JP4157561B2 - グレーチング受け枠用ブラケット - Google Patents

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本発明は、道路、工場、厨房床面等に設けられる側溝、横断溝、集水枡部等(以下、総称して溝という)の蓋となるグレーチングを溝の両側縁で支持する受け枠用のブラケットに関するものである。
道路、工場、厨房床面等に設けられる溝の蓋として、人や車両、物品を載せた台車等の通行を可能にして、且つ雨水や洗浄水等を排水させる目的で、矩形周枠内に格子状の桟を組んだ鋼製のグレーチングが汎用されている。このグレーチングを用いる溝の両側縁部には、グレーチングの溝内への落ち込みを防止して安定状態に保持するために、一般にアングル材(L型鋼材)よりなる受け枠が取り付けられる。
このような受け枠の取付手段は、溝の施工時に、受け枠をコンクリート型枠間に渡した補助桟等に保持させたり、受け枠に付設したアンカーを鉄筋に溶接付けし、この状態で型枠内にコンクリートを打設することにより、受け枠をコンクリートに一体化して固定する方法が一般的であるが、最初の配置不良、後の外力やコンクリートの打設圧等による位置変化により、左右の受け枠間に段差ができたり、一方の受け枠が傾く等の施工不良を生じ易い。このため、近年においては、コンクリート型枠にブラケットを取り付け、このブラケット上にグレーチング受け枠のアングル材を保持させた状態でコンクリートを打設し、ブラケットをコンクリート中に埋入する施工方法が採用されている。
上記ブラケットの好ましいものとして、下記特許文献1に記載されたものがある。このブラケットは、水平受け部の前端にコンクリート型枠に取付られる垂直片を設け且つ水平受け部の左右両側に下部を上記型枠面に当接させる支持脚片を垂設してなるブラケット本体と、前記水平受け部上に載置されるグレーチング受け枠としてのアングル材の後端に当接させる位置決め片を備えたスライド枠とからなり、ブラケット本体の垂直片の根元部には水平受け部上面から一定の高さ位置に係嵌凸部を突設している。
しかして、このブラケットを用いてグレーチング受け枠を取付施工するにあたっては、ブラケット本体の垂直片を釘止め等でコンクリート型枠の垂直面に固定することにより、ブラケット本体を型枠に支持させ、その水平受け部上にグレーチング受け枠としてのアングル材の水平片を載置する。この際、水平片の先端部をブラケット本体の垂直片の根元部に突設してある係嵌凸部と水平受け部上面との間に係止させると共に、スライド枠を水平受け部上でスライドさせて位置決め片をアングル材の後端側に当接させる。この状態で型枠12,12間にコンクリートを打設する。
このブラケットでは、アングル材を水平受け部上に載置する際に、アングル材の水平片先端部をブラケット本体の垂直片の根元部の係止凸部と水平受け部上面との間に係止させると共に、アングル材の後端側に位置決め片を当接させているから、コンクリート打設時の圧力によってアングル材が浮き上がるようなことがなく、水平受け部上にアングル材を安定状態で確実に固定させることができる。
実用新案登録第2532645号公報
上記特許文献1のブラケットでは、グレーチング受け枠としてのアングル材の先端部を水平受け部上面と間に係嵌させるための係嵌凸部が、水平受け部上面から一定高さ位置に固定的に設けてあるために、特定サイズのアングル材しか載置することができなかった。即ち、道路の側溝には、グレーチング受け枠として厚さが通常6mmの比較的大形のアングル材が使用されるため、そのアングル材の水平片先端部を係嵌し得る比較的高い位置に係止凸部を設け、また厨房の側溝には、厚さが例えば3mm程度の比較的小形のアングル材が使用されるため、そのアングル材の水平片先端部を係嵌し得る比較的低い位置に係止凸部を設ける、というように、アングル材のサイズに応じて水平受け部上面からの高さの異なる複数種のブラケットを用意し、アングル材の大きさに応じてブラケットを使い分ける必要があることから、ブラケットが多品種少量生産となって非常にコスト高となり、施工者側でもブラケットの選択に手間がかかると共に、工事への即応態勢をとるには複数種のブラケットを常備せねばならず、資材コストが高くなり保管にも場所をとるという問題があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、厚さが例えば6mmといった比較的大形のアングル材も使用できるし、そのアングル材より厚みの薄い小形のアングル材にも使用できる、というように規格寸法の大小異なるアングル材に共用でき、しかも構造的に簡素で且つ操作容易であり、単品種の量産によって製造コストを著しく低減できるグレーチング受け枠用ブラケットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、グレーチング受け枠としてのアングル材を載置する水平受け部11の前端にコンクリート型枠27に取付られる垂直片12を設け且つ水平受け部11の左右両側に下部をコンクリート型枠27面に当接させる支持脚片13,13を垂設してなるブラケット本体1と、水平受け部11上に載置されるアングル材の後端に当接させる位置決め片2を備えたスライド枠3とからなるグレーチング受け用ブラケットにおいて、ブラケット本体1の垂直片12の根元部20には、大形のアングル材16の水平片16a先端部を水平受け部11上面と間に係嵌させるための固定係嵌部7を固定的に設けると共に、小形のアングル材6の水平片6a先端部を前記固定係嵌部7よりも低い位置で水平受け部11上面と間に係嵌させるための可動係嵌部8を係嵌位置調整可能に設けてなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1記載のグレーチング受け枠用ブラケットにおいて、固定係嵌部7は、水平受け部11の上面から一定高さHの位置にあって垂直片12から後方へ突出する係嵌用突起7aからなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載のグレーチング受け枠用ブラケットにおいて、可動係嵌部8は、左右両側端部9a,9aに夫々上端面から下向きに延びる割溝17,17を形成した差込式係嵌用板本体9と、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aを案内するようにブラケット本体1の垂直片12に設けられた左右一対のガイド溝部10,10とからなるもので、この係嵌用板本体9は、上部側の左右方向幅W1が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3より広く、下部側の左右方向幅W2が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3と同等又はそれより僅かに狭く形成されていて、上方より左右両ガイド溝部10,10間に差し込んで所要の高さ位置に固定させるようになっていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載のグレーチング受け枠用ブラケットにおいて、ブラケット本体1の水平受け部11にはその上面に前後方向に沿って鋸歯状の歯止め部14を形成すると共に、水平受け部11の左右両側部に前後方向に延びるガイド凸条15,15を設け、位置決め片2を備えたスライド枠3は、水平受け部11側の左右両ガイド凸条15,15によって案内されると共に歯止め部14との係合により後退不能で且つ前方へ強制移動可能に水平受け部11に跨嵌させてなることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、ブラケット本体1の垂直片12の根元部20に、大形のアングル材16の水平片16a先端部を水平受け部11上面と間に係嵌させるための固定係嵌部7を固定的に設けると共に、小形のアングル材6の水平片6a先端部を固定係嵌部7よりも低い位置で水平受け部11上面と間に係嵌させるための可動係嵌部8を係嵌位置調整可能に設けていることから、グレーチング受け枠の取付施工にあたって、例えば道路の側溝を構築する場合は、予めブラケット本体1にスライド枠3及び蓋板部材4を装着した複数のグレーチング受け用ブラケットをコンクリート型枠27の垂直面に所定間隔置きに固着して、例えば厚さ6mmのアングル材16(大形のアングル材)を複数のブラケット本体1,1間にわたって水平受け部11上に載置する時に、アングル材16の水平片16a先端部を固定係嵌部7の係嵌用突起7a下端面と水平受け部11の上面との間に係嵌させた状態で、スライド枠3の位置決め片2をアングル材16の垂直片16bの後端に当接させることによって、アングル材16を水平受け部11上面に載置した状態に固定させることができる。
そして、例えば厨房の側溝を構築する場合に、グレーチング受け枠として、厚さが例えば3mm程度の小形のアングル材6を使用する時は、グレーチング受け用ブラケットをコンクリート型枠27に固着した状態で、その小形のアングル材6を水平受け部11の上面に取り付けるにあたって、可動係嵌部8の係嵌位置を適宜調整することにより、その小形のアングル材6の水平片6a先端部をこの可動係嵌部8によって係嵌することができる。従って、厚さが例えば6mmといった比較的大形のアングル材も使用できるし、この大形アングル材より小形のアングル材にも使用できるというように、同じブラケットを規格寸法の異なるアングル材に支障なく共用することが可能となり、従来のように規格寸法毎に対応した大きさのブラケットを用意する必要がなく、しかも構造的に簡素で且つ操作が容易であり、単品種の量産によって製造コストを著しく低減できる。
請求項2に係る発明によれば、固定係嵌部7は、水平受け部11の上面から一定高さHの位置にあって垂直片12から後方へ突出する係嵌用突起7aからなるため、製作が簡単容易となる。
請求項3に係る発明によれば、可動係嵌部8は、左右両側端部9a,9aに夫々上端面から下向きに延びる割溝17,17を形成した差込式係嵌用板本体9と、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aを案内するようにブラケット本体1の垂直片12に設けられた左右一対のガイド溝部10,10とからなるもので、係嵌用板本体9は、上部側の左右方向幅W1が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3より広く、下部側の左右方向幅W2が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3と同等又はそれより僅かに狭く形成されていて、上方より左右両ガイド溝部10,10間に差し込んで所要の高さ位置に固定させるようになっているから、可動係嵌部8の構造が簡単で部品点数が少なく、係嵌用板本体9をガイド溝部10,10に差し込むだけの簡単な操作で小形アングル材の水平片先端部を的確に固定することができる。
請求項4に係る発明によれば、水平受け部11の上面に前後方向に沿って鋸歯状の歯止め部14を形成すると共に、水平受け部11の左右両側部に前後方向に延びるガイド凸条15,15を設け、位置決め片2を備えたスライド枠3は、水平受け部11側の左右両ガイド凸条15,15によって案内されると共に歯止め部14との係合により後退不能で且つ前方へ強制移動可能に水平受け部11に跨嵌させてなる構造であるから、スライド枠3を水平受け部11に沿ってスライドさせる時に、スライド枠3を軽快且つスムーズに前進移動させることができる。
図1は本発明の一実施例に係るグレーチング受け枠用ブラケットを分解した状態で示す斜視図、図2は同ブラケットの正面図、図3は同ブラケットの背面図、図4の(a) は同ブラケットの一部断面平面図、(b) は(a) のX−X線断面図、(c) は(a) のY−Y線拡大断面図である。このブラケットは、ABS樹脂等の硬質合成樹脂成形物からなるブラケット本体1と、同様の樹脂成形物からなる、位置決め片2を備えたスライド枠3と、同様な樹脂成形物からなる蓋板部材4と、ゴムや半硬質合成樹脂からなる弾性パッド5とによって構成されている。
ブラケット本体1は、平面視矩形状の水平受け部11と、その前端より立ち上がる略逆T字形の垂直片12と、水平受け部1の左右両端より前部側が長く垂下した略逆L字形の支持脚片13,13とから構成され、両支持脚片13,13は前端下部が補強桟13aにより連結されている。
水平受け部11には上面に、前後方向に沿って鋸歯状の歯止め部14が形成されると共に、水平受け部11の左右両側部に前後方向に延びるガイド凸条15,15が設けられ、しかして位置決め片2を備えたスライド枠3が、左右両ガイド凸条15,15によって案内されると共に、歯止め部14との係合により後退不能で且つ前方へ強制移動可能に水平受け部11に跨嵌されるようになっている。尚、ガイド凸条15は、図4の(a) から分かるように、水平受け部11の前端部側所要長さの領域には設けられておらず、この領域はスライド枠離脱部11aとされる。
歯止め部14は、左右方向に延びる断面略直角三角形状の係止突条14aを前後方向に一定ピッチで条設してなるもので、各係止突条14aは、図4の(c) に示すように、水平受け部11の上面側から垂直上方に延びる垂直面部aと、この垂直面部aの上端から後方に向かって下り傾斜状に延びる斜面部bとにより断面略直角三角形状に形成されている。この歯止め部14は、好ましくは図4の(a) に示すように、水平受け部11上面の前端部側にあるスライド枠離脱部11aを除く水平受け部11の上面の略全域に設けられる。
スライド枠3は、水平受け部11の上面に被さる横長状の枠本体3aと、この枠本体3aの左右両端部から下向きにL字状に形成されて、水平受け部11の左右両ガイド凸条15,15に外側から係合する左右両L字状係合片3b,3bと、枠本体3aの前端部から上向きに一体に突設された位置決め片2とからなり、枠本体3aの前部側中央に設けられた係止用部片3oの後端部には、図4の(c) から分かるように、歯止め部14の係止突条14aに係合して、スライド枠3を後退不能で且つ前方へ強制移動可能とする係止爪3cが下向きに突設されている。
このスライド枠3は、図1に示されるような水平受け部11の後方位置から水平受け部11に嵌め込んで、左右両L字状係合片3b,3bを水平受け部11の左右両ガイド凸条15,15に係合させることにより、水平受け部11に対し図4の(a) 〜(c) に示すような状態に取り付け、図4の(a) の仮想線で示すようにスライド枠離脱部11aまで前進スライドさせることによって、水平受け部11から離脱させることができる。
水平受け部1の前部下面側には、図1、図2及び図9から分かるように、その前端面のみに開口した横長スリット状の挿入孔41が形成され、この挿入孔41の開口部42の周縁に蓋板嵌合用段部43が形成されている。
図2にも示すように、ブラケット本体1の垂直片12は、上方へ延出する縦片部12aとその下部両側から張出する左右の側片部12b,12bとで略逆T字形をなしており、且つ水平受け部11と同じ幅の根元部20が薄肉に形成されている。そして、この垂直片12の背面側には、図3、図5、図6及び図9に示すように、薄肉根元部20の中央部の真上に、比較的大形のアングル材16の水平片16aの先端部1を水平受け部11の上面と間に係嵌させるための固定係嵌部7が固定的に設けられると共に、比較的小形のアングル材6の水平片6先端部を固定係嵌部7よりも低い位置で水平受け部11の上面と間に係嵌させるための可動係嵌部8が係嵌位置調整可能に設けられている。
固定係嵌部7は、水平受け部11の上面から一定高さHの位置にあって(図3参照)、垂直片12から後方へ突出する係嵌用突起7aからなる。この高さHは、水平受け部11の上面から係嵌用突起7aの下端面までの高さであって、図9から分かるように、大形のアングル材6の厚さ(例えば6mm)より僅かに大きく、例えば6.5mm〜7mm程度である。この係嵌用突起7aは垂直片12と一体に形成されたものである。
可動係嵌部8は、図5〜図7に示すように、当該板本体9の左右両側端部9a,9aに夫々上端面から下向きに延びる割溝17,17を形成した差込式の係嵌用板本体9と、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aを案内するようにブラケット本体1の垂直片12の背面側に設けられた左右一対のガイド溝部10,10と、からなるもので、この係嵌用板本体9は、上部側の左右方向幅W1(図7の(a) 参照)が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3(図6の(b) 参照)よりも広く、下部側の左右方向幅W2(図7の(a) 参照)が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3と同等又はそれより僅かに狭く形成されている。係嵌用板本体9は、ABS樹脂等の硬質合成樹脂成形物からなり、ガイド溝部10,10は、図6の(b) に示すように、夫々垂直片12の背面側に一体に突設された断面L字状の突起物18,18によって形成されるものである。
この可動係嵌部8は、グレーチング受け枠として、厚さが例えば3mm程度の小形のアングル材6を用いる時に使用するもので、この係嵌用板本体9の使用にあたっては、図5及び図6に示すように、係嵌用板本体9の割溝17を上側に向けた状態から、この係嵌用板本体9を左右両ガイド溝部10,10の上方より両ガイド溝部10,10間に差し込んでいくと、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aの夫々上部側が割溝17,17を介して内側へ圧縮されつつ、ガイド溝部10,10に押し付けられるため、この係嵌用板本体9は小形のアングル材6の水平片6aに当接する位置でロックされた状態となり、これによりアングル材6を固定保持することができる。
可動係嵌部8の係嵌用板本体9は、図7の(a) 〜(f) に詳細に示すように、左右両側端部9a,9aに夫々上端面から下向きに延びる割溝17,17を形成すると共に、左右両側端部9a,9aの上部側を外側方へ若干出っ張らせて出っ張り部9ao,9aoを形成して、その左右方向幅W1を左右両ガイド溝部10,10間の幅W3より広くし、そして左右両側端部9a,9aの下部側はそのままストレートに形成して、その左右方向幅W2が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3と同等又はそれより僅かに狭くなるようにし、出っ張り部9aoとストレート部9asとの段差部をテーパ部tとしている。
また係嵌用板本体9の裏面側(垂直片12に対面する側)は、ガイド溝部10,10への差し込み時に固定係嵌部7の係嵌用突起7aに当たらないように凹状に削られた状態で凹状部9bを形成すると共に、上端面9cは、係嵌用板本体9をガイド溝部10,10に差し込む時の手掛け部又は把手部あるいはまたハンマー等の打撃面を形成するように幅広くなっている。また、この上端面9cを押したり、ハンマー等で叩いても、破損したり変形することのないように、その裏側にはテーパ状厚肉補強部9dを形成している。
垂直片12の縦片部12aには背面側に型枠への取付高さの指標となる目盛線22が刻設され、また前面側中央には係嵌用突起7aの位置より下端に至る浅い縦溝23が凹設され、この縦溝23の上部に設けた透孔24が背面側で係嵌用突起7aに開口し、更に縦片部12aの上部と左右両側片部12b,12bの3ヵ所に釘止め孔25を設けている。釘止め孔25は、両支持脚片13,13の補強桟13aにも設けてある。
蓋板部材4は、図1に示すように、横長の蓋板部4aと、その中央より立ち上がる薄片状の取付部4bとで逆T字形をなし、取付部4bの上端部に係止ピン4cが突設されており、取付部4bをブラケット本体1の縦溝23に嵌合して且つ係止ピン4cを透孔24に嵌挿することにより、蓋板部4aが挿入孔41の蓋板嵌合用段部43に嵌合する状態でブラケット本体1に取り付けられる。
弾性パッド5は、図1に示すように、幅広で矩形状の緩衝シート部5aと、その下方へ曲折した前部下縁より下面側へ折り返し状に連設された幅狭の挿入片5bと、緩衝シート部5aの後縁より全幅で立ち上がった丈の低い垂直片5cとで形成されている。
上記のように構成されるブラケットの使用によるグレーチング受け枠の取付施工にあたり、コンクリートを打設して、例えば道路の側溝を構築する場合には、予めブラケット本体1にスライド枠3及び蓋板部材4を装着した複数のグレーチング受け用ブラケットを、図8に示すように、垂直片12及び補強桟13aからコンクリート型枠27の垂直面に釘26を打ち込むことによって所定間隔置きに固着する。そして、コンクリート型枠27をスペーサ28やボルト29によって溝構築用の設定位置に固定した後、例えば厚さ6mmのアングル材16(大形のアングル材)を複数のブラケット本体1,1間にわたって水平受け部11上に載置する。
この時、アングル材16は、水平片16aの先端部を、図8に示す状態から図9に示すように固定係嵌部7の係嵌用突起7a下端面と水平受け部11の上面との間に係嵌させた状態とし、この状態で、水平受け部11の後端部に待機させている後退不能なスライド枠3を前方へスライドさせて位置決め片2を垂直片16bの下部に押し付けることにより、アングル材16は水平受け部11の上面に載置した状態に固定される。30はアングル材16の垂直片16bの背面に適当間隔で固着されたアンカー金具である。
上記のようにしてアングル材16を水平受け部11の上面に保持固定した後、型枠27,27間にコンクリート31(図9参照)を打設する。これによって、ブラケット本体1は、垂直片12を除いてコンクリート31中に埋入されるが、水平受け部1の前部下面側にある挿入孔41は、その開口部42が蓋板部材4によって閉塞されているから、その内部へはコンクリート31が侵入せず、中空状態を保っている。
しかして、コンクリート31がある程度まで固化したならば、垂直片12を型枠27に固定している釘26を抜いて垂直片12を型枠27から外し、この型枠12を取り外す。次いで、図9に示すように、水平受け部11上に固定されたアングル材16の先端側で直立している垂直片12を同図の仮想線図示のように前方へ倒せば、この垂直片12は薄肉の根元部20で折れて水平受け部11から分離し、この垂直片12と一緒に蓋板部材4も除去されるため、水平受け部11の挿入孔41が開口することになる。
次に、図10に示すように、各ブラケット本体1の開口した挿入孔41に、ゴムや半硬質合成樹脂よりなる弾性パッド5の挿入片5bを挿入し、この弾性パッド5の緩衝シート部5aをアングル材16の水平片16a上に載置させる。そして、施行後の溝に図10の実線で示すようなグレーチング32を嵌装すれば、その下面及び側面とアングル材16との間に弾性パッド5の緩衝シート部5bが介在するから、このグレーチング32とアングル材16とは直接に接触しない状態となる。従って、グレーチング32上を人や車両、物品を載せた台車等が通行しても、グレーチング32とアングル材16とが金属同士で接触することがなく、且つ弾性パッド5の材料弾性によって振動が吸収されるため、騒音が発生せず、グレーチング18のがた付きも著しく軽減する。
以上説明した施工例は、道路の側溝を構築する場合で、グレーチング受け枠として厚さが6mmの比較的大形のアングル材を使用した場合であるが、例えば厨房の側溝を構築する場合には、グレーチング受け枠として、側溝に使用さるアングル材の厚さの半分、即ち3mm程度の小形のアングル材が使用される。しかして、この厨房の側溝を施工するにあたり、グレーチング受け枠として厚さが例えば3mmの小形のアングル材6を使用する場合には、図8に示すようにグレーチング受け用ブラケットをコンクリート型枠27に固着した状態で、その小形のアングル材6を水平受け部11の上面に取り付けるにあたって、図8の仮想線図示及び図6の(c) の実線図示のように可動係嵌部8の係嵌用板本体9を、その割溝17を上側に向けたまま、当該係嵌用板本体9を垂直片12側の左右両ガイド溝部10,10に差し込むようにすると共に、アングル材6の水平片6aの先端部を、ガイド溝部10,10の真下に位置させ、また水平受け部11の後端部に待機させている後退不能なスライド枠3を図9の仮想線図示のように前方へスライドさせて位置決め片2を垂直片16bの下部に押し付ける。
かかる状態から係嵌用板本体9をガイド溝部10,10に沿ってさらに押し下げると、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aの夫々上部側が割溝17,17を介して内側へ圧縮されつつ、ガイド溝部10,10に押し付けられるため、この係嵌用板本体9は、下端面が小形のアングル材6の水平片6aに当接する位置でロックされた状態となり、これによりアングル材6を固定させることができる。
可動係嵌部8の取り扱い以外は、前述した大形のアングル材6を使用する場合と同様であって、アングル材6を水平受け部11の上面に保持固定した後に、型枠27,27間にコンクリート31を打設し、しかしてコンクリート31がある程度まで固化したならば、垂直片12を型枠27から外し、この型枠12を取り外して、図9に示すように垂直片12を同図の仮想線図示のように前方へ倒せば、この垂直片12は薄肉の根元部20で折れて水平受け部11から分離して、水平受け部11の挿入孔41が開口する。次いで、各ブラケット本体1の開口した挿入孔41に弾性パッド5の挿入片5bを挿入し、この弾性パッド5の緩衝シート部5aを図10の仮想線図示のようにアングル材16の水平片16a上に載置させる。そして、施行後の溝に図10の仮想線で示すようなグレーチング33を嵌装すればよい。
この可動係嵌部8は、厚さが例えば3mmといった小形のアングル材6の水平片先端部を固定係嵌部7よりも低い位置において係嵌用板本体9の下端面と水平受け部11上面と間で係嵌させるようにしたもので、この小形アングル材6の厚さが大形アングル材16の厚さよりも薄いものであれば、3mmといった特定厚みのアングル材に限らず、どのような厚さのアングル材6にも適用可能である。またこの可動係嵌部8は、左右両側端部9a,9aに夫々上端面から下向きに延びる割溝17,17を形成した差込式係嵌用板本体9と、この係嵌用板本体9の左右両側端部9a,9aを案内するようにブラケット本体1の垂直片12に設けられた左右一対のガイド溝部10,10とからなるもので、係嵌用板本体9は、上部側の左右方向幅W1が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3より広く、下部側の左右方向幅W2が左右両ガイド溝部10,10間の幅W3と同等又はそれより僅かに狭く形成されていて、上方より左右両ガイド溝部10,10間に差し込んで所要高さ位置に固定させるようになっているから、可動係嵌部8の構造が簡単で部品点数が少なく、係嵌用板本体9をガイド溝部10,10に差し込むだけの簡単な操作で小形アングル材の水平片先端部を的確に固定することができる。
尚、以上説明した実施形態では、ブラケット本体1に挿入孔41を設けて弾性パッド5を装着固定するようにしているが、本発明は、挿入孔41を設けていないブラケットや、垂直片12が差込片と一体化したL字形の別部材に構成され、この別部材の挿入片を挿入孔41に挿入してブラケット本体1とし、コンクリート31の固化後に垂直片12を折り取らずにコンクリート型枠27と一緒に離脱させる構造のブラケットにも適用できることはいうまでもない。また、ブラケット本体1の垂直片12や支持脚片13の形状、スライド枠3の位置決め片2の形状等、細部構成については実施例以外に種々設計変更可能である。
本発明の一実施例に係るグレーチング受け枠用ブラケットを分解した状態で示す斜視図である。 同ブラケットの正面図である。 同ブラケットの背面図である。 (a) は同ブラケットの一部断面平面図、(b) は(a) のX−X線断面図、(c)は(a) のY−Y線拡大断面図である。 可動係嵌部の係嵌用板本体をガイド溝部に差し込む状態を説明する正面図である。 (a) は可動係嵌部の係嵌用板本体をガイド溝部に対し差し込みを終えた状態を説明する正面図、(b) は(a) のQ−Q線断面図、(c) はガイド溝部に対する係嵌用板本体の差し込み開始から差し込み終了までの状態を示す側面図である。 係嵌用板本体の正面図、(b) は平面図、(c) は右側面図、(d) は(a) のV−V線断面図、(e) は(a) のZ−Z線断面図、(f) は背面図である。 同ブラケットを用いた溝施工のコンクリート打設前の側面図である。 同溝施工におけるコンクリート打設後の縦断面図である。 同溝施工の完了後の縦断面図である。
符号の説明
1 ブラケット本体
2 位置決め片
3 スライド枠
4 蓋板部材
5 弾性パッド
6 アングル材(小形のアングル材)
7 固定係嵌部
7a 係嵌用突起
8 可動係嵌部
9 係嵌用板本体
10 ガイド溝部
11 水平受け部
12 垂直片
13 支持脚片
14 歯止め部
15 ガイド凸条
16 アングル材(大形のアングル材)
17 割溝

Claims (4)

  1. グレーチング受け枠としてのアングル材を載置する水平受け部の前端にコンクリート型枠に取付られる垂直片を設け且つ水平受け部の左右両側に下部をコンクリート型枠面に当接させる支持脚片を垂設してなるブラケット本体と、水平受け部上に載置されるアングル材の後端に当接させる位置決め片を備えたスライド枠とからなるグレーチング受け用ブラケットにおいて、
    ブラケット本体の垂直片の根元部には、大形のアングル材の水平片先端部を水平受け部上面と間に係嵌させるための固定係嵌部を固定的に設けると共に、小形のアングル材の水平片先端部を前記固定係嵌部よりも低い位置で水平受け部上面と間に係嵌させるための可動係嵌部を係嵌位置調整可能に設けてなることを特徴とするグレーチング受け枠用ブラケット。
  2. 固定係嵌部は、水平受け部の上面から一定高さの位置にあって垂直片から後方へ突出する係嵌用突起からなることを特徴とする請求項1記載のグレーチング受け枠用ブラケット。
  3. 可動係嵌部は、左右両側端部に夫々上端面から下向きに延びる割溝を形成した差込式係嵌用板本体と、この係嵌用板本体の左右両側端部を案内するようにブラケット本体の垂直片に設けられた左右一対のガイド溝部とからなるもので、この係嵌用板本体は、上部側の左右方向幅が左右両ガイド溝部間の幅より広く、下部側の左右方向幅が左右両ガイド溝部間の幅と同等又はそれより僅かに狭く形成されていて、上方より左右両ガイド溝部間に差し込んで所要の高さ位置に固定させるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のグレーチング受け枠用ブラケット。
  4. ブラケット本体の水平受け部にはその上面に前後方向に沿って鋸歯状の歯止め部を形成すると共に、水平受け部の左右両側端部に前後方向に延びるガイド凸条を設け、位置決め片を備えたスライド枠は、水平受け部側の左右両ガイド凸条によって案内されると共に歯止め部との係合により後退不能で且つ前方へ強制移動可能に水平受け部に跨嵌させてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のグレーチング受け枠用ブラケット。
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