JP4169030B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、キャリアにエンジンのクランクシャフトが接続されると共にリングギヤが車軸に接続された遊星歯車と、遊星歯車のサンギヤに動力を入出力する発電用モータと、減速ギヤを介して車軸に動力を入出力するモータと、発電用モータやモータと電力のやりとりが可能なバッテリと、を備え、バッテリの入出力制限とモータ必要電力と補機必要電力とロスとに基づいて発電用モータから出力可能なトルク上下限値を設定し、発電用モータのトルクが上下限値の範囲内となるようエンジンの目標回転数を制限するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、上記のようにエンジンの目標回転数を制限することにより、バッテリの過大な電力による充放電を抑制すると共に運転者の要求するトルクに応じたトルクを出力している。
特開2005−39880号公報
一般に、二次電池などの蓄電装置は、低温時にはその性能が低下し、劣化を抑制するために充放電してもよい電力を制限することが行なわれている。車載している蓄電装置も同様の制限が行なわれるため、低温時に登坂路を発進するときには、蓄電装置からの放電も蓄電装置への充電も制限されることから、発電用モータによって発電した電力を用いてモータから出力するよう制御するものの、いわゆるずり下がりが生じたときには、発電用モータによる発電電力とモータによる発電電力とにより蓄電装置が充電されることになり、蓄電装置の入出力制限により両モータの駆動が制限されるため、発進できない場合が生じる。
本発明の車両およびその制御方法は、いわゆるずり下がりが生じたときでも発進できるようにすることを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、ずり下がり時の発進でも二次電池などの蓄電装置の劣化を抑制することを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
走行方向を設定する走行方向設定手段と、
前記設定された走行方向とは逆方向の走行を検出する逆方向走行検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されないときには通常の損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されたときには前記通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の車両では、走行方向とは逆方向に走行しているのを検出していないときには通常の損失を見込んで走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関とこの内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電する発電手段と車軸に動力を入出力する電動機とを制御し、走行方向とは逆方向の走行が検出されたときには通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御する。逆方向の走行が検出されたときに大きな損失を見込んで制御するから、内燃機関も発電手段も電動機も通常の損失を見込んで制御するときより駆動の自由度を大きくすることができ、より大きなトルクを出力することができる。この結果、逆方向の走行、即ちずり下がり時でも発進を可能とすることができる。しかも、通常の損失より大きな損失を見込んで制御するだけであるから、蓄電手段の入出力制限を大幅に超えることはない。この結果、蓄電手段の劣化を抑制することができる。
こうした本発明の車両において、前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電する上下限値である入出力制限を設定する入出力制限設定手段を備え、前記制御手段は、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されないときには通常の損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出され且つ前記設定された入出力制限による制限が所定制限以上のときには前記逆方向走行時損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出され且つ前記設定された入出力制限による制限が所定制限未満のときには前記通常の損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の劣化をより抑制することができる。
また、本発明の車両において、前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機の運転指令を設定する運転指令設定手段を備え、前記通常の損失は前記制御手段による直前までの制御に用いた損失に基づく損失であり、前記逆方向走行時損失は前記設定された運転指令に基づく損失であるものとすることもできる。こうすれば、ずり下がりが生じていないときには効率よく走行し、ずり下がりが生じているときには蓄電手段の劣化を抑制しながらより大きなトルクにより発進できるようにすることができる。
さらに、本発明の車両において、前記発電手段は、前記車軸または該車軸とは異なる車軸のいずれかの車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って該車軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段であるものとすることもできる。こうすれば、逆方向の走行が検出されたときに大きな損失を見込んで内燃機関も電力動力入出力手段も制御されるから、内燃機関から出力され電力動力入出力手段から車軸に出力される駆動力も用いて発進することができる。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力する発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の第1の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を搭載する車両の制御方法であって、
走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、
走行方向とは逆方向に走行しているときには前記通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関とこの内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電する発電手段と車軸に動力を入出力する電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行しているときには通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御する。逆方向に走行しているときに大きな損失を見込んで制御するから、内燃機関も発電手段も電動機も通常の損失を見込んで制御するときより駆動の自由度を大きくすることができ、より大きなトルクを出力することができる。この結果、逆方向の走行、即ちずり下がり時でも発進を可能とすることができる。しかも、通常の損失より大きな損失を見込んで制御するだけであるから、蓄電手段の入出力制限を大幅に超えることはない。この結果、蓄電手段の劣化を抑制することができる。
本発明の第2の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を搭載する車両の制御方法であって、
前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電する上下限値である入出力制限を設定し、
走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行しており且つ前記設定した入出力制限による制限が所定制限以上のときには前記通常の損失より大きな逆方向走行時損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行していても前記設定した入出力制限による制限が前記所定制限未満のときには前記通常の損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明の第2の車両の制御方法では、走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで蓄電手段の入出力制限の範囲内で走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関とこの内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と車軸に動力を入出力可能な電動機とを制御する。走行方向とは逆方向に走行しており且つ蓄電手段の入出力制限による制限が所定制限以上のときには通常の損失より大きな逆方向走行時損失を見込んで蓄電手段の入出力制限の範囲内で要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行していても蓄電手段の入出力制限による制限が所定制限未満のときには通常の損失を見込んで蓄電手段の入出力制限の範囲内で要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう内燃機関と発電手段と電動機とを制御する。逆方向に走行しているときに大きな損失を見込んで制御するから、内燃機関も発電手段も電動機も通常の損失を見込んで制御するときより駆動の自由度を大きくすることができ、より大きなトルクを出力することができる。この結果、逆方向の走行、即ちずり下がり時でも発進を可能とすることができる。しかも、通常の損失より大きな損失を見込んで制御するだけであるから、蓄電手段の入出力制限を大幅に超えることはない。この結果、蓄電手段の劣化を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。ここで、シフトポジションSPとしては、実施例では、駐車ポジション(Pポジション)やニュートラルポジション(Nポジション)、前進方向に走行するドライブポジション(Dポジション)、アクセルオンのときにはドライブポジションと同様に作用しアクセルオフのときには制動力がドライブポジションより大きくなるブレーキポジション(Bポジション)、後進方向に走行するリバースポジション(Rポジション)が用意されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に登坂路を発進する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,バッテリ50の入出力制限Win,Woutなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。図3に電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示し、図4にバッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図5に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。充放電要求パワーPb*の符号をバッテリ50を放電するときを正とすれば、要求パワーPe*は、充放電要求パワーPb*にマイナス1を乗じたものを加えたものとして計算される。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。ここで、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて設定される。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図6に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、エンジン22の回転数Neを目標回転数Ne*とするためのフィードバックの関係式としての次式(1)によりモータMG1の仮モータトルクTm1tmpを計算する(ステップS130)。式(1)中のk1は比例項のゲインであり、k2は積分項のゲインである。
Tm1tmp=k1・(Ne*-Ne)+k2・∫(Ne*-Ne)dt (1)
そして、車両がずり下がっているか否かを判定し(ステップS140)、車両がずり下がっていないときには前回このルーチンが実行されたときに設定されモータECU40によりモータMG1を駆動する際に用いられたトルク指令Tm1*を用いて計算されるロスを実行用のロスLとして設定し(ステップS150)、車両がずり下がっているときには計算した仮モータトルクTm1tmpを用いて計算されるロスを実行用のロスLとして設定する(ステップS160)。ここで、車両のずり下がりは、シフトポジションSPと車速Vとにより判定することができる。例えば、シフトポジションSPが前進方向に走行するドライブポジション(Dポジション)のときやブレーキポジション(Bポジション)のときには車速Vが負の値であるか否かにより判定することができ、シフトポジションSPが後進方向に走行するリバースポジション(Rポジション)のときには車速Vが正の値であるか否かにより判定することができる。なお、車両のずり下がりについては、駆動輪63a,63bに車輪速センサを取り付け、シフトポジションSPと車輪速センサからの信号により判定するものとしてもよいし、車両の前後加速度Gを検出するGセンサを設け、シフトポジションSPとGセンサからの信号により判定するものとしてもよい。ここで計算するロスは、実施例では、モータMG1やモータMG2の損失である。モータの損失はモータに印加される電流によって計算することができ、モータに印加される電流はモータから出力するトルクによって計算することができる。従って、前回のトルク指令Tm1*を用いて計算されるロスはバッテリ50の入出力制限Win,Woutによる制限が課された後の現状のロスとなり、仮モータトルクTm1tmpを用いて計算されるロスはバッテリ50の入出力制限Win,Woutによる制限が課される前のロスとなる。いま、エンジン22が運転されている状態での発進時を考えれば、モータMG2の回転数Nm2は値0(車速Vが値0)であるから、モータMG1により発電するがモータMG2では損失分だけの電力消費となり、仮モータトルクTm1tmpはバッテリ50の入力制限Winによる制限だけを受けることになる。従って、バッテリ50の入力制限Winによる制限を受けることによって設定されるモータMG1のトルク指令Tm1*はその絶対値としては仮モータトルクTm1tmpより小さくなる。このため、仮モータトルクTm1tmpを用いて計算されるロスは、バッテリ50の入力制限Winによる制限が課された後のロスより大きくなる。なお、ロスは、モータMG1やモータMG2の性能を用いて計算することができる。
こうして実行用のロスLを設定すると、モータMG1から出力するトルクTm1が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用するトルクとモータMG2から出力するトルクTm2がリングギヤ軸32aに作用するトルクとの和が要求トルクTr*に一致する条件である次式(2)と、モータMG1による発電電力(消費電力)とモータMG2による消費電力(発電電力)の和が設定した実行用のロスLを考慮してバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内となる条件である式(3)と、をトルクTm1について解いてトルク制限Tm1min,Tm1maxに置き換えて得られる式(4),(5)によりトルク制限Tm1min,Tm1maxを計算すると共に(ステップS170)、計算した仮モータトルクTm1tmpを計算したトルク制限Tm1min,Tm1maxの範囲で制限して得られる値をモータMG1のトルク指令Tm1*として設定する(ステップS180)。ここで、式(2)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図7に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1からトルクTm1を出力したときにこのトルク出力によりリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。式(2)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。式(2)中のρは動力分配統合機構30のギヤ比(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)である。
-Tm1/ρ+Tm2・Gr=Tr* (2)
Win≦Tm1・Nm1+Tm2・Nm2+L≦Wout (3)
Tm1min=[Gr・(Win-L)-Tr*・Nm2]/(Gr・Nm1+Nm2/ρ) (4)
Tm1max=[Gr・(Wout-L)-Tr*・Nm2]/(Gr・Nm1+Nm2/ρ) (5)
式(4)から明らかなように、ロスLの大きくなるほどトルク制限Tm1minは小さな値として計算される。上述したように、車両のずり下がりが判定されたときには、ずり下がりが判定されなかったときに比して大きな値のロスLが設定されるから、車両のずり下がりが判定されたときには、ずり下がりが判定されなかったときに比して小さなトルク制限Tm1minが設定される。このため、モータMG1のトルク指令Tm1*としてはより小さな値(その絶対値は大きな値)を設定することができる。モータMG1のトルク指令Tm1*が小さく、即ちその絶対値としては大きく設定されると、モータMG1ではより大きな電力が発電され、その電力をモータMG2に供給することができるから、モータMG2からより大きなトルクを出力することができると共に、図7の共線図に示すように、車軸に連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに前進方向により大きなトルクを作用させることができる。この結果、車両のずり下がりが判定されたときに、より大きなトルクを作用させて発進することができるようになる。
次に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと設定したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを次式(6)および式(7)により計算すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(8)により計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tm2min,Tm2maxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS210)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(8)は、前述した図7の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (6)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (7)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (8)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、車両のずり下がりが判定されたときには、ずり下がりが判定されなかったときに比して大きな値のロスLを用いてモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する際のトルク制限Tm1min,Tm1maxを設定することにより、モータMG1のトルク指令Tm1*をずり下がりが判定されなかったときに比して小さな値(絶対値としては大きな値)とし、モータMG1でより大きな電力を発電すると共にその電力をモータMG2に供給してモータMG2からより大きなトルクを出力させることができるようにすると共にモータMG1から出力され車軸に連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに作用するトルクを大きくすることができる。この結果、車両のずり下がりが判定されたときに、より大きなトルクを作用させて発進することができる。バッテリ50の入出力制限Win,Woutが大きく制限される低温時などでは特に有効に機能する。もとより、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でモータMG1とモータMG2とを制御するから、バッテリ50の劣化を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、車両がずり下がっているときには仮モータトルクTm1tmpを用いて計算されるロスを実行用のロスLとして設定するものとしたが、通常のロスより大きな所定値としてのロスを実行用のロスLとして設定するものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両に適用するものとしてもよい。また、こうした車両の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バッテリ50における電池温度Tbと入出力制限Win,Woutとの関係の一例を示す説明図である。 バッテリ50の残容量(SOC)と入出力制限Win,Woutの補正係数との関係の一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
    車軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    走行方向を設定する走行方向設定手段と、
    前記設定された走行方向とは逆方向の走行を検出する逆方向走行検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されないときには通常の損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されたときには前記通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電する上下限値である入出力制限を設定する入出力制限設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出されないときには通常の損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出され且つ前記設定された入出力制限による制限が所定制限以上のときには前記逆方向走行時損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、前記逆方向走行検出手段により前記逆方向の走行が検出され且つ前記設定された入出力制限による制限が所定制限未満のときには前記通常の損失を見込んで前記設定された入出力制限の範囲内で前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する手段である
    車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記設定された要求駆動力に基づいて前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機の運転指令を設定する運転指令設定手段を備え、
    前記通常の損失は、前記制御手段による直前までの制御に用いた損失に基づく損失であり、
    前記逆方向走行時損失は、前記設定された運転指令に基づく損失である
    車両。
  4. 前記発電手段は、前記車軸または該車軸とは異なる車軸のいずれかの車軸と前記内燃機関の出力軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って該車軸と前記出力軸とに動力を入出力可能な電力動力入出力手段である請求項1または2記載の車両。
  5. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸を有し該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力する発電機と、を備える手段である請求項4記載の車両。
  6. 内燃機関と、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
    車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を搭載する車両の制御方法であって、
    走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、
    走行方向とは逆方向に走行しているときには前記通常の損失より大きな損失である逆方向走行時損失を見込んで前記要求された要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
    ことを特徴とする車両の制御方法。
  7. 内燃機関と、前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電手段と、
    車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を搭載する車両の制御方法であって、
    前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電する上下限値である入出力制限を設定し、
    走行方向に走行しているときには通常の損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行しており且つ前記設定した入出力制限による制限が所定制限以上のときには前記通常の損失より大きな逆方向走行時損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御し、走行方向とは逆方向に走行していても前記設定した入出力制限による制限が前記所定制限未満のときには前記通常の損失を見込んで前記設定した入出力制限の範囲内で前記要求駆動力に基づく駆動力により走行するよう前記内燃機関と前記発電手段と前記電動機とを制御する
    車両の制御方法。
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