JP6631835B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池に関する。
例えば、特開2015−220229号公報には、電極体を収容したケースの開口を密閉するキャッププレートにベント部と短絡部が設けられた構造が開示されている。ベント部と短絡部は、鋳造、鍛造、圧延及びプレスのうちのいずれか一つの方法によって、キャッププレートと一体に形成されている。短絡部は、ケース内に向けて凸状に盛り上がっており、キャッンププレートの周辺領域より相対的に薄く硬度が低い。同公報では、短絡部及びベント部をキャッププレートに一体化することによって加工方法を単純化することができ、製造コストを削減することができるとされている。なお、同公報では、短絡部の詳細な形状については、図2に図示されているものの、説明がないために不明である。
特開2014−220052号公報には、中心が盛り上がった薄肉の反転板がケース内に向けて突出するように、環状の受け部に反転板を配置し、反転板の周辺部分が環状の受け部に溶接された構造が開示されている。反転板の周辺部分は、環状の受け部に溶接された溶接部よりも内側において屈曲した屈曲部を備えている。
特開2015−220229号公報 特開2014−220052号公報
ところで、反転部は、製造時に生じる個体差によって、ケース内部の圧力が上昇したときに反転する作動圧にばらつきが生じるが、かかる反転部の作動圧のばらつきを小さくしたい。
ここで提案される二次電池は、電極体と、電極体を収容したケース本体と、ケース本体の一側面に取り付けられた蓋と、蓋に絶縁体を介在させて取り付けられた電極端子と、規制部材とを備えている。蓋は、蓋と同一部材からなり、且つ周りの蓋の厚みよりも薄肉である反転部を有している。反転部は、当該反転部が設けられる領域の中心に向けて延びた周縁部と、周縁部の内縁から、当該反転部が設けられる領域の中心に向かうにつれてケース本体の内方へ向けて窪んだ凹部とを有している。規制部材は、絶縁体からなり、予め定められた間隙よりも狭い間隙で周縁部の外側面に対向配置されている。電極端子の一部は、凹部がケース本体の内方へ向けて窪んでいるときには凹部に当たらないが、ケース本体の外方に向けて凸状に反転したときには凹部に当たる位置に延びている。この二次電池によれば、反転部が反転する作動圧のばらつきが小さくなるとともに、反転する高さが安定し、いわゆる電流遮断機構の信頼性が向上する。
図1は、ここで提案される二次電池の構成例を模式的に示す断面図である。 図2は、蓋12bの断面を示す斜視図である。 図3は、電流遮断機構120としての反転部121を拡大した断面図である。 図4は、反転部121を拡大した断面図である。 図5は、規制部材122を拡大した断面図である。 図6は、反転部121が反転した状態を示す断面図である。
以下、ここで提案される二次電池の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。
図1は、ここで提案される二次電池の構成例を模式的に示す断面図である。ここで提案される二次電池10は、図1に示すように、電極体11と、ケース12とを備えている。ケース12は、ケース本体12aと、蓋12bと、電極端子13,14とを備えている。
電極体11は、例えば、正極シート50と、負極シート60と、セパレータ72,74とを有している。図1に示された形態では、正極シート50は、正極集電箔51と、正極活物質層53とを有している。正極集電箔51は、帯状のシート(例えば、アルミニウム箔)である。正極集電箔51には、幅方向片側の縁に沿って露出部52が設定されている。正極集電箔51の両面には、露出部52を除いて正極活物質層53が形成されている。負極シート60は、負極集電箔61と、負極活物質層63とを有している。負極集電箔61は、帯状のシート(例えば、銅箔)である。負極集電箔61には、幅方向片側の縁に沿って露出部62が設定されている。負極集電箔61の両面には、露出部62を除いて負極活物質層63が形成されている。
正極シート50と負極シート60とは、長さ方向の向きを揃え、セパレータ72、74を挟んで正極活物質層53と負極活物質層63とが対向するように重ねられている。この際、セパレータ72、74の幅方向の片側に正極集電箔51の露出部52がはみ出て、セパレータ72、74の幅方向の反対側に負極集電箔61の露出部62がはみ出るように、正極シート50と負極シート60とが重ねられている。正極シート50と負極シート60とセパレータ72、74は、上記のように重ねられた状態で正極シート50の短幅に沿って設定された捲回軸WLの周りに捲回されている。電極体11の捲回軸WLに沿った片側には、セパレータ72、74から正極集電箔51の露出部52がはみ出ている。反対側には、セパレータ72、74から負極集電箔61の露出部62がはみ出ている。
ケース本体12aは、電極体11を収容する部材である。図1に示された形態では、ケース本体12aは、一側面が開口した有底直方体形状を有している。蓋12bは、開口した一側面に取り付けられ、ケース本体12aの開口を塞ぐ部材である。かかる蓋12bは、ケース本体12aの開口周縁に溶接されている。ケース本体12aおよび蓋12bは、例えばアルミニウムやアルミニウム合金や鉄鋼(SUS材)等の、適度な強度を有する軽量な金属材料からなるものが好適に用いられる。
図2は、蓋12bの断面を示す斜視図である。この実施形態では、電極端子13,14は、図1および図2に示すように、蓋12bの長手方向の両側部に設けられている。電極端子13,14は、ケース12内に延びた内部端子13a,14aと、ケース12の外に配置された外部端子13b,14bとを備えている。内部端子13a,14aと、外部端子13b,14bとは、絶縁性を有するガスケット13d,14dを介在させて蓋12bに取り付けられている。内部端子13a,14aと外部端子13b,14bとは、蓋12bの内側と外側で蓋12bを挟むように配置され、蓋12bを貫通するかしめ部材13c,14cで蓋12bに固定されるとともに、電気的に接続されている。正極の内部端子13aの先端部13a1に、正極集電箔51の露出部52が溶接されている。負極の内部端子14aの先端部14a1に、負極集電箔61の露出部62が溶接されている。
図3は、正極側の電極端子13について、電流遮断機構120としての反転部121を拡大した断面図である。この実施形態では、ガスケット13dは、図3に示すように、第1ガスケット部材13d1と、第2ガスケット部材13d2と、第3ガスケット部材13d3とを備えている。第1ガスケット部材13d1は、蓋12bの外側に取り付けられて外部端子13bと蓋12bとを絶縁している。第2ガスケット部材13d2は、かしめ部材13cが貫通する孔に装着されて、蓋12bとかしめ部材13cとを絶縁している。第3ガスケット部材13d3は、蓋12bの内側に取り付けられており、かしめ部材13cおよび内部端子13aと、蓋12bとを絶縁している。図示は省略するが、負極側の電極端子14およびガスケット14dは、正極側の電極端子13およびガスケット13dと同様の構成を有している。負極側のガスケット14dは、図1および図2に示すように、図3に示された第1ガスケット部材13d1と同様の第1ガスケット部材14d1を有している。
図1に示された形態では、ケース本体12aは、角型のケースであり、扁平な長方形の収容領域を有している。電極体11は、捲回軸WLを含む一平面に沿った扁平な形状でケース本体12aに収容されている。電極体11が収容された後でケース本体12aには蓋12bが取り付けられる。ケース本体12aおよび蓋12bと、電極体11との間には、絶縁フィルム(図示省略)が介在し、ケース本体12aおよび蓋12bと、捲回電極体11とは絶縁されている。蓋12bには、安全弁30や注液孔32が設けられており、注液孔32にはキャップ材33が取り付けられている。電解液80は、注液孔32からケース本体12aに注入される。注液孔32は、電解液80が注入された後で、キャップ材33が取り付けられることによって塞がれる。
ここで提案される二次電池10は、過充電時の安全性を確保するための機構の一つとして、電流遮断機構120(Current Interrupt Device:CID)を備えている。電流遮断機構120は、過充電状態となるとケース12内にガスを発生させ、該ケース12内の圧力が所定値以上になると充電電流を遮断して過充電の進行を停止する機構である。また、前提として、典型的には、所定の分解電位を有する過充電添加剤が電解液80に添加されている。これによって、例えば、正極電位が過充電添加剤の分解電位よりも高くなった場合に、正極(正極活物質)の表面で過充電添加剤が分解されることによって、ガスが発生し、ケース12内の圧力が高くなる。電流遮断機構120は、ケース12内の圧力が所定値以上に高くなると作動する。ここで、電流遮断機構120の作動圧は、安全弁30よりも低い圧力に設定されている。このため、電流遮断機構120は安全弁30よりも低い圧力で作動する。過充電添加剤としては、所定の過充電電圧において分解されてガスを発生し得る各種の化合物を用いることができる。例えば、シクロヘキシルベンゼン(CHB),ビフェニル(BP)およびこれらの誘導体等が好適例として挙げられる。過充電添加剤の量が過剰であると、内部抵抗が上昇してしまうために好ましくない。過充電添加剤は、過充電時に電流遮断機構120を作動するのに適当な量が含まれているとよい。
この実施形態では、電極端子13,14は、蓋12bの長手方向の両側部に設けられている。電流遮断機構120は、蓋12bの長手方向において、電極端子13,14が取り付けられた部位よりも内側に設けられている。電極端子13,14の外部端子13b,14bは、ガスケット13d,14dを介して蓋12bの上に配置されており、電流遮断機構120が設けられた部位まで延びている。
蓋12bは、図2および図3に示すように、蓋12bと同一部材からなり、且つ周りの蓋12bの厚みよりも薄肉である反転部121を有している。つまり、反転部121は、蓋12bと同一部材からなり、且つ蓋12bの厚みよりも薄肉であり、プレス成形によって蓋12bに一体に成形されている。反転部121は、蓋12bよりも薄肉に形成されている。この実施形態では、反転部121は、蓋12bの内側面及び外側面にそれぞれ段差を設け、蓋12bの厚さ方向の中間部位に設けられている。図4は、反転部121を拡大した断面図である。反転部121は、図3および図4に示すように、周縁部121aと凹部121bとを有している。反転部121の周縁部121aは、反転部121が設けられる領域の中心に向けて延びている。換言すると、周縁部121aは反転部121の周囲の蓋12bの外側面(あるいは内側面)に沿って延びている。凹部121bは、周縁部121aから反転部121が設けられる領域の中心に向かうに連れてケース本体12aの内方へ向けて窪んでいる。この実施形態では、反転部121は、円形である。反転部121の凹部121bは、中心に向けて全体として円錐形に窪んでいる。凹部121bの頂部121b1には、平らな部位が設けられている。
当該反転部121が形成される部位の周囲において、蓋12bの厚さ(反転部121の周囲の厚さB1)は、例えば、1mm以上2mm以下であるとよい。反転部121は、蓋12bの厚さ方向の中間に形成されているとよい。反転部121の厚さB2は、0.2mm以上0.5mm以下であるとよい。この実施形態では、図4に示すように、蓋12bの厚さ(反転部121の周囲の厚さB1)は、1.5mmである。反転部121の厚さB2は、0.3mmである。この実施形態では、反転部121は、蓋12bの厚さ方向において、蓋12bの外側面から0.6mmの位置に設けられている。つまり、反転部121は、蓋12bの外側面から段差が設けられており、段差の深さB3が0.6mmである。
反転部121(周縁部121a)の外径A1は、約18mmの領域に形成されている。周縁部121aの幅A2は、約1.0mmである。凹部121bの外径A3は、約16mmである。頂部121b1の平らな部位の直径A4は、約3.0mmである。蓋体の外側において周縁部121aの外側面から、凹部121bの頂部121b1までの深さA5は、約1.0mmである。頂部121b1の厚さA6は、0.3mmである。なお、ここでは、反転部121の寸法について具体例が挙げられているが、反転部121の形状および寸法は、特に言及されない限りにおいて、これに限定されない。例えば、蓋12bおよび反転部121の各寸法は、それぞれ50%程度、増減させてもよい。特に、反転部121の厚さは、適切なタイミングで反転部121が反転するように調整されうる。
規制部材122は、絶縁体からなる。規制部材122は、周縁部121aの外側面に対向配置されている。この実施形態では、ガスケット13d,14dのうち、蓋12bの外側に取り付けられ、蓋12bと外部端子13b,14bとを絶縁する第1ガスケット部材13d1,14d1が、規制部材122として機能している。規制部材122としての第1ガスケット部材13d1,14d1は、図3に示すように、反転部121が形成された部位に応じた開口122aを有している。また、開口した縁には、反転部121の周縁部121aの外側面に対向するように、反転部121の周縁部121aに向けて突出した突起122bが設けられている。かかる反転部121の周縁部121aは、突起122bによって、上方への変位が規制されている。周縁部121aの外側面と規制部材122の突起122bとの間隙は、予め定められた間隙(例えば、0.2mm)よりも狭い間隙であるとよい。
図5は、規制部材122を拡大した断面図である。この実施形態では、図5に示すように、蓋12bの外側面から周縁部121aまで段差が設けられており、段差の深さB3が0.6mmである。これに対して、蓋12bの外側面から規制部材122の突起122bが突出した深さB4は、0.5mmである。周縁部121aの外側面と規制部材122の突起122bとの間隙B5は、0.1mmである。かかる、周縁部121aの外側面と規制部材122の突起122bとの間隙B5は、0mm以上0.2mm未満であるとよく、周縁部121aの外側面と規制部材122の突起122bとは、接触していてもよい。
なお、反転部121が反転した際に、周縁部121aがケース12の外方に向けて変位する。この際、周縁部121aの外側面と規制部材122の突起122bとに間隙があると、周縁部121aはケース12の外方に向けて変位する。本発明者の知見では、反転前の周縁部121aに対する周縁部121aの変位は、蓋12bに繋がった基端を起点として10度未満であるとよい。周縁部121aが大きく動き過ぎると、反転したときに反転部121の高さが低くなる傾向がある。つまり、反転部121が反転する際、規制部材122と周縁部121aとが当たることによって、反転部121の変形の支点が定まることで、反転部121が大きく(高く)反転する。かかる観点において、反転前の周縁部121aに対する周縁部121aの変位が、蓋12bに繋がった基端を起点として10度未満になるように、反転部121の周縁部121aと規制部材122との間隙B5(図5参照)を設定するとよい。反転部121の周縁部121aと規制部材122との間隙B5を適切に設定することによって、周縁部121aの変位を適切に規制することができ、反転部121の反転距離(高さ)が安定し、電流遮断機構120の信頼性が向上する。
また、電極端子13,14の一部として外部端子13b,14bが、反転部121の凹部121bがケース本体12aの外方に向けて凸状に反転したときに当たる位置に延びている。この実施形態では、外部端子13b,14bは、図3に示すように、第1ガスケット部材13d1,14d1の開口122aを覆うように開口122aの外側に延びている。反転部121がケース本体12aの内方へ向けて窪んでいるときには、当然ながら外部端子13b,14bには当たらない。
図6は、反転部121が反転した状態を示す断面図である。過充電時に、正極の電位が、電解液に含まれる過充電添加剤が分解される電位よりも高くなると、過充電添加剤が分解されてガスが発生する。そして、ケース本体12aの内方へ向けて窪んでいる反転部121は、蓋12bに比べて薄肉であるため、発生したガスによって高くなるケース12内の圧力に耐えられなくなると、反転部121がケース本体12aの外方に向けて凸状に反転する。反転部121は、反転すると、電極端子13,14の一部として外部端子13b,14bに当たり、反転部121と、外部端子13b,14bとが導通する。つまり、蓋12bと電極端子13,14とが導通し、電極体11への通電が遮断される。ここで提案される形態では、かかる反転部121の周縁部121aが上方へ変位するのが、規制部材122(具体的には、突起122b)によって規制されているので、反転部121が反転する際のケース12内圧がばらつきにくい。
また、蓋12bは、蓋12bと同一部材からなり、且つ周りの蓋12bの厚みよりも薄肉である反転部121を有している。つまり、反転部121は、プレス成形によって、蓋12bに一体的に形成されているので、所定の厚さに安定して成形することができる。例えば、反転部121を蓋12bとは別に成形して、蓋12bに溶接して取り付けることも可能である。しかし、反転部121を溶接によって蓋12bに取り付けた場合、薄肉の反転部121を隙間無く溶接することが必要であり、また溶接部にクラックなどの不具合が生じうるため、プレス成形に比べて品質を安定させることが難しい。なお、反転部121が、プレス成形によって蓋12bに一体的に形成されていることは、反転部121および蓋12bの表面に生じる微細な加工痕を確認することや、蓋12bと反転部121の結晶状態を確認することによって判別されうる。つまり、プレス成形されていれば、結晶配置が変化し、結晶そのものが小さくなる。このような結晶状態は、例えば、電子顕微鏡を用いて確認することができる。
このように蓋12bは、薄肉にプレス成形された反転部121を有するプレス成形品である。反転部121は、周縁部121aと凹部121bとを有している。周縁部121aは、反転部121が設けられる領域の中心に向けて延びている。凹部121bは、周縁部121aの内縁から、反転部121が設けられる領域の中心に向かうにつれてケース本体12aの内方へ向けて窪んでいる。規制部材122は、絶縁体からなり、ここでは0.2mm未満の予め定められた間隙よりも狭い間隙で周縁部の外側面に対向配置されている。電極端子13,14の一部は、反転部121の凹部121bがケース本体12aの内方へ向けて窪んでいるときには凹部121bに当たらないが、ケース本体12aの外方に向けて凸状に反転したときには凹部121bに当たる位置に延びている。上述のように、この二次電池10によれば、過充電時に、ケース12内の圧力上昇に対して反転部121が反転する作動圧のばらつきが小さくなるとともに、反転する高さが安定し、いわゆる電流遮断機構120の信頼性が向上する。
以上、ここで提案される二次電池について、種々説明したが、特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた実施形態および実施例は、本発明を限定しない。
なお、図1は、電極体11、ケース本体12a、蓋12b、電極端子13,14の構造を一例として例示するに過ぎず、電極体11の構造は、図1の形態に限定されない。例えば、反転部121の周縁部121aは、凹部121bよりも厚くしてもよい(B2>A6,図4参照)。反転部121の周縁部121aを厚くすることによって、蓋12bからの急激な厚みの変化が小さくなり、プレス加工がしやすくなる。また、凹部121bよりも周縁部121aの強度を高くすることができるので、反転時に凹部121bが反転するようになり、反転動作および反転距離のばらつきが生じにくくなる。また、規制部材122の突起122bの形状は、円筒形状であることを例示しているが、反転時に反転部121の周縁部121aの変位を規制できればよい。かかる観点において突起122bの形状は円筒形状に限定されない。例えば、突起122bは、周方向に間欠的に設けられていてもよい。突起122bは、円弧状でもよいし、直線状でもよい。
10 二次電池
11 電極体
12 ケース
12a ケース本体
12b 蓋
13,14 電極端子
13a,14a 内部端子
13a1,14a1 先端部
13b,14b 外部端子
13c,14c かしめ部材
13d,14d ガスケット
13d1,14d1 第1ガスケット部材
13d2 第2ガスケット部材
13d3 第3ガスケット部材
30 安全弁
32 注液孔
33 キャップ材
50 正極シート
51 正極集電箔
52 露出部
53 正極活物質層
60 負極シート
61 負極集電箔
62 露出部
63 負極活物質層
72,74 セパレータ
80 電解液
120 電流遮断機構
121 反転部
121a 周縁部
121b 凹部
121b1 頂部
122 規制部材
122a 開口
122b 突起

Claims (4)

  1. 電極体と、
    前記電極体を収容したケース本体と、
    前記ケース本体の一側面に取り付けられた蓋と、
    前記蓋に絶縁体を介在させて取り付けられた電極端子と、
    規制部材と
    を備え、
    前記蓋は、蓋と同一部材からなり、且つ周りの蓋の厚みよりも薄肉であり、蓋と一体的に成形された反転部を有しており、
    前記反転部は、
    当該反転部が設けられる領域の中心に向けて延びた周縁部と、
    前記周縁部の内縁から、当該反転部が設けられる領域の中心に向かうにつれて前記ケース本体の内方へ向けて窪んだ凹部と
    を有し、
    前記規制部材は、絶縁体からなり、前記周縁部の外側面に対向配置されており、
    前記規制部材と周縁部との間には、予め定められた間隙よりも狭い間隙を有し、
    前記電極端子の一部は、前記反転部の前記凹部が前記ケース本体の内方へ向けて窪んでいるときには前記凹部に当たらないが、ケース本体の外方に向けて凸状に反転したときには前記凹部に当たる位置に、延びている、
    二次電池。
  2. 前記間隙は、前記反転部が反転する前の周縁部に対し、前記反転部が反転した後の周縁部の変位が、前記周部が前記蓋に繋がった基端を起点として10度未満になるように、設定されている、請求項1に記載された二次電池。
  3. 前記間隙は、0.2mm未満に設定されている、請求項1または2に記載された二次電池。
  4. 前記反転部の周縁部は、凹部よりも厚い、請求項1から3までの何れか一項に記載された二次電池。
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