JP4165569B2 - 印刷方法 - Google Patents

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    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

本発明は、プリンタおよび出力信号のレベル調整方法に関する。
印刷用紙等の所定の印刷対象物へ印刷を行うインクジェットプリンタとして、印刷用紙
等へインク滴を吐出する印刷ヘッドと、印刷ヘッドが搭載されるキャリッジとを備えるイ
ンクジェットプリンタが知られている。この種のインクジェットプリンタでは、発光素子
と受光素子とを有する光学式の検出装置が広く使用されている。たとえば、インクジェッ
トプリンタでは、内部に取り込まれた印刷用紙等の端部の検出を行うための検出装置とし
て、光学式の検出装置が使用されている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記
載された光学式の検出装置はキャリッジの底面側に固定されている。
また、印刷ヘッドからのインク滴の吐出の有無を検査するための検査装置として光学式
の検出装置が用いられたインクジェットプリンタもある(たとえば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載された光学式の検出装置は、キャリッジのホームポジションに対応する
位置で、プリンタの本体フレームに固定されている。また、特許文献2に記載されたプリ
ンタでは、適切な検査を行うために、検出装置を構成する受光素子の出力ゲインを調整す
ることで、検出装置からの出力信号のレベル調整を行っている。
特開2005−81750号公報 特開2001−113709号公報
インクジェットプリンタでは、印刷ヘッドからインク滴が吐出される際、インク滴が印
刷用紙等の印刷面に到達するまでの間、あるいは、インク滴が印刷面に到達した際に、イ
ンク滴の一部が霧状になって空気中を浮遊するインクミストが発生し、発生したインクミ
ストはプリンタ内部の各構成に付着することが知られている。たとえば、インクミストは
、検出装置を構成する発光素子の発光面や受光素子の受光面に付着する。また、一般的に
、発光素子の発光量は経時的に劣化することが知られている。
このように、インクジェットプリンタに用いられる光学式の検出装置では、インクミス
トの影響および発光素子の発光量の経時的な劣化等に起因して、出力信号のレベルが変動
する。その結果、インクジェットプリンタに用いられる光学式の検出装置では、検出精度
が低下する。特に、A1用紙やA2用紙等の大判の印刷用紙に印刷を行う業務用のインク
ジェットプリンタの場合、インクの吐出量が多く、かつ、装置の使用時間が長くなるため
(すなわち、発光素子の発光時間が長くなるため)、検出装置の検出精度の低下が問題と
なる。
また、近年、高精度の印刷が可能なインクジェットプリンタが市場で要求されている。
特に、業務用のプリンタでは、印刷精度の向上が求められている。そのため、特に、印刷
用紙への印刷制御等に利用される検出装置として、光学式の検出装置が用いられる場合に
は、検出装置の検出精度の低下によって、印刷精度が低下するといった問題も生じる。
そこで、本発明の課題は、光学式の検出装置の検出精度を効果的に維持することが可能
な構成を備えたプリンタを提供することにある。また、本発明の課題は、検出精度を効果
的に維持することが可能となるプリンタ用検出装置の出力信号のレベル調整方法を提供す
ることにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、印刷対象物に印刷を行うプリンタにおいて、被
検出物を検出するための発光素子および受光素子と、発光素子の輝度を調整する輝度調整
部とを有する光学式の検出装置を備えることを特徴とする。
本発明のプリンタでは、検出装置が、発光素子の輝度を調整する輝度調整部を備えてい
る。そのため、輝度調整部で発光素子の輝度を調整することで、受光素子における発光素
子からの光の受光量に応じて出力される検出装置の出力信号のレベルを調整できる。した
がって、出力信号のレベルを調整することで、出力信号のレベルの変動を抑制することが
でき、検出装置の検出精度を維持できる。
また、インクミストの影響が少ないプリンタの使用開始直後は、発光素子の発光量を抑
えても、検出装置での適切な検出は可能である。そのため、プリンタの使用開始直後は、
発光素子の発光量を少なくし、その後、インクミストの影響や発光素子の劣化度合等に合
わせて、輝度調整部で発光素子の発光量を増加させることで、出力信号のレベルを調整し
て、出力信号のレベル変動を抑制できる。すなわち、発光素子の発光量を必要以上に大き
くしなくても、出力信号のレベル変動を抑制できるため、出力信号のレベルの変動の原因
となる発光素子の劣化を抑制できる。その結果、本発明のプリンタでは、効果的に出力信
号のレベル変動を抑制することができ、検出装置の検出精度を効果的に維持することが可
能となる。
本発明において、輝度調整部は、発光素子に電流を供給する電源と発光素子との間に配
設されるトランジスタと、トランジスタのベース端子に接続されるD/Aコンバータとを
備えることが好ましい。このように構成すると、D/Aコンバータの分解能に応じた段階
的な電流を発光素子に供給することが可能になり、発光素子の輝度の細かな調整が可能に
なる。
本発明において、検出装置は、受光素子の出力ゲインを調整する出力ゲイン調整部を備
えることが好ましい。このように構成すると、輝度調整部と出力ゲイン調整部との両者を
用いた広い範囲での出力信号のレベルの調整が可能になる。そのため、出力信号のレベル
の変動量が大きくても、出力信号のレベルを狭い範囲内に調整することが可能となる。そ
の結果、検出装置の検出精度を適切に維持できる。
本発明において、プリンタは、検出装置からの出力信号のレベルに基づいて、出力信号
のレベルを自動調整する自動レベル調整部を備えることが好ましい。このように構成する
と、自動的に出力信号のレベル調整が行われるため、検出装置の検出精度を確実に維持で
きる。
本発明において、プリンタは、印刷対象物に対してインク滴を吐出する印刷ヘッドと、
印刷ヘッドが搭載されるキャリッジとを備え、検出装置は、たとえば、被検出物としての
印刷対象物の端部を検出するために、キャリッジに取り付けられる端部検出装置である。
本発明の検出装置では、検出精度の維持が可能であるため、この端部検出装置では、安定
した印刷対象物の端部の検出が可能になる。そのため、たとえば、印刷対象物となる印刷
用紙にいわゆる縁無し印刷を行う場合であっても、印刷用紙以外の部分へインクが吐出さ
れるいわゆるインクの打捨ての量を低減できる。その結果、端部検出装置の出力信号のレ
ベル変動の原因となるインクミストの発生も抑制できる。
また、上記の課題を解決するため、本発明は、被検出物を検出するための発光素子と受
光素子とを備え、プリンタに用いられる光学式のプリンタ用検出装置の出力信号のレベル
調整方法であって、出力信号のレベルを所定範囲内に調整するために、発光素子の輝度を
調整する輝度調整ステップを備えることを特徴とする。
本発明の出力信号のレベル調整方法では、輝度調整ステップで、発光素子の輝度を調整
して、出力信号のレベルを所定範囲内に調整している。そのため、輝度調整ステップでの
発光素子の輝度の調整によって、受光素子における発光素子からの光の受光量に応じて出
力される検出装置の出力信号のレベルを調整できる。したがって、出力信号のレベルを調
整することで、出力信号のレベルの変動を抑制することができ、検出装置の検出精度を維
持できる。
また、発光素子の輝度を調整して、出力信号のレベルを所定範囲内に調整しているため
、プリンタの使用開始直後は、発光素子の発光量を少なくし、その後、インクミストの影
響や発光素子の劣化度合等に合わせて、輝度調整ステップで発光素子の発光量を増加させ
ることで、出力信号のレベルを調整して、出力信号のレベル変動を抑制できる。すなわち
、発光素子の発光量を必要以上に大きくしなくても、出力信号のレベル変動を抑制できる
ため、出力信号のレベルの変動の原因となる発光素子の劣化を抑制できる。その結果、効
果的に出力信号のレベル変動を抑制することができ、検出装置の検出精度を効果的に維持
することが可能となる。
本発明において、輝度調整ステップで、出力信号のレベルを所定範囲内に調整できない
ときに、受光素子の出力ゲインを調整するゲイン調整ステップを備え、ゲイン調整ステッ
プ後、輝度調整ステップに戻って再び発光素子の輝度を調整することが好ましい。このよ
うに構成すると、輝度調整ステップとゲイン調整ステップとの両ステップによって、より
広い範囲での出力信号のレベルの調整が可能になる。そのため、出力信号のレベルの変動
量が大きくても、出力信号のレベルを狭い範囲内に調整することが可能となる。その結果
、検出装置の検出精度を適切に維持できる。また、たとえば、ゲイン調整ステップで受光
素子の出力ゲインを上げると、発光素子の発光量を低下させることが可能になる。その結
果、出力信号のレベル変動の原因となる発光素子の劣化をより効果的に抑制できる。
本発明において、輝度調整ステップでは、プリンタ用検出装置が、被検出物で反射され
る発光素子からの光を受光素子が受光する反射型の検出装置であるときには、被検出物の
検出時の出力信号のレベルが所定範囲内となるように、発光素子の輝度を調整し、プリン
タ用検出装置が、発光素子の発光面と受光素子の受光面とを対向させて配置する投受光型
の検出装置であるときには、被検出物の非検出時の出力信号のレベルが所定範囲内となる
ように、発光素子の輝度を調整することが好ましい。発光素子からの光を受光素子がより
多く受光しているときの出力信号の方が、インクミストの影響および発光素子の発光量の
経時的な劣化等に起因して、大きくレベル変動する。そのため、このように構成すると、
出力信号のレベル変動をより効果的に抑制し、検出装置の検出精度をより効果的に維持す
ることが可能となる。
本発明において、プリンタ用検出装置が反射型の検出装置であるときには、被検出物の
検出時の出力信号のレベル調整後、被検出物の非検出時の出力信号のレベルを確認し、プ
リンタ用検出装置が投受光型の検出装置であるときには、被検出物の非検出時の出力信号
のレベル調整後、被検出物の検出時の出力信号のレベルを確認するレベル確認ステップを
備えることが好ましい。このように構成すると、出力信号のレベルが適切に調整されてい
るか否かを確認できる。そのため、出力信号の不適切なレベル調整に起因して発生するエ
ラーの発生を防止できる。
以下、本発明の実施の形態にかかるプリンタおよび出力信号のレベル調整方法を図面に
基づいて説明する。
(プリンタの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。図2
は、図1のプリンタ1の紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図である。図3は
、図1のキャリッジ3および図2のPF駆動ローラ6の検出機構を模式的に示す概略構成
図である。図4は、図2の端部検出器45の概略構成を示す正面図である。
本形態のプリンタ1は、印刷対象物となる印刷用紙P等に対して液体状のインクを吐出
して印刷を行うインクジェットプリンタである。このプリンタ1は、図1から図3に示す
ように、インク滴を吐出する印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、主走査方向MS
へキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(CRモータ)4と、印刷用紙Pを副走査方
向SSへ搬送する紙送りモータ(PFモータ)5と、PFモータ5に連結されたPF駆動
ローラ6と、印刷ヘッド2のインク吐出面(図2の下面)2aと対向するように配置され
たプラテン7と、これらの構成が搭載された本体シャーシ8とを備えている。なお、本形
態における印刷用紙Pには、通常の文書印刷に使用される普通紙、写真の印刷に使用され
る写真用紙、普通紙や写真用紙よりも厚い厚紙等の他、シールやOHPシート等の透明フ
ィルムも含まれる。
また、プリンタ1は、図2に示すように、印刷前の印刷用紙Pが載置されるホッパ11
と、ホッパ11に載置された印刷用紙Pをプリンタ1の内部へ取り込むための給紙ローラ
12および分離パッド13と、ホッパ11からプリンタ1の内部へ取り込まれた印刷用紙
Pの通過を検出するための紙検出装置14と、プリンタ1の内部から印刷用紙Pを排出す
る排紙駆動ローラ15とを備えている。
キャリッジ3は、本体シャーシ8に固定された支持フレーム16に支持されたガイドシ
ャフト17と、タイミングベルト18とによって主走査方向MSに搬送可能に構成されて
いる。すなわち、タイミングベルト18は、その一部がキャリッジ3に固定される(図2
参照)とともに、CRモータ4の出力軸に取り付けられたプーリ19と支持フレーム16
に回転可能に取り付けられたプーリ20とに掛け渡された状態で一定の張力を有するよう
に配設されている。ガイドシャフト17は、キャリッジ3を主走査方向MSへ案内するよ
うに、キャリッジ3を摺動可能に保持している。また、キャリッジ3には、印刷ヘッド2
に加え、印刷ヘッド2に供給される各種のインクが収納されたインクカートリッジ21が
搭載されている。
印刷ヘッド2には、図示を省略する複数のノズルが配設されている。また、印刷ヘッド
2には、たとえば、各ノズルに対応するように、電歪素子の1つであって応答性に優れる
ピエゾ素子(図示省略)が配設されている。具体的には、ピエゾ素子は、インク通路(図
示省略)を形成する壁面に接する位置に配設されている。そして、このピエゾ素子の動作
によって壁面が押されることで、印刷ヘッド2は、インク通路の端部に配設されたノズル
からインク滴を吐出する。具体的には、印刷ヘッド2はインク吐出面2aからインクを吐
出する。
給紙ローラ12は、図示を省略するギアを介してPFモータ5に連結され、PFモータ
5によって駆動される。ホッパ11は、図2に示すように、印刷用紙Pを載置可能な板状
部材であり、図示を省略するカム機構によって、上部に設けられた回動軸22を中心に揺
動可能となっている。そして、カム機構による揺動によって、ホッパ11の下端部が給紙
ローラ12に弾性的に圧接され、また、給紙ローラ12から離間する。分離パッド13は
、摩擦係数の高い部材から形成され、給紙ローラ12に対向する位置に配置されている。
なお、給紙ローラ12は必ずしもPFモータ5に連結される必要はなく、給紙ローラ12
を駆動するための駆動用のモータを別途設けても良い。
給紙ローラ12が回転すると、給紙ローラ12の表面と分離パッド13とが圧接する。
そのため、給紙ローラ12が回転すると、ホッパ11に載置された印刷用紙Pのうち、一
番上の印刷用紙Pは、給紙ローラ12の表面と分離パッド13との圧接部分を通過して排
紙側へ送られるが、上から2番目以降に載置された印刷用紙Pは、分離パッド13によっ
て、排紙側への搬送が阻止される。
PF駆動ローラ6は、PFモータ5に直接あるいは図示を省略するギアを介して連結さ
れている。また、図2に示すように、プリンタ1には、PF駆動ローラ6とともに印刷用
紙Pを搬送するPF従動ローラ23が設けられている。PF従動ローラ23は、回転軸2
5を中心に揺動可能に構成された従動ローラホルダ24の排紙側に回動可能に保持されて
いる。従動ローラホルダ24は、図示を省略するバネによって、PF従動ローラ23がP
F駆動ローラ6へ向かう付勢力を常時受けるように、図示反時計方向へ付勢されている。
そして、PF駆動ローラ6が駆動されると、PF駆動ローラ6とともに、PF従動ローラ
23も回転する。
紙検出装置14は、図2に示すように検出レバー26とフォトセンサ27とから構成さ
れ、従動ローラホルダ24の近傍に設けられている。検出レバー26は、回転軸28を中
心に回動可能になっている。そして、図2に示す印刷用紙Pの通過状態から、検出レバー
26の下側を印刷用紙Pが通過し終わると、検出レバー26が反時計方向へ回動する。検
出レバー26が回動すると、フォトセンサ27の発光素子(図示省略)から受光素子(図
示省略)へ向かう光を遮断して、印刷用紙Pの通過終了を検出できる構成となっている。
排紙駆動ローラ15は、プリンタ1の排紙側に配置され、図示を省略するギアを介して
PFモータ5に連結されている。また、図2に示すように、プリンタ1には、排紙駆動ロ
ーラ15とともに印刷用紙Pを排紙する排紙従動ローラ29が設けられている。排紙従動
ローラ29も、PF従動ローラ23と同様に、図示を省略するバネによって、常時、排紙
駆動ローラ15へ向かう付勢力を受けている。そして、排紙駆動ローラ15が駆動される
と、排紙駆動ローラ15とともに、排紙従動ローラ29も回転する。
また、プリンタ1は、図2および図3に示すように、主走査方向MSにおけるキャリッ
ジ3の位置検出やキャリッジ3の速度検出等を行うために位置検出装置として、リニアス
ケール31およびフォトセンサ32を有するリニアエンコーダ33を備えている。また、
プリンタ1は、図3に示すように、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの位置検出や印刷
用紙Pの搬送速度検出等(具体的には、PF駆動ローラ6の回転位置検出や回転速度検出
等)を行うための位置検出装置として、ロータリスケール34およびフォトセンサ35を
有するロータリエンコーダ36を備えている。これらのリニアエンコーダ33およびロー
タリエンコーダ36から出力された位置検出信号は、図3に示すように、プリンタ1の種
々の制御を行う制御部37へ入力され、プリンタ1の各種の制御が行われる。なお、図1
では、便宜上、リニアスケール31等の図示を省略している。
リニアエンコーダ33を構成するフォトセンサ32は、図2および図3に示すように、
発光素子41と受光素子42とを備えている。このフォトセンサ32は、キャリッジ3の
背面(図1の紙面奥側の面)に固定されている。リニアスケール31は、透明な樹脂の薄
板等から長尺状(細長の直線状)に形成されている。このリニアスケール31は、主走査
方向MSと平行に支持フレーム16に取り付けられている。また、リニアスケール31に
は、フォトセンサ32の発光素子41からの光を透過する透光部(図示省略)と、発光素
子41からの光を遮断する遮光部(図示省略)とが、長手方向に沿って、交互に形成され
ている。キャリッジ3が移動すると、フォトセンサ32の発光素子41と受光素子42と
の間において、リニアスケール31が相対的に移動する。そして、リニアスケール31の
相対的な移動に伴って、フォトセンサ32は、キャリッジ3の移動速度に応じた周期で位
置検出信号を出力する。
ロータリエンコーダ36を構成するフォトセンサ35は、図3に示すように、発光素子
43と受光素子44とを備え、図示を省略するブラケットを介して本体シャーシ8等に固
定されている。ロータリスケール34は、透明な樹脂の薄板等で、円盤状に形成されてい
る。本形態のロータリスケール34は、PF駆動ローラ6と一体で回転するように、PF
駆動ローラ6に取り付けられている。すなわち、PF駆動ローラ6が1回転すると、ロー
タリスケール34も1回転する。このロータリスケール34には、フォトセンサ35の発
光素子43からの光を透過する透光部(図示省略)と、発光素子43からの光を遮断する
遮光部(図示省略)とが、円周方向に沿って、交互に形成されている。PF駆動ローラ6
が回転すると、フォトセンサ35の発光素子43と受光素子44との間において、ロータ
リスケール34が相対的に回転する。そして、ロータリスケール34の相対的な回転に伴
って、フォトセンサ35は、PF駆動ローラ6の回転速度に応じた周期で位置検出信号を
出力する。
さらに、プリンタ1は、図2から図4に示すように、主走査方向MS(キャリッジ3の
移動方向)における印刷用紙P等の端部の検出および、副走査方向SSにおける印刷用紙
P等の端部(すなわち、印刷用紙P等の先端部と後端部)の検出を行うための端部検出器
45を備えている。この端部検出器45は、図2に示すように、キャリッジ3に固定され
ている。具体的には、端部検出器45は、キャリッジ3の下面側で、かつ、副走査方向S
Sにおける印刷ヘッド2の上流側(図2の右側)に固定されている。また、図3に示すよ
うに、端部検出器45は、主走査方向MSでは、キャリッジ3の図示左端側に固定されて
いる。
この端部検出器45は、図4に示すように、印刷用紙P等の端部を検出するために、プ
ラテン7または印刷用紙Pに向けて光を出射する発光素子46と、この発光素子46から
出射されプラテン7または印刷用紙Pで反射された光が入射する受光素子47とを備える
反射型の光学式検出器である。端部検出器45では、主走査方向MSにおけるキャリッジ
3の移動に伴って、あるいは、キャリッジ3を停止させた状態で印刷用紙Pを副走査方法
SSへ搬送しながら、発光素子46からプラテン7または印刷用紙Pに向けて光が出射さ
れ、プラテン7または印刷用紙Pで反射された光が受光素子47に入射する。また、端部
検出器45は、図3に示すように、制御部37と電気的に接続されている。
(端部検出器および制御部の概略構成)
図5は、図3の端部検出器45および制御部37の概略構成を示す図である。図6は、
図5の端部検出装置56からの出力信号SGの波形を示す図であり、(A)は、実施例に
かかる出力信号SGの波形を示し、(B)は、比較例にかかる出力信号SGの波形を示す
。なお、図5では、端部検出器45に関連する制御部37内の構成のみが図示されている
。また、図6では、図5に示すA/Dコンバータ64に入力される前の電圧波形が図示さ
れており、縦軸は電圧V、横軸はキャリッジ3の移動距離Dである。すなわち、図6は、
キャリッジ3の移動に伴って出力される端部検出装置56からの出力信号SGの波形を示
している。
上述のように、端部検出器45は、発光素子46と受光素子47とを備える光学式の検
出器である。本形態の端部検出器45はたとえば、図5に示すように、発光素子46とし
て発光ダイオードを備え、受光素子47としてフォトトランジスタを備えている。
制御部37は、図5に示すように、端部検出器45に関連する構成として、発光素子4
6の輝度を調整する輝度調整部50と、受光素子47の出力ゲインを調整する出力ゲイン
調整部51と、発光素子46および受光素子47へ電流を供給する内部電源52とを備え
ている。輝度調整部50には、抵抗53を介して内部電源52が接続されている。出力ゲ
イン調整部51は、抵抗54を介して受光素子47に接続されている。また、受光素子4
7には、直列に配置された出力ゲイン調整部51と抵抗54とに対して並列に配置された
抵抗55を介して、内部電源52が接続されている。本形態では、端部検出器45、輝度
調整部50、出力ゲイン調整部51、抵抗53、54、55等から、被検出物である印刷
用紙Pの端部を検出するための端部検出装置56が構成されている。
また、制御部37は、図5に示すように、端部検出器45に関連する構成として、端部
検出装置56からの出力信号のレベルの調整および確認を行う出力レベル調整確認部57
と、端部検出装置56からの出力信号に対して印刷用紙Pの端部を検出するための閾値を
算出する閾値算出部58と、印刷用紙Pの端部の検出を行う端部検出部59とを備えてい
る。なお、実際には、端部検出部59を構成する後述の端部判定部65、出力レベル調整
確認部57および閾値算出部58は、制御部37を構成するCPU等の演算手段と、RO
MやRAM、不揮発性メモリ等の記憶手段と、IOポート等の入出力手段と等によって実
現されている。
輝度調整部50は、抵抗53と発光素子46との間に配設されるトランジスタ60と、
トランジスタ60のベース端子に接続されるD/Aコンバータ61とを備えている。本形
態のトランジスタ60は、PNP型のトランジスタであり、コレクタ端子に発光素子46
が接続され、エミッタ端子に抵抗53を介して内部電源52が接続されている。D/Aコ
ンバータ61は、出力レベル調整確認部57に接続されている。このD/Aコンバータ6
1は、出力レベル調整確認部57の制御指令に基づいて、所定の分解能で、トランジスタ
60のエミッタ端子からコレクタ端子に流れる電流、すなわち、内部電源52から発光素
子46に供給される電流を増減させ、発光素子46の輝度を調整する。また、D/Aコン
バータ61は、出力レベル調整確認部57の制御指令に基づいて、発光素子46への電流
の供給を停止する。そのため、端部検出装置56の不使用時には、D/Aコンバータ61
によって、発光素子46への電流供給を停止することで、消費電力の低減を図ることがで
きるとともに、発光素子46の劣化を抑制できる。
出力ゲイン調整部51は、内部電源52と抵抗54との間に配設されるトランジスタ6
2と、トランジスタ62のベース端子に接続されるIOポート63とを備えている。本形
態のトランジスタ62は、PNP型のトランジスタであり、コレクタ端子に抵抗61を介
して受光素子47に接続され、エミッタ端子に内部電源52が接続されている。IOポー
ト63は、出力レベル調整確認部57に接続されており、出力レベル調整確認部57の制
御指令に基づいて、内部電源52から受光素子47への電流供給のオンオフ制御を行う。
すなわち、出力レベル調整確認部57の制御指令に基づいて、IOポート63がオンの状
態になると、トランジスタ62を介して内部電源52から受光素子47への電流供給がで
きる状態になり、オフの状態になると、トランジスタ62を介して内部電源52から受光
素子47への電流供給ができない状態となる。
また、上述のように、受光素子47には、直列に配置された出力ゲイン調整部51と抵
抗54とに対して並列に配置された抵抗55を介して、内部電源52が接続されている。
そのため、IOポート63がオンの状態になると、内部電源52と受光素子47との間の
抵抗値が並列配置された抵抗54、55の合成抵抗値となって、内部電源52と受光素子
47との間の抵抗値が小さくなるため、内部電源52から受光素子47へ供給可能な電流
値が高くなる。一方、IOポート63がオフの状態になると、内部電源52と受光素子4
7との間の抵抗値は抵抗55の抵抗値となって、内部電源52から受光素子47へ供給可
能な電流値が低くなる。このように、本形態では、IOポート63のオンオフ制御を行う
ことで、受光素子47へ供給可能な電流値を切り替えて、受光素子47の出力ゲインを調
整する。
端部検出装置56は、図6(A)に示すように、受光素子47での受光量に応じた出力
信号SGを出力する。すなわち、端部検出装置56は、印刷用紙Pを検出しているときに
ローレベルとなり、印刷用紙Pを検出していないときにはハイレベルとなる出力信号SG
を出力する。具体的には、出力信号SGは、発光素子46から出射され印刷用紙Pで反射
された光を受光素子47が受光する場合にはローレベルとなり、発光素子46から出射さ
れプラテン7で反射された光を受光素子47が受光する場合にはハイレベルとなる。すな
わち、本形態では、プラテン7は光の反射率の低い黒色等の部材で形成されており、プラ
テン7に比べ印刷用紙Pはより多くの光を反射するため、受光素子47での受光量が多い
ときに、出力信号SGはローレベルとなり、受光素子47での受光量が少ないときに、出
力信号SGはハイレベルとなる。また、受光素子47での受光量が多くなれば(すなわち
、受光素子47を流れる電流値が高くなれば)、出力信号SGのレベルは下がり、受光素
子47での受光量が少なくなれば(すなわち、受光素子47を流れる電流値が低くなれば
)、出力信号SGのレベルは上がる。
出力レベル調整確認部57には、端部検出装置56からの出力信号SGが入力される。
この出力レベル調整確認部57は、印刷用紙Pが検出されているときの出力信号SGのレ
ベルが所定範囲内に収まるように、D/Aコンバータ61およびIOポート63を制御し
て、出力信号SGのレベル調整を行う。たとえば、図6(A)に示すように、ローレベル
のときの出力信号SGの電圧値をVとすると、電圧値Vが所定の電圧値Aから電圧値
Bの範囲内となるように、出力信号SGのレベル調整を行う。また、出力レベル調整確認
部57は、印刷用紙Pが検出されていないときの出力信号SGのレベルが所定値以上であ
ることを確認する。
なお、電圧値A〜Cは、プリンタ1の初期状態(すなわち、インクミストの影響や発光
素子46の劣化等がない状態)での電圧値V、電圧値V基づいて設定される。たとえ
ば、初期状態の電圧値Vが5Vであり、初期状態の電圧値Vが0.6Vであれば、電
圧値Aは0.5V、電圧値Bは0.7V、電圧値Cは4.7Vである。すなわち、出力レ
ベル調整確認部57は、出力信号SGのハイレベルおよびローレベルが初期状態のレベル
と同じレベルあるいは、初期状態のレベルに近いレベルとなるように、出力信号SGのレ
ベルを調整する。
閾値算出部58は、印刷用紙Pの端部を検出するために、出力信号SGに対する閾値t
を算出する。本形態の閾値算出部58は、図6(A)に示すように、出力信号SGに対す
る上側閾値t1と下側閾値t2とを算出する。この上側閾値t1と下側閾値t2とは、た
とえば、ハイレベルのときの出力信号SGの電圧値V、ローレベルのときの出力信号S
Gの電圧値をVに基づいて、下式によって算出される。
t1=V+(V−V)×α1・・・(式1)
t2=V+(V−V)×α2・・・(式2)
ここで、α1、α2は所定の係数であり、たとえば、α1は0.55、α2は0.45で
ある。なお、上側閾値t1および下側閾値t2の算出方法は、上記の式には限定されず、
電圧値Vと所定の係数とを用いた所定の計算式から上側閾値t1および下側閾値t2を
算出しても良いし、電圧値Vと所定の係数とを用いた所定の計算式から上側閾値t1お
よび下側閾値t2を算出しても良い。
端部検出部59は、A/Dコンバータ64と端部判定部65とを備えている。A/Dコ
ンバータ64には、端部検出装置56の出力信号SGと、閾値算出部58で算出された閾
値tに関する信号とが入力される。本形態のA/Dコンバータ64は、図6(A)に示す
ように、立下り時の出力信号SGのレベルが下側閾値t2に達するときに、ローレベルか
らハイレベル、あるいは、ハイレベルからローレベルに反転し、立上り時の出力信号SG
のレベルが上側閾値t1に達するときに、ハイレベルからローレベル、あるいは、ローレ
ベルからハイレベルに反転するデジタル信号を出力する。端部判定部65は、A/Dコン
バータ64から出力されるデジタル信号のエッジに基づいて、印刷用紙Pの端部を判定す
る。
すなわち、本形態では、図6(A)に示すように、立下り時の出力信号SGのレベルが
下側閾値t2に達するとき、および、立上り時の出力信号SGのレベルが上側閾値t1に
達するときに、印刷用紙Pの端部が検出される。換言すると、本形態では、立下り時の出
力信号SGのレベルが下側閾値t2に達するときから、立上り時の出力信号SGのレベル
が上側閾値t1に達するときまでのキャリッジ3の移動範囲Rに印刷用紙Pがあるものと
認識される。
(プリンタの概略動作)
以上のように構成されたプリンタ1では、給紙ローラ12や分離パッド13によってホ
ッパ11からプリンタ1の内部に取り込まれた印刷用紙Pを、PFモータ5で回転駆動さ
れたPF駆動ローラ6で副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4で駆動されたキャリ
ッジ3が主走査方向MSで往復移動する。キャリッジ3が往復移動する際には、印刷ヘッ
ド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。また、印刷用紙Pへの印
刷が終了すると、排紙駆動ローラ15等によって印刷用紙Pはプリンタ1の外部へ排出さ
れる。
キャリッジ3が移動すると、リニアエンコーダ33から位置検出信号が出力される。出
力された位置検出信号は制御部37へ入力され、入力された位置検出信号から、制御部3
7は、キャリッジ3の位置や速度等を検出する。そして、検出されたキャリッジ3の位置
や速度等に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。また、キャリッジ3が移動する
と、端部検出装置56から図6(A)に示すような出力信号SGが出力される。出力信号
SGは端部検出部59へ入力され、入力された出力信号SGと閾値tとから、端部検出部
59は、主走査方向MSにおける印刷用紙Pの端部を検出する。そして、印刷用紙Pの端
部の検出結果に基づいてプリンタ1の種々の制御が行われる。たとえば、印刷用紙Pの端
部の検出結果に基づいて、印刷ヘッド2の制御(印刷ヘッド2から吐出されるインクの量
や吐出タイミング等の制御)が行われる。
なお、本形態では、端部検出装置56による印刷用紙Pの検出が可能となる位置にキャ
リッジ3を停止させた状態で、PF駆動ローラ6等で印刷用紙Pを副走査方向SSに送り
、そのときの出力信号SGと閾値tとから、端部検出部59が、副走査方向SSにおける
印刷用紙Pの先端部を検出する。また、本形態では、端部検出装置56を用いて、印刷用
紙Pの後端抜け(すなわち、印刷用紙Pの後端が端部検出装置56の検出範囲外まで移動
したか否か)の検出は行っているが、印刷用紙Pの後端部の検出は行っていない。
また、本形態では、図示を省略する制御指令部から制御部37に、印刷用紙Pへの印刷
指令が入力されると、端部検出装置56の出力信号SGのレベル調整が行われる。以下、
出力信号SGのレベル調整方法について説明する。なお、本形態では、複数の印刷用紙P
に対して連続で印刷が行われる連続印刷時には、1枚目の印刷用紙Pへの印刷指令が制御
部37に入力されたときに、出力信号SGのレベル調整が行われ、2枚目以降の印刷用紙
Pへの印刷指令が制御部37に入力されても、出力信号SGのレベル調整は行われない。
(出力信号のレベル調整方法)
図7は、図6に示す出力信号SGのレベル調整方法を示すフローチャートである。
上述のように、制御部37に、印刷用紙Pへの印刷指令が入力されると、制御部37は
、端部検出装置56の出力信号SGのレベル調整を開始する。本形態では、端部検出装置
56が印刷用紙Pを検出しているときのレベル(すなわち、ローレベル)が所定範囲内の
収まるように、出力信号SGのレベル調整を行う。具体的には、本形態では、ローレベル
のときの出力信号SGの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内に収まるように、出
力信号SGのレベル調整を行う。また、本形態(図7に示すフローチャート)では、出力
信号SGのレベル調整は、発光素子46の輝度の調整のみによって行われ、受光素子47
の出力ゲインの調整は行われていない。
図7に示すように、まず、プリンタ1の内部に印刷用紙Pが取り込まれていない状態で
、端部検出装置56による印刷用紙Pの検出が可能な位置までキャリッジ3を移動させて
、停止する(ステップS1)。この状態で、端部検出装置56によって印刷用紙Pが確実
に検出される位置まで、PF駆動ローラ6等によって印刷用紙Pを副走査方向SSに搬送
し、プリンタ1の内部に給紙されたか否か(すなわち、端部検出装置56によって印刷用
紙Pが検出されたか否か)を判断する(ステップS2)。ステップS2で給紙されていな
いと判断すると、給紙不良が発生しているため、たとえば、エラー表示を行う(ステップ
S3)。
一方、ステップS2で給紙されていると判断すると、出力信号SGのレベルが所定範囲
内であるか否かを判断する(ステップS4)。具体的には、ステップS4では、印刷用紙
Pが検出されているときの出力信号SGのレベル(すなわち、ローレベル)が所定範囲内
であるか否かを判断する。本形態では、ステップS4で、ローレベルのときの出力信号S
Gの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であるか否かを判断する。この判断は、
出力レベル調整確認部57が行う。
ステップS4で、電圧値Vが電圧値Aよりも小さいと判断すると、発光素子46の輝
度が下限であるか否かを判断する(ステップS5)。すなわち、電圧値Vが電圧値Aよ
り小さい場合には、発光素子46の輝度が高いと判断し、ステップS5では、発光素子4
6の輝度を下げられるか否かを判断する。この判断も、出力レベル調整確認部57が行う
ステップS5で、発光素子46の輝度が下限でないと判断すると、発光素子46の輝度
を所定量だけ下げる(ステップS6)。具体的には、出力レベル調整確認部57の制御指
令に基づいて、D/Aコンバータ61が、内部電源52から発光素子46に供給される電
流を減少させる。発光素子46の輝度を所定量だけ下げると、再び、ステップS4に戻っ
て、出力信号SGの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であるか否かを判断する
。一方、ステップS5で、発光素子46の輝度が下限であると判断すると、出力信号SG
の電圧値Vを電圧値Aから電圧値Bの範囲内に調整できないとのエラー表示を行う(ス
テップS7)。
また、ステップS4で、電圧値Vが電圧値Bよりも大きいと判断すると、発光素子4
6の輝度が上限であるか否かを判断する(ステップS8)。すなわち、電圧値Vが電圧
値Bより大きい場合には、発光素子46の輝度が低いと判断し、ステップS8では、発光
素子46の輝度を上げられるか否かを判断する。この判断も、出力レベル調整確認部57
が行う。
ステップS8で、発光素子46の輝度が上限でないと判断すると、発光素子46の輝度
を所定量だけ上げる(ステップS9)。具体的には、出力レベル調整確認部57の制御指
令に基づいて、D/Aコンバータ61が、内部電源52から発光素子46に供給される電
流を増加させる。発光素子46の輝度を所定量だけ上げると、再び、ステップS4に戻っ
て、出力信号SGの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であるか否かを判断する
。一方、ステップS8で、発光素子46の輝度が上限であると判断すると、出力信号SG
の電圧値Vを電圧値Aから電圧値Bの範囲内に調整できないとのエラー表示を行う(ス
テップS7)。
また、ステップS4で、電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であると判断する
と、端部検出装置56による印刷用紙Pの検出ができなくなる位置までキャリッジ3を移
動させて、停止する(ステップS10)。この状態で、出力信号SGのレベルを確認する
(レベル確認ステップ、ステップS11)。具体的には、ステップS10では、印刷用紙
Pが検出されていないときの出力信号SGのレベル(すなわち、ハイレベル)が所定値以
上である否かを判断する。本形態では、ステップS10で、ハイレベルのときの出力信号
SGの電圧値Vが電圧値C以上であるか否かを判断する。この判断は、出力レベル調整
確認部57が行う。
ステップS11で電圧値Vが電圧値C未満であると判断すると、出力信号SGのレベ
ルの調整が適切でないと判断し、エラー表示を行う(ステップS7)。一方、ステップS
11で電圧値Vが電圧値C以上であると判断すると、閾値tを算出する(閾値算出ステ
ップ、ステップS12)。すなわち、電圧値Vが電圧値C以上である場合には、出力信
号SGのレベルの調整が適切であると判断し、出力信号に対する閾値tを算出する。具体
的には、閾値算出部58が上述のように、出力信号SGに対する上側閾値t1と下側閾値
t2とを算出する。そして、ステップS12での閾値tの算出が終了すると、出力信号S
Gのレベル調整が終了する。
このように、本形態では、ステップS4からステップS6、ステップS8およびステッ
プS9が、出力信号SGを所定範囲内に調整するために、発光素子46の輝度を調整する
輝度調整ステップとなっている。また、本形態では、ステップS4からステップS6、ス
テップS8およびステップS9で、出力信号SGのレベルに基づいて、出力信号SGのレ
ベルが自動調整される。ステップS4からステップS6、ステップS8およびステップS
9の動作はいずれも出力レベル調整確認部57が行っており、本形態では、出力レベル調
整確認部57が出力信号SGのレベルを自動調整する自動レベル調整部となっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、端部検出装置56が発光素子46の輝度を調整する
輝度調整部50を備え、ステップS4からステップS6、ステップS8およびステップS
9からなる輝度調整ステップで、この輝度調整部50によって、発光素子46の輝度を調
整している。そのため、輝度調整ステップでの発光素子46の輝度の調整によって、受光
素子47での受光量に応じて出力される端部検出装置56の出力信号SGのレベルを調整
できる。したがって、出力信号SGのレベルの変動を抑制することができ、端部検出装置
56の検出精度を維持できる。
すなわち、出力信号SGのレベル調整ができない場合には、図6(B)に示すように、
特に、印刷用紙Pを検出しているときの出力信号SGのレベル(ローレベル)が経時的に
大きく変動する。具体的には、インクミストの影響および発光素子46の劣化等によって
、受光素子47での受光量が減少して、印刷用紙Pを検出しているときの出力信号SGの
レベルが高くなる。そのため、印刷用紙Pの検出範囲が経時的に、図6(A)に示すキャ
リッジ3の移動範囲Rから、図6(B)に示すキャリッジ3の移動範囲R10に変動する
。したがって、図6(B)に示すように、印刷用紙Pの一端側の端部の検出位置にΔR1
の誤差が生じ、印刷用紙Pの他端側の端部の検出位置にΔR2の誤差が生じる。その結果
、印刷用紙Pの端部の検出精度が低下する。
これに対して、本形態では、出力信号SGのローレベルを、たとえば、電圧値Aから電
圧値Bの範囲に調整して出力信号SGのレベルの変動を抑制できるため、印刷用紙Pの端
部の検出位置に誤差が生じるのを抑制して、端部検出装置56の検出精度を維持できる。
なお、端部検出装置56の出力信号SGのレベル調整ができない場合であっても、閾値t
を変更することで、印刷用紙Pの端部の検出位置の経時的な変動を抑制することは可能で
あるが、本形態のように、出力信号SGのレベルを調整する方が、簡易な構成で、印刷用
紙Pの端部の検出位置の経時的な変動量を小さくすることが可能になる。そのため、本形
態では、簡易な構成で、印刷用紙Pの端部の安定した検出が可能になる。
また、インクミストの影響が少ないプリンタ1の使用開始直後は、発光素子46の輝度
を抑えても、端部検出装置56による印刷用紙Pの端部の適切な検出は可能である。その
ため、本形態の構成を採用すれば、プリンタ1の使用開始直後は、発光素子46の輝度を
低く抑え、その後インクミストの影響や発光素子46の劣化度合等に合わせて、輝度調整
部50で発光素子46の輝度を増加させることで、出力信号SGのレベルを調整して、出
力信号SGのレベル変動を抑制できる。すなわち、本形態では、発光素子46の輝度を必
要以上に高くしなくても、出力信号SGのレベル変動を抑制できるため、出力信号SGの
レベルの変動の原因となる発光素子46の劣化を抑制することができる。その結果、本形
態では、効果的に出力信号SGのレベル変動を抑制することができ、端部検出装置56の
検出精度を効果的に維持することができる。なお、この効果は、家庭用のプリンタに比べ
使用時間が長く、発光素子46の発光時間が長い業務用のプリンタにおいて顕著になる。
特に、本形態では、印刷用紙Pの端部の検出を行う端部検出装置56において、輝度調
整部50によって、発光素子46の輝度を調整して、出力信号SGのレベルを所定範囲内
に調整している。そのため、印刷用紙Pの端部の検出精度を維持することができ、安定し
た印刷用紙Pの端部の検出が可能になる。そのため、印刷用紙Pにいわゆる縁無し印刷を
行う場合であっても、印刷用紙P以外の部分へインクが吐出されるいわゆるインクの打捨
ての量を低減できる。
すなわち、印刷用紙Pの端部の検出位置に経時的に生じる誤差が大きく、安定した印刷
用紙Pの端部の検出ができない場合には、縁無し印刷の適切な印刷状態を維持していくた
めに、たとえば、図8に示すように、印刷用紙Pに加え、領域M1および領域M2を含む
広い範囲で印刷ヘッド2がインクを吐出する必要がある。これに対して、印刷用紙Pの端
部の検出位置に経時的に生じる誤差があまりなく、安定した印刷用紙Pの端部の検出がで
きる場合には、印刷用紙Pに加え、領域M1のみを含む範囲で印刷ヘッド2がインクを吐
出しても、縁無し印刷の適切な印刷状態を維持していくことができる。このように本形態
では、印刷用紙Pに縁無し印刷を行う場合であっても、インクの打捨ての量を低減できる
。その結果、端部検出装置56の出力信号SGのレベルの変動の原因となるインクミスト
の発生も抑制できる。なお、A1用紙やA2用紙等の大きな印刷用紙P等を印刷対象物と
する業務用のプリンタにおいては、インクの打捨ての量を大幅に低減できるため、A4用
紙等の小さな印刷用紙P等を印刷対象物とする家庭用のプリンタよりも、業務用のプリン
タにおいて、この効果が顕著になる。
本形態では、輝度調整部50が、トランジスタ60とD/Aコンバータ61とによって
構成されている。そのため、D/Aコンバータ61の分解能に応じた段階的な電流を発光
素子46に供給することが可能になり、発光素子46の輝度の細かな調整が可能になる。
本形態では、制御部37は、出力信号SGのレベルに基づいて、出力信号SGのレベル
を自動調整する自動レベル調整部としての出力レベル調整確認部57を備えている。その
ため、出力信号SGのレベル調整時に、自動的に出力信号SGのレベル調整を行うことが
でき、端部検出装置56の検出精度を確実に、かつ、安定的に維持できる。
本形態では、ステップS4からステップS6、ステップS8およびステップS9からな
る輝度調整ステップで、印刷用紙Pの検出時の出力信号SGのレベルが所定範囲内となる
ように、発光素子46の輝度を調整している。発光素子46からの光を受光素子47がよ
り多く受光する印刷用紙Pの検出時の出力信号SGの方が、印刷用紙Pの非検出時の出力
信号SGに比べ、インクミストの影響および発光素子46の発光量の経時的な劣化等に起
因して、大きくレベル変動する。そのため、印刷用紙Pの検出時の出力信号SGのレベル
が所定範囲内となるように、発光素子46の輝度を調整することで、出力信号SGのレベ
ル変動をより効果的に抑制し、端部検出装置56の検出精度をより効果的に維持できる。
本形態では、印刷用紙Pの検出時の出力信号SGのレベル調整後のレベル確認ステップ
(ステップS11)で、印刷用紙Pの非検出時の出力信号SGのレベルを確認している。
そのため、出力信号SGのレベル調整が適切であるか否かを確認できる。したがって、出
力信号SGの不適切なレベル調整に起因して生じるエラーの発生を防止できる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明はこれに限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形実施が可能である。
上述した形態では、出力信号SGのレベル調整は発光素子46の輝度の調整のみによっ
て行われている。この他にもたとえば、発光素子46の輝度の調整に加え、受光素子47
の出力ゲインの調整によって、出力信号SGのレベル調整を行っても良い。すなわち、図
9に示すように、上述した形態の出力信号SGのレベル調整方法において、ステップS5
で、発光素子46の輝度が下限であると判断した場合または、ステップS8で、発光素子
46の輝度が上限であると判断した場合に(すなわち、輝度調整ステップで、出力信号S
Gを所定範囲内に調整できない場合に)、受光素子47の出力ゲインの調整を行い、その
後、再び発光素子46の輝度の調整を行うことで、出力信号SGのレベル調整を行っても
良い。以下、この場合の出力信号SGのレベル調整方法について説明する。
図9は、本発明の他の実施の形態にかかる出力信号SGのレベル調整方法を示すフロー
チャートである。なお、図9では、図7に示すステップと同じステップについては同一の
符号を付している。
図9に示すように、ステップS5で、発光素子46の輝度が下限であると判断すると、
受光素子47の出力ゲインの調整が可能であるか否かを判断する(ステップS21)。具
体的には、ステップS21では、IOポート63のオンオフ状態を確認する。発光素子4
6の輝度が下限である場合には、内部電源52から受光素子47へ供給可能な電流値を下
げることで、出力信号SGのレベルを上げる必要がある。そのため、この場合のステップ
S21では、IOポート63がオンの状態であれば、受光素子47の出力ゲインの調整が
可能であると判断し、IOポート63がオフの状態であれば、受光素子47の出力ゲイン
の調整が不可能であると判断する。このステップS21での判断は、出力レベル調整確認
部57が行う。
ステップS21で、受光素子47の出力ゲインの調整が可能であると判断すると、受光
素子47の出力ゲインの調整を行う(ステップS22)。具体的には、この場合は、出力
レベル調整確認部57からの制御指令に基づいて、IOポート63をオフの状態にする。
ステップS22で、受光素子47の出力ゲインの調整を行うと、再び、ステップS4に戻
って、出力信号SGの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であるか否かを判断す
る。一方、ステップS21で、受光素子47の出力ゲインの調整が不可能であると判断す
ると、出力信号SGの電圧値Vを電圧値Aから電圧値Bの範囲内に調整できないため、
その旨のエラー表示を行う(ステップS7)。
また、図9に示すように、ステップS8で、発光素子46の輝度が上限であると判断す
ると、ステップS21で、受光素子47の出力ゲインの調整が可能であるか否かを判断す
る。発光素子46の輝度が上限である場合には、内部電源52から受光素子47へ供給可
能な電流値を上げることで、出力信号SGのレベルを下げる必要がある。そのため、この
場合のステップS21では、IOポート63がオフの状態であれば、受光素子47の出力
ゲインの調整が可能であると判断し、IOポート63がオフの状態であれば、受光素子4
7の出力ゲインの調整が不可能であると判断する。
ステップS21で、受光素子47の出力ゲインの調整が可能であると判断すると、ステ
ップS22で、受光素子47の出力ゲインの調整を行う。具体的には、この場合は、出力
レベル調整確認部57からの制御指令に基づいて、IOポート63をオンの状態にする。
ステップS22で、受光素子47の出力ゲインの調整を行うと、再び、ステップS4に戻
って、出力信号SGの電圧値Vが電圧値Aから電圧値Bの範囲内であるか否かを判断す
る。一方、ステップS21で、受光素子47の出力ゲインの調整が不可能であると判断す
ると、出力信号SGの電圧値Vを電圧値Aから電圧値Bの範囲内に調整できないため、
その旨のエラー表示を行う(ステップS7)。
このように、図9のフローチャートで示す出力信号SGのレベル調整方法においては、
ステップS21とステップS22とが、受光素子47の出力ゲインを調整するゲイン調整
ステップとなっている。そして、ステップS4からステップS6、ステップS8およびス
テップS9からなる輝度調整ステップと、ステップS21とステップS22とからなるゲ
イン調整ステップとを備える出力信号SGのレベル調整方法では、輝度調整ステップのみ
では、出力信号SGのレベルを調整できない場合であっても、ゲイン調整ステップ後に再
び、発光素子46の輝度を調整することで、より広い範囲での出力信号SGのレベルの調
整が可能になる。そのため、出力信号SGのレベルの変動量が大きくても、出力信号SG
のレベルを狭い範囲内に調整することが可能となる。その結果、端部検出装置56の検出
精度を適切に維持できる。また、たとえば、ゲイン調整ステップで受光素子47の出力ゲ
インを上げると(すなわち、IOポート63をオンの状態として、内部電源52から受光
素子47へ供給可能な電流値を上げると)、発光素子46の輝度を低下させることが可能
になる。その結果、出力信号SGのレベル変動の原因となる発光素子46の劣化をより効
果的に抑制できる。
また、上述した形態では、端部検出装置56を例に本発明にかかる光学式の検出装置の
構成を説明したが、本発明の構成は、紙検出装置14、リニアエンコーダ33あるいはロ
ータリエンコーダ36等の他の光学式の検出装置についても適用可能である。本発明の構
成を紙検出装置14に適用した場合には、印刷用紙Pが、紙検出装置14によって検出さ
れる被検出物となる。また、本発明の構成をリニアエンコーダ33に適用した場合には、
キャリッジ3がリニアエンコーダ33によって検出される被検出物となり、本発明の構成
をロータリエンコーダ36に適用した場合には、PF駆動ローラ6がロータリエンコーダ
36によって検出される被検出物となる。
さらに、上述した形態では、端部検出器45と、制御部37が備える輝度調整部50、
出力ゲイン調整部51、抵抗53、54、55等とから、端部検出装置56が構成されて
いる。この他にもたとえば、端部検出器45自体が、輝度調整部50、出力ゲイン調整部
51、抵抗53、54、55等の回路構成を備えていても良い。
さらにまた、上述した形態では、端部検出装置56を構成する端部検出器45は、反射
型の検出器である。この他にもたとえば、検出装置を構成する検出器が、発光素子の発光
面と受光素子の受光面とを対向させて配置する投受光型のものであっても良い。この場合
には、被検出物の非検出時の出力信号のレベルが所定範囲内となるように、発光素子の輝
度を調整することが好ましい。上述のように、発光素子からの光を受光素子がより多く受
光しているときの出力信号の方が、インクミストの影響および発光素子の発光量の経時的
な劣化等に起因して、大きくレベル変動するため、このように構成すると、出力信号のレ
ベル変動を適切に抑制し、検出装置の検出精度をより適切に維持することが可能となる。
また、検出装置を構成する検出器が、投受光型のものである場合には、被検出物の非検出
時の出力信号のレベル調整後、被検出物の検出時の出力信号のレベルを確認するレベル確
認ステップを備えることが好ましい。
また、上述した形態では、インクカートリッジ21がキャリッジ3に搭載されている。
この他にもたとえば、インクカートリッジは、本体シャーシ8に固定されても良い。この
場合には、本体シャーシ8に固定されたインクカートリッジとキャリッジ3に搭載された
印刷ヘッド2とは、フレキシブルなインク供給用チューブで接続される。
さらにまた、上述した形態では、レベル確認ステップ(ステップS11)で、電圧値V
が電圧値C以上であると判断すると、閾値算出ステップ(ステップS12)で閾値tを
算出している。すなわち、上述した形態では、出力信号SGのレベル調整、確認が終了し
た後に毎回、閾値tを算出しているが、閾値tの算出は、出力信号SGのレベル調整、確
認が終了した後に毎回行わなくても良い。上述した形態では、出力信号SGのレベルを所
定範囲内に調整することが可能であるため、閾値tの値もあまり変動しない。したがって
、毎回閾値tを算出しなくても、印刷用紙Pの端部の適切な検出は可能である。また、上
述した形態では、出力信号SGのレベルを所定範囲内に調整することが可能であるため、
初期状態で一旦、閾値tを算出すれば、その後、閾値tを変更しなくても、印刷用紙Pの
端部を適切な検出することが可能になる。
また、上述した形態では、受光素子47は、フォトトランジスタであるが、受光素子4
7は、フォトダイオードであっても良い。さらに、輝度調整部50の構成は上述した構成
には限定されない。たとえば、D/Aコンバータ61の代わりに可変抵抗を用いても良い
。また、トランジスタ60はNPN型のトランジスタあるいは、電界効果型トランジスタ
(FET)であっても良い。同様に、出力ゲイン調整部51を構成するトランジスタ62
もNPN型のトランジスタあるいは、FETであっても良い。また、端部検出装置56は
、出力ゲイン調整部51を必ずしも備えていなくても良い。
実施の形態にかかるプリンタの概略構成を示す斜視図。 図1のプリンタの紙送りに関する部分の概略構成を示す概略側面図。 図1のキャリッジおよび図2のPF駆動ローラの検出機構を示す概略構成図。 図2の端部検出器の概略構成を示す正面図。 図3の端部検出器および制御部の概略構成を示す図。 図5の端部検出装置からの出力信号の波形を示す図。 図6に示す出力信号のレベル調整方法を示すフローチャート。 図1のプリンタにおけるインクの打捨て量を説明するための図。 他の実施の形態の出力信号のレベル調整方法を示すフローチャート。
符号の説明
1 プリンタ、2 印刷ヘッド、3 キャリッジ、46 発光素子、47 受光素子、
50 輝度調整部、51 出力ゲイン調整部、52 内部電源(電源)、56 端部検出
装置(検出装置、プリンタ用検出装置)、57 出力レベル調整確認部(自動レベル調整
部)、60 トランジスタ、61 D/Aコンバータ、P 印刷用紙(印刷対象物、被検
出物)、S4 輝度調整ステップの一部、S5 輝度調整ステップの一部、S6 輝度調
整ステップの一部、S8 輝度調整ステップの一部、S9 輝度調整ステップの一部、S
11 レベル確認ステップ、S21 ゲイン調整ステップの一部、S22 ゲイン調整ス
テップの一部、SG 出力信号。

Claims (3)

  1. 発光素子と受光素子を用いて印刷対象物の端部を検出し、上記端部検出結果に基づいて上記印刷対象物に対して印刷を行う印刷方法であって、
    上記受光素子の出力信号のレベルを所定範囲内に調整するために、上記発光素子の輝度を調整する輝度調整ステップと、
    上記輝度調整ステップで、上記出力信号のレベルを所定範囲内に調整できない場合に、上記受光素子の出力ゲインを調整するゲイン調整ステップと、
    上記ゲイン調整ステップ後、上記発光素子の輝度を調整する再輝度調整ステップと、
    上記再輝度調整ステップにおいて輝度調整された発光素子と上記受光素子とを用いて上記印刷対象物の端部を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップにおける上記印刷対象物の端部検出結果に基づいて、上記印刷対象物に印刷を行う印刷ステップと、
    を備えることを特徴とする印刷方法。
  2. 上記受光素子が上記印刷対象物で反射される上記発光素子からの光を受光する場合、上記輝度調整ステップと上記再輝度調整ステップにおいては、上記印刷対象物の検出時の上記出力信号のレベルが所定範囲内となるように、上記発光素子の輝度を調整し、
    上記発光素子の発光面と上記受光素子の受光面とが対向している場合、上記輝度調整ステップと上記再輝度調整ステップにおいては、上記印刷対象物の非検出時の上記出力信号のレベルが所定範囲内になるように、上記発光素子の輝度を調整することを特徴とする請求項1記載の印刷方法。
  3. 上記受光素子が上記印刷対象物で反射される上記発光素子からの光を受光する場合、上記印刷対象物の検出時の上記出力信号のレベル調整後、上記印刷対象物の非検出時の上記出力信号のレベルを確認し、
    上記発光素子の発光面と上記受光素子の受光面とが対向している場合、上記印刷対象物の非検出時の上記出力信号のレベル調整後、上記印刷対象物の検出時の上記出力信号のレベルを確認する確認ステップを備えることを特徴とする請求項2記載の印刷方法。
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