JP7002042B2 - 電磁継電器 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に電磁継電器に関し、より詳細には、接点のオン/オフを切替可能な電磁継電器に関する。
特許文献1には、接点で電流を入/切する電磁継電器が開示されている。特許文献1に記載の電磁継電器では、電磁石装置の励磁コイル(第1コイル)に通電されることで生じる電磁力によって可動鉄芯(可動子)を移動させることにより、接点装置が有する可動接触子を移動させる。これにより、接点装置が有する固定端子の固定接点に可動接触子の可動接点が接触し、固定端子と可動接触子とが接続される。
特許文献1に記載の電磁継電器では、第1コイルに通電されることにより発生する磁場に可動子が置かれるため、第1コイルの通電状態の終了後、つまり磁場が無くなった後においても可動子に磁化が残留する可能性があった。
特開2014-232668号公報
本開示は、可動子に残留する磁化を低減することのできる電磁継電器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、電磁石装置と、第2コイルと、減磁回路と、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れる開位置との間で移動する。前記電磁石装置は、第1コイルと、可動子と、を有する。前記可動子は、前記第1コイルに電流が流れることで発生する磁束を受けて動作し、前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと前記可動接点を移動させる。前記第2コイルは、電流が流れることにより、少なくとも前記第1コイルの発生する磁束の向きと反対向きの磁束を前記可動子に与える。前記減磁回路は、前記第2コイルに交流電流を供給する。
本開示の一態様に係る電磁継電器は、固定接点と、可動接点と、電磁石装置と、第2コイルと、継鉄と、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れる開位置との間で移動する。前記電磁石装置は、第1コイルと、可動子と、を有する。前記可動子は、前記第1コイルに電流が流れることで発生する磁束を受けて動作し、前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと前記可動接点を移動させる。前記第2コイルは、電流が流れることにより、少なくとも前記第1コイルの発生する磁束の向きと反対向きの磁束を前記可動子に与える。前記継鉄は、前記第1コイルの発生する磁束が通る。前記第2コイルは、前記継鉄により前記第1コイルと隔てられている。
図1は、本開示の一実施形態に係る電磁継電器の概略構成図である。 図2は、同上の電磁継電器のオフ状態を示す断面図である。 図3は、同上の電磁継電器のオン状態を示す断面図である。 図4は、同上の電磁継電器の動作説明図である。 図5は、比較例の電磁継電器における可動子の磁気特性を表す図である。 図6は、本開示の一実施形態に係る電磁継電器における可動子の磁気特性を表す図である。 図7は、本開示の一実施形態の第1変形例に係る電磁継電器のオフ状態を示す断面図である。 図8は、同上の電磁継電器のオン状態を示す断面図である。 図9は、同上の電磁継電器の動作説明図である。 図10は、本開示の一実施形態の第2変形例に係る電磁継電器のオフ状態を示す断面図である。 図11は、本開示の一実施形態の第3変形例に係る電磁継電器のオフ状態を示す断面図である。
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されることなく、この実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態及び変形例において、説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)構成
(1.1)電磁継電器
本実施形態に係る電磁継電器100は、図1及び図2に示すように、接点装置1と、電磁石装置10と、を備えている。接点装置1は、一対の固定端子11,12と、可動接触子2と、を有している。一対の固定端子11,12は、それぞれ固定接点111,121を保持している。可動接触子2は、一対の可動接点21,22を保持している。
電磁石装置10は、第1コイル101及び可動子15を有している。電磁石装置10は、第1コイル101への通電時に第1コイル101で生じる磁界によって可動子15を吸引する。可動子15の吸引に伴って、可動接触子2に保持されている可動接点21,22が開位置から閉位置に移動する。本開示でいう「開位置」は、可動接点21,22が固定接点111,121から離れるときの可動接点21,22の位置である。本開示でいう「閉位置」は、可動接点21,22が固定接点111,121に接触するときの可動接点21,22の位置である。つまり、可動接点21,22は、閉位置と開位置との間で移動する。
本実施形態では、電磁継電器100が電気自動車に搭載される場合を例とする。この場合において、走行用のバッテリ61から負荷(例えば、インバータ)62への直流電力の供給路上に、接点装置1(固定端子11,12)が電気的に接続される。
(1.2)接点装置
次に、接点装置1の構成について説明する。
接点装置1は、図1及び図2に示すように、一対の固定端子11,12と、可動接触子2と、容器3と、を備える。固定端子11は固定接点111を、固定端子12は固定接点121を、それぞれ保持している。可動接触子2は、導電性を有する金属材料からなる板状の部材である。可動接触子2は、一対の固定接点111,121に対向して配置された一対の可動接点21,22を保持している。
以下では、説明のために固定接点111,121と可動接点21,22との対向方向を上下方向と定義し、可動接点21,22から見て固定接点111,121側を上方と定義する。さらに、一対の固定端子11,12(一対の固定接点111,121)の並んでいる方向を左右方向と定義し、固定端子11から見て固定端子12側を右方と定義する。つまり、以下では、図2の上下左右を上下左右として説明する。また、以下では、上下方向及び左右方向の両方に直交する方向(図2の紙面に直交する方向)を、前後方向として説明する。ただし、これらの方向は電磁継電器100の使用形態を限定する趣旨ではない。
一方の(第1)固定接点111は一方の(第1)固定端子11の下端部に保持されており、他方の(第2)固定接点121は他方の(第2)固定端子12の下端部に保持されている。
一対の固定端子11,12は、左右方向に並ぶように配置されている。一対の固定端子11,12の各々は、導電性の金属材料からなる。一対の固定端子11,12は、一対の固定接点111,121に外部回路(バッテリ61及び負荷62)を接続するための端子として機能する。本実施形態では、一例として銅(Cu)で形成された固定端子11,12を用いることとするが、固定端子11,12を銅製に限定する趣旨ではなく、固定端子11,12は銅以外の導電性材料で形成されていてもよい。
一対の固定端子11,12の各々は、上下方向に直交する平面内での断面形状が円形状となる円柱状に形成されている。一対の固定端子11,12は、容器3の上面から一部が突出した状態で、容器3に保持される。具体的には、一対の固定端子11,12の各々は、容器3の上壁に形成されている開口孔を貫通した状態で、容器3に固定されている。
可動接触子2は、上下方向に厚みを有し、かつ前後方向よりも左右方向に長い板状に形成されている。可動接触子2は、その長手方向(左右方向)の両端部を一対の固定接点111,121に対向させるように、一対の固定端子11,12の下方に配置されている。可動接触子2のうち、一対の固定接点111,121に対向する部位には、一対の可動接点21,22が設けられている。
可動接触子2は、容器3に収納されている。可動接触子2は、容器3の下方に配置された電磁石装置10によって上下方向に移動される。これにより、可動接触子2に保持されている一対の可動接点21,22は、閉位置と開位置との間で移動することになる。図2は、可動接点21,22が開位置に位置する状態を示しており、この状態では、可動接触子2に保持されている一対の可動接点21,22が、それぞれ対応する固定接点111,121から離れる。図3は、可動接点21,22が閉位置に位置する状態を示しており、この状態では、可動接触子2に保持されている一対の可動接点21,22が、それぞれ対応する固定接点111,121に接触する。
したがって、可動接点21,22が閉位置にあるとき、一対の固定端子11,12間は可動接触子2を介して短絡する。すなわち、可動接点21,22が閉位置にあれば、可動接点21,22が固定接点111,121に接触するので、固定端子11は、固定接点111、可動接点21、可動接触子2、可動接点22及び固定接点121を介して、固定端子12と電気的に接続される。そのため、バッテリ61及び負荷62の一方に固定端子11が電気的に接続され、他方に固定端子12が電気的に接続されていれば、可動接点21,22が閉位置にあるときに、接点装置1はバッテリ61から負荷62への直流電力の供給路を形成する。一方、可動接点21,22が開位置にあるとき、一対の固定端子11,12間は開放される。
ここで、可動接点21,22は、可動接触子2に保持されていればよい。そのため、可動接点21,22は、可動接触子2の一部が打ち出されるなどして可動接触子2と一体に構成されていてもよいし、可動接触子2とは別部材からなり、例えば溶接等により、可動接触子2に固定されていてもよい。同様に、固定接点111,121は、固定端子11,12に保持されていればよい。そのため、固定接点111,121は、固定端子11,12と一体に構成されていてもよいし、固定端子11,12とは別部材からなり、例えば溶接等により、固定端子11,12に固定されていてもよい。
容器3は、一対の固定接点111,121と、可動接触子2と、を収容する。容器3は、一対の固定接点111,121と、可動接触子2とを収容する箱状に形成されていればよく、本実施形態のような中空の直方体状に限らず、例えば中空の楕円筒状や、中空の多角柱状などであってもよい。つまり、ここでいう箱状は、内部に一対の固定接点111,121と、可動接触子2とを収容する空間を有する形状全般を意味しており、直方体状に限定する趣旨ではない。容器3は、筐体と、フランジと、後述する電磁石装置10の継鉄13の上板とを結合することにより構成されている。図2では、電磁石装置100の構造を簡略化しており、筐体、フランジ、及び継鉄13の上板の図示を省略している。図3、図7、図8、図10、及び図11についても同様である。
筐体は、例えば酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミック製である。筐体は、前後方向よりも左右方向に長い中空の直方体状に形成されている。筐体の下面は開口している。筐体の上面には、一対の固定端子11,12を通すための一対の開口孔が形成されている。一対の開口孔は、それぞれ円形状に形成されており、筐体の上壁を厚み方向(上下方向)に貫通している。一方の開口孔には固定端子11が通され、他方の開口孔には固定端子12が通されている。一対の固定端子11,12と筐体とは、ろう付けによって結合される。筐体は、セラミック製に限らず、例えば、ガラス又は樹脂等の絶縁材料にて形成されていてもよいし、金属製であってもよい。筐体は、磁気により磁性体とならない非磁性材料からなることが好ましい。
フランジは、非磁性の金属材料で形成されている。非磁性の金属材料は、例えば、SUS304等のオーステナイト系ステンレスである。フランジは、左右方向に長い中空の直方体状に形成されている。フランジの上面及び下面は開口している。フランジは、筐体と電磁石装置10との間に配置される。フランジは、筐体、及び継鉄13の上板に対して気密接合されている。これにより、筐体、フランジ、及び継鉄13の上板で囲まれた接点装置1の内部空間を、気密空間とすることができる。フランジは、非磁性でなくともよく、例えば、42アロイ等の鉄を主成分とする合金であってもよい。
(1.3)電磁石装置
次に、電磁石装置10の構成について説明する。
電磁石装置10は、図1及び図2に示すように、可動接触子2の下方に配置される。電磁石装置10は、第1コイル101と、第2コイル102と、固定子14と、可動子15と、を有している。つまり、本実施形態では、第2コイル102は、第1コイル101とは異なるコイルである。電磁石装置10は、第1コイル101への通電時に第1コイル101で生じる磁界によって固定子14に可動子15を吸引し、可動子15を上方に移動させる。
ここでは、電磁石装置10は、第1コイル101、第2コイル102、固定子14、及び可動子15の他に、継鉄13と、シャフト16と、ホルダ17と、接圧ばね18と、復帰ばね19と、を有している。その他、電磁石装置10は、筒体と、コイルボビンとを有している。図2では、電磁石装置100の構造を簡略化しており、筒体及びコイルボビンの図示を省略している。図3、図7、図8、図10、及び図11についても同様である。
固定子14は、継鉄13の上板(図示では、容器3の下壁)の下面中央部から下方に突出する形の円筒状に形成された固定鉄芯である。固定子14の上端部は継鉄13の上板に固定されている。
可動子15は、円柱状に形成された可動鉄芯である。可動子15は、固定子14の下方において、その上端面を固定子14の下端面に対向させるように配置されている。可動子15は、上下方向に移動可能に構成されている。可動子15は、その上端面が固定子14の下端面から離れた第1位置(図2参照)と、その上端面が固定子14の下端面に接触した第2位置(図3参照)との間で移動する。
第1コイル101は、その中心軸方向を上下方向と一致させる向きで容器3の下方に配置されている。第1コイル101の内側に、固定子14と可動子15とが配置されている。第1コイル101の一端は、第1スイッチ41に電気的に接続されている。第1コイル101の他端は、直流電源71に電気的に接続されている。第1コイル101は、合成樹脂製のコイルボビンに導線を巻き付けることで構成されている。直流電源71は、第1コイル101に直流電流を供給する構成であればよく、例えばDC/DCコンバータ回路、又はAC/DCコンバータ回路を含んでいてもよい。
ここで、第1スイッチ41は、第1コイル101を駆動する駆動回路4の一部を構成している。第1スイッチ41は、外部回路に制御されてオン/オフを切り替えることで、第1コイル101と直流電源71とを繋ぐ電路を開閉する。つまり、第1スイッチ41がオンのときには、直流電源71から第1コイル101に直流電流が流れることにより、第1コイル101に通電される(つまり、第1コイル101が駆動する)。また、第1スイッチ41がオフのときには、直流電源71から第1コイル101への直流電流の供給が停止することにより、第1コイル101の通電状態が解除される。
第2コイル102は、その中心軸方向を上下方向と一致させる向きで第1コイル101の内側に配置されている。第2コイル102の内側に、可動子15が配置されている。第2コイル102の両端には、減磁回路5が電気的に接続されている。第2コイル102は、合成樹脂製のコイルボビンに導線を巻き付けることで構成されている。なお、第1コイル101用のコイルボビンと、第2コイル102用のコイルボビンとは、互いに異なっている。
減磁回路5は、コンデンサ51及び抵抗器52の直列回路で構成されている。コンデンサ51及び抵抗器52は、第2コイル102と共に直列共振回路を構成している。言い換えれば、減磁回路5は、第2コイル102と共振回路を形成するコンデンサ51を有している。本実施形態では、第2コイル102と、減磁回路5(コンデンサ51及び抵抗器52)との共振を利用して、第2コイル102に交流電流を流している。つまり、減磁回路5は、第2コイル102に交流電流を供給する。減磁回路5の動作については、後述する「(2.2)減磁動作」にて詳細に説明する。
継鉄13は、第1コイル101を囲むように配置されており、固定子14及び可動子15と共に、第1コイル101の通電時に生じる磁束φ1(図3参照)が通る磁気回路を形成する。言い換えれば、継鉄13には、第1コイル101の発生する磁束φ1が通る。そのため、継鉄13と固定子14と可動子15とはいずれも磁性材料(強磁性体)から形成されている。既に述べたように、継鉄13の上板は、容器3の下壁を構成している。
シャフト16は、非磁性材料からなる。シャフト16は、上下方向に延びた丸棒状に形成されている。シャフト16は、電磁石装置10で発生した駆動力を、電磁石装置10の上方に設けられている接点装置1へ伝達する。シャフト16は、接圧ばね18の内側、継鉄13の上板の中央部に形成された貫通孔、固定子14の内側、及び復帰ばね19の内側を通って、その下端部が可動子15に固定されている。シャフト16の上端部には、ホルダ17が固定されている。
ホルダ17は、左右方向の両面が開口した矩形筒状である。ホルダ17は、可動接触子2がホルダ17を左右方向に貫通するように、可動接触子2と組み合わされている。ホルダ17の下壁と可動接触子2との間には、接圧ばね18が配置されている。つまり、可動接触子2の左右方向の中央部がホルダ17にて保持されている。ホルダ17には、シャフト16の上端部が固定されている。第1コイル101に通電されると、可動子15の上方への移動に伴ってシャフト16が上方に押し上げられるため、ホルダ17が上方へ移動する。この移動に伴って、可動接触子2は上方へ移動し、一対の可動接点21,22を一対の固定接点111,121に接触する閉位置に位置させる。
接圧ばね18は、可動接触子2の下面とホルダ17の下壁の上面との間に配置されている。接圧ばね18は、可動接触子2を上方へと付勢するコイルばねである。接圧ばね18の一端は可動接触子2の下面に接続され、接圧ばね18の他端はホルダ17の下壁の上面に接続されている。
復帰ばね19は、少なくとも一部が固定子14の内側に配置されている。復帰ばね19は、可動子15を下方(第1位置)へ付勢するコイルばねである。復帰ばね19の一端は可動子15の上端面に接続され、復帰ばね19の他端は継鉄13の上板に接続されている。
筒体は、上面が開口した有底円筒状に形成されている。筒体の上端部は、継鉄13の上板の下面に接合される。これにより、筒体は、可動子15の移動方向を上下方向に制限し、かつ可動子15の第1位置を規定する。筒体は、継鉄13の上板の下面に気密接合されている。これにより、継鉄13の上板に貫通孔が形成されていても、筐体、フランジ、及び継鉄13の上板で囲まれた接点装置1の内部空間の気密性を確保することができる。
(2)動作
次に、本実施形態の電磁継電器100の動作について簡単に説明する。
(2.1)基本動作
まず、電磁継電器100の基本動作について説明する。第1スイッチ41がオフであり、第1コイル101に通電されていないとき(非通電時)には、可動子15と固定子14との間に磁気吸引力が生じないため、可動子15は、復帰ばね19のばね力によって第1位置に位置する。このとき、シャフト16及びホルダ17は、下方に引き下げられている。可動接触子2は、シャフト16及びホルダ17にて上方への移動が規制される。これにより、可動接触子2に保持されている一対の可動接点21,22は、その可動範囲における下端位置である開位置に位置する。そのため、一対の可動接点21,22が一対の固定接点111,121から離れることになり、接点装置1は開状態となる。この状態では、一対の固定端子11,12間は非導通である。
一方、外部回路により第1スイッチ41がオンすると、直流電源71から第1コイル101に直流電流が供給される。これにより、第1コイル101に通電されると、可動子15と固定子14との間に磁気吸引力が生じるため、可動子15は、復帰ばね19のばね力に抗して上方に引き寄せられ第2位置に移動する。このとき、シャフト16及びホルダ17が上方に押し上げられるため、可動接触子2は、シャフト16及びホルダ17による上方への移動規制が解除される。そして、接圧ばね18が可動接触子2を上方に付勢することで、可動接触子2に保持されている一対の可動接点21,22は、その可動範囲における上端位置である閉位置に移動する。そのため、一対の可動接点21,22が一対の固定接点111,121に接触することになり、接点装置1は閉状態となる。この状態では、接点装置1は閉状態にあるので、一対の固定端子11,12間は導通する。この状態では、バッテリ61から負荷62に電力が供給される。
次に、負荷62及びその周辺部品に過剰な電流が流れる等して、バッテリ61から負荷62への電力供給を停止するときには、外部回路により第1スイッチ41がオフする。すると、直流電源71から第1コイル101への直流電流の供給が停止され、第1コイル101が非通電状態となる。この場合、既に述べたように、一対の可動接点21,22が一対の固定接点111,121から離れることになり、接点装置1は開状態となる。そして、この状態では、一対の固定端子11,12間が非導通となるので、バッテリ61から負荷62への電力供給が停止される。
このように、電磁石装置10は、第1コイル101の通電状態の切り替えにより可動子15に作用する磁気吸引力を制御し、可動子15を上下方向に移動させることにより、接点装置1の開状態と閉状態とを切り替えるための駆動力を発生する。言い換えれば、可動子15は、第1コイル101に電流が流れることで発生する磁束φ1(図3参照)を受けて動作し、閉位置及び開位置のいずれか一方の位置(ここでは、開位置)から他方の位置(ここでは、閉位置)へと可動接点21,22を移動させる。
(2.2)減磁動作
次に、第2コイル102を用いた減磁動作について、図4を用いて説明する。図4において、「コイル電流」は、第1コイル101及び第2コイル102を流れる電流を表している。具体的には、図4の破線は、第1コイル101に流れる電流(以下、「第1電流」ともいう)I1を表しており、図4の実線は、第2コイル102に流れる電流(以下、「第2電流」ともいう)I2を表している。後述する図9においても同様である。また、図4において、「変位」は、可動子15の変位を表している。具体的には、図4の「P1」は、可動子15が第1位置にあることを表しており、「P2」は可動子15が第2位置にいることを表している。
まず、時刻t1において、第1スイッチ41がオンすることで第1コイル101に通電されると、第1コイル101に第1電流I1が流れる。これにより、第1コイル101が発生する磁束φ1により可動子15と固定子14との間に磁気吸引力が生じるため、可動子15は第1位置から第2位置に移動する。このとき、第1コイル101の発生する磁束φ1が、継鉄13の内側にある第2コイル102に鎖交することにより、第2コイル102に誘導電流(第2電流)I2が流れる。この場合の第2電流I2は、第1電流I1と比較して微弱であるため、第2電流I2に起因する磁気反発力が可動子15の上方への移動に与える影響は殆どない。
次に、時刻t2において、第1スイッチ41がオフすることで第1コイル101の通電状態が解除されると、第1コイル101への第1電流I1の供給が停止される。これにより、第1コイル101が磁束φ1を発生しなくなり、可動子15と固定子14との間の磁気吸引力が失われるので、復帰ばね19のばね力によって可動子15が第2位置から第1位置に移動する。
ここで、可動子15は、第1コイル101の発生する磁束φ1を受けることで磁化するが、その後、第1コイル101の通電状態が解除されたときにおいても、磁化が残留する場合がある。以下では、第1コイル101の通電状態が解除された時点で、可動子15に磁化が残留していると仮定する。
時刻t2において、第1コイル101が磁束φ1を発生しなくなると、第2コイル102に鎖交する磁束φ1が変化することで、第2コイル102に誘導電流(第2電流)I2が流れる。また、時刻t2において、可動子15が第2位置から第1位置へと戻り始めると、磁化が残留した可動子15が第2コイル102の内側を移動することによって、第2コイル102に誘導電流(第2電流)I2が流れる。そして、第2コイル102と減磁回路5(コンデンサ51及び抵抗器52)との共振により、第2コイル102には交流電流が流れる。したがって、第2コイル102は、交流電流が流れることにより、第1コイル101の発生する磁束φ1と同じ向きの磁束と、磁束φ1と反対向きの磁束とを交互に発生する。言い換えれば、第2コイル102は、電流が流れることにより、少なくとも第1コイル101の発生する磁束φ1の向きと反対向きの磁束を可動子15に与える。
このように、可動子15は、第2コイル102に交流電流が流れることで発生する、磁場の向きが周期的に変化する磁場に置かれる。このため、可動子15に残留する磁化は、時間経過に伴って減少する。なお、第2コイル102の発生する磁場の強さは、抵抗器52によって電気エネルギが消費されることにより、時間経過に伴い減衰する。
以下、比較例の電磁継電器との比較を交えて、本実施形態の電磁継電器100の利点について説明する。比較例の電磁継電器は、第2コイル102及び減磁回路5を備えていない点で、本実施形態の電磁継電器100と相違する。
比較例の電磁継電器では、可動子は、例えば図5に示す磁気特性を示し得る。図5において、縦軸は可動子を通過する磁束の磁束密度、横軸は可動子の置かれる磁場の強さを表している。比較例の電磁継電器では、第1コイルに通電されることで発生する磁場に置かれることにより、可動子が磁化する(図5の状態A1参照)。その後、第1コイルの通電状態が解除されることで、磁場の強さが零に戻るが、可動子に磁化が残留する(図5の状態A2参照)。このように可動子に磁化が残留した状態においては、可動子が固定子に吸引されやすく、接点装置を開閉する動作(ここでは、一対の可動接点を閉位置から開位置に移動させる動作)に要する時間が長くなってしまう、という問題が生じ得る。つまり、比較例の電磁継電器では、可動子に磁化が残留することにより、接点装置の開閉動作の応答性が低下する可能性があった。
一方、本実施形態の電磁継電器100では、可動子15は、例えば図6に示す磁気特性を示し得る。図6において、縦軸は可動子15を通過する磁束の磁束密度、横軸は可動子15の置かれる磁場の強さを表している。また、図6において、第1象限及び第4象限では、可動子15の置かれる磁場の向きは、第1コイル101の発生する磁束φ1のうち可動子15を通過する磁束φ1の向き(以下、「第1向き」ともいう)と同じである。第2象限及び第3象限では、可動子15の置かれる磁場の向きは、第1向きと反対向き(以下、「第2向き」ともいう)である。
本実施形態の電磁継電器100では、比較例の電磁継電器と同様に、第1コイル101に通電されることで発生する磁場に置かれることにより、可動子15が磁化する(図6の状態B1参照)。その後、第1コイル101の通電状態が解除されることで、磁場の強さが零に戻るが、可動子15に磁化が残留する(図6の状態B2参照)。しかしながら、本実施形態の電磁継電器100では、状態B2の後において第2コイル102に交流電流が流れることにより、可動子15は、第1向きの磁場と、第2向きの磁場とに交互に置かれることになる。このため、可動子15の状態は、図6に示すように時間経過に伴い、状態B2を経て、状態B3、状態B4、…状態B13の順に遷移する。したがって、可動子15に残留する磁化は、時間経過に伴って減少する。
上述のように、本実施形態の電磁継電器100では、可動子15を第2コイル102の発生する磁場に置くことで、可動子15に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。このため、本実施形態では、比較例の電磁継電器と比較して、可動子15に磁化が残留しにくく、その結果として、接点装置1の開閉動作の応答性が低下しにくい、という利点がある。
(3)変形例
以下、上述の実施形態の第1変形例~第3変形例について列記する。以下に説明する変形例は、上述の実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)第1変形例
第1変形例の電磁継電器100aは、図7及び図8に示すように、第2コイル102が継鉄13により第1コイル101と隔てられている点で、上述の実施形態の電磁継電器100と相違する。具体的には、本変形例では、継鉄13は、第1位置にある可動子15を囲む空間を形成する窪み131を有しており、この窪み131に第2コイル102が配置されている。したがって、本変形例では、第1コイル101が継鉄13により囲まれる空間内に配置されているのに対して、第2コイル102がこの空間の外側に配置されている。
本変形例では、図8に示すように、第1コイル101の通電時において、第1コイル101の発生する磁束φ1は、第2コイル102が配置されている空間よりも磁気抵抗の小さい継鉄13を通りやすい。つまり、本変形例では、上述の実施形態と比較して、第1コイル101の発生する磁束φ1が第2コイル102に鎖交しにくい。
以下、本変形例の電磁継電器100aの減磁動作について、図9を用いて簡単に説明する。まず、時刻t1において第1コイル101に通電されると、第1コイル101が磁束φ1を発生する。ここで、上述のように、本変形例では第1コイル101の発生する磁束φ1が第2コイル102に鎖交しにくいので、第2コイル102には誘導電流(第2電流)I2が流れない、又は殆ど流れない。同様に、時刻t2において第1コイル101の通電状態が解除されると、第2コイル102では磁束の変化が生じない、又は殆ど生じないので、第2コイル102には誘導電流(第2電流)I2が流れない、又は殆ど流れない。一方、時刻t2において、磁化が残留した可動子15が第2コイル102の内側を移動することによって、第2コイル102に誘導電流(第2電流)I2が流れ、減磁動作が行われる。
このように、本変形例では、第2コイル102は、磁化が残留した可動子15が移動する場合に誘導電流(第2電流)I2が流れることで、可動子15に残留する磁化を低減するように駆動する。したがって、本変形例では、磁気吸引力が可動子15の移動に与える影響は殆どなく、また、可動子15に磁化が残留していないときは第2コイル102が駆動しにくい。その結果、本変形例では、上述の実施形態の電磁継電器100と比較して、効率的に可動子15に残留する磁化を低減し得る、という利点がある。
(3.2)第2変形例
第2変形例の電磁継電器100bは、図10に示すように、コンデンサ51及び抵抗器52の直列回路の代わりに、第2スイッチ53及び制御回路54で減磁回路5が構成されている点で、上述の実施形態の電磁継電器100と相違する。第2スイッチ53は、交流電源72と第2コイル102とを繋ぐ電路に設けられており、この電路を開閉する。制御回路54は、第2スイッチ53のオン/オフを制御する。交流電源72は、第2コイル102に交流電流を供給する構成であればよく、例えば直流電源と、直流電源からの直流電力を受けて交流電力を出力するインバータ回路とで構成される。交流電源72が出力する交流電流の波形は、正弦波であってもよいし、矩形波であってもよい。
本変形例では、制御回路54は、第1コイル101への電流の供給が停止されている場合に、第2スイッチ53をオンにする。つまり、本変形例では、第1コイル101が非通電状態にあるときに、第2コイル102に交流電流を供給することで、減磁動作が行われる。この態様は、例えば制御回路54が駆動回路4の第1スイッチ41のオン/オフと連動して第2スイッチ53のオン/オフを制御することで、実現し得る。すなわち、制御回路54は、第1スイッチ41がオフのときに第2スイッチ53をオンし、第1スイッチ41がオンのときに第2スイッチ53をオフすればよい。
このように、本変形例では、制御回路54により任意のタイミングで第2スイッチ53のオン/オフを切り替えることで、任意のタイミングで第2コイル102に交流電流を供給することができる。その結果、本変形例では、任意のタイミングで可動子15に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。また、本変形例では、第1コイル101に通電されているときに第2スイッチ53をオンする場合と比較して、磁気吸引力が可動子15の移動に与える影響が小さい、という利点がある。
(3.3)第3変形例
第3変形例の電磁継電器100cは、図11に示すように、第1コイル101で第2コイル102を兼用している点で、上述の実施形態の電磁継電器100と相違する。つまり、本変形例の電磁継電器100cは、第1コイル101と別体の第2コイル102を有しておらず、第1コイル101は、第2コイル102としても機能する。
本変形例では、第1スイッチ41の代わりに、c接点タイプの第3スイッチ8が設けられている。第3スイッチ8の共通端子81は、第1コイル101の一端に電気的に接続されている。また、第3スイッチ8の常開端子82は、直流電源71の正極に電気的に接続されており、常閉端子83は、減磁回路5(コンデンサ51及び抵抗器52)の一端に電気的に接続されている。また、減磁回路5の他端及び直流電源71の負極は、第1コイル101の他端に電気的に接続されている。
本変形例では、第1コイル101が非通電状態にあるときは、第1コイル101に減磁回路5が繋がっている。そして、第3スイッチ8を制御することにより、第1コイル101を直流電源71に繋ぐことで、第1コイル101が非通電状態から通電状態に切り替えられる。その後、第3スイッチ8を制御することにより、第1コイル101を再び減磁回路5に繋ぐことで、第1コイル101が通電状態から非通電状態に切り替えられる。このとき、可動子15に磁化が残留していれば、磁化が残留した可動子15が第2コイル102の内側を移動することによって、第2コイル102に誘導電流(第2電流)I2が流れ、減磁動作が行われる。
このように、本変形例では、1つのコイルにより、第1コイル101の機能と、第2コイル102の機能との両方を実現することが可能である、という利点がある。
(3.4)その他の変形例
以下、上述の実施形態のその他の変形例について列記する。以下に説明する変形例は、上述の実施形態(第1変形例~第3変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
上述の実施形態では、減磁回路5は、コンデンサ51の他に抵抗器52を有しているが、これに限定する趣旨ではない。つまり、減磁回路5は、コンデンサ51のみを有している場合でも、第2コイル102と共振回路を形成することが可能であるため、抵抗器52を有していなくてもよい。
上述の実施形態において、減磁回路5は、電磁継電器100に内蔵されていてもよいし、電磁継電器100に外付けされていてもよい。
第1変形例では、第2コイル102は、継鉄13により第1コイル101と隔てられることで、第1コイル101に対して磁気的に独立しているが、これに限定する趣旨ではない。つまり、継鉄13以外の部材を用いることにより、第1コイル101と第2コイル102とを互いに磁気的に独立させる構成であってもよい。
第2変形例では、減磁回路5は、交流電源72に接続されることで、第2コイル102に交流電流を供給する構成となっているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、減磁回路5は、直流電源に接続されることで、第2コイル102に直流電流を供給する構成であってもよい。
第3変形例では、減磁回路5は、磁化された可動子15の移動により発生する誘導電流を利用して可動子15に残留する磁化を低減する、いわゆるパッシブ型の回路であるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、減磁回路5は、第2変形例と同様に、交流電源72から能動的に供給される交流電流を利用して可動子15に残留する磁化を低減する、いわゆるアクティブ型の回路であってもよい。この態様は、コンデンサ51及び抵抗器52の直列回路を交流電源72に置き換えることで実現可能である。また、この態様では、減磁回路5は、第3スイッチ8と、第3スイッチ8の制御回路と、で構成されることになる。
上述の実施形態において、容器3は、固定端子11,12の一部を露出した状態で固定端子11,12を保持する構成としたが、この構成に限定されない。例えば、容器3は、固定端子11,12の全体を容器3の内部に収容してもよい。つまり、容器3は、固定接点111,121と、可動接触子2とを少なくとも収容する構成であればよい。
上述の実施形態において、電磁継電器100は、第1コイル101に通電されていないときに一対の可動接点21,22が開位置に位置する、いわゆるノーマリオフタイプの電磁継電器としたが、ノーマリオンタイプの電磁継電器であってもよい。
上述の実施形態において、可動接触子2に保持される可動接点の数は2つであるが、この構成に限定されない。例えば、可動接触子2に保持される可動接点の数は、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。同様に、固定端子(及び固定接点)の数も2つに限らず、1つ又は3つ以上であってもよい。
上述の実施形態に係る電磁継電器100は、ホルダ17を備えた電磁継電器であるが、この構成に限らず、ホルダ無しタイプの電磁継電器であってもよい。この場合、可動接触子2は、シャフト16の上端部に固定される。また、接圧ばね18は、可動接触子2の下面と、容器3の下壁の上面との間に配置される。
上述の実施形態の接点装置1は、プランジャタイプの接点装置としたが、ヒンジタイプの接点装置であってもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る電磁継電器(100,100a,100b,100c)は、固定接点(111,121)と、可動接点(21,22)と、電磁石装置(10)と、第2コイル(102)と、を備える。可動接点(21,22)は、固定接点(111,121)に接触する閉位置と、固定接点(111,121)から離れる開位置との間で移動する。電磁石装置(10)は、第1コイル(101)と、可動子(15)と、を有する。可動子(15)は、第1コイル(101)に電流が流れることで発生する磁束(φ1)を受けて動作し、閉位置及び開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと可動接点(21,22)を移動させる。第2コイル(102)は、電流が流れることにより、少なくとも第1コイル(101)の発生する磁束(φ1)の向きと反対向きの磁束を可動子(15)に与える。
この態様によれば、可動子(15)に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。
第2の態様に係る電磁継電器(100,100a,100b,100c)は、第1の態様において、第2コイル(102)に交流電流を供給する減磁回路(5)を更に備える。
この態様によれば、磁場の向きが周期的に変化する磁場に可動子(15)を置くことができ、可動子(15)に残留する磁化を低減しやすい、という利点がある。
第3の態様に係る電磁継電器(100,100a,100c)では、第2の態様において、減磁回路(5)は、第2コイル(102)と共振回路を形成するコンデンサ(51)を有する。
この態様によれば、交流電流を供給するための電源を用意せずとも、可動子(15)に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。
第4の態様に係る電磁継電器(100b)では、第2の態様において、減磁回路(5)は、スイッチ(第2スイッチ)(53)と、制御回路(54)と、を有する。スイッチ(53)は、第2コイル(102)と交流電源(72)とを繋ぐ電路を開閉する。制御回路(54)は、スイッチ(53)のオン/オフを制御する。
この態様によれば、任意のタイミングで第2コイル(102)に交流電流を供給することができ、その結果、任意のタイミングで可動子(15)に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。
第5の態様に係る電磁継電器(100b)では、第4の態様において、制御回路(54)は、第1コイル(101)への電流の供給が停止されている場合に、スイッチ(53)をオンする。
この態様によれば、第1コイル(101)に通電されているときにスイッチ(53)をオンする場合と比較して、磁気吸引力が可動子(15)の移動に与える影響が小さい、という利点がある。
第6の態様に係る電磁継電器(100a,100b)は、第1~第5のいずれかの態様において、第1コイル(101)の発生する磁束(φ1)の通る継鉄(13)を更に備えている。第2コイル(102)は、継鉄(13)により第1コイル(101)と隔てられている。
この態様によれば、第1コイル(101)の発生する磁束(φ1)が第2コイル(102)に鎖交しにくくなるので、磁気吸引力が可動子(15)の移動に与える影響を小さくしやすい、という利点がある。
第7の態様に係る電磁継電器(100,100a,100b)では、第1~第6のいずれかの態様において、第2コイル(102)は、第1コイル(101)とは異なるコイルである。
この態様によれば、第1コイル(101)で第2コイル(102)を兼用する場合と比較して、簡易な構成で可動子(15)に残留する磁化を低減することができる、という利点がある。
第2~第7の態様に係る構成については、電磁継電器(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
111,121 固定接点
21,22 可動接点
10 電磁石装置
101 第1コイル
102 第2コイル
13 継鉄
15 可動子
5 減磁回路
51 コンデンサ
53 第2スイッチ(スイッチ)
54 制御回路
72 交流電源
100,100a,100b,100c 電磁継電器
φ1 磁束

Claims (7)

  1. 固定接点と、
    前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れる開位置との間で移動する可動接点と、
    第1コイルと、前記第1コイルに電流が流れることで発生する磁束を受けて動作し、前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと前記可動接点を移動させる可動子と、を有する電磁石装置と、
    電流が流れることにより、少なくとも前記第1コイルの発生する磁束の向きと反対向きの磁束を前記可動子に与える第2コイルと、
    前記第2コイルに交流電流を供給する減磁回路と、
    を備える、
    電磁継電器。
  2. 前記減磁回路は、前記第2コイルと共振回路を形成するコンデンサを有する、
    請求項1記載の電磁継電器。
  3. 前記減磁回路は、
    前記第2コイルと交流電源とを繋ぐ電路を開閉するスイッチと、
    前記スイッチのオン/オフを制御する制御回路と、を有する、
    請求項1記載の電磁継電器。
  4. 前記制御回路は、前記第1コイルへの電流の供給が停止されている場合に、前記スイッチをオンする、
    請求項3記載の電磁継電器。
  5. 前記第1コイルの発生する磁束の通る継鉄を更に備えており、
    前記第2コイルは、前記継鉄により前記第1コイルと隔てられている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 固定接点と、
    前記固定接点に接触する閉位置と、前記固定接点から離れる開位置との間で移動する可動接点と、
    第1コイルと、前記第1コイルに電流が流れることで発生する磁束を受けて動作し、前記閉位置及び前記開位置のいずれか一方の位置から他方の位置へと前記可動接点を移動させる可動子と、を有する電磁石装置と、
    電流が流れることにより、少なくとも前記第1コイルの発生する磁束の向きと反対向きの磁束を前記可動子に与える第2コイルと、
    前記第1コイルの発生する磁束の通る継鉄と、
    を備え、
    前記第2コイルは、前記継鉄により前記第1コイルと隔てられている、
    電磁継電器。
  7. 前記第2コイルは、前記第1コイルとは異なるコイルである、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の電磁継電器。
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