JP4162179B2 - 誘導電動機駆動システムの制御方法 - Google Patents

誘導電動機駆動システムの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、1台のインバータにより給電される複数台の誘導電動機であって、これらの誘導電動機の一次電流ベクトル又は一次電圧ベクトルを制御することにより前記誘導電動機全体を可変速制御する誘導電動機駆動システムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、この種の誘導電動機駆動システムの制御方法の代表的な従来例を示すブロック構成図である。
【0003】
この誘導電動機駆動システムにはインバータ1と、インバータ1の交流出力側に接続された複数(N)台の誘導電動機21 ,22 ,・・,2N と、インバータ1の交流側電流を検出する電流検出器31 ,32 ,33 と、誘導電動機21 ,22 ,・・,2N それぞれの速度を検出する回転速度検出器41 ,2 ,・・,4N と、制御装置とを備えている。
【0004】
また前記制御装置には検出電流ベクトル回転手段(1)5と、基準回転角周波数演算手段(2)20と、積分手段7と、すべり角周波数指令演算手段8と、磁束位相差演算手段(1)9と、二次無効電流指令演算手段10と、磁化電流指令演算手段11と、d軸電流調節手段12と、q軸電流調節手段13と、指令電圧ベクトル回転手段14と、加算手段151 ,152 ,153 とを備えている。
【0005】
図6に示した誘導電動機駆動システムの動作は、以下のとおりである。
【0006】
磁化電流指令演算手段11は一次磁束指令値φ1 *を入力とし、下記数1の式に従って磁化電流指令値iM *を演算する。
【0007】
【数1】
Figure 0004162179
【0008】
ここで、L1 は誘導電動機1台あたりの一次インダクタンス、Nは誘導電動機の台数である。
【0009】
二次無効電流指令演算手段10は一次磁束指令値φ1*とq軸電流指令値i1q *とを入力とし、下記数2の式に従って二次無効電流指令値i2d *を演算する。
【0010】
【数2】
Figure 0004162179
【0011】
ここで、Ls は誘導電動機1台あたりのもれインダクタンス値である。
【0012】
加算手段151 は磁化電流指令演算手段11からの磁化電流指令値iM *と二次無効電流指令演算手段10からの二次無効電流指令値i2d *とを加算して、d軸電流指令値i1d *を出力する。
【0013】
検出電流ベクトル回転手段(1)5は一次磁束位相角指令値θ1 * と電流検出器31 ,32 ,33 による電流検出値iU ,iV ,iw とから、下記数3の式に従って3相2相変換を行う。
【0014】
【数3】
Figure 0004162179
【0015】
d軸電流調節手段12はd軸電流指令値i1d *とd軸電流検出値i1dとの偏差の比例積分演算により、d軸電流検出値i1dをd軸電流指令値i1d *に一致させる調節動作を行う。
【0016】
q軸電流調節手段13はq軸電流指令値i1q*とq軸電流検出値i1qとの偏差の比例積分演算により、q軸電流検出値i1qをq軸電流指令値i1q*に一致させる調節動作を行う。
【0017】
すべり角周波数指令演算手段8は一次磁束指令値φ1 *とq軸電流指令値i1q *とを入力とし、下記数4の式に従ってすべり角周波数指令ωs *を演算する。
【0018】
【数4】
Figure 0004162179
【0019】
ここで、R2は誘導電動機1台あたりの二次抵抗値である。
【0020】
基準回転角周波数演算手段(2)20はN個の回転速度検出器41 ,42 ,・・,4N による回転角周波数検出値ωr1,ωr2,・・,ωrNと、前述のq軸電流指令値i1q *とから、誘導電動機21 ,22 ,・・,2N 全体として駆動状態と見做されるときには最も遅く回転している誘導電動機の回転角周波数、また、前記誘導電動機全体として回生状態と見做されるときには最も速く回転している誘導電動機の回転角周波数を基準回転角周波数ωR として出力する。
【0021】
加算手段152 はすべり角周波数指令演算手段8からのすべり角周波数指令値ωs *と、基準角周波数演算手段(2)20の出力である基準回転角周波数ωRとを加算して、インバータ周波数指令値ω1 *を出力する。
【0022】
積分手段7は加算手段152 の出力であるインバータ周波数指令値ω1 *を積分し、二次磁束位相角指令値θ2 *を算出する。
【0023】
磁束位相差演算手段(1)19では一次磁束指令値φ1*とq軸電流指令値i1q*とを入力とし、下記数5の式に従って磁束位相差Δθを演算する。
【0024】
【数5】
Figure 0004162179
【0025】
加算手段153 は積分手段5の出力である二次磁束位相角指令値θ2 *と、磁束位相差演算手段(1)9の出力である磁束位相差Δθとを加算して、一次磁束位相角指令値θ1 *を出力する。
【0026】
指令電圧ベクトル回転手段14は一次磁束位相指令値θ1 * と、d軸電圧指令値vd *と、q軸電圧指令値vq *とから、3相電圧指令値vu*,vv*,vw*を下記数6の式に従って演算し、インバータ1に伝えている。
【0027】
【数6】
Figure 0004162179
【0028】
以上の構成要素により、この誘導電動機駆動システムを制御することで、各誘導電動機間の負荷不平衡が大きい場合でも、負荷の最も重たい誘導電動機の一次磁束ベクトルと一次磁束指令ベクトルとの向きおよび大きさの誤差を低減し、負荷の最も重たい誘導電動機の出力トルクや回転速度を所望の値となるようにしている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の誘導電動機駆動システムの制御方法では、負荷の最も重たい誘導電動機の回転角周波数を基準回転角周波数とし、この誘導電動機の出力トルクを所望の値となるようにしているため、各誘導電動機のトルクの合計値とその指令値との誤差が大きくなるという問題があった。
【0030】
また、一次磁束と二次磁束との位相差をq軸電流指令値より演算しているため、q軸電流指令値変動時、すなわち、トルク指令変動時に、一次磁束位相角指令値と一次磁束位相角実際値との偏差が増大し、トルク指令変化時のトルク制御性能が劣化するという問題もあった。
【0031】
この発明の目的は、上記問題点を解決する誘導電動機駆動システムの制御方法を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
この発明は、1台のインバータにより給電される複数台の誘導電動機であって、これらの誘導電動機の一次電流ベクトル又は一次電圧ベクトルを制御することにより前記誘導電動機全体を可変速制御する誘導電動機駆動システムの制御方法において、
前記誘導電動機全体として駆動状態と見做されるときには該誘導電動機のそれぞれの回転角周波数のうち、最も小さい値の回転角周波数から所定値以内にある回転角周波数の平均値を基準回転角周波数とし、前記誘導電動機全体として回生状態と見做されるときには該誘導電動機のそれぞれの回転角周波数のうち、最も大きい値の回転角周波数から所定値以内にある回転角周波数の平均値を基準回転角周波数とし、前記いずれかの基準回転角周波数を検出値として前記誘導電動機全体の可変速制御を行うことを特徴とする。
【0033】
この発明は、誘導電動機の一次磁束を基準としたベクトル制御では、全ての誘導電動機の誘起電圧がほぼ一定と見做せること、各誘導電動機のトルクは各誘導電動機のすべりに比例していることとに着目してなされたものである。
【0034】
以下に、この発明の誘導電動機駆動システムの作用について説明する。
【0035】
図7は、複数台の誘導電動機の等価回路を示したものである。
【0036】
ここで、R1は一次抵抗、R2は二次抵抗、sはすべり、L1は一次インダクタンス、Lσはもれインダクタンスである。
【0037】
各誘導電動機の一次抵抗R1での電圧降下分はほとんど同じなので、各誘起電圧e1,e2,・・,eNは等しいと見なすことができる。従って、各誘導電動機のq軸電流成分iqxは下記数7の式で表すことができる。
【0038】
【数7】
Figure 0004162179
【0039】
ここで、添え字のxは誘導電動機の番号、eqは誘起電圧を表している。
【0040】
一次磁束を基準したベクトル制御では、各誘導電動機の一次磁束は等しくなるので、誘導電動機トルクτxは下記数8の式で表すことができる。
【0041】
【数8】
Figure 0004162179
【0042】
ここで、Kは比例係数、ω1はインバータ角周波数、ωrxは誘導電動機回転角周波数である。
【0043】
従って、N台誘導電動機のトルク合計値τSUMは下記数9の式で表される。
【0044】
【数9】
Figure 0004162179
【0045】
一方、N台分のトルク指令値τSUM*は、下記数10の式で表すことができる。
【0046】
【数10】
Figure 0004162179
【0047】
ここで、ωRは基準回転角周波数である。
【0048】
N台分のトルク指令値τSUM*とN台分のトルク合計値τSUMとを等しくするには、前記数9,数10の式より、基準回転角周波数ωRを下記数11の式のとおりとすれば良い。
【0049】
【数11】
Figure 0004162179
【0050】
しかし、基準回転角周波数ωRを常に数11に示した式のとおりとすると、駆動時にいずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった場合に、この誘導電動機の回転角周波数が増加して基準回転角周波数ωRが上昇する。その結果として、前記インバータの出力の角周波数ω1が上昇し、負荷の軽くなった誘導電動機の回転角周波数がさらに増加してしまう。また、回生時にいずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった場合には、この誘導電動機の回転角周波数が著しく減少してしまう。
【0051】
これらの現象を抑制するには、基準回転角周波数ωRを負荷の重い誘導電動機のみの平均とすることが有効である。負荷の重い誘導電動機か否かの判定は、判定する誘導電動機の回転角周波数と、負荷の最も重たい誘導電動機の回転角周波数と差で行うことができる。
【0052】
従って、駆動時は最も低い回転角周波数から一定値以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を基準回転角周波数ωRとし、回生時は最も高い回転角周波数から一定値以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を基準回転角周波数ωRとすることで、各誘導電動機の負荷が均衡している際にはN台の誘導電動機のトルクの合計値をその指令値と等しくすることができ、また、いずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった際には、この誘導電動機の急激な回転速度変動を抑制することができる。
【0053】
また、誘導電動機の一次電流に含まれるスイッチングリプルや歪みの影響を抑え、精度良く一次磁束位相角を演算するには、電流指令値と電流検出値とを併用するのが効果的である。スイッチングリプルや電流歪みは、インバータの動作条件や誘導電動機の特性により異なる。
【0054】
そのため、下記数12に示す式のように、一次磁束位相角演算でのq軸電流指令値i1q*とq軸電流検出値i1qとの重み〔Kθ〕を調整できるようにし、任意の複数台の誘導電動駆動システムにおいて、一次磁束位相角Δθを精度良く演算できるようにする。
【0055】
【数12】
Figure 0004162179
【0056】
これにより、任意の複数台の誘導電動機からなる誘導電動機駆動システムにおいて、トルク指令変動時でも高精度なトルク制御を実現することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施例を示す誘導電動機駆動システムのブロック構成図であり、図6に示した従来例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0058】
すなわち図1に示した構成が図6に示した構成と異なる点は、基準回転角周波数演算手段(2)20に代えて、基準回転角周波数演算手段(1)6を備えていることである。
【0059】
この基準回転角周波数演算手段(1)6は、N個の回転速度検出器41 ,42 ,・・,4N による回転角周波数検出値ωr1,ωr2,・・,ωrNと、前述のq軸電流指令値i1q *とから、誘導電動機21 ,22 ,・・,2N 全体として駆動状態と見做されるときには最も低い回転角周波数から一定値以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を演算して基準回転角周波数ωRとして出力し、前記誘導電動機全体が回生状態と見做されるときには最も高い回転角周波数から一定値以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を演算して基準回転角周波数ωRとして出力する。
【0060】
すなわち、基準回転角周波数演算手段(1)6が出力する基準回転角周波数ωRにより制御演算を行うことで、先述の如く、各誘導電動機の負荷が均衡している際には各誘導電動機のトルクの合計値をその指令値に一致させ、また、いずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった際には、この誘導電動機の急激な回転速度変動を抑制することができる。
【0061】
図2は、この発明の第2の実施例を示す誘導電動機駆動システムのブロック構成図であり、図1に示した第1の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0062】
すなわち図2に示した構成が図1に示した構成と異なる点は電流検出器31 ,32 ,33 と検出電流ベクトル回転手段(1)5とが省略され、d電流調節手段12,q軸電流調節手段13に代えてd軸電圧指令演算手段16,q軸電圧指令演算手段17とを備えていることである。
【0063】
このd軸電圧指令演算手段16は、下記数13に示す式に従った演算処理を行い、d軸電圧指令値vd *を出力する。
【0064】
【数13】
Figure 0004162179
【0065】
またq軸電圧指令演算手段17は、下記数14に示す式に従った演算処理を行い、q軸電圧指令値vq *を出力する。
【0066】
【数14】
Figure 0004162179
【0067】
すなわち、基準回転角周波数演算手段(1)6が出力する基準回転角周波数ωRと、d軸電圧指令演算手段16が出力するd軸電圧指令値vd *と、q軸電圧指令演算手段17が出力するq軸電圧指令値vq *とにより制御演算を行うことで、先述の如く、各誘導電動機の負荷が均衡している際には各誘導電動機のトルクの合計値をその指令値に一致させ、また、いずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった際には、この誘導電動機の急激な回転速度変動を抑制することができる。
【0068】
図3は、この発明の第3の実施例を示す誘導電動機駆動システムのブロック構成図であり、図1に示した第1の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0069】
すなわち図3に示した構成が図1に示した構成と異なる点は、磁束位相差演算手段(1)9に代えて磁束位相差演算手段(2)18を備えていることである。
【0070】
この磁束位相差演算手段(2)18は、先述の数12に示した式に従って、磁束位相差Δθを演算する。
【0071】
すなわち、基準回転角周波数演算手段(1)6が出力する基準回転角周波数ωRと、磁束位相差演算手段(2)18が出力する磁束位相差Δθとにより制御演算を行うことで、先述の如く、各誘導電動機の負荷が均衡している際には各誘導電動機のトルクの合計値をその指令値に一致させ、また、いずれかの誘導電動機の負荷が軽くなった際には、この誘導電動機の急激な回転速度変動を抑制することができ、さらに、トルク指令変動時においても、高精度なトルク制御を実現することができる。
【0072】
図4は、この発明の第4の実施例を示す誘導電動機駆動システムのブロック構成図であり、図3に示した第3の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0073】
すなわち図4に示した構成が図3に示した構成と異なる点は、検出電流ベクトル回転手段(1)5に代えて検出電流ベクトル回転手段(2)19を備えていることである。
【0074】
この検出電流ベクトル回転手段(2)19は一次磁束位相角指令値θ1*と電流検出器31 ,32 による電流検出値iu ,iv とから、下記数15に示す式に従って3相2相変換を行う。
【0075】
【数15】
Figure 0004162179
【0076】
なお図4に示した構成では、検出電流ベクトル回転手段(2)19は、インバータ1の交流出力のU,V相の電流を入力としているが、V,W相の電流またはU,W相の電流を入力としても3相2相変換は可能である。
【0077】
この誘導電動機駆動システムの動作は、図3に示した構成と同じなので、その説明を省略する。
【0078】
図5は、この発明の第5の実施例を示す誘導電動機駆動システムのブロック構成図であり、図3に示した第3の実施例構成と同一機能を有するものには同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0079】
すなわち図5に示した構成が図3に示した構成と異なる点は、d電流調節手段12,q軸電流調節手段13に代えてd軸電圧指令演算手段16,q軸電圧指令演算手段17とを備えていることである。
【0080】
この誘導電動機駆動システムの動作は、図3に示した構成と同じなので、その説明を省略する。
【0081】
【発明の効果】
この発明の誘導電動機駆動システムの制御方法によれば、各誘導電動機の負荷が均衡しているときには各誘導電動機のトルクの合計値をその指令値に一致させることができ、また、いずれかの誘導電動機の負荷が軽くなったときにはこの誘導電動機の急激な回転速度変動を抑制でき、さらに、この誘導電動機システムはトルク指令変化時においても、高精度なトルク制御を行うことができる。
【0082】
特に、これらの誘導電動機を車輪の駆動源とした鉄道車両においては、例えば、該車両の力行時(駆動時)は最も低い回転角周波数から、このときのすべり角周波数の1/2程度以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を基準回転角周波数とし、該車両の回生時は最も高い回転角周波数から、このときのすべり角周波数の1/2程度以内にある回転角周波数の誘導電動機の回転角周波数平均値を基準回転角周波数とすることで、車輪・線路間の空転/滑走現象を抑え、高速かつ高精度なトルク制御を行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すブロック構成図
【図2】この発明の第2の実施例を示すブロック構成図
【図3】この発明の第3の実施例を示すブロック構成図
【図4】この発明の第4の実施例を示すブロック構成図
【図5】この発明の第5の実施例を示すブロック構成図
【図6】従来例を示すブロック構成図
【図7】複数台の誘導電動機等価回路図
【符号の説明】
1…インバータ、2…誘導電動機、3…電流検出器、4…回転速度検出器、5…検出電流ベクトル回転手段(1)、6…基準回転角周波数演算手段(1)、7…積分手段、8…すべり角周波数指令演算手段、9…磁束位相差演算手段(1)、10…二次無効電流指令演算手段、11…磁化電流指令演算手段、12…d軸電流調節手段、13…q軸電流調節手段、14…指令電圧ベクトル回転手段、15…加算手段、16…d軸電圧指令演算手段、17…q軸電流指令演算手段、18…磁束位相差演算手段(2)、19…検出電流ベクトル回転手段(2)、20…基準回転角周波数演算手段(2)。

Claims (1)

1台のインバータにより給電される複数台の誘導電動機であって、これらの誘導電動機の一次電流ベクトル又は一次電圧ベクトルを制御することにより前記誘導電動機全体を可変速制御する誘導電動機駆動システムの制御方法において、
前記誘導電動機全体として駆動状態と見做されるときには
該誘導電動機のそれぞれの回転角周波数のうち、最も小さい値の回転角周波数から所定値以内にある回転角周波数の平均値を基準回転角周波数とし、
前記誘導電動機全体として回生状態と見做されるときには
該誘導電動機のそれぞれの回転角周波数のうち、最も大きい値の回転角周波数から所定値以内にある回転角周波数の平均値を基準回転角周波数とし、
前記いずれかの基準回転角周波数を検出値として前記誘導電動機全体の可変速制御を行うことを特徴とする誘導電動機駆動システムの制御方法。
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