JP4165670B2 - 表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法 - Google Patents

表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ファクシミリ、プリンター、フロッピディスクドライブ等に、非接触で物体の有無を検出してスイッチング信号を得ることができるフォトインタラプタが広く使用されている。一般的なフォトインタラプタの構造は図14に示すように、フォトインタラプタ1はケース2の対向する部分に発光素子3(例えば、赤外LED)と受光素子4(例えば、フォトトランジスタ、以下、P−Trと呼ぶ)とを取り付け、発光素子3からの光をギャップGを介して受光素子4が受光するように構成されている。上記構成によりギャップG内に被検出物が入り光が遮断されると受光素子4側の出力が変化し、この出力変化をスイッチング信号として使用するものである。
【0003】
前記フォトインタラプタの構造において、前記ケース2はプラスチックのモールドで形成され、対向する素子収納部に発光素子3と受光素子4を収納した後、スリット内を通る光軸の位置調整を行い、光軸が一致する位置を保持しながらエポキシ樹脂で前記素子収納部を封止し、固着したものであった。従って、モールド成形では検出精度を決めるスリット内の光軸の位置調整精度を高めることが非常に困難であった。
【0004】
そこで、前記検出精度を決めるスリット内の光軸の位置調整精度を向上するために金属のスリット板を用いたフォトインタラプタの製造方法の技術が特開平5−110129号公報に開示されている。図15及び図16にてその概要を説明する。
【0005】
図15はフォトインタラプタの斜視図、図16は受発光側の各1次モールド体及びスリット板を2次モールド金型内にインサートした状態を示す断面図である。図において、リード端子5へ発光素子であるLED3又は受光素子であるP−Tr4をダイボンドし、他方のリード端子6へ金線等のボンディングワイヤー7でワイヤーボンドし、熱硬化性の封止樹脂8、例えば、エポキシ樹脂で注型又はトランスファーモールド方式により受発光側の各1次モールド体を形成する。
【0006】
次に、金属板で光の通路となるスリット9aを備えたスリット板9を形成する。該スリット板9は2次モールド金型へインサート成形するための折り曲げられたリード部9bを備えている。前記受発光側の各1次モールド体とスリット板とを位置決めして2次モールド金型内へ挿入し、熱可塑性の遮光性樹脂10、例えば、ポリフェニレンサルファイドで射出成形を行い、各1次モールド体とスリット板とを一体化する。射出成形後、2次モールド金型より離型して、切断、分離して、図15のような単体のフォトインタラプタ11が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したフォトインタラプタの製造方法には次のような問題点がある。LED、P−Trの製造工程を別々に行わなければならないため、1次モールド体と2次モールド体を組合せる時、光軸の位置調整が困難であり、製造コストも高価であった。また、更にモールド金型が複雑になると共に、スリット板の曲げ精度も起因してモールド体のスリットの位置精度が低下した。モールド成形のための金型製作コスト及び金型維持費が必要となった。モールド本体へのLED及びP−Trのインサート成形が必要となるため工数の増加及び製造コストが高価であった。また二度のモールド工程の加熱によりLED、P−Trへ熱応力等のストレスが加わり信頼性に悪影響を及ぼす等の課題があった。
【0008】
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、高精度、高分解能を実現し、小型で高寿命、高信頼性の生産性に優れた極めて安価な表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における表面実装型フォトインタラプタは、発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタにおいて、前記発光素子及び受光素子を絶縁基板に実装封止樹脂で封止したフォトインタラプタ単体と、両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光と所定のギャップをプレス加工にて形成した金属薄板の筐体とを組み合わせ固着した構成を有することを特徴とするものである。
【0012】
また、前記筐体に形成した両素子の光路となる光の反射面にメッキ層を形成して反射効率をアップしたことを特徴とするものである。
【0013】
また、前記メッキ層は、ニッケルメッキであることを特徴とするものである。
【0016】
また、発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、絶縁基板で形成した多数個取りする集合回路基板に複数列のスルーホールを穴明けするスルーホール加工工程と、前記集合回路基板の上面に複数列の実装用電極パターン及び前記スルーホールにスルーホール電極を形成する電極パターン形成工程と、前記集合回路基板上に複数個の発光素子及び受光素子を実装する実装工程と、前記スルーホール上にマスク部材を貼付後封止樹脂を充填しキュアして硬化させる樹脂封止工程と、前記集合回路基板を直するカットラインに沿って単体の回路基板に分割してフォトインタラプタ単体を形成する切断工程と、前記両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光部分や所定のギャップを金属薄板で形成した筐体のプレス加工工程と、前記フォトインタラプタ単体に前記筐体を被せて組合せ接着剤等の固着手段で一体化する固着工程と、より構成されたことを特徴とするものである。
【0017】
また、発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、絶縁基板で形成した多数個取りする集合回路基板に複数列のスルーホールを穴明けするスルーホール加工工程と、前記集合回路基板の上面に複数列の実装用電極パターン及び前記スルーホールにスルーホール電極を形成する電極パターン形成工程と、前記集合回路基板上に複数個の発光素子及び受光素子を実装する実装工程と、前記スルーホール上にマスク部材を貼付後封止樹脂を充填しキュアして硬化させる樹脂封止工程と、前記両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光部分や所定のギャップを金属薄板で形成した筐体集合体を加工するプレス加工工程と、前記集合回路基板に前記筐体集合体を被せて組合せ接着剤等の固着手段で一体化する固着工程と、前記一体化した集合回路基板と筐体集合体を直するカットラインに沿って個々のフォトインタラプタに分割する切断工程と、からなることを特徴とするものである。
【0018】
また、表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、更に前記筐体の反射面にメッキ層を形成するメッキ工程を有することを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明における表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法について説明する。図1及び図2は本発明の第1の実施の形態であり、図1は、表面実装型フォトインタラプタ単体の断面図、図2は、図1の斜視図である。図において、従来技術と同一部材は同一符号で示す。
【0020】
図1及び図2において、20は表面実装型フォトインタラプタであり、その構成は、平面が略矩形形状をした絶縁基板のガラスエポキシ樹脂等よりなる回路基板21の同一面上に形成された電極パターン23a及び23bにそれぞれ発光素子であるLED3及び受光素子であるP−Tr4をダイボンド及びワイヤーボンド実装されている。前記電極パターン23a及び23bは側面に形成された外部接続電極となるスルーホール電極22a及び22bと連通し、前記LED3及びP−Tr4のそれぞれはエポキシ樹脂等よりなる封止樹脂8で封止され、フォトインタラプタ単体20Aを形成する。
【0021】
一方、24は、筺体であり、Bs材、Al材、SuS材等の金属薄板をプレス加工で、スリット部の穴明けや本体部を絞り加工で形成する。若しくは、プラスチック材料で金型を使って射出成形加工で成形する。前記いずれかの方法で成形した筺体24は、外部への遮光と、両素子の光路となるスリット24a、24bとギャップGを挟み左右が略対称に約45°傾斜した光の反射面24c、24dとを備えている。尚、必要に応じて前記反射面24c、24dには、図示しないメッキ層を形成することにより、更に反射効率をアップさせることができる。
【0022】
次に、前述したフォトインタラプタ単体20Aの回路基板21の外周縁部又は前記筺体24の下部内周縁部の接合面に接着剤を塗布又は印刷し、フォトインタラプタ単体20Aと筺体24を組合せ接着することで表面実装型フォトインタラプタ20が完成される。
【0023】
以上の構成による表面実装型フォトインタラプタ20は、LED3からの光が筺体24の略45°傾斜した内面側の反射面24cで略90度反射してスリット24aを通過しギャップGを介してスリット24bを通過、更に反射面24dで略90度反射して、P−Tr4が受光する。このとき光の通路であるギャップG内に被検出物が入り光が遮断されると、P−Tr4の出力が変化して被検出物の有無を検出する。
【0024】
従って、従来の方法では、LED3とP−Tr4をそれぞれ別工程で、1次モールド体として形成し、2次モールド体にインサート成形で光軸の位置調整を保持しながら行う等工数面、精度面、金型の複雑さ、或いは二度の成形による素子への熱応力、ストレスでの信頼性、コスト面等多くの課題を抱えていたが、本発明では、LED3とP−Tr4を回路基板21の同一面上で同時形成するため、製造工数も少なく、また上述のようにプレス加工やプラ成形加工の金型精度でスリット24a、24bの位置精度や加工ギャップGの精度を正確に出すことができる。更に、反射を利用しているため、光軸位置調整も特別に必要ない等、従来に比べて工数、精度、信頼性、コスト面で優れている。
【0025】
次に、表面実装型フォトインタラプタの製造方法について説明する。図3〜図8は、前記筺体が単体の場合の製造方法で、図3は、集合回路基板にスルーホール加工及び電極パターン形成工程を示す斜視図である。図4は、LED及びP−Trのダイボンド及びワイヤーボンド実装工程を示す斜視図である。図5は、樹脂封止工程を示す斜視図である。図6は、実装から樹脂封止工程迄を終了した集合回路基板の切断工程後の分割されたフォトインタラプタ単体の斜視図である。図7は、筺体の外観斜視図である。図8は、筺体の裏面側から見た外観斜視図である。
【0026】
図3において、スルーホール加工工程は、絶縁基板のガラスエポキシ樹脂等よりなる100mm〜200mm角程度の集合回路基板21Aに回路基板21を多数個取りするための各列毎同ピッチでNC切削又はプレス等の加工手段で穴明けし、スルーホール22を形成する。
【0027】
次に、メッキ工程において、前記スルーホール22の壁面を含む集合回路基板21Aの全表面を洗浄した後、集合回路基板21Aの全表面に無電解メッキで銅メッキ層を形成後、電極パターン形成工程に移り、マスク合わせ、露光、現像、エッチング、レジスト塗布、マスク合わせ、露光、現像等の各工程を経て、銅の電極パターンを形成し、最終に電解メッキでNiメッキ、その上にAuメッキを施して完了する。こうして前記集合回路基板21Aの上面にLED3及びP−Tr4の実装用の電極パターン23a及び23bと、スルーホール電極22a(22b)が形成される。
【0028】
図4は、実装工程の説明図で、ダイボンド工程において、前記実装用電極パターン23a及び23b上に異方性導電シート又は異方性導電接着剤、或いは導電性接着剤を塗布又は印刷する。例えば、銀ペーストの場合は、LED3又はP−Tr4の各素子を銀ペースト上に搭載し、その後キュア炉に入れて銀ペーストを硬化させて固着する。
【0029】
ワイヤーボンド工程では、前記固着されたLED3及びP−Tr4のファースト側から金線等のボンディングワイヤー7で決められたセカンド側パターンにワイヤーボンド接続する。
【0030】
図5は、樹脂封止工程を示す図で、先ず、前記集合回路基板21Aのスルーホール22上に樹脂がスルーホール内へ流れ込むのを防止するため、粘着テープ等のマスク部材25を貼付する。次に、所定のギャップGを確保するため、取り個数に応じた複数列の図示しない型枠をセットし、エポキシ樹脂等の封止樹脂8を型枠に充填後、キュアして硬化させる。封止樹脂8が硬化した後、前記型枠を取り除く。
【0031】
前記集合回路基板21Aの材質がガラスエポキシ樹脂、封止樹脂8がエポキシ樹脂で、共に同じエポキシ系であるため線膨張係数も同じでキュア等の高温時における基板と樹脂の剥離や反りが少なく、密着強度の高い信頼性に優れた樹脂封止後の集合回路基板21Aが得られる。
【0032】
切断工程は、前述した実装から樹脂封止工程迄終了した集合回路基板21Aを、直交するX、Yのカットライン26、27に沿ってダイシング又はスライシングマシン等で切断し、図6に示すようなフォトインタラプタ単体20Aに分割する。前記X方向のカットライン26はスルーホール22上を通るので、分割断面には半円状をしたLED3側のスルーホール電極22aと、P−Tr4側のスルーホール電極22bがそれぞれの列毎に現れ、図6の如く単体に分割されたとき対称位置に各電極がきてマザーボード等と接続する外部接続電極となる。
【0033】
図7及び図8に示すように、筺体の加工工程は、前述したように、Bs材、Al材、SuS材等の金属薄板をプレス加工でスリット部の穴明けや本体部に絞り加工で成形する。若しくはプラスチック材料で金型を使って射出成形加工で成形する。これらいずれかの方法で成形した筺体24は、外部への遮光と両素子の光路となるスリット24a、24bとギャップGを挟み左右が略対称に約45°傾斜した光の反射面24c、24d備えている。尚、必要に応じて前記反射面24c、24dには、例えば無電解Niメッキ等のメッキ層(図示しない)を形成することにより更に反射率をアップさせることが出来る。
【0034】
最終工程となる一体化するための接着工程は、前述したフォトインタラプタ単体20Aの回路基板21の外周縁部又は前記筺体24の下部内周縁部の接合面に、接着剤を塗布又は印刷し、フォトインタラプタ単体20Aと筺体24を組合せ接着することで一体化し、図1及び図2に示すような表面実装型フォトインタラプタ20が完成する。
【0035】
次に、表面実装型フォトインタラプタの第2の実施の形態について説明する。前述した製造方法ではフォトインタラプタ単体と筺体単体とを接着して表面実装型フォトインタラプタを形成する方法を述べたが、ここではフォトインタラプタ集合体と筺体集合体とを接着し、最終工程で切断、分割することで表面実装型フォトインタラプタを得る製造方法について述べる。
【0036】
図9及び図10は、フォトインタラプタ集合体と筺体集合体それぞれの製造方法を説明する図であって、図9は、集合回路基板にスルーホール加工、電極パターン形成、LED及びP−Trをダイボンド及びワイヤーボンド実装、樹脂封止の各工程を経たフォトインタラプタ集合体を示す斜視図である。図10は、筺体集合体の斜視図である。
【0037】
図9において、ガラスエポキシ樹脂等よりなる多数個取りする集合回路基板21Aに、LED3とP−Tr4を別々にして、フォトインタラプタ1個毎の相当位置の各列毎に、スルーホール加工工程で、前述と同様に、マザーボード等のプリント基板と接続するスルーホール電極を形成するスルーホール22を穴明けする。電極パターン形成工程で、前記集合回路基板21Aの上面にLED3及びP−Tr4の実装用電極パターン23a及び23bと、この電極パターンと接続するスルーホール電極22a及び22bを形成する。実装工程は、前記集合回路基板21A上のLED3及びP−Tr4をダイボンド及びワイヤーボンドする。樹脂封止工程は、前記スルーホール22上に図示しない粘着シート等のカバー部材を貼付し、LED3及びP−Tr4がそれぞれ独立した島状になる如く型枠をセットし、エポキシ樹脂等の封止樹脂8を型枠に充填し、キュアして硬化させる。以上によりフォトインタラプタ集合体20Bが構成される。尚、フォトインタラプタ集合体20Bの隅部には、後述する筺体集合体と位置決めするためのガイド穴21aが、少なくとも、対角の位置に2個形成されている。
【0038】
図10において、筺体集合体24Aは、前述のフォトインタラプタ集合体20Bと後工程で一体化される。従って、筺体集合体24Aを構成する各筺体部と前記フォトインタラプタ集合体20Bを構成する各フォトインタラプタ単体とが一致するように筺体集合体20Aが設計されている。そして、その加工方法には、プレス加工或いはプラスチック成形加工の2通りがある。プレス加工は、BS材、アルミ材、SUS材等の金属薄板24Bをプレス機でスリット部の穴明けや本体部の絞り加工等で行って成形する。また、プラスチック成形加工は、プラスチック材料を金型を使って射出成形機で諸形状を成形する。これらいずれかの方法で成形した筺体集合体24Aの各筺体部は、各部への遮光と両素子の光路となるスリット24a、24bとギャップGを挟み、左右が略対称に約45°傾斜した光の反射面24c、24dを備えている。また、前記反射面24c、24dには更に反射効率をアップさせるため、例えば無電解Niメッキ等のメッキ層(図示しない)を形成する。尚、筺体集合体24Aの隅部には、ガイド穴24eが前記フォトインタラプタ集合体20Bに形成したガイド穴21aと同様に少なくとも、対の位置に2個形成されている。次工程でガイド穴同志が重なって位置決めされる。
【0039】
一体化工程は、前記フォトインタラプタ集合体20Bと筺体集合体24Aの両方又は一方の各要部に接着剤を塗布又は印刷し、前記両者のガイド穴21aと24eとを合致させて位置決めし、両者を固着して表面実装型フォトインタラプタ20の集合体を形成する。
【0040】
最終工程となる切断工程は、前工程の前記一体化工程で形成した表面実装型フォトインタラプタ20の集合体を直交するX、Yのカットライン26、27に沿って、ダイシング又はスライシングマシン等で単体にカット分割することで図1、図2に示すような表面実装型フォトインタラプタ20が完成する。
【0041】
以上、筺体が単体の場合と集合体の場合の2つの製造方法について説明したが、いずれの場合においても、LEDとP−Trが多数個取りする集合回路基板の同一面上で各工程毎に一括処理されるため効率が高く、また100mm〜200mm角程度の集合回路基板におけるフォトインタラプタ取り個数が約1000個前後可能で製造コストを極めて安価にすることができる。
【0042】
図11〜図13は、本発明の第1、第2の実施の形態に係わり、図11は筺体の外観斜視図、図12は筺体の裏面側の斜視図、図13は表面実装型フォトインタラプタの断面図である。
【0043】
前述した第1、第2の実施の形態で説明した筺体と異なるところは、回路基板21と相対し、且つ平行な前記筺体き上面頂部24eの形状を、表面積を広く略四角形状としたことである。筺体24の上面頂部24eを広くすることにより、マウント機での頂部吸着が確実となり、表面実装型フォトインタラプタのマザーボード等への供給安定性が向上する。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板及び筺体は集合体で製造するので多数個取りが可能でり、また、製造工程の大半は集合状態のままで進められるので製造コストは極めて安価である。また、光軸合わせが極めて容易となる。
【0045】
更に、絶縁基板である集合回路基板の材質がガラス繊維入りエポキシ樹脂基板であり、封止樹脂にエポキシ樹脂を使用するので双方が同じエポキシ系で線膨張係数も同一なため、高温、低温、湿度等における相互の固定力が強く信頼性が高い。
【0046】
また、筺体は金属板のプレス加工或いはプラスチック成形加工のため、金型によるスリット位置やギャップ幅を高精度に加工でき、信頼性が向上する。
【0047】
また、必要により前記筺体の反射面である内面にメッキ等の表面処理を施すことにより反射効率をアップすることができる。
【0048】
また、筺体の頂部の面積を広く形成することにより、マウント機での頂部の吸着が確実となり、表面実装型フォトインタラプタのマザーボード等への供給安定性が向上する。
【0049】
また、それぞれの集合体の一体化は従来のように複雑な2次モールド金型を使用することがないため、発光素子及び受光素子が熱応力や機械的応力等の悪影響を受けることがなく高信頼性、高精度が実現できる。
【0050】
以上のように、超小型で、しかも高精度、高分解能を実現可能で、更に市場が要求している小型、SMD及び高寿命、高信頼性で、極めて安価な表面実装型フォトインタラプタ及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる表面実装型フォトインタラプタの断面図である。
【図2】図1の表面実装型フォトインタラプタの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の表面実装型フォトインタラプタの製造方法に係わり、集合回路基板にスルーホール加工及び電極パターン形成工程を示す斜視図である。
【図4】図3の集合回路基板に、LED及びP−Trをダイボンド及びワイヤーボンド実装工程を示す斜視図である。
【図5】図4の集合回路基板の樹脂封止工程を示す斜視図である。
【図6】図5の集合回路基板をダイシング工程にて分割した単体のフォトインタラプタの斜視図である。
【図7】本発明の筺体単体の外観斜視図である。
【図8】図7の筺体の裏面側の斜視図である。
【図9】本発明の表面実装型フォトインタラプタの第2の実施の形態に係わり、集合回路基板にスルーホール加工、電極パターン形成、LED及びP−Trをダイボンド及びワイヤーボンド実装、樹脂封止の工程を経たフォトインタラプタ集合体の斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係わる筺体を集合体で製造する場合の斜視図である。
【図11】本発明の第1、第2の実施の形態に係わる筺体の外観斜視図である。
【図12】図11の裏面側の斜視図である。
【図13】本発明の第1、第2の実施の形態に係わる表面実装型フォトインタラプタの断面図である。
【図14】一般的なフォトインタラプタの回路構成図である。
【図15】従来のフォトインタラプタの斜視図である。
【図16】図15のA−A線断面図である。
【符号の説明】
3 LED(発光素子)
4 P−Tr(受光素子)
7 ボンディングワイヤー
8 封止樹脂
20 表面実装型フォトインタラプタ
20A フォトインタラプタ単体
20B フォトインタラプタ集合体
21 回路基板
21a、24e ガイド穴
21A 集合回路基板
22 スルーホール
22a、22b スルーホール電極
23a、23b 電極パターン
24 筺体
24a、24b スリット
24c、24d 反射面
24e 頂部
25 マスク部材
26 X方向カットライン
27 Y方向カットライン
G ギャップ

Claims (6)

  1. 発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタにおいて、前記発光素子及び受光素子を絶縁基板に実装封止樹脂で封止したフォトインタラプタ単体と、両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光と所定のギャップをプレス加工にて形成した金属薄板の筐体とを組み合わせ固着した構成を有することを特徴とする表面実装型フォトインタラプタ。
  2. 前記筐体に形成した両素子の光路となる光の反射面にメッキ層を形成して反射効率をアップしたことを特徴とする請求項1記載の表面実装型フォトインタラプタ。
  3. 前記メッキ層は、ニッケルメッキであることを特徴とする請求項記載の表面実装型フォトインタラプタ。
  4. 発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、絶縁基板で形成した多数個取りする集合回路基板に複数列のスルーホールを穴明けするスルーホール加工工程と、前記集合回路基板の上面に複数列の実装用電極パターン及び前記スルーホールにスルーホール電極を形成する電極パターン形成工程と、前記集合回路基板上に複数個の発光素子及び受光素子を実装する実装工程と、前記スルーホール上にマスク部材を貼付後封止樹脂を充填しキュアして硬化させる樹脂封止工程と、前記集合回路基板を直するカットラインに沿って単体の回路基板に分割してフォトインタラプタ単体を形成する切断工程と、前記両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光部分や所定のギャップを金属薄板で形成した筐体のプレス加工工程と、前記フォトインタラプタ単体に前記筐体を被せて組合せ接着剤等の固着手段で一体化する固着工程と、より構成されたことを特徴とする表面実装型フォトインタラプタの製造方法。
  5. 発光素子からの光をギャップを介して受光素子が受光して被検出物の有無を無接点で検出する表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、絶縁基板で形成した多数個取りする集合回路基板に複数列のスルーホールを穴明けするスルーホール加工工程と、前記集合回路基板の上面に複数列の実装用電極パターン及び前記スルーホールにスルーホール電極を形成する電極パターン形成工程と、前記集合回路基板上に複数個の発光素子及び受光素子を実装する実装工程と、前記スルーホール上にマスク部材を貼付後封止樹脂を充填しキュアして硬化させる樹脂封止工程と、前記両素子の光路となる光の反射面とスリット及び外部への遮光部分や所定のギャップを金属薄板で形成した筐体集合体を加工するプレス加工工程と、前記集合回路基板に前記筐体集合体を被せて組合せ接着剤等の固着手段で一体化する固着工程と、前記一体化した集合回路基板と筐体集合体を直するカットラインに沿って個々のフォトインタラプタに分割する切断工程と、からなることを特徴とする表面実装型フォトインタラプタの製造方法。
  6. 表面実装型フォトインタラプタの製造方法において、更に前記筐体の反射面にメッキ層を形成するメッキ工程を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の表面実装型フォトインタラプタの製造方法
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