JP2007240372A - 差動トランス型角度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出精度を維持しつつヨーク及びコアの加工を容易化すること。
【解決手段】第1内側ヨーク5と第2内側ヨーク6は、互いに120°の位相差をもって配される。第1、第2内側ヨーク5、6をそれぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成し、第1、第2内側ヨーク5、6の磁束伝達部を第1、第2円弧帯状体により構成するとともに、第1、第2内側ヨーク5、6の磁束遮断部を、第1、第2円弧帯状体から延び仮想第1、第2円環帯状体を形成し得る第1、第2円弧帯状空間5d、6dにより構成し、かつ、コア1の外周面1bを、円弧角240°の円弧面1cと円弧角120°の弦面1dとで構成し、コア1の磁束伝達部を円弧面1cと弦面1dとで囲まれた部位により構成するとともに、コア1の磁束遮断部を、円弧面1cから延び仮想円周面を形成し得る円弧角120°の仮想円弧面1eと弦面1dとで囲まれた空間により構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、角度を差動トランスの作用により検出するための差動トランス型角度センサに関する。
従来、この種の差動トランス型角度センサとして、回転型コアと、該コアと同心状に配された励磁コイルと、該励磁コイルを挟むように配された第1、第2検出コイルと、上記励磁コイルと上記第1検出コイルとの間に配された第1内側ヨークと、上記励磁コイルと上記第2検出コイルとの間に配された第2内側ヨークとを備え、上記第1検出コイルの出力電圧と上記第2検出コイルの出力電圧との差電圧に基づいて上記コアの位置角度を検出する差動トランス型角度センサであって、上記コアの外周部を、円弧角240°からなる磁束伝達部と円弧角120°からなる磁束遮断部とに分割して構成するとともに、上記第1、第2内側ヨークの各内周部を、円弧角240°からなる磁束伝達部と円弧角120°からなる磁束遮断部とに分割して構成し、上記第1内側ヨークと上記第2内側ヨークとを、互いに120°の位相差をもって配した第1の差動トランス型角度センサが提案されている(特許文献1の[0015]〜[0028]及び図1〜図4参照)。
特開2005−91301公報
しかし、上記従来の差動トランス型角度センサは、第1、第2内側ヨーク及びコアに磁束遮断部を形成するために、断面円環帯状のヨークの内周部に凹状の切欠きを設けるとともにコアの外周面に扇状の切欠きを設けており、ヨーク及びコアを製造する上でこのような切欠きを設けることは加工を困難化させるという点で問題となっていた。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決し、検出精度を維持しつつ加工が容易なヨーク及びコアを有する差動トランス型角度センサを提供することを基本的な目的とする。
本発明の差動トランス型角度センサは、回転型コアと、該コアと同心状に配された励磁コイルと、該励磁コイルを挟むように配された第1、第2検出コイルと、前記励磁コイルと前記第1検出コイルとの間に配された第1内側ヨークと、前記励磁コイルと前記第2検出コイルとの間に配された第2内側ヨークとを備え、前記第1検出コイルの出力電圧と前記第2検出コイルの出力電圧との差電圧に基づいて前記コアの位置角度を検出する差動トランス型角度センサであって、前記コアの外周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成するとともに、前記第1、第2内側ヨークの各内周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成し、前記第1内側ヨークと前記第2内側ヨークとを、互いに120°の位相差をもって配した差動トランス型角度センサにおいて、前記第1、第2内側ヨークを、それぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成し、前記第1、第2内側ヨークの前記磁束伝達部を前記第1、第2円弧帯状体により構成するとともに、前記第1、第2内側ヨークの前記磁束遮断部を、前記第1、第2円弧帯状体から延び仮想第1、第2円環帯状体を形成し得る第1、第2円弧帯状空間により構成し、かつ、前記コアの外周面を、円弧角240°の円弧面と円弧角120°の弦面とで構成し、前記コアの前記磁束伝達部を前記円弧面と前記弦面とで囲まれた部位により構成するとともに、前記コアの前記磁束遮断部を、前記円弧面から延び仮想円周面を形成し得る円弧角120°の仮想円弧面と前記弦面とで囲まれた空間により構成することを特徴とする。
本発明の差動トランス型角度センサによると、第1、第2内側ヨークを、それぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成したため、第1、第2内側ヨークをきわめて容易に加工できるようになる。また、コアの外周面を、円弧角240°の円弧面と円弧角120°の弦面とで構成したため、コアをきわめて容易に加工できるようになる。また、後に詳述するように、検出精度を維持することができる。
ここで、上記従来技術のような円弧角が180°よりも大きなヨーク(上記従来技術では、360°相当の円弧角となる。)では、コアを覆うようにこのヨークを配置する方法としてはコアをヨークに挿通する方法以外の方法がないため、コアと励磁コイル及び第1、第2検出コイルとを互いに分離させる必要があり、このため、励磁コイルが巻回されたボビンと第1検出コイルが巻回されたボビンと第2検出コイルが巻回されたボビンと第1ヨークと第2ヨークとを軸方向に配置して芯出しを行った後、互いに固着させる作業が必要となる。
これに対し、本発明では、第1、第2ヨークを円弧角180°以下である円弧角120°の第1、第2円弧帯状体で構成したため、第1、第2ヨークをコアの外周面側に配することでコアを覆うことができる。このため、コアと励磁コイル及び第1、第2検出コイルとを互いに分離させる必要がなくなり、励磁コイル及び第1、第2検出コイルがそれぞれ巻回された1つの樹脂製ボビンに第1、第2溝を形成し、この第1、第2溝に第1、第2内側ヨークを固着させることが可能となる。
このように1つの共通する樹脂製ボビンに励磁コイル、第1、第2検出コイル、及び第1、第2内側ヨークを組み付けることにより、樹脂製ボビン自体既に芯出しされていることから、これらの組付要素の相互間での芯出し作業がきわめて簡単になる。
ここで、樹脂製ボビンは、金属製ボビンと比べ寸法加工精度が低いが、金属製ボビンを使用すると励磁コイルに印加される交流電圧による渦電流が発生し検出精度の低下を招くようになるため、金属製ボビンを使用することができず、このため樹脂製ボビンが使用される。樹脂製ボビンを使用した場合、その寸法加工精度が低いため、差動トランス型角度センサを構成する他の部品であって樹脂製ボビンに組み付けられる部品、例えば磁性パイプ、金属製軸受部材及び金属製キャップ部材と樹脂製ボビンとの間での寸法加工精度の不一致による樹脂製ボビンとコアとの間での芯ずれが発生し、この樹脂製ボビンとコアとの間での芯ずれが原因で第1、第2内側ヨークとコアとの間で芯ずれが生じ、検出精度が低下する。このため、樹脂製ボビンとコアとの間での芯出しを正確に行う必要が生じる。
本発明は、この点に鑑み、樹脂製ボビンとコアとの間で正確な芯出しが得られるようにすることを更なる目的としている。
この更なる目的を達成するため、本発明の差動トランス型角度センサは、前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、前記樹脂製ボビンの前側外周面及び後側外周面にそれぞれ形成された第1前側環状溝及び第1後側環状溝と、前記第1前側環状溝及び前記第1後側環状溝にそれぞれ装着され、前記磁性パイプの内周面に圧接可能な第1前側Oリング及び第1後側Oリングであって、前記磁性パイプの内周面と前記樹脂製ボビンの外周面との間に全周にわたって均一な隙間を形成する第1前側Oリング及び第1後側Oリングとを備えることを特徴とする。
この差動トランス型角度センサによると、樹脂製ボビンの前側外周面は、加工寸法精度の高い磁性パイプの内周面から圧縮状態の第1前側Oリングの半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビンの前側外周面の全周にわたって略均一になる。また、樹脂製ボビンの後側外周面は、前側外周面と同様、加工寸法精度の高い磁性パイプの内周面から圧縮状態の第1後側Oリングの半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビンの後側外周面の全周にわたって略均一になる。このため、樹脂製ボビンの軸芯は、寸法加工精度の高い磁性パイプの軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビンとコアとの間で正確な芯出しが得られるようになる。
また、上記の更なる目的を達成するため、本発明の他の差動トランス型角度センサは、前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、該磁性パイプの前端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの前面と対向するとともに前記コアの前部を軸支する金属製軸受部材と、前記磁性パイプの後端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの後面と対向するとともに前記コアの後端部を軸支する金属製キャップ部材と、前記樹脂製ボビンの前面に形成された第1前側凹部と、前記金属製軸受部材の後面に形成された第1前側凸部と、前記樹脂製ボビンの後面に形成された第1後側凹部と、前記金属製キャップ部材の前面に形成された第1後側凸部と、前記第1前側凸部の外周面に形成された第2前側環状溝と、前記第1後側凸部の外周面に形成された第2後側環状溝と、前記第2前側環状溝に装着され、前記第1前側凹部の内周面に圧接可能な第2前側Oリングと、前記第2後側環状溝に装着され、前記第1後側凹部の内周面に圧接可能な第2後側Oリングとを備え、前記第2前側Oリング及び前記第2後側Oリングにより、前記樹脂製ボビンと前記コアとの間での芯出しが行われることを特徴とする。
この差動トランス型角度センサによると、寸法加工精度の高い磁性パイプの前端部に同じく寸法加工精度の高い金属製軸受部材が嵌着されるとともに磁性パイプの後端部に寸法加工精度の高い金属製キャップ部材が嵌着されることにより、磁性パイプと金属製軸受部材と金属製キャップ部材との間での芯出しが正確に行われる。また、樹脂製ボビンの第1前側凹部の内周面は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材の第1前側凸部の外周面から圧縮状態の第2前側Oリングの半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビンの第1前側凹部の内周面の全周にわたって略均一になる。また、樹脂製ボビンの第1後側凹部の内周面は、寸法加工精度の高い金属製キャップ部材の第1後側凸部の外周面から圧縮状態の第2後側Oリングの半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビンの第1後側凹部の内周面の全周にわたって略均一になる。このため、樹脂製ボビンの軸芯は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材及び金属製キャップ部材の各軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビンとコアとの間で正確な芯出しが得られるようになる。
また、上記の更なる目的を達成すべく、本発明の更に他の差動トランス型角度センサは、前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、該磁性パイプの前端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの前面と対向するとともに前記コアの前部を軸支する金属製軸受部材と、前記磁性パイプの後端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの後面と対向するとともに前記コアの後端部を軸支する金属製キャップ部材と、前記樹脂製ボビンの前面に形成された第2前側凹部と、前記金属製軸受部材の後面に形成された第2前側凸部と、前記樹脂製ボビンの後面に形成された第2後側凹部と、前記金属製キャップ部材の前面に形成された第2後側凸部とを備え、前記第2前側凸部が前記第2前側凹部に嵌着されるとともに前記第2後側凸部が前記第2後側凹部に嵌着されることにより、前記樹脂製ボビンと前記コアとの間での芯出しが行われることを特徴とする。
この差動トランス型角度センサによると、寸法加工精度の高い磁性パイプの前端部に同じく寸法加工精度の高い金属製軸受部材が嵌着されるとともに磁性パイプの後端部に寸法加工精度の高い金属製キャップ部材が嵌着されることにより、磁性パイプと金属製軸受部材と金属製キャップ部材との間での芯出しが正確に行われる。また、樹脂製ボビンの第2前側凹部の内周面は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材の第2前側凸部の外周面に圧接し半径外方向の応力を全周にわたって受けるとともに、樹脂製ボビンの第2後側凹部の内周面は、寸法加工精度の高い金属製キャップ部材の第2後側凸部の外周面に圧接し半径外方向の応力を全周にわたって受けるため、樹脂製ボビンの軸芯は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材及び金属製キャップ部材の各軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビンとコアとの間で正確な芯出しが得られるようになる。
ここで、前記コアの外周面と前記樹脂製ボビンの内周面との間に全周にわたって隙間を積極的に設けるようにすると、検出可能な角度範囲における検出電圧の直線性つまりコアの角度位置に対して変化する検出電圧値の直線性が向上する。この直線性の向上は実験結果に基づくものである。
また、前記隙間に該隙間を埋めるよう樹脂材を配すると、この樹脂材により上記隙間を確保することが容易になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図、図2は、樹脂製ボビンと励磁コイルと第1、第2検出コイルと第1内側ヨークと第2内側ヨークとの配置関係を表した斜視図、図3は、樹脂製ボビンの断面図、図4は、図3図示A-A切断線による樹脂製ボビンの断面図及び第1内側ヨークの正面図、図5は、図3図示B-B切断線による樹脂製ボビンの断面図及び第2内側ヨークの正面図、図6は、コアの側面図、図7は、図6図示C-C切断線によるコアの断面図、図8は、第1、第2検出コイルの出力電圧の説明図、図9は、第1、第2検出コイルの出力電圧波形図及び両者の差電圧である検出電圧波形図、図10は、第2実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図、図11は、第3実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図、図12は、図11図示の差動トランス型角度センサにおける樹脂製ボビンと金属製軸受部材と金属製キャップとの連結状態を説明するための分解断面図、図13は、第4実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図、図14は、図13図示の差動トランス型角度センサの効果を説明するための検出電圧波形図をそれぞれ示す。
図1〜図9において、第1実施形態に係る差動トランス型角度センサは、図示しない角度検出対象物がねじ孔1aを介してねじ結合される回転型コア1と、コア1と同心状に配され交流電圧が印加される励磁コイル2と、励磁コイル2を挟むように配された第1、第2検出コイル3、4と、励磁コイル2と第1検出コイル3との間に配された第1内側ヨーク5と、励磁コイル2と第2検出コイル4との間に配された第2内側ヨーク6とを備え、励磁コイル2に交流電圧を印加したときの第1検出コイル3の出力電圧と第2検出コイル4の出力電圧との差電圧に基づいてコア1の位置角度つまり角度検出対象物の位置角度を検出するものである。
励磁コイル2及び第1、第2検出コイル3、4は、図1及び図2に示すように、それぞれ1つの共通する樹脂製ボビン7に巻回されており、励磁コイル2及び第1、第2検出コイル3、4の各リード線(図示せず)は、図3に示すような、樹脂製ボビン7の外周部に予め形成されたリード線通し溝7a、7b及びリード線通し孔7cを介して外部に引き出される。なお、リード線通し孔7cの代わりに、リード線通し溝7a、7bと同様なリード線通し溝を設けるようにしてもよい。また、樹脂製ボビン7の前端部にリード線通し孔又はリード線通し溝を設けるようにしてもよい。
第1内側ヨーク5は、図2〜図4に示すように、樹脂製ボビン7に形成された第1溝7dに接着剤を用いて固着され、第2内側ヨーク6は、図2、図3及び図5に示すように、樹脂製ボビン7に形成された第2溝7eに接着剤を用いて固着される。第1、第2溝7d、7eは、図4及び図5に示すように、互いに120°の位相差をもって形成されている。
第1内側ヨーク5及び第2内側ヨーク6は、互いに同一形状を有しており、それぞれ図4及び図5に示すように、円弧角120°の第1円弧帯状体及び第2円弧帯状体により構成される。第1、第2内側ヨーク5、6は、それぞれ均一の肉厚を有している。第1、第2内側ヨーク5、6の両端面5a、5b、6a、6bは平取りされており、同一仮想平面上に位置する。第1、第2内側ヨーク5、6の内周面5c、6cは、第1、第2内側ヨーク5、6が樹脂製ボビン7の第1、第2溝7d、7eに固着されたとき、樹脂製ボビン7の内周面7fと面一になっている。このような第1、第2内側ヨーク5、6と樹脂製ボビン7との芯出しは、樹脂製ボビン7の内周面7fで形成される円柱状空間と略同一の形状を有する芯出し棒(図示せず)を樹脂製ボビン7に挿通し、第1、第2内側ヨーク5、6の内周面5c、6cを芯出し棒の外周面に合せることで容易に行うことができる。
第1、第2内側ヨーク5、6は、磁束伝達部を構成する。また、図4及び図5に示すように、第1、第2内側ヨーク5、6から延び仮想第1、第2円環帯状体を形成し得る第1、第2円弧帯状空間5d、6dは、磁束遮断部を構成する。また、上記のように第1、第2溝7d、7eが互いに120°の位相差をもって形成され、第1、第2溝7d、7eに第1、第2内側ヨーク5、6が固着されるため、第1、第2内側ヨーク5、6は、互いに120°の位相差をもって配されることとなる。
樹脂製ボビン7は、外ヨークを構成する磁性パイプ8の内部に収容されている。樹脂製ボビン7の前側外周面7gには、第1前側環状溝7hが形成され、この第1前側環状溝7hに、磁性パイプ8の内周面8aに圧接された第1前側Oリング9が装着されている。また、樹脂製ボビン7の後側外周面7iには、第1後側環状溝7jが形成され、この第1後側環状溝7jに、磁性パイプ8の内周面8aに圧接された第1後側Oリング10が装着されている。
樹脂製ボビン7の前側外周面7gは、加工寸法精度の高い磁性パイプ8の内周面8aから圧縮状態の第1前側Oリング9の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の前側外周面7gの全周にわたって略均一になる。また、樹脂製ボビン7の後側外周面7iは、前側外周面7gと同様、加工寸法精度の高い磁性パイプ8の内周面8aから圧縮状態の第1後側Oリング10の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の後側外周面7iの全周にわたって略均一になる。このため、樹脂製ボビン7の軸芯は、寸法加工精度の高い磁性パイプ8の軸芯と略一致したものとなる。
樹脂製ボビン7の中空部には、コア1が挿通されている。コア1は、第1内側ヨーク5と対向する部位から第2内側ヨーク6と対向する部位までの範囲を軸方向両側へ拡大した範囲において、図6に示すような断面形状を有している。すなわち、この範囲のコア1の外周面1bは、円弧角240°の円弧面1cと円弧角120°の弦面1dとで構成される。円弧面1cと弦面1dとで囲まれた部位つまりコア自体は磁束伝達部を構成し、また、図6及び図7に示すような円弧面1cから延び仮想円周面を形成し得る円弧角120°の仮想円弧面1eと、弦面1dとで囲まれた空間は磁束遮断部を構成する。
コア1は、図1に示すように、金属製軸受部材11の中空部を形成する内周面11aに固着された中空円筒状の前側軸受(ドライベアリング)12と、金属製キャップ部材13の軸受凹部を形成する内周面13aに固着された中空円筒状の後側軸受(ドライベアリング)14とによって回転可能に軸支されている。
金属製軸受部材11は、後端外周部に後側環状段差部11bを有し、この後側環状段差部11bを磁性パイプ8の前端部8bに圧入することによって磁性パイプ8に固着される。また、金属製軸受部材11の前端部には、当該差動トランス型角度センサを角度検出対象物側に取り付けるためのねじが外周面に形成された小径の取付部11cが設けられている。
金属製キャップ部材13は、前端外周部に前側環状段差部13bを有し、この前側環状段差部13bを磁性パイプ8の後端部8cに圧入することによって磁性パイプ8に固着される。
次に、上記の如く構成される差動トランス型角度センサの動作を説明する。
図8に示すように、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)に対してコア1が(a)で示す状態にあるとき、第1内側ヨーク5とコア1との間(第2内側ヨーク6とコア1との間)において、磁路断面積は最小、換言すると、磁気抵抗は最大値となる。第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は、励磁コイル2の発生磁束Φ0(図1参照)から第1内側ヨーク5に漏れる磁束Φ10(第2内側ヨーク6に漏れる磁束Φ20)を減算した磁束Φ1(磁束Φ2)に比例するため、上記のように第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間の磁気抵抗が最大値であるとき、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は最大値となる。
その後、コア1が図8図示矢印方向へ回転してゆくと(図8図示(b)参照)、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間の磁路断面積は増大してゆくため、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は減少してゆき、コア1が120°回転したとき(図8図示(c)参照)、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間の磁路断面積は最大値となり、このため、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は最小値となる。
その後、コア1が図8図示矢印方向へさらに回転してゆき(図8図示(d)参照)、コア1が120°回転する(図8図示(e)参照)までの間においては、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間の磁路断面積は最大値に維持されるため、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は、最小値に維持される。
その後、コア1が図8図示矢印方向へさらに回転してゆくと(図8図示(f)参照)、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間に磁路断面積は今度は減少してゆくため、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は増大してゆき、コア1が120°回転したとき(図8図示(a)と同じ状態)、第1内側ヨーク5(第2内側ヨーク6)とコア1との間の磁路断面積は最小値となり、このため、第1検出コイル3(第2検出コイル4)の出力電圧は最大値となる。
ところで、上記のように、第1内側ヨーク5と第2内側ヨーク6は、互いに120°の位相差をもって配されている。このため、コア1の位置角度に対する第1検出コイル3の出力電圧を図9(A)図示の波形aで表したとき、第2検出コイル4の出力電圧は、図9(A)図示の波形bで表すことができる。したがって、第1検出コイル3の出力電圧と第2検出コイル4の出力電圧との差電圧は、図9(B)に示す波形で表すことができ、コア1の240°の回転範囲内で直線性を有するため、この回転範囲においてコア1の位置角度を検出することができる。
以上説明したように、第1実施形態に係る差動トランス型角度センサは、回転型コア1と、コア1と同心状に配された励磁コイル2と、励磁コイル2を挟むように配された第1、第2検出コイル3、4と、励磁コイル2と第1検出コイル3との間に配された第1内側ヨーク5と、励磁コイル2と第2検出コイル4との間に配された第2内側ヨーク6とを備え、第1検出コイル3の出力電圧と第2検出コイル4の出力電圧との差電圧に基づいてコア1の位置角度を検出する差動トランス型角度センサであって、コア1の外周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成するとともに、第1、第2内側ヨーク5、6の各内周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成し、第1内側ヨーク5と第2内側ヨーク6とを、互いに120°の位相差をもって配した差動トランス型角度センサにおいて、第1、第2内側ヨーク5、6を、それぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成し、第1、第2内側ヨーク5、6の磁束伝達部を第1、第2円弧帯状体により構成するとともに、第1、第2内側ヨーク5、6の磁束遮断部を、第1、第2円弧帯状体から延び仮想第1、第2円環帯状体を形成し得る第1、第2円弧帯状空間5d、6dにより構成し、かつ、コア1の外周面1bを、円弧角240°の円弧面1cと円弧角120°の弦面1dとで構成し、コア1の磁束伝達部を円弧面1cと弦面1dとで囲まれた部位により構成するとともに、コア1の磁束遮断部を、円弧面1cから延び仮想円周面を形成し得る円弧角120°の仮想円弧面1eと弦面1dとで囲まれた空間により構成した。
第1実施形態によると、第1、第2内側ヨーク5、6を、それぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成したため、第1、第2内側ヨーク5、6をきわめて容易に加工できるようになる。また、コア1の外周面1bを、円弧角240°の円弧面1cと円弧角120°の弦面1dとで構成したため、コア1をきわめて容易に加工できるようになる。また、検出精度を維持することができる。
また、第1実施形態によると、第1、第2ヨーク5、6を円弧角180°以下である円弧角120°の第1、第2円弧帯状体で構成したため、第1、第2ヨーク5、6をコア1の外周面1b側に配することでコア1を覆うことができる。このため、従来技術のようにコア1と励磁コイル2及び第1、第2検出コイル3、4とを互いに分離させる必要がなくなり、励磁コイル2及び第1、第2検出コイル3、4がそれぞれ巻回された1つの樹脂製ボビン7に第1、第2溝7d、7eを形成し、この第1、第2溝7d、7eに第1、第2内側ヨーク5、6を固着させることが可能となる。
また、第1実施形態によると、上記のように1つの共通する樹脂製ボビン7に励磁コイル2、第1、第2検出コイル3、4、及び第1、第2内側ヨーク5、6を組み付けたため、樹脂製ボビン7自体既に芯出しされていることから、これらの組付要素2、3、4、5、6の相互間での芯出し作業がきわめて簡単になる。
また、第1実施形態の差動トランス型角度センサは、励磁コイル2、第1、第2検出コイル3、4、及び第1、第2内側ヨーク5、6がそれぞれ装着された樹脂製ボビン7を収容する磁性パイプ8と、樹脂製ボビン7の前側外周面7g及び後側外周面7iにそれぞれ形成された第1前側環状溝7h及び第1後側環状溝7jと、第1前側環状溝7h及び第1後側環状溝7jにそれぞれ装着され、磁性パイプ8の内周面8aに圧接可能な第1前側Oリング9及び第1後側Oリング10であって、磁性パイプ8の内周面8aと樹脂製ボビン7の外周面7g、7iとの間に全周にわたって均一な隙間を形成する第1前側Oリング9及び第1後側Oリング10とを備える。
第1実施形態によると、樹脂製ボビン7の前側外周面7gは、加工寸法精度の高い磁性パイプ8の内周面8aから圧縮状態の第1前側Oリング9の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の前側外周面7gの全周にわたって略均一になる。また、樹脂製ボビン7の後側外周面7iは、前側外周面7gと同様、加工寸法精度の高い磁性パイプ8の内周面8aから圧縮状態の第1後側Oリング10の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の後側外周面7iの全周にわたって略均一になる。このため、樹脂製ボビン7の軸芯は、寸法加工精度の高い磁性パイプ8の軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビン7とコア1との間で正確な芯出しが得られるようになる。
図10において、第2実施形態に係る差動トランス型角度センサは、励磁コイル2、第1、第2検出コイル3、4、及び第1、第2内側ヨーク5、6がそれぞれ装着された樹脂製ボビン7を収容する磁性パイプ8と、磁性パイプ8の前端部8bに嵌着され樹脂製ボビン7の前面7kと対向するとともにコア1の前部1fを軸支する金属製軸受部材11と、磁性パイプ8の後端部8cに嵌着され樹脂製ボビン7の後面7lと対向するとともにコア1の後端部1gを軸支する金属製キャップ部材13と、樹脂製ボビン7の前面7kに形成された第1前側凹部7mと、金属製軸受部材11の後面11dに形成された第1前側凸部11eと、樹脂製ボビン7の後面7lに形成された第1後側凹部7nと、金属製キャップ部材13の前面13cに形成された第1後側凸部13dと、第1前側凸部11eの外周面に形成された第2前側環状溝11fと、第1後側凸部13dの外周面に形成された第2後側環状溝13eと、第2前側環状溝11fに装着され、第1前側凹部7mの内周面に圧接可能な第2前側Oリング15と、第2後側環状溝13eに装着され、第1後側凹部7nの内周面に圧接可能な第2後側Oリング16とを備え、第2前側Oリング15及び第2後側Oリング16により、樹脂製ボビン7とコア1との間での芯出しが行われる。
第2実施形態によると、寸法加工精度の高い磁性パイプ8の前端部8bに同じく寸法加工精度の高い金属製軸受部材11が嵌着されるとともに磁性パイプ8の後端部8cに寸法加工精度の高い金属製キャップ部材13が嵌着されることにより、磁性パイプ8と金属製軸受部材11と金属製キャップ部材13との間での芯出しが正確に行われる。また、樹脂製ボビン7の第1前側凹部7mの内周面は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材11の第1前側凸部11eの外周面から圧縮状態の第2前側Oリング15の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の第1前側凹部7mの内周面の全周にわたって略均一になる。また、樹脂製ボビン7の第1後側凹部7nの内周面は、寸法加工精度の高い金属製キャップ部材13の第1後側凸部13dの外周面から圧縮状態の第2後側Oリング16の半径方向幅寸法に対応する距離だけ離れて位置し、この位置は樹脂製ボビン7の第1後側凹部7nの内周面の全周にわたって略均一になる。このため、樹脂製ボビン7の軸芯は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材11及び金属製キャップ部材13の各軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビン7とコア1との間で正確な芯出しが得られるようになる。
図11において、第3実施形態に係る差動トランス型角度センサは、励磁コイル2、第1、第2検出コイル3、4、及び第1、第2内側ヨーク5、6がそれぞれ装着された樹脂製ボビン7を収容する磁性パイプ8と、磁性パイプ8の前端部8bに嵌着され樹脂製ボビン7の前面7kと対向するとともにコア1の前部1fを軸支する金属製軸受部材11と、磁性パイプ8の後端部8cに嵌着され樹脂製ボビン7の後面7lと対向するとともにコア1の後端部1gを軸支する金属製キャップ部材13と、樹脂製ボビン7の前面7kに形成された第2前側凹部7oと、金属製軸受部材11の後面11dに形成された第2前側凸部11gと、樹脂製ボビン7の後面7lに形成された第2後側凹部7pと、金属製キャップ部材13の前面13cに形成された第2後側凸部13fとを備え、第2前側凸部11gが第2前側凹部7oに嵌着されるとともに第2後側凸部13fが第2後側凹部7pに嵌着されることにより、樹脂製ボビン7とコア1との間での芯出しが行われる。ここで、樹脂製ボビン7の第2前側凹部7o及び第2後側凹部7pは、図12に示すように、前端部及び後端部に傾斜面7qが形成されており、第2前側凹部7o及び第2後側凹部7pに第2前側凸部11g及び第2後側凸部13fが嵌着されたとき、上記傾斜面7qを介して樹脂製ボビン7の第2前側凹部7o及び第2後側凹部7pは拡開する方向の力を均一に受けるようになる。
第3実施形態によると、寸法加工精度の高い磁性パイプ8の前端部8bに同じく寸法加工精度の高い金属製軸受部材11が嵌着されるとともに磁性パイプ8の後端部8cに寸法加工精度の高い金属製キャップ部材13が嵌着されることにより、磁性パイプ8と金属製軸受部材11と金属製キャップ部材13との間での芯出しが正確に行われる。また、樹脂製ボビン7の第2前側凹部7oの内周面は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材11の第2前側凸部11gの外周面に圧接し半径外方向の応力を全周にわたって受けるとともに、樹脂製ボビン7の第2後側凹部7pの内周面は、寸法加工精度の高い金属製キャップ部材13の第2後側凸部13fの外周面に圧接し半径外方向の応力を全周にわたって受けるため、樹脂製ボビン7の軸芯は、寸法加工精度の高い金属製軸受部材11及び金属製キャップ部材13の各軸芯と略一致したものとなり、したがって、樹脂製ボビン7とコア1との間で正確な芯出しが得られるようになる。
図13において、第4実施形態に係る差動トランス型角度センサは、図1図示の差動トランス型角度センサにおいて、コア1の外周面1bと樹脂製ボビン7の内周面7fとの間に全周にわたって隙間を積極的に設け、この隙間に樹脂材17を配したことを特徴としている。
第4実施形態によると、隙間もしくは樹脂材17を設けたことにより、図14に実線波形で表したように、検出可能な角度範囲(60°〜300°の範囲)における検出電圧(出力電圧)の直線性つまりコア1の角度位置に対して変化する検出電圧値の直線性が、破線波形で表した隙間のないタイプと比べ向上した。この直線性の向上は、コア1の外径を8mm、樹脂製ボビン7の内径を8.2mmに設定した隙間の殆ど無い差動トランス型角度センサに対して、コア1の外径を8mm、樹脂製ボビン7の内径を8.6〜9.0mmに設定して隙間を積極的に設けた差動トランス型角度センサを実験対象とした実験結果に基づくものである。
本発明の第1実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図である。 樹脂製ボビンと励磁コイルと第1、第2検出コイルと第1内側ヨークと第2内側ヨークとの配置関係を表した斜視図である。 樹脂製ボビンの断面図である。 図3図示A-A切断線による樹脂製ボビンの断面図及び第1内側ヨークの正面図である。 図3図示B-B切断線による樹脂製ボビンの断面図及び第2内側ヨークの正面図である。 コアの側面図である。 図6図示C-C切断線によるコアの断面図である。 第1、第2検出コイルの出力電圧の説明図である。 第1、第2検出コイルの出力電圧波形図及び両者の差電圧である検出電圧波形図である。 第2実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図である。 第3実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図である。 図11図示の差動トランス型角度センサにおける樹脂製ボビンと金属製軸受部材と金属製キャップとの連結状態を説明するための分解断面図である。 第4実施形態に係る差動トランス型角度センサの断面図である。 図13図示の差動トランス型角度センサの効果を説明するための検出電圧波形図である。
符号の説明
1 コア
1a ねじ孔
1b 外周面
1c 円弧面
1d 弦面
1e 仮想円弧面
1f 前部
1g 後端部
2 励磁コイル
3 第1検出コイル
4 第2検出コイル
5 第1内側ヨーク
5a 端面
5b 端面
5c 内周面
5d 第1円弧帯状空間
6 第2内側ヨーク
6a 端面
6b 端面
6c 内周面
6d 第2円弧帯状空間
7 樹脂製ボビン
7a リード線通し溝
7b リード線通し溝
7c リード線通し孔
7d 第1溝
7e 第2溝
7f 内周面
7g 前側外周面
7h 第1前側環状溝
7i 後側外周面
7j 第1後側環状溝
7k 前面
7l 後面
7m 第1前側凹部
7n 第1後側凹部
7o 第2前側凹部
7p 第2後側凹部
7q 傾斜面
8 磁性パイプ
8a 内周面
8b 前端部
8c 後端部
9 第1前側Oリング
10 第1後側Oリング
11 金属製軸受部材
11a 内周面
11b 後側環状段差部
11c 取付部
11d 後面
11e 第1前側凸部
11f 第2前側環状溝
11g 第2前側凸部
13 金属製キャップ部材
13a 内周面
13b 前側環状段差部
13c 前面
13d 第1後側凸部
13e 第2後側環状溝
13f 第2後側凸部
15 第2前側Oリング
16 第2後側Oリング
17 樹脂材

Claims (7)

  1. 回転型コアと、該コアと同心状に配された励磁コイルと、該励磁コイルを挟むように配された第1、第2検出コイルと、前記励磁コイルと前記第1検出コイルとの間に配された第1内側ヨークと、前記励磁コイルと前記第2検出コイルとの間に配された第2内側ヨークとを備え、前記第1検出コイルの出力電圧と前記第2検出コイルの出力電圧との差電圧に基づいて前記コアの位置角度を検出する差動トランス型角度センサであって、前記コアの外周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成するとともに、前記第1、第2内側ヨークの各内周部を磁束伝達部と磁束遮断部とに分割して構成し、前記第1内側ヨークと前記第2内側ヨークとを、互いに120°の位相差をもって配した差動トランス型角度センサにおいて、
    前記第1、第2内側ヨークを、それぞれ円弧角120°の第1、第2円弧帯状体により構成し、前記第1、第2内側ヨークの前記磁束伝達部を前記第1、第2円弧帯状体により構成するとともに、前記第1、第2内側ヨークの前記磁束遮断部を、前記第1、第2円弧帯状体から延び仮想第1、第2円環帯状体を形成し得る第1、第2円弧帯状空間により構成し、かつ、
    前記コアの外周面を、円弧角240°の円弧面と円弧角120°の弦面とで構成し、前記コアの前記磁束伝達部を前記円弧面と前記弦面とで囲まれた部位により構成するとともに、前記コアの前記磁束遮断部を、前記円弧面から延び仮想円周面を形成し得る円弧角120°の仮想円弧面と前記弦面とで囲まれた空間により構成する
    ことを特徴とする差動トランス型角度センサ。
  2. 前記コアが挿通される1つの樹脂製ボビンを備え、該樹脂製ボビンに前記励磁コイル及び前記第1、第2検出コイルが巻回されるとともに、前記第1、第2内側ヨークが、前記樹脂製ボビンに予め形成された第1、第2溝に固着されることを特徴とする請求項1に記載の差動トランス型角度センサ。
  3. 前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、前記樹脂製ボビンの前側外周面及び後側外周面にそれぞれ形成された第1前側環状溝及び第1後側環状溝と、前記第1前側環状溝及び前記第1後側環状溝にそれぞれ装着され、前記磁性パイプの内周面に圧接可能な第1前側Oリング及び第1後側Oリングであって、前記磁性パイプの内周面と前記樹脂製ボビンの外周面との間に全周にわたって均一な隙間を形成する第1前側Oリング及び第1後側Oリングとを備えることを特徴とする請求項2に記載の差動トランス型角度センサ。
  4. 前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、該磁性パイプの前端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの前面と対向するとともに前記コアの前部を軸支する金属製軸受部材と、前記磁性パイプの後端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの後面と対向するとともに前記コアの後端部を軸支する金属製キャップ部材と、前記樹脂製ボビンの前面に形成された第1前側凹部と、前記金属製軸受部材の後面に形成された第1前側凸部と、前記樹脂製ボビンの後面に形成された第1後側凹部と、前記金属製キャップ部材の前面に形成された第1後側凸部と、前記第1前側凸部の外周面に形成された第2前側環状溝と、前記第1後側凸部の外周面に形成された第2後側環状溝と、前記第2前側環状溝に装着され、前記第1前側凹部の内周面に圧接可能な第2前側Oリングと、前記第2後側環状溝に装着され、前記第1後側凹部の内周面に圧接可能な第2後側Oリングとを備え、前記第2前側Oリング及び前記第2後側Oリングにより、前記樹脂製ボビンと前記コアとの間での芯出しが行われることを特徴とする請求項2に記載の差動トランス型角度センサ。
  5. 前記励磁コイル、前記第1、第2検出コイル、及び前記第1、第2内側ヨークがそれぞれ装着された前記樹脂製ボビンを収容する磁性パイプと、該磁性パイプの前端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの前面と対向するとともに前記コアの前部を軸支する金属製軸受部材と、前記磁性パイプの後端部に嵌着され前記樹脂製ボビンの後面と対向するとともに前記コアの後端部を軸支する金属製キャップ部材と、前記樹脂製ボビンの前面に形成された第2前側凹部と、前記金属製軸受部材の後面に形成された第2前側凸部と、前記樹脂製ボビンの後面に形成された第2後側凹部と、前記金属製キャップ部材の前面に形成された第2後側凸部とを備え、前記第2前側凸部が前記第2前側凹部に嵌着されるとともに前記第2後側凸部が前記第2後側凹部に嵌着されることにより、前記樹脂製ボビンと前記コアとの間での芯出しが行われることを特徴とする請求項2に記載の差動トランス型角度センサ。
  6. 前記コアの外周面と前記樹脂製ボビンの内周面との間に全周にわたって隙間を設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の差動トランス型角度センサ。
  7. 前記隙間に該隙間を埋めるよう樹脂材を配したことを特徴とする請求項6に記載の差動トランス型角度センサ。
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