JP4163628B2 - 双方向通信のための送受信装置 - Google Patents

Description

本発明は、一般的には、伝送媒体を有する双方向通信のための送受信装置（送信装置／受信装置）に関し、そしてより詳細には、受信信号を抽出するための送受信装置における配置に関する。

図１は、そのような通信を行うための既知の送受信装置を示す。
それ自体既知の方法で、送信装置はアンプ１を備えており、そのアンプ１は、信号を伝送するための入力端子４を有している。また、送信装置は、出力端子５、６を有する出力段３を備えている。その出力端子５、６は、終端抵抗器７、８を介して、負荷１１で示される伝送媒体、例えば、伝送線、に結合される。更に、送信装置は、負のフィードバック回路２を備えている。その負のフィードバック回路２は、その入力端子が出力段３の出力端子５、６に接続され、そしてその出力端子がアンプ１の入力端子に接続されている。フィードバック回路２の出力信号は伝達利得を設定する。

受信装置９は、負荷１１の端子間で入力端子１２、１３に接続されており、そして受信信号を出力するための出力１０が与えられている。
図１の送受信装置において、合成した終端抵抗器７、８が負荷１１と同じ抵抗を有するとき、伝送信号の半分及び受信信号の半分は、終端抵抗器７、８間の信号を測定することによって抽出される。

本発明の目的は、伝送信号を抑制している間、受信信号を抽出することである。

この目的は、送信装置のアンプに流れ込む受信電流を電圧に変換すること、そして伝送信号を抑制している間受信信号を抽出するためにその電圧を伝送線電圧から減算することによって達成される。

本発明を、添付図面を参照することによってより詳細に記載する。
図２において、図１の要素と同一の要素には同じ参照番号が使用されている。
本発明によれば、電流ミラー（ｃｕｒｒｅｎｔ ｍｉｒｒｏｒ）１４は、その入力端子がアンプ出力段３の入力端子に接続されており、そしてその出力端子１５、１６が抵抗器１７、１８を介して負荷１９の両端に接続されている。負荷１９のインピーダンスは、伝送媒体、即ち、負荷１１のインピーダンスに整合しており、負荷１９のインピーダンスは、負荷１１のインピーダンスのｋ倍である。同様に、抵抗器１７、１８の抵抗は、各々、抵抗器７、８の抵抗のｋ倍であって、整合している。その上、電流ミラー１４の電流は、アンプ出力段３の電流の１／ｋ倍になるように設定される。因数ｋは、抵抗器１７、１８及び負荷１９で消費される電力を減少するように用いられる。

負荷１９は、受信装置９’の入力端子２０、２１間に接続される。
本発明によれば、受信装置９’は、入力端子１２、１３間の電圧から入力端子２０、２１間の電圧を減算することによって、伝送媒体１１からの受信信号を抽出している。

受信信号が負荷１１に関して同位相であり、負荷１９に関して異なる位相（ａｎｔｉ−
ｐｈａｓｅ）のとき、伝送信号は、負荷１１と負荷１９との両方に関して同位相である。
これによって、伝送信号、雑音、及び歪が抑制されているとき、図２の受信装置９’の出力において、受信信号は図１と比較して二倍になる。

本発明は、能動的な終端（ａｃｔｉｖｅ−ｔｅｒｍｉｎａｔｉｏｎ）が使用され、そして差動ライン・ドライバー構造に設けられているような用途において特に適している。

伝送媒体を有する双方向通信のための既知の送受信装置を示す。 本発明による双方向通信のための送受信装置を示す。

Claims (4)

1. 伝送媒体（１１）を有する双方向通信のための送信装置／受信装置であって、前記送信装置は、伝送すべき信号のための入力端子（４）および出力端子を有するアンプ（１）と、前記アンプ（１）の前記出力端子に結合された入力端子、およびそれぞれ抵抗器（７、８）を介して前記伝送媒体（１１）に結合された２つの出力端子（５、６）を有する出力段（３）と、２つの入力端子が前記出力段（３）の前記２つの出力端子（５、６）にそれぞれ接続され、そして出力端子が前記アンプ（１）の前記入力端子（４）に接続されている負のフィードバック回路（２）とを備えており、前記受信装置（９’）は、２つの第１入力端子（１２、１３）がそれぞれ対応する前記抵抗器を介して前記出力段（３）の前記２つの出力端子（５、６）に接続されている、送受信装置において、
   入力端子が前記出力段（３）の前記入力端子に接続され、そして２つの出力端子（１５、１６）が、前記受信装置（９’）の２つの第２入力端子（２０、２１）間に接続された負荷（１９）の両端にそれぞれ抵抗器（１７、１８）を介して接続された電流ミラー（１４）であって、前記出力段が流す電流に比例する電流を流す電流ミラー（１４）を備え、
   前記受信装置（９’）は、前記第１入力端子（１２、１３）間の電圧から前記第２入力端子（２０、２１）間の電圧を減算することによって、前記伝送媒体（１１）からの受信信号を抽出することを特徴とする送受信装置。
2. 前記負荷（１９）のインピーダンスが、前記伝送媒体（１１）のインピーダンスの所定の倍数であることを特徴とする請求項１に記載の送受信装置。
3. 前記電流ミラー（１４）の前記２つの出力端子（１５、１６）にそれぞれ接続された前記抵抗器（１７、１８）の抵抗値が、前記出力段（３）の前記２つの出力端子（５、６）にそれぞれ接続された前記抵抗器（７、８）の抵抗値の所定の倍数であることを特徴とする請求項１又は２に記載の送受信装置。
4. 前記負荷（１９）のインピーダンスが前記伝送媒体（１１）のインピーダンスのｋ倍であり、前記電流ミラー（１４）の前記２つの出力端子（１５、１６）にそれぞれ接続された前記抵抗器（１７、１８）の抵抗値が、前記出力段（３）の前記２つの出力端子（５、６）にそれぞれ接続された前記抵抗器（７、８）の抵抗値のｋ倍であり、そして前記電流ミラー（１４）の電流が前記出力段（３）の電流の１／ｋ倍に設定されていることを特徴とする請求項１に記載の送受信装置。

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