JP4163542B2 - 冊子作製方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の紙片が重ね合わされてなる冊子を作製する冊子作製方法に関し、特に、複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数枚の紙片が重ね合わされてなる冊子であって、複数枚の紙片によって段差状となった見出し部が形成され、それにより、見開き性を向上させることができるように構成された冊子が利用されている。
【0003】
図5は、段差状となった見出し部を有する冊子の一例を示す図であり、(a)は頁間が均等に開かれた状態を示す図、(b)は閉じられた状態を示す図である。
【0004】
本従来例は図5に示すように、互いに幅が異なる複数の紙片201a〜201fが、幅が異なる方向における一端が揃えられた状態で綴じ部202として綴じ合わされて構成されている。このように構成された冊子においては、綴じ部202において綴じられる紙片201a〜201fについてその幅が、紙片201aが最も広く、次いで、紙片201b、紙片201c、紙片201d、紙片201e、紙片201fの順に幅が狭くなっており、それにより、綴じ部202にて綴じ合わされた場合、紙片201a〜201fの幅の違いによって、段差状となった見出し部203a〜203eが形成されている。
【0005】
上記のように構成された冊子においては、段差状となった見出し部を設ける必要があるため、異なる幅を有する紙片に所定の情報を印刷し、印刷が施された紙片を互いに重ね合わせる作業を行わなければならず、それにより、冊子作製作業が煩雑になってしまう。
【0006】
そこで、大きさが等しい紙片に所定の情報を印刷し、これらを互いに所定量だけずらして重ね合わせ、重ね合わされた紙片を同一領域にて折り畳むことにより、段差状となった見出し部を有する冊子を作製する技術が考えられている。
【0007】
この技術においては、まず、連続状の用紙に所定の情報を印刷し、その後、その用紙を等しい大きさに断裁し、それにより、冊子を構成する等しい大きさの印刷物を作製する。なお、その際、断裁された印刷物のそれぞれは、冊子化された場合に片面において2つの頁を有することになるが、上述したように、その後の工程にて互いに所定量だけずらして重ね合わされて同一領域にて折り畳まれるため、折り位置が互いに異なることになり、この折り位置に応じて頁毎に情報が印刷されることになる。その後、断裁された印刷物を互いに所定量だけずらして重ね合わせ、重ね合わされた印刷物を同一領域にて折り畳むことにより、段差状となった見出し部を有する冊子が作製される(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
実公平7−37888号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような方法によって段差状となった見出し部を有する冊子を作製する場合においては、冊子を構成する紙片に所定の情報を印刷し、断裁した後、これら紙片を重ね合わせることになるため、乱丁、落丁が生じる虞れがある。また、紙片を重ね合わせる作業が煩雑となり、重ね合わされる紙片の数が多い場合、作業時間が膨大なものとなってしまう虞れがある。
【0010】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、段差状となった見出し部を有する冊子を、高速に、かつ、乱丁、落丁を生じさせることなく作製することができる冊子作製方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
複数枚の紙片が重ね合わされて折り畳まれて構成され、前記複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法であって、
それぞれが一定の幅を有して連続し、当該幅が互いに異なる複数の連続紙のそれぞれに、当該連続紙の幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域でかつ、当該連続紙を折り畳むための折り畳み線と前記一端との間の領域にミシン目を形成する工程と、
前記連続紙を、前記一端が揃うように、かつ、前記幅が狭くなる順序で重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされた連続紙の前記一端から前記ミシン目までの領域をそれぞれ削除する工程と、
前記重ね合わされた連続紙を、該連続紙の幅方向に冊子毎に断裁する工程と、
前記断裁された連続紙を、前記幅方向の他端と前記ミシン目が形成された辺とによって前記段差が形成されるように前記折り畳み線にて折り畳む工程とを有することを特徴とする。
【0012】
また、前記連続紙を重ね合わせる前に、前記連続紙が重ね合わされた際に互いに重なり合う領域であって前記冊子が見開き可能となる領域に糊を塗布する工程を有することを特徴とする。
【0013】
また、複数枚の紙片が重ね合わされて構成され、前記複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法であって、
それぞれが一定の幅を有して連続する複数の連続紙のそれぞれに、当該連続紙の幅方向の一端からの距離が互いに異なるような領域にミシン目を形成する工程と、
前記連続紙を、前記一端が揃うように、かつ、前記一端からのミシン目までの距離が長くあるいは短くなる順序で重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされた連続紙の前記一端から前記ミシン目までの領域をそれぞれ削除する工程と、
前記重ね合わされた連続紙を、該連続紙の幅方向に冊子毎に断裁する工程とを有することを特徴とする。
【0015】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、まず、幅が異なる複数の連続紙のぞれぞれに、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目を形成し、この連続紙を、その一端が揃うように、かつ、幅の相違によって段差が形成されるような順序で重ね合わせる。これにより、重ね合わされた連続紙の他端側においては、連続紙の幅の違いにより段差状の領域が形成されることになる。次に、重ね合わされた連続紙の互いに揃えられた一端側からミシン目までの領域をそれぞれ削除する。すると、連続紙の幅方向の一端側においても、段差状の領域が形成される。その後、この連続紙を冊子毎に断裁し、所定の領域にて折り畳むと、連続紙の一端にて形成された段差状の領域と、連続紙の他端側にて形成された段差状の領域とによって、見出し部が形成されることになる。
【0016】
このように、連続紙の重ね合わせにより、段差状となった見出し部を有する冊子を作製するので、段差状となった見出し部を有する冊子を、高速に、かつ、乱丁、落丁を生じさせることなく作製することができる。また、可変印字を伴った冊子作製においても、冊子を構成するページ毎の印字データのマッチングを図ることができる。
【0017】
また、重ね合わされる複数枚の紙片のうち、最上面及び最下面となる紙片以外の紙片のそれぞれに、折り畳まれる際の折り畳み線となる領域にミシン目を形成すれば、重ね合わされた紙片が折り畳みやすくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の冊子作製方法の実施の一形態を実施するための装置構成を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図である。
【0020】
本形態を実施するための装置は図1に示すように、互いに幅が異なり、かつ、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目2a〜2cが形成された連続紙1a〜1cと連続紙1a〜1cと幅が異なる連続紙1dとを連続紙1a〜1dの一端が揃えられた状態で重ね合わされるように供給する用紙供給部10a〜10dと、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cの裏面における所定の領域に糊を塗布する糊塗布部20a〜20cと、用紙供給部10a〜10cから供給され、互いに重ね合わされた連続紙1a〜1cの一端からミシン目2a〜2cまでの領域を回収する不要部分回収部30と、不要部分回収部30における回収動作に対して、連続紙1a〜1cの他の領域を押さえるための押さえ部材31,32と、連続紙1dに形成されたマージナル部4a,4bを削除するスリッタ40と、重ね合わされた連続紙1a〜1dを冊子毎に断裁する断裁部50と、断裁部50にて冊子毎に連続紙1a〜1dが断裁されて単片状となった紙片101a〜101dを、紙片101a〜101cの上記他端とミシン目2a〜2cによって不要部分が削除された辺とによって段差が形成されるように折り畳む折り部60とから構成されている。
【0021】
以下に、上記のように構成された装置を用いた冊子作製方法についてフローチャートを参照して説明する。
【0022】
図2は、図1に示した装置を用いた冊子作製方法を説明するためのフローチャートである。
【0023】
まず、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのそれぞれに対して、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目2a〜2cを形成する(ステップS1)。ここで、本形態においては、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのそれぞれに対して、幅方向の他端から同一の距離w0にてミシン目2a〜2cを形成する。これにより、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのそれぞれに対して、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目2a〜2cが形成されることになる。また、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cにおいては、所定の量ずつ互いに幅が異なっており、幅方向の一端にマージナル部4aがそれぞれ設けられている。また、ミシン目2a〜2cとして、タイ(連接部)が0.15mm、カット(切断部)が0.35mmのマイクロミシンを使用する。また、用紙供給部10dから供給される連続紙1dは、折り部60にて折り畳まれた際に冊子の表紙となるものであって、ミシン目は形成されておらず、また、幅方向の両端にマージナル部4a,4bが設けられている。また、連続紙1a〜1dにおいては、その表裏に所定の情報が印刷されている。
【0024】
次に、ミシン目2a〜2cが形成された連続紙1a〜1cを用紙供給部10a〜10cから供給するとともに、用紙供給部10dから連続紙1dを供給する(ステップS2)。ここで、用紙供給部10a〜10dにおいては、互いに幅が異なる連続紙1a〜1dの一端、すなわち、マージナル部4aが設けられた側が互いに揃えられるように連続紙1a〜1dを供給する。また、連続紙1a〜1cは、その幅が、連続紙1aの幅w1が最も広く、次いで連続紙1bの幅w2、連続紙1cの幅w3の順に狭くなっているため、図1に示すように、用紙供給部10aから供給された連続紙1aに用紙供給部10bから供給された連続紙1bが重ね合わされた後、重ね合わされた連続紙1a,1bに対して、用紙供給部10cから連続紙1b側に連続紙1cが重ね合わされるように供給すれば、連続紙1a〜1cの幅の相違によって段差が形成されることになる。
【0025】
用紙供給部10a〜10cから供給された連続紙1a〜1cは、糊塗布部20a〜20cにおいて、折り部60にて折り畳まれる際に折り畳み線となる領域あるいはその近傍であって、連続紙1a〜1cが重ね合わされた際に互いに重なり合う領域に糊が塗布され、その後、他の連続紙と重ね合わされることにより、連続紙1a〜1dが互いに接着されることになる。この糊塗布部20a〜20cにて糊が塗布される領域は、その後、連続紙1a〜1cが重ね合わされ、断裁され、折り部60にて折り畳まれて冊子が作製された後に、冊子が折り畳み線を軸として見開き可能となる領域であることが好ましい。
【0026】
用紙供給部10a〜10dから供給された連続紙1a〜1dは、互いに重ね合わされて接着された状態で搬送されていく。
【0027】
次に、不要部分回収部30において、互いに重ね合わされて搬送されてきた連続紙1a〜1cのマージナル部4aが設けられた端からミシン目2a〜2cまでの領域を回収する(ステップS3)。不要部分回収部30においては、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのうち、不要部分回収部30にて回収されるべき領域となる、マージナル部4aが設けられた端からミシン目2a〜2cまでの領域についてその搬送方向先端部が予め保持されており、連続紙1a〜1dの搬送に伴って回転することにより、ミシン目2a〜2cによって連続紙1a〜1cを断裁し、マージナル部4aが設けられた端からミシン目2a〜2cまでの領域を回収することになる。ここで、不要部分回収部30における回収動作によって連続紙1a〜1cが捲れあがるように作用するが、その際、押さえ部材31によって、連続紙1a〜1cのマージナル部4aの外側の領域及び連続紙1aのミシン目2aよりもマージナル部4aから離れる方向側の領域が押さえられているため、連続紙1aのマージナル部4aが設けられていない端からミシン目2aまでの領域については、この押さえ部材31によって、捲れあがることがなくなり、また、押さえ部材32によって、不要部分回収部30にてマージナル部4aが設けられた端からミシン目2a〜2cまでの領域が回収された連続紙1a〜1cが押さえられているため、不要部分回収部30における回収動作によってこの領域が捲れあがることがなくなり、これにより、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのうち、マージナル部4aが設けられた端からミシン目2a〜2cまでの領域が不要部分回収部30にて回収されることになる。なお、本形態においては、連続紙1a〜1cに形成されるミシン目2a〜2cとして、タイ(連接部)が0.15mm、カット(切断部)が0.35mmのマイクロミシンを使用しているが、連続紙1a〜1cの搬送中に切れず、かつ、不要部分回収時に切り取りやすい仕様のものであれば、特に限定されるものではない。
【0028】
次に、スリッタ40において、連続紙1dに設けられたマージナル部4a,4bを断裁することにより削除する(ステップS4)。
【0029】
次に、断裁部50において、重ね合わされた連続紙1a〜1dを、搬送方向に対して垂直方向に、冊子毎に断裁する(ステップS5)。
【0030】
図3は、図1に示した断裁部50にて断裁された紙片の構成を示す図である。
【0031】
図3に示すように、断裁部50にて連続紙1a〜1dが断裁されると、連続紙1dが断裁されてなる紙片101d上に、連続紙1cが断裁されてなる紙片101cが重ね合わされ、この紙片101c上に、連続紙1bが断裁されてなる紙片101bが重ね合わされ、この紙片101b上に、連続紙1aが断裁されてなる紙片101aが重ね合わされた状態となる。また、不要部分回収部30にて不要部分が回収されたことにより段差状となった見出し部102b〜102dが形成され、この見出し部102b〜102dの幅w41〜w43は互いに等しく、また、紙片101a〜101cの反対側の端に形成されている段差状の領域の幅w44〜w45は、幅w41〜w43が互いに等しいこと、並びに、連続紙1a〜1cの他端からミシン目2a〜2cが形成された領域までの距離が同一の幅w0であることから、互いに等しくなっている。また、折り部60にて折り畳まれる際の折り畳み線5においては、紙片101aについて、折り畳み線5を介して分割される2つの領域のうち紙片101b,101cよりも幅が狭い側の幅w5から他方の側の幅w6を差し引いた値(w5−w6)が幅w41〜w46と等しくなるような領域に設けられている。
【0032】
その後、折り部60において、紙片101a〜101dを折り畳み線5を介して折り畳み、冊子を完成させる(ステップS6)。なお、この折り畳み線5あるいはその近傍においては、糊塗布部20a〜20cにて紙片101a〜101cに糊が塗布されており、それにより、紙片101a〜101dが接着されている。
【0033】
図4は、図1に示した折り部60にて紙片を折り畳んだ状態を示す図である。
【0034】
図4に示すように、図3に示したように断裁された紙片101a〜101dのうち、紙片101a〜101cを折り畳み線5を介して折り畳むと、図3に示したような見出し部102b〜102dに加えて、不要部分回収部30にて不要部分が回収される前における連続紙1a〜1cの幅の違いにより生じる段差状の見出し部103a,103bが形成され、また、紙片101aが折り畳み線5を介しての折り畳まれたことにより見出し部102aが形成される。
【0035】
このように、本形態においては、まず、幅方向の他端から同一の距離にてミシン目が形成され、かつ、互いに幅の異なる複数の連続紙が、その一端が揃うように重ね合わされる。これにより、連続紙の幅方向の他端側において、その幅の違いから段差状の領域が形成される。その後、連続紙の一端からミシン目までの領域が削除されることにより、連続紙の幅方向の一端側においても、段差状の領域が形成される。さらにその後、この連続紙を冊子毎に断裁し、所定の領域にて折り畳むと、連続紙の一端にて形成された段差状の領域と、連続紙の他端側にて形成された段差状の領域とによって、見出し部が形成されることになる。
【0036】
なお、本形態においては、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのそれぞれに対して、幅方向の他端から同一の距離にてミシン目2a〜2cが形成されているが、用紙供給部10a〜10cから供給される連続紙1a〜1cのそれぞれに対して、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目2a〜2cを形成すれば、連続紙1a〜1cがその一端が揃うように重ね合わされた後に、連続紙1a〜1cの一端からミシン目2a〜2cまでの領域を削除することにより、連続紙1a〜1cの一端側においても、段差状の領域が形成されることになる。
【0037】
また、本形態において、用紙供給部10b,10cから供給される連続紙1b,1cに対して、折り部60にて折り畳まれる際に折り畳み線となる領域にミシン目を形成しておけば、折り部60において、重ね合わされた紙片が折り畳みやすくなる。この場合、紙片の重ね合わせ処理については、上述した工程に限らず、複数枚の紙片が、所定の幅ずつすらして重ね合わされているものであればよい。
【0038】
また、本形態においては、互いに異なる幅を有する連続紙1a〜1dが用紙供給部10a〜10dから供給されているが、一端からの距離が互いに異なるような領域にミシン目が形成された同一の幅を有する複数の連続紙を、両端が揃うように、かつ、一端からのミシン目までの距離が長くあるいは短くなる順序で重ね合わされるように用紙供給部10a〜10dから供給することも考えられる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、複数枚の紙片が重ね合わされて構成され、複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法において、幅が異なる複数の連続紙のぞれぞれに、幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域にミシン目を形成する工程と、連続紙を、その一端が揃うように、かつ、幅の相違によって段差状の領域が形成されるような順序で重ね合わせる工程と、重ね合わされた連続紙の一端からミシン目までの領域をそれぞれ削除する工程と、重ね合わされた連続紙を、該連続紙の幅方向に冊子毎に断裁する工程と、断裁された連続紙を、幅方向の他端とミシン目が形成された辺とによって段差が形成されるように折り畳む工程とを順次行うことにより冊子を作製する構成としたため、連続紙の重ね合わせにより、段差状となった見出し部を有する冊子が作製されることになり、段差状となった見出し部を有する冊子を、高速に、かつ、乱丁、落丁を生じさせることなく作製することができる。また、可変印字を伴った冊子作製においても、冊子を構成するページ毎の印字データのマッチングを図ることができる。
【0040】
また、重ね合わされる複数枚の紙片のうち、最上面及び最下面となる紙片以外の紙片のそれぞれに、折り畳まれる際の折り畳み線となる領域にミシン目が形成された構成のものにおいては、重ね合わされた紙片を折り畳みやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冊子作製方法の実施の一形態を実施するための装置構成を示す図であり、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図である。
【図2】図1に示した装置を用いた冊子作製方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した断裁部にて断裁された紙片の構成を示す図である。
【図4】図1に示した折り部にて紙片を折り畳んだ状態を示す図である。
【図5】段差状となった見出し部を有する冊子の一例を示す図であり、(a)は頁間が均等に開かれた状態を示す図、(b)は閉じられた状態を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d 連続紙
2a〜2c ミシン目
4a,4b マージナル部
5 折り畳み部
10a〜10d 用紙供給部
20a〜20c 糊塗布部
30 不要部分回収部
31,32 押さえ部材
40 スリッタ
50 断裁部
60 折り部
Claims (3)
- 複数枚の紙片が重ね合わされて折り畳まれて構成され、前記複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法であって、
それぞれが一定の幅を有して連続し、当該幅が互いに異なる複数の連続紙のそれぞれに、当該連続紙の幅方向の一端からの距離が、幅が広い連続紙の方が長くなるような領域でかつ、当該連続紙を折り畳むための折り畳み線と前記一端との間の領域にミシン目を形成する工程と、
前記連続紙を、前記一端が揃うように、かつ、前記幅が狭くなる順序で重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされた連続紙の前記一端から前記ミシン目までの領域をそれぞれ削除する工程と、
前記重ね合わされた連続紙を、該連続紙の幅方向に冊子毎に断裁する工程と、
前記断裁された連続紙を、前記幅方向の他端と前記ミシン目が形成された辺とによって前記段差が形成されるように前記折り畳み線にて折り畳む工程とを有することを特徴とする冊子作製方法。 - 請求項1に記載の冊子作製方法において、
前記連続紙を重ね合わせる前に、前記連続紙が重ね合わされた際に互いに重なり合う領域であって前記冊子が見開き可能となる領域に糊を塗布する工程を有することを特徴とする冊子作製方法。 - 複数枚の紙片が重ね合わされて構成され、前記複数枚の紙片にて段差状となった見出し部を有する冊子を作製する冊子作製方法であって、
それぞれが一定の幅を有して連続する複数の連続紙のそれぞれに、当該連続紙の幅方向の一端からの距離が互いに異なるような領域にミシン目を形成する工程と、
前記連続紙を、前記一端が揃うように、かつ、前記一端からのミシン目までの距離が長くあるいは短くなる順序で重ね合わせる工程と、
前記重ね合わされた連続紙の前記一端から前記ミシン目までの領域をそれぞれ削除する工程と、
前記重ね合わされた連続紙を、該連続紙の幅方向に冊子毎に断裁する工程とを有することを特徴とする冊子作製方法。
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