JP4169910B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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JP4169910B2 JP2000199473A JP2000199473A JP4169910B2 JP 4169910 B2 JP4169910 B2 JP 4169910B2 JP 2000199473 A JP2000199473 A JP 2000199473A JP 2000199473 A JP2000199473 A JP 2000199473A JP 4169910 B2 JP4169910 B2 JP 4169910B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は合成樹脂製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15に示すように、胴部1の上端部から肩部1aを介して口頸部2を起立すると共に、胴部1の下端部を重合接着(図示せず)して閉塞する容器本体3と、口頸部2の上面に載置した頂板4の中央部から口頸部2へ螺合させて装着筒5を垂下すると共に、頂板4の中央部から注出筒6を起立し、また、頂板4外周からカバー筒7を垂下すると共に、頂板4上面へ載置した周壁8の上端面を閉塞する頂壁9から注出筒6内へ嵌合させて閉栓用突部10を垂下し、さらに、周壁8を薄肉ヒンジ11を介して頂板4に連結した栓12とを有する合成樹脂製のチューブ容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、肩部1aと頂板4とは上下に二重壁を構成しているため、材料節減という観点からは一方を省略することが望まれていた。
また、栓12を口頸部2へ螺合させるため、ある程度のねじ込み量が必要であり、このため栓12の高さが高くならざるを得ず、材料節減の観点からは望ましいものではなかった。
さらに、カバー筒7下端と肩部1aとの間に存する間隙Sを介してカバー筒7内に入った水が、装着筒5と口頸部2との隙間および頂板4と口頸部上面との隙間を通って容器本体内に入るおそれがあった。
【0004】
請求項1に係る発明は、肩部と口頸部を省略することにより、材料削減を図ると共に、蓋体と容器本体との間に隙間が生じないようにすることにより、容器本体内への水の浸入を防止する。
【0006】
第1の手段として、弾性圧接可能な胴部21の上端から、内向きフランジ状壁22を介して筒部23を起立し、該筒部上面を閉塞する第1頂壁24から注出筒25を起立する弾性合成樹脂製容器本体20と、
上記容器本体筒部外面へ周壁33下端部を嵌合固着させて、該周壁上面を閉塞する第2頂壁32の裏面から、上記注出筒25を密閉する筒状栓31を垂下する弾性合成樹脂製蓋体30とからなり、
上記蓋体周壁33の後部を除いた残余部分へ間隔をおいて二本の第1破断線34、42を周設することで、これ等両第1破断線間の周壁部分を除去用帯状部35、43として、該帯状部両端に第2破断線ないし切離し線36、44を設け、
該帯状部の一端から摘み片37、45を外方突出させ、
上記帯状部両端間の蓋体周壁部分38の全体ないし一部をヒンジとして、該ヒンジを中心として、帯状部除去後の蓋体上方部分の後方回動が可能に形成し、
上記容器本体の筒部23の後方上部を切欠きして、該切欠きした筒部部分を第1垂直平板状部28に形成すると共に、該垂直平板状部に対応する蓋体の小径周壁部41の後部を切欠きして、該切欠きした部分を第2垂直平板状部47に形成し、
該第2垂直平板状部下端を、除去用帯状部43除去後の蓋体30上方部分の後方回動で第1垂直平板状部28へ摩擦係合可能に、かつ蓋体30の所定角度以上の後方への回動で第1垂直平板状部28の上端29を上方へ弾性変形させて乗り越えることにより、該上端29へ係合可能に形成したことを特徴とする。
【0009】
第2の手段として、蓋体周壁33の下部を、外向きフランジ状壁39を介して大外径周壁部40として、該周壁部を容器本体胴部21の上端部外面へ嵌合固着させると共に、外向きフランジ状壁39よりも上方の周壁部分を小径周壁部41として、該小径周壁部の下部を筒部23の外面へ着脱自在に嵌合させ、上記外向きフランジ状壁39に除去用帯状部43とヒンジとを形成したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は本発明に係る合成樹脂製容器の第1の実施形態を示す。
20は弾性合成樹脂製容器本体で、弾性圧接可能な胴部21の下端部を重合接着して閉塞すると共に、その胴部21上端から内向きフランジ状壁22を介して筒部23を起立し、該筒部上面を閉塞する第1頂壁24から注出筒25を起立する。
【0011】
なお、胴部21の形状としては上記の如く下端部を重合接着することなく、円筒状に形成してもよい。また、内向きフランジ状壁22を有する筒部23は胴部21と一体に成形してもよく、あるいは別体にして図示例のように内向きフランジ状壁22を介して胴部21上端に接着してもよい。さらに、内向きフランジ状壁22の外周部から筒部23よりも低く外短筒26を起立して、これ等両筒間を嵌合凹溝27に形成するのが好ましい。
【0012】
30は弾性合成樹脂製蓋体で、注出筒25内面へ嵌合させた筒状栓31を垂下する第2頂壁32周縁から垂設した周壁33の下端部を嵌合凹溝27内へ嵌着させて、周壁33下部を筒部23外面へ嵌合固着させる。
また、周壁33の後部を除いた上下方向中間部に適宜間隔をおいて上下二本の第1破断線34、34を周設することで、これ等両第1破断線間の周壁部分を除去用帯状部35として、該帯状部両端に第2破断線36、36を設け、かつ該帯状部の一端からは摘み片37を外方突出させる。なお、破断線の代わりに切離し線を形成することも可能である。
【0013】
さらに、除去用帯状部35両端間の周壁部分38の両端部に周方向への切り割れを形成すると共に、両切り割れ間の周壁部分38を薄肉ヒンジ38aとして、該ヒンジを中心として、除去用帯状部35除去後の蓋体30上方部分の後方回動が可能に形成する。なお、薄肉ヒンジは、切り割れを形成することなく、除去用帯状部35両端間の周壁部分38の全体に設けることも可能である。
【0014】
次に、本実施形態の作用について説明する。
はじめて使用する場合には、図4に示すように摘み片37を引っ張って除去用帯状部35を周壁33から除去した後、該帯状部よりも上方の周壁33部分を薄肉ヒンジ38aを中心に後方へ回動させればよく、こうすることで筒状栓31が注出筒25から上方へ離脱して開栓される。
【0015】
図6ないし図14は本発明に係る合成樹脂製容器の第2の実施形態を示すもので、ここでは主に第1の実施形態と異なる点について詳述する。
蓋体30の周壁33下部を、外向きフランジ状壁39を介して大外径周壁部40として、該大外径周壁部40を容器本体の筒部23外面へ嵌合固着させると共に、外向きフランジ状壁39よりも上方の周壁部分を小径周壁部41として、該小径周壁部の下端部を筒部23の上端部外面へ着脱自在に嵌合させる。
【0016】
そして、外向きフランジ状壁39の後部を除いた部分に適宜間隔をおいて内外二本の第1破断線42、42を周設することで、これ等両第1破断線間の部分を除去用帯状部43として、該帯状部両端に第2破断線44、44を設け、かつ該帯状部の一端からは摘み片45を外方突出させる。なお、破断線の代わりに切離し線を形成してもよいこと上記同様である。
【0017】
さらに、除去用帯状部43両端間の部分46の両端部に周方向への切り割れを形成すると共に、両切り割れ間の部分を薄肉ヒンジ46aとして、該ヒンジを中心として、除去用帯状部43除去後の蓋体30上方部分の後方回動が可能に形成する。なお、薄肉ヒンジ46aは、切り割れを形成することなく、除去用帯状部両端間の部分46全体に設けてもよいこと上記同様である。
【0018】
一方、容器本体20の筒部23上部の後部を切欠きして、該切欠きした筒部部分を第1垂直平板状部28に形成すると共に、該第1垂直平板状部上端に左右方向への係合突条29を付設する。また、該第1垂直平板状部に対応する蓋体30の小径周壁部41の後部を切欠きして、該切欠きした部分を第2垂直平板状部47に形成し、該第2垂直平板状部下端を、除去用帯状部43除去後の蓋体30部分の後方回動で係合突条29へ係合可能に形成する。
【0019】
なお、第1実施形態と第2実施形態における注出筒25および筒状栓31は、形状において相異なり、また、第2実施形態において図14の注出筒25および筒状栓31は形状において他と相異なるが、これらは単に変形例を示すに過ぎずいずれも本発明に含まれるものである。
【0020】
次に、本実施形態の作用について説明する。
はじめて使用する場合には、上記同様に摘み片45を引っ張って除去用帯状部43を蓋体30から除去した後、該帯状部よりも上方の蓋体部分を薄肉ヒンジ46aを中心に後方へ回動させればよく、こうすることで筒状栓31が注出筒25から上方へ離脱して開栓される。
【0021】
一方、上記の如く蓋体30部分を後方へ回動させると、第2垂直平板状部47下端が薄肉ヒンジ46aを中心として上方へ回動して係合突部29へ係合することで蓋体30を開栓状態に保持する。閉栓するには、蓋体部分を前方へ回動させればよく、すると第2垂直平板状部47下端が係合突条29から下方離脱して筒状栓31が注出筒25を閉塞する。
【0022】
【発明の効果】
発明は、胴部上端から筒部を起立し、該筒部上面を閉塞する第1頂壁から注出筒を起立し、筒部へ周壁を嵌合固着させ、該周壁上面を閉塞する第2頂壁から筒状栓を垂下するため、胴部に肩部を形成することなく閉栓が可能であり、このため材料削減が可能になる。
【0023】
また、筒部は胴部上端から起立するため、口頸部へ螺合させる場合に比較して高さを低くでき、このため上記と相まってさらなる材料削減が可能になる。
さらに、除去用帯状部を除去した後においても、蓋体部分は容器本体に密着しているため、両者間に隙間が生ずることがなく、このため隙間を介して容器本体内へ水が浸入することがない。
【0024】
発明は蓋体周壁ないし外向きフランジ状壁に、それぞれ除去用帯状部を形成したので、無断開口防止が可能になる。さらに、本発明は、第2垂直平板状部下端を第1垂直平板状部28上端へ係合可能に形成したので、蓋体の開栓状態を保持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合成樹脂製容器の第1の実施形態を示す斜視図。
【図2】同じく、要部を示す断面図。
【図3】同じく、蓋体を容器本体から取り外した状態を示す分解斜視図。
【図4】同じく、除去用帯状部の除去時の状態を示す斜視図。
【図5】同じく、除去用帯状部の除去後の状態を示す断面図。
【図6】本発明に係る合成樹脂製容器の第2の実施形態を示す正断面図。
【図7】同じく、図6の平面図。
【図8】同じく、側断面図。
【図9】同じく、図8の平面図。
【図10】同じく、斜視図。
【図11】同じく、除去用帯状部の除去後の開栓時の作用説明図。
【図12】同じく、除去用帯状部の除去後の状態を示す平面図。
【図13】同じく、除去用帯状部の除去時の状態を示す斜視図。
【図14】同じく、図11の拡大図。
【図15】従来の容器を示す断面図。
【符号の説明】
20 容器本体
22 内向きフランジ状壁
23 筒部
24 第1頂壁
25 注出筒
26 外短筒
30 蓋体
31 筒状栓
32 第2頂壁
33 周壁
34、42 第1破断線
35、43 除去用帯状部
36、44 第2破断線
37、45 摘み片
38 周壁部分
38a、46a 薄肉ヒンジ
39 外向きフランジ状壁
40 大外径周壁部
41 小径周壁部
28 第1垂直平板状部
47 第2垂直平板状部

Claims (2)

  1. 弾性圧接可能な胴部21の上端から、内向きフランジ状壁22を介して筒部23を起立し、該筒部上面を閉塞する第1頂壁24から注出筒25を起立する弾性合成樹脂製容器本体20と、
    上記容器本体筒部外面へ周壁33下端部を嵌合固着させて、該周壁上面を閉塞する第2頂壁32の裏面から、上記注出筒25を密閉する筒状栓31を垂下する弾性合成樹脂製蓋体30とからなり、
    上記蓋体周壁33の後部を除いた残余部分へ間隔をおいて二本の第1破断線34、42を周設することで、これ等両第1破断線間の周壁部分を除去用帯状部35、43として、該帯状部両端に第2破断線ないし切離し線36、44を設け、
    該帯状部の一端から摘み片37、45を外方突出させ、
    上記帯状部両端間の蓋体周壁部分38の全体ないし一部をヒンジとして、該ヒンジを中心として、帯状部除去後の蓋体上方部分の後方回動が可能に形成し、
    上記容器本体の筒部23の後方上部を切欠きして、該切欠きした筒部部分を第1垂直平板状部28に形成すると共に、該垂直平板状部に対応する蓋体の小径周壁部41の後部を切欠きして、該切欠きした部分を第2垂直平板状部47に形成し、
    該第2垂直平板状部下端を、除去用帯状部43除去後の蓋体30上方部分の後方回動で第1垂直平板状部28へ摩擦係合可能に、かつ蓋体30の所定角度以上の後方への回動で第1垂直平板状部28の上端29を上方へ弾性変形させて乗り越えることにより、該上端29へ係合可能に形成したことを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 蓋体周壁33の下部を、外向きフランジ状壁39を介して大外径周壁部40として、該周壁部を容器本体胴部21の上端部外面へ嵌合固着させると共に、外向きフランジ状壁39よりも上方の周壁部分を小径周壁部41として、該小径周壁部の下部を筒部23の外面へ着脱自在に嵌合させ、上記外向きフランジ状壁39に除去用帯状部43とヒンジとを形成したことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008037482A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Dainippon Printing Co Ltd 密封容器およびキャップ装置

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