JP3244698U - 容器のためのキャッピングアセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】容器から液体を直接摂取できるようにする飲料容器用のキャッピングアセンブリを提供する。【解決手段】ヒンジ付きクロージャーに焦点を当てた容器のための排出装置を備えたクロージャーの技術分野に属し、液体容器のグランドに取り付けられるキャップアセンブリであって、管状のネック１及び円筒状のヒンジキャップ２で構成される。キャップは、ネックに連結されたリング３、注ぎ口を開閉するためのヒンジ蓋４、キャップをヒンジ留めするヒンジ５及びリングとキャップとの間にある壊れやすいフランジブルブリッジ１６を含む。下側カラー及び上側ワッシャー等の管状ネックの追加要素はアセンブリの効率及び機能性に寄与する。【選択図】図３

Description

本考案は、リリース装置を備えたクロージャー、より具体的にはヒンジ付きクロージャーの技術分野に属し、とりわけ容器のためのキャッピングアセンブリに関する。

このキャッピングアセンブリは、容器の排出口に取り付け可能なネックと、ネックに取り付けられ、ヒンジ付きの種類であり、ネックに連結されるリングと、排出口を開閉するためのヒンジ付きキャップとを含むキャップとを含む。ネックは、現在の技術水準よりもはるかに単純且つ明白な方法でキャップの最初の開封（first opening）の検出が可能なように構成されている。

容器のためのクロージャーの技術的分野では、２つの部品の連結によって形成されたものが知られており、下側はボトルのネックに連結するための適切な手段を備え、上側、キャップ又は蓋によって補完され、開閉位置を占有し、ユーザーはキャップを取り外す必要なしに容器に収容される液体を飲むことができる。

本出願人が所有する欧州特許第３３０５６８０号には、この種のクロージャーが開示されている。該クロージャーは、２つの重なり合う部品の関節結合により形成される円筒体と、容器のグランド（gland）に保持するための把持手段を備えた下側と、周囲壁に接合された上側基部を備えた上側とを含み、前記周囲壁はキャップの開封を可能にするためのバイザーを含み、該バイザーは、該バイザーに対して横方向に配置され、下側の上端に設けられた相補的な凹部に対応して配置されるフランジを含み、該フランジは容器のグランドに対して上側の把持を作用させるためにキャップの軸線に対して横方向に配置されるビードを内面に含む。

通常、これらのクロージャーは最初の開封を示す要素を備え、クロージャーがすでに開封されていることをユーザーが認識できるように構成されている。これらの要素は、クロージャーが最初にリングから折りたたまれるようにするために引き裂かれなければならないタブで構成され得るため、クロージャーが予めに開かれていることを示す。しかしながら、これはキャップの構造強度に影響を与え得る要素である。

「スポーツ」型のフリップトップクロージャーに時折用いられる別の開封インジケータは、注ぎ口を密閉するフランジで構成される。フランジは引っ張ることによって完全に取り外されるように構成され、ユーザーが開封インジケータを握って引っ張ることができるリング又は領域を有する。時々、小さな製造上の欠陥のために、フランジの破断領域が十分に定義されていないために取り外しが困難になり、容器内の液体へのアクセスの妨げになる。

用いられる他の種類の開封インジケータ要素は、フランジブルブリッジ（frangible bridge）として知られている。これらは、クロージャーの残りの部分と同じプラスチック材料で作られた小さなリンクであり、クロージャーに取り付けられる上端とリングに取り付けられる下端を含む。キャップが初めて開けられると、ブリッジが引っ張られて破断するため、キャップが初めて開かれたことを示す。

フランジブルブリッジは、それらの利点から最も一般的に用いられている最初のインジケータ要素である。これらの利点は、キャップの構造強度又は使用性のいずれにも悪影響を及ぼさない単純な要素であるということを含む。しかしながら、それらはしばしば容易には見えないため、現在の技術水準を示す図１に示すように、クロージャーが開封されたことを明確に示すことはできない。

したがって、技術水準では、最初の開封が行われたことを非常に明確な方法で示すことを可能にしながら、正確で、信頼性があり、耐久性のあるクロージャーを確保することが可能な容器のためのキャッピングアセンブリを提供するために、この種類のキャップを改良することが望ましい。

本考案の主題は、液体を収容する容器のグランドに取り付けることを意図し、容器から液体を直接摂取できるようにするために特に飲料容器用に設計されたキャッピングアセンブリからなる。グランドは、従来のように処理されて液体を注ぐことができるようにする注ぎ口を含む。

この目的のために、アセンブリは、グランドに取り付けることができるネックと、ネックに取り付けるキャップとを基本的に含む。次に、キャップは、ネックに取り付けられるリングと、リングから折り畳むことができる蓋と、容器の注ぎ口を一時的に密閉するために蓋とリングとが折り畳むことができるようにするヒンジとを含む。

キャップは、キャップとリングとの間にフランジブルブリッジを含み、最初の開封の前にキャップ及びリングを一緒に保持する。それらは、キャップがリングから最初に分離されるときに牽引によって破断され、その後最初の開封の指標として用いられる。

ネックはグランドに軸方向に連結される管状体で構成される。ネックを形成する管状体は、径方向外方に突出する支持カラーと、径方向外方に突出し、支持カラーと分配オリフィスとの間に軸方向に配置されるロッキングワッシャーとを含む。支持カラーとロックワッシャーとの間で軸方向に円筒部が配置される。

円筒部は、一般的にネック２１／２６として知られているこの種類のネックの通常の高さよりも大きな高さを有する。好ましい実施形態では、円筒部の高さは３．３ｍｍ～４ｍｍの範囲である。

３．３ｍｍ未満の高さでは、フランジブルブリッジの視認性がほとんどないため、最初の開封が明らかでないことが実験的に特定されている。同様に、４ｍｍを超える高さは、キャップヒンジに悪影響を及ぼし、ネックの上側とキャップの正しい連結の妨げになる。

ネックの円筒部が上記の範囲内の高さを有することで、最初の開封の後、リングと蓋との間の前面に分離窓が形成されてネックの一部を露出し、最初の開封が行われたことを視覚的に示す。フランジブルブリッジは、最初の開封の前にリング及び蓋を共に水平に保持する。最初の開封の後、リングは少なくとも前方、それらを結合するヒンジから最も遠い部分で分離する。

ネックの円筒部の寸法を単に変更することによって、機能性を悪影響を及ぼすことなく、現在の技術水準の欠点を克服する容器のためのキャップアセンブリを得ることができる。

なされている説明を補足するために且つ本考案の特徴のより良い理解を補助するために、その実用的な実施形態の好ましい例に従って、一式の図面を前記説明の不可分の部分としてここに添付する。図面には以下が例示的且つ非限定的に記載されている。
図１は、最初の開封がすでに生じている場合の、現在の技術水準に係るキャッピングアセンブリの右側面図を示す。 図２は、最初の開封の前の、本考案のキャッピングアセンブリの右側面図を示す。 図３は、容器のグランドに取り付けられ、最初の開封の後のキャッピングアセンブリの斜視図を示す。 図４は、最初の開封の後のアセンブリの正面斜視図を示す。 図５は、最初の開封の後のアセンブリの背面斜視図を示す。 図６は、正面から見たアセンブリの分解図を示す。 図７は、アセンブリの左側の分解図を示す。 図８は、最初の開封の後のアセンブリの断面の側面図を示す。

本考案の主題の好ましい実施形態を上記の図面を用いて以下で詳細に説明する。

説明する容器のためのキャッピングアセンブリは液体を収容する容器のグランドに取り付けられることを意図しており、容器のグランドは液体の出すための注ぎ口を有する。このキャッピングアセンブリは容器のグランドに軸方向に取り付け可能なネック（１）と、実質的に円筒状であり、ネック（１）に取り付けられ、ネック（１）に連結されるリング（３）を含むヒンジキャップ（２）と、注ぎ口を開閉するためのヒンジ蓋（４）と、リング（３）に対して蓋（４）をヒンジ留めるためのヒンジ（５）とを含む。

図７にその詳細を示すネック（１）は、径方向外方に突出する下側支持カラー（６）と、径方向外方に突出し、下側カラー（６）と注ぎ口との間で軸方向に配置される上側ロッキングワッシャー（７）とを含む管状体で構成される。下側カラー（６）は、キャップ（２）のリング（３）のための支持及び下側ストップを画定し、上側ワッシャー（７）はリング（３）のための上側ストップを形成するために、下側カラー（６）と上側ワッシャー（７）との間でネック（１）に保持される。

中間円筒部（８）は、下側カラー（６）と上側ワッシャー（７）との間に軸方向に配置される。この円筒部（８）は、キャップのリング（３）の内面に面するように意図されている。ネック（１）の内径は円筒部（８）の高さで最も小さくなる。

円筒部（８）は、下側カラー（６）と上側ワッシャー（７）との間に囲まれた高さ（ｈ）を有する。高さ（ｈ）は３．３ｍｍ～４ｍｍの範囲（上下の極値を含む）の値を有する。

キャップ（２）のリング（３）は、ネック（１）に保持するための把持手段を含む。蓋（４）は平坦且つ円盤状の上側ベース（９）を含み、上側ベース（９）は上側ベース（９）の下側から延びる湾曲した周囲壁（１０）に接合される。周囲壁（１０）の上側区画からは、図２及び図３に示すように、キャップ（２）の手動による開封を容易にするよう設計された横方向バイザー（１１）が延びている。

本考案によれば、バイザー（１１）は、バイザーに対して直角で、リング（３）の上端に設けられた相補的な凹部に対応するフラップを含む。さらに、フラップは、その内面の端部に、キャップ（２）の軸線に対して横方向に配置され、ネック（１）に対して蓋（４）を把持するように作用するコードを含む。

この好ましい実施形態では、上側ベース（９）は、図７に示すように、その内面から出て、ネック（１）の内部に挿入されるような大きさの円筒状のスカート（１２）を含む。

図３は、蓋（４）をリング（３）と連結するヒンジ（５）が位置するキャップ（２）の背面を示す。図示のように、周囲壁（１０）には、キャップ（２）の軸線に平行に配置された２対の垂直スリット（１３）があり、２つの部品（３、４）を接続する２つの可撓性ストリップ（１４）の形成を画定する。リング（３）は、ストリップ（１４）の間に配置された突起（１５）を含み得る。

リング（３）は、キャップ（２）の最初の開封の前に、図２に示すように、この最初の開封で牽引によって破壊されるように意図されたフランジブルブリッジ（１６）によって蓋（４）に接続されている。そのため、これらのフランジブルブリッジ（１６）は、不正を明らかにする（tamper-evident）シールを構成し、リング（３）の上端と周囲壁（１０）の下端とを接続する。

フランジブルブリッジ（１６）が破断すると、リング（３）は、図４及び図５に示すように、ヒンジ（５）によってのみ共に保持される蓋（４）からわずかに分離される。

この種類のキャッピングアセンブリでは、通常よりも高いネック（１）の円筒部（８）の高さにより、フランジブルブリッジ（１６）が破断すると、リング（３）とキャップ（２）との間の間隙も通常よりも高くなるため、図３に示すように、ネック（１）の円筒部（８）の表面を部分的に露出したままにするストリップが生成される。これにより、キャップ（２）の最初の開封が間違いなく行われたことを容易且つ迅速に確認できる証拠が生成される。

Claims (6)

1. 液体収容の容器のグランドに取り付け可能な、容器のためのキャッピングアセンブリであって、前記グランドは液体を出すための注ぎ口を有し、当該キャッピングアセンブリは、
   前記容器のグランドに軸方向に取り付け可能な管状体で構成されるネックと、
   前記ネックに取り付けられる、実質的に円筒状のヒンジキャップであって、該ヒンジキャップは、
   前記ネックに取り付けられたリングと、
   前記注ぎ口を開閉するためのヒンジ蓋と、
   前記リングに対して前記ヒンジ蓋をヒンジ留めするヒンジと、
   前記リングと前記ヒンジ蓋との間の壊れやすいフランジブルブリッジと、
   を含む、ヒンジキャップと、
   を含み、
   前記ネックの管状体は、
   前記リングの下側ストップのために径方向外方に突出する下側カラーと、
   前記リングの上側ストップのために径方向外方に突出する上側ロッキングワッシャーと、
   前記下側カラーと前記上側ロッキングワッシャーとの間で中間にある円筒状部であって、前記ヒンジキャップのリングの内側に面するように意図され、前記下側カラーと前記上側ロッキングワッシャーとの間に区切られた高さを有し、該高さは、極値を含む、３．３ｍｍ～４ｍｍの範囲の値を有する、キャッピングアセンブリ。
2. 前記ヒンジ蓋は、平坦で且つ円盤状の上側ベースを含み、該上側ベースは、該上側ベースから下方に延びる湾曲した周囲壁に取り付けられている、請求項１に記載のキャッピングアセンブリ。
3. 前記周囲壁は横方向のバイザーを含む、請求項２に記載のキャッピングアセンブリ。
4. 前記バイザーは、前記リングの上端に設けられる相補的な凹部に対応する横方向フィンを含む、請求項３に記載のキャッピングアセンブリ。
5. フランジは、前記ヒンジ蓋を前記ネックに把持するために、前記ヒンジキャップの軸線に対して横方向のビードをその内面の端部に含む、請求項４に記載のキャッピングアセンブリ。
6. 前記上側ベースは、その内面から現れる円筒状スカートを含む、請求項２乃至４のいずれか一項に記載のキャッピングアセンブリ。