JP4164017B2 - 通電ロール装置の運転方法 - Google Patents

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本発明は、通電ロール軸に複数の通電ブラシを押しつけて通電を行う通電ロール装置の運転方法に関する。
具体的には、前記通電ロール装置における通電ロール軸と通電ブラシとの接触状態を検知して通電または停止する通電ロール装置の運転方法に関する。
通電ロール軸に複数の通電ブラシを押しつけて通電を行う通電ロール装置は、従来から、鋼板の加熱設備やメッキ設備、リフロー設備等において用いられている。
この通電ロール装置に関する従来技術として、例えば特開昭59−182997号公報に、接地電流を検出して通電ロールとストリップとの圧下力を検出する通電ロールの押え圧力検出方法が開示されている。
しかし、特開昭59−182997号公報に開示された技術は、通電ロールの押え圧力を接地電流の絶対値により間接的に検出することによって、この押え圧力を調整する方法であって、本発明が課題とするような、ブラシ面の肌荒れやブラシ押し付けスプリング力の低下による通電ロール軸と通電ブラシとの不安定接触を検知し、ブラシの磨耗限界や設備の健全性を見極めて通電または停止することはできず、本発明とは、接地電流を測定する目的や検出しようとする現象が全く異なる技術である。
特開昭59−182997号公報
そこで、本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、ブラシ面の肌荒れやブラシ押し付けスプリング力の低下による通電ロール軸と通電ブラシとの不安定接触を検知し、ブラシの磨耗限界や設備の健全性を見極めて通電または停止することによって設備の焼損などの大きな被害を未然に防止することができる通電ロール装置の運転方法を提供することを課題とする。
本発明は、前述の課題を解決するため、通電ブラシの接地電流を測定することによって、ブラシ面の肌荒れやブラシ押し付けスプリング力の低下による通電ロール軸と通電ブラシとの不安定接触を検知し、ブラシの磨耗限界や設備の健全性を見極めて通電または停止することによって設備の焼損などの大きな被害を未然に防止することができる通電ロール装置の運転方法を提供するものであり、その要旨とするところは、特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)通電ロール軸に複数の通電ブラシを押しつけて通電を行う通電ロール装置の運転方法であって、前記通電ブラシに接地線を接続して接地し、該接地線を流れる接地電流を測定し、該接地電流の測定値に基づいて通電または停止することを特徴とする通電ロール装置の運転方法。
(2)前記接地電流が、接地電流の絶対値および振幅の双方が一定値を超えた場合に通電を自動的に停止することを特徴とする請求項1に記載の通電ロール装置の運転方法。
本発明によれば、通電ブラシの接地電流を測定することによって、ブラシ面の肌荒れやブラシ押し付けスプリング力の低下による通電ロール軸と通電ブラシとの不安定接触を検知し、ブラシの磨耗限界や設備の健全性を見極めて通電または停止することによって設備の焼損などの大きな被害を未然に防止することができる通電ロール装置の運転方法を提供することができ、産業上有用な著しい効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態について、図1乃至図4を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明における通電ロール装置の運転方法の実施形態を例示するフロー図である。
通電ロール軸に複数の通電ブラシを押しつけて通電ロール装置に通電を行うにあたって、図1に例示するフローに従って運転する。
まず、通電ブラシに接地線を接続して接地し、該接地線を流れる接地電流を測定する(S−1)。
次に、この接地電流の絶対値が一定値(A)以上かどうか判断し、一定値(A)未満であればS−1に戻り、一定値(A)以上であれば次のステップに進む(S−2)。
本発明においては、この一定値(A)の値は問わないが、適宜設定変更できることが好ましい。
次に、接地電流の振幅が一定値(B)以上かどうか判断し、一定値(B)未満であればS−1に戻り、一定値(B)以上であれば次のステップに進む(S−3)。
本発明においては、この一定値(B)の値は問わないが、適宜設定変更できることが好ましい。
そして、前記のS−2およびS−3の条件の双方を満足する場合に、通電ロール装置への通電を停止する(S−4)。
このように、接地電流の絶対値および振幅の双方が一定値以上の場合に、通電ロール装置への通電を停止することによって、誤って通電を停止する危険性を回避することができるので、制御系の信頼性を向上させることができる。
従来、通電ブラシの接触状態の診断は目視、感圧紙等、露出部位のみで可能な診断しかなかった。
ところが、近年の様々な製造条件の中で、N2雰囲気に囲われた通電ロールといった、直接五感による点検が出来ない設備も出てきた。
例えば、通電ブラシを外部から見ることができないような通電ロール設備における通電ブラシの接触状態を診断するべく、発明者等は、従来の技術を含めた原理原則から「通電ブラシの接触状態が悪くなると、どういった現象が間接的に感知出来るか?」ということを考え、今回新たな方法論を見出し、その方法に基づく具体的な適用を実施したところ、実際に接触状態が悪くなった通電ブラシでは、接触状態の良い通電ブラシと比較して接地電流の振幅が約10倍に増大することを見出し、本発明を完成させた。
本発明によれば、通電ロール軸に通電ブラシを押しつけて通電を行う通電ロール設備において、通電ブラシを接地線で接地しその接地電流を測定することにより通電ブラシと通電ロール軸の通電面間の接触状態を診断することができる。
特に通電ブラシの接触が不安定になると接地電流の振幅が増大しかつ絶対値も増加する現象を捕まえて、接地電流の絶対値および振幅の双方が一定値以上の場合に通電ロール装置への通電を停止することによって、ブラシ面の肌荒れやブラシ押し付けスプリング力の低下による通電ロール軸と通電ブラシとの不安定接触を検知し、ブラシの磨耗限界や設備の健全性を見極めて通電または停止することによって設備の焼損などの大きな被害を未然に防止することができる。
また、通電ブラシの異常磨耗現象を診断し交換することにより、通電ブラシの磨耗限界によるロール損傷、異常発熱といったトラブルを未然に防止することができる。
さらに、この接地電流の振幅をトリガーにして通電ブラシの寿命を推し量ることができるので、通電ブラシの損耗による通電ロールの寿命低下をなくすことができる。
図2は、本発明を適用する通電ロール装置の構成を例示する図である。
図2において、1はインライントランス、2,2´は通電ブラシ、3,3´は通電ロール、4は接地、5は接地電流監視用端末、6は運転統括用シーケンサ、7は接地ロールを示す。
図2において、通電ロールに通電する電流は、受電盤、高圧盤、制御盤を介して1次電源供給ラインを通じてインライントランス1に供給され電圧を適正な範囲に調整する。
また、インライントランス1の2次側に発生する2次電流は、2次電源供給ラインを通じて、通電ブラシ2,2´を介して通電ロール3,3´に供給される。
通電ロール3,3´は例えば図4に示すような構造となっており、給電ブスバーから供給される電流は、通電ブラシ2,2´を介して通電ロール軸8から通電ロール3,3´に供給される。
本実施形態においては、通電ブラシ2、2´に接地線を接続し、この接地電流を測定し接地電流監視用端末5によって接地電流の絶対値および振幅を監視する。
そして、接地電流の絶対値および振幅が前述の一定値(それぞれAおよびB)以上かどうか判断し、その双方が一定値以上となったときに、運転統括用シーケンサ6により通電ロールへの通電を停止することができる。
図3は、図2の通電ロール装置における等価回路および電位分布を示す図である。
図3において、1はインライントランス、4は接地、7は接地ロール、RP1は常温における鋼板の電気抵抗、RP2は昇温中における鋼板の電気抵抗、RP3は高温における鋼板の電気抵抗、RB7は接地ロールブラシの接触抵抗、RB3,RB3´は通電ブラシの接触抵抗を示す。
図3におけるA点およびB点の電位は、通電ブラシの接触状態によって通電ブラシ接触抵抗RB3,RB3´が変化するため、下段の電位分布図に示すように、A点およびB点それぞれにおいてVaおよびVbの電位差を生じて、例えば2〜3V程度の電圧が発生するので、主回路の電流が約12000Aのとき、接地回路の電流は約130Aとなる。
このA点およびB点における電圧によって、接地電流が流れるので、通電ブラシの接触が不安定であれば接地電流の振幅が増大し、また、通電ブラシの接触面積が小さくなれば接触抵抗が大きくなるので接地電流の絶対値も増大する。
従って、接地電流の絶対値が例えば150A以上かどうか、および接地電流の振幅が20A以上かどうかの双方を監視することによって、通電ブラシの接触状態を的確に監視することができ、接地電流の絶対値および振幅の双方が一定値以上の場合に通電を停止することにより、通電ロール設備の焼損などの大きな被害を未然に防止することができることが確認できた。
本発明における通電ロール装置の運転方法の実施形態を例示するフロー図である。 本発明を適用する通電ロール装置の構成を例示する図である。 図2の通電ロール装置における等価回路および電位分布を示す図である。 本発明を適用する通電ロールを例示する図である。
符号の説明
1 インライントランス
2,2´ 通電ブラシ
3,3´ 通電ロール
4 接地
5 接地電流監視用端末
6 運転統括用シーケンサ
7 接地ロール
8 通電ロール軸

Claims (2)

  1. 通電ロール軸に複数の通電ブラシを押しつけて通電を行う通電ロール装置の運転方法であって、前記通電ブラシに接地線を接続して接地し、該接地線を流れる接地電流を測定し、該接地電流の測定値に基づいて通電または停止することを特徴とする通電ロール装置の運転方法。
  2. 前記接地電流が、接地電流の絶対値および振幅の双方が一定値を超えた場合に通電を自動的に停止することを特徴とする請求項1に記載の通電ロール装置の運転方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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