JP2006242263A - 固定型等速自在継手及びその製造方法 - Google Patents

固定型等速自在継手及びその製造方法 Download PDF

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    • F16D2300/12Mounting or assembling

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Abstract

【課題】組立てが簡単で、軽量コンパクトな固定式等速自在継手を提供する。
【解決手段】一端にて開口した椀状のマウス部10aの内球面12に軸方向に延びる複数のボール溝14を形成した外輪10と、外球面22に軸方向に延びる複数のボール溝24を形成した内輪20と、対をなす外輪10のボール溝14と内輪20のボール溝24との間に組み込んだトルク伝達ボール30と、外輪10の内球面12と内輪20の外球面22との間に介在してトルク伝達ボール30を円周方向で所定間隔に保持するケージ40とを具備し、外輪マウス部10aに内輪20の外球面22を受ける支持部18を設けた固定式等速自在継手において、内輪20と接するケージ40の内周面が、外輪マウス部10aの開口側に位置する球面部46aと、外輪マウス部10aの奥側に位置する円筒部46bとからなり、円筒部46bは内輪20の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪20が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボール30の外接円がケージ40の外側輪郭内におさまる。
【選択図】 図1

Description

この発明の固定型等速自在継手は、連結した駆動側と従動側の二軸間で角度変位のみを許容するタイプであって、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用される。
特許文献1に記載された固定式等速自在継手は、まずケージを外輪内に入れ、次に内輪をそのケージの内側を通過させて外輪内の、正規位置よりも奥側に置き、その状態で、トルク伝達ボール(以下、単に「ボール」という。)を内側からケージのポケットに入れ込み、その後、内輪を正規位置に戻し、最後に、内輪を軸方向で支持する部材を入れて外輪に固定する、というものである。
特許文献2および特許文献3に記載された固定式等速自在継手は、外輪の大端面開口とは反対側のケージの内径部が内輪が同軸方向に通過できるような形状となっており、また、外輪の大端面開口とは反対側も内輪が同軸方向に通過できるように開口している。組み立て方法は、外輪にケージを入れておき、ボールを内側からケージのポケットに入れて、その後、内輪を外輪の大端面開口側から外輪とケージを通過させて入れ、外輪の大端面開口とは反対側の開口部分に内輪を支持する部材を入れて外輪に固定する、というものである。
特開平6−193645号公報 特表2004−521295号公報 特開2004−116666号公報
特許文献1に記載された固定型等速自在継手は、その組立方法に起因して内輪のトラック溝が浅く、トルク負荷容量が小さくなる。つまり、外輪にケージを挿入した後、そのケージの内側に内輪を挿入して外輪の底部まで押し込むことができるように、内輪の外径をケージの内径よりも小さく設定する必要がある。ここで、内輪に嵌着される中間軸の外径は規定値であることから、内輪の外径を小さくすると内輪のトラック溝が浅くなる。その結果、トルク負荷容量が小さくなるという問題が発生する。
また、特許文献1に記載された固定型等速自在継手では、外輪の底に配置された底部材の凹球面で内輪の外球面を軸方向に支持する構造となっている。このように内輪を軸方向に支持する底部材の凹球面が継手中心軸線を含む比較的狭い範囲に位置しているため、大作動角時の等速性を維持することが困難であり、振動や異音などといった問題や、底部材の凹球面と内輪の外球面との相対変位量が大きいことから発熱量や摩耗量が大きくなるといった問題がある。
加えて、外輪およびケージの内側からボールを入れるという作業は煩雑で、製造工程における作業能率が悪い。
特許文献2および特許文献3に記載された固定式等速自在継手でも、外輪およびケージの内側からボールを入れる作業は煩雑である。また、外輪の大端面開口とは反対側に内輪を通過させるための大きい開口が必要であるため、この部分の外径が大きくならざるを得ない。その結果、重量増となるばかりでなく、外径と内径の間が狭くなるため、たとえば駆動車輪用車輪軸受装置に適用する場合、ホイールハブとの連結部(ステム軸)とこの外輪とを結合するための構造が作り難い。しかも、外輪のホイール側つまり大端面の反対側は、車種によって形状が異なるものであるが、小さい径が必要となるときなどは適用が困難となる。
本発明の主要な目的は、上述の問題点を解消し、組立てが簡単で、軽量コンパクトな固定式等速自在継手を提供することにある。
本発明の固定式等速自在継手は、一端にて開口した椀状のマウス部の内球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した外輪と、外球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した内輪と、対をなす外輪のボール溝と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボールと、外輪の内球面と内輪の外球面との間に介在してトルク伝達ボールを軸方向に保持するケージとを具備し、外輪マウス部に内輪の外球面を受ける支持部を設けた固定式等速自在継手において、内輪と接するケージの内周面が、外輪マウス部の開口側に位置する球面部と、外輪マウス部の奥側に位置する円筒部とからなり、前記円筒部は内輪の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボールの外接円がケージの外側輪郭内におさまるようにしたことを特徴とするものである。
上述の構成からなるため、本発明の固定式等速自在継手は次のような製造方法が可能となる。すなわち、請求項10に記載のように、請求項1ないし9のいずれかの固定式等速自在継手を製造する方法であって、内輪をケージに入れ、内輪のボール溝とケージのポケットの位相を合わせてケージの外側からポケットにボールを入れることにより、内輪とケージとボールの仮組みユニットを得、前記仮組みユニットを外輪に入れる。
さらに、前記仮組みユニットにおける内輪と外輪のボール溝の位相をずらす工程と、前記仮組みユニットを外輪に同軸方向に入れる工程と、内輪と外輪のボール溝の位相を一致させる工程と、内輪を軸方向に移動させて内輪とボールに正規位置を占めさせる工程を具備することができる。
本発明によれば、固定式等速自在継手の製造すなわち構成要素の組み立てが容易となる。一つには、内輪とケージとボールの仮組みユニットがユニットハンドリング可能であり、もう一つは、その仮組みユニットをつくるに際して外側からボールを入れるため作業性がよいことによる。
また、本発明の固定式等速自在継手は、仮組みユニットを外輪の大端面にある開口から入れ込むため、外輪の大端面とは反対側の内径が特許文献2,3のものに比べて小さくてすむ。したがって、この部分の外径を小さくすることができ、軽量化および車種による外形形状の変化への対応が容易となる。また、同部の厚肉化によりホイールハブとの連結部の設計が容易となる。
内輪とケージとボールをユニットハンドリング可能な仮組みユニットとし、この仮組みユニットと外輪の組み合わせで固定式等速自在継手を構成することで、外輪は用途に応じた種々形状とし、それらの外輪に対して共通の仮組みユニットを使用することができる。たとえば、車種等によって外輪外形やホイールとの連結軸の形状が異なる場合でも仮組みユニットだけは共通のものを使用することができるため、コスト低減に大いに寄与する。
トルク伝達ボールを8個とすると、7個以下のトルク伝達ボールを使用するものに比べ、ボール径に対してボールPCDが大きいため、ケージ外球面からのボールの飛び出し量が小さく、内輪、ケージ、ボールからなる仮組みユニットにおいてボールを押し込んだ状態を得るのに半径方向のボールの押し込み量が小さくてすむ。また、ボール径に対してボールPCDが大きいことから、内輪内部にセレーションを確保しやすく、しかも、内輪の、外輪大端面とは反対側に球面部分を確保しやすい。
以下、図面に従って本発明の実施の形態を説明する。
図1にUJ(アンダーカットフリー)タイプの固定式等速自在継手の縦断面を示す。図示するように、この固定式等速自在継手は、外輪10と内輪20とボール30とケージ40を主要な構成要素として成り立っている。
外輪10はマウス部10aとステム部10bとからなる。図2および図3に示すように、マウス部10aは一端にて開口した椀状で、その内周面(以下、「内球面」という。)12は部分球面状で、軸方向に延びる複数ここでは8本のボール溝14が円周方向に等間隔に形成してある。マウス部10aの奥底には凹球面状の球面座18が形成してあり、球面座18の周囲には環状の空間19が存在している。ステム部10bは、この実施の形態では、セレーション部とねじ部を有する。
内輪20は図1および図4に示すように球状で、その部分球面状外周面(以下、「外球面」という。)22に、軸方向に延びる複数ここでは8本のボール溝24が円周方向に等間隔に形成してある。内輪20はスプライン孔26によってシャフト50とトルク伝達可能に結合する。図4において、符号A1およびA2は、それぞれ、内輪20の外球面22の外径および外球面22の中心横断面での最小投影径を示す。
外輪10の球面座18の曲率半径は内輪20の外球面22の曲率半径とほぼ等しい。また、図1に示す固定式等速自在継手を組み立てた状態において球面座18側に位置する内輪20のスプライン孔26の端部は球面座18の外径より大きくしてある。外輪10の球面座18および内輪20の外球面22には熱処理によって表面硬化層が設けてある。図1から分かるように、シャフト50の端面は内輪20の外球面22と実質的に同じ曲率半径の球面で、内輪20にシャフト50を組み付けた状態で両者は一つの球面を形成する。
図1に示すように、外輪10のボール溝14の曲率中心O1と内輪20のボール溝24の曲率中心O2は、継手中心Oに対して軸方向に等距離fだけオフセットさせてある。したがって、対をなす内外輪10,20のボール溝14,24は外輪10の大端面側開口に向かって拡開したくさび形状を呈している。
この実施の形態の固定式等速自在継手は、ボール溝14,24にアンダーカットがない(アンダーカットフリー)。すなわち、外輪10のボール溝14は、曲率中心O1を境にして小端面側に位置する円弧底14aと大端面側に位置する軸線と平行なストレート底14bとで構成される。同様に、内輪20のボール溝24は、曲率中心O2を境にして外輪10の大端面側に位置する円弧底24aと外輪10の小端面側に位置する軸線と平行なストレート底24bとで構成される。
ケージ40は外輪10の内球面12と内輪20の外球面22との間に介在している。ケージ40の円周方向に複数ここでは8個のポケット42が配設してある。ケージ40の外球面44は外輪10の内球面12と接する。図5および図6に示すように、ケージ40の外球面44とポケット42の軸方向に向かい合った側壁とがなす角部41,43の径B2はケージ40の外球面44の外径B1よりも小さい。径B2は外輪10の円筒部16bの内径C1より小さくしてある(B2<C1)。これはケージ40を同軸方向に入れ込むとき必要となる寸法関係である。もっとも、6個ボールでボール径が大きくなれば円筒部16bがなくても上記関係を満足できる。したがって、外輪10の円筒部16bは必須ではない。
ここで、符号41で示す部分の径B2は少し大きくても同軸から少し傾ければ入るが、符号43で示す部分の径B2については上記寸法関係(B2<C1)が必要である。なお、ケージ40の角部41,43に面取りなど径B2を小さくするためのカットする部分を設けてもよい。径B2を小さくすることができれば外輪10の円筒部16bの内径C1も小さくでき、それによりケージ外球面を案内する外輪内球面の範囲を大端面方向に広くできるため、軸方向すきまが少なくなり等速性、耐久性などがよくなる。
図5から分かるとおり、ケージ40の内周面は、軸方向中心(図1では継手中心Oと一致)にて互いに滑らかに連続した内球面46aと円筒面46bとの組み合わせで構成されている。つまり、軸方向中心から外輪10の大端面側は内輪20の外球面22と接して内輪20を半径方向および軸方向に支持する内球面46aとなっており、軸方向中心から外輪10の小端面側は内輪外球面と接して内輪20を半径方向に支持する円筒面46bとなっている。円筒面46bは、組み立ての過程で内輪20を正規位置から軸方向に後退させておくために必要となる(図8参照)。したがって、正規位置で内輪20を半径方向に支持する狭い範囲以外については、精度はラフでよい。
円筒面46bの端部に内径側に突出した突起48が設けてある。この突起48は、図8に示すように、内輪20、ボール30、ケージ40を仮組みユニットとしたとき、内輪20の脱落を防止するための、言い換えれば内輪20の軸方向移動のストローク端を規定するストッパーとして機能する(図8、図9参照)。そのため突起48の内径B5は内輪20の外球面22の外径A1より小さく設定してある。
外輪10のボール溝14と内輪20のボール溝24は対をなし、各対のボール溝14,24間にボール30が組み込んである。ケージ40の各ポケット42に一つのボール30が収容される。そして、ケージ40は、すべてのボール30を外輪10と内輪20のなす角度すなわち継手の作動角の二等分面上に位置させるように作用し、これにより、継手の等速性が維持される。
次に、上述の構成の固定式等速自在継手の製造方法、つまり、外輪10、内輪20、ボール30、ケージ40からなる構成要素の組立手順を説明する。
まず、図7に示すように、内輪20をケージ40に、軸線を直交させて入れ込む。このとき、内輪20の外球面22の中心横断面での最小投影径A2(図4)とケージ40の突起48の内径B5(図8)との大小関係(A2<B5)を利用する。そして、内輪20を回して両者の軸線を一致させて同軸となす。なお、径差(B5−A2)が小さい場合は最初から同軸方向にかち込んでもよい。
内輪20をケージ40の円筒部46b内で軸方向に移動させて内輪20の外球面22をケージ40の突起48に接触させ、両者を図8に示す位置関係となす。このとき内輪20は、上述の突起48のストッパー機能により、外球面22がケージ40の突起48に当たった位置、つまり、正規位置から符号B6で示す距離だけ後退した位置で停止する。
図9および図10に示すように、内輪20のボール溝24の位相とケージ40のポケット42の位相を合わせた状態で、外側からポケット42にボール30を入れる。ボール30を内輪20のボール溝24に突き当たるまで押し込み、ボール外接円径D1がケージ40のポケット42の角部41,43の径B2(図5、図6)以下となるようにする。言い換えれば、内輪20が軸方向移動のストローク端にあるときボール外接円がケージ40の外側輪郭内におさまるようにする。
このとき、図9に符号D2で示す、内輪20のボール溝24の底からケージ40の球面部46aとポケット42の球面部側側壁とがなす角部までの距離がボール径より小さくなる寸法関係に設定しておくと、ボール30が内径側に脱落せず、ユニットハンドリングが可能となって取り扱いが非常に容易となる。そして、かかる寸法関係は図8を参照して上に述べたケージ40の突起48の位置(B6)に依存する。なお、通常、ボール30とポケット42の間には締めしろがあるため外径側へは脱落しにくくなっている。
次に、図11に示すように、内輪20、ケージ40、ボール30の仮組みユニットを外輪10の開口から挿入する。この挿入は、図12に示すように、隣接するボール間の角度をαとすると、外輪10のボール溝14と内輪20のボール溝24の位相をα/2だけずらした状態で行う。その結果、ケージ40の外球面44が外輪10の内球面12に当接し、その時点で内輪20の外球面22が外輪10の底の環状空間19を占め、図13および図14に示す状態となる。
なお、仮組みユニットのボールは、外輪10の円筒部16bを通過するときにケージ40の外側輪郭内におさまっていればよく、ここを通過した後は外輪10の内球面12に沿って半径方向外側に移動できる。ここで、内輪20の外球面22が外輪10の底部に当たる接触部の軸方向位置は、より大端面側にある方が、継手の軸方向コンパクト化を図る上で有利であり、また、球面座18と環状空間19の底部との段差が少なくてすむため加工上も有利である。そこで、ボールが外輪円筒部16bを通過した後、ケージ40の外球面44が外輪10の内球面12に当たる前に先に内輪20の外球面22が外輪10の底部に当たり、内輪のそれ以上の移動が阻止される結果、ケージがさらに外輪マウス部の奥側に進むにつれてボールが半径方向外側に飛び出すようにすれば、前記接触部をより大端面側に位置させることができる。
次に、図15に示すように、仮組みユニット(20,30,40)と外輪10の位相をα/2角ずらして内外輪10,20のボール溝14,24の位相を一致させる。そして、図16に示すように、内輪20のセレーション孔26に形成したクリップ溝28に治具54を引っ掛けて内輪20を外輪10の開口側に向けて軸方向に移動させ、内輪20の外球面22をケージ40の内球面46aに当接させる。このとき、内輪20の軸方向移動に伴ってボール30が半径方向外側に移動し、内輪20とボール30が正規位置を占めるに至る。
次に、図17に示すように、外輪10に対して内輪20を傾けて内輪20の外球面22を外輪10の球面座18に接触させた状態で、内輪20のスプライン孔26にシャフト50を挿入してクリップ52で抜け止めをする。このとき内輪20を傾けておくのは、同軸状態では内輪20が環状空間19に逃げ込んでしまうからである。そして、シャフト50を外輪10と同軸に戻すことにより固定式等速自在継手が完成する(図1)。
図18および図19に示す実施の形態では内輪20´につば28が設けてある。つば28は外輪10の開口側に位置し、治具56を引っ掛けるための凹部29を有する。治具56を利用して、内輪20を外輪10の開口側に向けて軸方向に引き出し、そのままの状態で、内輪20のスプライン孔26にシャフト50を押し込み、クリップ52で抜け止めをする。
いずれの実施の形態でも、外輪10に設けた球面座18で内輪20,20´の外球面22を軸方向に支持させるとともに、内輪20,20´の外球面22をケージ40の円筒面46bで半径方向に支持させた構造であるため、外球面22での発熱量や摩耗量を少なくでき、十分なトルク負荷容量を確保することができ、振動や異音の発生を防止し、等速性を維持することができる。
なお、本発明は以上説明し、かつ、図示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に悖ることなく種々の改変態様が可能である。たとえば、図示した実施の形態は8個のトルク伝達ボールを用いたものを例示したが、6個のトルク伝達ボールを用いることも可能である。
本発明の実施の形態を示す固定式等速自在継手の縦断面図である。 外輪の要部縦断面図である。 図2の外輪の右側面図である。 内輪の端面図である ケージの縦断面図である。 図5のケージの左側面図である。 内輪をケージに組み込む過程を示す説明図である。 内輪とケージの位置関係を示す要部縦断面図である。 内輪とケージのサブアセンブリにボールを組み込んで仮組みユニットとなす過程を示す縦断面図である。 図9のサブアセンブリの右側面図である。 内輪とケージとボールの仮組みユニットを外輪に組み込む過程を示す要部縦断面図である。 仮組みユニットを外輪に組み込んだ状態の端面図である。 図12のXIII−XIII断面図である。 図12のXIV−XIV断面図である。 内外輪のボール溝の位相を一致させた状態の図12と類似の端面図である。 図15の継手の要部縦断面図である。 シャフトを押し込んだ状態の図15の継手の要部縦断面図である。 別の実施の形態を示す図14と類似の断面図である。 別の実施の形態を示す図17と類似の断面図である。
符号の説明
10 外輪
10a マウス部
12 内球面
14 ボール溝
14a 円弧部
14b ストレート部
16a 面取り
16b 円筒部
18 球面座
19 環状空間
10b ステム部
20 内輪
22 外球面
24 ボール溝
24a 円弧部
24b ストレート部
26 スプライン孔
27 クリップ溝
28
29 環状溝
30 トルク伝達ボール
40 ケージ
42 ポケット
44 外球面
46a 内球面
46b 円筒面
48 突起
50 シャフト
52 クリップ
54,56 治具

Claims (11)

  1. 一端にて開口した椀状のマウス部の内球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した外輪と、外球面に軸方向に延びる複数のボール溝を形成した内輪と、対をなす外輪のボール溝と内輪のボール溝との間に組み込んだトルク伝達ボールと、外輪の内球面と内輪の外球面との間に介在してトルク伝達ボールを軸方向に保持するケージとを具備し、外輪マウス部に内輪の外球面を受ける支持部を設けた固定式等速自在継手において、
    内輪と接するケージの内周面が、外輪マウス部の開口側に位置する球面部と、外輪マウス部の奥側に位置する円筒部とからなり、前記円筒部は内輪の軸方向移動を所定範囲にわたって許容し、内輪が軸方向移動のストローク端にあるときトルク伝達ボールの外接円がケージの外側輪郭内におさまるようにしたことを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 内輪とケージとトルク伝達ボールをユニットハンドリング可能な仮組みユニットとしたことを特徴とする請求項1の固定式等速自在継手。
  3. ケージ内周面の前記円筒部に内径が内輪の外球面の外径より小さい突起を設け、前記突起によって内輪のストローク端を規定したことを特徴とする請求項1または2の固定式等速自在継手。
  4. 外輪マウス部の開口部の最小内径が、ケージの外球面とポケットの軸方向に向かい合った側壁とがなす角部の径より大きいことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの固定式等速自在継手。
  5. 前記仮組みユニットにおけるボールの外接円径がケージの外球面とポケットの軸方向に向かい合った側壁とがなす角部の径以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの固定式等速自在継手。
  6. 前記仮組みユニットにおける内輪のボール溝の底からケージの内球面とポケットの球面部側側壁とがなす角部までの距離がボール径より小さいことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの固定式等速自在継手。
  7. 内輪の内径部にトルクを伝達するシャフトとの連結穴があり、ここに連結されるシャフトの外輪マウス部の奥側の端部に外輪マウス部と接触する支持面が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの固定式等速自在継手。
  8. 前記支持面が内輪の外球面と同じ曲率であることを特徴とする請求項7の固定式等速自在継手。
  9. トルク伝達ボールの数が8であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかの固定式等速自在継手。
  10. 請求項1ないし9のいずれかの固定式等速自在継手を製造する方法であって、内輪をケージに入れ、内輪のボール溝とケージのポケットの位相を合わせてケージの外側からポケットにボールを入れることにより、内輪とケージとボールの仮組みユニットを得、前記仮組みユニットを外輪に入れるようにしたことを特徴とする固定式等速自在継手の製造方法。
  11. 前記仮組みユニットにおける内輪と外輪のボール溝の位相をずらす工程と、前記仮組みユニットを外輪に同軸方向に入れる工程と、内輪と外輪のボール溝の位相を一致させる工程と、内輪を軸方向に移動させて内輪とボールに正規位置を占めさせる工程を具備する請求項10の固定式等速自在継手の製造方法。
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