JP5858603B2 - 眼科装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の実施例1について説明する。
本実施例では、上記説明した課題を解決するために、内部固視灯を有する眼底画像取得装置において、眼底画像の特徴点を抽出した後、対象とする画像内で抽出した特徴点を探索する領域を適正化することで、処理速度を向上させる例について述べる。
本実施例で眼底撮像に用いる眼底カメラに関して説明する。図1に眼底カメラの概略図を示す。眼底カメラ本体部1には、信号取得部としてビデオレートで撮像可能なデジタル一眼レフカメラ50が接続部40を介し接続されている。被検眼Eと対向する対物レンズ11の光路上には、孔あきミラー12が設けられている。孔あきミラー12の入射方向の光路上には、リレーレンズ13、黒点板14、リレーレンズ15、リングスリット板16、蛍光エキサイタフィルタ17、ミラー18が配列されている。さらに、ミラー18の入射方向には、コンデンサレンズ19、キセノン管から成る撮影用光源20、コンデンサレンズ21、赤外発光ダイオードから成る観察用光源22が配置されている。なお、図上における光路は点線で示している。
図2に本実施例で用いられる機能体系を示す。その機能体系は、システム全体を制御するCPU203、眼底カメラを制御する制御部205、眼底画像を取得する眼底カメラ201、システム状態を表示する表示部202、眼底画像や撮像条件等を記録するHDD(記録部)204、により構成されている。眼底の観察時及び撮影時には、CPU203より制御部205に撮像条件が指令され、眼底が撮像される。眼底が撮像された後、眼底カメラ201からCPU203に画像が送られ、画像処理等がなされた後、表示部202で表示され、同時又はその後、記録部204に保存される。
以上の処理に相当する各画像を図6に示す。上述の眼底カメラを用い、10Hzの周期で、直径10mmの眼底画像を取得する測定条件で20秒間追尾計測する場合を例として示す。
次に、テンプレートマッチングについて、図10を用い詳しく説明する。新たに撮像された第2の眼底画像1001内に上述で算出された抽出領域1002を座標から設定し、抽出領域の拡大図1002内からテンプレート画像を探索する。探索の結果、一致した画像領域1004を検出し、その中心座標Z1をマッチング座標として算出する。上述の結果をリアルタイム又は測定後にモニタに表示する。
以上のようにテンプレートマッチングの際に、マッチング領域及び抽出領域を設定することで、テンプレートマッチングを高速化できる。また、領域を制限することにより、誤った検出を防止することにもなる。
以下、本発明の実施例2について説明する。
実施例2では、眼底撮像取得にSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)を用い、SLO眼底画像から実施例1と同様の方法により眼球運動の計測を行い、眼球運動の計測結果を光干渉断層撮像装置(OCT:Optical Coherent Tomography)にリアルタイムにフィードバックすることで高精細な3DのOCT画像を取得する例について述べる。
本実施例においては、眼科装置としてOCT装置を用いた。OCT装置の装置概要に関して、図11を用いて説明する。
低コヒーレント光源1101は、SLD光源(Super Luminescent Diode)や、ASE光源(Amplified Spontaneous Emission)が好適に用いることができる。低コヒーレント光としては、850nm近傍及び1050nm近傍の波長が眼底撮影には好適に用いられる。本実施例では、中心波長840nm、波長半値幅45nmのSLD光源を用いる。低コヒーレント光源1101から照射される低コヒーレント光がファイバーを経由して、ファイバカプラ1102に入り、計測光(OCTビームとも言う)と参照光に分けられる。ここではファイバを用いた干渉計構成を記載しているが、空間光光学系でビームスプリッタを用いた構成としてもかまわない。
次に、眼底画像を取得するSLO撮影部の光学構成に関して、同じく図11を用いて説明する。レーザ光源1130は、半導体レーザやSLD光源が好適に用いることができる。用いる波長は、OCT用の低コヒーレント光源の波長と波長分離手段によって、使用波長同士が分離できる光源であれば制約はないが、眼底観察像の画質として、700nm〜1000nmの近赤外の波長域が好適に用いられる。本実施例においては、波長760nmの半導体レーザを用いる。レーザ光源1130から出射されたレーザはファイバ1131を介して、ファイバコリメータ1132から平行光となって出射され、シリンダーレンズ1133に入射する。本実施例ではシリンダーレンズで記載しているが、ラインビーム生成可能な光学素子であれば特に制約はなく、パウエルレンズや回折光学素子を用いたラインビームシェイパーを用いることができる。シリンダーレンズ1133で広げられたビーム(SLOビームともいう)は、リレーレンズ1134、1135によって、リングミラー1136の中心を通り、リレーレンズ1137、1138を通り、SLOスキャナ(Y)1139に導かれる。SLOスキャナ(Y)は、ガルバノスキャナを用いている。さらにダイクロイックビームスプリッタ1109で反射され、スキャンレンズ1110、ダイクロイックミラー1111と接眼レンズ1112を通り、被検眼eに入射する。ダイクロイックビームスプリッタ1109は、OCTビームを透過し、SLOビームを反射するように構成しておく。被検眼に入射したSLOビームは、被検眼eの眼底に、ライン状のビームで照射される。このライン状のビームが、被検眼eの眼底で反射あるいは散乱され、同一光路をたどり、リングミラー1136まで戻る。リングミラー1136の位置は、被検眼eの瞳孔位置と共役になっており、眼底に照射されているラインビームが後方散乱した光のうち、瞳孔周辺部を通った光が、リングミラー1136によって反射され、レンズ1150によりラインセンサ1151上に結像する。ラインセンサ1151の位置毎の強度情報に基づき,不図示のPCにより眼底の平面画像を生成する。本実施例では、ラインビームを用いるラインスキャンSLO(以下、L-SLOと記す)構成でSLOを記載したが、当然ながら、フライングスポットSLOであっても構わない。
本実施例では、被検眼eに注視させることで固視微動を安定させる内部固視灯を有している。本実施例が有する内部固視灯について、OCT装置、SLO装置同様、図11を用い説明する。固視灯に用いる光源1170は発光ダイオード(LD)を用いた。発光ダイオードの点灯位置を、PCの制御により撮像したい部位に合わせて変更する。発光ダイオード1170は500nmの波長で、光源から出射されたビームは、レンズ1171とダイクロイックミラー1111を経由し、被検眼eに照射される。ダイクロイックミラー1111は、スキャンレンズ1110と接眼レンズ1112の間に位置し、短波長(500nm程度)の光とOCTビーム,SLOビーム(700nm以上)を波長分離する。
図12に本実施例で用いられる機能体系を示す。その機能体系は、システム全体を制御するCPU1201、SLO部、OCT部制御する各々の制御部1202、1203、固視灯1208、SLO画像及びOCT画像を取得する各々のカメラ1204、1205、システム状態を表示するPCの表示部1206、眼底画像や撮像条件等を記録するPCの記録部1207、により構成されている。眼底の撮影時には、CPU1201より制御部1202、1203に各々の撮像条件が指令され、眼底が撮像される。眼底が撮像された後、カメラ装置1204、1205からCPU1201に画像が送られ、画像処理された後、表示部1206で表示され、同時又はその後、記録部1207に保存される。
以上の処理に相当するSLO画像を図16に示す。本実施例において、SLOは眼底位置での取得画像の大きさが、ライン幅10mm、スキャン範囲10mm、10mm×10mmである。SLO画像の取得レートは30Hzである。また、OCT部は、カメラを70k A−scanで動作させ、B−scan画像(眼底スキャン範囲10mm、レーザスポット径20μm)は1000lineで構成され、B−scan280枚、網膜の3D画像を取得する。撮像時間は4秒となる。
以下、本発明の実施例3について説明する。
実施例3では実施例2と同様、眼底撮像取得にSLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)を用い、SLO眼底画像から実施例1、2とは異なる方法により眼球運動の計測を行い、より高速に、眼球運動の計測結果を光干渉断層撮像装置(OCT:Optical Coherent Tomography)にリアルタイムにフィードバックすることで高精細な3DのOCT画像を取得する例について述べる。
眼底撮像装置(SLO)と光干渉断層撮像装置(OCT)の構成に関しては実施例2と同様であるので、説明を省略する。異なる点である、フローに関して、説明する。
本実施例の制御フロー全体図を図20に示す。
まず、SLO画像(第1の眼底画像)を取得し(ステップ2002)、取得したSLO画像から特徴点(以下、テンプレート画像と記す)を抽出し(ステップ2003)、抽出したテンプレート画像とその座標(テンプレート座標)を記録部に保存する(ステップ2004)。OCT部の走査基準位置を記録し(ステップ2005)、OCT撮像を開始し(ステップ2006)、同時にSLO画像(第2の眼底画像)を取得する(ステップ2007)。ステップ2007で取得したSLO画像において、処理Eのテンプレートマッチング(ステップ2008)と処理Fの眼球移動量計算(ステップ2009)を行い、次に、実施例2と同様、処理D(ステップ2010)を実施する。処理D(ステップ2010)の後、再度SLO画像(第3の眼底画像)を取得し(ステップ2011)、処理Eのテンプレート画像との間のテンプレートマッチング(ステップ2012)と、処理Fの第2の眼底画像と第3の眼底画像とを取得する間の眼球移動量計算(ステップ2013)を行い、やはり実施例2と同様に処理Dのその結果をOCT装置への反映(ステップ2014)を実施する。以上のステップ2011〜ステップ2014の工程をOCT撮像が終了するまで繰り返す。
ステップ2003で抽出したテンプレート画像を読み出し(ステップ2102)、ステップ2002又はステップ2007で取得したSLO撮像時間を読み出す(ステップ2103)。撮像する間の眼球の移動量を図9(実施例2と同様の条件)から算出する(ステップ2104)。実施例2と同様、算出された数値をステップ2007で取得したSLO画像における抽出領域(第2の抽出領域)に反映させ、設定する(ステップ2105)。なお、抽出領域の設定方法はこれに限られず、測定時間内に固視微動等による眼球の移動や回旋によりテンプレート画像の領域が移動する範囲よりもマッチング領域が広くなるように設定すればよい。ただし、本実施例では、SLO画像を1枚取得する間の眼球の移動距離をもとにマッチング領域を設定することで、テンプレートマッチングをする範囲をより少なくし、より短時間での処理を実現することができる。ステップ2011で取得したSLO画像において、ステップ2105で設定された領域でテンプレートマッチングを行い(ステップ2106)、マッチング情報を保存する(ステップ2107)。
以上の処理に相当する各画像を図23に示す。実施例2と同様、SLOは眼底位置での取得画像の大きさが、ライン幅10mm、スキャン範囲10mm、すなわち、10mm×10mmである。SLO画像の取得レートは30Hzである。また、OCT装置は、カメラを70k A−scanで動作させ、B−scan画像(眼底スキャン範囲10mm、レーザスポット径20μm)は1000lineで構成され、B−scan画像280枚で構成される網膜の3D画像を取得する。撮像時間は4秒となる。
実施例1、2、3では血管のテンプレート画像を用いて抽出したが、黄斑や乳頭をテンプレート画像として用いても同様の効果が得られる。眼底画像取得には、眼底カメラ、走査レーザ検眼鏡(SLO)、光干渉断層撮像装置等、実施例に記載したもの以外の撮像系を用い眼底画像を取得してもよい。さらに、視野検査を行う視野検査装置などでも同様の効果が得られる。
50:デジタル一眼レフカメラ
602:マッチング領域
R1:マッチング領域設定幅
1002:抽出領域
Claims (28)
- 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する画像取得手段と、
前記被検眼の固視微動を計測する手段と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める手段と、
前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つにおいて、前記求められた移動量に対応する前記被検眼の動きを示す範囲に基づいて、部分領域を決定する決定手段と、
前記少なくとも1つの眼底画像のうち、前記決定された部分領域から少なくとも1つの特徴領域の探索を行う処理手段と、
前記少なくとも1つの特徴領域を用いて、前記被検眼の動きを測定する手段と、
を有することを特徴とする眼科装置。 - 前記処理手段は、前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つから特徴領域を抽出する抽出手段を有し、
前記決定手段は、前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つに、前記範囲と前記抽出された特徴領域とに基づいて、前記部分領域を決定し、
前記処理手段は、前記取得された複数の眼底画像のうち前記特徴領域が抽出された眼底画像以外の少なくとも1つの眼底画像における前記決定された部分領域から、前記抽出された特徴領域に対応する領域を探索する探索手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記決定手段は、前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つの、前記抽出した少なくとも1つの特徴領域と前記特徴領域の外枠から外側に一定の幅を持つ範囲の領域とを含む領域を、前記部分領域と決定し、
前記一定の幅は前記求められた移動量に応じて定められることを特徴とする請求項2に記載の眼科装置。 - 前記一定の幅は、測定時間内における前記移動量よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。
- 前記固視微動を計測する手段は、外部固視、内部固視、患眼及び健常者、年齢、すべての眼底画像を撮像する時間並びに1枚の眼底画像を撮像する時間から選ばれる撮像条件によって、前記固視微動を計測することを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記固視微動を計測する手段は、1枚の眼底画像を撮像する時間に基づいて、前記固視微動を計測することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記画像取得手段は、走査手段を介して前記被検眼に照射された測定光による戻り光に基づいて前記複数の眼底画像を取得し、
前記画像取得手段は前記複数の眼底画像における位置ずれに基づいて前記走査手段を制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 前記処理、前記測定、前記制御、及び前記取得はこの順番で行われることを特徴とする請求項7に記載の眼科装置。
- 前記抽出手段は、複数の特徴領域を抽出し、
前記設定手段は、前記複数の特徴領域のそれぞれに対応する複数の部分領域を設定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 前記少なくとも1つの特徴領域は血管の分岐及び交差のうち少なくとも1つの画像を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記画像取得手段は、眼底カメラ、走査レーザ検眼鏡、光干渉断層撮像装置、又は視野検査装置のいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記複数の眼底画像は複数のSLO画像を含み、
前記眼科装置は前記SLO画像のそれぞれに対応する複数のOCT画像を取得する手段を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の眼科装置。 - 前記決定手段は前記処理手段により発見された類似する画像と、前記類似する画像の外枠から外側に一定の幅を持つ範囲の領域とを含む領域を、第三の部分領域と決定し、前記処理手段は、前記第三の部分領域から、前記少なくとも1つの特徴領域と類似する画像を探索することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する取得手段と、
前記被検眼の固視微動を計測する手段と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める手段と、
前記求められた移動量に基づいて前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つに部分領域の幅を決定する決定手段と、
前記複数の眼底画像のうち少なくとも2つの眼底画像から特徴領域を抽出し、前記抽出された特徴領域の間の座標の差を計算する処理手段と、
前記計算の結果に基づいて前記複数の眼底画像の位置ずれを測定する測定手段と、
を含み、
前記処理手段は前記複数の眼底画像のうち1つから少なくとも1つの特徴領域を抽出し、前記取得された複数の眼底画像のうち、その他の少なくとも1つの眼底画像の前記部分領域から前記抽出された少なくとも1つの特徴領域と類似する画像を探索することを特徴とする眼科装置。 - 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する画像取得手段と、
前記被検眼の固視微動を計測する手段と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める手段と、
前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つにおいて、前記求められた移動量に対応する前記被検眼の動きを示す範囲に基づいて、部分領域を決定する決定手段と、
前記少なくとも1つの眼底画像のうち、前記部分領域から少なくとも1つの特徴領域の探索及び抽出の少なくとも一方の処理を行う処理手段と、
前記少なくとも1つの特徴領域を用いて、前記被検眼の動きを測定する手段と、
を有することを特徴とする眼科装置。 - 前記移動量を求める手段は、撮像条件と撮像時間と眼底画像の取得レートとのうち少なくとも一つ及び前記計測された固視微動に基づいて、前記被検眼の移動量を求めることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記計測された固視微動を示す表示形態を表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 前記求められた移動量を示す表示形態を表示手段に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の眼科装置。
- 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する画像取得手段と、
前記被検眼の固視微動を計測する手段と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の眼球運動量を求める手段と、
前記求められた眼球運動量を表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記表示手段により前記求められた眼球運動量がリアルタイムに表示された状態で、前記取得された複数の眼底画像を用いて、前記被検眼の動きを測定する手段と、
を有することを特徴とする眼科装置。 - コンピュータを、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の眼科装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
- 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する工程と、
前記被検眼の固視微動を計測する工程と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める工程と、
前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つにおいて、前記求められた移動量に対応する前記被検眼の動きを示す範囲に基づいて、部分領域を決定する工程と、
前記少なくとも1つの眼底画像のうち、前記決定された部分領域から少なくとも1つの特徴領域の探索を行う工程と、
前記少なくとも1つの特徴領域を用いて、前記被検眼の動きを測定する工程と、
を有することを特徴とする被検眼の動きを測定する方法。 - 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する工程と、
前記被検眼の固視微動を計測する工程と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める工程と、
前記求められた移動量に基づいて前記複数の眼底画像のうち少なくとも1つに部分領域の幅を決定する工程と、
前記複数の眼底画像のうち少なくとも2つの眼底画像から特徴領域を抽出する工程、及び前記抽出された特徴領域の間の座標の差を計算する工程、を含む処理をする工程と、
前記処理の結果に基づいて前記複数の眼底画像の位置ずれを測定する工程と、
を含み、
前記処理をする工程は前記複数の眼底画像のうち1つから少なくとも1つの特徴領域を抽出する工程、及び前記取得された複数の眼底画像のうち、その他の少なくとも1つの眼底画像の前記部分領域から前記抽出された少なくとも1つの特徴領域と類似する画像を探索する工程を含むことを特徴とする被検眼の動きを測定する方法。 - 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する工程と、
前記被検眼の固視微動を計測する工程と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の移動量を求める工程と、
前記取得された複数の眼底画像のうち少なくとも1つにおいて、前記求められた移動量に対応する前記被検眼の動きを示す範囲に基づいて、部分領域を決定する工程と、
前記少なくとも1つの眼底画像のうち、前記部分領域から少なくとも1つの特徴領域の探索及び抽出の少なくとも一方の処理を行う工程と、
前記少なくとも1つの特徴領域を用いて、前記被検眼の動きを測定する工程と、
を含むことを特徴とする被検眼の動きを測定する方法。 - 前記移動量を求める工程は、撮像条件と撮像時間と眼底画像の取得レートとのうち少なくとも一つ及び前記計測された固視微動に基づいて、前記被検眼の移動量を求める工程であることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の方法。
- 前記計測された固視微動を示す表示形態を表示手段に表示させる工程を有することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載の方法。
- 前記求められた移動量を示す表示形態を表示手段に表示させる工程を有することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載の方法。
- 被検眼の複数の眼底画像を異なる時間に取得する工程と、
前記被検眼の固視微動を計測する工程と、
前記計測された固視微動に基づいて前記被検眼の眼球運動量を求める工程と、
前記求められた眼球運動量を表示手段に表示させる工程と、
前記表示手段により前記求められた眼球運動量がリアルタイムに表示された状態で、前記取得された複数の眼底画像を用いて、前記被検眼の動きを測定する工程と、
を有することを特徴とする被検眼の動きを測定する方法。 - コンピュータに請求項21乃至27のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
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