JP4168843B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に対して記録シートを供給するための給紙装置に係り、特に、記録シートが収容された給紙カセットを装置筐体に対して装着した際に、かかる給紙カセットの一部が装置筐体から突出してしまうタイプの給紙装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平1−172128号公報
【特許文献2】
特開平8−073058号公報
【0003】
従来、複写機やレーザビームプリンタ等の画像形成装置では、該装置の実質的な設置面積を小さくするため、装置筐体の底部に記録シートの給紙装置を配置し、そこからS字状あるいはU字状に搬送される記録シートに対して画像形成を行うようにしたものが知られている。
【0004】
このような画像形成装置における給紙装置は、画像形成装置の筐体と一体又は別体に形成された装置筐体と、略矩形状に形成されて記録シートを収容すると共に上記装置筐体に対して入れ子式に収容される給紙カセットとを備え、かかる給紙カセットから一枚ずつ引き出した記録シートを該給紙カセットの上部に位置する画像形成装置に送り込むように構成されている。ここで、給紙装置の装置筐体が画像形成装置と一体に形成されているとは、画像形成装置それ自体がシート供給装置を備えている場合であり、別体に形成されているとは、ユーザが取り扱う記録シートの種類に応じてオプションのシート供給装置を画像形成装置の下部に増設する場合である。
【0005】
近年、この種の画像形成装置の小型化は著しく、かかる画像形成装置に対して記録シートを供給する給紙装置に対してもその小型化のニーズは大きい。しかし、記録シートを収容する給紙カセットに関しては、その大きさを収容する記録シートのサイズ以下にすることはできず、給紙装置の装置筐体を画像形成装置に対応させて小型化しても、給紙カセットそのものを小型化することは不可能である。一方、ユーザは必ずしも多種サイズの記録シートを使用しているとは限らず、多くのユーザは1、2種類程度のサイズの記録シートを使用しているにすぎない。従って、最大サイズの記録シートに合わせて給紙装置の装置筐体を製作したのでは、多くのユーザにとって不必要に大型な給紙装置となってしまう。
【0006】
このため、従来より、給紙装置の装置筐体そのものは画像形成装置のサイズに対応したものとしておき、最大サイズの記録シートを収容した給紙カセットについては、装置筐体を貫通させるようにして装着させるように構成したものが知られている。
【0007】
しかし、このように給紙カセットが装置筐体を貫通するように装着されるタイプの給紙装置では、最大サイズの記録シートに対応した給紙カセットを装置筐体に装着すると、かかる給紙カセットの一部が装置筐体の背面側開口から外部に突出してしまうので、給紙カセット内に塵芥が入り込まないよう、給紙カセットの上部をダストカバーによって覆うことが必要となる。
【0008】
このような給紙カセットのダストカバーに関する技術としては、特開平1−172128号公報に開示されるものや、特開平8−73058号公報に開示されるものが知られている。これら文献に開示されるダストカバーは装置筐体の背面側開口の上部に予め固定され、あるいは装置筐体に対する給紙カセットの装着に応じて、前記背面側開口から繰り出されるように構成されており、装置筐体の背面側開口から突出した給紙カセット上方を覆って、かかる給紙カセット内に塵芥が侵入するのを防止している。特に、後者の例では、給紙カセットを装置筐体から引き抜くと、ダストカバーを前記背面側開口から装置筐体内に収容することができるようになっているので、装置筐体のサイズよりも小さい給紙カセットを用いる場合には、かかるダストカバーが邪魔になることはなく、また、給紙装置を移動させる際の梱包においても有利である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかるダストカバーは装置筐体の背面側開口付近に設けられており、装置筐体を移動させる等の取り扱いを行う際に、ユーザが比較的把持し易い位置に存在することから、仮にユーザがダストカバーを把持して装置筐体を持ち上げてしまうと、樹脂製のダストカバーが装置筐体の重みに耐えきれずに割れてしまうといったトラブルがあった。
【0010】
また、数種類の記録シートを画像形成装置において使用するために、給紙装置を数段積み上げてその上に画像形成装置を設置する場合があるが、そのような場合、画像形成装置の転倒防止のために、上下に積み重なった給紙装置の装置筐体同士をねじ止めで連結することがあり、かかる連結作業は作業者が装置筐体の背面側開口から手を挿入して行うことになる。従って、装置筐体の背面側開口の外側にダストカバーが固定されていたり、あるいは背面側開口の内部にダストカバーが収容されていたりすると、前述した連結作業を含め装置筐体のメインテナンス作業が行い難いという問題点があった。特に、給紙カセットの防塵性を高めるために、前記ダストカバーが給紙カセットの後端角部を覆うような箱型に形成されている場合は、かかるダストカバーによって装置筐体の背面側開口が略覆われてしまうので、ダストカバーを一旦取り外さない限り前述したメインテナンス作業を行うことが不可能であった。
【0011】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、装置筐体を取り扱う際に、ユーザが誤ってダストカバーを把持してしまうのを防止し、そのような誤った取り扱いによるダストカバーの破損を可及的に防止することが可能な給紙装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の給紙装置は、画像形成装置に対して付設される装置筐体と、記録シートが装填されると共に前記装置本筐体を貫通するようにして装着される給紙カセットと、前記装置筐体の背面側開口から突出した給紙カセットの一部を覆うダストカバーとから構成され、前記ダストカバーは前記装置筐体に対してその背面側開口の上端縁付近を揺動中心とし当該揺動中心である上端付近にて弾性的に設けられるとともに、前記給紙カセットの一部を覆っている通常位置からその上方の退避位置へはね上げ自在に設けられ、当該跳ね上げられる際には前記弾性的に設けられた当該ダストカバーの揺動中心の近傍が強制的に拡開されることを特徴としたものである。
【0013】
このような技術的手段によれば、通常、前記タストカバーは自重によって給紙カセットの部を覆う通常位置に設定されるが、ユーザがダストカバーを把持して装置筐体を持ち上げようとすると、かかるダストカバーが前記通常位置から上方の退避位置へ回転するようにして跳ね上がるので、ユーザはダストカバーに力を作用させるのが危険な行為であると気づくことになる。これにより、ユーザがダストカバーを介して装置筐体を持ち上げる行為を防止することが可能となる。
【0014】
ここで、前記ダストカバーは通常位置から上方の退避位置へはね上げ自在に構成されるが、退避位置へはね上げた状態で装置筐体に対するメインテナンス作業を行うといった観点からすれば、ダストカバーが退避位置から通常位置へ落下して作業者の手にぶつかることがないよう、かかる退避位置に設定されたダストカバーを当該位置に係止する保持手段を設けるのが好ましい。
【0015】
また、給紙装置の出荷時や移動時の梱包性を考慮すると、前記ダストカバーは通常位置と装置筐体の背面側開口内の収納位置との間をスライド自在に設けられていることが好ましい。このように構成すれば、小サイズの記録シートに専用の給紙カセットを装置筐体に装着する際には、ダストカバーを装置筐体内に格納することも可能となり、画像形成装置の省スペース化にも資することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の給紙装置を詳細に説明する。
図1は本発明のシート供給装置を適用可能なフルカラーレーザビームプリンタMの一例を示すものである。このフルカラープリンタMは、画情報に応じた記録画像を記録シート上に形成する印字部10を有すると共に、この印字部10に対して記録シートを供給する給紙カセット20及び手差しトレイ30を備えている。
【0017】
印字部10には電子写真プロセスによりトナー像を形成するプロセスカートリッジ11が装着されると共に、このプロセスカートリッジ11に隣接してラスタ走査ユニット12が設けられている。かかるプロセスカートリッジ11にはイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKに対応した4本の感光体ドラムが含まれており、これら感光体ドラムは縦一列に配列されている。前記ラスタ走査ユニット12は各色の画情報に応じて変調された4本のレーザ光を発し、これらレーザ光は各色の感光体ドラムを夫々露光して、各感光体ドラム上に画情報に応じた静電潜像を形成する。一方、プロセスカートリッジ11の各感光体ドラムの周囲には、前記レーザ光による露光に先立って感光体ドラムを一様な背景部電位に帯電させる帯電ロール、感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器、感光体ドラムを清掃するクリーナが設けられており、電子写真プロセスによって各色の画情報に応じたトナー像を感光体ドラム上に形成する。尚、図中の符号13Y,13M,13C,13Kはプロセスカートリッジ11の各色現像器に対してトナーを補給するトナーカートリッジである。
【0018】
4本の感光体ドラムのうち、イエローY及びマゼンタMに対応した2本の感光体ドラムは第1の一次中間転写ドラム14に接しており、これら感光体ドラムに上に形成されたイエローY及びマゼンタMのトナー像は第1の一次中間転写ドラム14に一次転写される。また、シアンC及びブラックKに対応した2本の感光体ドラムは第2の一次中間転写ドラム15に接しており、これら感光体ドラムに上に形成されたシアンC及びブラックKのトナー像は第2の一次中間転写ドラム15に一次転写される。更に、第1及び第2の一次中間転写ドラム14,15は二次中間転写ドラム16と接しており、各一次中間転写ドラム14,15上に形成された2色の多重トナー像は二次中間転写ドラム16へ二次転写され、かかる二次中間転写ドラム16上で互いに重なり合って4色の多重トナー像が形成される。このようにして二次中間転写ドラム16上に転写された4色の多重トナー像は、最終転写ロール17によって記録シートPに転写される。
【0019】
記録シートPはプリンタ筐体1の下部に収納される給紙カセット20、あるいはプリンタ筐体1のフロント側に設けられた手差しトレイ30からプリンタの印字部10、具体的には二次中間転写ドラム16と最終転写ロール17との間の転写位置へ供給される。前記印字部10の下方には給紙装置5が設けられており、プリンタ筐体1は前記給紙装置5の装置筐体50に積み重ねられている。前記装置筐体50は略矩形状に形成されると共に、給紙カセット20を装着するための貫通孔を有しており、前記給紙カセット20は装置筐体50の貫通孔に対してフロント側(図1の紙面右側)から押し込んでセットするように構成されている。また、装置筐体50にセットされた給紙カセット20の上部には該カセット20内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップロール21が設けられると共に、記録シートPを給送する給紙ロール22、及びこの給紙ロール22に対向して記録シートPの重送を防止するリタードロール23が配設されている。
【0020】
一方、上記手差しトレイ30はプリンタのフロントカバーの一部として開閉自在に設けられており、使用する場合は図中の一点鎖線矢印に沿って手前に引き倒した手差しトレイ30の上に記録シートPをセットすると共に、手差しトレイ30の開放によって形成された手差し給紙口に記録シートPの先端部のみを差し込んで使用する。手差し給紙口の直ぐ内側には給紙ロール31及びこの給紙ロール31に圧接するリタードロール32が配設されており、これら給紙ロール31とリタードロール32の働きによって、手差しトレイ30上にセットされた記録シートPが一枚ずつ分離されてトナー像の転写位置へ供給される。
【0021】
このようにして給紙カセット20又は手差しトレイ30から供給された記録シートPは、転写ロール17の手前に配設されたレジストレーションロール18によってトナー像の転写タイミングに対する位置合わせがなされた後、二次中間転写ドラム16と転写ロール17との間に給送され、記録シートP上に画像情報に応じた4色の多重トナー像が転写される。そして、トナー像が転写された記録シートPは定着器19に挿通されてトナー像の定着がなされた後、排出ロール40を経て、プリンタ筐体1の上部に設けられた排紙トレイ1aにフェイスダウン状態で排出される。尚、図1中の符号41は両面プリント用のシート反転通路であり、定着器19から排出された記録シートPを引き戻してレジストレーションロール18へ再給送するように構成されている。
【0022】
このカラープリンタはA4サイズ(210×297mm)の記録シートPに対して記録画像を形成することができる他、欧米等で用いられているリーガルサイズ(216×356mm)の記録シートPに対しても記録画像を形成し得るように構成されている。このため、前記給紙カセット20はリーガルサイズを収容し得る大きさに形成されており、かかる給紙カセット20を給紙装置筐体50に装着すると、図1に示すように、給紙装置筐体50の貫通孔に挿入した給紙カセット20の先端が給紙装置筐体50の背面側開口から僅かに突出してしまうようになっている。従って、この実施例のプリンタでは、給紙カセットに対して塵芥が侵入するのを防止するため、装給紙置筐体50から突出した給紙カセット20の先端を覆うダストカバー6を設けている。
【0023】
図2は前記ダストカバー6と給紙装置筐体50に設けられた背面側開口51との位置関係を示すものである。このダストカバー6は給紙カセット20の先端角部を包み込むような箱型に形成されると共に、装置筐体50の貫通孔52内に収容することができるよう、前記背面側開口51よりも僅かに小さく形成されている。装置筐体50の背面側開口51の側縁部の上端縁付近には一対の係合突起53,53が互いに向かい合うように形成される一方、ダストカバー6の両側面にはその上縁部に沿って前記係合突起53を案内するガイド溝60が形成されており、ダストカバー6は係合突起53に沿って自在にスライドすることが可能となっている。
【0024】
図3は装置筐体50側に設けられた係合突起53とダストカバー6側に設けられたガイド溝60の詳細を示す拡大図である。この図では係合突起53を明確に示すために装置筐体50を省略して描いている。前記係合突起53は角部53aを有する断面略矩形状に形成されており、装置筐体50の貫通孔52の内側面には係合突起53から連続するガイドレール54が形成されている。このガイドレール54は係合突起53と同一の高さで装置筐体50の内側面から突出しており、装置筐体50に対する給紙カセット20の装着方向に沿って形成されている。また、装置筐体50の背面側開口51から見て、ガイドレール54の奥側の端部には上方へ向けて僅かに持ち上がった先端傾斜部55が形成されている。
【0025】
一方、前記ガイド溝60は前記装置筐体50の内側面に対する係合突起53及びガイドレール54の突出幅と略同一の深さに形成されると共に、装置筐体50側の端部が開放されており、この開放端から係合突起53及びガイドレール54をガイド溝60内に挿入することができるようになっている。かかるガイド溝60は一対の天井壁61及び底壁62に上下から挟まれるようにして形成されているが、天井壁61は底壁62よりもガイド溝60の延伸方向に関して短く、換言すれば底壁62は天井壁61よりもガイド溝60の延伸方向に突出して形成されている。また、この天井壁61の先端縁部、すなわちガイド溝60の開放端側の端部には鉤状ストッパ63が形成されている。このストッパ63はガイド溝60内に遊嵌した係合突起53が該ガイド溝60から離脱するのを防止している。更に、前記ストッパ63が形成された天井壁61の開放端側の端部は底壁62に対して弾性的に設けられており、天井壁61と底壁62との間隔を僅かに拡開させることができるようになっている。
【0026】
更に、底壁62にはガイド溝60の長手方向と直交してラッチ溝64が形成されている。このラッチ溝64は前記ストッパ63よりもガイド溝60の長手方向の僅かに奥側に位置しており、係合突起53がストッパ63によってガイド溝60内に係止された状態でダストカバー6を上方へ持ち上げると、かかるダストカバー6が係合突起53を中心として回転し、前記ラッチ溝64に対して係合突起53の角部53aが嵌まり込むようになっている。
【0027】
また更に、前記ガイド溝60の天井壁61は前記ラッチ溝64が形成された底壁62よりも小さな幅で形成されており、ダストカバー6の側縁部を上方から観察した場合、図4に示すように、ガイド溝60の天井壁61越しに底壁62が見えるようになっている。但し、ガイド溝60の閉塞端では天井壁61と底壁62とが同一の幅で形成されている。このため、かかるガイド溝60の閉塞端では係合突起53がガイド溝60に対して確実に収容されるようになっている。
【0028】
図5及び図6は給紙カセット20を装置筐体50に装着する際のダストカバー6の動きを示すものである。前述の如くダストカバー6は給紙装置筐体50の背面側開口51内に収容することが可能であり、かかる装置筐体50に対して給紙カセット20を装着していない状態では、背面側開口51の内側の収納位置に収容されている。このとき、装置筐体側の係合突起53及びガイドレール54はダストカバー6のガイド溝60に収容されている。
【0029】
これにより、給紙装置5を出荷あるいは移動する際にはダストカバー6を装置筐体50に装着したままの状態で該装置筐体50内の収納位置に収容することができ、装置筐体50からダストカバー6が突出することがなく、また、ダストカバー6を同梱品として別添えする必要がないので、給紙装置5の梱包サイズを小型化することが可能である。
【0030】
また、ダストカバー6を装置筐体50内の収納位置に収容した状態では、ダストカバー6のガイド溝60の先端に設けられた鉤状ストッパ63がガイドレールの先端傾斜部55に乗り上げることから、かかるダストカバー6はガイドレール54の長手方向に間隔をおいて設けられた係合突起53及び先端傾斜部55によってバランス良く支えられることになる。このため、装置筐体50に収容されたダストカバー6が不安定に傾斜してしまうことはなく、見栄え良くダストカバー6を収容することができるようにもなっている。
【0031】
このようにしてダストカバー6が装置筐体50の背面側開口51内に収容されている状態から給紙カセット20を該装置筐体50に装着すると、前記ダストカバー6は装置筐体50側の係合突起53に対してスライド自在に設けられていることから、かかる給紙カセット20の装置筐体50に対する押し込み動作に伴い、ダストカバー6は給紙カセット20の先端に押圧され、装置筐体50の背面側開口51から押し出され、通常位置に設定される(図6参照)。この通常位置では、装置筐体50の背面側開口51から突出した給紙カセット20の先端がダストカバー6によって上方から完全に覆われ、かかる給紙カセット20内に塵芥等が侵入するのを防止することができる。
【0032】
図6に示すように、ダストカバー6を装置筐体50外へ押し出すと、装置筐体50側のガイドレール54はダストカバー6のガイド溝60から引き出された状態となるが、係合突起53はストッパ63によって係止されるので、かかる係合突起53がガイド溝60から離脱してしまうことはなく、ダストカバー6が意図せずして装置筐体50から脱落してしまうのを防止することができる。また、ガイドレール54及び係合突起53を上下から挟み込んでいるガイド溝60の天井壁61及び底壁62は、ガイドレール54の下側に位置する底壁62が天井壁61の先端に形成されたストッパ63よりも突出しているので、かかるストッパ63が係合突起53に接触するまでダストカバー6を装置筐体50から引き出したとしても、前記底壁62の先端が下方からガイドレール54に接触することにより、ダストカバー6が係合突起53を回転中心として下方へ傾斜してしまうのを防止することができる。これにより、ダストカバー6を装置筐体50外の通常位置へ引き出した状態で、かかるダストカバー6が給紙カセット20にもたれかかるのを防止する事が可能となり、給紙カセット20とダストカバー6との間で接触音が発生するのを防止することが可能となっている。
【0033】
一方、図7は、前記通常位置に設定されたダストカバー6を上方へ向けてはね上げて、退避位置に設定した様子を示すものである。ガイド溝60を構成する天井壁61の先端は底壁62に対して弾性的に設けられており、ストッパ63付近ではガイド溝60を強制的に拡開させることができるので、ダストカバー6を矢線方向へ持ち上げると、前記ストッパ63によって係止された係合突起53を回転中心として、ダストカバー6を上方へはね上げることが可能となっている。
【0034】
これにより、装置筐体50に対してダストカバー6を装着したまま、かかるダストカバー6を装置筐体50の背面側開口51の前面から退避させることができ、作業者はダストカバー6をはね上げることにより、背面側開口51から装置筐体50内に手を挿入して各種作業を行うことが可能となる。
【0035】
前記係合突起53は断面略矩形状に形成されており、本来的にはガイド溝60が係合突起53に対して回転を生じることは不可能であるが、ガイド溝60の開放端は弾性的に拡開し得ることから、係合突起53がストッパ63に係止されている状態では、この係合突起53をガイド溝60に対して回転させることが可能である。このとき、係合突起53はガイド溝60の底壁62に対して弾性的に押し付けられ、この状態のままダストカバー6をはね上げていくと、係合突起53の角部53aがガイド溝60の底壁62に形成したラッチ溝64に嵌まり込むことになる。係合突起53はガイド溝60の開放端で弾性的に挟み込まれていることから、係合突起53の角部53aが一旦ラッチ溝64に嵌まり込むと、容易には離脱することができず、係合突起53に対するガイド溝60の回転はこの位置で係止されることになる。
【0036】
すなわち、本実施例では、係合突起53の角部53aがラッチ溝64に嵌まり込むことによって、かかる係合突起53に対するダストカバー6の回転が係止され、ダストカバー6を図7に示す退避位置にはね上げた状態で継続的に係止しておくことができるようになっている。これにより、作業者はダストカバー6を一旦退避位置に設定すれば、かかるダストカバー6から手を離して作業することが可能となり、本実施例の給紙装置ではそのメインテナンス性が極めて良好なものとなっている。
【0037】
そして、このように構成された本実施例の給紙装置5では、通常位置に設定されたダストカバー6が容易に退避位置にはね上がるので、例えば、ユーザが給紙装置5を含めたプリンタの設置場所を変更する場合に、誤って通常位置に設定されたダストカバー6を把持して給紙装置5を持ち上げようとすると、かかるダストカバー6が通常位置から退避位置にはね上がってしまうので、ユーザはダストカバー6が力を入れて把持するのには不適切な場所であると認知することになる。これにより、ユーザの間違った取り扱いに起因するダストカバー6の破損を可及的に防止することが可能となる。
【0038】
また、本実施例の給紙装置では、図4に示したように、前記ガイド溝60の天井壁61は前記ラッチ溝64が形成された底壁62よりも小さな幅で形成されている一方、ガイド溝60の閉塞端では天井壁61と底壁62とが同一の幅で形成されていることから、ダストカバー6が装置筐体50内の収納位置に設定されている状態で、ユーザがダストカバー6の中央部を把持して装置筐体50を持ち上げようとすると、前記係合突起53はガイド溝60内に確実に保持されるものの、ダストカバー6それ自体は係合突起53を中心として回転を生じ、更にダストカバー6それ自体が僅かに弾性変形することによって、ガイド溝60の開放端のストッパ63はガイドレール54から外れてその下側に潜り込むことになる。従って、この場合でも、ユーザはダストカバー6が力を入れて把持するのには不適切な場所であると認知することになり、ユーザの間違った取り扱いに起因するダストカバー6の破損を可及的に防止することが可能となる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の給紙装置によれば、ユーザがダストカバーを把持して装置筐体を持ち上げようとすると、かかるダストカバーが通常位置から上方の退避位置へ回転するようにして跳ね上がり、これによってユーザはダストカバーに力を作用させるのが危険な行為であると気づくので、装置筐体を取り扱う際に、ユーザが誤ってダストカバーを把持してしまうのを防止し、そのような誤った取り扱いによるダストカバーの破損を可及的に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の給紙装置が適用されたフルカラーレーザビームプリンタの例を示す概略図である。
【図2】 給紙装置の装置筐体に対するダストカバーの取付状態を示す斜視図である。
【図3】 装置筐体側に形成されたガイドレールとダストカバー側に形成されたガイド溝の構造の詳細を示す拡大斜視図である。
【図4】 ダストカバーに形成されたガイド溝を示す拡大平面図である。
【図5】 ダストカバーを収納位置から通常位置へ移動設定する様子を示す側面図である。
【図6】 ダストカバーを通常位置へ設定した状態を示す側面図である。
【図7】 ダストカバーを通常位置から退避位置へはね上げた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
5…給紙装置、6…ダストカバー、20…給紙カセット、50…装置筐体、51…背面側開口、53…係合突起、54…ガイドレール、60…ガイド溝、63…ストッパ

Claims (7)

  1. 画像形成装置に対して付設される装置筐体と、記録シートが装填されると共に前記装置本筐体を貫通するようにして装着される給紙カセットと、前記装置筐体の背面側開口から突出した給紙カセットの一部を覆うダストカバーとから構成される給紙装置において、
    前記ダストカバーは前記装置筐体に対してその背面側開口の上端縁付近を揺動中心とし当該揺動中心である上端付近にて弾性的に設けられるとともに、前記給紙カセットの一部を覆っている通常位置からその上方の退避位置へはね上げ自在に設けられ、当該跳ね上げられる際には前記弾性的に設けられた当該ダストカバーの揺動中心の近傍が強制的に拡開されることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記退避位置にはね上げられたダストカバーを、かかる退避位置に係止する保持手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記ダストカバーは前記通常位置と装置筐体の背面側開口内の収納位置との間をスライド自在に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記装置筐体の背面側開口の側縁部には一対の係合突起が互いに向かい合うようにして形成される一方、前記ダストカバーの両側面の上端縁には前記係合突起を案内するガイド溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載の給紙装置。
  5. 前記装置筐体には、前記係合突起から連続するガイドレールが形成され、前記ダストカバーを収納位置に設定した際に該ガイドレールがダストカバー側のガイド溝に引き込まれることを特徴とする請求項4記載の給紙装置。
  6. 前記ダストカバーのガイド溝は前記ガイドレールが引き込まれる開放端の上縁部に前記係合突起の離脱を係止するストッパが形成される一方、かかる開放端の下縁部は上縁部よりもガイド溝の延伸方向へ突出していることを特徴とする請求項5記載の給紙装置。
  7. 前記係合突起には角部が形成される一方、前記ガイド溝の内側面にはダストカバーを退避位置にはね上げた際に前記係合突起の角部が嵌まり込むラッチ溝が形成され、このラッチ溝の形成位置において前記ガイド溝が弾性的に拡開することを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の給紙装置。
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