JP4161813B2 - 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム - Google Patents

製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4161813B2
JP4161813B2 JP2003169124A JP2003169124A JP4161813B2 JP 4161813 B2 JP4161813 B2 JP 4161813B2 JP 2003169124 A JP2003169124 A JP 2003169124A JP 2003169124 A JP2003169124 A JP 2003169124A JP 4161813 B2 JP4161813 B2 JP 4161813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
production
type
unit
product
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003169124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005004599A (ja
Inventor
秀一 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2003169124A priority Critical patent/JP4161813B2/ja
Publication of JP2005004599A publication Critical patent/JP2005004599A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4161813B2 publication Critical patent/JP4161813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品の種類別の生産数計画を立案する技術に関する。特に、機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産するにあたって、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、製品の種類別の生産数計画を立案する技術に関する。
【0002】
例えば自動車という製品は、駆動力を生み出すエンジンと、エンジントルクを変速するトランスミッションと、変速されたトルクを伝達する駆動部品等、機能が異なる複数の部品を組合せて生産される。駆動力を生み出すという機能において共通するエンジンには複数の型式(例えば1400ccと1600cc)が存在し、変速するという機能において共通するトランスミッションにも複数の型式(例えばオートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッション)が存在し、トルクを伝達するという機能において共通する駆動部品にも複数の型式(例えば2WDと4WD)が存在する。機能毎に部品型式を選択し、それを組合せることによって複数種類の製品が作り分けられる。上記の場合には、2種類のエンジンと、2種類のトランスミッションと、2種類の駆動部品の組合せによって、8種類の製品を作り分けることができる。
【0003】
本明細書中で使用する主要な用語についての説明をする。
立案する生産数計画は最終的な計画に限られない。最終的な生産数計画を確定する途中段階で立案される生産数計画案を含む。生産数計画案(ないしは素案)が立案できると、その後の検討過程が簡単化され、合理的な生産数計画が短期間で得られるようになる。
機能が同じ部品群を集合的に同一機能部品という。それとは機能が異なる部品を他の機能部品という。例えば排気量の異なる複数型式のエンジン群は同一機能部品であり、それに対してトランスミッションは他の機能部品である。
同一機能部品には複数の型式が存在する。排気量が異なる複数のエンジンが存在していれば、排気量毎に「型式」が存在する。オートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションが存在すれば2つの「型式」が存在する。2WDの駆動部品と4WDの駆動部品が存在すれば2つの「型式」が存在する。
製品の種類は、機能部品毎の型式の組合せによって分類される。例えば、第1機能部品に2型式(A,B)が存在し、第2機能部品に2型式(C,D)が存在し、第3機能部品に2型式(E,F)が存在し、全ての組合せで製品が生産されていれば、A-C-E,A-C-F,A-D-E,A-D-F,B-C-E,B-C-F,B-D-E,B-D-Fの8種類の製品が存在する。この場合、社会通念上の種類とは相違することがある。例えば社会通念では、A-C-E,A-C-F,A-D-Eのいずれの製品も種類としては同一であって仕様が異なるに過ぎないと理解されていても、本明細書では種類が異なるとする。
部品型式の組合せという場合、機能部品毎の部品型式の組合せをいう。前記の例でいえば、第1機能部品についてはAとBのいずれかであり、A-Bという組合せは存在しない。製品が3種類の機能を必要とする場合、3種類の機能部品が利用されることから、製品種類は3つの型式の組合せで特定される。先の例の場合、第1機能部品についての型式(A,Bのいずれか)と第2機能部品についての型式(C,Dのいずれか)と第3機能部品についての型式(E,Fのいずれか)によって部品型式の組合せが特定される。
期間は、製品の種類別生産数計画を立案する単位の期間をいう。計画期間には複数の期間が含まれることがある。例えば1ヶ月を単位にして6ヶ月間の計画を立案する場合、「期間」は1ヶ月であり、「計画期間」は6ヶ月である。
【0004】
【従来の技術】
例えば自動車(製品)生産会社の生産部門では、各所の販売部門からオーダを受取って集約する。各販売部門は、期間別製品種類別に製品をオーダする。生産部門ではオーダを集約し、期間別製品種類別のオーダ数を整理する。
生産工場の生産能力等の制約により、期間別製品種類別のオーダ数の全部に応えて生産することができない場合がある。例えば、製品種類Xについては1ヶ月間に300台のオーダを受けたものの280台しか生産できず、20台のオーダに応えられないことがある。
この場合、生産部門は販売部門に実情を伝えてオーダ数の見直しを求める必要がある。
【0005】
例えば特許文献1には、オーダされた製品数の全てを生産できない場合に、生産できない理由(どの部品がいくつ不足するため等)を付して販売部門にフィードバックする。販売部門では、そのフィードバックを参照して期間別製品種類別のオーダ数を変更する。例えばオーダする製品種類を変更したり、オーダする期間を変更したりする。製品販売部門によって変更されたオーダ数に基づいて、期間別製品種類別の生産数計画が修正される。
上記技術によると、生産可能な生産計画と販売可能な販売計画に修正していくことができる。
なお、特許文献2にも製品種類別の生産数計画を立案する技術が開示され、特許文献3及び4には部品生産ラインの効率的な活用技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−209420号公報
【特許文献2】
特開2002−123310号公報
【特許文献3】
特開平9−11091号公報
【特許文献4】
特開平5−108664号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術では、オーダ数と生産可能数を対比し、生産可能数がオーダ数に満たなければその理由を付してフィードバックするに留まっている。生産可能な生産計画と販売可能な販売計画に修正していくまでに相当数の試行錯誤と人による見直しを必要とする。
前記したように、多くの製品は機能部品を組み合わせて生産する。前記した例でいえば、3種類の機能部品の型式の組合せを代えて、例えばA-C-Eが取付けられる製品種類とA-C-Fが取付けられる製品種類を作り分ける。この場合、第3機能部品Eの生産能力からA-C-Eが取付けられる製品種類の生産能力が280台に制約されており、第3機能部品の型式をEからFに変更すれば、オーダ数に不足している20台を生産できることがある。A-C-Eが取付けられる製品種類とA-C-Fが取付けられる製品種類は、第3機能部品の型式のみが相違しており、他の機能部品の型式は共通しており、製品全体としては類似性の高い製品ということができる。この場合、オーダされたA-C-Eが取付けられる製品種類については、第3機能部品Eの生産能力から280台しか生産できないのでオーダ数を減少させて欲しいとフィードバックする。この際それだけでなく、代わりに、オーダされたA-C-Eが取付けられる製品種類に類似するA-C-Fが取付けられる製品種類であれば不足分を生産できる旨の情報までフィードバックできるようにすると、販売部門が販売計画を見直してオーダ数を変更する作業がやりやすくなり、短時間で容易に生産可能な生産計画と販売可能な販売計画に修正していくことが可能となる。
最初のオーダ数(そのままでは生産できない)に基づいて、そのオーダ内容にできるだけ近い内容(A-C-Eが取付けられる製品種類がEの不足によって生産しきれなければ、最も類似するA-C-Fが取付けられる製品種類でオーダに応えることがオーダ内容に近いことに相当する)で、しかも生産可能な生産計画数を立案して販売部門に提示することができれば、短時間で容易に生産可能な生産計画と販売可能な販売計画に修正していくことが可能となる。
【0008】
特許文献1〜4には、生産不能なオーダ数に対して、生産可能でしかもオーダ内容に近い生産計画数を計算して提示する発想がない。
本発明は、機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産するときに、同一機能を有する複数の部品型式が存在するために、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、生産不能なオーダ数に対して、生産可能でしかもオーダ内容に近い生産計画数を計算して提示することができる技術を実現する。
これによって、販売部門が行なう製品種類別のオーダ数の修正作業負担を減らし、生産数計画が最終的に決定されるまでの時間を短縮する。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用と効果】
本発明によって実現された製品の種類別生産数計画立案装置は、製品種類別にオーダ数を計算する「製品種類/オーダ数」計算手段と、製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを記憶している「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段と、「製品種類/オーダ数」計算手段が計算した製品種類別のオーダ数と「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段が記憶している製品種類と部品型式の組合せに基づいて部品型式別の生産必要数を計算する「部品型式/生産必要数」計算手段と、部品型式別に生産可能数を記憶している「部品型式/生産可能数」記憶手段と、「部品型式/生産必要数」計算手段が計算した部品型式別の生産必要数が「部品型式/生産可能数」記憶手段が記憶している部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させることによって、部品型式別の生産計画数を算出する「部品型式/生産計画数」算出手段と、「部品型式/生産計画数」算出手段で算出された部品型式別の生産計画数と「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段が記憶している製品種類と部品型式の組合せに基づいて製品種類別の生産計画数を算出する「製品種類/生産計画数」算出手段とを備える。
【0010】
「製品種類/オーダ数」計算手段は、製品種類別のオーダ数を計算する。図28(I)に、販売部門から送られてきたオーダに基づいて計算された製品種類A1,A2,A3のオーダ数が例示されており、例示の場合には、期間別製品種類別のオーダ数が計算されている。期間1ではA1のオーダ数は50、A2のオーダ数は200、A3のオーダ数は200、合計で450であり、期間2ではA1のオーダ数は300、A2のオーダ数は200、A3のオーダ数は100、合計で600であり、期間3ではA1,A2,A3のいずれについてもオーダ数は200、合計で600とされている。なお、期間1〜期間3までを計画期間としており、計画期間に亘るオーダ数の総数も示されている。
「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段は、製品種類と、その製品種類に取付けられる部品型式の組合せを記憶している。図28(II)に、製品種類と部品型式の組合せが例示されている。製品種類A1には、機能部品Eについては型式E1の部品、機能部品Mについては型式M1の部品、機能部品Pについては型式P1の部品が組合されて取付けられる。製品種類A2には、機能部品Eについては型式E1の部品、機能部品Mについては型式M2の部品、機能部品Pについては型式P1の部品が組合されて取付けられる。製品種類A3には、機能部品Eについては型式E1の部品、機能部品Mについては型式M3の部品、機能部品Pについては型式P2の部品が組合されて取付けられる。
【0011】
「部品型式/生産必要数」計算手段は、例えば図28(I)に示された製品種類別のオーダ数と(II)に示された製品種類と部品型式の組合せに基づいて、(III)に例示する部品型式別の生産必要数を計算する。例えば、機能部品Eの型式E1は製品種類A1,A2,A3に取付けられるため、オーダ数を満たすためには、製品種類A1,A2,A3のオーダ数の合計数に等しい数の型式E1の部品を生産する必要があることを計算する。機能部品Mの型式M1は製品種類A1にのみ取付けられるため、製品種類A1のオーダ数に等しい数の型式M1の部品を生産する必要があることを計算する。機能部品Mの型式M2は製品種類A2にのみ取付けられるため、製品種類A2のオーダ数に等しい数の型式M2の部品を生産する必要があることを計算する。機能部品Mの型式M3は製品種類A3にのみ取付けられるため、製品種類A3のオーダ数に等しい数の型式M3の部品を生産する必要があることを計算する。機能部品Pの型式P1は製品種類A1,A2に取付けられるため、製品種類A1,A2のオーダ数の合計数に等しい数の型式P1の部品を生産する必要があることを計算する。機能部品Pの型式P2は製品種類A3にのみ取付けられるため、製品種類A3のオーダ数に等しい数の型式P2の部品を生産する必要があることを計算する。製品種類別のオーダ数が期間別に集約されれば、部品型式毎の生産必要数も期間別に集約することができる。
【0012】
「部品型式/生産可能数」記憶手段は、部品型式別の生産可能数を記憶している。図28(IV)に、部品型式別の生産可能数が例示されており、期間内における型式E1の部品の生産可能数は600、型式M1の部品の生産可能数は200、型式M2の部品の生産可能数は300、型式M3の部品の生産可能数は150、型式P1の部品の生産可能数は500、型式P2の部品の生産可能数は100とされている。この例では期間によって生産可能数が変動しないとしているが、生産設備や作業人員数や作業時間の変更等によって、期間毎に生産可能数が変動することがある。この場合には、期間別部品型式別に、生産可能数を記憶することができる。
【0013】
「部品型式/生産計画数」算出手段は、生産必要数と生産可能数を比較する。生産必要数が生産可能数以上であれば、生産不可能な数量を生産計画数とすることできないので、生産計画数を生産可能数以下にする。
例えば、図28(III)では型式M1の部品の期間2における生産必要数が300であるのに、(IV)では生産可能数は200に過ぎず、生産必要数が生産可能数を超過している。この場合には、「部品型式/生産計画数」算出手段は、型式M1の部品の生産計画数を生産可能数とする(Vを参照)。この処理の結果、300生産する必要がある型式M1の部品の生産計画数が200であるとされ、100だけのオーダを満たすことができない。
一方において、同一の期間2において、型式M2の生産必要数が200であるのに、生産可能数は300であり、100だけの生産余力がある。又、型式M3の生産必要数が100であるのに、生産可能数は150であり、50だけの生産余力がある。型式M1の部品を必要とする製品種類A1については100不足するのに対し、型式M2の部品を必要とする製品種類A2については100だけの生産余力があり、型式M3の部品を必要とする製品種類A3については50だけの生産余力がある。「部品型式/生産計画数」算出手段は、不足する製品A1に代えて生産余力のある製品種類A2とA3の増産計画を立案する。
製品種類A1とA2を比較すると、機能部品EとPについては同一型式を利用しており、製品種類A1とA2はよく類似していることがわかる。そこで、製品種類A1が100不足するのに代えて類似する製品種類A2を100増産する計画を立案することができる。この場合、製品種類A2の生産計画数が300に増加するが、生産可能数以下であり、問題はない。図28では、製品種類A1に対して製品種類A2とA3が類似しているものとする。この場合、不足する製品種類A1に代えて増産する数を、製品種類A2とA3のオーダ数に応じて比例配分することができる。製品種類A1の不足数100を、オーダ数が200の製品種類A2とオーダ数が100の製品種類A3に比例配分すると、製品種類A2のための型式M2の部品を67増産し、製品種類A3のための型式M3の部品を33増産する生産計画数が計算される。増産後の型式M2の部品の生産計画数は267となり、増産後の型式M3の部品の生産計画数は133となる。増産後の生産計画数はいずれも生産可能数以下であり、実行可能な生産計画数となっている。図28(III)に例示する場合、期間1の型式M3の生産必要数(200)が(IV)に例示する生産可能数(150)を50超過している。そこで、期間1の型式M3の部品の生産計画数を生産可能数(150)にまで減少させ、不足数50を型式M1とM2の増産で補償している。型式M1とM2の生産必要数が50と200であるので、その比率に従って、型式M1を10増産し、型式M2を40増産する。いずれも生産可能数以下であり、実行可能な生産計画数となっている。
同様に、期間3の型式M3の生産必要数(200)が生産可能数(150)を50超過している。そこで、期間3の型式M3の生産計画数を生産可能数(150)にまで減少させ、不足数50を型式M1とM2の増産で補償している。型式M1とM2の生産必要数が200と200であるので、その比率に従って、型式M1を25増産し、型式M2を25増産することを最初に計算する。その場合、型式M1の生産計画数が225と計算されるが、生産可能数以上となってしまう。型式M1については生産余力がないことがわかる。この場合、生産余力がある型式M2を50増産することによって、型式M3の不足数50を補償する生産計画数が算出される。
同様に、期間1の型式P2の生産必要数(200)が生産可能数(100)を100超過している。そこで、期間1の型式P2の生産計画数を生産可能数(100)にまで減少させ、不足数100を型式P1の増産で補償している。増産後の型式P1の生産計画数は生産可能数以下であり、実行可能な生産計画数となっている。
同様に、期間3の型式P2の生産必要数(200)が生産可能数(100)を100超過している。そこで、期間3の型式P2の生産計画数を生産可能数(100)にまで減少させ、不足数100を型式P1の増産で補償している。増産後の型式P1の生産計画数(500)は生産可能数に等しく実行可能な生産計画数となっている。
【0014】
「部品型式/生産計画数」算出手段が、「部品型式/生産必要数」計算手段が計算した部品型式別の生産必要数と「部品型式/生産可能数」記憶手段が記憶している部品型式別の生産可能数を比較する。前者が後者を超過する部品型式が存在する場合には、超過した部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させるようにする。これによって、生産可能数以上となって実行不能な生産計画数が算出されることがなく、しかも生産が不足する分を生産余力のある代替部品を生産することによって補償する生産計画数が算出される。
上記では期間別に計算する例を説明しているが、単位となる期間と計画期間が等しい場合には期間別に計算する必要がない。
【0015】
「製品種類/生産計画数」算出手段は、部品型式別の生産計画数と、製品種類と部品型式に基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する。
算出結果が図29(I)で示されている。製品種類A1の生産計画数は、結果として型式M1の部品の生産計画数に制約され、期間1では60、期間2では200、期間3では200となっている。図28(I)の製品種類別のオーダ数と比較すると、期間1で増加し(丸印が付与されている)、期間2で減少している(破線の下線が付与されている)。同様に、製品種類A2の生産計画数は、結果として型式M2の部品の生産計画数に制約され、期間1では240、期間2では267、期間3では250となっている。図28(I)のオーダ数と比較すると、期間1,2,3のいずれの期間でも増加している(丸印が付与されている)。製品種類A3の生産計画数は、結果として型式M3の部品の生産計画数に制約され、期間1では150、期間2では133、期間3では150となっている。図28(I)のオーダ数と比較すると、期間1と期間3で減少し(破線の下線が付与されている)、期間2で増加している(丸印が付与されている)。
製品種類A1,A2,A3を合計した生産計画数は、いずれの期間においても、オーダの合計数と一致していることがわかる。また、各期間における製品種類別の生産計画数は、製品種類別のオーダ数に近似するように算出されている。
上記では期間別に計算する例を説明しているが、単位となる期間と計画期間が等しい場合には期間別に計算する必要がない。
【0016】
以上のように、本発明の種類別生産数計画の立案装置によれば、複数型式を有する複数の機能部品があり、機能部品毎の部品型式の組合せによって製品種類が決定されるときに、生産可能数の範囲内であるために実行可能であり、できる限りオーダ数の合計に一致した数を生産し、製品種類別オーダ数に近似した製品種類別生産計画数となる種類別生産数計画を立案することができる。
【0017】
図28に例示したように、「製品種類/オーダ数」計算手段が期間別に製品種類別のオーダ数を計算し、「部品型式/生産必要数」計算手段が期間別に部品型式別の生産必要数を計算し、「部品型式/生産可能数」記憶手段が期間別に部品型式別の生産可能数を記憶している場合には、「部品型式/生産計画数」算出手段も期間別に部品型式別の生産計画数を算出するものであることが好ましい。
この場合には、「部品型式/生産計画数」算出手段に、
(1)生産必要数よりも生産計画数を減少させた部品型式についてはその減少分を補償して他の期間の生産計画数を増加させ、
(2)生産必要数よりも生産計画数を増加させた部品型式についてはその増加分を補償して他の期間の生産計画数を減少させる処理を実行することによって複数期間に亘る生産計画数を調整する手段を付加することが好ましい。
【0018】
例えば図28(V)において、型式M1の期間2の生産計画数を100減少させた場合には、型式M1の他の期間の生産計画数を増加させる。この場合、型式M1の生産可能数の範囲内で増加させる。図28(V)の場合、期間3における型式M1の生産計画数は(IV)の生産可能数に等しく、増加させることができない。生産計画数を増加させることができる期間は期間1のみである。そこで、期間2の生産計画数では100不足するのを補償するために、期間1の型式M1の生産計画数を100増加させる。この結果、図29(I)の期間1の製品A1の生産計画数60が160に修正される。この結果が図29(II)に示されており、期間1の型式M1の部品が取付けられる製品A1の生産数が160に増加している(丸印が付与されている)。
その一方において、型式M1の部品を増加させた数(100)の分だけ、他の型式M2と他の型式M3の生産数を減少させる。この例では、図28(I)の製品A2とA3のオーダ数に応じて増加分100を比例配分して減少させ、型式M2が取付けられる製品種類A2の生産数を190、型式M3が取付けられる製品種類A3の生産数を100としている(破線の下線が付与されている)。図28(I)の期間別の総オーダ数(期間1は450、期間2は600、期間3は600)と比較してみると、期間別の合計生産数(期間1は450、期間2は600、期間3は600)は変更されていない。しかも、部品型式別の生産可能数の制約を遵守している。計画期間に亘る製品種類別のオーダ数(製品種類A1は560、製品種類A2は707、製品種類A3は383)は、オーダ数(製品種類A1は550、製品種類A2は600、製品種類A3は500)によく近似するものが算出されている。
以上のように、本生産数計画立案装置によれば、計画期間に亘ってみれば、さらに製品種類別のオーダ数に近似した製品種類別の生産計画数を算出することができる。
【0019】
さらに、「部品型式/生産計画数」算出手段に、
(3)生産必要数よりも生産計画数を減少させた部品型式を「製品種類/部品型式の組合せ」に含む製品種類に含まれる他の機能部品の部品型式の生産計画数を連動して減少させ、
(4)生産必要数よりも生産計画数を増加させた部品型式を「製品種類/部品型式の組合せ」に含む製品種類に含まれる他の機能部品の部品型式の生産計画数を連動して増加させる処理を実行する連動調整手段が付加されていることが好ましい。
製品種類に取付けられる部品型式の組合せのうち、1の機能部品の型式の生産計画数が減少したり増加したりすると、結果としてその製品種類を生産できる数もその増減数に制約されることとなる。例えば、製品種類A1に取付けられる機能部品Eの型式E1、機能部品Mの型式M1、機能部品Pの型式P1の部品うち、機能部品Mの型式M1の部品だけの数が減少した場合は、結果として製品種類A1を生産できる数もそれだけ減少することとなる。すると、機能部品Mの型式M1が減少した数を考慮せずに、そのまま他の機能部品Eの型式E1や機能部品Pの型式P1の部品の生産計画数を算出しておいても、最終的には「製品種類/生産計画数」算出手段によって、機能部品Mの型式M1の生産計画数に制約された製品種類生産計画数が算出されることになる。
連動調整手段は、数が増減した部品型式と共に同一製品種類に取付けられる他の機能部品の部品型式の生産計画数も連動して増減しておく。このために、「製品種類/生産計画数」算出手段の処理を待つことなく、予め実態に即した部品型式別の生産計画数を知ることができる。
【0020】
本発明によって、機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産し、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、コンピュータによって、製品の種類別生産数計画を立案する方法が創作された。この方法は、
・コンピュータによって、製品種類別のオーダ数を読取る工程と、
・コンピュータによって、製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを読取る工程と、
・コンピュータによって、製品種類別のオーダ数と、製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、部品型式別の生産必要数を計算する工程と、
・コンピュータによって、部品型式別の生産可能数を読取る工程と、
・コンピュータによって、計算された部品型式別の生産必要数が記憶されている部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させて部品型式別の生産計画数を算出する工程と、
・コンピュータによって、計算された部品型式別の生産計画数と、記憶されている製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する工程とを実施する。
【0021】
また本発明によって、機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産し、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、製品の種類別生産数計画を立案するためのプログラムが創作された。このプログラムは、コンピュータに下記の処理、即ち、
・製品種類別のオーダ数を読取る処理と、
・製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを読取る処理と、
・製品種類別のオーダ数と、製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、部品型式別の生産必要数を計算する処理と、
・部品型式別の生産可能数を読取る処理と、
・計算された部品型式別の生産必要数が記憶されている部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させて部品型式別の生産計画数を算出する処理と、
・計算された部品型式別の生産計画数と、記憶されている製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する処理とを実行させる。
【0022】
本発明で創作された製品の種類別生産数計画立案方法と製品の種類別生産数計画立案のためのプログラムによると、複数型式を有する複数の機能部品があり、機能部品毎の部品型式の組合せによって製品種類が決定されるときに、生産可能数の範囲内であるために実行可能であり、できる限りオーダ数の合計に一致した数を生産し、製品種類別オーダ数に近似した製品種類別生産計画数となる種類別生産数計画を立案することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
上記した各請求項に記載の発明は、以下に示す形態で好適に実施することができる。
(形態1)「部品型式/生産計画数」算出手段は、ライン負荷の高い機能部品から順に、機能部品毎に、「部品型式/生産計画数」算出処理を行なう。
ここでいう「ライン負荷」とは、生産会社が保有する全生産ラインの生産可能数の総数に対して、オーダ数の総数が占める割合のことをいう。例えば全生産ラインのエンジンE1の生産可能個数の総数100個に対してオーダ数が90個であり、エンジンE2の生産可能個数の総数150個に対してオーダ数が120個であれば、エンジンE1のラインの負荷(90%)の方がエンジンE2のラインの負荷(80%)よりも高いとされる。
【0024】
【実施例】
最初に、本発明が適用される実施例における製品種類と機能部品と部品型式との関係について、図1を参照して説明をする。
製品(自動車)には(I)のボックス(1)が対応する。ボックス(1)では、上段で自動車の車種、下段で仕様を示している。ここでは1の車種に含まれる仕様の数はiとされている。例えば(II)に示すように、車種Aに含まれる仕様の数はi=3であり、A1,A2,A3の仕様が存在する。本実施例においては、仕様が「製品種類」に相当するものとする。
部品(ユニット)には(I)のボックス(2)〜(4)が対応する。自動車には必ずこれらのボックス(2)〜(4)のユニットが取付けられる。ボックス(2)では、上段で機能E(エンジン)のユニット、下段で型式を示している。例えば(II)に示すように、ユニットEに含まれる型式の数はj=3であり、E1,E2,E3の型式が存在する。ボックス(3)では、上段で機能M(トランスミッション)のユニット、下段で型式を示している。例えば(II)に示すように、ユニットMに含まれる型式の数はk=2であり、M1,E2の型式が存在する。ボックス(4)では、上段で機能P(駆動装置)のユニット、下段で型式を示している。例えば(II)に示すように、ユニットPに含まれる型式の数はl=2であり、P1,P2の型式が存在する。
自動車の仕様(「製品種類」に相当する)は、その自動車に取付けられる各機能のユニットの型式の組合せから決定される。例えば(II)に示すように、仕様A1の自動車はE1とM1とP1の組合せが取付けられ、仕様A2の自動車はE2とM2とP2の組合せが取付けられ、仕様A3の自動車はE3とM2とP2の組合せが取付けられる。
ボックス(5)では、上段で車種の月毎の台数を示し、下段で仕様の月毎の台数を示している。月毎に台数を示しているのは、本実施例においては月が「期間」に相当し、生産数は月毎に計算されるためである。後述するように、販売部門からのオーダ情報や、販売部門への生産計画数回答情報では、ボックス(1)と(5)を対応付けた形で報告される。
【0025】
次に、図2を参照して、製品の種類別生産数計画を立案する装置(以下では簡単に生産数計画立案装置という)のシステム構成を説明する。
生産数計画立案装置4は、データを入力し、記憶し、演算し、演算結果を出力し、演算結果に基づいて周辺装置を機能させるコンピュータであり、純然たるハードウエアの説明は省略する。生産数計画立案装置4は、販売部門からオーダを受付けて自動車の生産数の計画を立案する生産部門に設置されている。生産数計画立案装置4は一台のコンピュータで構成してもよいし、必要に応じて入力、記憶、演算、出力の各機能を複数のコンピュータに分散して持たせ、各コンピュータをネットワークで接続し、複数台のコンピュータで一つの生産数計画立案装置4として作動するように構成してもよい。本実施例においては、生産数計画立案装置4は、月毎の生産数計画を複数月分一度にまとめて立案する(例えば10月の生産数計画と、11月の生産数計画と、12月の生産数計画を一度にまとめて立案する)。この複数月が「計画期間」に相当する。
生産数計画立案装置4は、コンピュータネットワークを介して、自動車をオーダする側の販売部門の統括コンピュータ2と相互に通信可能に接続されている。例えば計画期間の最初の月(例えば10月)が1ヶ月後であれば、所定受付期間内(例えば10月の2月前の8月の間)に、販売部門の統括コンピュータ2から、計画期間中にどの車種のどの仕様を何台オーダするのか(車種/仕様/オーダ数(図1(I)のボックス(1)と(5)を参照))を、月毎に記述したオーダ情報が送られてくる。
生産数計画立案装置4に送られたオーダ情報は、詳細オーダ数情報作成手段6によって、仕様/ユニット型式組合せ情報記憶手段20の情報と関連付けられ、詳細オーダ数情報に加工される。仕様/ユニット型式組合せ情報記憶手段20は、図1(II)で示したような各仕様に取付けられる各ユニットの型式の組合せの情報を記憶している。したがって、販売部門から仕様が記述されたオーダ情報が受信されると、ユニット型式の組合せの情報を関連付けることができる。加工された詳細オーダ情報は、車種と仕様とユニット機能とユニット型式とオーダ数が対応付けられたデータレイアウトである。詳細オーダ数情報は、詳細オーダ数情報記憶手段22記憶される。
図3に、ある年の8月に送られてきたオーダ情報が加工されて作成された、10月〜12月の計画期間についての詳細オーダ数情報のデータ構成例を示す。例えば、車種Aの仕様A1にはユニットEの型式E1とユニットMの型式M1とユニットPの型式P1が関連付けられ、10月に100台、11月に150台、12月に200台がオーダされたことが示されている。以下同様に、各車種の各仕様について、関連付けられたEユニット、Mユニット、Pユニットの型式と、10月〜12月の計画期間のオーダ数の情報が示されている。また、下段には、期間別に車種別のオーダ数の合計が示されている。
【0026】
生産数計画立案装置4は、車両ライン情報記憶手段24を備えている。車両ライン情報記憶手段24は、自動車を生産する車両ラインと生産可能な車種と生産可能台数とを対応付けて記憶している。
図5に、生産会社が保有する全ての自動車生産工場の車両ライン情報のデータ構成例を示す。例えば、車両ラインLαの生産可能台数は1600台/月であり、生産可能な車種はAとBであることが示されている。以下同様に、各車両ラインについて、生産可能台数と生産可能な車種の情報が示されている。
【0027】
生産数計画立案装置4は、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8を備えている。車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8は、詳細オーダ数情報記憶手段22の情報と、車両ライン情報記憶手段24の情報に基づいて、各車両ラインで生産する車種と生産必要台数を計算する。この計算処理については、後に詳細な説明をする。
なお、この計算処理によって車種別のオーダ数が車両ラインの車種別の生産可能台数を超過することが判明したときは、この段階で販売部門統括コンピュータ2へその旨を回答する。販売部門統括コンピュータ2は、回答を参照して全ての車種がその生産可能台数以下になるようにオーダ数を調整した上で、再度オーダを生産数計画立案装置4に送る。したがって、本実施例では前提として、車種別のオーダ数が車種別の生産可能台数を超過しない場合を対象として、以下の処理を実施する。
【0028】
車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8の計算結果は、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に記憶される。
図6に、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に記憶された、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8の計算結果を示す。例えば、車両ラインLαでは、車種Aを10月に600台、11月に650台、12月に900台生産し、車種Bを10月に1500台、11月に1800台、12月に1200台生産する必要があると計算されている。以下同様に、各車両ラインについて、生産する必要がある車種と台数が計算されている。
車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に記憶された情報は、生産数計画立案装置4とコンピュータネットワークを介して相互に通信可能に接続されている生産数計画立案支援装置10へ送信される。
【0029】
生産数計画立案支援装置10は、生産会社が保有する全ての車両ラインの情報やユニットラインの情報(図5や図11に例示されるような情報)を記憶している。また、これらの情報を参照して最も効率の良い生産となるように、生産数計画立案装置4から送信されてきた情報に対して調整を行なうプログラムを有している。生産数計画立案支援装置10では、これらの記憶された情報と調整プログラムを利用して、生産数計画立案作業者が適宜修正を行なうことによって、生産数計画立案装置4から送信されてきた情報に対して調整を行なう。生産数計画立案支援装置10は、調整を行う必要がないと判断した場合は、生産数計画立案装置4から送信されてきた情報と同一内容の新規情報を作成して生産数計画装置4に送信する。一方、生産数計画立案装置4から送信されてきた情報に対して調整を行う必要があると判断した場合は、その情報に調整・変更を行った改良情報によって新規情報を作成して生産数計画立案装置4に送信する。
上記の車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に記憶された車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8の計算結果も、生産数計画立案支援装置10に送信されてそれに基づいて新規情報が作成される。作成された新規情報は生産数計画立案装置4に送信され、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に上書きされる。
【0030】
生産数計画立案装置4は、車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12を備えている。車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12は、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に基づいて、生産数計画立案支援装置10と協働しながら、各車両ラインで生産する車種を仕様に細分化した、仕様別の生産必要台数を計算する。この計算処理についても、後に詳細な説明をする。
【0031】
車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12の計算結果は、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28に記憶される。
図10に、車両ライン/仕様/生産必要台数情報のデータ構成例を示す。例えば、車両ラインLαでは、車種Aのうち仕様A1を10月に100台、11月に150台、12月に200台生産し、仕様A2を10月に200台、11月に300台、12月に400台生産し、仕様A3を10月に300台、11月に200台、12月に300台生産する必要があると計算されている。以下同様に、各車両ラインについて、生産する必要がある仕様と台数が計算されている。また、下段には、期間別に車種別の生産必要台数の合計が示されている。
【0032】
なお、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8が車両ライン/車種/生産必要台数を計算した結果が生産数計画立案支援装置10に送信され、生産数計画立案支援装置10から返信された情報に基づいて、車両ライン/仕様/生産数必要計算手段12が生産数計画立案支援装置10と協働して車両ライン/仕様/生産必要数を計算するまでの一連の処理は、一定時間毎に繰返して行なわれる。
【0033】
生産数計画立案装置4は、ユニットライン情報記憶手段30を備えている。ユニットライン情報記憶手段30は、ユニットを生産するユニットラインと生産可能なユニット機能と型式と生産可能個数とを対応付けて記憶している。
図11に、生産会社が保有する全てのユニット生産工場のユニットライン情報のデータ構成例を示す。例えば、ユニットラインLa,Lb,Lcは、機能Eのユニットを生産するためのラインであり、ユニットラインLaの生産可能個数は1000個/月、生産可能な型式はE1であり、ユニットラインLbの生産可能個数は1350個/月、生産可能な型式はE2であり、ユニットラインLcの生産可能個数は1000個/月、生産可能な型式はE3であることが示されている。以下同様に、各ユニットラインについて、生産可能個数と生産可能なユニット機能と型式の情報が示されている。
【0034】
生産数計画立案装置4は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14を備えている。ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14は、各ユニットラインで生産する計画のユニット型式と個数を算出する。
ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14は、まず(1)詳細オーダ数情報記憶手段22と、ユニットライン情報記憶手段30の情報に基づいて、ユニットライン別、ユニット型式別に、オーダ数を満たすだけの生産必要個数を計算する。この際、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28の情報も参照する。このように計算されたユニットライン/ユニット型式/生産必要個数が、生産数計画立案支援装置10によってユニットライン/ユニット型式/生産可能個数を超過すると判定された場合は、(2)生産数計画立案支援装置10と協働して期間調整を行い、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を算出する。この際、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28の情報も参照する。このように期間調整された算出結果に対してさらに、(3)生産数計画立案支援装置10と協働して裏目調整を行い、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を算出する。この際も、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28の情報を参照する。なお、(4)生産計画個数が調整されたユニット型式と同じ仕様の自動車に取付けられる他の機能・型式のユニットについても、連動して生産計画個数を増減させる。(1)〜(4)の一連の算出処理については、後に詳細な説明をする。
なお、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、生産数計画立案支援装置10と協働してユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を算出するまでの上記(1)〜(4)の一連の処理は、一定時間毎に繰返して行なわれる。
ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14は、ユニットの機能毎にユニットラインをまとめて、順に(1)〜(4)の一連の処理を行なう。例えば、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcについて処理を行い、その後にユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leについて処理を行い、その後にユニットPを生産可能なユニットラインLfについて処理を行なう。
【0035】
ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14の算出結果は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32に記憶される。
図15に、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcについて算出を行なった後の段階での、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報のデータ構成例を示す。例えば、ユニットラインLaでは、車両ラインLαで生産される仕様A1のための型式E1を10月に75個、11月に182個、12月に200個生産し、仕様B1のための型式E1を10月に450個、11月に675個、12月に400個生産する計画であると算出されている。また、車両ラインLβで生産される仕様B1のための型式E1は生産せず、仕様C1のための型式E1を10月に100個、11月に100個、12月に100個生産する計画であると算出されている。したがって、ユニットラインLaでは、10月に合計625個、11月に合計957個、12月に合計700個を生産する計画であると算出されている。以下同様に、各ユニットラインについて、生産する計画のユニット型式と個数が算出されている。
【0036】
ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14は、また、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32に記憶された情報から、車種/仕様/ユニット機能/ユニット型式/生産計画台数のデータレイアウトに変形した算出結果詳細情報を作成する。作成された算出結果詳細情報は、算出結果詳細記憶手段34に記憶される。
図25に、算出結果詳細のデータ構成例を示す。図3に示したオーダ情報での各仕様のオーダ数に対して、ユニットラインの生産可能数の制約による調整・変更が行なわれ、例えば10月に生産する車種Aについては、仕様A1がオーダ数100台から91台に減少し、仕様A2がオーダ数200台から300台に増加し、仕様A3がオーダ数300台から209台に減少していることがわかる。しかしながら、期間毎の各車種の生産計画数の総数は、期間毎の各車種のオーダ数の総数と一致している(例えば、10月の車種Aの生産計画数の総数は600であり、オーダ数の総数600と一致している)。また、計画期間に亘る仕様別の生産計画数の総数は、仕様A1が451台、仕様A2が925台、仕様A3が774台とされ、計画期間に亘る仕様別のオーダ数の総数(仕様A1が450台、仕様A2が900台、仕様A3が800台)と近似した総数が算出されていることがわかる。
【0037】
算出結果詳細記憶手段34に記憶された情報から抽出した、車種/仕様/生産計画数(図1(I)のボックス(1)と(5)を参照)を記述した生産計画数回答情報が、生産計画数回答情報送信手段16によって販売部門統括コンピュータ2に送信される。この情報によって、販売部門からの生産要望(車種/仕様/オーダ数)を満たすことができるか否かが回答される。生産要望を満たすことができないのであれば、その原因(例えば、どのユニットのどの型式が何個生産できないためである等)や、代替案(他の仕様なら生産できる、他の期間なら生産できる等)も回答される。
【0038】
次に、図26及び図27のフローチャートを参照して、生産数計画立案の手順を説明する。
本実施例においては、8月の間に販売部門から送信されたオーダ情報に基づいて、9月に10月〜12月の計画期間の月毎の生産数計画を立案する場合について説明をする。
【0039】
まず、図26のフローチャートを参照して、どの車両ラインでどの仕様をどれだけ生産する必要があるのかを計算する手順について説明をする。
最初に詳細オーダ数情報作成手段6が、販売部門統括コンピュータ2から送信されてくる車種/仕様/オーダ数を記述したオーダ情報に、仕様/ユニット型式組合せ情報記憶手段20の情報を関連付けて、詳細オーダ数情報を作成する(ステップS2)。作成された情報は、詳細オーダ数情報記憶手段22に記憶される。詳細オーダ数情報記憶手段22に記憶されたオーダ情報は、図3に示されている。
【0040】
ここで、従来では、販売部門から送信されてくるオーダ情報をどのように記憶していたのかを、図4によって説明をする。オーダ情報では車種/仕様/オーダ数が記述されていたのに対し、従来ではそれを記憶する際には、(I)に示す車種/オーダ数の情報と、(II)に示すユニット機能/ユニット型式/オーダ数(仕様/オーダ数に基づいて算出される)の情報に分離していた。これは、車両ラインについて生産必要台数を計算するためには車種/オーダ数の情報が必要であり、ユニットラインについて生産必要個数を計算するためにはユニット機能/ユニット型式/オーダ数の情報が必要であるためである。このように分離された2種類の情報に基づいて、生産数計画立案処理も車両ラインとユニットラインについて別々に行っていたため、最終的に販売部門に生産計画数を回答する情報でも、車種/生産計画台数の情報と、ユニット機能/ユニット型式/生産計画個数の情報とを分離して記述していた。
(III)に、これを単純化した例を示している。▲1▼のように車種Aが100台オーダされ、▲2▼のように車種Aには、ユニットE1とユニットM1が取付けられる仕様A1と、ユニットE1とユニットM2が取付けられる仕様A2があるとする。従来では、生産部門から販売部門へ、▲3▼のように車種Aは100台生産する計画であり、ユニットE1は70個生産する計画であり、ユニットM1は30個生産する計画であるとして、車種の生産計画台数とユニット毎の生産計画個数が別々に回答されていた。しかし実際には、▲4▼のように仕様A1はユニットM1の制約から30台しか生産できず、仕様A2はユニットE1の制約から40台しか生産できない(ユニットE1の他の30個は仕様A1に利用される)。すなわち、車種Aは合計70台しか生産できないことになる。▲3▼のように車種の計画生産台数とユニット型式毎の計画生産個数を別々に回答されても、販売部門はすぐには車種A全体で何台生産される計画なのか知ることは容易でない。このように判り辛い回答によって販売部門でのオーダ数の調整が遅れてしまうと、結果として最終的な生産数計画の立案作業が遅れることとなる。
以上のような問題点に鑑みて、本実施例においては、車種/仕様/ユニット機能/ユニット型式/オーダ数を関連付けて記憶しておき、このデータレイアウトによって後の一連の算出処理を行なう。販売部門に回答する際には、車種/仕様/ユニット機能/ユニット型式/生産計画台数を関連付けた情報から、実質的な車種別の生産計画台数を抽出して記述した情報を送る。
【0041】
上記のように詳細オーダ数情報が作成されると、図26のステップS4で、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8が、詳細オーダ数情報記憶手段22の情報と、車両ライン情報記憶手段24の情報に基づいて、各車両ラインで生産する必要がある車種と台数を計算する。
計算結果を、図6に例示する。図3に例示したオーダ情報では、10月には車種Aが合計600台、車種Bが合計1500台、車種Cが合計100台、車種Dが合計500台オーダされていたため、車両ラインLαでは車種Aを600台と車種Bを1500台、車両ラインLβでは車種Cを100台、車両ラインLγでは車種Dを500台生産する必要があると計算されている。なお、車種Bのように複数の車両ラインで生産可能なものがあるときは、とりあえず1の車両ライン(ここでは車両ラインLα)で生産すると計算しておく。
続くステップS6では、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8が、車種別の生産必要数が車両ラインの車種別の生産可能台数を超過するか否かを判定する。超過すると判定されるときは、ステップS8で販売部門統括コンピュータ2へその旨の回答を送信する。例えば、図5で車種Dを生産可能な車両ラインLγの生産可能台数が800であるのに、車種Dのオーダ数が1500台であるような場合である。販売部門統括コンピュータ2は、回答を参照して、全ての車種が生産可能台数以下になるようにオーダ数を調整した上で、再度オーダを生産数計画立案装置4に送る。したがって、以下の処理では前提として、車種別の生産必要数が車種別の生産可能台数を超過しない場合を対象とする。本実施例では、車種別の生産必要数が車種別の生産可能台数を超過しない場合に、部品型式別の生産可能数の制約に適うように仕様別の生産数を調整して、仕様(「製品種類」に対応する)別の生産計画数を算出することを目的とする。
一方、ステップS6でNOと判定されると、ステップS12に移行すると共に、図27のステップS22にも移行する(ステップS10)。図27の処理については後に詳細に説明することとして、以下では図26のステップS12以降の処理について説明する。なお、ステップS6でNOと判定されると、車両ライン/車種/生産必要台数計算手段8の算出結果は、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26に記憶され、生産数計画立案支援装置10に送信される。
【0042】
図26のステップS12では、生産数計画立案支援装置10が、上記算出結果が各車両ラインの負荷を超過するか否か(各車両ラインの生産可能台数を超過するか否か)を判定する。車両ラインLα,Lβ,Lγのいずれの車両ラインについてもライン負荷を超過しない場合(判定でYES)は、ステップS14は行なわずステップS16に移行する。これに対し、上述した図6の例示の場合では、車両ラインLαで10月に合計2100台、11月に合計2450台、12月に合計2100台を生産する必要があると計算されていたため、いずれの月も最大可能生産台数の1600台を超過している。したがって判定はNOとなり、ステップS14に移行する。
【0043】
ステップS12での判定がYESの場合であってもNOの場合であっても、生産数計画立案支援装置10は、図6で示した算出結果のデータレイアウトと同一レイアウトの新規情報を作成する。新規情報を作成する前の段階では、データレイアウト中の10月、11月、12月の生産台数の欄は全て空欄となっている。判定がYESの場合であれば図6で示した算出結果の内容と同一内容の情報を書込んで新規情報を作成し、ステップS16の処理の前に生産数計画立案装置4に送信し、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に上書きする。一方、判定がNOの場合であればステップS14の調整処理を行った改良情報を書込んで新規情報を作成し、ステップS16の処理の前に生産数計画立案装置4に送信し、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に上書きする。
【0044】
図26のステップS14からステップS20までの一連の処理は一定時間内(本実施例では10分以内)に行なわれる。ステップS20でNOと判定されて一連の処理を繰返す必要がある場合は、一連の処理が一定時間毎(10分毎)に繰返される。
ステップS14では、生産数計画立案支援装置10が、生産会社が保有する全ての車両ラインの情報を勘案し、最も効率的に生産を行なうことができるように上記計算結果に対して調整を行なう。調整は車両ラインで生産可能な車種別に行なわれ、必ずしも全車両ラインで同時に行われるわけではない。例えば、車種Aを生産可能な車両ラインLα,Lの10月に関して調整が行なわれる10分間に、車種Dを生産可能な車両ラインLγの10月に関して調整が行なわれるとは限らない。
図7(I)(1)に、最初の10分間での調整例の詳細を示す。車種A,B,Cを生産可能な車両ラインLα,Lβについてはまず10月に関して調整が行なわれ、図6に例示した計算結果から変更された部分を丸印で示している。また、車種Dを生産可能な車両ラインLγの欄が空欄となっているのは、最初の10分間では新規情報が作成されなかったためである。(II)(1)に車両ラインの生産可能台数と最初の10分間での調整結果の関係を模式的に示す。調整によって、車両ラインLαの10月の合計生産必要台数は1200となり、生産可能台数を下回ることとなった。また、車両ラインLβの10月の合計生産必要台数は1000となり、生産可能台数に一致することとなった。
【0045】
生産数計画立案支援装置10によって作成された新規情報は、ステップS16の処理の前に生産数計画立案装置4に送信され、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に上書きされる。
【0046】
図26のステップS16では、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に基づいて、車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12と、生産数計画立案支援装置10が協働しながら、各車両ラインで生産する車種を仕様に細分化した、仕様別の生産必要台数を計算する。計算結果は、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶部28に記憶される。
図8に、最初の10分間での計算結果が例示されている。図7(I)(1)で例示した車種別の生産必要台数が、仕様別に細分化されていることがわかる。細分化の条件は、生産計画立案支援装置10の調整プログラムを利用することによって、生産数計画立案作業者が設定する。この場合、10分毎に更新されて生産数計画立案支援装置10に送信されてくる車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に対応して、最も生産効率が高くなるように設定する。最初の10分間については以下の条件が設定されている。
10月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=1:2:3、仕様B1:B2の比率=1:2とする。(2)仕様B1とB2については、車両ラインLαとLβの比率=2:3とする。
11月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=3:6:4、仕様B1:B2の比率=1:2とする。
12月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=2:4:3、仕様B1:B2の比率=1:2とする。
【0047】
次に図26のステップS18においては、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に基づいて、車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12と、生産数計画立案支援装置10が協働しながら、車両ラインでの生産作業の便宜を考慮して、ステップS16での車両ライン/仕様/生産必要台数の計算結果について調整を行なう。例えば、複数の車両ラインで生産可能な車種があれば、できるだけ1の車両ラインで生産するように調整する。この調整処理の詳細については後述する。
【0048】
ステップS20では、車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段12が、全ての車両ラインについて計算処理を完了したか否かを判定する。最初の10分間の処理では、車両ラインLαの11月、12月の生産台数について未だ調整が行なわれておらず、車種D(車両ラインLγ)についての新規情報も作成されていない。したがってNOと判定されるため、ステップS14に戻る。
【0049】
次の10分間では、ステップS14で、生産数計画立案支援装置10によって図7(I)(2)に示すような処理が行なわれた。すなわち、車両ラインLα,Lβについては残りの11月、12月に関して調整が行なわれ、車種D(車両ラインLγ)についての新規情報が作成された。これにより、(II)(2)に示すように、全ての車両ラインの生産台数が生産可能台数の範囲内に収まることとなった。
【0050】
この時点で生産数計画立案支援装置10から送信され車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報に上書きされるのは、10分前の前回送信された情報から変更された部分(図7(2)(I)で丸印が付与された部分)のみである。変更された部分のみを上書きすることによって、ステップS16以降の処理も変更された部分のみを対象として行なえばよい。また、後に説明する図27の処理についても変更された部分のみを対象として行なえばよい。このため、生産数計画立案処理に要する時間を短縮することができる。
【0051】
図26のステップS16では、車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段26の情報のうち前回から変更された部分を対象として、各車両ラインで生産する各仕様の生産必要台数を計算する。計算結果は、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶部28の情報に上書きされる。
図9に、次の10分間での計算結果が例示されている。図7(II)(1)で例示した車種別の生産必要台数が、以下の条件によって仕様別に細分化されていることがわかる。
10月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=1:2:3、仕様B1:B2の比率=1:2、仕様D1:D2の比率=2:3とする。(2)仕様B1とB2については、車両ラインLαとLβの比率=2:3とする。
11月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=3:6:4、仕様B1:B2の比率=1:2、仕様D1:D2の比率=3:2とする。(2)仕様B1とB2については、車両ラインLαとLβの比率=1:1とする。
12月:(1)仕様A1:A2:A3の比率=2:4:3、仕様B1:B2の比率=1:2、仕様D1:D2の比率=2:3とする。(2)仕様B1とB2については、車両ラインLαとLβの比率=1:2とする。
【0052】
図26のステップS18においては、ラインでの生産作業の便宜を考慮して、車両ライン/仕様/生産必要台数の計算結果について調整を行なう。例えば、複数の車両ラインで生産可能な車種があれば、できるだけ1の車両ラインで生産するように調整する。
図10に、次の10分間でのステップS18の調整結果を例示する。車種Bは車両ラインLαとLβで生産可能であるため、仕様B1についてはできるだけ車両ラインLαで生産し、仕様B2についてはできるだけ車両ラインLβで生産するように、生産可能台数の範囲内で調整されている。このステップS18で調整された部分については、決定済の丸印が付されている。
【0053】
図26のステップS20で、全ての車両ラインについて計算処理を完了したと判定されたら、車両ライン/仕様/生産必要台数計算処理を終了する。計算処理が完了した車両ライン/仕様/生産必要台数の情報は、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶部28の情報に上書きされる。
【0054】
次に、図27のフローチャートを参照して、どのユニットラインでどのユニット型式をどれだけ生産する必要があるかを算出し、その算出結果に基づいて仕様(「製品種類」に対応する)別の生産計画台数を算出する処理について説明する。この処理は、図26の車両ライン/仕様/生産必要台数計算処理が一定時間毎に処理を繰返して車両ライン/仕様/生産必要台数情報を更新していくのに対応して、一定時間毎に繰返される。本実施例ではこのように、車両ラインについての生産必要台数算出処理と、ユニットラインについての生産計画数算出処理を時間対応させて行うことが可能である。このため、従来のように全ての車両ラインについての算出処理が終了するのを待ってからユニットラインについての算出処理を開始する必要がなく、生産数計画立案処理の時間を短縮することが可能である。
図27の処理は、図26のステップS10から引き続いて行なわれる。すなわち、図26のステップS2で詳細オーダ数情報が作成され、ステップS6でNOと判定されると、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、詳細オーダ数情報記憶手段22から、詳細オーダ数情報を読込む(図27のステップS22)。そして、処理対象とする最初のユニット機能を選択する(ステップS24)。ここでは、最初にライン負荷が最も高いユニット機能を選択するものとする。ライン負荷が最も高いユニット機能はユニットラインの生産能力に余力が少ないため、生産数の調整が最も困難である。したがって、ライン負荷が最も高いユニット機能の生産数を最先に決定しておき、その後に選択されるユニット機能で調整をしやすくする。本実施例では、ユニットE→ユニットM→ユニットPの順でライン負荷が高いとして、ユニットEを最初に選択する。
【0055】
図27のステップS26からステップS42までの一連の処理は一定時間内(本実施例では10分以内)に行なわれる。図26のステップS14からステップS20に時間対応するためである。ステップS42でNOと判定されて一連の処理を繰返す必要がある場合は、一連の処理が一定時間毎(10分毎)に繰返される。
ステップS26では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、図26のステップS18で10分毎に更新される車両ライン/仕様/生産必要台数情報を、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28から読込む。
【0056】
ステップS28では、ステップS22で読込んだ詳細オーダ情報と、ユニットライン情報記憶手段30の情報に基づいて、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、各ユニットラインで生産が必要なユニット型式と生産必要個数を計算する。この際、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28の情報も参照し、計算結果に対応付ける。最初は、ユニットEを生産可能な各ユニットラインについての計算が行われる。
計算結果は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32に記憶され、生産数計画立案支援装置10に送信される。
図12に、次の10分間で行なわれた、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcついての計算結果の詳細が例示されている。この10分間の処理では、図10の車両ライン/仕様/生産必要台数の情報を参照している。ユニットラインLaについては、10月に合計700個、11月に合計850個、12月に合計700個のユニットE1を生産する必要があると計算されている。ユニットラインLbについては、10月に合計1200個、11月に合計1500個、12月に合計1200個のユニットE2を生産する必要があると計算されている。ユニットラインLcについては、10月に合計800個、11月に合計700個、12月に合計800個のユニットE2を生産する必要があると計算されている。ここで決定済の丸印が付与されているのは、車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段28の情報(図10)を参照すると車両ラインLβについては決定済となっており、この情報を対応付けたためである。
【0057】
図27のステップS30では、生産数計画立案支援装置10が、上記計算結果がライン負荷を超過するか否か(各ユニットラインの生産可能個数を超過するか否か)を判定する。ユニットラインLa,Lb,Lcのいずれについてもライン負荷を超過しない場合(判定でYES)は、ステップS32とステップS34は行なわずステップS36に移行する。これに対し、上述した図12の例示の場合では、ユニットラインLbの11月について、合計1500個のユニットE2を生産する必要があると計算されていたため、生産可能個数を超過している(破線の下線が付されている)。したがって判定はNOとなり、ステップS32に移行する。
【0058】
ステップS30での判定がYESの場合であってもNOの場合であっても、生産数計画立案支援装置10は、図12で示した計算結果のデータレイアウトと同一レイアウトの新規情報を作成する。新規情報を作成する前の段階では、データレイアウト中の10月、11月、12月の生産個数の欄は全て空欄となっている。判定がYESの場合であれば図12で示した計算結果の内容と同一内容の情報を書込んで新規情報を作成し、ステップS38の処理の前に生産数計画立案装置4に送信し、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書きする。一方、判定がNOの場合であればステップS32とステップS34の調整処理を行った改良情報を書込んで新規情報を作成し、その都度生産数計画立案装置4に送信し、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書する。
【0059】
ステップS32では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14と、生産数計画立案支援装置10が協働しながら、ライン負荷を超えたユニットラインの生産必要個数について、期間調整を行ない、生産計画個数を算出する。期間調整とは、計画期間に亘る車両毎の総生産台数を減少させないために、ライン負荷を超過するとされた期間のユニットの生産計画個数を減少させる一方、減少分を補償して計画期間内の他の期間の同一機能・同一型式のユニットの生産計画個数を増産させるように調整することである。期間調整を行なうと期間別のユニットの生産計画個数は期間別のオーダ数から変更されるため、期間別の仕様別の生産台数も期間別のオーダ数から変更される。しかし、計画期間に亘ってみたときには、全仕様の総生産台数は全仕様の総オーダ数を維持できる。計画期間に亘る総オーダ数が維持されていれば、計画期間内でその仕様の販売機会を失うことはない。
図13に、ユニットラインLbについての期間調整例を示す。図12に例示した計算結果から変更された部分を丸印で示している。ここで、車両ラインLβで生産する仕様B2の生産必要台数については既に決定済であり、仕様B2用のユニットE2の生産計画個数は変更することができない。このため、車両ラインLαで生産する仕様A2,B2用のユニットE2について、図12で11月に生産可能個数を超過していた分(150個)を10月に前倒し生産するように期間調整している。図10で示した車両ライン/仕様/生産必要台数の調整結果では、10月の仕様A2:B2の比率=2:1であるため、150個をこの比率で割振って(仕様A2用のユニットE2は100個、仕様B2用のユニットE2は50個)前倒し生産させるように増加させている。その結果、10月の仕様A2用のユニットE2が200個から300個に、仕様B2用のユニットE2が100個から150個に調整されている。また、11月の仕様A2:B2の比率=1:1であるため、150個をこの比率で割振って(仕様A2用のユニットE2は75個、仕様B2用のユニットE2は75個)超過分を減少させている。その結果、11月の仕様A2用のユニットE2が300個から225個に、仕様B2用のユニットE2が300個から225個に調整されている。これらの調整によってユニットラインLbの合計生産計画個数は、10月に1350、11月に1350となり、生産可能個数と一致することとなった。
【0060】
続く図27のステップS34では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14と、生産数計画立案支援装置10が協働しながら、ステップS32で期間調整された型式と異なる型式のユニットで裏目調整を行ない、生産計画数を算出する。裏目調整とは、車両の総生産台数を減少させないために、ライン負荷を超過するとされたユニット型式に替えて、生産可能個数まで余裕がある同一機能・他の型式のユニットを増産するように調整することである。裏目調整を行なうとユニット型式別の生産計画個数がユニット型式別の生産必要数から変更されるため、仕様別の生産台数も仕様別のオーダ数から変更される。しかし、全車種の総生産台数は全車種の総オーダ数を維持できる。総オーダ数が維持されていれば、車種全体の販売機会の損失を最小限に留めることができる。
図14に、裏目調整例を示す。上記ステップS32の期間調整処理によって、車両ラインLαで10月に生産する仕様A2用のユニットE2の生産計画個数が100個増加したため(破線の丸印が付された300個)、仕様A1用のユニットE1と仕様A3用のユニットE3で合計100個減少するように裏目調整している。図10で示した車両ライン/仕様/生産必要台数の調整結果では仕様A1:A3の比率=1:3であるため、100個をこの比率で割振って減少させている(実線の丸印が付された75個と225個)。11月に生産する仕様A2用のユニットE2の生産計画個数は75個減少したため(破線の丸印が付された225個)、仕様A1用のユニットE1と仕様A3用のユニットE3に割振って合計75個増加させるように裏目調整している(実線の丸印が付された182個と243個)。10月に生産する仕様B2用のユニットE2の生産計画個数が50個増加したため(破線の丸印が付された150個)、仕様B1用のユニットE1で50個減少させて裏目調整している(実線の丸印が付された450個)。11月に生産する仕様B2用のユニットE2の生産計画個数が75個減少したため(破線の丸印が付された225個)、車種Bの仕様B1用のユニットE1で75個増加させるように裏目調整している(実践の丸印が付された675個)。なお、破線の丸印が付された部分については、期間調整処理で仕様A2の生産計画台数と仕様B2の生産計画台数が決定したため(図13を参照)、決定済の黒丸印が付されている。また、下段には、裏目調整結果を反映して期間別に車種別でまとめた生産必要台数が示され、図3で示された期間別車種別のオーダ数が維持されていることがわかる。
【0061】
図27のステップS36では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、上記調整結果が各ユニットラインのライン負荷を超過するか否か(各ユニットラインの生産可能個数を超過するか否か)を判定する。
図15に、各ユニットラインでユニット型式の生産計画個数を集計した例を示している。ユニットラインLa,Lb,Lcのいずれについてもライン負荷を超過していないため(判定でYES)、ステップS38に移行する。これに対し、いずれか1以上のユニットラインについてライン負荷を超過している(判定でNO)場合は、ステップS32に戻って、ステップS32で期間調整する個数や、ステップS34で裏目調整する割合を変更する等して、ステップS36でYESと判定されるまで一連の処理を繰返す。
【0062】
図27のステップS38では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、上記一連の処理の結果に基づいて、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcについて、最初の10分間の処理でのユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を決定する。決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の情報は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書きされる。
図16に、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcについて、最初の10分間の処理で生産計画個数を決定したものを、車両ライン別にまとめた例が示されている。車両ラインLαで生産する仕様B1に新たに決定済の黒丸印が付されているのは、仕様B2の生産計画台数が決定する(破線の丸印が付されている)と、自ずと仕様B1の生産計画台数も決定する(実線の丸印が付されている)ためである。なお、下段には、決定された生産計画個数を反映して期間別に車種別でまとめた生産必要台数が示され、図3で示された期間別車種別のオーダ数が維持されていることがわかる。
【0063】
続く図27のステップS40では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、処理対象となる次のユニット機能があるか否かを判定する。ここまではユニットEについての処理しか行なわれておらず、未だユニットMとユニットPについての処理が行なわれていないためYESと判定され、次にライン負荷が高いユニットMについてステップS28からの一連の処理を行なう。
【0064】
ステップS28では、ユニットMを生産可能なユニットライン/ユニット型式/生産必要個数を計算する。この例が、図17に示されている。
ステップS30では、各ユニットラインがライン負荷を超過するか否かを判定する。図17の例では、ユニットラインLdの11月の合計生産必要個数が生産可能個数を超過しているため(破線の下線が付与されている)、NOと判定される。
【0065】
ステップS32では、ライン負荷を超えたユニットについて期間調整を行ない、生産計画個数を算出する。
図18に、ユニットラインLdについての期間調整例が示されている。期間調整は、未だ決定済でない仕様A1用のユニットM1と、仕様D1用のユニットM1を対象として行なう。決定済のものを調整対象からはずすことにより、図26のステップS18の調整処理の結果や、ユニットEについての調整処理の結果を遵守することができる。
図16で示した生産計画個数の算出結果では10月の仕様A1:D1の比率=3:8であるため、図17で11月に生産可能個数を超過していた分(57個)をこの比率で割振って前倒し生産させるように増加させている。この結果、図18では、仕様A1用のユニットM1が75個から91個に、仕様D2用のユニットM1が200個から241個に調整されている。また、11月の仕様A1:D1の比率=91:150であるため、57個をこの比率で割振って超過分を減少させている。この結果、11月の仕様A1用のユニットM1が182個から160個に、仕様D1用のユニットM1が300個から265個に調整されている。これらの調整の結果、ユニットラインLdの合計生産計画個数は、10月に882、11月に1200となり、生産可能個数の範囲内に収まることとなった。
【0066】
続く図27のステップS34では、ステップS32で期間調整が行なわれた型式とは異なる型式のユニットで裏目調整を行なう。図19に調整例が示されている。上記ステップS32の期間調整処理によって、車両ラインLαで10月に生産する車種Aの仕様A1用のユニットM1の生産計画個数が16個増加したため(破線の丸印が付与されている)、決定済でない仕様A3用のユニットM2を225個から16個減少させて209個に裏目調整している(実線の丸印が付与されている)。車両ラインLαで11月に生産する車種Aの仕様A1用のユニットM1の生産計画個数は22個減少したため(破線の丸印が付与されている)、決定済でない仕様A3用のユニットM2を243個から22個増加させて265個に裏目調整している(実線の丸印が付与されている)。車両ラインLγで10月に生産する車種Dの仕様D1用のユニットM1の生産計画個数が41個増加したため(破線の丸印が付与されている)、決定済でない仕様D2用のユニットM4を300個から41個減少させて259個に裏目調整している(実線の丸印が付与されている)。車両ラインLγで11月に生産する車種Dの仕様D1用のユニットM1の生産計画個数が35個減少したため(破線の丸印が付与されている)、決定済でない仕様D2用のユニットM4を200個から35個増加させて235個に裏目調整している(実線の丸印が付与されている)。なお、下段には、裏目調整を反映して期間別に車種別でまとめた生産必要台数が示され、図3で示された期間別車種別のオーダ数が維持されていることがわかる。
【0067】
図27のステップS36では、上記調整結果が各ユニットラインのライン負荷を超過するか否か(各ユニットラインの生産可能個数を超過するか否か)を判定する。
図20と図21に、各ユニットラインでユニット型式の生産計画個数を集計した例を示している。図20は、ユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leについての集計例を示している。いずれのユニットラインについても、ライン負荷を超過していないことがわかる。
また、図21は、既に調整処理が行なわれた、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcについての集計例を示している。仕様はユニットEの型式とユニットMの型式の双方によって決定されるため、図20のようにユニットMの型式の生産計画個数が調整されると、その型式から決定される仕様に取付けられるユニットEの型式の生産計画個数も連動して変更される。例えば、図20では仕様A1用のユニットM1の生産計画個数が91個とされているため、図21でも仕様A1用のユニットE1の生産計画個数が91個とされている(図16での生産計画個数は75個であった)。このように生産計画個数が連動して変更されたユニットラインLa,Lb,Lcも、ライン負荷を超過していないため、判定はYESとなり、ステップS36に移行する。
【0068】
図27のステップS38では、上記一連の処理の結果に基づいて、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcと、ユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leについて、最初の10分間の処理でのユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を決定する。決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の情報は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書きされる。
図22に、ここまでの処理によって、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcと、ユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leについて、最初の10分間の処理で生産計画個数を決定したものを、車両ライン別にまとめた例が示されている。車両ラインLαで生産する仕様A3に新たに決定済の黒丸印が付されているのは、仕様A1の生産計画台数が決定すると(破線の丸印が付されている)、自ずと仕様A3の生産計画台数が決定するためである(実線の丸印が付されている)。また、車両ラインLγで生産する仕様D2に新たに決定済の黒丸印が付されているのは、仕様D1の生産計画台数が決定すると(破線の丸印が付されている)、自ずと仕様D2の生産計画台数が決定するためである(実線の丸印が付されている)。なお、下段には、決定された生産計画数を反映して期間別に車種別でまとめた生産必要台数が示され、図3で示された期間別車種別のオーダ数が維持されていることがわかる。
【0069】
続く図27のステップS40では、処理対象となる次のユニット機能があるか否かを判定する。未だユニットPについての処理が行なわれていないためYESと判定され、ユニットPについてステップS28からの一連の処理を行なう。
【0070】
ステップS28で、ユニットPを生産可能なユニットラインLfについてユニットライン/ユニット型式/生産必要個数を計算し、ステップS30で、各ユニットラインがライン負荷を超過するか否かを判定する。図23に示すように、ユニットラインLfについては生産必要個数が生産可能個数を超過する月はないため、NOと判定され、ステップS38に移行する。
一方、ここでYESと判定された場合は、ステップS32とステップS34の調整処理を行なう必要がある。図23の例では、全ての仕様が決定済となっているために、このままでは調整処理を行なうことができない。したがってこのような場合は、必要に応じて決定済の丸印をはずす。
ステップS38では、上記一連の処理の結果に基づいて、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcと、ユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leと、ユニットPを生産可能なユニットラインLfについて、最初の10分間の処理でのユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を決定する。決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の情報は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書きされる。図24に、ユニットEを生産可能なユニットラインLa,Lb,Lcと、ユニットMを生産可能なユニットラインLd,Leと、ユニットPを生産可能なユニットラインLfについて、最初の10分間の処理で生産計画個数を決定したものを、車両ライン別にまとめた例が示されている。なお、下段には、決定された生産計画数を反映して期間別に車種別でまとめた生産必要台数が示され、図3で示された期間別車種別のオーダ数が維持されていることがわかる。
続くステップS40では、全てのユニット機能についての処理が終了したためNOと判定され、ステップS42に移行する。
【0071】
ステップS42では、ここまでの10分間の処理において、全ての車両ラインについての車両ライン/仕様/生産必要台数の読込みが完了したか否かを判定する。前述したように、図27のステップS26からステップS42までの処理は、図26のステップS14からステップS20までの処理と時間対応して行なわれる。したがって、図26のステップS20において全ての車両ラインについての処理が完了していれば、図27のステップS42でも全ての車両ラインについての車両ライン/仕様/生産必要台数の読込みが完了したとして、YESと判定される。
一方、NOと判定された場合は、ステップS26に戻って一連の処理を繰返す。この場合のステップS26では、前回の10分間での車両ライン/仕様/生産必要台数の情報から変更された部分のみを読込む。変更された部分のみを読込むことによって、ステップS28からステップS40までの処理も変更された部分のみを対象として行なえばよい。このため、算出処理に要する時間を短縮することができる。
【0072】
ステップS42でYESと判定されると、ステップS44に移行して、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、上記一連の処理の結果が反映された仕様別の生産必要台数が、仕様別のオーダ台数と比較して許容範囲内であるか否かを判定する。例えば図24で示された仕様別の生産必要台数を、図3に示された仕様別のオーダ台数と比較してみると、最も増減が大きいのは、10月に生産する仕様A2(図24での生産台数は300台、図3でのオーダ台数は200台であり、−100台)である。この増減が許容範囲内であれば(判定でYES)ステップS48に移行する。一方、許容範囲を超えるのであれば(判定でNO)ステップS46に移行して、(1)ステップS24に戻って、ユニット機能の処理の順序を変更する(例えばユニットM→ユニットE→ユニットMに変更する)。それでも許容範囲を超えてしまう場合は、(2)図26のステップS4に戻って、車両ライン/車種/生産必要台数を再計算する(例えば図6で示した車種Bの生産必要台数を、車両ラインLβに集める)。このようにして一連の処理を繰り返し、最終的に許容範囲を超えないように調整する。
最終的に許容範囲を超えないように調整されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の情報は、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段32の情報に上書きされる。
【0073】
図27のステップS48では、ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段14が、上記一連の処理で決定された情報を車種/仕様/ユニット機能/ユニット型式/生産計画台数のデータレイアウトに変形した算出結果詳細情報を作成する。
作成された算出結果詳細情報は、算出結果詳細記憶部34に記憶される。図25に、算出結果詳細情報が例示されている。図3のオーダ情報と比較してみると、月別の車種別の総オーダ数は維持されている(例えば車種Aについては、10月は600台、11月は650台、12月は900台)。また、計画期間に亘る仕様別のオーダ数に近似した総生産計画台数(例えば、計画期間に亘る仕様A1の総オーダ数が450台であったのに対し、総生産計画台数は450台)が算出されている。
【0074】
以上のようにして生産計画数が算出されると、算出結果詳細記憶手段34に記憶された情報から車種/仕様/生産計画台数の情報が抽出され、これらの情報を記述した生産計画数回答情報(図1(I)のボックス(1)と(5)を参照)が、生産計画数回答情報送信手段16によって販売部門統括コンピュータ2に送信される。販売部門からの生産要望(車種/仕様/オーダ数)を満たすことができない場合は、その原因(例えば、どのユニットのどの型式が何個生産できないためである等)や、代替案(他の仕様なら生産できる、他の期間なら生産できる等)も回答される。
【0075】
以上のように、本実施例では、取付けられる部品型式の組合せによって製品種類が決定される場合に、各部品型式の生産可能数の制約下においても、総オーダ数を確保できる総生産計画数、かつ、種類別オーダ数に近似した種類別生産計画数を算出することができる。
また、受信したオーダ情報から、車種/仕様/ユニット機能/ユニット型式/オーダ数を対応付けたデータレイアウトに加工し、その後は一貫してこの形の情報に基づいて全ての処理を行なうため、算出処理が容易になると共に、販売部門へもわかり易い情報で回答を送ることができる。
さらに、車両ラインについての生産必要台数算出処理と、ユニットラインについての生産計画個数算出処理が時間対応して行なわれるため、処理時間を短縮することができる。また、決定済の丸印が付与された部分については、その後は調整処理の対象とならないため、前に行なった調整処理の結果を遵守することができる。
【0076】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
・本実施例においては、自動車を「製品」としていたが、これに限られるものではない。取付けられる部品型式の組合せによって種類決定される製品であれば、いずれであっても適用することができる。
・本実施例においては、自動車の仕様が「製品種類」に相当するとしていたが、これに限られるものではない。例えば、車種やグレードが「製品種類」に相当するとすることができる。あるいは、製品の品目が「製品種類」に相当するとすることもできる。
・本実施例においては、ライン負荷が最高のユニット機能から順に、計算処理の対象としていたが、これに限られるものではなく、任意の順で行なうことができる。
・本実施例においては、期間調整処理を行なってから裏目調整処理を行なっていた。しかしながら、これに限られるものではなく、裏目調整処理を行なってから期間調整処理を行なうこともできる。
・本実施例においては、期間調整を前倒し生産によって行なっていたが、後倒し生産によって行なうことも可能である。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製品種類と機能部品と部品型式との関係を示す図である。
【図2】 生産数計画立案装置のシステム構成を示す図である。
【図3】 詳細オーダ数情報のデータ構成例を示す図である。
【図4】 従来のオーダ情報の記憶形態を説明する図である。
【図5】 車両ライン情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】 車両ライン/車種/生産必要台数の計算結果を示す図である。
【図7】 車両ライン/車種/生産必要台数の調整例を示す図である。
【図8】 車両ライン/仕様/生産必要台数の計算結果を示す図である。
【図9】 車両ライン/仕様/生産必要台数の調整結果を示す図である。
【図10】車両ライン/仕様/生産必要台数情報のデータ構成例を示す図である。
【図11】ユニットライン情報のデータ構成例を示す図である。
【図12】ユニットライン/ユニット型式/生産必要個数の計算結果を示す図である。
【図13】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の期間調整を示す図である。
【図14】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の裏目調整を示す図である。
【図15】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報のデータ構成例を示す図である。
【図16】決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を車両ライン別にまとめた例を示す図である。
【図17】ユニットライン/ユニット型式/生産必要個数の計算結果を示す図である。
【図18】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の期間調整を示す図である。
【図19】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数の裏目調整を示す図である。
【図20】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報のデータ構成例を示す図である。
【図21】ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報のデータ構成例を示す図である。
【図22】決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を車両ライン別にまとめた例を示す図である。
【図23】ユニットライン/ユニット型式/生産必要個数の計算結果を示す図である。
【図24】決定されたユニットライン/ユニット型式/生産計画個数を車両ライン別にまとめた例を示す図である。
【図25】算出結果詳細のデータ構成例を示す図である。
【図26】車両ライン/仕様/生産必要台数算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】ユニットライン/仕様/生産計画個数算出処理と、仕様別生産計画台数算出処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】発明の概要を説明する図である。
【図29】発明の概要を説明する図である。
【符号の説明】
2 :販売部門統括コンピュータ、
4 :生産数計画立案装置、
6 :詳細オーダ数情報作成手段、
8 :車両ライン/車種/生産必要台数計算手段、
10:生産数計画立案支援装置、
12:車両ライン/仕様/生産必要台数計算手段、
14:ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数算出手段、
16:生産計画数回答情報送信手段、
20:仕様/ユニット型式組合せ情報記憶手段、
22:詳細オーダ数情報記憶手段、
24:車両ライン情報記憶手段、
26:車両ライン/車種/生産必要台数情報記憶手段、
28:車両ライン/仕様/生産必要台数情報記憶手段、
30:ユニットライン情報記憶手段、
32:ユニットライン/ユニット型式/生産計画個数情報記憶手段、
34:算出結果詳細記憶手段

Claims (5)

  1. 機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産し、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、製品の種類別生産数計画を立案する装置であり、
    製品種類別にオーダ数を計算する「製品種類/オーダ数」計算手段と、
    製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを記憶している「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段と、
    「製品種類/オーダ数」計算手段が計算した製品種類別のオーダ数と、「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段が記憶している製品種類と部品型式の組合せに基づいて、部品型式別の生産必要数を計算する「部品型式/生産必要数」計算手段と、
    部品型式別に生産可能数を記憶している「部品型式/生産可能数」記憶手段と、
    「部品型式/生産必要数」計算手段が計算した部品型式別の生産必要数が「部品型式/生産可能数」記憶手段が記憶している部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させることによって、部品型式別の生産計画数を算出する「部品型式/生産計画数」算出手段と、
    「部品型式/生産計画数」算出手段で算出された部品型式別の生産計画数と、「製品種類/部品型式の組合せ」記憶手段が記憶している製品種類と部品型式の組合せに基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する「製品種類/生産計画数」算出手段と、
    を備える製品の種類別生産数計画の立案装置。
  2. 「製品種類/オーダ数」計算手段は期間別に製品種類別のオーダ数を計算し、「部品型式/生産必要数」計算手段は期間別に部品型式別の生産必要数を計算し、「部品型式/生産可能数」記憶手段は期間別に部品型式別の生産可能数を記憶しており、「部品型式/生産計画数」算出手段は期間別に部品型式別の生産計画数を算出するものであり、
    「部品型式/生産計画数」算出手段に、
    (1)生産必要数よりも生産計画数を減少させた部品型式についてはその減少分を補償して他の期間の生産計画数を増加させ、
    (2)生産必要数よりも生産計画数を増加させた部品型式についてはその増加分を補償して他の期間の生産計画数を減少させる処理を実行することによって複数期間に亘る生産計画数を調整する手段が付加されていることを特徴とする請求項1の立案装置。
  3. 「部品型式/生産計画数」算出手段に、
    (3)生産必要数よりも生産計画数を減少させた部品型式を「製品種類/部品型式の組合せ」に含む製品種類に含まれる他の機能部品の部品型式の生産計画数を連動して減少させ、
    (4)生産必要数よりも生産計画数を増加させた部品型式を「製品種類/部品型式の組合せ」に含む製品種類に含まれる他の機能部品の部品型式の生産計画数を連動して増加させる処理を実行する連動調整手段が付加されていることを特徴とする請求項1又は2の立案装置。
  4. 機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産し、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、コンピュータによって、製品の種類別生産数計画を立案する方法であり、
    コンピュータによって、製品種類別のオーダ数を読取る工程と、
    コンピュータによって、製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを読取る工程と、
    コンピュータによって、製品種類別のオーダ数と、製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、部品型式別の生産必要数を計算する工程と、
    コンピュータによって、部品型式別の生産可能数を読取る工程と、
    コンピュータによって、計算された部品型式別の生産必要数が記憶されている部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させて部品型式別の生産計画数を算出する工程と、
    コンピュータによって、計算された部品型式別の生産計画数と、記憶されている製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する工程と、
    を備える製品の種類別生産数計画の立案方法。
  5. 機能が異なる複数の部品を組合せて製品を生産し、同一機能を有する複数の部品型式が存在し、部品型式の組合せを変えることで製品種類を作り分ける生産系のために、製品の種類別生産数計画を立案するためのプログラムであり、コンピュータに下記の処理、即ち、
    製品種類別のオーダ数を読取る処理と、
    製品種類別にその製品種類に利用される部品型式の組合せを読取る処理と、
    製品種類別のオーダ数と、製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、部品型式別の生産必要数を計算する処理と、
    部品型式別の生産可能数を読取る処理と、
    計算された部品型式別の生産必要数が記憶されている部品型式別の生産可能数を超過する部品型式の生産計画数を生産可能数以下に減少させると共に、その減少数の範囲内で同一機能を有する他の部品型式の生産計画数を生産可能数の範囲内で増加させて部品型式別の生産計画数を算出する処理と、
    計算された部品型式別の生産計画数と、記憶されている製品種類別の部品型式の組合せに基づいて、製品種類別の生産計画数を算出する処理と、
    を実行させて製品の種類別生産数計画を立案するプログラム。
JP2003169124A 2003-06-13 2003-06-13 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム Expired - Fee Related JP4161813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169124A JP4161813B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169124A JP4161813B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005004599A JP2005004599A (ja) 2005-01-06
JP4161813B2 true JP4161813B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=34094357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003169124A Expired - Fee Related JP4161813B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4161813B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4823812B2 (ja) * 2006-08-25 2011-11-24 株式会社アライドエンジニアリング 製品種類設定支援システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005004599A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2621172B2 (ja) 生産管理システム
US5913200A (en) System for and method of working out production start plans
JP4161813B2 (ja) 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム
CN114971407A (zh) 一种检修计划自动排程控制方法及系统
JP2003256020A (ja) 鉄鋼中間製品及び鉄鋼製品の生産計画作成方法、その装置、その方法又は装置を実現するためのプログラム並びに鉄鋼中間製品及び鉄鋼製品の製造方法
JP4161835B2 (ja) 製品の種類別生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム
US6917843B2 (en) System and method for scheduling production of molds
JP2005148792A (ja) 生産計画立案装置および生産計画立案方法
Bowonder Competitive and technology management strategy: a case study of TELCO
Gusikhin et al. JEDI: Just-in-time execution and distribution information support system for automotive stamping operations
JP2020140307A (ja) 車両部品年次計画立案装置
Boewe et al. Resilient or vulnerable? The double transformation of the German automotive industry and the consequences for employment
JP2002517031A (ja) 数値制御工作機の順序作成の方法と装置
JP2504008B2 (ja) 生産管理方法
JP3352768B2 (ja) 生産順位管理システム
JP2005031839A (ja) 製品種類別の生産数計画の立案装置と立案方法とプログラム
JP2007004218A (ja) 生産開始計画決定装置
JP3352773B2 (ja) 生産順位管理システム
JP4308554B2 (ja) 生産管理支援装置、生産管理支援用のコンピュータプログラム、およびそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体
JP2001202442A (ja) 計画立案システム及び計画立案方法
JP2001184117A (ja) 部品発注装置および部品発注方法並びに記録媒体
Clausen et al. Simulation of order scheduling under hybrid order fulfillment strategy
JPH0869494A (ja) 生産指示装置
JP2007004670A (ja) 部品調達システム
JPH08190586A (ja) 部品調達システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080714

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120801

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees