JP4169139B2 - 密封装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車軸軸受等の軸受や、その他の回転側部材と固定側部材間の環状空間に設置される密封装置に関し、特に回転検出用のエンコーダ格子を一体化した密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図8に示すように、スリンガとなるシール板71と、芯金付きの弾性シール72とを有する密封装置において、シール板71に、回転方向に交互に磁極が並ぶエンコーダ格子73を一体化したものが提案されている(例えば、特開平6−281018号)。エンコーダ格子73は、磁性粉体を混入したエラストマからなり、円周方向に交互に磁極が形成されていて、対面配置された磁気センサ75で検出される。シール板71は、外周部を内側へ一段曲げて、エンコーダ格子73の軸方向肉厚を厚くし、磁界の強さを強くする設計としている。シール板71の材質は磁性体としてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、シール板71の外周部を内側へ曲げる形状とすると、密封装置の耐泥水性が低下してしまう。すなわち、弾性シール72の耐泥水性を確保するためのサイドリップ74aの形状を小さくし、かつシール板71の内径側に位置させる必要がある。このサイドリップ74aは、本来はシール板71の外径部に接触させる方が、耐泥水性を向上させることができる。また、エンコーダ格子73の軸方向の肉厚が厚くなり過ぎて、磁界強化の面から、特にシール板71を特に磁性体にする必要のない構造となっている。
【0004】
この発明の目的は、シール性を低下させることなく、また幅寸法を大きくすることなく、エンコーダ格子の必要な磁束密度が得られる密封装置を提供することである。
この発明の他の目的は、エンコーダ格子の磁束密度を高めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の密封装置は、回転側内方部材と固定側外方部材間の環状空間で、これら内外方部材に各々取付けられた第1および第2の環状のシール板と、シールリップとを備え、両シール板は、立板部と各々内外方部材に嵌合される円筒部とでなる断面L字状に形成されて互いに対向するものとした密封装置において、第1のシール板は、軸方向外方側に立板部を位置させ、この立板部の先端と第2のシール板の円筒部とを僅かな径方向隙間をもって対峙させると共に、第2のシール板はエラストマが接着され、このエラストマは、上記第1のシール板の平坦な立板部の内方側面に摺接し、先端に向かう程径方向外方に傾斜するサイドリップと、上記第1のシール板の円筒部に摺接するラジアルリップとを有し、上記第1のシール板を磁性体の鋼板とし、この立板部の外方側面に磁性体粉を混入させたエラストマを円周状に加硫接着しかつ交互に磁極を形成し、
上記第2のシール板に接着されたエラストマは、第2のシール板の円筒部の内径面の端部から端面、および前記円筒部の外径面の端部にわたって覆っていて、さらにこのエラストマは、上記第2のシール板の円筒部の外径面の端部を覆いかつ外径側へ僅かに膨出する膨出部を有し、この膨出部は、第2のシール板の円筒部よりも大径に形成されて上記固定側外方部材の、上記第2のシール板が嵌合した円筒面状の内径面に押し付け状態に密着し、且つ上記第2のシール板の円筒部は、上記膨出部よりも軸方向内方側において上記固定側外方部材の円筒面状の内径面に圧入状態に嵌合し、上記磁性体粉を混入させたエラストマは、上記第1のシール板の立板部における、外方側面から先端面、および内方側面先端までを覆う先端覆い部を有し、この先端覆い部と第2のシール板のエラストマとの間に径方向隙間を形成したことを特徴とする。
なお、上記サイドリップおよびラジアルリップは、上記シールリップとなるものである。
【0006】
この構成によると、第1のシール板の立板部と第2のシール板の円筒部とが僅かな径方向隙間をもって対峙することで、ラビリンスシールが構成され、またサイドリップが第1のシール板の立板部に摺接することで耐泥水性が得られる。また、ラジアルリップ第1のシール板の円筒部に摺接する箇所で、グリース漏れが防止される。
サイドリップが摺接する第1のシール板の立板部は平坦なものであるため、第1,第2のシール板の立板部間の空間が十分に確保できて、サイドリップの形状を十分な大きさとすることができ、またサイドリップを立板部の外径側部分に摺接させることができる。そのため、十分な耐泥水性が得られる。第2のシール板の円筒部の端部に膨出するエラストマの膨出部は、第2のシール板を固定側外方部材の内径面に嵌合させたときに、この内径面に押し付け状態に密着する。そのため、第2のシール板と固定側外方部材の嵌合面のシール性が高められ、この嵌合面から泥水や塵埃が侵入することが防止される。
第1のシール板は、立板部の外方側面に磁性体粉を混入させたエラストマを円周状に加硫接着しかつ交互に磁極を形成したため、このエラストマでいわゆるエンコーダ格子が構成され、これに対面する磁気センサで回転検出を行うことができる。
第1のシール板の立板部は平坦なものとしたため、密封装置の全体の幅寸法を広げることなくエラストマの肉厚を厚くすることはできないが、第1のシール板は磁性体の鋼板であるため、エラストマで発生する磁界の磁束密度が強められる。
【0007】
この発明において、上記第1のシール板を、フェライト系のステンレス鋼板としても良い。
フェライト系のステンレス鋼板は、磁性体であり、磁束密度の強化の面で優れる。
【0008】
この発明の上記各構成のものにおいて、上記第2のシール板にシール部材を加硫接着し、このシール部材に、2枚のサイドリップと、先端に向かう程軸方向内方に傾斜した1枚のラジアルリップとを設けても良い。
サイドリップは主に耐泥水性を得るものであり、このようにサイドリップを2枚設けることで、耐泥水性が向上する。また、内径側のサイドリップは、防塵性にも寄与する。
【0009】
この発明の上記各構成のものにおいて、磁極ピッチPと磁性体混入エラストマの肉厚t1との比、およびこの肉厚t1と第1のシール板の板厚t2との比、およびこれらの厚さの和(t1+t2)と磁極ピッチPとの比をそれぞれ一定値に規定しても良い。この場合、磁束密度を高めるために最適な関係となり、限られた幅寸法,直径寸法内でエンコーダ格子の必要な磁束密度を確保することができる。上記の各比をそれぞれ一定に設定することは、有限要素法等による磁場解析の結果、判明した。
【0010】
この発明の上記構成の密封装置において、上記肉厚t1を磁極ピッチPで除した値が0.2以上0.6以下、上記肉厚t1と板厚t2との和を、磁極ピッチPで除した値が0.2以上1.0以下、および上記肉厚t1を板厚t2で除した値が1.0以上2.0以下の関係を満たすように設定されていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の参考提案例を図1と共に説明する。この密封装置は、第1のシール板1と、第2のシール板2にシール部材3を一体化させた芯金付き弾性シール4と、第1のシール板1に一体化させたエンコーダ格子となるエラストマ5とで構成される。これら第1,第2のシール板1,2は、回転側内方部材11と固定側外方部材12の間の環状空間に配置される。回転側内方部材11は、例えば軸受の内輪または軸である。固定側外方部材12は、軸受の外輪またはハウジング等からなる。磁気センサ14は、第1のシール板1のエンコーダ格子となるエラストマ5に対面させて、固定側外方部材12に取付けられる。
【0012】
両シール板1,2は、各々、立板部1a,2aと円筒部1b,2bとからなる断面L字状に形成されて互いに対向するものである。第1のシール板1の立板部1aは、平坦な形状とされている。第1のシール板1は、円筒部1bで回転側内方部材11の外径面に圧入状態に嵌合し、第2のシール板2は固定側外方部材12の内径面に円筒部2bで圧入状態に嵌合する。
第1のシール板1は、軸方向外方側に立板部1aを位置させ、この立板部1aの先端と第2のシール板2の円筒部2bとを僅かな径方向隙間をもって対峙させる。この隙間でラビリンスシール13が構成される。
【0013】
第2のシール板2に設けられたシール部材3は、エラストマからなり、第2のシール板2に加硫して接着されている。このシール部材3は、シールリップである1枚のサイドリップ3aおよび2枚のラジアルリップ3b,3cを有する。サイドリップ3aは、第1のシール板1の立板部1aに先端が摺接するものであり、先端に向かう程径方向外方に位置するように傾斜している。ラジアルリップ3b,3cは、第1のシール板1の円筒部1bに摺接するものである。外側のラジアルリップ3bは先端に向かう程軸方向外方に位置するように傾斜し、内側のラジアルリップ3cは先端に向かう程軸方向内方に位置するように傾斜している。
【0014】
第1のシール板1は強磁性体等の磁性体の鋼板、例えばフェライト系のステンレス鋼板(JIS規格のsus430系等)や、メッキ等の防錆処理されたSPCC等の圧延鋼板が用いられる。第2のシール板2は、鋼板、例えば非磁性体であるオーステナイト系のステンレス鋼板(sus304系等)や、防錆処理された圧延鋼板等が用いられる。例えば、第1のシール板1をフェライト系のステンレス鋼板とし、第2のシール板2をオーステナイト系のステンレス鋼板としてもよい。
【0015】
エンコーダ格子となるエラストマ5は、磁性体粉を混入させたものであり、一定厚さのリング板状形成されて、第1のシール板1の立板部1bの外方側面に円周状に加硫接着されている。このエラストマ5は、円周方向に交互にN極とS極の磁極が形成されている。すなわち、エラストマ5はゴム磁石となっている。
【0016】
第1のシール板1、エラストマ5、およびその磁極ピッチ等の寸法関係は、次の▲1▼〜▲3▼の関係を満たすように設定されていることが好ましい。
▲1▼ t1/Pが、0.2〜0.6
▲2▼ (t1+t2)/Pが0.2〜1.0
▲3▼ t1/t2が1.0〜2.0
ただし、P(磁極のピッチ)=DP ×π/Z
DP :着磁部分のピッチ円径
Z :着磁極数(N極数とS極数の和)
t1:エラストマの肉厚
t2:第1のシール板の板厚、
なお、「〜」の符号は、その符号の前の数値以上で、かつ後の数値以下を意味する。
【0017】
この構成によると、第1のシール板1の立板部1aと第2のシール板2の円筒部2bとが僅かな径方向隙間をもって対峙することで、ラビリンスシール13が構成され、またサイドリップ3aが第1のシール板1の立板部1aに摺接することで耐泥水性が得られる。また、外側および内側のラジアルリップ3b,3cが第1のシール板1の円筒部1bに摺接する箇所で、防塵およびグリース漏れ防止の機能が得られる。
サイドリップ3aが摺接する第1のシール板1の立板部1aは平坦なものであるため、第1,第2のシール板1,2の立板部1a,2a間の空間が十分に確保できて、サイドリップ3aの形状を十分な大きさとすることができる。また、サイドリップ3aを立板部1aの外径側部分に摺接させることができる。これらのため、耐泥水性に優れる。
第1のシール板1は、磁性体粉を混入させたエラストマ5を円周状に加硫接着しかつ交互に磁極を形成したため、このエラストマ5で磁気式のエンコーダ格子が構成され、これに対面する磁気センサ15で回転検出を行うことができる。
第1のシール板1の立板部1aは平坦なものとしたため、密封装置の全体の幅寸法を広げずにエラストマ5の肉厚を厚くすることはできないが、第1のシール板1は磁性体の鋼板であるため、エラストマ5で発生する磁界の磁束密度が強められる。
【0018】
この場合に、
・磁極ピッチPとエラストマの肉厚t1の比(t1/P)と、
・エラストマ5の肉厚t1および第1のシール板1の板厚t2の合計厚さ(t1+t2)の磁極ピッチPに対する比〔(t1+t2)/P〕と、
・エラストマ5の肉厚t1と第1のシール板1の板厚t2の比(t1/t2)とを、上記▲1▼〜▲3▼の関係に設定したため、磁束密度を高めるために最適な関係となり、限られた幅寸法,直径寸法内でエンコーダ格子に必要な磁束密度を確保することができる。上記▲1▼〜▲3▼の関係に設定することは、有限要素法等による磁場解析の結果、判明した。
【0019】
図2は、この発明の実施形態を示す。図2に示すように、第2のシール板2のシール部材3は、円筒部2bの端部に、外径側へ僅かに膨出するエラストマの膨出部3dを抱持させても良い。このように膨出部3dを設けた場合、第2のシール板2を固定側外方部材12の内径面に嵌合させたときに、この内径面に押し付け状態に密着する。そのため、第2のシール板2と固定側外方部材12の嵌合面のシール性が高められ、この嵌合面から泥水や塵埃が侵入することが防止される。図2の密封装置において、上記の他の構成は図2の例と同じである。
【0020】
また、図3に示すように、第2のシール板2に設けるシールリップは、2枚のサイドリップ3a,3b′と、1枚のラジアルリップ3cとしても良い。この例は、図1の例において、外側のラジアルリップ3bに代えて、内径側のサイドリップ3b′を設けたものであり、その他の構成は図1の例と同じである。
このように、図1の例において、外側のラジアルリップ3bは、主に防塵機能を果たすものであるが、これをサイドリップ3b′に変えることで、耐泥水性が向上する。
【0021】
図4の例は、図3の2枚のサイドリップ3a,3b′を設けた例において、図2の例のように、第2のシール板2の円筒部2bの端部に、外径側へ僅かに膨出するエラストマの膨出部3dを抱持させたものである。
【0022】
図5は、この発明のさらに他の参考提案例を示す。この例は、図3の例の密封装置において、第1のシール板1の立板部1aの先端と第2のシール板2の円筒部2bとを僅かな径方向隙間をもって対峙させる構成に代えて、第2のシール板2の円筒部2b′を立板部2aから軸方向の内側に延びるものとし、かつ第2のシール板2の外径部に軸方向の外側へ突出する円筒状突出部3eをシール部材3の一部としてエラストマで設け、この円筒状突出部3eの端部と第1のシール板1の立板部1aとを僅かな隙間をもって対峙させたものである。その他の構成は図3の例と同じである。
この構成の場合、第2のシール板2は、内側へ突出した円筒部2b′で固定側外方部材12の外径面に嵌合させることができる。そのため、この密封装置を固定側外方部材12の幅面に配置することができ、回転側内方部材11と固定側外方部材間12の環状空間が径方向に狭い場合にも、固定側外方部材12の幅面12aを回転側内方部材11の幅面11aよりも後退させることで、その後退幅の箇所にこの密封装置を配置することができる。したがって、密封装置の寸法を大きく得てシール性やエンコーダ格子の磁束密度を確保することができる。図示の例では、回転側内方部材11および固定側外方部材間12は転がり軸受(例えばアンギュラ玉軸受)の内外輪であり、このような転がり軸受の場合に、転動体16が小径のものであると、上記環状空間が狭くなりことがあり、密封装置を同図の構成とすることが効果的である。また、ラビリンスシール13の効果は、第2のシール板2のエラストマによる円筒状突出部3eと第1のシール板1の立板部1aとが僅かな隙間をもって対峙することで得られる。円筒状突出部3eは、エラストマによるため、サイドリップ3a,3b′やラジアルリップ3cと一体に形成することができ、製造も容易である。
【0023】
図6の例は、図5の例のように、第2のシール板2の円筒部2b′を立板部2aから軸方向の内側に延びるものとし、かつ第2のシール板2の外径部に軸方向の外側へ突出する円筒状突出部3eをシール部材3の一部としてエラストマで設けた密封装置において、円筒状突出部3eに外径側へ僅かに膨出するエラストマの膨出部3fを設けたものである。この膨出部3fは、自然状態では同図に鎖線で示す形状となっていて、ハウジング17の内径面に圧入されることで、同図に示す形状に弾性変形する。ハウジング17は、軸受外輪18と共に、固定側外方部材12を構成する。
このように、円筒状突出部3eに膨出部3fを設けた場合、シール部材3とハウジング17の内径面とが押しつけ状態に密着するため、ハウジング17とシール部材3との接触面から第2のシール板2の外径部に泥水等が浸入することが防止される。
【0024】
図7は、この密封装置を応用した車軸軸受装置の断面図である。車軸軸受20の内輪21はハブ輪25の一部として設けられ、外輪22は、外周にフランジ22aを有していて、このフランジ22aでナックル等からなるハウジング26に取付けられる。この発明の密封装置Aは、車軸軸受20の両端のうち、車軸27の中央側の端部で、その回転側内方部材である内輪21と、固定側外方部材である外輪22の間に配置される。密封装置Aは、図2または図4に示したいずれの構成のものであっても良い。
【0025】
【発明の効果】
この発明の密封装置は、第1のシール板の立板部を平坦なものとし、第2のシール板に接着されたエラストマは、第2のシール板の円筒部の内径面の端部から端面、および前記円筒部の外径面の端部にわたって覆っていて、さらにこのエラストマは、上記第2のシール板の円筒部の外径面の端部を覆いかつ外径側へ僅かに膨出する膨出部を有し、この膨出部は、第2のシール板の円筒部よりも大径に形成されて上記固定側外方部材の、上記第2のシール板が嵌合した円筒面状の内径面に押し付け状態に密着し、且つ上記第2のシール板の円筒部は、上記膨出部よりも軸方向内方側において上記固定側外方部材の円筒面状の内径面に圧入状態に嵌合し、上記磁性体粉を混入させたエラストマは、上記第1のシール板の立板部における、外方側面から先端面、および内方側面先端までを覆う先端覆い部を有し、この先端覆い部と第2のシール板のエラストマとの間に径方向隙間を形成したため、シール性を低下させることなく、また幅寸法を大きくすることなく、エンコーダ格子の必要な磁束密度が得られる。第2のシール板の円筒部の外径面の端部を覆いかつ外径側へ僅かに膨出する膨出部を有するため、第2のシール板と固定側外方部材の嵌合面のシール性が高められる。
第1のシール板をフェライト系のステンレス鋼板とした場合は、磁束密度の強化の面で優れる。
第2のシール板にシール部材を加硫接着し、このシール部材に、2枚のサイドリップと、先端に向かう程軸方向内方に傾斜した1枚のラジアルリップとを設けた場合は、耐泥水性が向上する。
磁極ピッチPと磁性体混入エラストマの肉厚t1との比、およびこの肉厚t1と第1のシール板の板厚t2との比、およびこれらの厚さの和(t1+t2)と磁極ピッチPとの比をそれぞれ一定値に規定しても良い。この場合、磁束密度を高めるために最適な関係となり、限られた幅寸法,直径寸法内でエンコーダ格子の必要な磁束密度を確保することができる。
この発明の上記構成の密封装置において、上記肉厚t1を磁極ピッチPで除した値が0.2以上0.6以下、上記肉厚t1と板厚t2との和を、磁極ピッチPで除した値が0.2以上1.0以下、および上記肉厚t1を板厚t2で除した値が1.0以上2.0以下の関係を満たすように設定されていることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)はこの発明の参考提案例にかかる密封装置の断面図、(B)はそのエンコーダ格子となるエラストマの部分正面図、(C)は第1のシール板の部分断面図である。
【図2】 この発明の実施形態にかかる密封装置の部分断面図である。
【図3】 この発明の他の参考提案例にかかる密封装置の部分断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態にかかる密封装置の部分断面図である。
【図5】 この発明さらに他の参考提案例にかかる密封装置の部分断面図である。
【図6】 この発明のさらに他の参考提案例にかかる密封装置の部分断面図である。
【図7】この発明の密封装置を応用した車軸軸受装置の断面図である。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…第1のシール板
2…第2のシール板
1a,2a…立板部
1b,2b…円筒部
3…シール部材
3a…サイドリップ
3b…ラジアルリップ
3b′…サイドリップ
3c…ラジアルリップ
3d…膨出部
4…芯金付き弾性シール
5…エラストマ
11…回転側内方部材
12…固定側外方部材
13…ラビリンスシール
Claims (5)
- 回転側内方部材と固定側外方部材間の環状空間で、これら内外方部材に各々取付けられた第1および第2の環状のシール板と、シールリップとを備え、両シール板は、立板部と各々内外方部材に嵌合される円筒部とでなる断面L字状に形成されて互いに対向するものとした密封装置において、
第1のシール板は、軸方向外方側に立板部を位置させ、この立板部の先端と第2のシール板の円筒部とを僅かな径方向隙間をもって対峙させると共に、第2のシール板はエラストマが接着され、このエラストマは、上記第1のシール板の平坦な立板部の内方側面に摺接し、先端に向かう程径方向外方に傾斜するサイドリップと、上記第1のシール板の円筒部に摺接するラジアルリップとを有し、上記第1のシール板を磁性体の鋼板とし、この立板部の外方側面に磁性体粉を混入させたエラストマを円周状に加硫接着しかつ交互に磁極を形成し、
上記第2のシール板に接着されたエラストマは、第2のシール板の円筒部の内径面の端部から端面、および前記円筒部の外径面の端部にわたって覆っていて、さらにこのエラストマは、上記第2のシール板の円筒部の外径面の端部を覆いかつ外径側へ僅かに膨出する膨出部を有し、この膨出部は、第2のシール板の円筒部よりも大径に形成されて上記固定側外方部材の、上記第2のシール板が嵌合した円筒面状の内径面に押し付け状態に密着し、且つ上記第2のシール板の円筒部は、上記膨出部よりも軸方向内方側において上記固定側外方部材の円筒面状の内径面に圧入状態に嵌合し、
上記磁性体粉を混入させたエラストマは、上記第1のシール板の立板部における、外方側面から先端面、および内方側面先端までを覆う先端覆い部を有し、この先端覆い部と第2のシール板のエラストマとの間に径方向隙間を形成したことを特徴とする密封装置。 - 上記第1のシール板を、フェライト系のステンレス鋼板とした請求項1に記載の密封装置。
- 上記第2のシール板にシール部材を加硫接着し、このシール部材に、2枚のサイドリップと、先端に向かう程軸方向内方に傾斜した1枚のラジアルリップとを設けた請求項1または請求項2に記載の密封装置。
- 磁極ピッチPと磁性体混入エラストマの肉厚t1との比、およびこの肉厚t1と第1のシール板の板厚t2との比、およびこれらの厚さの和(t1+t2)と磁極ピッチPとの比をそれぞれ一定値に規定した請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の密封装置。
- 請求項4に記載の密封装置において、
上記肉厚t1を磁極ピッチPで除した値が 0.2以上0.6以下、
上記肉厚t1と板厚t2との和を、磁極ピッチPで除した値が 0.2以上1.0以下、および
上記肉厚t1を板厚t2で除した値が 1.0以上2.0以下の関係を満たすように設定した密封装置。
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