JP2013182687A - パワーラッチングリレー - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能なパワーラッチングリレーを提供する。
【解決手段】 可動接点部材11が固定された第1の端子部材9と、固定接点を備える第2の端子部材13と、回動リンク15、電磁コイル装置17、回動部材19、駆動部分21とを絶縁ケース3内に収納する。第1の端子部材9は、第1の側壁部25に沿って配置され、可動接点65と固定接点75が対向する位置に第2の端子部材13が配置されている。回動リンク15が第1の位置にあるときに接点が開状態になり、回動リンク15が第2の位置にあるときに接点が閉状態になる。回動リンク15が第1の側壁部25に沿って延びる第1の仮想直線IL1と、第2の側壁部27に沿って延びる第2の仮想直線IL2に沿う形状にすることができ、また、電磁コイル装置17の配置位置をある程度自由に設定することが可能であるため、小型化が可能なパワーラッチングリレー1を得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力量計などに内蔵されて、電力の供給を制御するためのパワーラッチングリレーに関するものである。
従来、電力の供給を制御するためのパワーラッチングリレーとして、例えば、特開2010−44973号公報(特許文献1)などに開示されたものが提案されている。
特開2010−44973号公報(特許文献1)に開示されたパワーラッチングリレーは、ケースの側壁部に沿って延びるバスバー60(端子部材)に固定された可動バネ64(可動接点部材)を、シャフト81を中心に制限された角度を回動するL字型のアクチュエータ80(回動リンク)に取り付けたカード100で動かして接点の開閉を制御している。アクチュエータ80には、永久磁石95を挟んだアマチュア90が取り付けられており、電磁石部30に順方向・逆方向に電流を流すことで、アクチュエータ80が動作する。
特開2010−44973号公報
しかしながら、特開2010−44973号公報(特許文献1)に開示されたパワーラッチングリレーは、アクチュエータ80を電磁石部30で直接的に動作させる構成を採用しているため、ケース内の電磁石部30の設置位置に制限がある。すなわち、電磁石部30を固定接点を備えたバスバー70の近傍に配置すると、L字型のアクチュエータ80の2つのアーム部に囲まれる空間(図7のAの符号を付した領域)に部材を配置することができない。そこで従来のパワーラッチングリレーでは、ケースに左延長部11を設けることにより、ケース内に無駄な空間が生じないようにしているが、ケースの形状が矩形ではなくなってしまう問題が生じる。そのため、従来のパワーラッチングリレーでは、無駄な空間が生じないようにしながら、パワーラッチングリレーを更に小型化するのには限界があった。
本発明の目的は、ケース内に無駄な空間が生じることがなく、小型化が可能なパワーラッチングリレーを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記目的に加えて、耐衝撃性に優れたパワーラッチングリレーを提供することにある。
本発明の他の目的は、小型化しながらも、耐電圧性能を確保したパワーラッチングリレーを提供することにある。
本発明のパワーラッチングリレーは、大きく捉えて、絶縁ケースと、第1及び第2の端子部材と、可動接点部材と、回動リンクと、電磁コイル装置と、回動部材と、駆動部分とを備えている。絶縁ケースは、第1の方向に延びる第1の辺、第1の辺と直交する第2の方向に延びる第2の辺、第1の辺と平行に第1の方向に延びる第3の辺及び第2の辺と平行に第2の方向に延びる第4の辺からなる矩形状の底壁部と、第1及び第2の方向と直交する第3の方向に第1乃至第4の辺から立ち上がる第1乃至第4の側壁部とを備えた周壁部とを有するケース本体と、ケース本体の開口部を覆う閉塞部材とからなり、第4の側壁部に第2の方向に間隔を開けて設けられた第1及び第2の端子導出孔を備えている。第1の端子部材は、一端に接点部材固定部を有し且つ他端に端子部を備え、接点部材固定部が第1の側壁部と第2の側壁部の交差部近傍に位置し且つ第1の側壁部に沿って延びて、第1の端子導出孔から端子部を突出させるようにケース本体内に配置されている。可動接点部材は、一端が第1の端子部材の接点部材固定部に固定され、第1の端子部材に沿って延びて、他端に可動接点が設けられている。第2の端子部材は、第1の端子部材から第2の方向に間隔をあけて並び、可動接点と接触可能に対向する位置に固定接点を備え且つ第2の端子導出孔から端子部を突出させるようにケース本体内に配置されている。回動リンクは、第1の端子部材から第2の方向に間隔をあけて配置され、接点部材固定部の近傍にあって第3の方向に延びる第1の仮想中心線を中心にして回動する軸部と、接点部材固定部よりも可動接点に近い位置で可動接点部材と接触する接触部と、第1の仮想中心線と直交し接触部と第1の仮想中心線とを通る第1の仮想直線との間の角度が90度以下となる第2の仮想直線に沿い第1の仮想中心線から所定の距離離れた位置にある被嵌合部とを備えている。電磁コイル装置は、第2の端子部材と第3の側壁部との間に配置されている。回動部材は、電磁コイル装置の発生する磁界の作用によって、第3の方向に延びる第2の仮想中心線を中心にして所定の角度範囲内を回動するように支持されている。駆動部分は、回動部材に設けられ且つ電磁コイル装置と第2の側壁部との間に形成された空間内に延びて回動リンクの被嵌合部と緩く嵌合される嵌合部を備え、回動部材と一緒に第2の仮想中心線を中心として所定の角度範囲と同じ角度範囲内を回動する。
駆動部分の嵌合部と回動リンクの被嵌合部との嵌合状態は、駆動部分が所定の角度範囲内を回動することにより、回動リンクが制限された角度範囲内を回動するように構成されている。回動リンクは、電磁コイル装置のコイルに順方向の励磁電流が流れて駆動部分が所定の角度範囲の一端に位置するときに第1の位置にあり、電磁コイル装置のコイルに逆方向の励磁電流が流れて駆動部分が所定の範囲の他端に位置するときに第2の位置にある。そして、可動接点部材は、回動リンクが第1の位置にあるときに、接触部により押圧されて、可動接点と固定接点との接触が解除され、回動リンクが第2の位置にあるときに、接触部による押圧が解除されて可動接点と固定接点とが接触するように構成されている。
このように各構成部材を配置すれば、回動リンクが第1の側壁部に沿って延びる第1の仮想直線と、第2の側壁部に沿って延びる第2の仮想直線に沿う形状にすることができるため、各構成部材を矩形状の絶縁ケース内に収納した場合に、無駄な空間が生じることがない。また、回動する駆動部分を介して回動リンクを回動させるように構成しているため、電磁コイル装置の配置位置をある程度自由に設定することが可能になる。そのため、絶縁ケース内に各構成部材を高い実装密度で収納することができ、パワーラッチングリレーを小型化することが可能になる。
回動部材を回動させることができれば電磁コイル装置及び回動部材の構成は任意である。例えば、電磁コイル装置は、所定の間隔をあけて第2の方向に並んで対向する一対の磁極片と、該一対の磁極片に磁気的に接続された鉄心と、鉄心を磁化するコイルとを備えた構造とすることができる。回動部材は、一対の磁極片の自由端部と対向する両端部に永久磁石により磁化されて極性の異なる磁極が発現するように構成する。そして、回動部材の回動中心である第2の仮想中心線を、一対の磁極片の間の間隔の中心を通るように配置する。このように電磁コイル装置及び回動部材を構成すれば、電磁コイル装置のコイルに流す電流の向きを順方向・逆方向に流すことで、接点の開閉を確実に行うことができる。また、回動部材が永久磁石によって磁化されているため、回動部材が回動する角度範囲の一端と他端において回動部材を自己保持することが可能であるため、回動部材を第1の位置または第2の位置に動かした後は、コイルに電流を流すことなく回動部材の位置を保持することができる。その結果、第1の方向、第2の方向及び第3の方向のいずれの方向に対する衝撃にも強くすることができ、且つ、回動部材を回動させた後にコイルに電流を流し続ける必要がないため、消費電力を抑えることができる。
駆動部分の嵌合部と、回動リンクの被嵌合部とによる嵌合部分の構成も任意である。例えば、回動リンクの被嵌合部は、駆動部分の嵌合部を駆動部分の回動方向の両側から挟む第1及び第2の被当接部を有するように構成し、駆動部分が一方の方向に回動して、嵌合部が第1の被当接部を押圧することで回動リンクが第1の位置から第2の位置に変位し、駆動部分が他方の方向に回動して、嵌合部が第2の被当接部を押圧することで回動リンクが第2の位置から第1の位置に変位するように嵌合部と第1及び第2の被当接部の構造を定めればよい。
可動接点部材は、可動接点を固定接点に接離できるものであれば構成は任意である。可動接点と固定接点を確実に接離するために、可動接点部材を第1の端子部材の接点部材固定部に固定される支持部と、この支持部から第1の端子部材に沿って延びて、自由端に可動接点が設けられた板バネ部とから構成してもよい。板バネ部は回動リンクが第2の位置から第1の位置に変位する過程で可動接点を固定接点に押し付ける力を蓄え、回動リンクが第2の位置に変位する際に力を放出するように構成されている。このように構成すれば、板バネ部が有するバネ力によって、可動接点を固定接点に確実に押し付けることができる。
支持部に曲げによる応力が集中することを防ぐために、さらに、支持部と隣接する位置に第1の仮想直線に向かって凸になった屈曲部または湾曲部を設けてもよい。その場合には、回動リンクの軸部と接触部との間に、回動リンクと板バネ部の屈曲部または湾曲部が干渉しないようにするための凹部を形成しておけばよい。また、板を撓ませる荷重は、板の厚みの3乗に比例して増加することが知られている。ただし、板バネ部には電流が流れるため、電気的な抵抗を下げる必要もある。そのため、板バネ部を撓ませやすくし、且つ、電気抵抗を低くするために、可動接点部材を2枚以上の金属板を重ねて構成して、屈曲部または湾曲部において、金属板の相互間に隙間が生じるように板バネ部の形状を定めることが好ましい。
絶縁ケース内にコンパクトに各構成部材を収納すると、各構成部材間の距離も近づくため、耐電圧性能が低くなる。そこで、各構成部材間、特に、接近した状態で配置されている可動接点部材と電磁コイル装置との間に、電磁コイル装置と可動接点部材とを電気的に絶縁する絶縁隔壁を設けることが好ましい。絶縁隔壁を設けることで、沿面距離が伸びて、耐電圧性能を確保することができる。
絶縁隔壁は、沿面距離を長くして絶縁効果を高めるために、ケース本体の底壁部から第3の方向に延びて、第1乃至第4の側壁部よりも低い第1の絶縁隔壁と、閉塞部材からケース本体に向かって第3の方向に延びて、第1の絶縁壁と組み合わせられる第2の絶縁壁部とから構成することができる。
可動接点を固定接点に対して確実に押し付けるようにするために、コイル部と、互いに対して90度以下の角度でコイル部の接線方向に突出する一対のアーム部とを一体に備えたトーションスプリングをさらに備えるようにすることができる。トーションスプリングのコイル部を回動リンクの軸部に固定し、トーションスプリングの一対のアーム部の一方を、第2の仮想直線に沿って回動リンクに固定し、トーションスプリングの一対のアーム部の他方を、可動接点部材の板バネ部に固定することで、可動接点を固定接点に向かって付勢することができる。
なお、トーションスプリングを備えながら、パワーラッチングリレーの第3の方向の寸法を大きくしないようにするために、可動接点部材に、トーションスプリングの一対のアーム部の他方を通すためのスリットを形成し、可動接点部材の他端には、トーションスプリングの一対のアーム部の他方の端部が接触する接触部を設けてもよい。このように構成すれば、トーションスプリングを可動接点部材に形成されたスリットに通すことができ、パワーラッチングリレーの第3の方向の寸法を小さくできる。また、可動接点部材の中央にスリットを形成することで、可動接点を均等に付勢することが可能になる。
なお、コイルには、第1の端子部材と第2の端子部材との間に流す制御対象の交流電圧を半波整流して得られる交流電圧と同期した動作電圧を印加し、一方の極性の動作電圧を印加すると順方向の励磁電流が流れ、他方の極性の動作電圧を印加することで逆方向の励磁電流が流れる励磁回路を用いて励磁電流を供給することができる。このような励磁回路を用いる場合には、交流電圧がゼロになるタイミングで回動部材が回動するように、コイルの巻数、永久磁石の保持力並びに回動部材の重量及び形状を決定することにより、可動接点と固定接点とが接触する際、また、接触が解除される際のアークの発生による接点の消耗を軽減することができる。
本実施の形態のパワーラッチングリレーの分解斜視図である。 回動リンクを軸部側から見た斜視図である。 図1に図示した閉塞部材を逆さにした状態を示した斜視図である。 (A)は、閉塞部材を取り除いた、接点が開状態の本実施の形態のパワーラッチングリレーの平面図であり、(B)は、部材を省略して図示した平面図である。 (A)は、閉塞部材を取り除いた、接点が閉状態の本実施の形態のパワーラッチングリレーの平面図であり、(B)は、部材を省略して図示した平面図である。 (A)は制御対象の交流電圧の波形、(B)はコイルに印加する電圧の波形、(C)はコイルに流れる励磁電流の波形、(D)は接点の開閉状態を示すタイムチャート、(E)は出力電圧波形である。 従来のパワーラッチングリレーの例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明のパワーラッチングリレーの実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のパワーラッチングリレーの分解斜視図であり、図2は、回動リンクを軸部側から見た斜視図であり、図3は、絶縁ケースの閉塞部材を逆さにした状態を示す斜視図である。
まず、本願明細書においては、図1に示すように、パワーラッチングリレー1に対して複数の方向を定めている。すなわち、右方向RI及び左方向LEからなる左右方向(第1の方向D1)、前方方向FO及び後方方向REからなる前後方向(第2の方向D2)、上方向UP及び下方向LOからなる上下方向(第3の方向D3)を図1に示すように定義している。各構成部材について用いる方向は、各構成部材を絶縁ケース内に収納した状態における方向である。図2乃至図5でも同じ方向を用いている。
本実施の形態のパワーラッチングリレー1は、電力量計などに内蔵されて、電力の供給を制御するためのものである。
[全体構成]
図1に示すように、本実施の形態のパワーラッチングリレー1は、絶縁ケース3を有しており、各構成部材が絶縁ケース3内に収納されている。絶縁ケース3は、ケース本体5及びケース本体5のカバーである閉塞部材7とから構成されている。絶縁ケース3には、主な構成部材として、第1の端子部材9、第1の端子部材9に固定される可動接点部材11、固定接点を備える第2の端子部材13、回動リンク15、電磁コイル装置17、回動部材19、駆動部分21とが収納されている。ただし、第1及び第2の端子部材9,13は、後述のように絶縁ケース3に設けられたスリットから端子部を外部に突出させた状態で絶縁ケース3に収納されている。
[各部材の構成]
<絶縁ケース>
絶縁ケース3のケース本体5は、主に底壁部22と周壁部23とから構成されている。底壁部22は、第1の方向D1に延びる第1の辺、第1の辺と直交する第2の方向D2に延びる第2の辺、第1の辺と平行に第1の方向D1に延びる第3の辺及び第2の辺と平行に第2の方向D2に延びる第4の辺からなる矩形状を呈している。周壁部23は、第1乃至第4の辺から第3の方向D3に向かって立ち上がっている第1の側壁部25、第2の側壁部27、第3の側壁部29及び第4の側壁部31によって構成されている。第4の側壁部31の第1の側壁部25寄りの部分には、第1の端子部材9の端子部を外部に突出した状態で収納するための第1の端子導出孔33と、第2の端子部材13の端子部を外部に突出した状態で収納するための第2の端子導出孔35が間隔をあけて形成されている。第3の側壁部29には、電磁コイル装置17の給電用端子を外部に突出させるための給電用端子導出孔37が形成されている。周壁部23の上部端部には、閉塞部材7が嵌合されて固定される縁部39が形成されている。そして、第1乃至第4の側壁部25,27,29,31の中央上部には、閉塞部材7の爪部41が係合する爪被係合部43がそれぞれ形成されている。
<端子部材及び可動接点部材>
第1の端子部材9は、一端に可動接点部材11が固定される接点部材固定部45と、他端に端子部47を備えており、第1の側壁部25に沿って延びるように配置される。接点部材固定部45は、第1の側壁部25と第2の側壁部27の交差部近傍に配置される部分である。接点部材固定部45には、可動接点部材11を固定するための後述のビスを通す貫通孔48,48が形成されている。第1の端子部材9をケース本体5に収納する際には、係合用突起49とケース本体5の底壁部22に設けた図示しない係合部を合わせて位置決めをして、端子部47を第1の端子導出孔33から外部に突出するように配置する。そして、閉塞部材7を取り付ける際には、閉塞部材7の固定部51を被固定部53に、固定部50(図3参照)を被固定部52に合わせて固定する。
可動接点部材11は、3枚の金属板54A,54B,54Cを重ね合わせて形成されており、接点部材固定部45に固定される支持部55A,55B,55Cと、支持部から第1の端子部材9に沿って延びる板バネ部57A,57B,57Cとを有している。支持部55A,55B,55Cには、貫通孔59が形成されており、ビス61,61により第1の端子部材9の接点部材固定部45に固定される。板バネ部57A,57B,57Cは、自由端に貫通孔63が形成されており、可動接点65,65が固定されている。さらに、板バネ部57A,57B,57Cには、後述のトーションスプリングのアーム部を通すための第1の方向D1に延びるスリット67A,67B,67Cが形成されている。板バネ部57Cのみ、貫通孔63の近傍にスリットを形成しないようにして後述のトーションスプリングのアーム部が接触する接触部69が設けられている。板バネ部57A,57B,57Cは、支持部55A,55B,55Cと隣接する位置に第2の方向D2に延びる湾曲部71A,71B,71Cを有している。湾曲部71A,71B,71Cは、順番に湾曲している部分が広がるように形状が定められており、相互間に隙間を形成するようになっている(図4(B)及び図5(B)参照)。なお、以下では、一体に結合された可動接点部材11の状態を示す場合には、A、B、Cの符号は付さないで説明を行う。
第2の端子部材13は、一端に貫通孔73,73が形成されており、他端に端子部77を備えている。貫通孔73,73には、固定接点75,75が固定されている。固定接点75,75の位置は、ケース本体5に収納された状態で、可動接点65,65と接触可能に対向する位置である。第2の端子部材13をケース本体5に収納する際には、係合用突起(図示せず)とケース本体5の底壁部22に設けた図示しない係合部を合わせて位置決めをして補助壁部74に沿うように、また、端子部77を第2の端子導出孔35から外部に突出するように配置する。そして、閉塞部材7を取り付ける際には、閉塞部材7の固定部79を被固定部81に合わせて固定する。
<回動リンク>
図1及び図2に示すように、回動リンク15は、L字型の形状をした部材であり、軸部83と、可動接点部材11の板バネ部57と接触する接触部85を有する第1のアーム部87と、駆動部分21の嵌合部と嵌合する被嵌合部89を備えた第2のアーム部91とから構成されている。軸部83は、底壁部22に設けられた第1の軸受け部93Aに回動可能に固定されて、回動リンク15は、第3の方向D3に延びる第1の仮想中心線IC1を中心にして回動する。第1のアーム部87は、接触部85と第1の仮想中心線IC1とを通る第1の仮想直線IL1に沿って延びており、可動接点部材11の湾曲部71と干渉しないように、凹部90が形成されている(図2参照)。第2のアーム部91は、第1の仮想直線IL1との間の角度θが90度以下となる第2の仮想直線IL2に沿って延びている。被嵌合部89は、第1の被当接部89Aと第2の被当接部89Bを有しており、駆動部分21の嵌合部が回動して当接するようになっている。
<トーションスプリング>
本実施の形態では、パワーラッチングリレー1は、可動接点部材11を付勢するためのトーションスプリング95を備えている。トーションスプリング95は、コイル部97と互いに対して90度以下の角度でコイル部97の接線方向に突出する一対のアーム部99A,99Bを一体に備えている。コイル部97は、軸部83に通して固定される。アーム部99Aは、第2の仮想直線IL2に沿って回動リンク15の第2のアーム部91に固定される。アーム部99Bは、可動接点部材11に設けられたスリット67を通して、端部100が接触部69に接触するように組み付けられる(図4(B)及び図5(B)参照)。
<電磁コイル装置>
電磁コイル装置17は、コイル101と、鉄心103と、鉄心103に直接結合したヨーク部105,107と、一対の磁極片109,111とから構成されている。コイル101は、鍔部102A,102Bを有するボビン102の胴部に捲装されている。一方の鍔部102Aには、給電用端子固定部125が一体に形成されている。一対の磁極片109,111は、鉄心103と並ぶ位置に間隔をあけて対向するように配置されており、コイル101が励磁されると、励磁電流の向きに応じた磁極が自由端部113,115に現れるようになっている。電磁コイル装置17は、ケース本体5に設けられた第1の絶縁隔壁117Aと第3及び第4の側壁部29,31に囲まれた領域119に収納される。その際、磁極片111の自由端部115の一部が底壁部22に形成された磁極片受け部121Aに係合するように位置決めをする。コイル101は、給電用端子123A,123Bに接続されている。給電用端子123A,123Bは、給電用端子固定部125に固定されており、給電用端子固定部125は、ケース本体5の給電用端子導出孔37に嵌るように構成されている。閉塞部材7を取り付ける際には、閉塞部材7の固定部126が給電用端子固定部125を押さえるように固定する。
<回動部材>
一対の磁極片109,111の間には、回動部材19が配置される。回動部材19は、矩形状の永久磁石127を永久磁石127よりも幅方向の寸法が大きな2枚の磁性金属片129,131で挟持した構造を有する。永久磁石127は、2枚の磁性金属片129,131の対向面に設けられた永久磁石位置決め突起133を用いて位置決めされている。2枚の磁性金属片129,131には、更に、駆動部分位置決め突起135が設けられており、後述のように駆動部分21の貫通孔に通して駆動部分位置決め突起135の位置で駆動部分21が固定されることで、磁性金属片129,131と永久磁石127が相互に固定される。永久磁石127の厚み寸法は、磁極片109,111の厚み寸法よりも大きいものを用いている。磁性金属片129の端部129aと磁性金属片131の端部131aの間に生じる間隙に磁極片109の自由端部113が、磁性金属片129の端部129bと磁性金属片131の端部131bの間に生じる間隙に磁極片111の自由端部115が緩く嵌合されている。磁性金属片129,131には、永久磁石127により、極性の異なる磁極が発現している。本実施の形態では、磁性金属片131に永久磁石127のN極が接しており、磁性金属片131の端部131a,131bの内面にはS極が、外面にはN極が発現している。磁性金属片129に永久磁石127のS極が接しており、磁性金属片129の端部129a,129bの内面にはN極が、外面にはS極が発現している。回動部材19は、第3の方向D3に延びる後述の第2の仮想中心線IC2を中心にして所定の角度範囲内を回動するよう構成される。
<駆動部分>
駆動部分21は、駆動部分本体137と、嵌合部139とから構成されている。駆動部分本体137は、第3の方向D3に対向する一対の横壁部137A,137Aと該一対の横壁部137A,137Aを連結し、第1の方向D1に対向する一対の連結縦壁部137B,137Cとから構成されており、4つの壁部137A,137A,137B,137Cによって囲まれて形成された貫通孔141に回動部材19が通される。上述の駆動部分位置決め突起135は、一対の横壁部137A,137Aの端部に係合させて位置決めを行う。一対の横壁部137A,137Aには、それぞれ外面に軸部143が形成されており、貫通孔141に回動部材19を通して固定した状態で、ケース本体5の底壁部22に設けた第2の軸受け部145Aに軸支される。嵌合部139は、電磁コイル装置17と第2の側壁部27との間に形成された空間内に延びて、回動リンク15の被嵌合部89に嵌合される。被嵌合部89の第1の被当接部89Aと第2の被当接部89Bは、嵌合部139を駆動部分21の回動方向の両側から挟むように構成されている(図4(A)及び図5(A)参照)。
[絶縁ケースへの各構成部材の組み込み]
絶縁ケース3への各構成部材の組み込みは、次のように行う。
1)第1の端子部材9に可動接点部材11を取り付ける。
2)回動リンク15の貫通孔83及びトーションスプリング95のコイル部97に軸部83を通して、トーションスプリング95のアーム部99Aを回動リンク15の第2のアーム部91に固定する。
3)可動接点部材11の板バネ部57に設けたスリット67に、トーションスプリング95のアーム部99Bを通して、接触部85にアーム部99Bの端部100が接触するように組み合わせる。
4)第1の端子部材9を第1の側壁部25に沿って、係合用突起49が係合部(図示せず)と係合する位置に合わせて、端子部47が第1の端子導出孔33から突出するように固定する。また、回動リンク15に通した軸部83を第1の軸受け部93Aに固定する。
5)第2の端子部材13を係合用突起(図示せず)が係合部(図示せず)と係合する位置に合わせて、端子部77が第2の端子導出孔35から突出するように固定する。
6)ケース本体5の領域119に電磁コイル装置17を組み付ける。ヨーク部107に沿うL字型の第1の絶縁隔壁117Aにヨーク部107を合わせ、且つ、磁極片111の自由端部115の一部が底壁部22に形成された磁極片受け部121Aに係合するように位置決めをする。コイル101の給電用端子123A,123Bが固定された給電用端子固定部125を、給電用端子導出孔37に嵌め合わせる。
7)駆動部分21に通して固定した状態の回動部材19を、第2の軸受け部145Aに軸支させて、一対の磁極片109,111の間の間隔の中心を通り、第2の仮想中心線IC2を中心にして所定の角度範囲内を回動するように支持する。この際、嵌合部139が被嵌合部89に嵌合されるように配置する。
8)閉塞部材7でケース本体5をカバーする。図3に示すように、閉塞部材7には、ケース本体5に面する側に、第1の軸受け部93Aと対になる第1の軸受け部93Bと、磁極片受け部121Aと対になる磁極片受け部121Bと、第2の軸受け部145Aと対になる第2の軸受け部145Bと、第1の絶縁隔壁117Aと組み合わされる第2の絶縁隔壁117Bが設けられている。第1の絶縁隔壁117Aと第2の絶縁隔壁117Bの組み合わせ面には、組み合わせ可能な段差118A,118Bがそれぞれ設けられている。したがって、閉塞部材7を組み合わせる際には、第1の軸受け部93B、磁極片受け部121B、第2の軸受け部145B、第2の絶縁隔壁117Bが所定の位置にくるように調整して爪部41を爪被係合部43に固定する。これにより、各部材が絶縁ケース3の内部で確実に所定の位置に固定されることになる。
[パワーラッチングリレーの動作]
図4(A)及び(B)並びに図5(A)及び(B)により、本実施の形態のパワーラッチングリレー1の開閉動作を説明する。図4(A)及び図5(A)は、閉塞部材7を取り除いた状態を示すパワーラッチングリレー1の平面図である。図4(B)及び図5(B)は、接点の開閉を説明するために、端子部材9,13、可動接点部材11、トーションスプリング95以外の部材を省略し、また、回動リンク15の形状を点線で表した図である。
<開動作>
図4(A)及び(B)は、本実施の形態のパワーラッチングリレー1が開状態になった状態を示している。すなわち、後述の閉状態のパワーラッチングリレー1のコイル101に接続された給電用端子123A,123Bから電流を流して、磁極片109の自由端部113にN極が発現し、磁極片111の自由端部115にS極が発現するようにコイル101を励磁すると、磁性金属片131の端部131aが磁極片109に吸引され、また、磁性金属片129の端部129bが磁極片111に吸引されて回動部材19が第2の仮想中心線IC2を中心にして回動する。すると、回動部材19と一緒に回動する駆動部分21によって第1の被当接部89Aが押圧され、回動リンク15が第1の仮想中心線IC1を中心に回動して第1の位置(開状態)に位置するようになる。回動リンク15が第1の位置にあると、回動リンク15の接触部85により押圧されて、可動接点65,65と固定接点75,75との接触が解除されて接点が開状態になり、電力が供給されない状態になる。
<閉動作>
図5(A)及び(B)は、本実施の形態のパワーラッチングリレー1が閉状態になった状態を示している。すなわち、開状態のパワーラッチングリレー1のコイル101に接続された給電用端子123A,123Bから開動作の場合と逆方向の電流を流して、磁極片109の自由端部113にS極が発現し、磁極片111の自由端部115にN極が発現するようにコイル101を励磁すると、磁性金属片129の端部129aが磁極片109に吸引され、また、磁性金属片131の端部131bが磁極片111に吸引されて回動部材19が第2の仮想中心線IC2を中心にして回動する。すると、回動部材19と一緒に回動する駆動部分21によって第2の被当接部89Bが押圧され、回動リンク15が第1の仮想中心線IC1を中心に回動して第2の位置(閉状態)に位置するようになる。回動リンク15が第2の位置にあると、回動リンク15の接触部85の押圧が解除されて、可動接点65,65と固定接点75,75とが接触し、接点が閉状態になり、電力が供給される状態になる。
なお、図5(B)に示すように、可動接点部材11の接触部69は、トーションスプリング95のアーム部99Bによって押圧されるように構成されているため可動接点65,65と固定接点75,75とが確実に接触する。
本実施の形態では、回動部材19が回動して接点が開状態または閉状態になった後は、逆方向に励磁電流を流すまでは、永久磁石127の有する磁力によって回動部材19の位置は自己保持される。したがって、パワーラッチングリレー1が動作したことを確認できた後は、励磁電流を止めることが可能であり、開状態・閉状態を変更したいときにのみコイル101の励磁電流を流せばよく、また、励磁電流の向きを変えることにより、接点の開状態・閉状態を切り替えることが可能である。
[コイルの励磁]
接点を開閉させるためには、接点を開閉する必要がある時にコイル101に直流電流を流せばよい。しかしながら、固定接点75,75と可動接点65,65との消耗を軽減するために、本実施の形態では、コイル101に励磁電流を流すタイミングを最適化できる励磁回路を有効に利用して動作するようにパワーラッチングリレーが設計されている。
図6(A)は、パワーラッチングリレー1で制御する対象の主回路の交流電圧波形である。すなわち、第1の端子部材9と第2の端子部材13の間に印加される交流の電圧波形である。本実施の形態のパワーラッチングリレー1に対して適用することが望まれる励磁回路は、図6(A)の交流電圧波形を入力として、半波整流を行い、交流電圧波形と同期した図6(B)に示す動作電圧を出力する。この励磁回路では、図6(B)に示すように、接点を開状態から閉状態にする場合は、正の極性の半波をコイルに印加し、接点を閉状態から開状態にする場合には、負の極性の半波をコイルに印加して、図6(C)に示す波形の励磁電流を流す。本実施の形態のパワーラッチングリレーでは、接点の開閉指示が出てから交流電圧がゼロになるタイミング(図6の例では、t1及びt2)で回動部材19が回動するように、コイル101の巻数、永久磁石127の保持力並びに回動部材19を構成する磁性金属片129,131の重量及び形状(特に、端部129a,129b、131a,131bの重量及び形状)を定めている(図6(D))。そのため、固定接点75,75と可動接点65,65とが接触する際、また、接触が解除される際には、接点間にほとんど電流が流れず、アークの発生による接点の消耗を防ぐことができる。接点が開閉されることにより、第1の端子部材9と第2の端子部材13には、図6(E)の波形の電圧が出力されることになる。
なお、本実施の形態では、回動リンク15の形状はL字型であるが、回動リンク15の形状はこれに限られるものではなく、第1の仮想直線IL1と第2の仮想直線IL2との間の角度θが90度以下となる条件を満たせば、どのような形状のものを採用してもよい。
また、駆動部分の嵌合部139と回動リンクの被嵌合部89による嵌合は、本実施の嵌合構造に限られるものではない。例えば、回動リンクの端部に駆動部分の回動軌道に合わせた形状の溝を形成して、この溝に沿って駆動部分の嵌合部が動くような嵌合構造を採用してもよい。
本発明によれば、回動リンクが第1の側壁部に沿って延びる第1の仮想直線と、第2の側壁部に沿って延びる第2の仮想直線に沿う形状にすることができ、また、電磁コイル装置の配置位置を自由に設定することが可能になり、ケース内に無駄な空間が生じることがなく、小型化が可能なパワーラッチングリレーを得ることができる。また、可動接点と固定接点を確実に固定することができるため、耐衝撃性に優れたパワーラッチングリレーを得ることができる。さらに、小型化しながらも、耐電圧性能を確保したパワーラッチングリレーを得ることができる。
1 パワーラッチングリレー
3 絶縁ケース
5 ケース本体
7 閉塞部材
9 第1の端子部材
11 可動接点部材
13 第2の端子部材
15 回動リンク
17 電磁コイル装置
19 回動部材
21 駆動部分
22 底壁部
23 周壁部
25,27,29,31 第1乃至第4の側壁部
33 第1の端子導出孔
35 第2の端子導出孔
37 給電用端子導出孔
39 縁部
41 爪部
43 爪被係合部
45 接点部材固定部
47 端子部
48 貫通孔
49 係合用突起
51 固定部
53 被固定部
54 金属板
55 支持部
57 板バネ部
59 貫通孔
61 ビス
63 貫通孔
65 可動接点
67 スリット
69 接触部
71 湾曲部
73 貫通孔
75 固定接点
77 端子部
79 固定部
81 被固定部
83 軸部
85 接触部
87 第1のアーム部
89 被嵌合部
91 第2のアーム部
93 第1の軸受け部
95 トーションスプリング
97 コイル部
99 アーム部
100 端部
101 コイル
102 ボビン
103 鉄心
105,107 ヨーク部
109,111 磁極片
113,115 自由端部
117 第1の絶縁隔壁
121 磁極片受け部
123 給電用端子
125 給電用端子固定部
127 永久磁石
129,131 磁性金属片
133 永久磁石位置決め突起
135 駆動部分位置決め突起
137 駆動部分本体
139 嵌合部
141 貫通孔
143 軸部
145 第2の軸受け部
IC1 第1の仮想中心線
IC2 第2の仮想中心線
IL1 第1の仮想直線
IL2 第2の仮想直線

Claims (11)

  1. 第1の方向に延びる第1の辺、前記第1の辺と直交する第2の方向に延びる第2の辺、前記第1の辺と平行に前記第1の方向に延びる第3の辺及び第2の辺と平行に前記第2の方向に延びる第4の辺からなる矩形状の底壁部と、前記第1及び第2の方向と直交する第3の方向に前記第1乃至第4の辺から立ち上がる第1乃至第4の側壁部とを備えた周壁部とを有するケース本体と、前記ケース本体の開口部を覆う閉塞部材とからなり、前記第4の側壁部に前記第2の方向に間隔を開けて設けられた第1及び第2の端子導出孔を備えてなる絶縁ケースと、
    一端に接点部材固定部を有し且つ他端に端子部を備え、前記接点部材固定部が前記第1の側壁部と前記第2の側壁部の交差部近傍に位置し且つ前記第1の側壁部に沿って延びて、前記第1の端子導出孔から前記端子部を突出させるように前記ケース本体内に配置された第1の端子部材と、
    一端が前記第1の端子部材の前記接点部材固定部に固定され、前記第1の端子部材に沿って延びて、他端に可動接点が設けられた可動接点部材と、
    前記第1の端子部材から前記第2の方向に間隔をあけて並び、前記可動接点と接触可能に対向する位置に固定接点を備え且つ前記第2の端子導出孔から端子部を突出させるように前記ケース本体内に配置された第2の端子部材と、
    前記第1の端子部材から前記第2の方向に間隔をあけて配置され、前記接点部材固定部の近傍にあって前記第3の方向に延びる第1の仮想中心線を中心にして回動する軸部と、前記接点部材固定部よりも前記可動接点に近い位置で前記可動接点部材と接触する接触部と、前記第1の仮想中心線と直交し前記接触部と前記第1の仮想中心線とを通る第1の仮想直線との間の角度が90度以下となる第2の仮想直線に沿い前記第1の仮想中心線から所定の距離離れた位置にある被嵌合部とを備えた回動リンクと、
    前記第2の端子部材と前記第3の側壁部との間に配置された電磁コイル装置と、
    前記電磁コイル装置の発生する磁界の作用によって、前記第3の方向に延びる第2の仮想中心線を中心にして所定の角度範囲内を回動するように支持された回動部材と、
    前記回動部材に設けられ且つ前記電磁コイル装置と前記第2の側壁部との間に形成された空間内に延びて前記回動リンクの前記被嵌合部と緩く嵌合される嵌合部を備え、前記回動部材と一緒に前記第2の仮想中心線を中心として前記所定の角度範囲と同じ角度範囲内を回動する駆動部分とを備え、
    前記駆動部分の前記嵌合部と前記回動リンクの前記被嵌合部との嵌合状態は、前記駆動部分が前記所定の角度範囲内を回動することにより、前記回動リンクが制限された角度範囲内を回動するように構成されており、
    前記回動リンクは、前記電磁コイル装置のコイルに順方向の励磁電流が流れて前記駆動部分が前記所定の角度範囲の一端に位置するときに第1の位置にあり、前記電磁コイル装置のコイルに逆方向の励磁電流が流れて前記駆動部分が前記所定の範囲の他端に位置するときに第2の位置にあり、
    前記可動接点部材は、前記回動リンクが前記第1の位置にあるときに、前記接触部により押圧されて、前記可動接点と前記固定接点との接触が解除され、前記回動リンクが前記第2の位置にあるときに、前記接触部による押圧が解除されて前記可動接点と前記固定接点とが接触するように構成されているパワーラッチングリレー。
  2. 前記電磁コイル装置は、所定の間隔をあけて前記第2の方向に並んで対向する一対の磁極片と、該一対の磁極片に磁気的に接続された鉄心と、前記鉄心を磁化するコイルとを備え、
    前記回動部材は、前記一対の磁極片の自由端部と対向する両端部に永久磁石により磁化されて極性の異なる磁極が発現しており、
    前記第2の仮想中心線は、前記一対の磁極片の間の間隔の中心を通る請求項1に記載のパワーラッチングリレー。
  3. 前記回動リンクの前記被嵌合部は、前記駆動部分の前記嵌合部を前記駆動部分の回動方向の両側から挟む第1及び第2の被当接部を有しており、
    前記駆動部分が一方の方向に回動して、前記嵌合部が前記第1の被当接部を押圧することで前記回動リンクが前記第1の位置から前記第2の位置に変位し、前記駆動部分が他方の方向に回動して、前記嵌合部が前記第2の被当接部を押圧することで前記回動リンクが前記第2の位置から前記第1の位置に変位するように前記嵌合部と前記第1及び第2の被当接部の構造が定められている請求項1に記載のパワーラッチングリレー。
  4. 前記可動接点部材は、前記第1の端子部材の前記接点部材固定部に固定される支持部と、前記支持部から前記第1の端子部材に沿って延びて、自由端に可動接点が設けられた板バネ部とからなり、前記板バネ部は前記回動リンクが前記第2の位置から前記第1の位置に変位する過程で前記可動接点を前記固定接点に押し付ける力を蓄え、前記回動リンクが前記第2の位置に変位する際に前記力を放出するように構成されている請求項1に記載のパワーラッチングリレー。
  5. 前記板バネ部は、前記支持部と隣接する位置に、前記第1の仮想直線に向かって凸になった屈曲部または湾曲部を有しており、
    前記回動リンクの前記軸部と前記接触部との間には、前記回動リンクと前記板バネ部の前記屈曲部または湾曲部が干渉しないようにするための凹部が形成されている請求項4に記載のパワーラッチングリレー。
  6. 前記可動接点部材は、少なくとも2枚の金属板を重ねて構成されており、前記少なくとも2枚の金属板は前記屈曲部または湾曲部において相互間に隙間が生じるように形状が定められている請求項5に記載のパワーラッチングリレー。
  7. 前記電磁コイル装置と前記可動接点部材との間に、前記電磁コイル装置と前記可動接点部材とを電気的に絶縁する絶縁隔壁が設けられている請求項1に記載のパワーラッチングリレー。
  8. 前記絶縁隔壁は、前記ケース本体の底壁部から前記第3の方向に延びて、前記第1乃至第4の側壁部よりも低い第1の絶縁壁部と、前記閉塞部材から前記ケース本体に向かって前記第3の方向に延びて、前記第1の絶縁壁と組み合わせられる第2の絶縁壁部とからなる請求項7に記載のパワーラッチングリレー。
  9. コイル部と、互いに対して90度以下の角度で前記コイル部の接線方向に突出する一対のアーム部とを一体に備えたトーションスプリングをさらに備えており、
    前記トーションスプリングの前記コイル部は、前記軸部に固定され、
    前記トーションスプリングの一対のアーム部の一方は、前記第2の仮想直線に沿って前記回動リンクに固定され、
    前記トーションスプリングの一対のアーム部の他方は、前記可動接点部材の前記板バネ部に固定されて前記可動接点を前記固定接点に向かって付勢する請求項1に記載のパワーラッチングリレー。
  10. 前記可動接点部材には、前記トーションスプリングの一対のアーム部の他方を通すためのスリットが形成されており、
    前記可動接点部材の前記他端には、前記トーションスプリングの一対のアーム部の他方の端部が接触する接触部が設けられている請求項9に記載のパワーラッチングリレー。
  11. 前記コイルには、前記第1の端子部材と前記第2の端子部材との間に流す制御対象の交流電圧を半波整流して得られる前記交流電圧と同期した動作電圧が印加されて、一方の極性の前記動作電圧が印加されることで前記順方向の励磁電流が流れ、他方の極性の前記動作電圧が印加されることで前記逆方向の励磁電流が流れるように構成された励磁回路から励磁電流が供給される場合において、前記交流電圧がゼロになるタイミングで前記回動部材が回動するように、前記コイルの巻数、前記永久磁石の保持力並びに前記回動部材の重量及び形状が決定されている請求項2に記載のパワーラッチングリレー。
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