JP5820154B2 - 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体 - Google Patents

眼科装置、眼科システム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5820154B2
JP5820154B2 JP2011135271A JP2011135271A JP5820154B2 JP 5820154 B2 JP5820154 B2 JP 5820154B2 JP 2011135271 A JP2011135271 A JP 2011135271A JP 2011135271 A JP2011135271 A JP 2011135271A JP 5820154 B2 JP5820154 B2 JP 5820154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
template
eye
fundus
information
fundus image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011135271A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012030054A (ja
Inventor
宣博 戸松
宣博 戸松
牧平 朋之
朋之 牧平
淳子 中嶋
淳子 中嶋
紀彦 宇都宮
紀彦 宇都宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2011135271A priority Critical patent/JP5820154B2/ja
Priority to US13/166,977 priority patent/US20120002166A1/en
Publication of JP2012030054A publication Critical patent/JP2012030054A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5820154B2 publication Critical patent/JP5820154B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/14Arrangements specially adapted for eye photography
    • A61B3/15Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing
    • A61B3/152Arrangements specially adapted for eye photography with means for aligning, spacing or blocking spurious reflection ; with means for relaxing for aligning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/0016Operational features thereof
    • A61B3/0025Operational features thereof characterised by electronic signal processing, e.g. eye models
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B3/00Apparatus for testing the eyes; Instruments for examining the eyes
    • A61B3/10Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
    • A61B3/12Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、眼底観察装置および眼底観察方法に関し、特に、被検眼の眼軸に対して垂直な面においてのトラッキング機能を有する眼科装置、及び眼科システム、更には該眼科システムの各機能を実行するためのプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
近年、眼底画像に代表される眼科画像が、疾病の経過観察などのために医用画像として診療に用いられている。そのため、眼科画像を撮像するための眼科用機器として、様々なものが使用されている。例えば、眼底画像を撮像する光学機器として、眼底カメラ、光干渉断層撮像(Optical Coherence Tomography:OCT、以下OCTと記載)装置、走査型レーザ検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO、以下SLOと記載)、等様々な機器が使用されている。
これらの眼科用機器は疾病の経過観察のために同一患者で繰り返し利用される。そのため、一度撮像した眼科画像ないしはその撮像条件を記憶しておき、再度撮像する際に読み出すことで、術者・患者の負担を軽減する技術が公開されている。
例えば特許文献1では、撮像した際に患者の識別情報と共に眼底画像を記憶しておき、再度撮像する際に患者の識別情報から眼底画像を読み出して、新たに撮像した眼底画像との類似度の算出を行う技術が開示されている。眼底の血管の位置をはじめとして、眼底画像はそれぞれ個人が特定のパターンを持っている。そこでそのパターンを利用し、患者情報との照合を行って、術者のミスによる患者の取り違えを防ぐことを目的としている。
また、特許文献2では、疾患の経過観察を行う際に前回と同じ位置の眼底画像を取得することを目的として、固視灯の位置やフォーカスレンズの位置などの撮像条件を記憶しておき、新たに撮像する際に記憶してある撮像条件を読み出して撮像する技術が開示されている。これによって、前回撮像時と同様の撮像条件にすばやく設定することが出来るため、撮像時間の短縮や術者・患者の負担軽減を図ることが目的とされている。
一方、近年これらの眼科用機器はより小さな疾患部位を検出することを目的として、解像度の向上が図られてきている。しかしながら、解像度の向上に伴って、眼球運動による影響が無視できなくなってくる。特にOCT装置、SLOなど、眼底を走査しながら高精細な画像を撮像する眼科用機器においては、一枚の眼底画像を撮像中、撮像時間内に眼底運動が生じることによって、取得される眼底画像は不連続なものになってしまう。そのため、眼球運動による影響を低減させ、高精細な眼底画像を得るために、眼球運動を検出する装置が注目されている。
眼球運動を測定するには角膜反射法(プルキニエ像)、サーチコイル法等、様々な方法がある。なかでも、簡易的で、被験者に負担が少ない眼底画像から眼球運動を計測する方法が検討されている。
眼底画像から眼球運動を計測するには眼底画像から特徴点を抽出する必要がある。眼底画像の特徴点として、黄斑や視神経乳頭などを特徴点として用いても良いが、患眼等では黄斑や視神経乳頭が不完全な患者が少なくない。そこで、特許文献3では、眼底画像から候補領域を選択し、当該領域において、その外周部を血管が4本以上通ることと、候補領域の中心部を血管が走っていることを条件に、その候補領域内での血管交差の有無を検出する方法が開示されている。
特開2008−61847公報 特開平5−154108公報 特開2001−070247公報
上述したとおり、眼科用機器においては、術者・患者の負担を軽減した上で高分解能な眼底画像を撮像できることが広く望まれている。しかしながら、一般的な移動量検出補正(以下、トラッキングと記す)技術においては、撮像の度に眼球運動の指標となる特徴点(以下、テンプレートと記す)を抽出し、そのテンプレートを用いてトラッキングが行われていた。そのため、テンプレート抽出のための時間や作業が増え、術者・患者の負担は避けられなかった。
特許文献1によると、患者情報と共に眼底画像を記憶しておくことで、患者情報から眼底画像を読み出し、画像同士の類似度を算出する。患者情報と眼底画像を関連付けて記憶しておくことで術者の負担を減少させることが出来る。また、類似度は画像同士の特徴点を元に重ね合わせる技術が開示されている。しかしながら、眼底の連続撮像においてトラッキングを行う技術については開示されておらず、また、この方法では眼球運動の連続的な算出を高速に行い続けることは出来ない。
特許文献2によると、患者情報と共に一度撮像した時の撮像条件を記憶しておくことで、次回からは患者情報から眼底画像の撮像条件を設定できる。そのため、術者の負担を軽減し、撮像を簡便に行うことが可能である。しかしながら、眼底運動の検出に関しては開示されていない。
また、特許文献3においては、血管の交差する小領域の抽出は行っているが、抽出した小領域をテンプレートとして記憶しておき、再度撮像する際に読み出すことは開示されていない。
本発明は、上記した課題を鑑み、眼底撮像において、高精細な眼底画像の取得時の術者・患者の負担を軽減するために、テンプレートの抽出を省略あるいは短縮することが可能な眼科装置及び眼科システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成した眼科装置、及び眼科システム、更には該眼科システムの各機能を実行するためのプログラムを記憶する記憶媒体を提供するものである。
本発明の眼科装置は、被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
前記判断手段において前記テンプレートが記憶されていないと判断された場合、前記テンプレート抽出手段によって新たなテンプレートの抽出を行うことを特徴とする。
本発明の眼科システムは、被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
前記判断手段において前記テンプレートが記憶されていないと判断された場合、前記テンプレート抽出手段によって新たなテンプレートの抽出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、眼底画像の撮像に際し、高精細な眼科画像の取得時の術者・患者の負担を軽減するために、テンプレートの抽出を省略あるいは短縮することが出来る。
本発明の実施例1における眼底撮像装置の構成について説明する図である。 本発明の実施例1における撮像方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1におけるデータベースについて説明する図である。 本発明の実施例1における眼底画像について説明する図である。 本発明の実施例2における撮像方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1におけるテンプレートマッチングを説明する図である。 本発明の実施例3における眼底画像について説明する図である。 本発明の実施例3におけるテンプレート抽出について説明する図である。 本発明の実施例3におけるテンプレート抽出について説明する図である。 本発明の実施例1におけるテンプレートについて説明する図である。 本発明の実施例1における眼球運動について説明する図である。 本発明の実施例1における眼球運動について説明する図である。 本発明の実施例1における眼球運動について説明する図である。 本発明の実施例4における疾患部位について説明する図である。 本発明の実施例4における撮像方法を説明するフローチャートである。
(実施例1)
本発明の一実施例に係る眼底観察装置について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施例においては、本発明を適用した走査型レーザ検眼鏡(SLO)について説明する。ここでは特に、あらかじめ記憶しておいたテンプレートを用いて、トラッキングを行う装置について説明する。
(走査型レーザ検眼鏡:SLO)
まず、図1を用いて本実施例におけるSLOの光学系の全体の概略構成について説明する。
なお、図1において、記憶・制御・信号処理部109は図の都合上同じ番号が複数記してあるが、実際には同一の構成部である。
光源101から出射された照明光111はハーフミラー103によって偏向され、XYスキャナ104により走査される。XYスキャナ104と被検眼108の間には、照明光111を眼底107に照射するためのレンズ106−1、106−2が配置されている。ここでは簡単のために、XYスキャナ104は1つのミラーとして記したが、実際にはXスキャン用ミラーとYスキャン用ミラーとの2枚のミラーが近接して配置された構成となっている。これにより、XYスキャナ104は眼底107を光軸と垂直な方向にラスタースキャンすることができる。
被検眼108に入射した照明光111は眼底107において反射、あるいは散乱され、戻り光112となって戻される。戻り光112は再びハーフミラー103に入射するが、ここで透過した光がセンサ102入射する。センサ102は眼底107の各測定個所における戻り光112の光強度を電圧に変換し、その電圧を示す信号を記憶・制御・信号処理部109に送る。記憶・制御・信号処理部109では送られた信号を用いて二次元画像である眼底画像を生成する。記憶・制御・信号処理部109の一部は、以上述べた光学系及びセンサ102と協働して、本実施例において、眼底像を撮像する眼底撮像手段を構成する。さらに、記憶・制御・信号処理部109は、二次元画像から、眼底の血管交叉または分岐部位といった特徴を有した特徴点を含む所定の形状及び広さを有した領域を、テンプレートとして抽出する。従って、テンプレートはこれら特徴点を含んだ領域の画像データとなる。ここで、記憶・制御・信号処理部109は、以上で述べた眼底画像からテンプレートの抽出を行うテンプレート抽出手段を構成する機能を有する。抽出したテンプレートを用いて新たに生成された二次元画像に対してテンプレートマッチングを行うことにより、被検眼の移動量の算出を行う。さらに記憶・制御・信号処理部109は算出した移動量に応じて、トラッキングを行う。本実施例では、眼底画像取得後の後処理によってトラッキングを行う方法について記載する。
また、記憶・制御・信号処理部109はキーボードあるいはマウス(図示せず)を有しており、外部からの入力にも対応している。また、記憶・制御・信号処理部109は眼底撮像の開始および終了を制御する。また、記憶・制御・信号処理部109はモニター(図示せず)を有しており、眼底画像の表示や被検眼特定情報の表示を行うことが出来る。これにより、術者は眼底を画像により観察することが可能となる。また、記憶・制御・信号処理部109において抽出されたテンプレートは、入力される被検眼特定情報と共に記憶部110に記憶される。すなわち、抽出されたテンプレートと、該テンプレートが抽出された眼底画像を得た被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶・制御・信号処理部109の記憶制御の下、記憶部110に記憶される。
(記憶された情報の読み出し)
本実施例の眼底撮像装置を用いてトラッキングを行うまでの流れを図2に示す。また、被検眼特定情報およびテンプレートの記憶について図3に示す。また、撮像された眼底画像を図4に示す。
本装置の操作者である術者が、記憶・制御・信号処理部109に被検眼特定情報を入力あるいはあらかじめ記憶・制御・信号処理部109のモニターに表示されている複数の被検眼特定情報から1つを選択する(ステップ202)。記憶・制御・信号処理部109は被検眼特定情報を元に記憶部110に記憶されているテンプレートを検索する(ステップ203)。ここで被検眼特定情報は、少なくとも患者の特定および患者の左右いずれの眼であるかが判別できる情報が含まれていればよい。以上の処理により、記憶・制御・信号処理部109の判断機能において、撮像された被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが記憶部110に記憶されているか否かが判断される。
テンプレートはひとつの被検眼に対してひとつ抽出されていれば良いが、より精度良くトラッキングを行うためには複数抽出されているほうが望ましい。本実施例ではテンプレートが4箇所抽出されている場合について説明する。
また、記憶されるテンプレートに眼底アライメントに関する情報が付加されてもいい。ここで眼底アライメントとは、眼底画像を撮像した際の撮像条件である。眼底アライメントに関する該情報は、以下眼底アライメント情報と称呼され、眼底画像撮像時に設定されるべき種々の情報を含む。眼底アライメント情報は、例えば、テンプレート抽出した日付情報、固視灯の位置情報、被検眼が左右何れの眼であるかを示す識別情報、テンプレートの座標情報、フォーカスレンズの位置情報などである。ここで付加される眼底アライメント情報は、同一の被検眼に対して同一条件で経時的に撮像を行う場合に有用である。特に、疾病の経過観察では、過去に撮像した眼底画像との比較を行うために、略同一の撮像条件で撮像する必要がある。また、記憶部110に記憶されているテンプレートを用いてテンプレートマッチングを行う場合、新たに撮影される眼底画像がテンプレートを抽出した際の眼底画像に近いほどマッチングが成功しやすい。そのため、同じ被検眼を同じ条件で撮像するための眼底アライメントに関する情報が記憶されるテンプレートに付加されていることが望ましい。
本実施例では図3に示す構造のデータベースとして、被検眼特定情報とテンプレートが記憶されている。ここには患者ID301、患者名302、日付303、被検眼の左右識別情報304、テンプレートID305、テンプレート306、テンプレートの座標307が示されており、術者が患者IDまたは患者名を入力すると、上記の情報からテンプレートを検索する。被検眼左右識別情報304は、記憶されたテンプレートが左右何れの被検眼であるかを示す情報である。テンプレートが記憶されていた場合、記憶・制御・信号処理部109は、記憶部110から該当するテンプレートの読み出しを行う(ステップ204)。この読み出しの処理は、記憶・制御・信号処理部109の読出し機能を司る読み出し手段として機能する領域において、被検眼特定情報に対応するテンプレートが記憶部110に記憶されていると判断機能により判断した場合に、この対応するテンプレートを読み出す。
(眼底画像の取得)
テンプレートの読み出しが行われた後、記憶・制御・信号処理部109は光源101、センサ102、XYスキャナ104に眼底撮像開始の信号を送信し、眼底撮像を開始する(ステップ205)。
光源101から射出した照明光111は、XYスキャナ104によって光軸に対して垂直な方向に眼底107をラスタースキャンする。眼底107に照射された照明光111は眼底107において反射、あるいは散乱され、戻り光112となってセンサ102に入射する。センサ102は、眼底107の各測定個所における戻り光112の光強度を電圧に変換し、その電圧を示す信号を記憶・制御・信号処理部109に送る。記憶・制御・信号処理部109では送られた信号を元に眼底107の二次元画像を生成する。
(テンプレートマッチング)
一枚の眼底画像400が得られると、読み出されたテンプレートに一致する取得した眼底画像中の領域の探索(以下、マッチングと記す)が行われる(ステップ208)。マッチングは図6に示すように、取得した眼底画像601全体を、テンプレート603をずらしながらテンプレート603と一致する箇所602を探索することで行われる。本実施例では図10に示すように4箇所のテンプレート1002、1003、1004、1005についてテンプレートマッチングを行う。ここで、少なくともテンプレートが1つマッチングしていればトラッキングは可能である。そのため、複数のテンプレートを記憶している場合、記憶しているテンプレート全てがマッチングする必要は無く、1つ以上のテンプレートがマッチングできればよい。また、トラッキングの精度をより高くするために、テンプレートの再抽出を行っても良い(詳細は、実施例3で述べる)。例えば、眼底画像内の特徴点が並行に移動する眼球運動を検出する場合は、テンプレートが少なくとも1つ以上あれば検出が可能である(図11)。ここで図11(b)は、図11(a)の眼底画像の特徴点が並行に移動する眼球運動の結果得られる眼底画像を示している。また、眼底画像が伸縮するような眼球運動を検出する場合は、テンプレートが2つ以上あれば検出が可能である(図12)。ここで図12(b)は、図12(a)の眼底画像が伸縮するような眼球運動の結果得られる眼底画像を示している。さらに、眼底画像が回転するような眼球運動を検出する場合においても、テンプレートが2つ以上あれば検出が可能である(図13)。ここで図13(b)は、図13(a)の眼底画像が回転するような眼球運動の結果得られる眼底画像を示している。このように術者が検出したい運動に合わせて、眼底運動の検出に用いるテンプレートの数は設定できるが、より詳細に眼球運動を検出するためにはより多くのテンプレートがマッチングすることが望ましい。従って、ここでは4つのテンプレートが同一被検眼における被検眼特定情報に対応する場合を例示したが、テンプレートの数はこれに限定されず、任意の数のテンプレートが複数同時に記憶されることとすることが好ましい。
(トラッキング)
テンプレートのマッチングが出来た場合は、被検眼の眼底画像のトラッキングを実行する記憶・制御・信号処理部109におけるトラッキング機能を司るトラッキング手段として機能する領域によって、眼底画像のトラッキングを行う(ステップ211)。
同一撮像における一枚目の眼底画像のテンプレート位置の変位量はゼロとなり、トラッキングにおける基本画像となる。2枚目以降の眼底画像は1枚目の画像に対する変位量を求めて補正することになる。具体的には、各テンプレートの変位を元に式1より写像を求め、求めた座標と基本画像の座標の差が最小になるように最小二乗法によって係数a,b,c,d,e,fを算出する。
Figure 0005820154
ここで、X、Yは基本画像(1枚目の眼底画像)のテンプレートの座標であり、X’、Y’は2枚目以降の処理の対象となる眼底画像における、テンプレートの座標である。式1で求めた補正の係数を用いて2枚目以降の処理の対象となる眼底画像に対し、式2で補正を行うことで、トラッキングを行うことが出来る。
Figure 0005820154
上述の処理を記憶・制御・信号処理部109において実施し、取得画像の補正を行ってモニターに補正後の眼底画像を表示する。
眼底撮像(ステップ205)からトラッキング(ステップ211)までを所望の回数繰り返し、眼底画像を複数枚撮像する。撮像された画像は記憶・制御・信号処理部109のモニターに連続表示される。このとき、トラッキングが行われているため、術者にはモニターの眼底画像は静止しているように表示されている。
以上で説明したように眼底撮像することで、被検眼特定情報とテンプレートが記憶されている場合にはテンプレート抽出を行わず、即ち、テンプレート抽出を省略あるいは短縮することにより、撮影時間を短縮することができ、術者・患者の負担を減らし、簡便に高分解能な眼底画像を撮像することが出来る。
なお、本実施例ではSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)についてのみ記載したが、眼底画像を取得する所謂眼底カメラや、特にOCT(Optical Coherence Tomography)装置などにおいても本方法が適応可能である。また、本実施例では後処理によるトラッキングについて記載したが、スキャナを用いたリアルタイムトラッキングを行う場合においても本方法が適用可能である。
(実施例2)
実施例2においては、実施例1で示した方法のうち、テンプレートが記憶されていなかった場合について、図1、図3、図5を用いて説明する。
なお、本実施例においては、実施例1の構成と同様であるため、構成についての説明は省略する。
(記憶された情報の読み出し)
本実施例の眼底観察装置を用いてトラッキングを行うまでの流れを図5に示す。なお、本実施例における被検眼特定情報の入力あるいは選択からテンプレートの検索(ステップ502、504)までは実施例1と同様であるため説明を省略する。
(テンプレート抽出)
術者によって被検眼特定情報の入力あるいは選択が行われ、テンプレートの検索をした結果、テンプレートが記憶されていなかった場合(ステップ503のno)、記憶・制御・信号処理部109は光源101、センサ102、XYスキャナ104に眼底撮像開始の信号を送信する。これによってテンプレート抽出を行うための眼底画像を1枚取得する(ステップ506)。
テンプレート抽出は血管の分岐・交叉など、眼底画像内の特徴点が抽出されればよい(ステップ507)。特徴点の抽出に関しては先行技術(特許文献3)として示したような技術が一般的に実施されているため、ここでは説明を省略する。
(テンプレートの記憶)
抽出されたテンプレートは、記憶・制御・信号処理部109内にあらかじめ記憶してあるかあるいは術者によって入力されている被検眼特定情報と共に、記憶部110に記憶される(ステップ513)。被検眼特定情報は、少なくとも患者の特定および患者の左右いずれの眼であるかが判別できる情報が含まれていればよく、ここでは被検眼特定情報として患者ID301、患者名302、日付303、被検眼の左右識別情報304を記憶する。また、テンプレートは画像データ306およびテンプレートの座標307と共に、テンプレートID305が付与され、被検眼特定情報と共に記憶される(図3参照)。
(眼底画像の取得)
テンプレート抽出が完了すると、記憶・制御・信号処理部109は光源101、センサ102、XYスキャナ104に眼底撮像開始の信号を送信し、眼底撮像を開始する(ステップ505)。
なお、本実施例における眼底画像の取得に関しては実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
(テンプレートマッチング)
眼底撮像を行い、新たな眼底画像を取得すると、読み出されたテンプレートに一致する取得した新たな眼底画像中の領域の探索(以下、マッチングと記す)が行われる(ステップ508)。この新たなテンプレートの抽出は、被検眼特定情報に対応するテンプレートが存在しないという記憶・制御・信号処理部109の判断機能による判断に基づいて、記憶・制御・信号処理部109のテンプレート抽出機能によって実行される。
なお、本実施例におけるテンプレートマッチングについては、実施例1と同様であるため説明を省略する。
(トラッキング)
撮像された眼底画像に対し、テンプレートがマッチング出来た場合はトラッキングを行う(ステップ511)。
なお、本実施例におけるトラッキングに関しては実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上で説明したように眼底撮像することで、テンプレートが記憶されていなかった場合においても、新たな眼底画像からテンプレートの抽出が行われるため、術者の負担を減らし、簡便に眼底画像を撮像することが出来る。また、テンプレートが記憶されていなかった場合には、テンプレート登録処理を簡略化することで術者の負担を減らし、また、次回撮像する際の患者の負担を軽減できる。
なお、本実施例ではSLOについて記載したが、眼底画像を取得する所謂眼底カメラや、特にOCT装置などにおいても本方法が適応可能である。また、本実施例では後処理によるトラッキングについて記載したが、スキャナを用いたリアルタイムトラッキングを行う場合においても本方法が適用可能である。
(実施例3)
実施例3においては、実施例1で示した処理のうち、1枚目に撮像された眼底画像に対してマッチングの出来ないテンプレートがある場合に、テンプレートを再取得してトラッキングする方法について、図7、図8、図9を用いて説明する。
図7に示すように、本来記憶されているテンプレートとマッチングするべき箇所705が疾患706などの影響によって血管とその他の部分のコントラスト差がなくなっている場合、テンプレートマッチングが出来なくなる。そのため、記憶されているテンプレートとは異なる箇所に新たにテンプレートを設定し、トラッキングを行う。
なお、本実施例においては、実施例1の構成と同様であるため、構成についての説明は省略する。また、実施例1および実施例2と重複する部分に関しては説明を省略する。
(テンプレート再抽出)
読み出したテンプレートを用いたテンプレートマッチングにおいて、マッチングが出来なかったテンプレートがあった場合、トラッキングの精度を上げ、より高精細な画像を取得するために、マッチングできなかったテンプレートについて再抽出を行う。マッチングできなかったテンプレートは、使用に適さないとして、以下の処理には用いない。再抽出はマッチングできなかったテンプレートについてのみ実施される。テンプレートは眼底画像全体から特徴点を探してテンプレートとしてもいいが、マッチングできなかったテンプレートの座標近傍の領域に限定して特徴点を探索し、テンプレートとすればよい。このときの探索エリアを、マッチングできなかったテンプレート座標を中心にした図8(a)にしめす同心円状の領域807とし、当該領域807内における適切な特徴点を含む新たなテンプレート808(図8(b)参照)とすれば良い。また、図9(a)に示すように眼底画像中でマッチングできなかったテンプレートが存在したのと同一象限907を設定し、図9(b)に示すように当該象限907内における適切な特徴点を含む新たなテンプレートにおいて実施されても良い。なお、同心円状の領域807或いは同一象限907の範囲設定については、テンプレートの大きさを基準とする、或いは眼底画像を表示する画角の大きさを基準として、これに所定の係数を乗算することによって所定の領域として設定することが好ましい。このとき、マッチング出来たテンプレートが同心円状の領域807にある場合、重複してテンプレート抽出してしまう可能性がある。そのため、マッチング出来たテンプレート領域は探索エリアから除けば良い。即ち、マッチングできたテンプレートが存在する場合、新たなテンプレート抽出領域は、元のテンプレート抽出領域からマッチングできたテンプレートを除く領域と刷ることが好ましい。このようにテンプレートの探索エリアを限定した上で、テンプレート抽出を実施する。本実施例のテンプレート抽出に関しては、先行技術(特許文献3)として示したような技術が一般的に公開されているため、ここでは説明を省略する。
(テンプレートマッチング)
記憶・制御・信号処理部109は、マッチングが行えたテンプレートと、再抽出したテンプレートによって、順次取得される眼底画像に対してテンプレートマッチングを行う。
本実施例におけるトラッキングに関しては実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上で説明したようにテンプレートの再抽出を行って眼底撮像することで、よりトラッキング精度の高い眼底画像の取得が可能になる。また、探索エリアを限定することで、テンプレート抽出にかかる時間を削減することが可能になる。なお、本実施例ではSLOについて記載したが、眼底画像を取得する所謂眼底カメラや特にOCT装置などにおいても本方法が適応可能である。また、本実施例では後処理によるトラッキングについて記載したが、スキャナを用いたリアルタイムトラッキングを行う場合においても本方法が適用可能である。
(実施例4)
実施例4においては、実施例1で示した処理のうち、疾患情報をもとにテンプレートを再取得する方法について、図14、図15を用いて説明する。
なお、本実施例においては、実施例1の構成と同様であるため、構成についての説明は省略する。また、実施例1、2および実施例3と重複する部分に関しては説明を省略する。
(情報の記憶)
眼底に疾患があり、またその箇所があらかじめ分かっている場合、術者は記憶・制御・信号処理部109に疾患情報を入力しておく。ここで入力される疾患情報は、例えば疾患名、疾患部位、範囲、記憶した日付などであり、被検眼特定情報と関連付けて記憶される。また、疾患眼に対して治療や手術などが行われた場合も、例えば治療内容や治療経過、手術内容、手術後の眼底情報などが術者によって入力され、記憶・制御・信号処理部109に記憶される。ここで、疾患部位の指定は、過去に撮影した眼底画像上で術者が疾患部位を選択することで行われる(図14 1402)。入力された疾患部位に関する情報は眼底画像内の座標情報へと変換される。
(テンプレートの使用の判断)
被検眼特定情報に基づいて、記憶・制御・信号処理部109からテンプレートを読み出されるが、その際、テンプレートに関連付けて記憶されているテンプレートの座標も同時に読み出される(図15 1504)。ここで読み出される座標は術者によってあらかじめ記憶・制御・信号処理部109に記憶されている疾患部位および範囲の情報と比較され、テンプレートの座標が疾患部位にあるかどうかの判断がなされる(図15 1505)。従って、記憶・制御信号処理部109は、更に疾患情報、手術情報、治療情報の少なくとも何れかが記憶され、当該処理部109における決定手段が更に疾患情報、手術情報、或いは治療情報の何れかに基づいてこの場合のテンプレートが使用されるか否かは、当該処理部109における決定手段として機能する領域により実行される。疾患部位にないと判断された場合は、記憶・制御・信号処理部109から読み出されたテンプレートを使用してトラッキングを行う。一方、テンプレートが疾患部位に存在すると判断された場合は、記憶・制御・信号処理部109に記憶されていたテンプレートはトラッキングに用いない。
ここで、テンプレートを再抽出するかどうかの判断基準は術者が任意に決定して構わない(図15 1513)。判断基準としては、例えば、どのくらいテンプレートが疾患部位に影響を受けているかであったり、記憶されているテンプレートがどれくらい過去に撮影された画像のものであるか、などが挙げられる。例えば、先のテンプレートを抽出した日付情報に基づいてこれを使用するか否かが決定される。これらの判断基準は術者によってあらかじめ記憶・制御・信号処理部109に入力され、眼底画像を取得する際に記憶・制御・信号処理部109において判断される。しかしながらこれらに限定されることはなく、術者が検査したい内容に応じた判断基準を任意に決定すること出来る。また、疾患情報、手術情報、治療情報等に加えて、記憶されているテンプレートを使用するか否かを決定する際に用いられる情報としての領域情報が予め含められることとしても良い。
(テンプレート再抽出)
必要に応じて必要な枚数のテンプレートの再抽出を行う(図15 1511)。テンプレートの再抽出が必要ないと判断された場合には、必ずしもテンプレートの再抽出の必要はない。詳細は実施例3(テンプレート再抽出)と同様であるため説明を省略する。
(テンプレートマッチング)
記憶・制御・信号処理部109は、マッチングが行えたテンプレートと、再抽出したテンプレートによって、順次取得される眼底画像に対してテンプレートマッチングを行う。
本実施例におけるトラッキングに関しては実施例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上で説明したようにあらかじめ記憶してある疾患情報を用いることで、マッチングの出来ないテンプレートをあらかじめ排除出来るため、マッチングの失敗が起こらず、よりトラッキング精度の高い眼底画像の取得が可能になる。なお、本実施例ではSLOについて記載したが、眼底画像を取得する所謂眼底カメラや、特にOCT装置などにおいても本方法が適応可能である。また、本実施例では後処理によるトラッキングについて記載したが、スキャナを用いたリアルタイムトラッキングを行う場合においても本方法が適用可能である。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (20)

  1. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
    前記判断手段において前記テンプレートが記憶されていないと判断された場合、前記テンプレート抽出手段によって新たなテンプレートの抽出を行うことを特徴とする眼科装置。
  2. 前記新たなテンプレートは新たに取得した眼底画像から抽出することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記被検眼特定情報が、患者IDと、前記被検眼が左右のどちらの眼であるかを示す情報との内の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科装置。
  4. 前記テンプレートは、前記被検眼の眼底の血管の交叉または分岐部位の画像データであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記眼底撮像手段が、眼底カメラ、OCT(Optical Coherence Tomograph)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の眼科装置。
  6. 前記テンプレートを取得した眼底画像の撮像条件である眼底アライメントに関する情報が、前記テンプレートと前記被検眼特定情報とに対応付けて前記記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の眼科装置。
  7. 前記眼底アライメントに関する情報が、テンプレート抽出した日付情報、固視灯の座標情報、被検眼が左右のいずれであるかを示す情報、フォーカスレンズの位置の情報の少なくとも何れかの情報を含んでいることを特徴とする請求項6に記載の眼科装置。
  8. 前記記憶手段に記憶されているテンプレートが複数あり且つ新たに取得した眼底画像とマッチング出来ないテンプレートがある場合に、前記マッチング出来ないテンプレートは使用しないことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の眼科装置。
  9. 前記記憶手段に記憶されているテンプレートが複数あり且つ新たに取得した眼底画像とマッチング出来ないテンプレートがある場合に、前記眼底画像における前記マッチングできなかったテンプレートを含む所定の領域の内から新たなテンプレートを抽出することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の眼科装置。
  10. 前記新たなテンプレートは所定の領域内から抽出され、
    前記所定の領域は、前記マッチング出来なかったテンプレートの座標を中心とする同心円で囲まれる領域、或いは前記マッチングできなかったテンプレートの座標が存在する前記眼底画像の内の同一象限の領域であることを特徴とする請求項9に記載の眼科装置。
  11. 前記同心円で囲まれる領域内に、前記記憶手段に記憶されており、かつマッチング出来たテンプレートが存在する場合、前記マッチング出来たテンプレート領域を除く領域をテンプレートの抽出領域とすることを特徴とする、請求項10に記載の眼科装置。
  12. 前記テンプレート抽出した日付情報をもとに、テンプレートを使用するか否かを決定する決定手段を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の眼科装置。
  13. 前記記憶手段にさらに疾患情報、手術情報、治療情報のうち少なくとも一つが記憶され、前記決定手段がさらに前記疾患情報、手術情報、治療情報のいずれかに基づいてテンプレートを使用するか否かを決定することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の眼科装置。
  14. 前記疾患情報、手術情報、治療情報に、前記記憶されているテンプレートを使用するか否かを決定するための領域情報が含まれていることを特徴とする、請求項13に記載の眼科装置。
  15. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底トラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
    前記記憶手段に記憶されているテンプレートが複数あり且つ新たに取得した眼底画像とマッチング出来ないテンプレートがある場合に、前記マッチング出来ないテンプレートは使用しないことを特徴とする眼科装置。
  16. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
    前記記憶手段に記憶されているテンプレートが複数あり且つ新たに取得した眼底画像とマッチング出来ないテンプレートがある場合に、前記新たに取得した眼底画像における前記マッチングできなかったテンプレートを含む所定の領域の内から新たなテンプレートを抽出することを特徴とする眼科装置。
  17. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
    前記テンプレート抽出した日付情報をもとに、前記テンプレートを使用するか否かを決定する決定手段を有することを特徴とする眼科装置。
  18. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、疾患情報、手術情報、治療情報のうち少なくとも一つとを対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、
    前記疾患情報、手術情報、治療情報のいずれかに基づいてテンプレートを使用するか否かを決定する決定手段と、を有することを特徴とする眼科装置。
  19. 被検眼の眼底画像を撮像するための眼底撮像手段と、
    撮像された前記眼底画像からテンプレートを抽出するためのテンプレート抽出手段と、
    抽出された前記テンプレートと、前記テンプレートが抽出された眼底画像の被検眼を特定する被検眼特定情報と、を対応付けて記憶手段に記憶する記憶制御手段と、
    前記眼底撮像手段により撮像される前記被検眼の被検眼特定情報に対応するテンプレートが前記記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    記憶されていると判断された場合、対応する前記テンプレートを前記記憶手段から読み出す読み出し手段と、
    読み出された前記テンプレートを用いて前記被検眼の眼底のトラッキングを行うトラッキング手段と、を有し、
    前記判断手段において前記テンプレートが記憶されていないと判断された場合、前記テンプレート抽出手段によって新たなテンプレートの抽出を行うことを特徴とする眼科システム。
  20. 請求項19に記載の眼科システムの各機能をコンピュータで実行するプログラムを記憶する記憶媒体。
JP2011135271A 2010-07-05 2011-06-17 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP5820154B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011135271A JP5820154B2 (ja) 2010-07-05 2011-06-17 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体
US13/166,977 US20120002166A1 (en) 2010-07-05 2011-06-23 Ophthalmologic apparatus and ophthalmologic system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010152820 2010-07-05
JP2010152820 2010-07-05
JP2011135271A JP5820154B2 (ja) 2010-07-05 2011-06-17 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012030054A JP2012030054A (ja) 2012-02-16
JP5820154B2 true JP5820154B2 (ja) 2015-11-24

Family

ID=45399485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011135271A Expired - Fee Related JP5820154B2 (ja) 2010-07-05 2011-06-17 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120002166A1 (ja)
JP (1) JP5820154B2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103096785B (zh) 2010-03-12 2015-09-30 佳能株式会社 眼科设备及其控制方法
JP5818409B2 (ja) * 2010-06-17 2015-11-18 キヤノン株式会社 眼底撮像装置及びその制御方法
JP5685013B2 (ja) 2010-06-30 2015-03-18 キヤノン株式会社 光断層撮像装置及びその制御方法、プログラム
US8517537B2 (en) 2011-01-20 2013-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Optical coherence tomographic imaging method and optical coherence tomographic imaging apparatus
US8950863B2 (en) 2011-03-10 2015-02-10 Canon Kabushiki Kaisha Image photographing apparatus and image photographing method
JP5901124B2 (ja) 2011-03-10 2016-04-06 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP5917004B2 (ja) 2011-03-10 2016-05-11 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP5721478B2 (ja) 2011-03-10 2015-05-20 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像装置の制御方法
US9161690B2 (en) 2011-03-10 2015-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Ophthalmologic apparatus and control method of the same
JP5913999B2 (ja) 2012-01-16 2016-05-11 キヤノン株式会社 眼科撮像装置およびその制御方法
JP5997457B2 (ja) 2012-02-21 2016-09-28 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP5955020B2 (ja) 2012-02-21 2016-07-20 キヤノン株式会社 眼底撮像装置及び方法
JP6025349B2 (ja) 2012-03-08 2016-11-16 キヤノン株式会社 画像処理装置、光干渉断層撮像装置、画像処理方法および光干渉断層撮像方法
JP6062688B2 (ja) 2012-08-30 2017-01-18 キヤノン株式会社 眼科装置、眼科装置の制御方法、およびプログラム
JP6224908B2 (ja) 2013-04-17 2017-11-01 キヤノン株式会社 撮像装置
JP6217185B2 (ja) * 2013-07-02 2017-10-25 株式会社ニデック 眼科撮影装置及び眼科画像処理プログラム
JP6322042B2 (ja) 2014-04-28 2018-05-09 キヤノン株式会社 眼科撮影装置、その制御方法、およびプログラム
JP6468764B2 (ja) 2014-09-08 2019-02-13 キヤノン株式会社 眼科装置
JP6552200B2 (ja) 2015-01-09 2019-07-31 キヤノン株式会社 光断層撮像装置、その制御方法、及びプログラム
JP2018202237A (ja) * 2018-10-04 2018-12-27 キヤノン株式会社 画像処理装置およびその制御方法
JP7199236B2 (ja) 2019-01-24 2023-01-05 株式会社トプコン 眼科装置
JP2021007017A (ja) * 2020-09-15 2021-01-21 株式会社トプコン 医用画像処理方法及び医用画像処理装置
WO2022163188A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 ソニーグループ株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び手術顕微鏡システム
CN117975546B (zh) * 2024-03-29 2024-06-14 南京邮电大学 基于改进特征描述符和knn搜索的眼底图像特征点匹配方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007084748A2 (en) * 2006-01-19 2007-07-26 Optovue, Inc. A method of eye examination by optical coherence tomography
JP4864515B2 (ja) * 2006-04-07 2012-02-01 株式会社トプコン 眼底観察装置
JP4855150B2 (ja) * 2006-06-09 2012-01-18 株式会社トプコン 眼底観察装置、眼科画像処理装置及び眼科画像処理プログラム
JP5089940B2 (ja) * 2006-08-29 2012-12-05 株式会社トプコン 眼球運動測定装置、眼球運動測定方法及び眼球運動測定プログラム
AU2007292271A1 (en) * 2006-09-06 2008-03-13 Eye Marker Systems, Inc. A noninvasive ocular monitor and method for measuring and analyzing physiological data
JP5007114B2 (ja) * 2006-12-22 2012-08-22 株式会社トプコン 眼底観察装置、眼底画像表示装置及びプログラム
JP4971864B2 (ja) * 2007-04-18 2012-07-11 株式会社トプコン 光画像計測装置及びそれを制御するプログラム
US10398599B2 (en) * 2007-10-05 2019-09-03 Topcon Medical Laser Systems Inc. Semi-automated ophthalmic photocoagulation method and apparatus
JP2009106532A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Topcon Corp 眼科情報処理システム及びプログラム
US8348429B2 (en) * 2008-03-27 2013-01-08 Doheny Eye Institute Optical coherence tomography device, method, and system
WO2009131679A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Bioptigen, Inc. Optical coherence tomography (oct) imaging systems for use in pediatric ophthalmic applications and related methods and computer program products
JP2010012109A (ja) * 2008-07-04 2010-01-21 Nidek Co Ltd 眼底撮影装置
EP3884844A1 (en) * 2008-07-18 2021-09-29 Doheny Eye Institute Optical coherence tomography-based ophthalmic testing methods, devices and systems
JP5199031B2 (ja) * 2008-11-05 2013-05-15 株式会社ニデック 眼科撮影装置
JP2010142428A (ja) * 2008-12-18 2010-07-01 Canon Inc 撮影装置及び撮影方法、プログラム、記録媒体
JP5355316B2 (ja) * 2009-09-10 2013-11-27 キヤノン株式会社 テンプレート画像の評価方法及び生体運動検出装置
US8419186B2 (en) * 2009-09-30 2013-04-16 Nidek Co., Ltd. Fundus observation apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012030054A (ja) 2012-02-16
US20120002166A1 (en) 2012-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5820154B2 (ja) 眼科装置、眼科システム及び記憶媒体
JP5301001B2 (ja) 眼科装置及びその制御方法
JP5297415B2 (ja) 眼科装置及び眼科方法
CN102525403B (zh) 眼科设备及其控制方法
US8992018B2 (en) Photographing apparatus and photographing method
JP5901124B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5743425B2 (ja) 眼科装置及び眼科装置の制御方法
JP5688491B2 (ja) 視力検査を行う方法
JP6685151B2 (ja) 眼科装置
JP2010142428A (ja) 撮影装置及び撮影方法、プログラム、記録媒体
JP2012196439A (ja) 撮像装置及び撮像方法
US9186058B2 (en) Image processing apparatus
JP7164679B2 (ja) 眼科装置、及びその制御方法
JP5883173B2 (ja) 撮影装置及び撮影方法、プログラム、記録媒体
US10244942B2 (en) Ophthalmologic photographing apparatus, method, and storage medium
JP5858603B2 (ja) 眼科装置及びその制御方法
JP2011206519A5 (ja)
JP2020058615A (ja) 画像処理装置、学習済モデル、画像処理方法およびプログラム
JP5931163B2 (ja) 眼科装置及び被検眼の動きを測定する方法
JP7024240B2 (ja) 眼科システムおよび眼科システム制御プログラム
JP6869074B2 (ja) 眼科装置
JP6936676B2 (ja) 眼科装置
JP2011188946A (ja) 眼科装置及びその制御方法
JP6305502B2 (ja) 眼科装置及び眼科装置の作動方法
JP6061975B2 (ja) 眼科装置、眼科装置の作動方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120730

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20120731

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120831

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20130701

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151002

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5820154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees