JP6806006B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本開示は、蓄電装置に関する。
従来から電極体と、電極体を収容する収容ケースとを備えた蓄電装置が知られている。このような蓄電装置において、過充電時などには、電解液が分解してガスが発生して、収容ケース内の内圧が高くなる。
近年では、収容ケース内の内圧が過剰に高くなることを抑制するために、CID(Current Interrupt Device)を備えた蓄電装置について各種提案されている(特許文献1,2を参照)。
たとえば、特開2015−141879号公報に記載された蓄電装置は、電極体と、収容ケースと、負極外部端子と、正極外部端子と、電流遮断機構とを備える。
電流遮断機構は、ダイヤフラムと、リベットとを含む。ダイヤフラムは、集電端子の集電タブに溶接されている。リベットは、反転板の外周側を保持する保持部と、この保持部から上方に突出するように形成された筒部とを含む。リベットの筒部は、外部端子と係合している。
特開2008−066254号公報 特開2013−161712号公報 特開2015−141879号公報
上記従来の蓄電装置において、集電端子と外部端子とは、反転板およびリベットを通して、電気的に接続されている。その一方で、反転板と集電タブとの接触面積は小さく、さらに、リベットおよび反転板との接触面積も小さい。このため、急速充電時のように、多くの電流が流れると、上記の各接触部分の温度が高くなる。
本開示は、上記のような課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、CIDを備えた蓄電装置において、急速充電などのように多くの電流が流れたとしても、高温となる部分が生じることを抑制することができる蓄電装置を提供することである。
蓄電装置は、電極を有する電極体と、電極体を収容する収容ケースと、収容ケースに設けられた外部端子と、電極に接続された集電端子と、集電端子と外部端子との間に設けられた遮断装置とを備える。上記遮断装置は、集電端子から間隔をあけて配置されたリベットと、リベットによって保持された反転板と、バイパス部材とを含む。上記リベットは、反転板を保持する保持部と、保持部に接続されると共に外部端子と係合する中空状の係合部とを含む。上記反転板の一部は集電端子に接合されている。上記反転板は、収容ケース内の内圧によって、集電端子との接合状態が解除されて、集電端子から離れるように変形する。上記バイパス部材は、係合部内に挿入されると共に反転板の上面に配置されて、反転板および外部端子に電気的に接続されている。上記バイパス部材は、反転板の変形に伴って、集電端子から離れるように移動する。
上記の蓄電装置によれば、反転板が反転変形する前の状態において、バイパス部材によって、外部端子と集電端子とが電気的に接続されている。その結果、外部端子と集電端子との間の電気的抵抗が低く抑えられている。そのため、外部端子と集電端子との間で多くの電流が流れたとしても、外部端子および集電端子との間で発熱する部分が生じ難い。
その一方で、収容ケース内の内圧がCID作動圧よりも高くなると、反転板を押し上げる荷重が大きくなり、反転板が集電端子から離れるように反転変形する。反転板の変形に伴ってバイパス部材も集電端子から離れるように移動する。その結果、集電端子および外部端子の電気的な接続が切断される。
本開示に係る蓄電装置によれば、CIDを備えた蓄電装置において、急速充電などのように多くの電流が流れたとしても、高温となる部分が生じることを抑制することができる。
本実施の形態に係る蓄電装置1を示す断面斜視図である。 電極体2を示す分解斜視図である。 正極外部端子4およびその周囲の構成を示す断面斜視図である。 遮断装置8を示す断面斜視図である。 負極外部端子5を示す断面斜視図である。 遮断装置8が作動した状態を示す断面斜視図である。 蓄電装置1の製造工程を示す工程フロー図である。 リベット挿入工程S1を示す断面斜視図である。 かしめ工程S2を示す断面斜視図である。 溶接工程S3を示す断面斜視図である。 溶接工程S4を示す断面斜視図である。 挿入工程S5を示す断面斜視図である。 かしめ工程S6を示す工程である。 蓄電装置の変形例に係る蓄電装置1Aの一部を示す断面斜視図である。 蓄電装置1Aにおいて、反転板45が反転変形した状態を示す断面斜視図である。 蓄電装置の第2変形例に係る蓄電装置1Bを示す断面斜視図である。 蓄電装置1Bにおいて、反転板45が反転変形した状態を示す断面斜視図である。 比較例に係る蓄電装置1Cの一部を示す断面斜視図である。
図1から図18を用いて、本実施の形態に係る蓄電装置について説明する。図1から図18に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する場合がある。
図1は、本実施の形態に係る蓄電装置1を示す断面斜視図である。蓄電装置1は、電極体2と、収容ケース3と、正極外部端子4と、負極外部端子5と、正極集電端子6と、負極集電端子7と、遮断装置8と、電解液9を備える。
電極体2と、正極集電端子6と、負極集電端子7と、遮断装置8と、電解液9とは、収容ケース3内に収容されている。
電極体2は、複数の正極シート10と、複数のセパレータ11と、複数の負極シート12とを含む。電極体2は、略直方体形状に形成されている。電極体2は、一端側に形成された正極電極15と、他端側に形成された負極電極16とを含む。
図2は、電極体2を示す分解斜視図である。電極体2は、正極シート10と、セパレータ11と、負極シート12とを順次積層することで形成されている。
正極シート10は、金属箔20と、正極合材層21とを含む。金属箔20は、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されている。正極合材層21は、金属箔20の表裏面に形成されている。正極合材層21は、正極活物質とバインダなどを含む。金属箔20は、長方形形状に形成されており、金属箔20には、正極合材層21が形成されていない未塗布部22が形成されている。
負極シート12は、金属箔25と、負極合材層26とを含む。金属箔25は、銅または銅合金によって形成されている。負極合材層26は、金属箔25の表裏面に形成されている。負極合材層26は、負極活物質およびバインダなどを含む。金属箔25には、負極合材層26が形成されていない未塗布部27が形成されている。
図1において、正極電極15は、複数の未塗布部22が積層することで形成されている。負極電極16は、複数の未塗布部27が積層することで形成されている。
収容ケース3は、ケース本体30と、蓋31とを含む。ケース本体30および蓋31は、たとえば、アルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されている。ケース本体30は、上方に向けて開口する開口部が形成されている。
蓋31は、ケース本体30の開口部に配置されており、蓋31の外周縁部はケース本体30の開口縁部に溶接されている。蓋31には、注液口32aが形成されており、注液口32aは、封止部材32によって封止されている。電解液9は、収容ケース3の底面側に収容されている。
正極外部端子4および負極外部端子5は、蓋31の上面に配置されている。図3は、正極外部端子4およびその周囲の構成を示す断面斜視図である。正極外部端子4は、インシュレータ35と、端子板36と、端子ボルト37とを含む。
インシュレータ35は、蓋31の上面に設けられている。端子板36は、インシュレータ35の上面に設けられている。端子板36は、金属板である。端子ボルト37は、インシュレータ35の上面側であって、端子板36の下面側に配置されている。端子ボルト37は、端子板36に形成された貫通孔を通して、端子板36の上面から突出するように形成されている。
正極集電端子6は、集電板40と、台座41とを含む。集電板40は、電極体2の正極電極15に溶接されている。集電板40は上下方向に延びるように形成されている。台座41は、集電板40の上端部に設けられている。台座41は板状に形成されている。台座41は、正極外部端子4および蓋31の下方に配置されている。遮断装置8は、台座41および蓋31の間に配置されており、遮断装置8と蓋31との間には、絶縁部材42が配置されている。
図4は、遮断装置8を示す断面斜視図である。絶縁部材42は、台座43と、筒部44とを含む。台座43は、板状に形成されている。筒部44は、台座43の上面から上方に突出するように形成されている。筒部44は、中空状に形成されており、貫通孔44aが形成されている。
なお、端子板36には貫通孔36aが形成されており、インシュレータ35にも貫通孔35aが形成されている。蓋31には、貫通孔31aが形成されている。絶縁部材42の筒部44は、貫通孔31aに挿入されている。
貫通孔44aと、貫通孔35aと、貫通孔36aとが互いに連通するように、絶縁部材42と、インシュレータ35と、端子板36とが配置されている。
正極集電端子6の台座41には、脆弱部49が形成されている。脆弱部49の厚さは、台座41のうち脆弱部49の周囲に位置する部分の厚さよりも薄い。このため、脆弱部49の強度は、台座41のうち脆弱部49の周囲に位置する部分の強度よりも低い。脆弱部49には、貫通孔49aが形成されている。
遮断装置8は、反転板45と、リベット46と、バイパス部材47と、固定板48とを含む。反転板45は板状に形成されており、反転板45の中央部は、脆弱部49の上面に溶接されている。具体的には、反転板45は貫通孔49aの開口縁部に溶接されており、反転板45は貫通孔49aを閉塞している。反転板45の外周縁部は、リベット46に溶接されている。
リベット46は、台座50と、係合部54と、固定板48とを含む。リベット46は、導電性の金属材料によって形成されている。係合部54は中空状に形成されており、係合部54は筒部51と、張出部52とを含む。筒部51は中空状に形成されており、張出部52は筒部51の上端部に形成されている。筒部51は、貫通孔44aと、貫通孔35aと、貫通孔36aとを通るように配置されている。張出部52は環状に形成されており、張出部52は端子板36と係合している。このため、係合部54は端子板36(正極外部端子4)と係合している。張出部52の外周縁部は、端子板36に溶接されている。これにより、端子板36と、インシュレータ35と、蓋31と、絶縁部材42と、リベット46とが一体的に固定されている。
台座50は、略板状に形成されている。台座50の下面には凹部53が形成されている。筒部51の貫通孔51aは、凹部53と連通しており、反転板45の外周縁部は、凹部53の内周面に溶接されている。そして、反転板45によって収容ケース3内と、収容ケース3外とが区画されている。そして、反転板45の上面側は、大気圧であり、反転板45の下面側は収容ケース3内の内圧である。なお、リベット46は、台座41から間隔をあけて配置されている。
バイパス部材47は、上下方向に延びるように形成されており、導電性の金属部材によって形成されている。バイパス部材47の下端部は反転板45上に配置されている。具体的には、バイパス部材47は、反転板45のうち、脆弱部49上に位置する部分に配置されている。バイパス部材47は、筒部51の貫通孔51a内に挿入されている。バイパス部材47の上端部は、端子板36の上面よりも上方に位置している。
固定板48は、バイパス部材47の上端および張出部52の上面を覆うように設けられている。固定板48は、導電性の金属材料によって形成されている。固定板48は、バイパス部材47および張出部52に溶接されている。このため、バイパス部材47は、台座41および端子板36に電気的に接続されている。
この図4に示す状態において、電極体2の正極電極15と正極外部端子4との間を流れる電流は、主に、正極集電端子6と、反転板45と、バイパス部材47と、固定板48と張出部52とを通る。バイパス部材47と反転板45との接触面積は広く、さらに、バイパス部材47および固定板48の接触面積は広い。そのため、多くの電流は、バイパス部材47を通り、反転板45の外周縁部と台座50との溶接部分を通る電流量は少ない。反転板45の外周縁部と、台座50との接触面積は小さく、当該部分の電気的抵抗は高い。仮に、反転板45の外周縁部および台座50の間に多くの電流が流れたとすると、当該部分が高温となるおそれがある。その一方で、本実施の形態に係る蓄電装置1においては、反転板45の外周縁部および台座50を通る電流量を低減することができるので、電極体2および正極外部端子4の間で多くの電流が流れた際に生じる発熱量を低減することができる。
図5は、負極外部端子5を示す断面斜視図である。負極外部端子5は、インシュレータ60と、端子板61と、端子ボルト62とを含む。インシュレータ60は、蓋31の上面に設けられている。端子板61は、インシュレータ60の上面に設けられている。端子板61は、導電性の金属材料によって形成されている。端子ボルト62は、インシュレータ60の上面に設けられており、端子板61に形成され貫通孔を通して、端子板61の上面よりも上方に突出するように形成されている。
負極集電端子7は、接続部材65と、台座66と、集電板67とを含む。台座66は、板状に形成されており、蓋31の下方に配置されている。台座66と蓋31との間には、絶縁部材64が配置されている。
接続部材65は、台座66の上面から上方に突出するように形成されている。接続部材65の上端部には、張出部68が形成されており、接続部材65は端子板61と係合している。なお、張出部68は、端子板61に溶接されている。集電板67は、電極体2の負極電極16に溶接されている。このため、負極電極16と、負極外部端子5とは、負極集電端子7によって電気的に接続されている。
上記のように構成された蓄電装置1において、過充電や内部短絡が生じる場合がある。過充電時や内部短絡が生じると、電極体2内で多量の電流が流れ、正極集電端子6の付近で電解液9が分解され、気体が発生する。その結果、収容ケース3内の内圧が上昇する。
収容ケース3内の内圧が上昇すると、反転板45の下面側の圧力と、反転板45の上面側の圧力との差圧によって、反転板45が上方に押される。図6は、遮断装置8が作動した状態を示す断面斜視図である。収容ケース3内の内圧がCID作動圧になると、反転板45から脆弱部49に加えられる荷重によって、脆弱部49が破断する。脆弱部49が破断すると、図6に示すように、反転板45が反転変形する。具体的には、反転板45の中央部分が上方に突出するように変形する。
このように、反転板45が変形すると、反転板45と、台座41とが離れ、反転板45および台座41との電気的接続が切断される。これにより、正極外部端子4と、正極電極15との電気的な接続が切断される。
これにより、電極体2に電流が流れ込むことを抑制することができ、電解液9の分解反応を抑制され、収容ケース3内の内圧上昇を止めることができる。
反転板45は、収容ケース3内の内圧によって上方に変形しており、反転板45に加えられる荷重によって、固定板48が張出部52から離れる。具体的には、固定板48と張出部52とを溶接する溶接部が破断する。
これにより、反転板45の反転変形に伴って、バイパス部材47および固定板48が上方に移動する。
このように、本実施の形態に係る蓄電装置1によれば、通常の状態においては、電極体2および正極外部端子4の間において、電気的な抵抗が低く抑えられており、さらに、収容ケース3内の内圧が上昇すると、電極体2および正極外部端子4の電気的な接続を切断することができる。
上記のように構成された蓄電装置1の製造方法について説明する。図7は、蓄電装置1の製造工程を示す工程フロー図である。この図7に示すように、蓄電装置1の製造工程は、リベット挿入工程S1と、かしめ工程S2と、溶接工程S3と、溶接工程S4と、挿入工程S5と、かしめ工程S6と、溶接工程S7と、挿入工程S8と、注液工程S9と、封止工程S10とを含む。
図8は、リベット挿入工程S1を示す断面斜視図である。リベット挿入工程S1は、部材配置工程と、リベット46Aの挿入工程とを含む。
部材配置工程においては、蓋31の上面に正極外部端子4を配置する工程と、蓋31の下面側に絶縁部材42を配置する工程とを含む。
リベット46Aは、筒部51Aと、台座50とを含む。筒部51Aの上端部には、張出部は形成されていない。
リベット46Aの挿入工程においては、筒部51Aを絶縁部材42、蓋31および端子板36に形成された各貫通孔に挿入する。これにより、筒部51Aの上端部が端子板36の上面から突出する。
図9は、かしめ工程S2を示す断面斜視図である。このかしめ工程S2において、筒部51Aの上端部が変形させられて、張出部52が形成される。そして、張出部52の外周縁部がレーザLなどによって、端子板36の上面に溶接される。
図10は、溶接工程S3を示す断面斜視図である。溶接工程S3は、反転板45をリベット46の凹部53内に配置する工程と、反転板45の外周縁部をリベット46に溶接する工程とを含む。なお、反転板45の外周縁部は、たとえば、レーザLなどで溶接される。
図11は、溶接工程S4を示す断面斜視図である。溶接工程S4は、正極集電端子6を取り付ける工程と、反転板45の溶接工程とを含む。
正極集電端子6を取り付ける工程は、蓋31の下面に設けられた台70,71に台座41を溶接する工程である。反転板45の溶接工程は、レーザLなどを用いて、反転板45の中央部を台座41の脆弱部49に溶接する工程である。
図12は、挿入工程S5を示す断面斜視図である。挿入工程S5は、負極集電端子7の接続部材65を、絶縁部材64、蓋31、インシュレータ60および端子板61の各貫通孔に挿入する工程である。なお、この挿入工程S5においては、接続部材65の上端部には、張出部68は形成されていない。
図13は、かしめ工程S6を示す工程である。かしめ工程S6においては、接続部材65の上端部をかしめて、張出部68を形成する工程である。なお、張出部68の外周縁部は、端子板61に溶接される。
そして、溶接工程S7において、正極集電端子6および負極集電端子7を電極体2に溶接する。これにより、電極体2と、正極集電端子6と、負極集電端子7と、蓋31と、正極外部端子4と、負極外部端子5とが一体化される。
挿入工程S8において、電極体2をケース本体30内に挿入して、その後に、蓋31をケース本体30の開口縁部に溶接する。
注液工程S9において、注液口32aから電解液9を収容ケース3内に注入して、封止工程S10において、注液口32aを封止部材32で閉塞する。これにより、蓄電装置1を製造することができる。
図14は、蓄電装置の変形例に係る蓄電装置1Aの一部を示す断面斜視図である。蓄電装置1Aは、固定板48Aの構成以外の構成は、蓄電装置1の構成と同じである。
固定板48Aには、脆弱部75が形成されている。脆弱部75は、バイパス部材47の上端面に沿って延びており、環状に形成されている。
固定板48Aのうち脆弱部75が位置する部分の厚さは、固定板48Aのうち脆弱部75の周囲に位置する部分の厚さよりも薄い。このため、脆弱部75の強度は、脆弱部75の周囲に位置する部分の強度よりも低い。
図15は、蓄電装置1Aにおいて、反転板45が反転変形した状態を示す断面斜視図でる。収容ケース3内の内圧が上昇すると、反転板45が収容ケース3内の内圧を受けて、反転板45が変形しようとする。
この際、反転板45が受ける荷重の一部は、バイパス部材47に伝達される。バイパス部材47に伝達された荷重は、固定板48Aに加えられる。固定板48Aに加えられる荷重が所定以上となると、脆弱部75が破断する。脆弱部75が破断することで、バイパス部材47は上方に移動可能となると共に、反転板45は反転変形可能となる。
このように、固定板48Aによって反転板45の反転変形を阻害することが抑制されており、収容ケース3内の内圧がCID作動圧以上となると、反転板45が反転変形する。これにより、正極外部端子4と、電極体2との電気的な接続を遮断することができる。
図16は、蓄電装置の第2変形例に係る蓄電装置1Bを示す断面斜視図である。蓄電装置1Bは、バイパス部材47Bおよび固定板48Bの構成を除いて、蓄電装置1の構成と実質的に同じである。
蓄電装置1Bに設けられたバイパス部材47Bは、上端側に向かうにつれて、先細になるように形成されている。換言すれば、バイパス部材47Bの上端部の面積は、バイパス部材47Bの下端部の面積よりも小さい。
固定板48Bには刻印部76が形成されている。刻印部76は、固定板48Bのうち、バイパス部材47Bの上端面と対向する位置に形成されている。刻印部76は、十字形溝形状に形成されている。固定板48Bのうち刻印部76が位置する部分の強度は、固定板48Bのうち刻印部76の周囲に位置する部分の強度よりも低い。
図17は、蓄電装置1Bにおいて、反転板45が反転変形した状態を示す断面斜視図である。反転板45の下面には、収容ケース3内の内圧による荷重が加えられている。収容ケース3に加えられた荷重の一部は、バイパス部材47Bの下端面に加えられる。
バイパス部材47Bの下端面に加えられた荷重は、バイパス部材47Bの上端面から固定板48Bに伝達される。
ここで、バイパス部材47Bの上端面の面積は、バイパス部材47Bの下端面の面積よりも小さい。このため、単位面積あたりにおいて、バイパス部材47Bの上端部が固定板48Bを押圧する応力は、バイパス部材47Bの下端面に加えられる応力よりも大きくなる。その結果、固定板48Bのうち刻印部76に加えられる応力も大きくなり、刻印部76が破断し易くなる。
刻印部76が破断すると、バイパス部材47Bが上方に移動可能となり、反転板45が反転変形する。
このように、蓄電装置1Bによれば、収容ケース3内の内圧がCID作動圧となった際に、固定板48Bによって反転板45の変形が阻害されることを抑制することができる。
次に、比較例に係る蓄電装置1Cと、蓄電装置1,1A,1Bとを比較した場合について説明する。
図18は、比較例に係る蓄電装置1Cの一部を示す断面斜視図である。蓄電装置1Cは、蓄電装置1,1A,1Bと異なり、固定板48およびバイパス部材47を備えていない。その一方で、固定板48およびバイパス部材47以外の構成においては、蓄電装置1Cは、蓄電装置1と同一の構成を備えている。
図3を参照して、各蓄電装置1,1A,1B,1Cの端子板36は、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。端子板36の幅方向Wの長さは35mmでり、奥行方向THの長さは16mmである。高さ方向Hの長さは、1.5mmである。
図4を参照して、各蓄電装置1,1A,1B,1Cのリベット46の貫通孔51aの穴直径は、2.4mmである。筒部51の外径は、4mmであり、台座50の外径は、18mmである。台座50の下面から張出部52の上面までの高さ方向Hの長さは、6.6mmである。リベット46は、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。
反転板45の外径は、16.6mmであり、反転板45の高さ方向Hの長さ(厚さ)は、0.3mmである。反転板45は、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。正極集電端子6の板厚は、たとえば、0.8mmである。脆弱部49の厚さは、0.2mmである。
次に、蓄電装置1の構成について説明する。蓄電装置1においては、バイパス部材47の外径は2mmであり、バイパス部材47の高さ方向Hの長さは7mmである。バイパス部材47は、円柱形状に形成されている。バイパス部材47は、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。固定板48の外径は、6mmであり、固定板48の厚さは、0.3mmである。張出部52と固定板48とは、3か所で貫通溶接されている。貫通溶接の径は、1mmである。
次に、蓄電装置1Aの構成について説明する。図14を参照して、蓄電装置1Aにおいて、バイパス部材47の外径は、2mmである。バイパス部材47の高さ方向Hの高さは、7mmである。バイパス部材47は、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。
固定板48の外径は6mmであり、固定板48の厚さは、0.3mmである。脆弱部75の厚さは、0.05mmである。固定板48と、張出部52とは、全周に亘って貫通溶接されている。
次に、蓄電装置1Bについて説明する。図16を参照して、バイパス部材47Bの下端部の外径は2.4mmであり、バイパス部材47Bの上端部の径は1.6mmである。バイパス部材47Bの高さ方向Hの高さは、7mmである。バイパス部材47Bは、円錐台形状である。バイパス部材47Bは、アルミニウム、具体的には、A1050によって形成されている。
固定板48Bの外径は、6mmであり、固定板48Bの厚さは、0.3mmである。刻印部76における厚さは、0.05mmであり、刻印部76の溝幅は、4mmである。固定板48Bと張出部52とは、全周に亘って、貫通溶接されている。
各蓄電装置1,1A,1B,1Cの製造工程は、図7に示す製造工程である。そして、上記のように構成された蓄電装置1,1A,1Bと、比較例の蓄電装置1Cとについて、下記の方法で各々評価を実施した。
各蓄電装置1,1A,1B,1Cにおいて、端子ボルト37の上面に電流200Aを印加する。そして、正極集電端子6の台座41をアースとして、電圧0Vの状態で電流を流した。この条件で、CAE(Computer Aided Engineering)解析を実施する。
25℃の雰囲気からスタートして、1000秒後のインシュレータ35の温度を測定する。下記表1は、上記の評価結果を示すものである。
Figure 0006806006
上記の表1からも明らかなように、蓄電装置1,1A,1Bにおいては、インシュレータ35の温度は100度未満であることが分かる。すなわち、蓄電装置1,1A,1Bにおいては、インシュレータ35の熱劣化を抑制することができることが分かる。上記のような結果を得ることができたのは、蓄電装置1,1A,1Bにおいては、正極外部端子4と、正極集電端子6との間で、電気的な抵抗が高い部分が生じることが抑制されているためであると推察できる。その一方で、蓄電装置1Cにおいては、反転板45およびリベット46の接合部において、電気的抵抗が高く、当該部分が発熱すると推察できる。その結果、蓄電装置1Cにおいては、インシュレータ35の温度が上昇したものと推察できる。
以上、本発明に基づいた各実施の形態および実施例について説明したが、今回開示された事項はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B,1C 蓄電装置、2 電極体、3 収容ケース、4 正極外部端子、5 負極外部端子、6,7 端子、8 遮断装置、9 電解液、10 正極シート、11 セパレータ、12 負極シート、15 正極電極、16 負極電極、20,25 金属箔、21 正極合材層、22,27 未塗布部、26 負極合材層、30 ケース本体、31 蓋、31a,35a,36a,44a,51a 貫通孔、32 封止部材、32a 液口、35,60 インシュレータ、36,61 端子板、37,62 端子ボルト、40,67 板、41,43,50,66 台座、42,64 絶縁部材、44,51,51A 筒部、45 反転板、46,46A リベット、47,47B バイパス部材、48,48A,48B 固定板、49,75 脆弱部、52,68 張出部、53 凹部、65 接続部材、70,71 台、76 刻印部、H 高さ方向、L レーザ、S1 リベット挿入工程、S2,S6 かしめ工程、S3,S4,S7 溶接工程、S5,S8 挿入工程、S9 注液工程、S10 封止工程、W 幅方向。

Claims (1)

  1. 電極を有する電極体と、
    前記電極体を収容する収容ケースと、
    前記収容ケースに設けられた外部端子と、
    前記電極に接続された集電端子と、
    前記集電端子と前記外部端子との間に設けられた遮断装置と、
    を備え、
    前記遮断装置は、前記集電端子から間隔をあけて配置されたリベットと、前記リベットによって保持された反転板と、バイパス部材とを含み、
    前記リベットは、前記反転板を保持する保持部と、前記保持部に接続されると共に前記外部端子と係合する中空状に形成されると共に開口部が形成された係合部と、前記係合部の前記開口部を閉塞するように前記係合部に固定された固定板とを含み、
    前記集電端子には貫通孔が形成されており、
    前記反転板の一部は前記貫通孔を閉塞するように、前記集電端子の前記貫通孔の開口縁部に溶接されており、
    前記反転板は、前記収容ケース内の内圧によって前記集電端子との接合状態が解除されて前記集電端子から離れるように変形し、
    前記バイパス部材は、前記係合部内に挿入されると共に、前記バイパス部材の一端は前記反転板の上面に配置され、前記バイパス部材の他端は前記固定板に配置されており、
    前記バイパス部材は、前記反転板および前記外部端子に電気的に接続されており、
    前記反転板が前記集電端子から離れるように変形することで、前記バイパス部材が前記固定板を押圧し、
    前記固定板と前記係合部との固定状態が解除、または、前記固定板が破断することで、前記バイパス部材が移動可能となると共に、前記反転板が前記集電端子から離れる、蓄電装置。
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