JP4168902B2 - 自動車におけるドアの防雨装置 - Google Patents
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Description
そのうち特に車体の側部に配置されたドアが車輌の進行方向に沿って移動するスライドドアを備えた自動車におけるドアの防雨装置に関する。
すなわち、乗員が自動車のドア開口部より降車する際、ドア開口部より乗員が自動車外へ出、それから傘を開いて雨をさける。
あるいはドア開口部より乗員が身をのりだして傘を開き、それから自動車外へ出て雨をさける。
又、乗員が自動車へ乗車する際、傘をたたんだ後にドア開口部より自動車へ乗車する。あるいは、傘をたたみつつドア開口部より乗車する。
以上によれば、かかる乗員の乗降時において、特に自動車より降車して傘を開く迄の間及び傘をたたんで自動車へ乗車する迄の間において、乗員が雨にさらされることになる。
そして前記不具合は、特に老人、子供において顕著なものであり、又乗員の乗降がひんぱんに行われるタクシー等の営業車、更には荷物の出入れがひんぱんに行なわれる貨物車において強く改善が臨まれる。
モータの正転動作により覆い部材を車体の外側方であって且つドア開口部の上部に臨んで突出配置し、モータの逆転動作により覆い部材を収納空間内に収納配置した自動車におけるドアの防雨装置において、
収納空間は、車体を構成する上部の天井パネルと天井パネルに対向配置されるインナパネルと、により形成されるとともにインナパネルは、水平方向にのびる水平部と、水平部の端部から下方にのびる垂直部と、を備え、
前記収納空間には、インナパネルの水平部により水平方向にのびる水平ガイド壁部が形成されるとともに垂直部によりモータ収納凹部が形成され、
前記覆い部材の下端に形成されるラックをインナパネルの水平ガイド壁部上に当接配置するとともに覆い部材の外側先端部を、天井パネルの外壁に穿設された覆い部材出入溝に挿入配置し、
更に前記覆い部材のラックに、モータ収納凹部に配置されるモータの平歯車を噛合配置したことを特徴とする。
又、覆い部材を車体上部の収納空間に配置したので、覆い部材の開口幅及び車体の外側方への突出幅を自在に選択できるとともに覆い部材によって車体の外観形状が阻害されることがない。
又、覆い部材は、その下端に形成されたラックがインナパネルの水平ガイド壁部に当接配置されるとともにその外側先端部が天井パネルの覆い部材出入溝に挿入配置されるので、覆い部材の水平方向移動を正確に実施できるとともに自動車の運転時における振動によって覆い部材が揺れることがない。
又、モータがモータ収納凹部内に配置されるのでモータの収納性が向上できる。
図1は防雨装置で自動車に搭載された状態における天地方向における要部縦断面図。
図2は、図1のA−A線における要部横断面図、である。
1は、自動車の車体Tの上方部分を形成する天井パネルであり、車体Tの側面には、ドア開口部2が開口して形成される。
ドア開口部2は車輌の進行方向に沿って移動するスライドドア3によって開閉されるもので、例えばスライドドア3の上部は回転コロ4を介して車体の上方スライド溝Taに側方に向かって移動自在に支持され、図示されないスライドドア3の下部は車体の下方スライド溝に側方に向かって移動自在に支持される。
図2において点線で示されるスライドドア3の位置はドア開口部2を閉塞した状態であり、一点鎖線で示されるスライドドア3の位置はドア開口部2を開放した状態である。
そして、前記収納空間内には略平板状をなす覆い部材7が側方に移動自在に収納配置されるもので、このとき覆い部材7の下端の側方に形成されるラック7aは収納空間bの水平ガイド壁部G上に当接配置され、覆い部材7の外側先端部7bは収納空間6から車体Tの側方に開口する覆い部材出入溝6aを介して収納空間6内に出入れ自在に挿入される。
又、前記覆い部材7は車体Tの上方部分に配置されるとともにドア開口部2を上方より覆うよう配置される。
モータMの出力軸Maの端部には平歯車Mbが一体的に配置され、一方覆い部材7の下面には側方に向かってラック7aが形成され、前記平歯車がラック7aに噛合配置される。以上によるとモータMが時計方向に正転すると、平歯車Mbの正転によりラック7aを介して覆い部材7は図1において左側方へ移動し、一方、モータMが反時計方向に逆転すると、平歯車Mbの逆転によりラック7aを介して覆い部材7は図1において右側方へ移動する。
そして前記電動部材の電気回路は、図3に示される如く、バッテリ等の電源9と正逆スイッチ10とが直列に接続される。
前記正逆スイッチ10は、2本の電源端子に加える電極の極性により回転方向が決まるもので、より具体的にはブリッジ接続した4個のトランジスタの正転位置通電と逆転位置通電とのスイッチングにより行なわれる。
尚、電動部材8としてはステッピングモータ、比例ソレノイド等を用いてもよい。
乗員が車体Tのドア開口部2より車内へ乗車する際、あるいは車内よりドア開口部2を介して降車する際、正逆スイッチ10を正転位置に操作し、電動部材Mを正転させる。
これによると、電動部材Mの出力軸Maに配置された平歯車Mbは時計方向へ回転するもので、平歯車Mbの回転がラック7aに伝達されて覆い部材7は図において左側方へ移動する。
この覆い部材7の前記左側方移動によると、覆い部材7は覆い部材出入溝6aを介して収納空間6より車体T外へと突出し、ドア開口部2に臨む側方上部を覆い部材7がおおう。
かかる覆い部材7の突出状態は図において一点鎖線で示される。従って乗員が車内へ乗車する際、覆い部材7の下方空間内に身を配置して傘をたたみ、覆い部材7によって雨をふせぎながらドア開口部2より車内へ乗車できる。あるいは、乗員が車外へと降車する際、覆い部材7の下方空間内に身を配置して傘を開き、車外へと降車できる。
そして乗員が車内へ乗車したのち、あるいは乗員が車外へ降車したのちにスライドドア3が操作されてドア開口部2が閉塞される。そして、かかるスライドドア3の閉塞的において、正逆スイッチ10を逆転位置に操作し、電動部材Mを逆転させる。
これによると、電動部材Mの出力軸Maに配置された平歯車Mbは反時計方向へ回転するもので、平歯車Mbの回転がラック7aに伝達されて覆い部材7は図において右側方へ移動する。
この覆い部材7の前記右側方移動によると、覆い部材7は覆い部材出入溝6aを介して収納空間6内へと再び収納配置される。
又、ドア開口部2より荷物を出入れする際にあっても荷物がぬれることを抑止できる。
又、覆い部材7が略平板状に形成されるので、その開口幅、車体外部への突出幅を車体の大きさの範囲で自在に選択できる。
又、覆い部材7が車体上部の天井パネルに設けた収納空間6内に配置されたので、車輌の外観を損ねることなく覆い部材7を収納できる。
3 スライドドア
6 収納空間
7 覆い部材
10 正逆スイッチ
Claims (1)
- 車体の上部に形成される収納空間内に、モータによって動作される略平板状の覆い部材が収納配置され、
モータの正転動作により覆い部材を車体の外側方であって且つドア開口部の上部に臨んで突出配置し、モータの逆転動作により覆い部材を収納空間内に収納配置した自動車におけるドアの防雨装置において、
収納空間(6)は、車体(T)を構成する上部の天井パネル(1)と天井パネル(1)に対向配置されるインナパネル(5)と、により形成されるとともにインナパネル(5)は、水平方向にのびる水平部(5a)と、水平部(5a)の端部から下方にのびる垂直部(5b)と、を備え、
前記収納空間には、インナパネル(5)の水平部(5a)により水平方向にのびる水平ガイド壁部(G)が形成されるとともに垂直部(5b)によりモータ収納凹部(S)が形成され、
前記覆い部材の下端に形成されるラック(7a)をインナパネル(5)の水平ガイド壁部(G)上に当接配置するとともに覆い部材(7)の外側先端部(7b)を、天井パネル(1)の外壁に穿設された覆い部材出入溝(6a)に挿入配置し、
更に前記覆い部材のラック(7a)に、モータ収納凹部(S)に配置されるモータ(M)の平歯車(Mb)を噛合配置したことを特徴とする自動車におけるドアの防雨装置。
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JP2003360412A JP4168902B2 (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 自動車におけるドアの防雨装置 |
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2003
- 2003-10-21 JP JP2003360412A patent/JP4168902B2/ja not_active Expired - Fee Related
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