JP4164348B2 - 無散瞳型眼眼底カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば被検眼の眼底部にレーザー光を照射し、眼底部からの散乱反射光を受光して撮影する無散瞳型眼眼底カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば眼科装置として、被検眼の眼底血管をトラッキングし、トラッキングした血管の絶対血流速度を測定するレーザードップラ眼底血流計が知られている。このレーザードップラ眼底血流計においては、例えば眼底の血管にトラッキング用のレーザービームと血流速測定用のレーザービームを共に照射する装置が、特開平7−031596号公報等により知られており、眼底の血管の血流速度と測定した血管の血管径を求め、血管内の血流量を測定できるようになっている。
【0003】
また、この装置は1つの測定に時間を要すると共に、レーザー光を被検眼に照射するので、被検眼への負荷が例えば無散瞳眼底カメラのような他の眼科装置に比べて大きい。そのため、被検眼へのレーザー光の照射時間を分散させ、負担を極力抑えるために、測定の間にレーザー光照射を行わない期間を設けた装置が、特開2000−83916号公報により開示されている。
【0004】
また眼科装置としては、被検眼に散瞳剤を使用することなく、眼底を撮影することが可能な無散瞳型眼底カメラと、散瞳剤を使用することで、高解像度の撮影を行うことが可能な散瞳型眼底カメラも良く知られている。
【0005】
無散瞳型眼底カメラは被検眼が眩しさを感じない赤外光で観察を行い、撮影のときだけ可視光を使うため、縮瞳しない状態のまま観察し撮影を行う。しかし、撮影用の可視光が被検眼に照射されるため縮瞳してしまい、このままの状態ではその後の観察が困難となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このため無散瞳型眼底カメラにおいては、両眼の撮影を行いたい場合に、撮影のために縮瞳した後に直ちには散瞳しないため、右眼の撮影と左眼の撮影の間に時間が空いてしまうという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、検査の途中でも他の被検者の検査を可能とし、使い勝手の良い無散瞳型眼眼底カメラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る無散瞳型眼眼底カメラは、複数の被検者の検査依頼を受付け、被検者ごとに左眼と右眼との検査結果登録ファイルをそれぞれ作成して管理を行い、情報の修正入力が可能な検査管理部と、該検査管理部からの検査指令信号により被検者に対して左右眼の眼底撮影を行う検査実行部とを備えた無散瞳型眼底カメラであって、前記検査管理部は検査中に検者による前記修正入力として検査の中断信号を片眼の撮影後に受付けると、前記検査実行部に新たな被検者に対する前記検査指令信号を送信し、前記検査実行部は検査中の被検者に対する検査を中断し、前記検査管理部からの前記検査指令信号に従って新たな被検者に対する検査を実行し、検査途中のステップに応じて新たな被検者の検査結果情報を含む検査経過信号を前記検査管理部に送信し、前記検査管理部は前記検査実行部から送信される前記検査経過信号の情報を新たな被検者の前記検査結果登録ファイルに追加記録し、前記検査結果登録ファイルにおける新たな被検者の所定の検査が終了すると、前記検査実行部は検査を中断中の元の被検者の他眼の検査を実行することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は病院内のネットワーク接続の構成図を示している。院内ネットワーク11には、患者の受付を行う受付端末12と、この受付端末12から患者の入力が行われると、患者情報の管理及び会計処理等を行う院内サーバ13とが接続されている。更に、院内ネットワーク11には院内サーバ13から検査オーダを受け取り、検査オーダに従って検査を行う幾つかの眼科装置、つまり眼底血管をトラッキングし、トラッキングした血管の絶対血流速度を測定するレーザードップラ型眼底血流計14、検診用の眼底写真を撮影可能な無散瞳型眼底カメラ15、無散瞳型眼底カメラよりも精密撮影に優れた散瞳型眼底カメラ16、被検眼の視野欠損等の検査を行う視野計17が接続されている。
【0010】
また院内ネットワーク11には、X線装置やCTといった放射線機器や血液検査機器は勿論のこと、各診察室から患者に処方する薬剤のオーダ等が可能なパーソナルコンピュータの端末や、会計の際に領収書を出力するプリンタ等の出力装置なども接続されている。
【0011】
眼底血流計14、無散瞳型眼底カメラ15、散瞳型眼底カメラ16、視野計17は、それぞれ院内サーバ13から検査オーダを受理できるような構成とされていて、検査オーダに従って検査を行った後に、検査結果を院内サーバ13に出力可能なようになっている。また、医師は自分の院内ID番号等とパスワードを入力することで、図示はしていないが各診察室や検査室等に設置されている端末装置を使って、患者情報や検査結果を閲覧、修正をすることが可能とされている。
【0012】
次に、図1に示す院内ネットワーク11の利用方法についての説明をする。病院を訪れた患者は、先ず受付端末12に診察カードを挿入する。この診察カードには磁気カードが利用されることが多く、患者管理番号が記録されている。受付端末12に磁気カードが挿入されると患者管理番号が読み込まれ、院内ネットワーク11を通して、院内サーバ13に患者管理番号の問い合わせが行われる。院内サーバ13は患者管理番号をデータベースと照合して、検査オーダを出力すると共に、受付端末12に対して検査室番号と検査内容及び検査時間を送り返す。受付端末12は内部のプリンタから、この検査室番号と検査内容及び検査時間の記入された検査案内用紙の出力を行うと共に、挿入された診察カードを排出する。
【0013】
ここでは、既に診察を終了し、検査を行うために来院した患者を例に説明しているが、初めて来院した場合には、診察カードの作成や医師による診察よりも前に検査を行うことはない。
【0014】
次に、排出された磁気カードと検査案内用紙を受け取った患者は、検査案内用紙の内容に従って、検査室に行く。検査室では先に説明したように、受付端末12に診察カードを挿入した時点で、院内ネットワーク11を通して、院内サーバ13から検査装置に対して検査オーダが出力されているので、検査装置は検査待ちの状態になっている。
【0015】
通常では、検査室の近くには待合室が設置されているか、検査室の外側の廊下に検査待ち用の椅子が置かれている場合が多く、患者は自分の順番になるまで待機することになる。検査の順番に至ると、医師、検者又は看護婦から名前を呼ばれて検査室に入るが、表示装置を院内ネットワーク11又は検査装置と接続することで、例えば電光掲示板などで検査の順番を表示してもよい。
【0016】
検査の内容は、患者ごとに異なると共に、患者それぞれに個人差があるため、検査時間は一様ではない。特に眼科装置による検査は、被検眼となる患者の慣れが検査時間に大きく影響する場合が多い。固視の良い患者とそうでない患者では、検査時間の差は非常に大きくなる。加えて、眼科の検査は患者の被検眼への負担が大きな検査もあり、検査に時間を要することが多い。
【0017】
例えば、患者Aの次に患者Bの検査が行われる場合を考えてみると、検査室で患者Aの検査を行ったときに、患者Aの被検眼に負担がかかることによって、満足できる測定結果が得られない場合に、患者Aに休養をとってもらう。患者Aが休養をとっている間に、検査室の外で待機している患者Bの検査を行う。つまり、患者Bの検査を患者Aの検査が終了する前に行うことができる。
【0018】
従来では、患者Bの検査を患者Aの検査が終了する前に行うことができなかったので、2人の患者Aと患者Bの検査を行う際に、患者Aの検査を行ったときに、患者Aの被検眼に負担がかかることによって、満足できる測定結果が得られない場合に、患者Aに休養をとってもらう。この患者Aが休養をとっている間に、患者Bの検査を行うことができないと、患者Aの休養の時間が検者にとっても患者Bにとっても、無駄な時間となってしまうことは明らかである。
【0019】
図2〜図7により、患者Bの検査を患者Aの検査が終了する前に行うことができるようにするための方法について説明する。図2は参考例としての眼底血流計14の構成を示し、眼底血流計14は検査実行部14aと検査管理部14bによって構成されていて、検査管理部14bは院内ネットワーク11に接続されている。検査管理部14bは検査実行部14aに対して検査の実行指示を行う検査開始信号S1を出力し、検査実行部14aは検査途中のステップに応じて検査経過信号S2を出力するようになっている。ここで、患者の管理や検査の手順・経過等は、全て検査管理部14bが管理しているので、検査実行部14aは患者や検査内容を記録しておく必要がない。検査実行部14aは検査管理部14bの指示に従って、検査ルーチンを行う。
【0020】
本参考例では、検査実行部14aとして眼底血流計本体、検査管理部14bとして患者の管理や情報の修正等を容易に行うことが可能なパーソナルコンピュータで構成されているが、検査実行部14aと共に検査管理部14bを眼底血流計本体の内部に構成する方法や、検査管理部14bを専用の端末装置とする方法も考えられる。
【0021】
眼底血流計14においては、検査管理部14bで検査する患者を選択し、検査対象の被検眼を指定する。更に検査部位を決定すると、検査管理部14bから検査開始信号S1が出力される。検査実行部14aは受け取った検査開始信号S1に従って、指定された検査部位に固視標を移動する。
【0022】
検査実行部14aを操作する検者は、被検眼の眼底にアライメントを行い、次に測定対象とする血管を決めてレーザー光照射を行う。固視標を移動させ、測定対象とする血管にレーザービームを合わせ、測定開始の操作を行うと血管径の演算を開始する。同様に、眼底血管からのドップラ信号を解析し血流速度を算出する。本実施例においては、測定時間を2秒と設定しているので、測定開始した後の2秒間に1回の測定を終了し、2秒間の血管径と血流速度の平均値を検査結果として算出するようになっている。
【0023】
次に、検査実行部14aは1回の測定が終了すると、測定終了を表す信号と共に検査結果を検査経過信号S2として出力する。検査経過信号S2を受け取った検査管理部14bは、検査実行部14aからの検査経過信号S2を基に、患者の検査結果に追加する。
【0024】
図3はこの検査の開始から登録までの一連の処理を示すフローチャート図であり、検査実行部14a側での処理と検査管理部14bでの処理とに分かれている。検査管理部14bは、ステップ31として検査依頼を受け付ける。ステップ32ではこれから検査を行う患者の選択を行う。この検査を行う患者の選択によって、検査が行われると判断し、ステップ33では検査開始信号を出力する。
【0025】
ステップ34では検査実行部14a側で実行され、検査管理部14bからの検査開始信号が入力され、この検査開始信号によって検査実行部14a側の操作が可能になる。ステップ35では、これから検査を行う患者の被検眼に対してアライメントを行う。このとき、検査開始信号により指定された検査部位が観察可能な位置に固視標を移動して表示している。このため、検査実行部14aを操作する検者は、速やかにアライメント動作を行うことができる。被検眼へのフォーカスの調整や照射ビームの微調整もこのステップで行う。
【0026】
ステップ36では、測定を始める直前に測定ビームが眼底をトラッキングできるかどうかを行う。トラッキングが正常にできることを確認すると、ステップ37として対象とする血管の血流速度測定を2秒間行う。2秒間の血流速度測定が終了すると、測定結果を算出し検査経過信号を出力する。このステップ38でこの処理の終了によって、検査実行部14aは検査開始信号によって行った1ルーチンの測定動作を終了する。ステップ39は検査管理部14bでの処理となり、ステップ38で出力された検査経過信号が入力される。最後に、ステップ40で検査結果の登録が検査対象の患者情報に対して実行される。
【0027】
以上の説明では、1人の患者に対して行われる検査の一連の処理について述べてきたが、ステップ34によって検査開始信号が入力され、この検査開始信号によって検査実行部14a側の操作が可能になってから、血流速度測定が終了するステップ37までの間に測定の中止が可能である。このように測定を中止した場合は、検査実行部14aが検査経過信号を出力できないので、検査管理部14bによって、検査結果の登録が検査対象の患者情報に対して実行されないようになっている。
【0028】
図4は検査管理部14b中での検査結果の管理方法の説明図である。図4中のSaは患者Aに対しての検査結果を登録するシートであり、Sbは患者Bに対しての検査結果を登録するシートを示している。Sxは患者Xに対しての検査結果を登録するシートであり、検査管理部14bの内部には、このように複数の患者に対しての検査結果を保存できるようになっている。これらの検査結果登録シートは、パーソナルコンピュータの内部に一時的に作成されるファイルを利用している。
【0029】
院内サーバ13から検査オーダが出力されると、眼底血流計14の内部の検査管理部14bは検査結果登録シートを作成する。患者Aの検査オーダが出力されると、検査結果登録シートSaが作成され、患者B及び患者Xについても同様にシートSb及びSxが作製される。検査管理部14bの内部は、検査が行われていない状態では図4に示すようになっている。
【0030】
図5〜図7は検査途中の検査管理部14b中の様子を示し、図5は患者Aの右眼Rの眼底血管01に対して血流速度測定を1度行い、血流速度VがXX.Xである検査結果の登録が行われたときの様子を示している。通常では、患者Aの被検眼に疲労等がない場合は、続けて患者Aの右眼Rの眼底血管01に対しての血流速度測定を繰返して行う。眼底血流計14による血流速度測定では、同一血管に対して3度の測定を行い、その平均値を血流速度とするのが一般的である。
【0031】
図6は検者が患者Aの右眼Rの眼底血管01に対しての血流速度測定を1度行った後に、患者Aの被検眼に疲労が見られ、満足な測定ができないと判断したため、患者Bの右眼Rの眼底血管01に対しての血流速度測定を、患者Aの右眼Rの眼底血管01に対する2度目の血流速度測定よりも優先して行った後の様子を示している。
【0032】
図7は患者Bの右眼Rの眼底血管01に対する2度目の血流速度測定の前に、患者Aの右眼Rの眼底血管01に対する血流速度測定を行い、患者Aの右眼Rの眼底血管01の3度の血流速度測定が終了したときの様子を示している。
【0033】
ここで従来では、検査結果登録シートが1つしか管理できず、また複数の検査結果登録シートの管理は可能であるが、患者Aの検査が始まると、患者Aの全ての検査が終了するまで、患者Bの検査を行うことが不可能である。このような構成では、図5〜図7のような場合に、検者が患者Aの右眼Rの眼底血管01に対しての血流速度測定を1度行った後に、患者Aの被検眼に疲労が見られ、満足な測定ができないと判断しても、患者Bの測定を行うことができない。或いは、患者Aの被検眼に疲労が見られても、休息することなく患者Aの検査を続行するしかない。
【0034】
このような構成により、検者にとっては検査時間の大幅な短縮が可能である。また、被検者Bに対しては検査を早く終了できるし、患者Aに対しては眼の疲労の回復後に検査をすることができるので、苦痛を和らげることができる。
【0035】
図8は実施例の無散瞳型眼底カメラ15の構成を示し、この無散瞳型眼底カメラ15は検査実行部15aと検査管理部15bによって構成されていて、検査管理部15bは院内ネットワーク11に接続されている。検査管理部15bは検査実行部15aに対して、検査の実行指示を行う検査開始信号S3を出力し、検査実行部15aは検査途中のステップに応じて検査経過信号S4を出力するようになっている。ここで、患者の管理や検査の手順・経過等は全て検査管理部15bが管理しているので、検査実行部15aは患者や検査内容を記録しておく必要がない。検査実行部15aは検査管理部15bの指示に従って検査ルーチンを行うようになっている。
【0036】
本実施例では、検査実行部15aとして無散瞳型眼底カメラ本体、検査管理部15bとして患者の管理や情報の修正等を容易に行うことが可能なパーソナルコンピュータにより構成しているが、検査実行部15aと共に検査管理部15bを無散瞳型眼底カメラ本体内部に構成する方法や、検査管理部15bを専用の端末装置とする方法も考えられる。
【0037】
無散瞳型眼底カメラ15においては、検査管理部15bで検査する患者を選択し、検査対象の被検眼を指定する。更に被検眼を決定すると、検査管理部15bから検査開始信号S3が出力される。検査実行部15aは受け取った検査開始信号S3に従って撮影準備を行う。
【0038】
検査実行部15aを操作する検者は、被検眼の眼底にアライメントを行い、固視標を移動させることで、撮影対象とする領域を決める。眼底の撮影部位が決まると、撮影開始の操作を行うことによって眼底撮影が行われる。次に、検査実行部15aは1回の撮影が終了すると、撮影終了を表す信号と共に撮影画像を検査経過信号S4として出力する。検査経過信号S4を受け取った検査管理部15bは、検査実行部15aからの検査経過信号S4を基に患者の検査結果に追加する。
【0039】
図9はこの検査の開始から登録までの実施例の一連の処理のフローチャート図である。検査管理部15bはステップ91として、検査依頼を受け付ける。ステップ92ではこれから検査を行う患者の選択を行う。この検査を行う患者の選択によって検査が行われると判断し、ステップ93では検査開始信号を出力する。
【0040】
ステップ94は検査実行部15a側で実行され、検査管理部15bからの検査開始信号が入力され、この検査開始信号によって検査実行部15a側の操作が可能になる。ステップ95では、これから検査を行う患者の被検眼に対してアライメントを行う。このとき、検査開始信号により指定された被検眼が観察可能な位置に固視標を移動して表示している。このため、検査実行部15aを操作する検者は、速やかにアライメント動作を行うことができる。被検眼へのフォーカスの調整もこの段階で行う。
【0041】
ステップ96では、固視標を細かく動かすことによって、被検眼を誘導し撮影する部位の微調整を行い、撮影部位が決定すると、ステップ97で眼底撮影を行う。ステップ98で眼底撮影が終了すると眼底画像を出力し、検査経過信号を出力し、この処理の終了によって、検査実行部15aは検査開始信号によって行った1ルーチンの撮影動作を終了する。
【0042】
ステップ99は検査管理部15bでの処理となり、ステップ98で出力された検査経過信号が入力される。最後に、ステップ100で検査結果の登録が検査対象の患者情報に対して実行される。
【0043】
上述の説明は、1人の患者に対して行われる検査の一連の処理について述べたが、ステップ94によって検査開始信号が入力され、この検査開始信号によって検査実行部15a側の操作が可能になってから、眼底撮影が終了するステップ97までの間に、撮影の中止が可能である。このように撮影を中止した場合は、検査実行部15aが検査経過信号を出力できないので、検査管理部15bによって、検査結果の登録が検査対象の患者情報に対して実行されない。
【0044】
図10は検査管理部15b中での検査結果の管理方法の説明図である。図10中のSa’は、患者Aに対しての検査結果を登録するシートであり、Sb’は患者Bに対しての検査結果を登録するシートを示している。Sx’は患者Xに対しての検査結果を登録するシートであり、検査管理部15bの内部はこのように複数の患者に対しての検査結果を保存できるようになっている。これらの検査結果登録シートは、本実施例ではパーソナルコンピュータの内部に一時的に作成されるファイルを利用している。
【0045】
院内サーバ13から検査オーダが出力されると、無散瞳型眼底カメラ15の内部の検査管理部15bは検査結果登録シートを作成する。患者Aの検査オーダが出力されると、検査結果登録シートSa’が作成され、患者B及び患者Xについても同様である。検査管理部15b内部は、検査が行われていない状態では、図10に示すようになっている。
【0046】
図11〜図13は検査途中の検査管理部15b中の様子を示し、図11は患者Aの右眼Rの眼底撮影を行い、検査結果の登録が行われたときの様子を示している。通常では患者Aの被検眼があまり縮瞳していない場合は、続けて患者Aの左眼Lの眼底撮影を行う。無散瞳型眼底カメラ15による眼底撮影では、両眼の眼底写真を撮影するのが一般的である。
【0047】
図12は検者が患者Aの右眼Rの眼底撮影を行った後に、患者Aの被検眼が縮瞳していたため、無散瞳型眼底カメラ15の観察に必要な瞳孔径が得られないと判断したため、患者Bの右眼Rの眼底撮影を患者Aの左眼Lの眼底撮影よりも優先して行った後の様子、図13は患者BのLの眼底撮影よりも前に患者Aの左眼Lの眼底撮影を行い、患者Aの両眼の眼底撮影が終了したときの様子を示している。
【0048】
ここで従来では、検査結果登録シートが1つしか管理できず、また複数の検査結果登録シートの管理は可能であるが、患者Aの検査が始まると、患者Aの全ての検査が終了するまで、患者Bの検査を行うことが不可能である。このような構成では、図11〜図13のような場合に検者が患者Aの右眼Rの眼底撮影行った後に、患者Aの被検眼が縮瞳したため観察に必要な瞳孔径が得られないと判断しても、患者Bの眼底撮影を行うことができない。従って、患者Aの被検眼が観察に必要な瞳孔になるまで散瞳するのを待つしかない。
【0049】
このように、本実施例による構成では、上述の課題を解決しているために、検者にとっては検査時間の大幅な短縮が可能である。また、被検者Bに対しては検査を早く終了できるし、患者Aに対しても両眼続いての眼底撮影を行わなくとも済むので、撮影による苦痛を和らげることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る無散瞳型眼眼底カメラは、検査の途中で他の患者の検査を行うことが可能になっているので、検査時間を無駄にすることがないため、検査効率が極めて良いと共に、検者にとっては検査に要する時間を節約でき、時間の有効活用が可能である。
【0051】
また、順番待ちの被検者にとっては、他の患者が検査を受けている最中に検査準備を行い、順番が1つ前の患者の検査中に検査を受けられるので、他の患者が検査を受けている最中に検査が受けられない場合に比べて、極めて早く終了することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 病院内のネットワーク接続の構成図である。
【図2】 眼底血流計の構成図である。
【図3】 参考例の眼底血流計の検査の開始から登録までの一連の処理のフローチャート図である。
【図4】 検査管理部中での検査結果の管理方法の説明図である。
【図5】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【図6】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【図7】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【図8】 実施例の無散瞳型眼底カメラの構成図である。
【図9】 無散瞳型眼底カメラの検査の開始から登録までの一連の処理のフローチャート図である。
【図10】 検査管理部中での検査結果の管理方法の説明図である。
【図11】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【図12】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【図13】 検査管理部中での検査途中の状態の説明図である。
【符号の説明】
11 院内ネットワーク
12 受付端末
13 院内サーバ
14 眼底血流計
15 無散瞳型眼底カメラ
16 散瞳型眼底カメラ
17 視野計
Claims (1)
- 複数の被検者の検査依頼を受付け、被検者ごとに左眼と右眼との検査結果登録ファイルをそれぞれ作成して管理を行い、情報の修正入力が可能な検査管理部と、該検査管理部からの検査指令信号により被検者に対して左右眼の眼底撮影を行う検査実行部とを備えた無散瞳型眼底カメラであって、前記検査管理部は検査中に検者による前記修正入力として検査の中断信号を片眼の撮影後に受付けると、前記検査実行部に新たな被検者に対する前記検査指令信号を送信し、前記検査実行部は検査中の被検者に対する検査を中断し、前記検査管理部からの前記検査指令信号に従って新たな被検者に対する検査を実行し、検査途中のステップに応じて新たな被検者の検査結果情報を含む検査経過信号を前記検査管理部に送信し、前記検査管理部は前記検査実行部から送信される前記検査経過信号の情報を新たな被検者の前記検査結果登録ファイルに追加記録し、前記検査結果登録ファイルにおける新たな被検者の所定の検査が終了すると、前記検査実行部は検査を中断中の元の被検者の他眼の検査を実行することを特徴とする無散瞳型眼底カメラ。
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