JP3565459B2 - 液体注出容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器体口頸部に嵌合させたノズル付き注出栓の中央部上面を、容器体傾斜状態での押下げにより容易に、比較的少量の液体を注出できるよう設けた液体注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ノズル付きの注出栓が実開平2‐25458 号公報に示されている。該注出栓は、容器体口頸部外面へ嵌合させる周壁上面を閉塞する頂壁を、複数の弾性変形可能な内向きフランジと複数の弾性変形可能な起立円筒とを交互に設けることで隆起させて最上位円筒上面を頂板で閉塞し、又最下位円筒からはノズルを側外方へ突出させて形成し、該注出栓を嵌合させた容器体傾斜状態で上記頂板を押込むと、頂壁が弾性変形により下降して容器体内液体を注出し、又上記頂板を離すと頂壁が弾性復元し、このときノズルから容器体内へ外気が流入して容器体内の負圧化を解消するよう設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとるう課題】
上記従来の注出栓は、頂壁の隆起部分を同一肉厚の内向きフランジと起立円筒とで形成しているため、その隆起部分押下げのための弾性変形が行い難い欠点があった。
【0004】
請求項1又は2記載の本発明は、その隆起部分を上部小径の螺形とすると共に、その螺形弾性筒の上下いずれかの一端側筒壁部分から他端筒壁部分まで、その螺方向に沿って順次肉薄とすることで、上記弾性変形および弾性復元が確実かつ容易に行えるよう設けたものである。又請求項3記載の発明は、上記課題の解決のほか、前方へ突出させたノズルを有する注出栓上部へ嵌合させるキャップを、注出栓周壁の上端部側面へ肉薄ヒンジを介して連結し、又キャップ嵌合時に該キャップ周壁の内面がノズル前端面を水密に閉塞するよう設けると共にキャップ開閉蓋の操作時に、該操作者の手ないし指がノズル前端面に触れることがないよう設けたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として胴部2上端から口頸部3を起立する容器体1と、上記口頸部の外面へ、頂壁12外周から垂下する周壁13を水密に嵌合させたノズル付きの注出栓11とを有し、該注出栓11はその頂壁12を、上記周壁13上端に付設した内向きフランジ14と、該フランジ内周縁から起立させた、ノズル15を前方突出する短筒部16と、該短筒部の上端から螺状に起立する、上部小径の螺形弾性筒17と、該筒上端から筒部を起立して上端面を頂板18で閉塞する有頂の小円筒19とで形成し、上記螺形弾性筒17は、上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成した。
【0006】
第2の手段として胴部2上端から口頸部3を起立する容器体1と、上記口頸部の外面へ、頂壁12外周から垂下する周壁13を水密に嵌合させたノズル付きの注出栓11とを有し、注出栓11はその頂壁12を、上記周壁13上端に付設した内向きフランジ14と、該内向きフランジ内周縁から螺状に起立する、上部小径の螺形弾性筒17と、該筒上端から筒部を起立して上端面を頂板18で閉塞する有頂の小円筒19とで形成して、該小円筒の筒部からは前方へノズル15を突出させておき、又上記螺形弾性筒17は、上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで、螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成した。
【0007】
上記第1又は第2の手段を有すると共に注出栓11の周壁13上部を上向き段部を介して小外径部13a となし、前後筒部を除く左右両側部一方の上向き段部外縁に、肉薄ヒンジ22を介して、注出栓上部を覆合させたキャップ21の周壁23下端縁を連結して、キャップ周壁の下部を上記小外径部13a 外面へ嵌合させ、又該嵌合時にノズル15の先端開口面をキャップ周壁の内壁面で密閉可能に形成させた。
【0008】
【発明の実施の形態】
まず図1から図3が示す容器について説明する。
1は容器体であり、胴部2上端から外面に雄ねじを有する口頸部3を起立する。該口頸部の上端部は、その下方部分に比べて小外径とし、かつその小外径下端に凹溝4を周設している。
【0009】
11は液体注出栓で、上記口頸部3外面へ、頂壁12外周から垂下する周壁13を水密に螺合させている。該注出栓の頂壁12は、周壁上端に付設した内向きフランジ14内周からノズル15付きの短筒部16を起立し、該短筒部の上端から螺状に上部小径の螺形弾性筒17を起立し、該筒上端から上端面を頂板18で閉塞する有頂の小円筒19を起立している。
【0010】
ノズル15は短筒部16の上部から前上方へ突出しており、螺形弾性筒17は、図2が示すように、下端側の筒壁部分から上端筒壁部分まで螺形弾性筒の螺方向に沿って順次肉薄に形成する。つまり図2においてa部分、b部分、c部分、d部分の順に肉薄としている。但し該肉厚は,図示例とは逆にa部分を最も薄くして、b部分、c部分、d部分と順次厚くなるようにしてもよい。有頂の小円筒19およびノズル付き短筒部16は弾性変形しないよう厚肉に形成しておく。
【0011】
このように形成しておくことで、小円筒19上面の頂板18を押下げすると螺形弾性筒17が、上下いずれかの筒壁薄肉側から厚肉側へ順次弾性変形し、その押下げを解放すると、逆の順序で弾性復元することとなる。
【0012】
上記注出栓11には、図示のようにキャップ21を嵌合させてもよい。キャップ21を嵌合させる場合には、周壁13の上端部を上向き段部を介して小外径部13a としておき、前後両部を除く左右両側部の一方の上向き段部外縁に、図3が示すように肉薄ヒンジ22を介して注出栓上部を覆合させるキャップ周壁23の下端縁を連結する。キャップはその周壁23下部を上記小外径部13a 外面へ嵌合できるよう設ける。その嵌合を確実とするため上記小外径部13a の上端外面とこれに対応する周壁下部内面とにはそれぞれ係合突条を付設している。
【0013】
容器体口頸部の上端部にはプルリング付きの閉塞栓31を嵌合させてもよい。該閉塞栓は、頂壁32外周から垂下させた短筒33を凹凸の係合手段を介して口頸部3上端を小外径部外面に嵌合させ、又肉薄破断線34周設により頂壁に形成した除去板部35の外周一部から連結板36を起立し、かつ該連結板上端にプルリング37を付設している。該プルリングは注出栓11の短筒部16内へ位置させている。
【0014】
図1が示す実施形態の容器使用の際は、注出栓11を容器体口頸部から外し、プルリング37を引上げすると連結板36が共に引上げられることで除去板部35も上方へ引かれ、よって肉薄破断線34が切断されて頂壁32が開口する。次いで注出栓11の周壁13を口頸部3外面へ嵌合させ、キャップ21を開蓋する。該状態から容器体1を傾け、小円筒19の頂板18を押下げれば、注出栓11頂壁の螺形弾性筒17は弾性に抗して、下内方へ押込まれることで容器体内が高圧化し、ノズル15から液体を注出することが出来る。該液体注出後、小円筒19を離すと螺形弾性筒17は弾性復元し、該復元時の負圧化で外気がノズル15内を通り容器体内へ入り、その負圧状態を解消する。その弾性復元の前後又は途中で容器体を正立状態に戻し、キャップ21を嵌合させる。
【0015】
図4が示す容器は、ノズル15を小円筒19から前上方へ突出した例を示す。この場合は注出栓周壁上端の内向きフランジ14から既述の螺形弾性筒17を起立させている。
【0016】
又プルリング付き閉塞栓31は、頂壁32外周から口頸部内面に嵌合させる内周壁38を起立し、該内周壁上端から口頸部上端面へ係合させて外向きフランジ39を突出し、該フランジ外周から口頸部上端の小外径部に嵌合させて短筒33を垂下する。その他構造は図1容器の場合と同様である。
【0017】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするもので、請求項1および請求項2の発明の場合は、注出栓頂壁の一部を上部小径の螺形弾性筒17で形成し、かつその上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで、螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成したから、その螺形弾性筒上端の有頂小円筒19押下げによる容器体内液体注出の際、螺形弾性筒の肉薄部分が弾性変形した後、順次肉厚部分が弾性変形することとなり、よってその弾性変形および弾性復元を容易かつ確実に行わせることが出来る。
【0018】
請求項3発明の場合は、上記効果を有すると共に、注出栓11周壁の上部に上向き段部を介して設けた小外径部13a へキャップ周壁23を嵌合させ、前後両部を除く左右両側部一方の上向き段部外縁に肉薄ヒンジ22を介しキャップ周壁の下端外縁を連結させて、注出栓11とキャップ21とを一体成形したから、キャップ開閉操作時にキャップを持つ手ないし指がノズル先端面に触れて汚すことがなく、又キャップ嵌合時にキャップ周壁の内壁面がノズル先端面を密閉可能としたから、ノズル内面等に付着した液体が乾燥等して目塞りを起すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器を前後方向に縦断して示す断面図である。
【図2】図1容器要部の拡大図である。
【図3】図1容器を、左右方向に縦断して示す断面図である。
【図4】図1容器からキャップを外して示す平面図である。
【図5】実施形態を異にして示す、本発明容器の縦断面図である。
【符号の説明】
11…注出栓 17…螺形弾性筒
19…小円筒 21…キャップ
31…閉塞栓
Claims (3)
- 胴部2上端から口頸部3を起立する容器体1と、上記口頸部の外面へ、頂壁12外周から垂下する周壁13を水密に嵌合させたノズル付きの注出栓11とを有し、該注出栓11はその頂壁12を、上記周壁13上端に付設した内向きフランジ14と、該フランジ内周縁から起立させた、ノズル15を前方突出する短筒部16と、該短筒部の上端から螺状に起立する、上部小径の螺形弾性筒17と、該筒上端から筒部を起立して上端面を頂板18で閉塞する有頂の小円筒19とで形成し、上記螺形弾性筒17は、上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成したことを特徴とする、液体注出容器。
- 胴部2上端から口頸部3を起立する容器体1と、上記口頸部の外面へ、頂壁12外周から垂下する周壁13を水密に嵌合させたノズル付きの注出栓11とを有し、注出栓11はその頂壁12を、上記周壁13上端に付設した内向きフランジ14と、該内向きフランジ内周縁から螺状に起立する、上部小径の螺形弾性筒17と、該筒上端から筒部を起立して上端面を頂板18で閉塞する有頂の小円筒19とで形成して、該小円筒の筒部からは前方へノズル15を突出させておき、又上記螺形弾性筒17は、上下いずれか一端側の筒壁部分から他端筒壁部分まで、螺形弾性筒の螺方向に沿って順次筒壁を肉薄に形成したことを特徴とする液体注出容器。
- 注出栓11の周壁13上部を上向き段部を介して小外径部13a となし、前後筒部を除く左右両側部一方の上向き段部外縁に、肉薄ヒンジ22を介して、注出栓上部を覆合させたキャップ21の周壁23下端縁を連結して、キャップ周壁の下部を上記小外径部13a 外面へ嵌合させ、又該嵌合時にノズル15の先端開口面をキャップ周壁の内壁面で密閉可能に形成させたことを特徴とする、請求項1又は2記載の液体注出容器。
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