JP4168007B2 - モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータリエンコーダを備えるモータに関する。
ロータリエンコーダを備えるモータでは、モータの回転軸とエンコーダの回転軸とを継ぎ手によって結合している。モータの回転軸とエンコーダの回転軸との間に軸ずれが生じている場合には、モータの回転に応じて継ぎ手に応力が加わる。この応力は継ぎ手を変形させ、モータからエンコーダへの回転角度の伝達に誤差が生じ、モータの絶対回転角度の検出精度が低下する。
モータの回転精度を向上させるためには、モータの回転軸とエンコーダの回転軸との軸ずれが小さいことが望ましい。即ち、モータとエンコーダの同軸度が高いことが求められる。
従来、エンコーダのモータへの取り付けにおいて、エンコーダユニットを位置決めするために、モータのエンコーダ取り付け面には凸形状の、相対するエンコーダ側には凹形状のインロー(嵌め合い部)を互いに設け、このインローを嵌合させることによって、芯出しを行うものが知られている(特許文献1,2参照)。
特開平07−336949号公報 特開2002−195853号公報
上記のようにインローを用いてエンコーダとモータとを結合する場合において、同軸度を低下させる主要な要素は、モータのインローとエンコーダのインローが嵌めあう部分のガタにある。このガタを小さくするために、インロー部分の公差を厳しくすることが考えられる。しかしながら、モータ及びエンコーダのインロー径は比較的大きいため良好な真円度を確保して加工することは困難である。そのため、公差設定を厳しくすると、真円度の誤差によってエンドインロー部どうしがかじりあい、モータとエンコーダとを嵌合させることができない。そのため、従来では、ガタを大きくせざるを得ない。その結果、十分な同軸度を確保することができないという問題がある。
そこで、本発明は、モータとエンコーダとの結合において、インローの加工精度によらず回転軸の同軸度を向上させることを目的とする。また、回転軸の同軸度を向上させることにより、モータの回転精度を向上させることを目的とする。
本発明は、回転角度を検出するエンコーダを備えエンコーダの回転軸とモータ本体の回転軸とを結合するモータにおいて、モータ本体のエンコーダ取り付け部及びエンコーダのモータ取り付け部に、互いの回転軸を同軸に位置決めするための位置決め穴がそれぞれ複数設けられ、該位置決め穴は前記回転軸の軸心から離れた位置でかつ該回転軸の軸回り方向に離間して配設され、対応する前記両位置決め穴にそれぞれ挿入された位置決めピンにより互いの回転軸を位置決めして、モータ本体に対するエンコーダの位置決めを行い、これによって、インローの加工精度によらず回転軸の同軸度を向上させ、モータの回転精度を向上させるものである。
これは、位置決め穴の径はインローの径よりも十分に小さいため、位置決め用の開口部の加工精度はインローの加工精度よりも容易に高めることができるからである
したがって、モータの回転軸の軸合わせにおいて、インローに代えて高い加工精度が得られる位置決め用の開口部を用いることによって、ガタの量を相対的に小さくすることができ、その結果、モータとエンコーダの同軸度を向上させることができる。
置決めピンは平行ピンあるいはテーパーピンを用いることができる。
位置決めは、ネジ付き平行ピンあるいはネジ付きテーパーピンをエンコーダの貫通孔に通し、モータ本体のタップ穴にネジ込むことにより行うことができる。
エンコーダのモータ取り付け部は、位置決め穴を成す貫通孔が形成されたフランジと、エンコーダを保護する保護カバーとを備える。保護カバーは貫通孔を覆うことにより、貫通孔内に挿入された位置決めピンの脱落を防止する。
また、モータ本体はエンコーダを固定するためのタップ穴を備え、エンコーダはモータ本体を固定するための貫通孔を備える。この固定用のタップ穴及び/又は貫通孔は、位置決め穴の一部又は全てと兼用することができる。
エンコーダ及びモータ本体が備える互いに対向する位置決め穴において、同じ位置決めピンが貫通するエンコーダ及びモータ本体の各位置決め穴の穴寸法の寸法公差は互いに異ならせることができる。
エンコーダが備える位置決め穴の穴寸法は、この位置決め穴に通される位置決めピンに対して隙間ばめの寸法公差で形成し、一方、モータ本体が備える位置決め穴の穴寸法は、この位置決め穴に通される位置決めピンに対して締まりばめの寸法公差で形成する。エンコーダ側の位置決め穴の寸法公差を隙間ばめとすることによって、エンコーダのモータ本体への組み付けを容易にすることができる。また、モータ本体側の位置決め穴の寸法公差を締まりばめとすることによって、モータ本体に位置決めピンを精度良く嵌合させることができる。
また、複数の位置決め穴は回転軸に対して回転対称に設けることができる。ここで、回転対称とは、必ずしも回転軸に対して180度の角度位置に限らず、所定の径方向を挟んで、対称となる角度関係を含むものである。
本発明によれば、モータとエンコーダとの結合において、インローの加工精度によらず回転軸の同軸度を向上させることができ、また、回転軸の同軸度を向上させることにより、モータの回転精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図3は本発明のモータの概略構成を説明するための図であり、図1はモータの外観図を示し、図2,3はモータのエンコーダ取り付け部の構造を説明するための断面図である。
モータは、モータ本体1の端部にエンコーダのフランジを固定すると共に、モータ本体1の回転軸とエンコーダ2の回転軸とを継ぎ手を介して結合する。モータ本体1の端部とエンコーダのフランジとは、両回転軸を同一の軸線上に位置決めするための位置決め機構を備える。なお、図1では、両回転軸及び継ぎ手は示していない。
図2は、モータ本体1とエンコーダ2との結合部分の断面を示している。モータ本体1は、その端部にはベアリングホルダ1cを備える。
ベアリングホルダ1cは回転軸1aの外周面と対向する内周部分にベアリング保持部1eを備え、当該ベアリング保持部1eはベアリング1dを保持している。ベアリング1dは、モータの回転軸1aを回転支持する。モータの回転軸1aの回転中心はベアリング1dの回転中心により定まる。また、ベアリング1dの回転中心はベアリングホルダ1cに加工されたベアリング保持部1eによって定まる。したがって、モータ本体1側では、モータの回転軸1aの回転中心はベアリング保持部1eによって規定されることになる。
一方、エンコーダ2のフランジ部2aはベアリング保持部2eを備え、継ぎ手3を支持するためのベアリング2dを保持している。ベアリング2dは継ぎ手3を回転支持する。継ぎ手3の回転中心はベアリング2dの回転中心により定まる。また、ベアリング2dの回転中心はフランジ部2aに加工されたベアリング保持部2eによって定まる。したがって、エンコーダ2側では、継ぎ手3の回転中心はベアリング保持部2eによって規定されることになる。
継ぎ手3の一端はモータの回転軸1aの端部に取り付けられ、他端はエンコーダ2側のベアリング2dに取り付けられる。この継ぎ手3のモータ本体1側の回転中心とエンコーダ2側の回転中心とを軸合わせする構成として、本発明のモータはモータ本体1側のベアリングホルダ1cとエンコーダ2側のフランジ部2aのそれぞれに、両者を位置合わせする位置決め穴を備える。
モータ本体1側の位置決め穴はベアリングホルダ1cのベアリング保持部1eを基準として形成され、一方、エンコーダ2側の位置決め穴はフランジ部2aのベアリング保持部2eを基準として形成される。
したがって、モータ本体1側の位置決め穴は、回転軸1aの回転中心を規定するベアリング保持部1eを基準とし、また、エンコーダ2側の位置決め穴においても継ぎ手3の回転中心を規定するベアリング保持部2eを基準として形成されるため、両位置決め穴の位置は回転軸1aの回転中心に対して高い精度で設定することができる。なお、図1〜図3では位置決め穴は図示していない。
また、ベアリングホルダ1cはエンコーダ2と対向する内周部分にインロー部1bを備える。一方、エンコーダ2は、エンコーダ本体(図示していない)をフランジ部2aに取り付けると共にエンコーダ保護カバー2cによって覆われている。図3に示すように、フランジ部2aは、モータ本体1のインロー部1bと対向する外周部分にインロー部2bを備えている。なお、本発明のモータは、モータ本体とエンコーダとの回転軸の軸合わせを後述する位置決め穴を用いて行うため、回転軸を軸合わせするために前記インロー部は嵌合することは要さない。そのため、本発明のモータではインロー部を備えない構成としてもよい。
図4はモータ側の位置決め穴を説明するための図であり、エンコーダを外した状態を示している。モータ本体1のベアリングホルダ1cの内周側にはベアリング保持部1eが形成され、このベアリング保持部1eにはベアリング1dが取り付けられている。ベアリング1dは回転軸1aを回転自在に支持している。回転軸1aの端部には、継ぎ手3と接合するための継ぎ手接合部1fが設けられる。
ベアリングホルダ1cには、エンコーダの取り付け位置を定めるための位置決め穴4a,4bが形成される。位置決め穴4a,4bは、前記したように回転軸1aの回転中心を規定するベアリング保持部1eを基準として形成する。
図4に示す位置決め穴4a,4bは、回転軸1aを挟んでほぼ180度の位置に形成される例を示しているが、必ずしも180度の位置である必要はなく任意の角度関係の位置に形成することができる。また、位置決め穴の個数も2個に限らず、3個以上あるいは1個としてもよい。
また、ベアリングホルダ1cには、エンコーダを固定するための固定用タップ穴4cが形成される。この固定用タップ穴4cは、位置決め穴によって位置決めを行った後に、モータ本体1のベアリングホルダ1cとエンコーダ2のフランジ部2aとの固定を行うものであるため、位置決め穴の加工精度よりも低い加工精度で十分である。
図5はエンコーダ側の位置決め穴を説明するための図であり、エンコーダをモータ本体に取り付けた状態を示している。エンコーダ2のフランジ部2aの内周側にはベアリング保持部2eが形成され、このベアリング保持部2eにはベアリング2dが取り付けられている。ベアリング2dは継ぎ手3を回転自在に支持している。
フランジ部2aには、エンコーダをモータ本体1のベアリングホルダ1cへの取り付け位置を定めるための位置決め穴(5a,5b)が形成される。位置決め穴(5a,5b)は、前記したように継ぎ手3の回転中心を規定するベアリング保持部1eを基準として形成する。
位置決め穴(5a,5b)は、モータ本体1のベアリングホルダ1c側に形成した位置決め穴(4a,4b)と対応する位置に形成される。図5に示す位置決め穴(5a,5b)は、図4と同様に、回転軸1aを挟んでほぼ180度の位置に形成される例を示しているが、必ずしも180度の位置である必要はなく任意の角度関係の位置に形成することができる。また、位置決め穴の個数も2個に限らず、3個以上あるいは1個としてもよい。
また、フランジ部2aには、エンコーダをベアリングホルダ1cに固定するための固定用穴5cが形成される。この固定用穴5cは、ベアリングホルダ1cに形成した固定用穴4cに対応する位置に形成され、位置決め穴4a,4b,5a,5bによって位置決めを行った後に、モータ本体1のベアリングホルダ1cとエンコーダ2のフランジ部2aとの固定を行うものであるため、位置決め穴の加工精度よりも低い加工精度で十分である。
モータ本体側のベアリングホルダ1cに形成する複数の位置決め穴(4a,4b)、及びエンコーダ側のフランジ部に形成する複数の位置決め穴(5a,5b)において、エンコーダ及びモータ本体が持つ1つのセットの位置決め穴(4a,4b)の寸法公差を、他のセットの位置決め穴(5a,5b)の寸法公差と異ならせる。つまり、同じ位置決めピンが貫通するエンコーダ側の位置決め穴aの寸法公差とモータ本体側の位置決め穴aの寸法公差とを異ならせ、また、同じ位置決めピンが貫通するエンコーダ側の位置決め穴bの寸法公差とモータ本体側の位置決め穴bの寸法公差とを異ならせる。
また、エンコーダ側の位置決め穴(5a,5b)の寸法公差は位置決めピンに対して隙間ばめとし、モータ本体側の位置決め穴(4a,4b)の寸法公差は位置決めピンに対して締まりばめとする。このように、エンコーダ側の位置決め穴の寸法公差を位置決めピンに対して隙間ばめとすることによって、エンコーダのモータ本体への組み付けを容易にすることができ、また、モータ本体側の位置決め穴の寸法公差を位置決めピンに対して縛りばめとすることによって、位置決めピンを精度良く嵌合させることができる。
このように、一方の寸法公差を緩く設定することにより加工精度の誤差を吸収させ、位置決めピンに対する位置決め穴の嵌め合わせ操作を容易なものとすることができる。
また、モータ本体側及びエンコーダ側の位置決め穴において、位置決め穴(4a,4b,5a,5b)の穴径はインロー部(1b,2b)の径よりも小径であるため、インロー部(1b,2b)よりも高い精度の加工を容易に行うことができる。したがって、従来のように、インロー部同士を嵌合させることによってエンコーダをモータ本体に取り付ける構成と比較して高い加工精度で加工することが容易であるため、位置決め穴と位置決めピンとのガタの量を相対的に小さくすることができ、同軸度を向上させることができる。
次に、位置決め穴に対する位置決めピンの取り付け、及び位置決めピンの取り付けによるモータ本体とエンコーダとの位置合わせについて、図6〜図9を用いて説明する。
図6,7は、位置決めピンとして平行ピンを用いる例を示している。モータ本体1側のベアリングホルダ1cには、位置決め穴(4a,4b)として平行ピン6を挿入するための穴を形成する。一方、エンコーダ2のフランジ部2aには、位置決め穴(5a,5b)として平行ピン6を挿入するための貫通孔を形成する。
ベアリングホルダ1cとフランジ部2aとの位置合わせは、フランジ部2aの形成した貫通孔(位置決め穴5a,5b)を通して、ベアリングホルダ1cに形成した穴(位置決め穴4a,4b)内に平行ピン6を嵌入することによって行う。この平行ピン6を嵌入することにより、ベアリングホルダ1cとフランジ部2aとを位置合わせし、継ぎ手3において、モータ本体1側の回転中心とエンコーダ2側の回転中心とを軸合わせすることができる。
さらに、エンコーダ2のエンコーダ保護カバー2cは、少なくとも位置決め穴5a,5bにおいて当該位置決め穴(5a,5b)を覆うまで外周方向に延長して形成する。
図7(a)において、ベアリングホルダ1cにフランジ部2aを当て、ベアリングホルダ1c側の穴(位置決め穴4a,4b)とフランジ部2a側の貫通孔(位置決め穴5a,5b)の各穴位置を位置合わせし、貫通孔及び穴内に平行ピン(位置決めピン)6を挿入する。これによって、モータ本体側の回転軸とエンコーダ側の回転軸との位置合わせが行われる。
平行ピン(位置決めピン)6を挿入した後、エンコーダ保護カバー2cをフランジ部2aに取り付ける。フランジ部2aの外周部分は位置決め穴の位置まで延長して形成されているため、エンコーダ保護カバー2cをフランジ部2aに取り付けることによって位置決め穴はエンコーダ保護カバー2cによって覆われる。これにより、位置決め穴内に挿入された平行ピン(位置決めピン)6が外部に外れることを防ぐことができる(図7(b))。
なお、平行ピン(位置決めピン)6の挿入は、ベアリングホルダ1c側の穴(位置決め穴4a,4b)内に挿入した後、当該穴から外側に突出した平行ピンの端部にフランジ部2a側の貫通孔(位置決め穴5a,5b)を合わせるようにしてもよい。
図8は、前記図6,7で示した平行ピンに代えて、位置決めピンとしてネジ付き平行ピンを用いる例を示している。ネジ付き平行ピン7は、フランジ部2a側の貫通孔(位置決め穴5a,5b)を通した後、ベアリングホルダ1cに形成された穴(4a,4b)内にネジによりねじ込む。ネジ付き平行ピンは、穴(4a,4b)内にねじ込むことによって、ベアリングホルダ1cに固定される。したがって、この場合には、位置決め穴は位置決めに用いられるほか、固定用として用いられることになる。
図9は、前記図6,7で示した平行ピンに代えて、位置決めピンとしてテーパーピンを用いる例を示している。テーパーピン8は、フランジ部2a側の貫通孔(位置決め穴5a,5b)を通した後、ベアリングホルダ1cに形成された穴(4a,4b)内にテーパにより嵌合して取り付けられる。テーパーピンは、穴(4a,4b)内においてテーパによって位置決めが行われる。
また、テーパーピンとしてネジ付きテーパーピンを用いることもできる。ネジ付きテーパーピンを用いることによって、ベアリングホルダ1cに対して固定される。したがって、この場合には、位置決め穴は位置決めに用いられるほか、固定用として用いられることになる。
ベアリングホルダやフランジ部において位置決め穴を形成する位置は任意とすることができるが、回転中心Oから離れた位置とすることによって、位置合わせ精度を高めることができる。図10は位置決め穴の形成位置を説明するための図である。図10では、回転中心Oからの距離を異にする2つの位置決め穴10A,10Bを示している。
位置決めの許容誤差において、例えば回転中心Oに対する位置合わせで許容される角度誤差をαとしたとき、回転中心Oからの距離が短い位置に形成した位置決め穴10Aと回転中心Oからの距離が遠い位置に形成した位置決め穴10Bとを比較すると、同じ角度誤差α内とする穴径の許容誤差はそれぞれD1,D2となるが、位置決め穴10Bは回転中心Oから遠い位置に形成されているため、位置決め穴10Bの許容誤差D2は位置決め穴10Aの許容誤差D1よりも大きく設定することができる。
図11は、位置決め穴を形成する位置を回転中心Oから遠い位置に設定した構成例であり、図11(a)はモータ本体側に形成した位置決め穴を示し、図11(b)はエンコーダ側に形成した位置決め穴を示している。
図11(a)において、ベアリングホルダ1cの一部を回転軸の回転中心から離れる方向に延長し、位置決め穴4a,4bを形成する。また、図11(b)において、フランジ部2aの一部を回転軸の回転中心から離れる方向に延長し、位置決め穴5a,5bを形成する。この構成によって、位置決め穴の加工精度が低い場合であっても、位置決め精度を十分高くすることができる。
前記した構成例では、穴の内周面全体を所定の加工精度で加工することで位置決め穴を形成する例を示しているが、位置決めピンを挿入する開口部において、位置決めピンと接触する面のみを所定の加工精度で加工する構成としてもよい。図12,13は接触面のみを所定の加工精度で加工する構成例を説明するための図である。
図12において、図12(a)はモータ本体側に形成した位置決め穴を示し、図12(b)はエンコーダ側に形成した位置決め穴を示している。
図12(a)において、モータ本体側のベアリングホルダ1cには位置決め用の開口部14a,14bが形成される。一方、図12(b)において、エンコーダ側のフランジ部2aには位置決め用の開口部15a,15bが形成される。
各開口部14a,14b,15a,15bは、当該開口部内に平行ピン(位置決めピン)6を挿入した際に、平行ピン(位置決めピン)6と接触する面20A,21Aと、接触しない面20B,21Bを備える。図13は、モータ本体側に開口部14a,14bとエンコーダ側に開口部15a,15bとを重ね合わせたときに形成される開口部分に位置決めピンを挿入した状態を示している。
例えば、開口部14aと開口部15aとを重ね合わせて形成される開口部分において、平行ピン(位置決めピン)6は、開口部14aの接触面20Aと開口部14bの接触面21Aとに接触する。この接触面20A,21Aは位置決めのための基準面となる。一方、面20B,21Bは、平行ピン(位置決めピン)6と接触しない。したがって、基準面となる接触面20A,21Aのみについて高い精度で加工すればよく、面20B,21Bの加工精度は高い加工精度を要さないため、開口部の加工が容易となる。
また、加工精度を要する面は平面あるいは曲率半径の大きな曲線でよく、位置決め穴のような円形加工を要さないため、加工が容易となる。
次に、モータ本体のエンコーダ取り付け部及びエンコーダのモータ取り付け部に、互いの回転軸を同軸に位置決めするための位置決め領域を設け、この位置決め領域を用いることによりエンコーダとモータ本体との位置合わせを行う態様について、図14〜図17を用いて説明する。
図14,図15は、位置決め領域を用いた位置合わせの第1の態様である。この態様では、モータのエンコーダ取り付け部及びエンコーダのモータ取り付け部に、それぞれ位置合わせした際に対向する位置に突き当て面を設け、この突き当て面を位置決め領域として互いに接触させることにより位置合わせを行う。
図14(a)はモータ本体1側を示し、位置決め領域として突き当て面4f,4gを備える。また、図14(b)はエンコーダ2側を示し、位置決め領域として突き当て面5f,5gを備える。なお、図15は断面を示している。
位置合わせは、モータ本体1側の突き当て面4fとエンコーダ2側の突き当て面5fとを接触させ、また、モータ本体1側の突き当て面4gとエンコーダ2側の突き当て面5gとを接触させることで行う。位置合わせの精度は、突き当て面4f,4g及び突き当て面5f,5gの加工精度に依存する。
図16は、前記図14,15で示した第1の態様と同様に、位置決め領域として互いに接触させることにより位置合わせを行う態様である。この態様では、モータのエンコーダ取り付け部に位置決め領域として位置決め穴4a,4bを設け、エンコーダのモータ取り付け部に位置決め領域として突起形状5d,5eを設け、この位置決め穴4a,4bに突起形状5d,5eを挿入して接触させることにより位置合わせを行う。
なお、図16では、モータのエンコーダ取り付け部に位置決め穴を設け、エンコーダのモータ取り付け部に突起形状を設けているが、逆に、モータのエンコーダ取り付け部に突起形状を設け、エンコーダのモータ取り付け部に位置決め穴を設けてもよい。また、位置決め穴と突起形状との組み合わせであれば、エンコーダのモータ取り付け部及びモータのエンコーダ取り付け部のいずれに設けてもよい。
図17は、位置決め領域を用いた位置合わせの第2の態様である。この態様では、モータのエンコーダ取り付け部及びエンコーダのモータ取り付け部に設けた両位置決め領域を、別個に設けた基準となる位置決め部材に接触させる態様とすることにより位置合わせを行う。
図17の例では、モータのエンコーダ取り付け部は位置決め領域として突き当て面4hを備え、エンコーダのモータ取り付け部は位置決め領域として突き当て面5hを備える。また、両位置決め領域とは別個に位置決め部材9を備える。
位置合わせは、モータ本体1側の突き当て面5fとエンコーダ2側の突き当て面5gとを、それぞれ位置決め部材9に接触させることで行う。位置合わせの精度は、突き当て面4h,5h及び位置決め部材9の突き当て面の加工精度に依存する。
位置決め部材9は、位置決めを行った後に、モータのエンコーダ取り付け部及び/又はエンコーダのモータ取り付け部に取り付けたままとしても、あるいは取り外してもよい。前記した位置決めピンは位置決め部材9の一例であり、位置決め穴内に取り付けたままとしても、あるいは取り去ってもよい。
図17の例では、位置決め部材9はモータあるいはエンコーダに固定することなく、位置決めを行った後、取り外すことができる。
モータの外観図を示す図である。 モータのエンコーダ取り付け部の構造を説明するための断面図である。 モータのエンコーダ取り付け部の構造を説明するための断面図である。 モータ側の位置決め穴を説明するための図である。 エンコーダ側の位置決め穴を説明するための図である。 位置決めピンとして平行ピンを用いる例を示す図である。 位置決めピンとして平行ピンを用いる例を示す図である。 位置決めピンとしてネジ付き平行ピンを用いる例を示す図である。 位置決めピンとしてテーパーピンを用いる例を示す図である。 位置決め穴の形成位置を説明するための図である。 位置決め穴を形成する位置を回転中心から遠い位置に設定した構成例を説明するための図である。 接触面のみを所定の加工精度で加工する構成例を説明するための図である。 接触面のみを所定の加工精度で加工する構成例を説明するための図である。 位置決め領域を用いた位置合わせの第1の態様を説明するための図である。 位置決め領域を用いた位置合わせの第1の態様を説明するための図である。 位置決め領域として互いに接触させることにより位置合わせを行う態様を説明するための図である。 位置決め領域を用いた位置合わせの第2の態様を説明するための図である。
符号の説明
1 モータ本体
1a 回転軸
1b インロー部
1c ベアリングホルダ
1d ベアリング
1e ベアリング保持部
1f 継ぎ手接合部
2 エンコーダ
2a フランジ部
2b インロー部
2c エンコーダ保護カバー
2d ベアリング
2e ベアリング保持部
3 継ぎ手
4a,4b 位置決め穴
4c 固定用タップ穴
4f,4g,4h 突き当て面
5a,5b 位置決め穴
5c 固定用穴
5d,5e 突起形状
5f,5g,5h 突き当て面
6 平行ピン
7 ネジ付き平行ピン
8 テーパーピン
9 位置決め部材
10A,10B 位置決め穴
14a,14b,15a,15b 開口部
20A,21A 接触面
20B,21B 面

Claims (10)

  1. 回転角度を検出するエンコーダを備えエンコーダの回転軸とモータ本体の回転軸とを結合するモータであって、
    モータ本体のエンコーダ取り付け部及びエンコーダのモータ取り付け部は、互いの回転軸を同軸に位置決めするための位置決め穴がそれぞれ複数設けられ、該位置決め穴は前記回転軸の軸心から離れた位置でかつ該回転軸の軸回り方向に離間して配設され、
    対応する前記両位置決め穴にそれぞれ挿入された位置決めピンにより互いの回転軸を位置決めして、モータ本体に対するエンコーダの位置決めを行うことを特徴とするモータ。
  2. 前記位置決めピンは平行ピンであることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記位置決めピンはテーパーピンであることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記エンコーダのモータ取り付け部は前記位置決め穴を成す貫通孔が形成されたフランジと、
    前記エンコーダを保護する保護カバーとを備え、
    前記保護カバーは前記貫通孔を覆い、当該貫通孔内に挿入された位置決めピンの脱落を防止することを特徴とする請求項1乃至3の内何れか1項に記載のモータ。
  5. 前記モータ本体はエンコーダを固定するためのタップ穴を備え、
    前記エンコーダはモータ本体を固定するための貫通孔を備え、
    当該固定用のタップ穴及び/又は貫通孔は、前記位置決め穴の一部又は全てと兼用であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  6. 前記位置決めは、ネジ付き平行ピンをエンコーダの貫通孔に通し、モータ本体のタップ穴にネジ込むことにより行うことを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記位置決めは、ネジ付きテーパーピンをエンコーダの貫通孔に通し、モータ本体のタップ穴にネジ込むことにより行うことを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  8. 前記エンコーダ及びモータ本体が備える互いに対向する位置決め穴において、
    同じ位置決めピンが貫通するエンコーダ及びモータ本体の各位置決め穴の穴寸法の寸法公差は互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  9. 前記エンコーダ及びモータ本体が備える互いに対向する位置決め穴において、
    エンコーダが備える位置決め穴の穴寸法は、当該位置決め穴に通される位置決めピンに対して隙間ばめの寸法公差で形成され、
    モータ本体が備える位置決め穴の穴寸法は、当該位置決め穴に通される位置決めピンに対して締まりばめの寸法公差で形成されることを特徴とする請求項1又は請求項8に記載のモータ。
  10. 前記位置決め穴は、回転軸に対して回転対称に設けられることを特徴とする請求項1乃至9の内何れか1項に記載のモータ。
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