抵抗が1000MΩ以上を維持するように定められている請求項1または2に記載の電磁開閉器。 - 可動接点の傾き角度をθとし、
前記球面状接点面の曲率半径をSRとし、
前記可動接点面の直径寸法をDaとし、
前記固定接点面の直径寸法をDbとし、
前記可動接点面の高さ寸法をHaとし、
前記固定接点面の高さ寸法をHbとし、
前記可動接点面の傾斜角をαaとし、
前記固定接点面の傾斜角をαbとしたときに、
θ=8.3度、Da=5.4mm、Db=5.4mm、Ha=1.8mm、Hb=1.8mm、αa=9.0度、αb=9.0度の時、8.5≦SR≦11.3mmとなる、請求項1または2に記載の電磁開閉器。
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