JPH0869494A - 生産指示装置 - Google Patents

生産指示装置

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JPH0869494A
JPH0869494A JP20311694A JP20311694A JPH0869494A JP H0869494 A JPH0869494 A JP H0869494A JP 20311694 A JP20311694 A JP 20311694A JP 20311694 A JP20311694 A JP 20311694A JP H0869494 A JPH0869494 A JP H0869494A
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JP
Japan
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production
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JP20311694A
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Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Atsushi Sunada
篤志 砂田
Kuniya Kaneko
邦也 金子
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 計画生産型,後補充生産型などの各種の生産
タイプの生産ラインに汎用性をもって適用できる生産指
示装置を提供すること。 【構成】 計画生産型,後補充生産型(あるいは仕掛パ
ターン)などの生産タイプを指定することによりその生
産タイプの生産順序計画作成のための回路が起動され、
出荷実績ファイル30,仕掛実績ファイル32などの生
産現場サイドから書き込まれたデータや平準化条件ファ
イル52,制約条件ファイル54などに書き込まれた生
産仕掛り上の各種条件などを考慮して生産順序計画を作
成し、その指定された生産タイプに応じた生産現場へ生
産仕掛りの指示がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの生産仕掛りを
指示する生産指示装置に関し、さらに詳しくは、製品あ
るいはその部品の生産計画数量,出荷状況,在庫数量等
の情報に応じて製品のロット数量,基準在庫数量,平準
化条件等を考慮して生産仕掛りの指示を行なう生産指示
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】あらかじめ設定された生産計画がいろい
ろな要因、例えば輸送時間の遅れや生産設備の故障等に
よって変更される時があり、そのような場合に生産管理
システムに従ってコンピュータによる生産計画の修正指
示がなされるようにしたものはすでに知られている。
【0003】これは、ある時点で完成品(例えば自動
車)の計画生産台数が、そのユニット部品(例えば、エ
ンジンやトランスミッション等)の生産個数によって変
更される時に、まず条件ファイルに記憶されている当初
の自動車の計画生産台数Nを必要生産台数N´に変換す
る。そしてその変換された自動車の必要生産台数N´に
対して、そのユニット部品の生産順序が決定されると、
その生産順序は生産指示のために読み出されるというも
のである。この生産管理システムによれば、たとえば生
産設備の故障等により、あるいは自動車の必要生産台数
の変更等によりユニット部品の不足が生じた場合、自動
車組立ラインの停止、ユニット部品の在庫数の増加等を
来たすという問題がある。
【0004】そこで、このような問題点を解決するた
め、特開昭63−144939号公報に示されるよう
に、完成品の搬出計画を先行、あるいは遅らせる等がで
きるように、部品の供給を完成品の搬出計画に合致させ
るようにしたものがすでに提示されている。
【0005】この公報に示される具体的な技術的内容と
しては、完成品と部品の生産日程および生産計画数を外
部メモリから情報として入力し、これにその入力情報に
対する生産日程および生産計画数の補正を行なう補正情
報をやはり外部メモリから入力し、入力されたもとの生
産日程および生産計画数の情報とその補正情報とに基づ
いて完成品の組立工程および部品生産工程の進み具合
い、遅れ具合いによってその完成品の生産日程および生
産計画数を補正し、さらにその完成品の先行生産あるい
は遅延生産による生産日程および生産計画数を補正して
完成品に必要な部品の生産日程および生産計画数を補正
処理し、処理された完成品および部品の生産日程および
生産計画数を出力情報としてこの生産管理システムから
外部へ出力する。そしてこれにより完成品を計画どおり
に搬出し、またその完成品に組み付けられる部品も完成
品の搬出の影響を受けずに過不足なく供給でき、円滑な
生産管理が達成されるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生産の
やり方には、例えば、計画生産型とか後補充生産型と
か、いろいろな生産タイプが存在する。これに対して上
述の公報に示されるものは、あらかじめ生産のやり方
(例えば、計画生産型とか、後補充生産型とか)が決ま
っている生産ラインにのみ適用されるものである。すな
わち、この公報に示されるものは、あらかじめこの生産
ラインに合った生産指示プログラムが使われていて、こ
の生産指示プログラムに沿ってあらかじめ決められた生
産のやり方で生産指示がなされるというもので、その生
産ラインに固有のものとなる。
【0007】したがって、この生産管理システムを備え
た生産指示装置によれば、例えばこの生産ラインでほか
の生産のやり方を行ないたい、例えばこの生産ラインが
計画生産型のものであるときに後補充生産型の生産も行
ないたいというような場合に、それはこの生産指示装置
では実行できないことになる。この場合には、その後補
充生産型の生産指示プログラムをもった生産指示装置を
別途備えなければならない。
【0008】またこの生産指示装置を別の生産ラインに
移してその生産ラインの生産管理システムに適用したい
というような場合に、その移動先の生産ラインの生産の
やり方がこの生産指示装置の生産指示プログラムと異な
る生産タイプのものであれば、やはり適用できないこと
になる。このように従来の生産管理システムおよび生産
指示装置によれば、その生産ラインの固有のものであっ
て汎用性に欠けるという大きな問題があった。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、計
画生産型はもとより後補充生産型あるいは半計画半後補
充生産型などの各種の生産タイプの生産指示プログラム
を備えており、適用される生産ラインに合った生産タイ
プの生産指示プログラムを随時実行できるようにした生
産指示装置を提供することにある。そしてこれにより、
その生産ラインに固有のものから脱却し、他の異なる生
産タイプの生産ラインにも適用できる、あるいは一つの
生産ラインの中でも随時生産タイプを変更して生産指示
ができるというように、汎用性をもって各種生産ライン
に適用できるようにするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、ワークの生産仕掛りを指示する生産指示装
置において、複数の生産タイプが登録される生産タイプ
登録手段と、その生産タイプ登録手段に登録されている
各生産タイプの内容を実行するため必要情報がファィル
される各種の情報記憶手段と、前記生産タイプ登録手段
に登録されている複数の生産タイプのうち1つを指定す
る生産タイプ指定手段と、その生産タイプ指定手段によ
り指定された生産タイプの内容を実行するため前記した
各種の情報記憶手段のうちの所望の情報記憶手段より所
望の情報を読み出し生産仕掛りの実行処理を行なう実行
処理手段と、その実行処理手段により行なわれた実行処
理結果に基づきその指定された生産タイプでの生産指示
を出力する生産指示出力手段とを備えていることを要旨
とするものである。
【0011】
【作用】このような構成を有する本発明の生産指示装置
によれば、ワークの生産仕掛りを指示するに際し、登録
されている生産タイプの中から一つが指定されると、そ
の指定された生産タイプの内容を実行するため所望の情
報が読み出され、その生産タイプに合った生産仕掛りの
実行処理が行なわれる。そしてその結果はその指定され
た生産タイプでの生産指示のために出力される。したが
ってたとえば複数の生産タイプとして計画生産型や後補
充生産型などが登録されているとして、その中のある生
産タイプが指示されるとその生産タイプの生産仕掛りで
の指示がなされることになる。
【0012】
【実施例】以下に本発明に係る生産指示装置が自動車用
エンジンの生産ラインに適用される例を、図面を参照し
て詳細に説明する。
【0013】初めに、図1は、この実施例に係る生産指
示装置の全体の制御をつかさどるコンピュータシステム
の概略構成を示したものである。このコンピュータシス
テムでは、自動車の月次(月単位)の生産計画の注文が
事務所10の大型コンピュータあるいはミニコンピュー
タから通信管理インターフェイス12を介して台数計画
数受信回路14へ入力される。そうするとこの台数計画
数受信回路14では自動車の月次生産計画情報を収集
し、その情報は台数計画ファイル16へ書き込まれる。
通常自動車の車種はいろいろあるのでエンジンの種類も
いろいろあるということで、台数計画ファイル16には
特にここでは図示しないが、各車種に応じた真のエンジ
ン生産計画数が書き込まれるようになっている。
【0014】この台数計画ファイル16へ書き込まれた
自動車の月次生産計画情報は、基本順序パターン立案処
理回路18と順序計画立案処理回路20へ送られる。基
本順序パターン立案処理回路18では前述の台数計画フ
ァイル16に書き込まれた自動車の生産計画情報をもと
に自動車の各車種に対応したエンジンの生産仕掛りの基
本順序が立案される。その場合にエンジン生産上の制約
条件,平準化条件等(詳細は後述する)の各種条件が考
慮される。具体的には、基本パターン数ファイル56や
自由席割合ファイル58に登録されているデータを参考
にし、これに制約条件ファイル54や平準化条件ファイ
ル52に登録されている条件を付加してエンジンの生産
仕掛りの基本順序が立案されるものである。たとえば基
本パターン数ファイル56には、前述の基本順序パター
ン立案処理回路18にて自動車の月次生産計画に基づく
エンジン生産の基本順序パターンを作成する際の基本パ
ターン数が書き込まれている。具体的にはエンジン
「A」,「B」,「C」,・・の生産順序をいろいろと
並び替えた生産パターンが示されている。また自由席割
合ファイル58にはその基本順序パターンを作成する際
の「自由席」の割合を決定する情報が書き込まれてい
る。この「自由席」の割合は、直又は日単位の生産個数
が決められている場合に、途中生産割込み可能な数量を
確保するための生産未定比率とでもいうものである。
【0015】そしてエンジン生産上の「制約条件」とし
ては、各エンジン「A」,「B」,「C」・・の一回の
連続した生産仕掛りの基準ロット数は何個ですよといっ
た条件が挙げられる。一回の連続した生産仕掛りの基準
ロット数を決めるのは、車種ごとにエンジンが異なるた
め万遍なく各車種に必要なエンジンを確保しておくこと
が必要だからである。販売数量の多い車種のエンジンの
基準ロット数は、当然に販売数量の少ない車種のエンジ
ンの基準ロット数より小さいことになる。また「平準化
条件」としては、エンジン「A」の連続した生産仕掛り
はダメですよ、あるいはエンジン「A」の生産のあとに
直ぐにエンジン「B」を生産することもダメですよとい
った条件などが挙げられる。ここに「平準化」とは、通
常車種によって生産の負荷が同じでなく、必要な部品や
材料も同じではないために作業負荷が異なる。したがっ
て作業者の作業負荷の過密を避けるための生産調整とい
う意味合いのものである。この平準化条件に従って直又
は日単位の生産仕掛けの順序が入れ換えられる。そして
その立案された内容は基本順序パターンファイル22へ
書き込まれる。
【0016】この基本順序パターンファイル22へ書き
込まれた生産仕掛りの基本順序パターンデータは順序計
画立案処理回路20へ送られる。この順序計画立案処理
回路20ではこの基本順序パターンデータをもとにやは
り生産上の制約条件,平準化条件等の各種条件や1日当
たりの自動車の生産台数等を考慮して1日当たりのエン
ジン生産の仕掛り順序が決定され、この決定された内容
は順序計画ファイル24へ書き込まれる。ここに「順序
決定立案処理」とは、基本順序パターンファイル22に
書き込まれた基本順序パターンの「自由席」を埋める操
作処理をいう。
【0017】ちなみに図2は、この基本順序パターンフ
ァイル22に書き込まれている生産基本順序パターンの
一例を示している。この基本順序パターンの作成に当た
っては、基本的に「A」という車種を何台、「B」とい
う車種を何台といった月々の一連の生産計画があって、
これを「直」又は「日」単位で生産を仕掛けていく場合
に、車種によって生産の負荷が同じでなく、必要な部品
や材料も同じではないために作業負荷が異なるというこ
とを考慮している。具体的にはこの作業者の作業負荷の
過密を避けるために平準化して基本順序パターンが作ら
れるようになっている。図2の例ではエンジンA,エン
ジンC,エンジンBの順が順序パターンである。ここに
「直」とは、二交替(昼勤と夜勤など)あるいは三交替
の交替制の勤務体制を採っている場合の、それぞれの同
じ時間帯の勤労者グループによる労働単位をいう。
【0018】その場合に直又は日単位の生産仕掛けの順
序を自動車の各車種ごとに基本ロット生産数、たとえ
ば、エンジン「A」の基本ロット数「a´」,エンジン
「B」の基本ロット数「b´」と展開し、これを1日当
りの生産台数が決っているのでその枠内で基準仕掛けパ
ターンを何回か(日当たり計画台数分)コピーする(た
とえば各車種「A」,「B」・・の基本生産ロット数の
トータルが100台であるとして、1日の生産台数が5
00台であるとするならば、この基本仕掛けパターンを
5回コピーする)というようにして基本順序パターンが
立案されるものである。そのときに割り振りのできない
半端なロット生産数量がでた場合には、これを「自由
席」としており、この自由席には必要に応じて適宜生産
仕掛りの割り込みが可能なようにしている。
【0019】また順序計画ファイル24には、たとえ
ば、図3に示したようなエンジンの生産仕掛り順序が書
き込まれる。これは前述の図2に示した生産基本順序パ
ターンに対して制約条件や平準化条件を加味した上で
「自由席」を埋めたものである。この実施例では、エン
ジン「A」の連続した生産仕掛りがダメで、エンジン
「A」およびエンジン「B」の連続した生産仕掛りもダ
メだという条件に反しないように「自由席」を埋めると
した結果として「自由席」にエンジン「B」とその基本
ロット数「b´」が割り当てられている。
【0020】一方、生産現場における生産実績,仕掛実
績,サブアッシー実績,工程内運搬実績,設備稼働状
況,その他の工程実績等の各種実績は、生産現場端末と
の通信を制御管理する通信管理インターフェイス26を
介して実績収集処理回路28へ送られる。この実績収集
処理回路28ではこれらの実績を収集し、出荷実績ファ
イル30,仕掛実績ファイル32,サブアッシー実績フ
ァイル34,工程内運搬実績ファイル36,設備稼働実
績ファイル38,その他の工程実績ファイル40,40
・・への振り分けが行なわれる。
【0021】ここに出荷実績ファイル30は、この生産
現場から出荷されるエンジンの種類や個数等の実績デー
タが書き込まれるようになっており、たとえば、図4に
示したように各エンジン(この実施例では、「A」,
「B」,「C」の各車種に対応した種類のエンジン)の
出荷個数(車種「A」については、エンジン出荷個数
「a」,車種「B」については、エンジン出荷個数
「b」,車種「C」については、エンジン出荷個数
「c」といったように)の出荷実績データが書き込まれ
る。
【0022】また仕掛実績ファイル32には、この生産
現場での仕掛り品の生産実績データが書き込まれるよう
になっており、たとえば、図5に示したように何という
エンジンが何番目に仕掛けられたかといった仕掛り実績
データが書き込まれる。サブアッシー実績ファイル34
には、エンジン部品であるサブアッシーの生産実績デー
タが書き込まれる。工程内運搬実績ファイル36には、
生産ライン内の各工程間の運搬情報が書き込まれる。設
備稼働実績ファイル38には、たとえばエンジン用部品
素材の鋳・鍛造機などの設備の稼働状況が書き込まれ
る。
【0023】そして出荷実績ファイル30,仕掛実績フ
ァイル32,サブアッシー実績ファイル34,工程内運
搬実績ファイル36内の情報(データ)は、在庫管理処
理回路42にてエンジンや中間品(アッシーその他の仕
掛り品)の在庫量の算出等が行なわれた後、それぞれ完
成品在庫ファイル44および中間在庫ファイル46へ書
き込まれる。
【0024】完成品在庫ファイル44には、たとえば図
6に示したように、何というエンジンの在庫数は何個と
いった各エンジンごとの在庫数が書き込まれる。また中
間在庫ファイル46には、たとえば図7に示したよう
に、何というエンジンの中間在庫数は何個といった各エ
ンジンごとの中間在庫数が書き込まれる。また、前述の
設備稼働実績ファイル38には、たとえば図8に示した
ように、各エンジンに対応した関連設備の故障情報など
が書き込まれる。
【0025】一方オペレータコンソール48からは、マ
ンマシンインターフェイス(MMI)50を介して平準
化条件ファイル52,制約条件ファイル54,基本パタ
ーン数ファイル56,自由席割合ファイル58,システ
ム運転モードファイル60へ各種条件等が書き込まれて
いる。たとえば平準化条件ファイル52には、図9に示
したように、優先順位の1番目に「エンジン「A」の連
続仕掛けはダメですよ」、優先順位の2番目に「エンジ
ン「A」→「B」の連続仕掛けはダメですよ」といっ
た、生産仕掛りの制約条件を定めたものが書き込まれて
いる。通常車種によって生産の負荷が同じでなく、必要
な部品や材料も同じではないために作業負荷が異なり、
したがって作業者の作業負荷の過密を避けるために平準
化条件を設け、この平準化条件に従って直又は日単位の
生産仕掛けの順序を入れ換えるというものである。
【0026】また制約条件ファイル54には、カレン
ダ,稼働時間,生産リードタイム,タクト,ロット数,
エンジン種類,エンジン種類間の関係,基準在庫等がフ
ァイルされている。「カレンダ」とは稼働日,休業日等
に関する情報、「稼働時間」とは稼働時間が何時〜何時
まで、休憩時間が何時〜何時までといった情報をいう。
「生産リードタイム」とは車種ごとのエンジン1個ある
いは単位ロット数生産仕掛りに要する時間などの情報、
「タクト」とはこのラインではたとえば30秒間隔で物
が1つづつ出てくるといった情報、「ロット数」とは、
仕掛りのロット生産数量,出荷のロット生産数量といっ
た情報、「基準在庫」とは、各エンジンごとの持ってお
かなければならない最低在庫数量に関する情報をいう。
たとえば、この制約条件ファイル54の「ロット数」に
関する情報としては、図10に示したように、エンジン
ごとの基準ロット数量(エンジン「A」の基準ロット数
「a´」,エンジン「B」の基準ロット数「b´」,・
・)が書き込まれており、また「基準在庫」に関する情
報としては、やはり図11に示したように、エンジンご
との基準在庫数量(エンジン「A」の基準在庫数「a´
´´」,エンジン「B」の基準在庫数「b´´´」,・
・)が書き込まれている。
【0027】基本パターン数ファイル56および自由席
割合ファイル58の内容についてはすでに説明したので
ここでは割愛する。そしてシステム運転モードファイル
60には、このコンピュータシステムによって実行処理
される各種の生産タイプ(計画生産型,後補充生産型,
半計画半後補充生産方,計画自動補正生産型)の生産仕
掛りパターンに関する情報が書き込まれている。
【0028】たとえば次の表に示したように、この実施
例ではNo. 1〜No. 10の仕掛りパターンがあり、
No. 1〜No. 6は後補充生産型の各種(6種類)の
仕掛りパターンが割り当てられる。またNo. 7 は半
計画半後補充生産型の仕掛りパターンがNo. 8は計画
生産型の仕掛りパターンがそれぞれ割り当てられ、N
o. 9およびNo. 10 は計画自動補正生産型の2種
類の仕掛りパターンが割り当てられている。
【0029】
【表1】
【0030】そしてこの自動車用エンジンの生産ライン
におけるエンジンやアッシー部品等の実際の生産仕掛り
の順序計画は、順序計画補正処理回路62において最終
的に決定され、この決定の内容は補正後順序計画ファイ
ル64へ書き込まれる。具体的には、各生産パターンの
説明のところで述べる。そしてこの補正後順序計画ファ
イル64へ書き込まれた生産仕掛パターンデータに基づ
いて生産指示処理回路66を介して前述の通信管理イン
ターフェイス26を介して生産現場へ指示がなされるも
のである。
【0031】スーパバイザ68は、前述のシステム運転
モードファイル60に書き込まれている仕掛りパターン
情報を参照して現場に対する必要な生産仕掛り指示を実
行する処理の中心的機能を果たすもので、オペレータコ
ンソール48よりどの仕掛りパターンで運用処理するか
の情報がマンマシンインターフェイス(MMI)50を
介してシステム運転モードファイル60へ書き込まれる
と、そのシステムの立上がりタイミングでその仕掛りパ
ターンに必要なタスク(処理)を順次起動させるように
構成されている。
【0032】次に前述した各種の生産タイプについて、
このコンピュータシステムによる実行処理の手順を順に
説明していく。初めに通常一般的に行なわれている計画
生産型の仕掛パターンについて説明する。この計画生産
型の仕掛パターンは、生産出荷された自動車の台数に見
合う分の個数のエンジンをその出荷の順番にその出荷量
仕掛けるというものである。
【0033】この仕掛パターンでは、オペレータがオペ
レータコンソール48よりNo. 8の仕掛パターンを指
定するという情報を入力する。たとえば数字キー「8」
と実行キーを順に押すといった操作である。そうすると
入力された情報はMMI処理にて編集され、システム運
転モードファイル60へ書き込まれる。そこでスーパバ
イザ68では、このシステムの立上がりタイミングで同
ファイルを参照し、このNo. 8 の仕掛パターンの生
産指示に必要なタスク(処理)を順次起動する。そして
起動された処理回路のうち順序計画補正処理回路62で
は、システム運転モードファイル60を参照し、この仕
掛パターンの処理に必要なデータを選択(セレクト)す
る。この場合には、自動車の生産台数に関する順序計画
ファイル24よりそのエンジンの仕掛り順序が読み出さ
れ、このデータが補正後順序計画ファイル64へ書き込
まれる。そしてこのデータは生産指示処理回路66によ
り順番に取り出され、生産現場に対して生産指示される
ことになる。具体的には図3に示した順序計画ファイル
24内の書き込みデータがそのまま補正後順序計画ファ
イル64へ書き込まれ、生産現場への生産仕掛り指示の
対象とされる。
【0034】次に後補充生産型のNo. 1 の仕掛パタ
ーンについて説明する。この仕掛パターンは後工程で引
き取られた物(いわゆる生産ラインの現場より出荷され
た物)をその順番でその量(出荷量)だけ仕掛けるとい
うものである。そしてその結果、エンジンとして何個出
荷されたという実績が出ると、その情報をそのまま仕掛
けの方にもっていき、単純に出荷された数が補充的に生
産指示されるということになる。
【0035】具体的には、オペレータがオペレータコン
ソール48よりNo. 1 の仕掛パターンを指定すると
の情報を入力する。数字キー「1」と実行キーを操作す
るといったことである。そうするとスーパバイザ68は
この入力情報に対応した No. 1 の仕掛りパターン
の生産指示に必要なタスクを順次起動させる。そしてこ
のNo. 1 の仕掛パターンが指定された場合には、具
体的には、図12に示されるように、出荷実績ファイル
30内の出荷実績データが順序計画補正処理回路62へ
送られ、そのデータがそのまま(単なるデータ送信とい
う形で)補正後順序計画ファイル64へ書き込まれる。
そしてその情報は生産指示処理回路66にて順番に取り
出されて生産現場に対する生産仕掛りの指示がなされる
ことになる。
【0036】次に後補充生産型のNo. 2の仕掛パター
ンについて説明すると、このNo.2の仕掛パターン
は、後工程で引き取られた物(出荷物)をその順番で基
準ロット数分だけ仕掛けるというものである。このN
o. 2 の仕掛パターンが指定されると、前述のように
出荷実績ファイル30より後工程の出荷実績データが読
み出されるが、さらに制約条件ファイル54より各エン
ジンごとの基準ロット数が読み出され、出荷実績ファイ
ルより引き出された出荷実績データをそのエンジンに対
する基準ロット数に書き換えて最終的に生産指示がなさ
れる。
【0037】具体的にはやはり図12に示されるよう
に、出荷実績ファイル30より出荷実績データが(たと
えば、エンジン「A」については出荷数「a」,エンジ
ン「B」については出荷数「b」・・といったデータ)
が読み出され、また制約条件ファイル54より基準ロッ
ト数に関する制約条件(たとえば、エンジン「A」につ
いては基準ロット数「a´」,エンジン「B」について
は基準ロット数「b´」・・といった条件)が読み出さ
れ、その出荷実績ファイル30より読み出された出荷実
績データのうちの各エンジンの出荷数がそれぞれ基準ロ
ット数に置き換えられて生産指示がなされるものであ
る。
【0038】次に後補充生産型のNo. 3の仕掛パター
ンについて説明する。このNO. 3の仕掛パターンは、
後工程で引き取られた物を平準化して基準ロット数分だ
け仕掛けるというものである。各種のエンジンを生産し
ようとした場合、どの条件を一番優先的に考えるか、と
いう優先順位と予めつけておき、この優先順位に従って
生産計画を立てるというものである。
【0039】この仕掛パターンの処理としては、やはり
図12に示しているが、出荷実績ファイル30より読み
出された出荷実績データが制約条件ファイル54より呼
び出された制約条件により書き換えられることは前述の
No. 2 の仕掛パターンの場合と同様であるが、この
書き換えられたデータがさらに平準化条件ファイル52
より読みだされた平準化条件に基づいて入れ替えられ、
生産の順番が組み替えられるようになっている。たとえ
ば、この図示の例で言うと、優先順位の1番目としてエ
ンジンAの連続仕掛けは禁止されているためエンジンA
の仕掛けをばらし、また優先順位の2番目としてエンジ
ンA→Bの連続仕掛けも禁止されているためこの条件を
も満たすように生産の順番が組替えられている。
【0040】例えば、エンジンAの部品生産は作業負荷
が非常に高いというような場合にこのエンジンAの部品
生産を連続的に行なうと作業者に過大な作業負荷を強い
ることになり作業が間に合わなくなるが、このNo. 3
の仕掛パターンの導入によって作業者の作業負荷の均
一化が図れるといった点で有意義なものである。
【0041】次に後補充生産型のNo. 4の仕掛パター
ンについて説明する。このNo. 4の仕掛パターンは、
生産現場がエンジンの出荷によって基準在庫を割った場
合にその基準在庫を割ったエンジンの順番でその不足し
た量(個数)だけ仕掛けるというものである。たとえ
ば、このエンジンは常時何個の在庫を持ちなさいといっ
た取り決めがあるとして、その場合に安全在庫をみると
いうことを含めて何かあったときに生産ラインが止まっ
ても後工程に迷惑を掛けないように配慮する必要があ
る。その場合に基本的にあるエンジンについてある個数
出荷をすればそのエンジンの在庫は少しずつ減るから、
その残りの量が基準値(基準在庫量)を割った場合に生
産の仕掛けを始めるというものである。すなわち何とい
う車種が何個出荷されたというデータがあったときに今
もともと何個あったものが何個出荷されたということで
差し引してその差分の在庫数量が生産指示される。
【0042】このNo. 4 の仕掛パターンの生産指示
を実行させるためには具体的には、オペレータがオペレ
ータコンソール48によりNo. 4 の仕掛パターンを
指定する。そうするとスーパバイザ68によりそのN
o. 4 の仕掛パターンの生産指示に必要なタスクが順
次起動される。この場合には図13に示されるように、
完成品在庫ファイル44に書き込まれているデータ(こ
のファイル44には、各エンジンごとの在庫数量が書き
込まれており、これは出荷実績ファイル30に書き込ま
れているデータが在庫管理処理回路42により処理され
た結果として書き込まれている)が読み出され、また制
約条件ファイル54に書き込まれている各エンジンごと
の基準在庫数量のデータが読み出される。そして順序計
画補正処理回路62では両データから各エンジンごとの
在庫不足数を演算により求め、この求められた結果が補
正後順序計画ファイル64へ書き込まれる。生産指示処
理回路66ではこの結果に基づき生産現場へその不足在
庫数量分の生産仕掛りの指示をなすものである。
【0043】次にNo. 5 の仕掛パターン(これも後
補充生産型タイプの一種)の生産指示の実行を説明する
と、この仕掛パターンは生産現場がエンジンの出荷によ
って基準在庫を割った場合にその基準在庫を割ったエン
ジンの順番でその不足した基準ロット数量分だけ生産を
仕掛けるというものである。
【0044】このNo. 5 の仕掛パターンの生産指示
を実行させるには具体的には、オペレータがオペレータ
コンソール48によりNo. 5 の仕掛パターンを指定
することによりスーパバイザ68がそのNo. 5 の仕
掛パターンの生産指示に必要なタスクを順次起動させ
る。そしてこの場合にはやはり図13に示されるよう
に、完成品在庫ファイル44に書き込まれているデータ
と制約条件ファイル54の各エンジンごとの基準在庫数
量のデータが読み出され(ここまではNo. 4 の仕掛
パターンの場合と同様)、これにさらに制約条件ファイ
ル54に書き込まれている各エンジンごとの基準ロット
数量データが読み出される。そして順序計画補正処理回
路62ではこれらのデータから在庫数量の不足するエン
ジンごとにその在庫数量データを基準ロット数量データ
に置き換えたデータが演算により求められ、この結果が
補正後順序計画ファイル64へ書き込まれる。生産指示
処理回路66ではこの結果に基づき生産現場へ在庫数量
の不足するエンジンについて基準ロット数量分の生産仕
掛りの指示をなすものである。
【0045】次にNo. 6 の仕掛パターン(これも後
補充生産型タイプの一種)の生産指示の実行手順を説明
すると、この仕掛パターンは生産現場がエンジンの出荷
によって基準在庫を割った場合にその基準在庫を割った
エンジンについて平準化条件を考慮した状態でエンジン
の生産順序を組み替え、その不足した基準ロット数量分
だけ生産を仕掛けるというものである。
【0046】このNo. 6 の仕掛パターンの生産指示
を実行させるには具体的には、オペレータがオペレータ
コンソール48によりNo. 6 の仕掛パターンを指定
することによりスーパバイザ68がそのNo. 6 の仕
掛パターンの生産指示に必要なタスクを順次起動させ
る。そしてこの場合にもやはり図13に示されるよう
に、完成品在庫ファイル44に書き込まれているデータ
と、制約条件ファイル54の各エンジンごとの基準在庫
数量および基準ロット数量のデータが読み出され、順序
計画補正処理回路62ではこれらのデータから在庫数量
の不足するエンジンごとにその在庫数量データを基準ロ
ット数量データに置き換える(ここまでの実行処理は、
No. 5 の仕掛パターンと同様)が、これにさらに平
準化条件ファイル52に書き込まれている平準化条件を
考慮し、エンジンの生産順序を組み替えた状態のデータ
が作成される。そしてこの結果は補正後順序計画ファイ
ル64へ書き込まれ、生産指示処理回路66を介して生
産現場へ生産仕掛りの指示がなされるものである。
【0047】次にNo. 7 の半計画半後補充生産型仕
掛パターンについて説明する。この半計画半後補充生産
型の生産タイプは、もともと自動車の台数計画をもとに
基本順序パターンを作成するところまでは計画生産型仕
掛パターンの場合と同様であるが、この基本順序パター
ンを作成したあとにこの基本順序パターンを1日分の生
産順序計画にまで生産計画を展開するのではなく、実際
上生産現場では基本パターンに対して情報媒体として
「かんばん」を備え、たとえば各エンジンの出荷の際に
その各エンジンのロット毎に備える「かんばん」を外し
てこのかんばんに記載されたエンジンごとの出荷数量等
の情報をもとに生産計画を仕掛けるというものである。
【0048】このNo. 7 の半計画半後補充生産型仕
掛パターンの生産指示を実行させるには、具体的には次
のように行なう。すなわちオペレータがオペレータコン
ソール48によりNo. 7の仕掛パターンを指定し、ス
ーパバイザ68がそのNo.7の仕掛パターンの生産指
示に必要なタスクを順次起動させるものであるが、この
場合には図14に示したように、基本順序パターンファ
イル22に書き込まれている自動車の生産計画に基づく
基本順序パターンデータと出荷実績ファイル30に書き
込まれているこの自動車用のエンジンの出荷実績データ
とが読み出され、順序計画補正処理回路62ではこの両
データから基本順序パターン中の各エンジンの「指定席
(固定席)」に出荷された各エンジンの生産要求をまず
当てはめていき、当てはめられないエンジンの生産要求
については基本順序パターン中の「自由席」に当てはめ
ていくことにより生産計画が組み立てられていくもので
ある。このときに基本順序パターンファイル22の基本
順序パターンは、あらかじめ平準化条件ファイル52に
書き込まれている平準化条件を考慮して作成されている
から、組み立てられた最終的な生産計画にはある程度の
平準化も見受けられ、全体としては必ずしもきちっとし
た計画生産ではないが、一応ある程度の満足できる計画
生産が達成されることになる。
【0049】最後にNo. 9およびNo. 10の計画自
動補正生産型の仕掛パターンについて説明する。初めに
No. 9 の計画自動補正生産型の仕掛パターンについ
て説明すると、この仕掛パターンは、計画生産型の仕掛
パターン(No. 8 )の決定順序に対して後工程引取
り情報等を考慮し、リアルタイムで生産順序の入れ替え
を行ない生産仕掛りを行なうものである。
【0050】具体的には図15に示したように、順序計
画ファイル24から自動車の月次の生産計画台数に基づ
くエンジン生産の各エンジンごとの生産順序計画データ
を読み出し、これにエンジン工場の生産現場側からは出
荷実績ファイル30,仕掛実績ファイル32,完成品在
庫ファイル44,中間在庫ファイル46,設備稼働実績
ファイル38の各データを、またエンジン生産上の各種
制約条件としては制約条件ファイル54の各エンジンご
との基準ロット数量や基準在庫数量,および平準化条件
ファイル52の平準化条件、さらには台数計画ファイル
16に書き込まれる自動車の日当たりの生産台数計画デ
ータまでも考慮し、生産仕掛りの順序が組み立てられる
ものである。
【0051】このNo. 9 の仕掛パターンの実用例と
しては、たとえばエンジンCのサブアッシーの生産に遅
れが生じているというような場合にはエンジンCの生産
を急いでも仕方がないのでこれの生産を後回しにすると
いった生産計画の補正が行なわれて、これが生産現場に
指示されるというもので、これがリアルタイムで行なわ
れるところに生産ラインに適用する上でのメリットが在
するものである。
【0052】これに対してNo. 10 の仕掛パターン
は、自動車の日当りの生産台数計画は無視し、平準化条
件や制約条件等を優先して生産計画を組み立てるという
ものである。したがってこのNo. 10 の仕掛パター
ンの場合には、台数計画ファイル16からの情報(デー
タ)は取り込まれないことになる。
【0053】このNo. 10 の仕掛パターンの実用例
としては、たとえばエンジンCが過剰在庫であるとか、
あるいはこのエンジンCの関連設備が故障しているとい
うような場合にはやはりこのエンジンCの生産を急いで
も仕方がないのでこれの生産を後回しにするといった生
産計画の補正が行なわれて、これが生産現場に指示され
るというものである。前工程があらかたどんぶり生産を
していて1個,2個の生産数に厳しくないラインに主に
適用され、やはりこの場合もこれがリアルタイムで行な
われるところに生産ラインに適用する上でのメリットが
存するものである。
【0054】以上いろいろな生産タイプについての仕掛
パターンの生産計画をこのコンピュータシステムによっ
て組み立てる際の実行手順について説明したが、以上の
説明から明かなように適宜生産タイプ(あるいは仕掛パ
ターン)をこのコンピュータシステムによって指定する
ことによってその生産タイプ(あるいは仕掛パターン)
に合った生産準備計画が立てられる。したがってこのコ
ンピュータシステムをたとえば自動車用のエンジンの生
産ラインに適用したとすれば、その生産ラインでは適宜
臨機応変に、生産タイプ(あるいは仕掛パターン)を指
定することによって生産順序計画の組み替えを行なうこ
とができるものである。
【0055】またこのような各種生産タイプ(あるいは
仕掛パターン)の生産順序計画の組み替えの実行処理が
できるコンピュータシステム(生産指示装置)であれ
ば、他の生産ラインへのそのままの適用も容易になし得
るものである。したがってそれぞれの生産ラインに合っ
たコンピュータシステムを各別(各生産ライン別)に備
えることも必要ではなく、汎用性をもって各生産ライン
に適用されることになる。
【0056】尚、本発明は上記実施例に何ら限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の
改変が可能であることは勿論である。たとえば上記実施
例では、生産タイプとして、従来一般に採用されている
計画生産型,後補充生産型,半計画半後補充生産型,お
よび計画自動補正生産型を挙げ、これらの各生産タイプ
に対応できるコンピュータシステム(生産指示装置)の
例で説明したが、これらの生産タイプがあれば、あるい
は将来的にこれらの生産タイプ以外のものが採り入れら
れるとしても本発明が適用されることは言うまでもない
ことである。
【0057】また上記実施例では、自動車の生産計画に
対応したそのエンジンおよびエンジン部品の生産工場の
例で説明したが、当然他の製品(たとえば、家電製品な
ど)の生産ラインについても適用できるものであり、さ
らに生産順序計画を補正する上での各種の制約条件、あ
るいは平準化条件等についてもエンジン生産の例を想定
して示したものでそのほかの条件を付加したり新しい条
件を設定したり、あるいは適用される生産ラインの製品
に合った特有の条件を設定したりすることは勿論可能で
ある。
【0058】
【発明の効果】本発明の生産指示装置は、コンピュータ
に登録されている計画生産型,後補充生産型等の各種生
産タイプより指定した生産タイプの生産仕掛りを生産現
場側の出荷実績データ,仕掛り実績データ等の各種デー
タにロット数量や基準在庫数量などの各種制約条件もし
くは作業負荷の均質化のための各種平準化条件等を考慮
しつつ生産仕掛りの順序計画を演算実行処理により求
め、これが生産現場への生産仕掛りの指示として出力さ
れるものである。したがって本発明の生産指示装置によ
れば、自動車エンジンの生産工場に限らず各種の生産ラ
インに適用することによりその生産ラインでの生産タイ
プあるいは仕掛パターンを適宜変更して生産順序計画を
補正でき、またいろいろな生産タイプの異なる生産ライ
ンにも適用できるものであり、きわめて汎用性の高いも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産指示装置のコンピュータシス
テムの概略構成図である。
【図2】図1に示したコンピュータシステムの基本順序
パターンファイルに書き込まれている生産基本順序パタ
ーンの一例を示した図である。
【図3】図1に示したコンピュータシステムの基本順序
計画ファイルに書き込まれている生産順序計画パターン
の一例を示した図である。
【図4】図1に示したコンピュータシステムの出荷実績
ファイルに書き込まれている出荷実績データの一例を示
した図である。
【図5】図1に示したコンピュータシステムの仕掛実績
ファイルに書き込まれている仕掛り実績データの一例を
示した図である。
【図6】図1に示したコンピュータシステムの完成品在
庫ファイルに書き込まれている各エンジンごとの在庫数
データの一例を示した図である。
【図7】図1に示したコンピュータシステムの中間在庫
ファイルに書き込まれている各エンジンごとの中間在庫
数データの一例を示した図である。
【図8】図1に示したコンピュータシステムの設備稼働
状況ファイルに書き込まれている各エンジンに対応した
関連設備の故障情報の一例を示した図である。
【図9】図1に示したコンピュータシステムの平準化フ
ァイルに書き込まれている各エンジンに対応した平準化
条件の一例を示した図である。
【図10】図1に示したコンピュータシステムの制約条
件ファイルに書き込まれている各エンジンごとの基準ロ
ット数量に関するデータの一例を示した図である。
【図11】図1に示したコンピュータシステムの制約条
件ファイルに書き込まれている各エンジンごとの基準在
庫数量に関するデータの一例を示した図である。
【図12】後補充生産型タイプのNo. 1,No. 2お
よびNo. 3 の仕掛パターンの実行処理手順を説明し
た図である。
【図13】後補充生産型タイプのNo. 4,No. 5お
よびNo. 6 の仕掛パターンの実行処理手順を説明し
た図である。
【図14】半計画半後補充生産タイプのNo. 7 の仕
掛パターンの実行処理手順を説明した図である。
【図15】計画自動補正生産タイプのNo. 9 の仕掛
パターンの実行処理手順を説明した図である。
【図16】計画自動補正生産タイプのNo. 10 の仕
掛パターンの実行処理手順を説明した図である。
【符号の説明】
10 事務館 12 通信管理インターフェイス 14 台数計画数受信回路 16 台数計画ファイル 18 基本順序パターン立案処理回路 20 順序計画立案処理回路 22 基本順序パターンファイル 24 順序計画ファイル 26 通信管理インターフェイス 28 実績収集処理回路 30 出荷実績ファイル 32 仕掛実績ファイル 34 サブアッシー実績ファイル 36 工程内運搬実績ファイル 38 設備稼働実績ファイル 40 工程実績ファイル 42 在庫管理処理回路 44 完成品在庫ファイル 46 中間在庫ファイル 48 オペレータコンソール 50 マンマシンインターフェイス(MMI) 52 平準化条件ファイル 54 制約条件ファイル 56 基本パターン数ファイル 58 自由席割合ファイル 60 システム運転モードファイル 62 順序計画補正処理回路 64 補正後順序計画ファイル 66 生産指示処理回路 68 スーパバイザ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの生産仕掛りを指示する生産指示
    装置において、 複数の生産タイプが登録される生産タイプ登録手段と、 その生産タイプ登録手段に登録されている各生産タイプ
    の内容を実行するため必要情報がファィルされる各種の
    情報記憶手段と、 前記生産タイプ登録手段に登録されている複数の生産タ
    イプのうち1つを指定する生産タイプ指定手段と、 その生産タイプ指定手段により指定された生産タイプの
    内容を実行するため前記した各種の情報記憶手段のうち
    の所望の情報記憶手段より所望の情報を読み出し生産仕
    掛りの実行処理を行なう実行処理手段と、 その実行処理手段により行なわれた実行処理結果に基づ
    きその指定された生産タイプでの生産指示を出力する生
    産指示出力手段、 とを備えることを特徴とする生産指示装置。
JP20311694A 1994-08-29 1994-08-29 生産指示装置 Pending JPH0869494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20311694A JPH0869494A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 生産指示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20311694A JPH0869494A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 生産指示装置

Publications (1)

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JPH0869494A true JPH0869494A (ja) 1996-03-12

Family

ID=16468672

Family Applications (1)

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JP20311694A Pending JPH0869494A (ja) 1994-08-29 1994-08-29 生産指示装置

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JP (1) JPH0869494A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003007098A1 (fr) * 2001-07-11 2003-01-23 Class Technology Co., Ltd. Systeme de gestion de production et procede de gestion de production
WO2004027532A1 (ja) * 2002-09-19 2004-04-01 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha 部品発注量算出装置

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